JP3841421B2 - カメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末 - Google Patents

カメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末 Download PDF

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Description

本発明は、カメラモジュール及びカメラモジュールを有する携帯端末に関し、特に、小型軽量で組立の極めて容易なカメラモジュールに関するものである。
携帯電話などの携帯端末に使われるカメラモジュールは、携帯端末そのものが小型化、軽量化を要求されているため、必然的に小型化が望まれている。しかも、最近はこういった携帯端末用カメラモジュールにおいても、オートフォーカス(AF)機能やズーム機能を要求され、フォーカス用やズーム用に2つのモータを備えたものもある。しかしながら、こういった小型のカメラモジュールに使われるモータは、必然的に非常に小型のモータを用いる必要があるが、こういった小型のモータは、精度良くカメラモジュールに固定することが難しいといった問題がある。
すなわちこういった小型モータは、外径が5mm以下といった場合もあり、一般的に行われている出力軸端面に固定用のネジ孔を設け、ネジ止めして固定するといったことが困難である。そのため、モータ外周に取り付け部材である巻き板を巻き付け、この巻き板を本体に固定して取り付けるといったことが行われているが、こういった方法では、モータの取付位置や傾き精度を良くすることが困難であり、こういったカメラモジュールにおける駆動用モータを取り付ける方法としては、精度的に問題がある。
こういった小型カメラモジュールに関する従来技術として例えば特許文献1には、カメラモジュールのAF駆動及びフィルム給送時の正逆駆動を、単一の駆動モータによって簡単な構成でかつ低コストで行うため、フィルム給送及びオートフォーカス駆動兼用モータとズーム駆動用モータとを備え、遊星ギア式クラッチによってフィルム給送及びオートフォーカス駆動兼用モータの駆動力を、フィルム巻き上げ又は巻き上げ・送り出し状態とフィルム巻き戻し状態とに切り替え、この遊星ギア式クラッチの遊星ギアと噛み合い可能な位置にオートフォーカス駆動ギアを配置して、制限部材でズーム駆動用モータによって駆動されて遊星ギアの位置をオートフォーカス駆動ギアと噛み合った状態に保持し、オートフォーカス駆動可能状態での駆動系を保持するためにズーム駆動系の繰り出し及び繰り込み動作によって制限部材を作動させて保持するようにしたカメラの駆動機構が示されている。
また、前記したように携帯端末等におけるカメラモジュールの小型化に伴い、駆動用モータ自体も小型となって取り付けが困難であるのを解消する技術ため、鏡胴内に円筒型ステップモータを効率良く配置し、鏡胴の薄型化を図るとともにレンズを高精度にかつ高速度で駆動できるようにしたものがある(以下従来例1と称する)。この従来例1では、鏡胴内の絞り位置の前方に小径の前群レンズを固定的に配置するとともに、後方に大径の後群レンズを光軸方向に移動可能に配置し、後群レンズは下部が切除された形状を有し、この切除された部分に干渉しない範囲で開閉駆動される2枚羽根の絞り兼用シャッタを配置して、後群レンズの下側の空間と前群レンズの下側の空間とに絞り位置を跨いで円筒型ステップモータを配置するようにしたものである。
さらにカメラモジュールを薄型とし、しかもイメージの正確な集束とレンズの位置を可動させてイメージズームを実現するため、撮像素子にイメージを集束させるためのレンズが揺れないように第1及び第2の筒体に固定し、さらにこれら第1及び第2の筒体をハウジングに固定して、このハウジングの一側にガイド溝を形成してこのガイド溝に第1及び第2の筒体の延長部を挟持し、第1及び第2の筒体を焦点の中心軸を基準にしてスライディング可能に構成するようにしたものがあり(以下従来例2と称する)、この従来例2では、モータの回転軸に連結されたモータギアの回転運動を鉛直及び水平運動に変換し、第1筒体及び第2筒体間の離隔距離を調整するようにしている。
特開平10−62852号公報
しかしながら特許文献1に記載された装置は、オートフォーカス駆動兼用モータとズーム駆動用モータという二つの駆動用モータを備える必要があり、携帯端末等に備えられるカメラモジュールとしては大型化してしまい、携帯端末に装着できないという事態が生じてしまう。
また従来例1では、後群レンズの下側の空間と前群レンズの下側の空間とに、絞り位置を跨いで円筒型ステップモータを配置するようにしているため、絞り位置に後群レンズの切除された部分に干渉しない範囲で開閉駆動される2枚羽根の絞り兼用シャッタを配置する、という複雑な構造であり、特に、カメラモジュールの組立が複雑となってしまう。また、携帯端末に用いられる小型のカメラモジュールにおいては、各部品が極めて寸法が小さいことを考慮すると、後群レンズの下側の空間と前群レンズの下側の空間とに、絞り位置を跨いで円筒型ステップモータを配置した場合、円筒型ステップモータの取付が極めて面倒であり、円筒型ステップモータをカメラモジュールハウジングに固定する際の作業が煩雑となってしまうという課題がある。
従来例2では、ハウジングの一側に形成されたガイド溝に第1及び第2の筒体の延長部を挟持して、第1及び第2の筒体を焦点の中心軸を基準にしてスライディング可能とし、モータギアの回転運動を鉛直及び水平運動に変換して、第1筒体及び第2筒体間の離隔距離を調整するようにしているが、カメラモジュールを組立てる際の手順について記載されておらず、特に、携帯端末に用いられる小型のカメラモジュールにおいては、各部品が極めて寸法が小さいことを考慮すると、モータとハウジング及び第1及び第2の筒体との位置関係によっては、カメラモジュール組み立ての際の作業が極めて煩雑となってしまうという課題がある。
