JP2007028287A - カメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末 - Google Patents

カメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末 Download PDF

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Abstract

【課題】 オートフォーカス(AF)機能やズーム機能を組み込んでも小型で軽量、かつ強固に構成でき、しかも円筒カムの回動位置または回動角度、もしくは回動量等の検出が確実なカメラモジュールを提供する。
【解決手段】 筐体11を構成するハウジングの一壁面にレンズ移動機構を駆動する駆動源を当接させて位置決めを行う駆動源位置決め部を設けた開口部42と、他の壁面41cに、レンズ移動機構を構成する円筒カム30の回動位置または回動角度、もしくは回動量等を検出する光センサ16の取付用開口41fとを設ける。また、光センサ16は対向する位置における円筒カム30の外周面に形成された螺旋状体30bの有無を検出してオン/オフの切り換えを行う。
【選択図】図8

Description

本発明は、カメラモジュール及びカメラモジュールを有する携帯端末に関し、特に、小型軽量で組立の極めて容易なカメラモジュールに関するものである。
携帯電話などの携帯端末に使われるカメラモジュールは、オートフォーカス(AF)機能やズーム機能を要求され、さらに携帯端末そのものが小型化、軽量化を要求されているため、必然的にカメラモジュールも小型化、軽量化が望まれている。
しかしながら、このようにオートフォーカス(AF)機能やズーム機能を盛り込んだカメラモジュールを小型化する場合、用いられるズームレンズも小型に構成すると共に部品点数を減らす必要があるが、ズームレンズはその焦点距離を変化させるためにレンズを一定距離移動させる必要があり、さらに、レンズ移動用の駆動源やレンズの移動機構、駆動力をレンズの移動機構に伝えるギアなどがあって、小型化に際しては種々の工夫が必要である。
また、このようなレンズ移動用の駆動源やレンズの移動機構、駆動力をレンズの移動機構に伝えるギアなどカメラモジュールに組み込む場合、必然的にこれらの構造物を一定の強度を有して保持せねばならず、当然カメラモジュールの筐体を強固に構成する必要があり、さらにカメラモジュールであるから全体の遮光が完璧になされていないと正常な画像を得ることができない。
こういった小型カメラモジュールとしては、例えば特許文献1に、1つのモータで光学系側面に配置された円筒カムを駆動し、ズームレンズ枠とフォーカス用レンズ枠とを駆動するようにしたものが示されている。また特許文献2には、携帯電話に内蔵するズーム付カメラモジュールが示され、光学系の側面に配置され携帯電話側面に露出した円筒カムを、操作者が手動で操作すると、ズームレンズ枠とフォーカス用レンズ枠とが駆動され、被写体側レンズが移動するようになっている。
また、特許文献3にはレンズ鏡筒の内側曲面に、曲面の遮光板を弾性変形させて配置するようにしたレンズ鏡筒が示され、さらに、特許文献4には、レンズ鏡筒の内側曲面に遮光板を配置したレンズ保持装置が示されている。
また、カメラモジュールとしては、ケースの1辺にオートフォーカス用のリードスクリューとズーム用リードスクリューとを配置し、かつ、レンズを鏡筒の一方向から組み込み可能にして小型化を図ったもの(以下従来技術1と称する)や、パンフォーカスのレンズにおける望遠とマクロの2点切替を、レンズ枠に隣接した円筒カムで行うようにしたもの(以下従来技術2と称する)、被写体側レンズを保持するハウジングにレンズ枠のガイド支持部があり、2本のリードスクリューでズームとフォーカス用レンズ枠を駆動するようにしてレンズ鏡筒のスペース効率を良くしたもの(以下従来技術3と称する)などがある。
さらに、レンズ鏡筒を小型に構成するため、光軸周りの第1象限にズーム用リードスクリュー、第2象限にフォーカス用リードスクリュー、第3象限にレンズ枠のガイドシャフトを配置したもの(以下従来技術4と称する)、上部ハウジングで被写体側レンズを保持すると共にズームとフォーカス用のレンズ枠をそれぞれリードスクリューで駆動し、その2本のリードスクリューの軸受けと、2つのレンズ枠ガイドシャフトの軸受けを上部ハウジングに設け、下部ハウジングにCCDを取り付けたもの(以下従来技術5と称する)、レンズ枠移動を行うリードスクリュー機構部分を遮光する覆いを設けたもの(以下従来技術6と称する)などがある。
