JP4478243B2 - レンズ鏡筒およびこれを備えたカメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラ等の撮像装置その他の光学機器に使用されるレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラ用のズームレンズとしては、例えば被写体側から順に固定の凸、可動の凹、固定の凸、可動の凸の4つのレンズ群から構成されるものがある。
【0003】
図11(A),(B)には、一般的な4群レンズ構成のズームレンズの鏡筒構造を示している。なお、(B)は(A)におけるA−A線断面を示している。
【0004】
このズームレンズを構成する4つのレンズ群201a〜201dは、固定された前玉レンズ201a、光軸に沿って移動することで変倍動作を行うバリエーターレンズ群201b、固定されたアフォーカルレンズ201c、および光軸に沿って移動することで変倍時の焦点面維持と焦点合わせを行うフォーカシングレンズ群201dからなる。
【0005】
前玉レンズ201aは前玉鏡筒202に保持され、バリエーターレンズ群201bはV移動環211に保持されている。また、アフォーカルレンズ201cは中間枠215に、フォーカシングレンズ群201dはRR移動環214に保持されている。
【0006】
前玉鏡筒202は、後部鏡筒216に位置決め固定されており、両鏡筒202,216によってガイドバー203が位置決め支持されているとともに、ガイドスクリュウ軸208が回転可能に支持されている。このガイドスクリュウ軸208は、DCモータ206の出力軸206aの回転がギア列207を介して伝達されることにより回転駆動される。
【0007】
バリエーターレンズ群201bを保持するV移動環211は、押圧ばね209とこの押圧ばね209の力でガイドスクリュウ軸208に形成されたスクリュー溝208aに係合するボール210とを有しており、DCモータ206によってガイドスクリュー軸208が回転駆動されることにより、ガイドバー203にガイドおよび回転規制されながら光軸方向に進退移動する。
【0008】
後部鏡筒216とこの後部鏡筒216に位置決めされた中間枠215には基準穴が形成されており、これら基準穴にはガイドバー204a,204bが嵌合して位置決め支持されている。RR移動環は、これらガイドバー204a,204bによってガイドおよび回転規制されながら光軸方向に進退可能である。
【0009】
フォーカシングレンズ群201dを保持するRR移動環214には、ガイドバー204a,204bにスライド可能に嵌合するスリーブ部が形成されており、またラック213が光軸方向についてRR移動環214と一体的となるように組み付けられている。
【0010】
ステッピングモーター212は、その出力軸に一体形成されたリードスクリュー212aを回転駆動する。リードスクリュー212aにはRR移動環214に組み付けられたラック213が係合しており、リードスクリュー212aが回転することによって、RR移動環214がガイドバー204a,204bによりガイドされながら光軸方向に移動する。
【0011】
なお、バリエーターレンズ群の駆動源としては、フォーカシングレンズ群の駆動源と同様にステッピングモータを用いてもよい。
【0012】
そして、前玉鏡筒202、中間枠215および後部鏡筒216により、レンズ等を略密閉収容するレンズ鏡筒本体が形成される。
【0013】
また、このようなステッピングモータを用いてレンズ群保持枠を移動させる場合には、フォトインタラプタ等を用いて保持枠が光軸方向の1つの基準位置に位置することを検出した後に、ステッピングモータに与える駆動パルスの数を連続的にカウントすることにより、保持枠の絶対位置を検出する。
【0014】
図12には、従来の撮像装置におけるカメラ本体の電気的構成を示している。この図において、図11にて説明したレンズ鏡筒の構成要素については、図11と同符号を付す。
【0015】
221はCCD等の固体撮像素子、222はバリエーターレンズ群201bの駆動機構であり、モータ206(又はステッピングモータ)、ギア列207およびガイドスクリュー軸208等を含む。