従って本発明は、かかる従来技術の問題に鑑み、組立作業の極めて容易なカメラモジュール及びこのカメラモジュールを用いた携帯端末を提供することが課題である。
上記課題を解決するため本発明においては、
光学レンズ系と、該光学レンズ系を所定の方向に移動させ、焦点及び/または撮像倍率を調整するモータとを有するカメラモジュールにおいて、
前記モータの駆動によって前記光学レンズ系を前記所定の方向に移動するカム部材の軸心が前記光学レンズ系の光軸と平行になるように、筐体ベース側に設けたカム載置部と、前記モータが前記カム部材取付位置より前記光学レンズ系に近接して配置されるように、筐体側壁に設けた柱状切り欠きを光軸方向に延びるように形成したモータ固定部を有する筐体を具え、好ましくは、前記筐体内に収納され、光学レンズ系を保持するレンズホルダの外周面に設けた前記カム当接体と光学レンズ系をガイドする一対の支持腕部を有し、カム当接体と隣接する側に位置する一の支持腕部を孔部でカム当接体と遠ざかる位置にある他の支持腕部をU字開口で形成したことを特徴とする。
そして、他の発明は、光学レンズ系と、該光学レンズ系を所定の方向に移動させ、焦点及び/または撮像倍率を調整するモータとを有するカメラモジュールにおいて、
前記光学レンズ系をガイド軸に挿入する際に用いられ、前記所定の方向に延びる第1の開口部が形成されて該光学レンズ系が収納される第1の筐体部と、側壁面に設けた柱状切り欠きを光軸方向に延びるように形成した第2の開口部に前記モータを固定する第2の筐体部とによってカメラハウジングを形成するとともに、
前記第1の筐体部の前記第1の開口部を覆う第1の遮光部材を具えたことを特徴とする。
そして前記第2の筐体部は、前記第2の開口部の外縁に配置され、前記モータの外周面が前記第2の開口部に位置付けられた際、前記第2の筐体部と前記モータとを接着する接着部材とを有することを特徴とする。
さらに、前記第2の筐体部は、前記第2の開口部に連続して形成された薄肉部を有し、
該薄肉部に第2の遮光部材が位置付けられて前記第2の開口部を閉塞するようにしたことを特徴とする。
そして、前記第1の筐体部に前記カム部材の外周面に対応した位置に第3の開口部が形成されており、
該第3の開口部を覆う第3の遮蔽部材を有することを特徴とする。
また、前記カム部材は略円筒形状であり、
前記光学レンズ系の光軸と垂直な面における奥行き方向の長さが前記カム部材の直径と前記モータの直径とを加えた長さに略等しいことを特徴とする。
そして、前記第2の開口部の幅は前記モータの直径よりも小さく、
前記モータの外周面と当接する前記第2の開口部の外縁は前記モータの外周面と同一形状に形成されていることを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するため本発明における携帯端末は、モータの駆動によって光学レンズ系を移動させ、焦点及び/または撮像倍率を調整するカム部材の軸心が前記光学レンズ系の光軸と平行になるように、筐体ベース側に設けたカム載置部と、前記モータが前記カム部材取付位置より前記光学レンズ系に近接して配置されるように筐体側壁に設けた柱状切り欠きを光軸方向に延びるように形成したモータ固定部を有する筐体を備えたカメラモジュールと、
前記カメラモジュールが装着されたケース体と、
前記ケース体に設けられ前記カメラモジュールの焦点及び/または撮像倍率を操作する操作部とを有することを特徴とし、好ましくは前記前記カメラモジュールが、筐体内に収納され、光学レンズ系を保持するレンズホルダの外周面に設けた前記カム当接体と光学レンズ系をガイドする一対の支持腕部を有し、カム当接体と隣接する側に位置する一の支持腕部を孔部でカム当接体と遠ざかる位置にある他の支持腕部をU字開口で形成したカメラモジュールであることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため本発明における他の携帯端末は、
モータの駆動によって光学レンズ系を焦点及び/または撮像倍率を調整する方向に移動するカム部材を備え、前記カム部材は、前記光学レンズ系の光軸と前記カム部材の軸心とが互いに平行になるように、前記光学レンズ系に隣接して配置されたカメラモジュールと、
前記カメラモジュールが装着されたケース体と、
前記ケース体に設けられ前記カメラモジュールの焦点及び/または撮像倍率を操作する操作部とを有する携帯端末において、
前記光学レンズ系をガイド軸に挿入する際に用いられ、前記所定の方向に延びる第1の開口部が形成されて該光学レンズ系が収納される第1の筐体部と、側壁面に設けた切り欠きの平行縁を光軸方向に延びるように形成した第2の開口部に前記モータを固定する第2の筐体部とによってカメラハウジングを形成するとともに、
前記第1の筐体部の前記第1の開口部を覆う第1の遮光部材を具えたことを特徴とする。
このように本発明のカメラモジュールは、モータの駆動によって光学レンズ系を所定の方向に移動するカム部材を備え、このモータ、及びカム部材を光学レンズ系に近接して配置すると共に互いに隣接して配置し、光学レンズ系の光軸とカム部材の軸心とを互いに平行としたから、光学レンズ系、モータ、及びカム部材の組み込みが容易となり、しかもカメラモジュール自体を小型化できるという効果がある。