特開平7−63970号公報 特開2003−258971号公報 特開平6−214144号公報 実開平4−65305号公報
しかしながら特許文献1に記載された装置は、ビデオカメラに於けるカメラモジュールに関するもので比較的大型のものであり、前記したような携帯端末に組み込むカメラモジュールのように小型化に対する配慮はなされていない。また特許文献2に示された装置は、携帯電話などに内蔵する小型カメラモジュールではあるが操作者が手動で操作するものであり、ズームやフォーカスをモータで行うようにしたカメラモジュールには適用できない。
また特許文献3、4に示された装置は、単にレンズ鏡筒内面に遮光板を設けるための構造が示されているだけであって、カメラモジュールを小型化するための機構としては参考にならない。
また従来技術1、4では、ケースの1辺にオートフォーカス用のリードスクリューとズーム用リードスクリューとを配置して小型化を図っているが、オートフォーカス用とズーム用のリードスクリューが別個に設けられてそれだけ大型化し、従来技術2では望遠とマクロの2点切替をレンズ枠に隣接した円筒カムで行っているが、このモジュールはパンフォーカスのものであり、オートフォーカスまで組み込む場合は参考にならない。
さらに従来技術3は、レンズ鏡筒のスペース効率は良くなるが、カメラモジュールとしてみた場合は単にハウジングに被写体側レンズを保持させ、レンズ枠のガイド支持部を設けただけで、モータなどの駆動源が一体化されず、これも参考にするのは難しい。そして従来技術5のものも、駆動機構とCCDが別のハウジングに取り付けられて組み立ては複雑な工程を必要とし、従来技術6のものも、レンズ枠移動を行うリードスクリューの遮光板に関するものであって、カメラモジュールを小型化するための機構としては参考にならない。
上記事情に鑑みて本願出願人は、オートフォーカス(AF)機能やズーム機能を組み込んでも小型で軽量、かつ、強固に構成できるカメラモジュールを提供するために、次のような構成のものを特願2004−024632として出願した。
光学レンズ群と、該光学レンズ群における複数のレンズを所定の方向に移動させて焦点調節及び/または撮影倍率を変更するレンズ移動機構を筐体に内包したカメラモジュールにおいて、前記筐体を構成するハウジングの一壁面に設けられ、前記レンズ移動機構を駆動する駆動源を当接させて位置決めを行う駆動源位置決め部を設けた開口部と、前記ハウジングの他の壁面に設けられ、前記レンズ移動機構を構成する円筒カムの回動位置または回動角度、もしくは回動量等を検出するセンサ取付用開口とを有することを特徴とするカメラモジュール。
本発明は、上述の出願と同様にオートフォーカス(AF)機能やズーム機能を組み込んでも小型で軽量、強固に構成でき、かつセンセとして光センサを用いて検出を正確に行えるカメラモジュールを提供するためのものである。
上記課題を解決するため本発明におけるカメラモジュールは、
光学レンズ群と、該光学レンズ群における複数のレンズを所定の方向に移動させて焦点調節及び/または撮影倍率を変更するレンズ移動機構を筐体に内包したカメラモジュールにおいて、
前記筐体を構成するハウジングの一壁面に設けられ、前記レンズ移動機構を駆動する駆動源を当接させて位置決めを行う駆動源位置決め部を設けた開口部と、前記ハウジングの他の壁面に設けられ、前記レンズ移動機構を構成する円筒カムの回動位置または回動角度、もしくは回動量等を検出するセンサ取付用開口とを有し、
該センサ取付用開口に光センサを配設し、該光センサは対向する位置における前記円筒カムの外周面に形成された螺旋状体の有無を検出してオン/オフの切り換えを行うことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため本発明におけるカメラモジュールは、