【0016】
223はフォーカシングレンズ群201dの駆動機構であり、ステッピングモータ212、リードスクリュー軸212aおよびラック213等を含む。
【0017】
224はバリエーターレンズ群201bとアフォーカルレンズ201cとの間に配置された絞り装置235の駆動機構である。
【0018】
225はズームエンコーダー、227はフォーカスエンコーダーである。これらのエンコーダーはそれぞれ、バリエーターレンズ群201bおよびフォーカシングレンズ群201dの光軸方向の絶対位置を検出する。なお、図11に示すようにバリエーター駆動源としてDCモータを用いる場合には、ボリューム等の絶対位置エンコーダーを用いたり、磁気式のものを用いたりする。
【0019】
また、駆動源としてステッピングモーターを用いる場合には、前述したような基準位置に保持枠を配置してから、ステッピングモータに入力する動作パルス数を連続してカウントする方法を用いるのが一般的である。
【0020】
226は絞りエンコーダーであり、絞り駆動源であるモータの内部にホール素子を配置し、ローターとステーターの回転位置関係を検出する方式のものなどが用いられる。
【0021】
232は本カメラの制御を司るCPUである。228はカメラ信号処理回路であり、固体撮像素子221の出力に対して所定の増幅やガンマ補正などを施す。これらの所定の処理を受けた映像信号のコントラスト信号は、AEゲート229およびAFゲート230を通過する。即ち、露出決定およびピント合わせのために最適な信号の取り出し範囲が全画面内のうちこのゲートで設定される。このゲートの大きさは可変であったり、複数設けられたりする場合がある。
【0022】
231はAF(オートフォーカス)のためのAF信号を処理するAF信号処理回路であり、映像信号の高周波成分に関する1つもしくは複数の出力を生成する。233はズームスイッチ、234はズームトラッキングメモリである。ズームトラッキングメモリ234は、変倍に際して被写体距離とバリエーターレンズ位置に応じてセットすべきフォーカシングレンズ位置の情報を記憶する。なお、ズームトラッキングメモリとしてCPU232内のメモリを使用してもよい。
【0023】
例えば、撮影者によりズームスイッチ233が操作されると、CPU232は、ズームトラッキングメモリ234の情報をもとに算出したバリエーターレンズとフォーカシングレンズの所定の位置関係が保たれるように、ズームエンコーダー225の検出結果となる現在のバリエーターレンズの光軸方向の絶対位置と算出されたバリエーターレンズのセットすべき位置、およびフォーカスエンコーター227の検出結果となる現在のフォーカスレンズの光軸方向の絶対位置と算出されたフォーカスレンズのセットすべき位置がそれぞれ一致するように、ズーム駆動機構222とフォーカスシング駆動機構223を駆動制御する。
【0024】
また、オートフォーカス動作ではAF信号処理回路231の出力がピークを示すように、CPU232は、フォーカシング駆動機構223を駆動制御する。
【0025】
さらに、適正露出を得るために、CPU232は、AEゲート229を通過したY信号の出力の平均値を所定値として、絞りエンコーダー226の出力がこの所定値となるように絞り駆動機構224を駆動制御して、開口径をコントロールする。
【0026】
図13を用いて、DCモータ206やステッピングモータ212の鏡筒本体への取り付け方法について説明する。モータ206,212はそれぞれ独立したモータ保持部材206b,212bに一体的に保持されている。これらモータ保持部材206b,212bには、ビス穴206c,206d,212c,212dがそれぞれについて2箇所ずつ形成されている。また、基準位置決め穴206e、212eおよび振れ止めのための長穴206f,212fもそれぞれ形成されている。
【0027】