以下、図面を参照して実施形態の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は実施形態になるカメラモジュールの一例を示す斜視図、図2は実施形態になるカメラモジュールで用いられる筐体の第1のハウジングを示す斜視図、図3は図2に示す第1のハウジングの平面図、図4は図2に示す第1のハウジングにシャフトを装着する状態を示した斜視図、図5は図4に示すシャフトにギアを装着する状態を示す斜視図、図6は図4に示すシャフトにギアを装着した後の状態を示す斜視図、図7は図2に示す第1のハウジングに組み込まれる光学レンズ系及びカム体を示す斜視図、図8は図7に示す光学レンズ系及びカム体を第1のハウジングに組み込んだ状態を示す斜視図、図9はレンズホルダの上面図(A)と下面図(B)、図10は第1のハウジングにレンズホルダを組み込んだときの斜視図、図11は駆動用モータが取り付けられる第2のハウジングをフレキシブル基板とともに示す斜視図、図12は駆動用モータを第2のハウジングに形成された切り欠き部の外縁に固定した状態を示す斜視図、図13は駆動用モータを第2のハウジングに形成された切り欠き部の外縁に固定した状態をフレキシブル基板とともに示す斜視図、図14はCCDの取り付けを説明するための斜視図、図15は実施形態によるカメラモジュールが組み込まれた携帯電話機の一例を概略的に示す図である。
図中同一要素には同一番号が付してあり、図1において11は、例えばフッ素入りポリカーボネイトで成形されているカメラハウジング(以下単にハウジングと呼ぶ)、12は光学レンズ系、13はレンズ駆動機構、11aはハウジング11に形成された切り欠き部、14で示した斜線部はカバー板(遮光部材)、15はCCDでハウジング11の底面側に配置され、光学レンズ系12を介して受光した光を電気信号に変換する。16はハウジング11の側面に取り付けられた光学センサ(発光素子及び受光素子)で、この光学センサ16によって光学レンズ系12の基準位置及び基準位置からの移動量が算出される。
図2において、21は第1の筐体部で、この第1の筐体部21は、その上面に連続する第1の側壁部21a及び第2の側壁部21bを有しており、その他の部分は切り欠き状態となっている。22は第1の筐体部21のベース部(図2において上面)に収納される光学レンズ系(図2には示さず)の開口部、22aはこの開口部22の内周面に径方向内側に延ばした環状体、22bはこの環状体22aの径方向内側に突出して所定の角度間隔で複数形成されている(図示の例では三箇所に形成されているが、その内の1つは隠れている)基準面部、22cはレンズを中心位置に位置決めするための位置決め凸部、23は、この筐体部21の図中上方に突出させて複数形成された基準点部で、図示の例では3箇所に形成されている。
図4において、24は前述の開口部22に近接して形成され、第1の筐体部21のベース部に搭載されるレンズ駆動機構(図4には示さず)の搭載部で、この搭載部24には、後述するカム体が取り付けられるカム載置部27、及びカム載置部27に近接して上方に突出する軸体28が形成されている。25a、25bは開口部22の外縁側のベース部に約180度の間隔をおいて形成された第1及び第2の孔部、25c、25dは搭載部24に形成された第3及び第4の孔部、26a、26b、26c、26dは例えばステンレス製の第1、第2、第3、第4のシャフトで、これらシャフト26a〜26dはその順に長さが短くなっており、このうち26a、26bのシャフトは光学レンズ系(図4には示さず)をガイドするガイド部材として用いられ、26c、26dのシャフトにはギアが装着される。46は、第1の筐体部21と後記する第2の筐体部41をネジ(図示せず)によって合体させるときのネジ孔である。
図5において29a〜29dは、第3、第4のシャフト26c、26dに破線矢印で示すように挿入するギアで、第3のシャフト26cには第1のギア29aが挿入され、その第1のギア29a上には第2のギア29bが挿入される。また、第4のシャフト26dには第3のギア29cが挿入され、軸体28には第4のギア29dが挿入される。そして、第2のギア29bと第3のギア29cが噛み合い、第3のギア29cと第1のギア29aが噛み合い、第1のギア29aと第4のギア29dが噛み合って駆動力が伝達され、これら第1〜第4のギア29a〜29dを組み込むと、図6に示す状態となる。47は第1の筐体部21と第2の筐体部41を接着するための接着部である。
図7、図8、図9において、30は第1の筐体部21に組み込まれるレンズ駆動機構13を構成するカム体で、このカム体(カム部材)30は略円筒形状に形成され、円筒部30aとこの円筒部30aの外周面に形成された螺旋状体30bとを有しており、この螺旋状体30bには、図中上側に位置する面30cと下側に位置する面30dとが規定されて、面30cはズーム・フォーカス面として、面30dはズーム面として用いられ、更に下端には、第1の筐体部21のカム載置部27に設けられた軸受け部に挿入する挿入端30eを備えている。なお、図示はしていないがカム体30の円筒部30aには、図中上下方向に延びて、例えば円筒部30aの外周面とその色が異なるる基準線が形成されている。31、32は光学レンズ系12を構成する円環状の第1及び第2のレンズ体、33、34はこの第1及び第2のレンズ体31及び32のレンズホルダ(レンズ保持部)、33a、33bはレンズホルダ33の外周面の径方向外側に突出して形成されている支持腕部、33cはカム体30に当接するカム当接体、34a、34bはレンズホルダ34の外周面の径方向外側に突出して形成されている支持腕部、34cはカム体30に当接するカム当接体、34dは切り欠き部、35、36はレンズホルダ33及び34によって保持されている光学レンズ(光学レンズ群)、37はレンズホルダ33及び34を連結させて互いに引き合う方向に付勢するバネ部材、45は第1の筐体部21に於ける第1の側壁部21aが後記する第2の筐体41の壁部44と接する壁部である。