光学レンズ群と、該レンズ群における少なくとも一部のレンズの移動機構と、撮像素子と、を内包すると共にカメラモジュールの筐体を構成するハウジングと、前記レンズ群における少なくとも一部のレンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダをガイドするガイド軸と、該レンズのホルダを光軸方向に移動させる円筒カムと、前記ハウジングにおける前記円筒カムの位置に対応した一の側壁に形成され、前記円筒カムの回動位置または回動角度、もしくは回動量等を検出する光センサを取り付ける第1の切り欠き部と、前記円筒カムに直接または間接的に駆動力を与える駆動源と、前記ハウジングにおける前記駆動源の位置に対応した他の側壁に形成した第2の切り欠き部と、からなり、該光センサは対向する位置での前記円筒カムの外周面に形成された螺旋状体の有無を検出してオン/オフの切り換えを行うことを特徴とする。
そして、前記光センサのオン時に前記光センサに対向する前記円筒カムの表面を加工、またはオフ時に前記光センサに対向する前記円筒カムの表面のみを加工することを特徴とする。
また、前記駆動源を、前記駆動源位置決め部を設けた開口部周辺に塗布された接着部材により固定したことを特徴とする。
また、前記第1の切り欠き部と対向する側であって、前記レンズ移動機構の位置と対応した他の側壁に形成した第3の切り欠き部を更に備えたことを特徴とする。
また、前記筐体を前記光学レンズ群とレンズ移動機構を収容する第1のハウジングと、前記撮像素子を保持する第2のハウジングとで構成したことを特徴とする。
さらに、前記円筒カムを軸受するカム軸受部、及び前記ガイド軸を軸受するガイド軸受部を前記ハウジングに一体成形したことを特徴とする。
そして、前記円筒カムを前記レンズホルダに近接して配置し、前記光センサを前記第1の切り欠き部に前記円筒カムに近接して配置したことを特徴とする。
また、前記第1の切欠部と前記第2の切欠部を遮蔽する遮蔽板を設けたことを特徴とする。
さらに、前記光センサの取付基板が前記第1の切り欠き部の遮蔽板を兼用することを特徴とする。
そして、前記円筒カムと前記ガイド軸とを前記レンズホルダに近接して前記ハウジングの外縁部に配置し、前記第2の切り欠き部に配置した前記円筒カムを駆動する駆動源と前記円筒カムの間に、前記駆動源からの駆動力を前記円筒カムに伝えるギア群を配したことを特徴とする。
また、上記カメラモジュールを備えた携帯端末は、
光学レンズ群と、該レンズ群における少なくとも一部のレンズの移動機構と、撮像素子と、を内包すると共にカメラモジュールの筐体を構成するハウジングと、前記レンズ群における少なくとも一部のレンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダをガイドするガイド軸と、該レンズのホルダを光軸方向に移動させる円筒カムと、前記ハウジングにおける前記円筒カムの位置に対応した一の側壁に形成され、前記円筒カムの回動位置または回動角度、もしくは回動量等を検出する光センサを取り付ける第1の切り欠き部と、前記円筒カムに直接または間接的に駆動力を与える駆動源と、前記ハウジングにおける前記駆動源の位置に対応した他の側壁に形成した第2の切り欠き部と、からなり、前記光センサは、対向する位置における前記円筒カムの外周面に形成された螺旋状体の有無を検出してオン/オフの切り換えを行うカメラモジュールと、
該カメラモジュールが装着されたケース体と、
前記ケース体に設けられ前記カメラモジュールの前記レンズ駆動機構を操作する操作部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、筐体を構成するハウジングの一壁面にレンズ移動機構を駆動する駆動源を当接させて位置決めを行う駆動源位置決め部を設けた開口部と、他の壁面に、レンズ移動機構を構成する円筒カムの回動位置または回動角度、もしくは回動量等を検出するセンサ取付用開口とを設けたことにより、筐体の強度を損なわずにスペースを有効に利用して一方の開口部でモータ取り付けを、他方の開口部で円筒カムの回動位置または回動角度、若しくは回動量等を検出するセンサ取り付けが可能となり、オートフォーカス(AF)機能やズーム機能を組み込んでも、小型で軽量、かつ、強固に構成できるカメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末を提供することができる。
特に、センサを光センサとし、その光センサの対向する位置における円筒カムの外周面に形成された螺旋状体の有無を検出してオン/オフの切り換えを行うことにより、円筒カムの回動位置または回動角度、もしくは回動量等の検出を正確なものとし、かつ小型を維持することができる。