各モータ保持部材206b,212bを鏡筒本体に取り付ける際には、鏡筒本体側に設けられた位置決めピンと振れ止めピンを位置決め穴206e,212eと長穴206f,212fにそれぞれ嵌合させ、その後2箇所のビス穴206c,206d,212c,212dにビスを挿入して鏡筒本体に締め込む。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のレンズ鏡筒では、モータ保持部材の鏡筒本体への取り付け方法は、2箇所のビス締めによる方法が一般的である。これは、鏡筒本体へのモータの取り付け強度を確保して、モータ駆動音の共振による鏡筒本体側からの騒音発生を抑えるため、ビス締め箇所をモータ軸を挟んだ両側に分けて配置する必要があるからである。このため、モータ保持部材にビス穴を形成するための張り出し部分を2箇所に形成する必要がり、また鏡筒本体にも、ビスを締め込む下穴を2箇所に形成する必要がある。したがって、モータ保持部材や鏡筒本体の大型化につながっている。
【0029】
一方、近年、レンズ鏡筒には小型化、小径化が求められている。この目的を達成するためには、まず前述のようなモータ保持部材や鏡筒本体の小型化を図る必要がある。
【0030】
しかし、例えば、単に1箇所のビス締めのみでモータ保持部材を鏡筒本体に取り付けるようにしただけでは、モータの取り付け強度が不足し、モータの駆動音の共振によってレンズ鏡筒から騒音が発生する可能性がある。
【0031】
さらに、ステッピングモータの振動によってリードスクリューの振れが起こり、モータの出力トルクを設計値通りにラックに伝えることができないため、ラックと連結されたレンズ保持枠の所望の送り精度が得られなかったり歯飛びによるレンズ枠の駆動不良が発生したりするおそれがある。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明では、レンズを駆動するためのモータと、このモータを保持し、鏡筒本体に取り付けられるモータ保持部材とを有するレンズ鏡筒において、モータ保持部材を1箇所のビス締めによるビス締め取付け部と、鏡筒本体およびモータ保持部材を係止するための係止取付け部とで鏡筒本体に取り付けられており、係止取付け部によるモータ保持部材の鏡筒本体への取付けにより、モータ保持部材がビス締め取付け部のビス締め方向に位置決めされ、鏡筒本体の光軸方向において、ビス締め取付け部は、係止取付け部よりモータに近い位置に配置され、ビス締め取付け部が、係止取付け部よりもモータを含めたモータ保持部材の重心に近い位置に配置され、鏡筒本体の光軸を含む断面から見た場合、ビス締め取付け部と係止取付け部が、モータの軸を挟んだ両側に分けて配置されている。
【0038】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1および図2にはそれぞれ、本発明の第1実施形態であるズームレンズ鏡筒の構成を縦断面図および横断面図によって示している。このズームレンズ鏡筒は、ビデオカメラに装着されるものである。
【0039】
これらの図において、1は第1レンズ群、2はバリエーターレンズ群、3は固定のアフォーカルレンズ群、4はフォーカシングレンズ群を示す。
【0040】
5は第1レンズ群を保持する前玉鏡筒である、この前玉鏡筒5は、図3に分かり易く示すように、上面および結像面方向に開口面を有し、左右側面および下面には、結像面方向に延長された側面を有している。
【0041】
前玉鏡筒5の内壁下面には、図1に示すように、梨地面化するための遮光線5aが形成されており、内面反射を防止して有害な反射ゴーストを防止している。この遮光線5aは金型の成形上、図3に矢印で示す上方向のスライドにて成形される。このため、前玉鏡筒5の内壁形状は寸法精度を必要とされる部分について、全てが上方向スライドで形成可能な形状とする必要がある。
【0042】
つまり、精度をあまり必要としない固定ビスの下穴5b等はスライド内スライド等の成形方法で形成可能であるが、結像面方向に向いた穴としてのガイドバーの基準穴は形成不可能である。仮にスライド内スライドの成形方法を用いて基準穴を形成しても、成型バラツキが大きすぎて所望の光学性能を保証できない。
【0043】
このため、本実施形態の前玉鏡筒5では、図4に示すように、左右方向のスライド穴5c,5dにより3方向を規制した基準溝を形成した上で、上方向のスライドで左右方向規制のための基準リブ5e,5fを形成し、ガイドバー6a,6bの外径の4点に精度良く嵌合する基準穴5g,5hを形成している。