図11、図12、図13において、38はレンズ駆動機構13を構成する駆動用モータ(例えば、ステッピングモータ)、38aは駆動用モータ38のモータ軸に取り付けたギアで、この駆動用モータ38は、図11においてギア38a側を下向きにして図8に示す第3のギア29c上に配置され、この際ギア38aは第2のギア29bと噛み合う。39は駆動用モータ38の側面に配置されているフレキシブル基板40の取り付け部で、このフレキシブル基板40の他側には、前述の光学センサ16が備えられてカム体30と対面し、駆動用モータ(例えば、ステッピングモータ)38が取り付けられるモータベース部として用いられる第2の筐体部41の外側に引き出されている。41aは駆動用モータ38の底部(軸ギア側の面)が搭載されて位置決めを行う支持面部、41bは支持面部41aに形成されている開口孔部で、第3のギア29cと噛み合う駆動用モータ38の軸ギアが挿入される。41cは第2の筐体部41の一側壁、41dはこの一側壁41cに形成されている孔、42は第2の筐体部41の側面に上下方向に延び、上端が開放されている切り欠き部(開口部、図12、図13参照)で、この切り欠き部42付近では、第2の筐体部41の側壁は肉薄状態となっており、また、切り欠き部42の幅は、駆動用モータ38の径よりも小さくなっている。そして、レンズ枠体33及び34の光軸と垂直な面における第2の筐体部41の奥行き方向長さは、カム体30の直径と駆動用モータ38の直径とを加えた長さに略等しくしてある。斜線で示した43はカバー板で、フレキシブル基板40の引き出し部分を閉塞する。44は前記した第1の筐体部21に於ける第1の側壁部21aの壁部45と接する第2の筐体41における壁部である。
図14において、47、48、49は図1に示したCCD15を固定する際の測定基準点、図15において50は携帯端末の一例である携帯電話機、51は操作部、52は液晶などを用いたディスプレイ、53は操作部51が搭載された第1のケース部、54はディスプレイ52が搭載された第2のケース部、55はヒンジ機構、56はカメラモジュールである。
本実施形態のカメラモジュールは、カメラ筐体11を、例えばフッ素入りポリカーボネイトなどの樹脂で形成して耐久性と摺動性を高めた第1のハウジング21と、第2のハウジング41とで構成し、図8に示したように、この第1のハウジング21の一方向を開口とし、この開口側から光学系12のレンズ体31、32、レンズ枠体33、34のガイド軸(第1、第2のシャフト26a、26b)、ギア29a〜29dの軸(第3、第4のシャフト26c、26d)、カム体30などのレンズ移動機構を組み込み、モータ38を固定した第2のハウジング41を固定するようにしたものである。
そしてこの図8から明らかなように、モータ38、及びカム30は光学系12のレンズ体31、32、レンズ枠体33、34に近接して配置されると共に互いに隣接して配置されており、光学系12の光軸とカム30の軸心とを互いに平行となるようにしたから、光学レンズ系12、モータ38、及びカム30の組み込みが容易となり、しかもカメラモジュール自体を小型化できるわけである。
図1に示した実施形態になるカメラモジュールは、例えば、フッ素を含有するポリカーボネイトで成形され、光学レンズ系12と、ズームやオートフォーカス用駆動機構13を組み込む図2に示した第1の筐体部21と、図12に示したモータ38を保持する第2の筐体部41とを組み合わせたカメラハウジング(以下単にハウジングと呼ぶ)11に、撮像用CCDを組み込んだ基板15、発光素子と受光素子からなる光学センサ16、カバー板(遮光部材)14を取り付けて構成され、例えば携帯端末の一例である図15に示したような携帯電話機50用の撮像装置として用いるため、非常に小さく構成されている。また、操作部51の操作によって、カメラモジュールの撮影操作や変倍(ズーム)操作等がおこなえるようになっている。
なおこの図15は、携帯電話機50の操作部51及びディスプレイ52が見える状態(開状態)として示した平面図であり、図示の携帯電話機50は、操作部51が搭載された第1のケース部53と、ディスプレイ52が搭載された第2のケース部54とがヒンジ機構55によって連結され、第1及び第2のケース部53及び54は、ヒンジ機構55の回りに回動可能となっている。
そして第2のケース54には、図中破線二重丸で示した位置に光学レンズ系12が来るよう前記したカメラモジュールが組み込まれ、操作部51の所定のボタンを操作すると、カメラモジュールによって撮像が行われて画像がディスプレイ52上に表示される。そのためカメラモジュールは、前記したように非常に小型に構成されることが要求される。また、操作部51における別の所定の釦を操作することにより、カメラモジュールの変倍(ズーム)操作が可能となっている。
そして実施形態のカメラモジュールは、図2、図3に示した第1の筐体部21を有し、この第1の筐体部21は、そのベース部(図2において上面)に光学レンズ系(図2には示さず)12が収納される開口部22が形成され、この開口部22の内周面には、径方向内側に延びる環状体22aが、さらにこの環状体22aには、径方向内側に突出する基準面部22bが所定の角度間隔で複数形成(図示の例では三箇所に形成されているが、その内の1つは隠れている)され、さらにこの基準面図22bの間にレンズホルダ34を進入させるための切り欠き部22dが設けられている。また、この開口部22の内周面の側面には、レンズ系12を中心で位置決めするため、位置決め凸部22cが設けられて、これら基準面部22bによってレンズ36の光軸方向位置が、また、位置決め凸部22cで中心方向の位置が、それぞれ精度良く位置決めされる。