以下、図面を参照して実施形態の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は実施形態になるカメラモジュールの一例を示す斜視図、図2は実施形態になるカメラモジュールで用いられる筐体の第1のハウジングを示す斜視図、図3は図2に示す第1のハウジングの平面図、図4は図2に示す第1のハウジングにシャフトを装着する状態を示した斜視図、図5は図4に示すシャフトにギアを装着する状態を示す斜視図、図6は図4に示すシャフトにギアを装着した後の状態を示す斜視図、図7は図2に示す第1のハウジングに組み込まれる光学レンズ系及び円筒カムを示す斜視図、図8は図7に示す光学レンズ系及び円筒カムを第1のハウジングに組み込んだ状態を示す斜視図、図9はレンズホルダの上面図(A)と下面図(B)、図10は第1のハウジングにレンズホルダを組み込んだときの斜視図、図11は駆動用モータが取り付けられる第2のハウジングをフレキシブル基板とともに示す斜視図、図12は駆動用モータを第2のハウジングに形成された切り欠き部の外縁に固定した状態を示す斜視図、図13は駆動用モータを第2のハウジングに形成された切り欠き部の外縁に固定した状態をフレキシブル基板とともに示す斜視図、図14はCCDの取り付けを説明するための斜視図、図15は実施形態によるカメラモジュールが組み込まれた携帯電話機の一例を概略的に示す図である。
図中同一要素には同一番号が付してあり、図1において11は、例えばフッ素入りポリカーボネイトで成形されているカメラ筐体(以下単に筐体と呼ぶ)、12は光学レンズ系、13はレンズ駆動機構、11aは筐体11に形成された切り欠き(開口部)部、14で示した斜線部は切り欠き部(開口部)11aを覆うカバー板(遮光部材)、15はCCDで筐体11の底面側に配置され、光学レンズ系12を介して受光した光を電気信号に変換する。16は筐体11の側面に取り付けられる基板上に設けられた光センサである。
この光センサ16としては、例えば、図16に示すような動作原理を持つフォトリフレクタを用いればよい。具体的には、発光ダイオード等の発光素子16aによる発光を被反射体(本実施例では底部30fまたは螺旋状体30b)で反射させ、反射光をフォトトランジスタ(受光素子)16bで受光するが、反射光の強さによって光電流の大きさが変化するようになっていて、反射光が強いと光電流は大きく、反射光が弱いと光電流は小さくなる。図17は、一般的なフォトリフレクタの検出距離と光電流の出力の関係を示したものであり、フォトリフレクタにはその発光・受光角度の構造によってそれぞれ最適な検出距離があり、その最適な検出距離より短くても長くても、光電流は最適時より小さくなる。最適な検出距離より短い場合は、発光ダイオード16aの光が被反射体とフォトリフレクタの表面との間で何度も反射を繰り返した後にフォトトランジスタ16bに到達するため、減衰した光をフォトトランジスタ16bが受けることになり光電流は小さくなる。一方、最適な検出距離より長い場合は、反射光の光束の中心が受光部分の中心からずれていくことと、光路長が長くなって減衰することで受光する光が弱まり、光電流が小さくなる。そして、光電流の所定閾値を決めておき、得られる光電流がその所定閾値を超えた場合にはオン、超えない場合にはオフとすることで、オン・オフのスイッチングを行うことができる。
本実施例では、図18に示すように、光センサ16と螺旋状体30bとの距離aが略最適な検出距離となる(すなわち、所定閾値を超える光電流を得られる)ようにし、底部30fとの距離bが最適な検出距離よりも大幅に長くなる(すなわち、所定閾値を超えない光電流しか得られない)ようにすることで、光センサ16に対向する位置に螺旋状体30bがある場合にオンと判定することを特徴とする。あるいは、他の実施例として、図19に示すように、光センサ16と底部30fとの距離cが略最適な検出距離となるようにし、螺旋状体30bとの距離dが最適な検出距離cよりも大幅に短くなるようにすることで、光センサ16に対向する位置に底部30fがある場合にオンと判定することを特徴とする。
なお、図19において、螺旋状体30bの高さをeとすると、c=e+dの関係が成り立つ。