【0044】
後部鏡筒7は、図5に分かり易く示すように、左右方向および光軸被写体方向に開口面を有するとともに、光軸被写体方向に延長されてその先端に前玉鏡筒5との当接基準面7aが形成された円弧状側面を有する。また、後部鏡筒7の結像面方向端部には、ローパスフィルター保持部7bとCCD保持部7cとが形成されている。
【0045】
本実施形態の後部鏡筒7の内壁には、前玉鏡筒5のような遮光手段を施していないため、金型のスライドの構成は、図5に矢印で示すように前後方向と左右方向の4方向スライドにて構成される。このため、ガイドバー6a,6bを位置決め保持する基準穴7d,7eは前方向スライドにより容易に精度良く形成可能で、その形状も図6に示すように真円とすることが可能である。
【0046】
なお、内壁に遮光手段を施していない本実施形態の後部鏡筒7では、前方向スライドにて基準穴7d,7eを形成したが、遮光手段を施す場合には、前玉鏡筒5のように、左右方向スライドで精度良く形成することが可能である。
【0047】
ガイドバー6a,6bは、前玉鏡筒5の基準穴5g,5hおよび後部鏡筒7の基準穴7d,7eに嵌合して位置決め保持される。
【0048】
バリエーターレンズ群2を保持するV移動環8は、その基準位置決め側にスリーブ8aを設けてガイドバー6aに嵌合させ、振れ止め側にはU溝部8bを設けてガイドバー6bに嵌合させることで、バリエーターレンズ群2の光軸を鏡筒光軸に一致させている。
【0049】
バリエーターレンズ群2の光軸方向に対する傾き(倒れ)は、スリーブ8aのガイドバー6aに対する嵌合長を長く設定することで保証される。
【0050】
また、V移動環8には、不図示のラックが光軸方向についてはガタなく、光軸直交方向には回動可能に取り付けられており、このラックは図7に示すようにPZモータ(ステッピングモータ)10の出力軸に一体的に設けられたリードスクリュウ軸10aに噛み合っている。このため、PZモータ10によってリードスクリュウ軸10aが回転することにより、V移動環8は光軸方向に進退駆動される。
【0051】
同様に、フォーカシングレンズ群4を保持するRR移動環9は、その基準位置決め側にスリーブ9aを設けてガイドバー6bに嵌合させ、振れ止め側にU溝部9bを設けてガイドバー6aに嵌合させることで、フォーカシングレンズ群4の光軸を鏡筒光軸に一致させている。
【0052】
フォーカスレンズ群4の光軸方向に対する傾き(倒れ)も、スリーブ9aのガイドバー6bに対する嵌合長を長く設定することで保証される。なお、V移動環8とRR移動環9との基準位置決め側のガイドバーを互いに異ならせているのは、ともにスリーブ嵌合長を長く設定するためである。
【0053】
RR移動環9にも、不図示のラックが光軸方向についてはガタなく、光軸直交方向には回動可能に取り付けられており、このラックは図7に示すように、AFモーター(ステッピングモータ)11の出力軸に一体的に設けられたリードスクリュウ軸11aに噛みっている。このため、AFモーター11によってリードスクリュウ軸11aが回転することにより、RR移動環9は光軸方向に進退駆動される。
【0054】
ここで、PZモータ10やAFモータ11の鏡筒本体(本実施形態では、前玉鏡筒5)への取り付け方法について詳細に説明する。図8において、PZモータ10やAFモータ11はそれぞれ独立したモータ保持部材10b,11bに一体的に取り付けられている。これらモータ保持部材10b,11bには、リードスクリュウ軸10a,11aを一体的に有するモータ10,11を含めたモータ保持部材10b,11b(つまり、モータユニット)の重心に最も近い位置であって、前玉鏡筒5に取り付けられたときに鏡筒内径側となる位置にビス穴10c,11cが1箇所形成されている。また、モータ保持部材10b,11bにおける、ビス穴10c,11cよりも上記重心より遠い位置であって、前玉鏡筒5に取り付けられたときに鏡筒外径側となる位置には、前玉鏡筒5によって挟み込まれる部分(以下、被挟み込み部分という)10f,11fが形成されている。なお、ビス穴10c,11cと被挟み込み部分10f,11fとは、モータ軸(リードスクリュウ軸10a,11a)を挟んだ両側に形成されている。