また、第1の筐体部21は、その上面に連続する第1の側壁部21a及び第2の側壁部21bを有し、その他の部分は切り欠き状態となっていて、図2における上面のベース部には、図中上方に突出する複数の基準点部23が、図示の例では3箇所形成されている。この基準点23は、図4のようにカメラモジュールを第1の筐体部21のベース部を下側にして組立てる際、組立基準面(図示せず)に当接し、レンズや駆動機構の組み込みや調整における精度出しのための基準面となる。
また、第1の筐体部21のベース部には、レンズ駆動機構(図4には示さず)が搭載される搭載部24が前述の開口部22に近接して形成されており、さらに、開口部22の外縁側においてベース部には、第1及び第2の孔部25a及び25bが約180度の間隔をおいて形成され、搭載部24には第3及び第4の孔部25c及び25dが形成されている。
そして図示のように第1〜第4の孔部25a〜25dには、例えばステンレス製の第1〜第4のシャフト26a〜26dの一端が、破線矢印で示すように第1の筐体部21の上側から挿入され、またベース部の搭載部24の近傍に、後述するカム体が取り付けられるカム載置部27が、ベース部の搭載部24には、ハウジングと一体に形成されて上方に突出する軸体28が設けられて図5に示したようになる。これら第1〜第4のシャフト26a〜26dは、符号の順にその長さが短くなっており、第1及び第2のシャフト26a及び26cは、後述するように、光学レンズ系(図4には示さず)をガイドするガイド部材として用いられる。第3のシャフト26cには、図5に破線矢印で示すように第1のギア29aが、そして同じく第3のシャフト26cにおける第1のギア29aの上には、第2のギア29bが挿入される。また、第4のシャフト26dには第3のギア29cが挿入され、この第3のギア29cは、第1のギア29aと噛み合う。さらに軸体28には、第4のギア29dが挿入され、この第4のギア29dは、第1のギア29aと噛み合い、このようにして、第1〜第4のギア29a〜29dが組み込まれると、図6に示す状態となる。
一方、光学レンズ系12と、そのフォーカスとズーミングのためのレンズ駆動機構13を構成するカム体30は、図7、図8、図9に示したような構成となっている。すなわち光学レンズ系12は、円環状の第1及び第2のレンズ体31及び32からなり、それぞれのレンズ体31及び32は、レンズホルダ(レンズ保持部)33及び34で保持される光学レンズ(光学レンズ群)35及び36を有している。レンズホルダ33の外周面には、径方向外側に突出する支持腕部33a及び33bが形成されていると共に、カム体30に当接するカム当接体33cが形成されており、同様にしてレンズホルダ34の外周面には、径方向外側に突出する支持腕部34a及び34bが形成されていると共に、カム体30に当接するカム当接体34cが形成され、さらに図7の図上下側には、第1のハウジング21の開口部22に設けた環状体22aの突出した基準面部22bを避け、このレンズホルダ34が切り欠き部22d内に進入できるよう、レンズホルダ34にも切り欠き部34dが設けられている。
カム体(カム部材)30は略円筒形状であり、円筒部30aとこの円筒部30aの外周面に形成された螺旋状体30bとを有しており、この螺旋状体30bには、図中上側に位置するズーム・フォーカス面30cと、下側に位置するズーム面30dとが規定されている。この実施形態に於けるカメラモジュールの光学系は一例として2焦点の光学系であり、ズーム面30dは、カム体30の回転によって焦点移動用の第2のレンズ体32を所定間隔移動させた後、カム体30の回転によっては移動しないようになっている。そしてズーム・フォーカス面30cは、第1のレンズ体31を焦点移動で移動させた後、カム体30の回転によってフォーカス用の移動ができるようになっている。そして、カム体30及び光学レンズ系12を第1の筐体部21に組み込んだ際には、フォーカス面30cにカム当接体33cの下面側が当接し、ズーム面30dにカム当接体34cの上面側が当接することになる。なお、レンズ枠体33及び34は、バネ部材37によって連結されて互いに引き合う方向に付勢されており、また、図示はしていないが、カム体30の円筒部30aに図中上下方向に延びる基準線が付加されており、この基準線は、例えば、円筒部30aの外周面とその色が異なるようにされていて、前記図1に示した光学センサ16によって検出してこのカム体30の原点位置を検出できるようになっている。
そして図8に示したように、光学レンズ系12及びカム体30を第1の筐体部21に組み込む際には、まず、第1の筐体部21の上側から第2のレンズ体32の支持腕部34aを第1のシャフト26aに、支持腕部34bを第2のシャフト26bに挿通させながら組み込み、次に同じく第1の筐体部21の上側から、カム載置部27(図4)にカム体30の挿入端30eを挿入して、カム載置部27にカム体30を搭載し、カム体30のズーム面30dにカム当接体33cが当接するようにする。そして次に第1の筐体部21の上側から第1のレンズ体31の支持腕部33aを第1のシャフト26aに、支持腕部33bを第2のシャフト26bに挿通させながら組み込み、カム当接体33cがカム体30のズーム・フォーカス面30cに当接するようにし、最後にバネ部材37を第1のレンズ体31、第2のレンズ体32のバネかけ部にかけて互いに引き合う方向に付勢させる。このようにすることにより、第1、第2のレンズ体31、32は、カム体30の回転に伴い、ズーム・フォーカス面30c、ズーム面30dに沿って第1と第2のシャフト26a、26bに支えられながら滑らかに移動可能となる。