これらにより、円筒カム30の回動位置または回動角度、もしくは回動量等を小型を維持しながらも正確に検出することができるようになる。特に、図19に示す円筒カム30と光センサ16との距離Bは図18に示す距離Aよりも短くすることができるため、図19の構成の方がより小型化できる。
なお、本実施例では、光センサ16としてフォトリフレクタを用いた場合について説明したが、他の受発光素子を備えた光センサ、例えば発光素子としてLEDとしたり、受光素子をフォトダイオードやフォトICとしてもよい。
さらに、この光センサ16を載置した基板は、第2のハウジング41における一側壁41cに設けられた開口(切り欠き部)41f(図12参照)を遮蔽する遮蔽板を兼用する。
図2、図3、図10において、11bは筐体11に形成された切り欠き部、21は筐体11を構成する第1のハウジングで、この第1のハウジング21は、その上面に連続して厚肉とした第1の側壁部21a及び第2の側壁部21bを有しており、その厚肉部21a、21bにおけるそれぞれの両側は切り欠き部(開口部)11a、11bとなっている。
22は第1のハウジング21のベース部(図2において上面)に収納される光学レンズ系(図2には示さず)の保持部としての開口部、22aはこの開口部22の内周面に径方向内側に延ばした環状体、22bはこの環状体22aの径方向内側に突出して所定の角度間隔で複数形成されている(図示の例では三箇所に形成されているが、その内の1つは隠れている)基準面部、22cはレンズを中心位置に位置決めするための位置決め凸部、22dはレンズホルダ34を進入させるための切り欠き部、23は、この筐体部21の図中上方に突出させて複数形成された基準点部で、図示の例では3箇所に形成されている。
図4において、24は前述の開口部22に近接して形成され、第1のハウジング21のベース部に搭載されるレンズ駆動機構(図4には示さず)の搭載部で、この搭載部24には、後述する円筒カムが取り付けられるカム載置部27、及びカム載置部27に近接して上方に突出する軸体28が形成されている。25a、25bは開口部22の外縁側のベース部に約180度の間隔をおいて形成された第1及び第2の孔部、25c、25dは搭載部24に形成された第3及び第4の孔部、26a、26b、26c、26dは例えばステンレスで作った第1、第2、第3、第4のシャフトで、これらシャフト26a〜26dはその順に長さが短くなっており、このうち26a、26bのシャフトは光学レンズ系(図4には示さず)をガイドするガイド部材として第1の孔部25a及び第2の孔部25bに挿入され、26c、26dのシャフトは第3の孔部25c及び第4の孔部25dに挿入されてギアが装着される。46は、第1のハウジング21の厚肉とした隅部に設けられ、後記する第2のハウジング41をネジ(図示せず)によって合体させるときのボルト取付部としてのネジ孔である。
図5において29a〜29dは、第3、第4のシャフト26c、26dに破線矢印で示すように挿入するギアで、第3のシャフト26cには第1のギア29aが挿入され、その第1のギア29a上には第2のギア29bが挿入される。また、第4のシャフト26dには第3のギア29cが挿入され、軸体28には第4のギア29dが挿入される。そして第2のギア29bと第3のギア29cが噛み合い、第3のギア29cと第1のギア29aが噛み合い、第1のギア29aと第4のギア29dが噛み合って駆動力が伝達され、これら第1〜第4のギア29a〜29dを組み込むと、図6に示す状態となる。45は第1のハウジング21に於ける第1の側壁部21aが後記する第2のハウジング41の壁部44と接する壁部、47は第1のハウジング21と第2のハウジング41を接着するため、第1のハウジング21における前記ボルト取付部46と略対角に設けられた接着固定部、58は第1のハウジング21と第2のハウジング41を組み合わせて固定したとき、図14に示したように凹部を形成してCCD15を搭載した基板を接着するときの接着剤溜まりである。
図7、図8、図9において、30は第1のハウジング21に組み込まれるレンズ駆動機構13を構成する円筒カム(カム部材)で、この円筒カム30は金属、樹脂、フッ素を含む樹脂などで略円筒形状に形成され、円筒部30aとこの円筒部30aの外周面に形成された螺旋状体30bとを有しており、この螺旋状体30bには、図中上側に位置する面30cと下側に位置する面30dとが規定されて、面30cはズーム・フォーカス面として、面30dはズーム面として用いられ、更に下端には、第1のハウジング21の外縁部に設けられたカム載置部27の軸受け部に挿入する挿入端30eを備えている。