【0055】
また、モータ保持部材10b,11bには、基準位置決め穴10d,11dと、振れ止めのための長穴10e,11eも形成されている。
【0056】
一方、これらモータ保持部材10b,11bが取り付けられる前玉鏡筒5の内径側には、図9に示すように、ビス締め込み用の下穴5rが形成されており、外径側にはモータ保持部材10b,11bの被挟み込み部分10f,11fの圧入を受けてこれを挟み込む保持する部分(以下、挟み込み部分という)5lが設けられている。
【0057】
PZモータ10やAFモータ11を保持したモータ保持部材10b,11bを前玉鏡筒5に取り付ける際には、まず前玉鏡筒5の挟み込み部分5lにモータ保持部材10,11の被挟み込み部分10f,11fを圧入し、その後、前玉鏡筒5に設けられた位置決めピン(位置決め部)5pと振れ止めピン(振れ規制部)5qに対して、位置決め穴(位置決め部)10d,11dと長穴(振れ規制部)10e,11eとを嵌合させ、ビス穴10c,11cを通したビス18を下穴5rに締め込む。
【0058】
このように、本実施形態によれば、モータ保持部材10b,11bおよび前玉鏡筒5には、1箇所のビス締め用の部分と、1箇所の挟み込みを行うための部分とを形成すればよい。挟み込みを行う部分はビス締め用の部分に比べて小さなスペースで形成することが可能であるため、2箇所のビス締めによりモータ保持部材を取り付ける従来の場合に比べて、モータ保持部材10b,11bおよび前玉鏡筒5の小型化を図ることができる。
【0059】
しかも、比較的大きなスペースを必要とするビス締め部分を鏡筒内径側に、比較的小さなスペースしか必要としない挟み込み部分を鏡筒外径側というように、ビス締めによる取付け部と挟み込みによる取付け部とを、モータ10,11の軸を挟んだ両側に分けて配置しているので、レンズ鏡筒のより小径化を図ることができるとともに、モータ保持部材10b,11bの前玉鏡筒5に対する取付け強度を十分に確保し、モータ振動の共振による鏡筒本体からの騒音発生を防止することができる。
【0060】
さらに、ビス締めによる取付け部を挟み込みによる取付け部よりも、モータ10,11を含めたモータ保持部材10b,11bの重心に近い位置に配置しているので、モータ振動による鏡筒本体の共振を軽減することができ、レンズ鏡筒からの騒音発生をより効果的に防止することができる。また、リードスクリュー軸10a,11aの振れを抑えることもできる。
【0061】
ここで、モータ10,11の振動する方向を水平方向と垂直方向の2成分に分けて考えると、前玉鏡筒5の挟み込み部分5lとモータ保持部材10b,11bの被挟み込み部分10f,11fとによって構成される取付け部によっては、振動の垂直成分のみが抑えられる。一方、振動の水平成分は、位置決めピン5pおよび振れ止めピン5qと位置決め穴10d,11dおよび長穴10e,11eとの嵌合によって抑えられる。したがって、本実施形態によれば、2箇所のビス締めによる取り付け方法を採用する従来のレンズ鏡筒と同等のモータ保持部材の鏡筒本体への取り付け状態が得られる。
【0062】
また、固定のアフォーカルレンズ群3を保持する中間枠12は、V移動環8およびRR移動環9と同様に、図9に示すように、基準位置決め穴12aおよび振れ止めの長穴12bを有し、それぞれガイドバー6a,6bに嵌合することでアフォーカルレンズ群3の光軸を鏡筒光軸に一致させている。但し、V移動環8およびRR移動環9は基準位置決め側のスリーブ長を長く設定することで各々のレンズ群の倒れを保証していたが 中間枠12のスリーブ長は2つの移動レンズ群のスリーブ長によって長く設定することが困難である。このため、本実施形態では、中間枠12に3個所の前玉鏡筒5との係止部12c,12d,12eを設け、アフォーカルレンズ群3の倒れを保証している。なお、係止部12c,12d,12eは、前玉鏡筒5に形成された係止溝5i,5jおよび係止長穴5kに係合する。
【0063】