そしてレンズホルダ34は、図9、図10に示したように、第1の筐体部21に設けられた図3に示す開口部22における内周面の径方向内側に延ばした環状体22aの、径方向内側に突出した基準面部22bを避けて進入できるよう切り欠き部34dが設けられているから、この開口部22に保持されるレンズに近接させることができ、ズーミングに伴って移動するレンズホルダ34の移動距離を稼いで充分なズーム比を持たせたカメラモジュールを提供することができる。
また、レンズ駆動機構13を構成する駆動用モータ(例えば、ステッピングモータ)38は、図11に示したようにモータ軸にギア38aが取り付けられ、軸ギア側を下向きにして第2の筐体41における開口孔部41bにギア38aを挿入し、支持面部41aで支持される。そしてギア38aは、図8に示す第3のギア29c上に配置され、第2のギア29bと噛み合うようになっている。さらにこの駆動用モータ38の側面には、取り付け部39を介してフレキシブル基板40が取り付けられて第2の筐体部41の外側に引き出され、このフレキシブル基板40の他側には、光学センサ16が備えられて前記したカム体30の円筒部30aに付された基準線を検出し、カム体30の原点を検出できるようになっている。
そして本実施形態のカメラモジュールは、前記したように、軸体28にカム体30に駆動力を伝える最終段のギア29dを挿入し、この最終段のギア29dに駆動力を伝えるギア29a〜29cを挿入するシャフト26c、26dは、金属製としてある。このようにすることにより、金属製シャフト26c、26dは回転速度は高いが負荷が小さいため、小径のシャフトを用いることができるから結果として小径のギアを使用でき、装置の小型化を図れる一方、機械的なノイズも小さく押さえることができる。樹脂製とした最終段のギア29dを挿入するシャフト28は、ギア29dの回転速度が遅いから回転に伴う音の発生がなく、また、樹脂製のため、負荷に対して強度を確保することができ、また、樹脂製のため、強度を確保するために太くしても軽量で済む利点がある。またここでは、最終段のギア29dのシャフトのみ樹脂製としたが、負荷がかかる最終段に近い個所の複数のギアシャフトを樹脂製としてもよいことは言うまでもない。さらに、この樹脂製のシャフトをハウジングと一体に成型したことにより、この場合には、部品点数の削減、シャフト組み込みの工数の削減を図ることができる。
そしてこの駆動用モータ38は、本発明においては、図12に示したようにモータベース部として用いられるハウジング11を構成する第2の筐体部(モータ保持部材)41に取り付けられる。この第2の筐体部41の側面には、上下方向に延びる切り欠き部(開口部)42が形成されており、この切り欠き部42の上端は開放されている。さらに、第2の筐体部41の側面に形成された切り欠き部42付近の側壁は肉薄状態にされており、この切り欠き部42の幅は、駆動用モータ38の径よりも小さくなっている。そして、レンズ枠体33及び34の光軸と垂直な面における第2の筐体部41の奥行き方向長さは、カム体30の直径と駆動用モータ38の直径とを加えた長さに略等しくしてある。そのため、駆動用モータ38は、レンズ移動機構としてのカム体30に隣接して設けられることになる。
また、切り欠き部42の図中上下方向に延びる周辺縁の内面側は円柱面状に形成されており、駆動用モータ38が支持面部41aに載置されると、この円柱状面に駆動用モータ38の外周面がぴったり当接する。そのため、この図12において斜線部で示すように円柱状面に予め接着剤を塗布し、前記したようにして駆動用モータ38を組み込むと、接着剤によって駆動用モータ38が第2の筐体部41にしっかりと接着固定される。一方、図13に示すように、フレキシブル基板40は第2の筐体41の上部分から外側に引き出され、図13に斜線部43で示すカバー板によってフレキシブル基板40の引き出し部分が閉塞される。
このようにして駆動用モータ38を固定することにより、駆動用モータ38は、円柱面状に形成された切り欠き部42の上下方向に延びる内面側にぴったり当接して精度良く接着されるから、従来装置のようにネジ止めしたり、巻き板を巻き付けて本体に固定して取り付ける、といった部品とコストを要する方法を取る必要が無く、簡単、安価な方法で精度良く固定することができる。
また本発明では、第1の筐体部21にカム体30に隣接して駆動用モータ38を保持し、光学レンズ系12の光軸と垂直な面における奥行き方向において、第1の筐体部21の長さをカム体30の直径と駆動用モータ38の直径とを加えた長さに略等しくしたので、カメラモジュール自体を小型化できる。
そして、駆動用モータ38が固定された第2の筐体部41における壁部44と第1の筐体部21における壁部45とを合わせ、第2の筐体部41における一側壁41cを第1の筐体部21における一側壁部21bの上に載るようにして組み合わせる。このとき、第1の筐体21における接着部47に接着剤付け、図4に46で示したネジ孔にネジ(図示せず)を通して固定することにより、第1及び第2の筐体部21及び41は図14に示したように合体して固定される。
このようにして第1の筐体部21、及び第2の筐体部41が合体して固定されたら、次いで図1に15で示したCCDが接着される。このCCD15の接着はハウジング11を固定し、例えば図14に符号47〜49で示す三点を測定基準点として、CCD15を5軸で動かしながら光学レンズ系12を通して送られてくる像を撮像し、CCD15の光軸と光学レンズ系12の光軸が一致すると共に最適なフォーカス位置となる所を探し、その位置でCCD15をハウジング11に接着剤で接着して固定する。
そして第1の筐体部21、及び第2の筐体部41が合体し、CCD15が固定されたら、図1に14で示したカバー板(遮光部材)が第1の筐体部21と第2の筐体部41で形成されている切り欠き部に接着剤によって取り付けられ、また、駆動モータ38の取り付け部に於ける42で示した切り欠き部、及び他の切り欠き部(開口)が、同様なカバー板(遮光部材)で閉塞されて、図1に示すような実施形態のカメラモジュールを得ることができる。