本発明の光センサ16の配置や構成については上述した通りであるが、さらに光センサ16のオン時に光センサ16に対向する円筒カム30の表面(図18の場合には螺旋状体30b、図19の場合には底部30f)、あるいは光センサ16のオフ時に光センサ16に対向する円筒カム30の表面(図18の場合には底部30f、図19の場合には螺旋状体30b)を加工することで、光センサ16のオンとオフ時の受光量の差をより大きくすることが好ましい。加工の具体例としては、反射率を上げて受光量を増すために、オン時の対向する表面に金属蒸着等により鏡面加工や色塗装(例えば、白色塗装)を施したり、ミラーを貼付したり、反射率を下げて受光量を減らすために、オフ時の対向する表面を梨地処理することが挙げられる。
なお、光センサ16でオンと検出するのは、光学レンズ系12や円筒カム30が基準位置、あるいは基準エリアに位置している時であればよく、そうなるように円筒カム30の形状や配置、あるいは光センサ16の設置位置を決めればよい。ここで、基準位置としては、収納位置(光学レンズ系の非駆動、非ズーム位置)、予め決められたズーム位置、無限の焦点位置、至近の焦点位置、あるいは任意の焦点位置等であればよく、基準エリアとしては、収容エリア、ズームエリア、任意の焦点エリア等であればよい。
31、32は光学レンズ系12を構成する円環状の第1及び第2のレンズ体、33、34はこの第1及び第2のレンズ体31及び32のレンズホルダ(レンズ保持部)、33a、33bは、レンズホルダ33の外周面の径方向外側に突出して形成され、このレンズホルダ33の光軸方向移動をガイドするガイド軸たるシャフト26a、26bを挿通させる支持腕部、33cは円筒カム30に当接するカム当接体、34a、34bは支持腕部33a、33bと同様に、レンズホルダ34の光軸方向移動をガイドするガイド軸たるシャフト26a、26bを挿通させるため外周面の径方向外側に突出して形成されている支持腕部、34cは円筒カム30に当接するカム当接体、34dは切り欠き部、35、36はレンズホルダ33及び34によって保持されている光学レンズ(光学レンズ群)、37はレンズホルダ33及び34を連結させて互いに引き合う方向に付勢するバネ部材である。なお、この支持腕部33b、34bとカム当接体33c、34cは、レンズホルダ33の光軸を中心とする円周上に所定角度θ(図9(B)参照)を有し、かつ、支持腕部33b、34bとカム当接体33c、34cとが光軸方向に投影してみたとき、少なくとも一部が重なるような位置に配されている。
図11、図12、図13において、38はレンズ駆動機構13を構成する駆動用モータ(例えば、ステッピングモータ)、38aは駆動用モータ38のモータ軸に取り付けたギアで、この駆動用モータ38は、図11においてギア38a側を下向きにして図8に示す第3のギア29c上に配置され、この際ギア38aは第2のギア29bと噛み合う。39は駆動用モータ38の側面に配置されているフレキシブル基板40の取付け部で、このフレキシブル基板40の他側には、前述の光センサ16が備えられて円筒カム30と対面し、駆動用モータ(例えば、ステッピングモータ)38が取付けられるモータベース部として用いられる第2のハウジング41の外側に引き出されている。41aは駆動用モータ38の底部(軸ギア側の面)が搭載されて位置決めを行う支持面部、41bは支持面部41aに形成されている開口孔部で、第3のギア29cと噛み合う駆動用モータ38の軸ギアが挿入される。41cは第2のハウジング41の一側壁、41dはこの一側壁41cに形成されている孔、41eで示した斜線部は切り欠き部11bを遮光するためのカバー板(遮光部材)、41fは円筒カム30の近傍に配設され円筒カム30の状態を検出する光センサ16を取り付ける開口(切り欠き部)、42は第2のハウジング41の側面に上下方向に延び、上端が開放されている切り欠き部(開口部、図12、図13参照)で、この切り欠き部42付近では、第2のハウジング41の側壁は肉薄状態となっており、また、切り欠き部42の幅は、駆動用モータ38の径よりも小さくなっている。さらに本実施形態のカメラモジュールは、開口41f、開口部42の他に、図2に示すように切り欠き部(開口部)11a、11bとが設けられている。そして、レンズホルダ33及び34の光軸と垂直な面における第2のハウジング41の奥行き方向長さは、円筒カム30の直径と駆動用モータ38の直径とを加えた長さに略等しくしてある。斜線で示した43(図13参照)はカバー板で、フレキシブル基板40の引き出し部分を閉塞する。44は前記した第1のハウジング21に於ける第1の側壁部21aの壁部45と接する第2のハウジング41における壁部、59は第1のハウジング21における前記ボルト取付部46に対応して雌ねじを収容したボルト保持部である。