前玉鏡筒5に中間枠12を組み付ける際には、まず係止部12cもしくは係止部12dを前玉鏡筒5の係止溝5iもしくは係止溝5jに係合させて中間枠12の光軸方向の位置を規定し、その後、反対側の係止部12dもしくは係止部12cを前玉鏡筒5の係止部5jもしくは係止溝5iに係合させることで、図2における左右方向の倒れを規制する。そして、係止部12eを前玉鏡筒5の係止長穴5kに係合させることで、図1における左右方向の倒れを規制する。なお、係止部12c,12d,12eと係止溝5i,5jおよび係止長穴5kと係合は、嵌合設定としてもよいし、軽い圧入設定としてもよい。
【0064】
次に、以上のように構成されるレンズ鏡筒の組み立て手順の例を説明する。まず、2本のガイドバー6a,6bをV移動環8、中間枠12およびRR移動環9に貫通された状態で前玉鏡筒5の係止部(5i,5j,係止長穴5k)に中間枠12を光軸直交方向から組み込み、その後、ガイドバー6a,6bを前玉鏡筒5の基準穴5g,5hに光軸方向から、ガイドバー6a,6bの嵌合長さ分スライドさせて組み込む。そして、前玉鏡筒5に後部鏡筒7を光軸方向から組み付けて固定し、略密閉された内部空間に、レンズ群およびガイドバー6a,6b等が収容された鏡筒本体が完成する。
【0065】
その後、前述したように、前玉鏡筒5にPZモータ10、AFモータ11およびIGメーター(アイリス)13を光軸直交方向から組み込み、レンズ鏡筒が完成する。
【0066】
なお、別の組立方法として、後部鏡筒7にガイドバー6a,6bを光軸方向から組み込んでおいて、RR移動環9、中間枠12、V移動環8をガイドバー6a,6bに順次組み付ける。一方、前玉鏡筒5に対して光軸直交方向から中間枠12を正規位置になるまで落とし込む。そして、後部鏡筒7をガイドバー6a,6bに嵌合長さ分スライドさせて組み込むことで、鏡筒本体を完成させ、その後前玉鏡筒5にPZモータ10、AFモータ11およびIGメーター(アイリス)13を光軸直交方向から組み込むようにしてもよい。
【0067】
(第2実施形態)
図10には、本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒を示している。このレンズ鏡筒の基本構成は、第1実施形態のレンズ鏡筒と同じであるので、共通する構成要素には第1実施形態と同符号を付して説明に代える。
【0068】
本実施形態では、PZモータ10(モータ保持部材10b)やAFモータ11(モータ保持部材11b)の前玉鏡筒5への取り付けを、第1実施形態とは異なる方法で行っている。
【0069】
PZモータ10やAFモータ11がそれぞれ独立したモータ保持部材10b,11bと一体的に取り付けられ、これらモータ保持部材10b,11bにおける重心に最も近い位置にビス穴10c,11cが1箇所形成されている点、およびモータ保持部材10b,11bに基準位置決め穴10d,11dや振れ止めのための長穴10e,11eが形成されている点は第1実施形態と同じである。
【0070】
そして、前玉鏡筒7に、モータ保持部材10b,11bの被挟み込み部分10f,11fを挟み込み保持するための挟み込み部5lが設けられている点も同じである。
【0071】
但し、本実施形態では、モータ保持部材10b,11bの被挟み込み部分10f,11fに、ブチルゴム等で形成された制振部材5mが接着されており、この制振部材5mとともに被挟み込み部分10f,11fが挟み込み部5lによって挟み込み保持される。
【0072】
制振部材5mは、モータ10,11の振動が鏡筒本体側に伝達されるのを抑える役割および被挟み込み部分10f,11fの挟み込み部5lによる挟持力を高める役割を果たす。
【0073】
なお、制振部材5mの材料としては、制振性を有するものであればよく、天然ゴムでもシリコンでもよい。
【0074】
本実施形態の場合において、PZモータ10やAFモータ11を保持したモータ保持部材10b,11bを前玉鏡筒5に取り付ける際には、第1実施形態と同様に、まず前玉鏡筒5の挟み込み部分5lにモータ保持部材10,11の被挟み込み部分10f,11fを圧入し、その後、前玉鏡筒5に設けられた位置決めピン5pと振れ止めピン5qに対して、位置決め穴10d,11dと長穴10e,11eとを嵌合させ、ビス穴10c,11cを通したビス18を下穴5rに締め込む。