このように構成した実施形態のカメラモジュールにおいて、図11に示した駆動モータ38が回転すると、ギア38aから図8のギア29a〜29dを介して回転がカム体30に伝えられ、カム体30における螺旋状体30bの回転によって、第1のレンズ体31と第2のレンズ体32のカム当接体33c、34cが移動され、前記したようにしてズームとフォーカスが行われる。そしてカム体30は、円筒部30aに付された基準線を光学センサ16により検出し、原点が検出できるようになっており、パルスモータなどの駆動用モータ38へ与えるパルス数を計数することで、焦点距離とフォーカス位置を知ることができるようになっている。
以上、種々述べてきたように本発明によれば、モータの駆動によって光学レンズ系を所定の方向に移動するカム部材を備え、このモータ、及びカム部材を光学レンズ系に近接して配置すると共に互いに隣接して配置し、光学レンズ系の光軸とカム部材の軸心とを互いに平行としたから、光学レンズ系、モータ、及びカム部材の組み込みが容易となり、しかもカメラモジュール自体を小型化できるという効果がある。
また、本発明によるカメラモジュールは、第2の開口部の外縁に設けられた接着部材を有しているので、接着部材によってモータが第2の筐体部に固定される結果、モータがカメラハウジングを構成する第2の筐体部内に収納されて、カメラモジュール自体を小型化でき、しかもモータの固定が極めて簡単であるという効果がある。
さらに本発明では、第2の開口部の幅をモータの直径よりも小さくして、モータの外周面と当接する第2の開口部の外縁をモータの外周面と同一形状に形成するようにしたので、接着剤を用いてモータを簡単に第2の開口部の外縁に固定できるという効果がある。
また、本発明によるカメラモジュールの筐体11をフッ素を含有する樹脂で構成したから、耐久性と摺動性が高められ、軸や軸受けなどを形成しても、ギアが良好に回転でき、しかも耐久性が良くなる。更に単なる樹脂ではなく、フッ素を含有したものを用いることにより、筐体の強度を向上させることができ、結果として筐体の肉厚の薄肉化が図られ、カメラモジュールの小型化、軽量化が実現できる。
そして、第1のハウジング21にカム体30を駆動するギア群のギアシャフト軸受けを一体形成し、前記自動組み立て用基準面を前記ギアシャフト軸受けより離間させて配置したから、シャフト軸受けは第1のハウジング21にしっかり保持される。
さらに、前記一のハウジングに設けられた固定レンズの取り付け基準面は、前記一のハウジングに設けられた固定レンズの収納用開口部内周面に、径方向内側に延ばした環状体上に設けられ、環状体は所定角度間隔で更に内側に突出した基準面部を少なくとも3つ以上有してレンズの取り付け基準面を基準面部に設けたから、レンズは精度良く位置決めすることができる。
そして、前記モータ保持部材は、前記レンズ移動機構に隣接して前記駆動用モータを保持するようにし、また、前記レンズ移動機構は、前記レンズ保持部を前記所定の方向に移動する略円筒形状のカム部材を有し、前記レンズ保持部の光軸と垂直な面における奥行き方向の長さが前記カム部材の直径と前記駆動用モータの直径とを加えた長さに略等しくするようにしたから、カメラモジュールを非常に小さく構成することができる。
さらに、前記モータ保持部材は、前記切り欠き部に連続して形成された薄肉部を有し、該薄肉部には遮光部材が位置付けられて前記切り欠き部を閉塞するようにしたから、モータ保持部材を合体させるために必要以上に肉厚を厚く作る必要が無く、カメラモジュールを非常に小型に作ることができる。
そして、前記切り欠き部の幅は前記駆動用モータの直径よりも小さく、前記駆動用モータの外周面と当接する前記切り欠き部の外縁は前記駆動用モータの外周面と同一形状に形成したから、モータは精度良く固定することができる。
モータの駆動によって光学レンズ系を所定の方向に移動するカム部材を備えて、モータ及びカム部材を光学レンズ系に近接して配置するとともに、互いに隣接して配置し、光学レンズ系の光軸とカム部材の軸心とを互いに平行としたから、光学レンズ系、モータ、及びカム部材の組み込みが容易となり、しかもカメラモジュール自体を小型化でき、携帯端末ばかりでなく、デジタルカメラ等にも適用することができるカメラモジュールを提供することができる。
実施形態になるカメラモジュールの一例を示す斜視図である。 実施形態になるカメラモジュールで用いられる筐体の第1のハウジングを示す斜視図である。 図2に示す第1のハウジングの平面図である。 図2に示す第1のハウジングにシャフトを装着する状態を示した斜視図である。 図4に示すシャフトにギアを装着する状態を示す斜視図である。 図4に示すシャフトにギアを装着した後の状態を示す斜視図である。 図2に示す第1のハウジングに組み込まれる光学レンズ系及びカム体を示す斜視図である。 図7に示す光学レンズ系及びカム体を第1の筐体に組み込んだ状態を示す斜視図である。 レンズホルダの上面図(A)と下面図(B)である。 第1のハウジングにレンズホルダを組み込んだときの斜視図である。 駆動用モータが取り付けられる第2のハウジングをフレキシブル基板とともに示す斜視図である。 駆動用モータを第2のハウジングに形成された切り欠き部の外縁に固定した状態を示す斜視図である。 駆動用モータを第2のハウジングに形成された切り欠き部の外縁に固定した状態をフレキシブル基板とともに示す斜視図である。 CCDの取り付けを説明するための斜視図である。 実施形態によるカメラモジュールが組み込まれた携帯電話機の一例を概略的に示す図である。