図14において、42aは切り欠き部(開口部)42を遮光するカバー、48は図1に示したCCD15を固定する際の測定基準点、60a、60bはCCD15を搭載した基板を接着する撮像素子取付部、図15において50は携帯端末の一例である携帯電話機、51は操作部、52は液晶などを用いたディスプレイ、53は操作部51が搭載された第1のケース部、54はディスプレイ52が搭載された第2のケース部、55はヒンジ機構、56はカメラモジュールである。
本実施形態のカメラモジュールは、カメラ筐体11のハウジングの一壁面に、レンズ移動機構を駆動する駆動源たる駆動用モータ38を当接させて位置決めを行う駆動源位置決め部を設けた開口部42と、他の一側壁41cに、レンズ移動機構を構成する円筒カム30の回動位置または回動角度、もしくは回動量等を検出する光センサ16の取付用開口41fとを設けたことにより、筐体11の強度を損なわずにスペースを有効に利用して一方の開口部42でモータ取り付けを、他方の開口部41fで円筒カム30の回動位置または回動角度、若しくは回動量等を検出するセンサ16の取り付けが可能となり、オートフォーカス(AF)機能やズーム機能を組み込んでも、小型で軽量、かつ、強固に構成できるカメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末を提供することができる。
図1に示した実施形態になるカメラモジュールは、カメラ筐体11(以下単に筐体と呼ぶ)を例えばフッ素入りポリカーボネイトなどの樹脂で成形して耐久性と摺動性を高め、ズームやオートフォーカス用駆動機構13を組み込む図2に示した第1のハウジング21と、図12に示したモータ38を保持する第2のハウジング41とを組み合わせ、撮像用CCD15を組み込んだ基板、発光素子と受光素子からなる光センサ16、カバー板(遮光部材)14、41eなどを取り付けて構成され、例えば携帯端末の一例である図15に示したような携帯電話機50用の撮像装置として用いるため、非常に小さく構成されている。また、この図15に示した操作部51の操作によって、カメラモジュールの撮影操作や変倍(ズーム)操作等がおこなえるようになっている。
なおこの図15は、携帯電話機50の操作部51及びディスプレイ52が見える状態(開状態)として示した平面図であり、図示の携帯電話機50は、操作部51が搭載された第1のケース部53と、ディスプレイ52が搭載された第2のケース部54とがヒンジ機構55によって連結され、第1及び第2のケース部53及び54は、ヒンジ機構55の回りに回動可能となっている。
そして第2のケース部54には、図中破線二重丸で示した位置に光学レンズ系12が来るよう前記したカメラモジュールが組み込まれ、操作部51の所定のボタンを操作すると、カメラモジュールによって撮像が行われて画像がディスプレイ52上に表示される。そのためカメラモジュールは、前記したように非常に小型に構成されることが要求される。また、操作部51における別の所定の釦を操作することにより、カメラモジュールの変倍(ズーム)操作が可能となっている。
そして実施形態のカメラモジュールは、図2、図3に示した第1のハウジング21を有し、この第1のハウジング21は、一方を開放すると共に逆側に光学レンズ系12における被写体側の固定レンズの取り付け基準面22bと、このレンズの取り付け基準面22bを元に、レンズやレンズ移動機構などの自動組み立て用基準点部(面)23を設け、開放側から光学レンズホルダ33、34などからなるレンズ体と、円筒カム30、ギア群29a〜29dなどからなるレンズ移動機構を収容できるようにしてある。従って、光学レンズ系12とレンズ移動機構の組み込みや調整が容易になり、しかも精度良く自動化することができ、また第1のハウジング21も、成型に際して両基準面のある側の精度を保って一方向から抜くことができ、安価に製作することができる。