【0075】
なお、上記各実施形態では、モータ保持部材10b,11bの被挟み込み部分(係止取付け部)10f,11fを鏡筒本体に形成した挟み込み部(係止取付け部)5lによって挟み込み保持する場合について説明したが、係止取付け部の係止として、モータ保持部材に挟み込み部を設けて鏡筒本体の被挟み込み部を挟み込むようにしてもよいし、モータ保持部材と鏡筒本体の一方に穴を形成してここに他方に形成した突起を圧入する方法を採ってもよい。さらに、一方に係止爪を形成し、この係止爪を他方に形成した被係止部に係合させるようにしてもよい。
【0076】
また、上記各実施形態では、4群レンズ構成のレンズ鏡筒について説明したが、本発明は、これ以外の構成を有するレンズ鏡筒にも適用することができる。
【0077】
さらに、本実施形態では、ビデオカメラ用のレンズ鏡筒について説明したが、本発明は、静止画カメラその他の光学機器に装着されるレンズ鏡筒にも適用可能である。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、モータ保持部材を、1箇所のビス締めによるビス締め取付け部と、ビス締め以外の方法(例えば、鏡筒本体およびモータ保持部材の一方に設けた挟み込み部に他方に設けた被挟み込み部を挟み込む方法、鏡筒本体およびモータ保持部材の一方に設けた穴に他方に設けた突起を圧入する方法、又は鏡筒本体およびモータ保持部材の一方に設けた係止爪を他方に設けた被係止部に係合する方法)による係止取付け部とで鏡筒本体に取り付けるようにしているので、モータ保持部材および鏡筒本体には、1箇所のビス締め用の部分(ビス締め取付け部)と、挟み込み等を行うための最低1箇所の部分(係止取付け部)とを形成すればよい。挟み込み等を行う部分はビス締め用の部分に比べて小さなスペースで形成することが可能であるため、2箇所のビス締めによりモータ保持部材を取り付ける従来の場合に比べて、モータ保持部材および鏡筒本体の小型化、ひいてはレンズ鏡筒の小型化、小径化を図ることができる。
【0079】
なお、ビス締め取付け部と係止取付け部とを、モータの軸を挟んだ両側に分けて配置すれば、モータ保持部材の鏡筒本体に対する取付け強度を十分に確保し、モータ振動の共振による鏡筒本体からの騒音発生を防止することができる。
【0080】
特に、鏡筒本体に対し、モータの軸が鏡筒光軸と平行になり、かつビス締め取付け部及び係止取付け部がモータの軸を挟んで鏡筒光軸に近い側と遠い側とに分かれるようにモータ保持部材を配置した場合に、鏡筒光軸に近い側にビス締め取付け部を配置し、鏡筒光軸に遠い側に係止取付け部を配置すれば、比較的大きなスペースを必要とするビス締め取付け部を鏡筒内径側に、比較的小さなスペースしか必要としない係止取付け部を鏡筒外径側に配置することとなり、レンズ鏡筒のより小径化を図ることができる。
【0081】
さらに、ビス締め取付け部を、係止取付け部よりも、モータを含めたモータ保持部材の重心に近い位置に配置すれば、モータ振動による鏡筒本体の共振を軽減することができ、レンズ鏡筒からの騒音発生を防止することができる。また、モータ出力軸(リードスクリュー等)の振れを抑えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるズームレンズ鏡筒の縦断面図。
【図2】上記ズームレンズ鏡筒の横断面図
【図3】上記ズームレンズ鏡筒を構成する前玉鏡筒の金型スライド構成図。
【図4】上記前玉鏡筒の後視図。
【図5】上記ズームレンズ鏡筒を構成する後部鏡筒の金型スライド構成図。
【図6】上記後部鏡筒の正面図。
【図7】上記ズームレンズ鏡筒の分解斜視図。
【図8】上記ズームレンズ鏡筒の鏡筒本体へのモータ取り付け状態を示す図。
【図9】上記ズームレンズ鏡筒の中間枠と前玉鏡筒との係合状態を示す図。
【図10】本発明の第2実施形態であるズームレンズ鏡筒の鏡筒本体へのモータ取り付け状態を示す図。
【図11】従来のズームレンズ鏡筒の断面図。
【図12】従来のズームレンズ鏡筒の電気回路のブロック図。
【図13】従来のズームレンズ鏡筒の鏡筒本体へのモータ取り付け状態を示す図。