符号の説明
21 第1の筐体部
21a 第1の側壁部
21b 第2の側壁部
46 ネジ孔
29a 第1のギア
29b 第2のギア
29c 第3のギア
29d 第4のギア
47 接着部
30 カム体
30a 円筒部
30b 螺旋状体
31 第1のレンズ体
32 第2のレンズ体
33、34 レンズ枠体(レンズ保持部)
33a、33b 支持腕部
33c カム当接体
34a、34b 支持腕部
34c カム当接体

Claims (11)

  1. 光学レンズ系と、該光学レンズ系を所定の方向に移動させ、焦点及び/または撮像倍率を調整するモータとを有するカメラモジュールにおいて、
    前記モータの駆動によって前記光学レンズ系を前記所定の方向に移動するカム部材の軸心が前記光学レンズ系の光軸と平行になるように、筐体ベース側に設けたカム載置部と、前記モータが前記カム部材取付位置より前記光学レンズ系に近接して配置されるように、筐体側壁に設けた柱状切り欠きを光軸方向に延びるように形成したモータ固定部を有する筐体を備えたことを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記筐体内に収納され、光学レンズ系を保持するレンズホルダの外周面に設けた前記カム当接体と光学レンズ系をガイドする一対の支持腕部を有し、カム当接体と隣接する側に位置する一の支持腕部を孔部でカム当接体と遠ざかる位置にある他の支持腕部をU字開口で形成したことを特徴とする請求項1記載のカメラモジュール。
  3. 光学レンズ系と、該光学レンズ系を所定の方向に移動させ、焦点及び/または撮像倍率を調整するモータとを有するカメラモジュールにおいて、
    前記光学レンズ系をガイド軸に挿入する際に用いられ、前記所定の方向に延びる第1の開口部が形成されて該光学レンズ系が収納される第1の筐体部と、側壁面に設けた柱状切り欠きを光軸方向に延びるように形成した第2の開口部に前記モータを固定する第2の筐体部とによってカメラハウジングを形成するとともに、
    前記第1の筐体部の前記第1の開口部を覆う第1の遮光部材を具えたことを特徴とするカメラモジュール。
  4. 前記第2の筐体部は、前記モータの外周面が前記第2の開口部に位置付けられた際、前記第2の筐体部と前記モータとを接着する接着部材とを有することを特徴とする請求項に記載のカメラモジュール。
  5. 前記第2の筐体部は、前記第2の開口部に連続して形成された薄肉部を有し、
    該薄肉部に第2の遮光部材が位置付けられて前記第2の開口部を閉塞するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のカメラモジュール。
  6. 前記第1の筐体部に前記カム部材の外周面に対応した位置に第3の開口部が形成されており、
    該第3の開口部を覆う第3の遮蔽部材を有することを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載のカメラモジュール。
  7. 前記カム部材は略円筒形状であり、
    前記光学レンズ系の光軸と垂直な面における奥行き方向の長さが前記カム部材の直径と前記モータの直径とを加えた長さに略等しいことを特徴とする請求項に記載のカメラモジュール。
  8. 前記第2の開口部の幅は前記モータの直径よりも小さく、
    前記モータの外周面と当接する前記第2の開口部の外縁は前記モータの外周面と同一形状に形成されていることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載のカメラモジュール。
  9. モータの駆動によって光学レンズ系を移動させ、焦点及び/または撮像倍率を調整するカム部材の軸心が前記光学レンズ系の光軸と平行になるように、筐体ベース側に設けたカム載置部と、前記モータが前記カム部材取付位置より前記光学レンズ系に近接して配置されるように筐体側壁に設けた柱状切り欠きを光軸方向に延びるように形成したモータ固定部を有する筐体を備えたカメラモジュールと、
    前記カメラモジュールが装着されたケース体と、
    前記ケース体に設けられ前記カメラモジュールの焦点及び/または撮像倍率を操作する操作部とを有することを特徴とする携帯端末。
  10. 前記カメラモジュールが、筐体内に収納され、光学レンズ系を保持するレンズホルダの外周面に設けた前記カム当接体と光学レンズ系をガイドする一対の支持腕部を有し、カム当接体と隣接する側に位置する一の支持腕部を孔部でカム当接体と遠ざかる位置にある他の支持腕部をU字開口で形成したカメラモジュールであることを特徴とする請求項9に記載の携帯端末。
  11. モータの駆動によって光学レンズ系を焦点及び/または撮像倍率を調整する方向に移動するカム部材を備え、前記カム部材は、前記光学レンズ系の光軸と前記カム部材の軸心とが互いに平行になるように、前記光学レンズ系に隣接して配置されたカメラモジュールと、
    前記カメラモジュールが装着されたケース体と、
    前記ケース体に設けられ前記カメラモジュールの焦点及び/または撮像倍率を操作する操作部とを有する携帯端末において、
    前記光学レンズ系をガイド軸に挿入する際に用いられ、前記所定の方向に延びる第1の開口部が形成されて該光学レンズ系が収納される第1の筐体部と、側壁面に設けた柱状切り欠きを光軸方向に延びるように形成した第2の開口部に前記モータを固定する第2の筐体部とによってカメラハウジングを形成するとともに、
    前記第1の筐体部の前記第1の開口部を覆う第1の遮光部材を具えたことを特徴とする携帯端末。
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