【符号の説明】
1・・第1レンズ群
2・・第2レンズ群(バリエーター)
3・・アフォーカルレンズ群
4・・フォーカシングレンズ群
5・・前玉鏡筒
5a・・遮光線
5b・・固定ビス下穴
5c,5d・・左右方向のスライド穴
5e、5f・・左右方向規制の基準リブ
5g、5h・・基準穴
5i、5j・・係止溝
5k・・係止長穴
5l・・挟み込み部
5m・・制振部材
5r・・ビス下穴
6a、6b・・ガイドバー
7・・後部鏡筒
7a・・当接基準面
7b・・ローパスフィルター保持部
7c・・CCD保持部
7d、7e・・基準穴
8・・V移動環
8a・・スリーブ
8b・・U溝部
9・・RR移動環
9a・・スリーブ
9b・・U溝部
10・・PZモータ
10a・・リードスクリュウ軸
10b・・モータ保持部材
10c・・ビスの下穴
10d・・基準位置決め穴
10e・・振れ止めのための長穴
11・・AFモータ
11a・・リードスクリュウ軸
11b・・モータ保持部材
11c・・ビスの下穴
11d・・基準位置決め穴
11e・・振れ止めのための長穴
12・・中間枠
12a・・基準位置決め穴
12b・・振れ止めのための長穴
12c、12d、12e・・係止部
13・・IGメータ
18・・ビス
Claims (7)
- レンズを駆動するためのモータと、このモータを保持し、鏡筒本体に取り付けられるモータ保持部材とを有するレンズ鏡筒において、
前記モータ保持部材を1箇所のビス締めによるビス締め取付け部と、前記鏡筒本体および前記モータ保持部材を係止するための係止取付け部とで前記鏡筒本体に取り付けられており、
前記係止取付け部による前記モータ保持部材の前記鏡筒本体への取付けにより、前記モータ保持部材が前記ビス締め取付け部のビス締め方向に位置決めされ、
前記鏡筒本体の光軸方向において、前記ビス締め取付け部は、前記係止取付け部より前記モータに近い位置に配置され、
前記ビス締め取付け部が、前記係止取付け部よりも前記モータを含めた前記モータ保持部材の重心に近い位置に配置され、
前記鏡筒本体の光軸を含む断面から見た場合、前記ビス締め取付け部と前記係止取付け部が、前記モータの軸を挟んだ両側に分けて配置されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記係止取付け部の係止は、前記鏡筒本体および前記モータ保持部材の一方に設けた挟み込み部に、他方に設けた被挟み込み部を挟み込むこと、又は、前記鏡筒本体および前記モータ保持部材の一方に設けた穴に、他方に設けた突起を圧入すること、又は、前記鏡筒本体および前記モータ保持部材の一方に設けた係止爪を、他方に設けた被係止部に係合すること、のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
- 前記鏡筒本体の光軸を含む断面から見た場合、前記ビス締め取付け部及び前記係止取付け部が前記モータの軸を挟んで前記鏡筒本体の光軸に近い側と遠い側とに分かれるように配置されており、
前記鏡筒本体の光軸に近い側に前記ビス締め取付け部を配置し、前記鏡筒本体の光軸に遠い側に前記係止取付け部を配置したことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。 - 前記係止取付け部に、モータ振動の前記鏡筒本体への伝達を抑えるための制振部材を配置したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
- 前記モータ保持部材の前記鏡筒本体に対する前記鏡筒本体の光軸方向についての位置決めを行う位置決め部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
- 前記モータが、出力軸にリードスクリューが一体的に設けられたステッピングモータであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
- 請求項1乃至6の何れか一項に記載のレンズ鏡筒を備えたことを特徴とするビデオカメラ。
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