この第1のハウジング21の、ベース部(図2において上面)に形成された光学レンズ系(図2には示さず)12が収納される保持部としての開口部22の内周面には、径方向内側に延びる環状体22aが、さらにこの環状体22aには、径方向内側に突出する基準面部22bが所定の角度間隔で複数形成(図示の例では三箇所に形成されているが、その内の1つは隠れている)され、さらにこの基準面22bの間にレンズホルダ34を進入させるための切り欠き部22dが設けられている。また、この開口部22の内周面の側面には、レンズ系12を中心で位置決めするため、位置決め凸部22cが設けられて、これら基準面部22bによってレンズ36の光軸方向位置が、また、位置決め凸部22cで中心方向の位置が、それぞれ精度良く位置決めされる。
また、第1のハウジング21は、その光学レンズ系12が収納される側の側壁を厚肉とした第1の側壁部21a、及び同じく厚肉とした第2の側壁部21bを有し、これら厚肉部21a、21bの両側は切り欠き部11a、11bとなっていて、図2における上面のベース部には、図中上方に突出する複数の基準点部23が、図示の例では3箇所形成されている。この基準点23は、図4のようにカメラモジュールを第1のハウジング21のベース部を下側にして自動組み立てのための組立基準面(図示せず)に当接させ、レンズや駆動機構の組み込みや調整における精度出しのための基準面として用い、組立作業を容易にして自動組み立てそのものを非常に簡単におこなえるようにするためのものである。
また、第1のハウジング21のベース部には、レンズ駆動機構(図4には示さず)が搭載される搭載部24が前述の開口部22に近接して形成されており、さらに、開口部22の外縁側においてベース部には、第1及び第2の軸受け部用孔部25a及び25bが約180度の間隔をおいて第1の側壁部21aの切り欠き部11a、11b側に形成され、搭載部24には第3及び第4の孔部25c及び25dが形成されている。
そして図示のように第1〜第4の孔部25a〜25dには、例えばステンレス製の第1〜第4のシャフト26a〜26dの一端が、破線矢印で示すように第1のハウジング21の上側から挿入され、またベース部の搭載部24の近傍に、後述する円筒カム30が取り付けられるカム載置部27(カム軸受け)が、ベース部の搭載部24には、ハウジングと一体に形成されて上方に突出する軸体28が設けられて図5に示したようになる。これら第1〜第4のシャフト26a〜26dは、符号の順にその長さが短くなっており、第1及び第2のシャフト26a及び26cは、後述するように、光学レンズ系(図4には示さず)をガイドするガイド部材として用いられる。第3のシャフト26cには、図5に破線矢印で示すように第1のギア29aが、そして同じく第3のシャフト26cにおける第1のギア29aの上には、第2のギア29bが挿入される。また、第4のシャフト26dには第3のギア29cが挿入され、この第3のギア29cは、第1のギア29aと噛み合う。さらに軸体28には、円筒カム30に駆動力を伝える最終段の第4ギア29dが挿入され、この第4のギア29dは、第1のギア29aと噛み合い、このようにして、第1〜第4のギア29a〜29dが組み込まれると、図6に示す状態となる。すなわち第1のハウジング21は、円筒カム30の軸受け部と、駆動源たるモータ38からの駆動力を円筒カム30に伝えるギア29a〜29dを挿通したシャフト26a〜26dの軸受け部とが、一体的に形成されて特別な軸受けを別途設けなくて済むようになっている。
またこのように、最終段のギア29dに駆動力を伝えるギア29a〜29cを挿入するシャフト26c、26dを金属製とすることにより、金属製シャフト26c、26dは回転速度は高いが負荷が小さいため、小径のシャフトを用いることができるから結果として小径のギアを使用でき、装置の小型化を図れる一方、機械的なノイズも小さく押さえることができる。樹脂製とした最終段のギア29dを挿入するシャフト28は、ギア29dの回転速度が遅いから回転に伴う音の発生がなく、また、樹脂製のため、強度を確保するために太くしても軽量で済む利点がある。またここでは、最終段のギア29dのシャフトのみ樹脂製としたが、負荷がかかる最終段に近い個所の複数のギアシャフトを樹脂製としてもよいことは言うまでもない。さらに、この樹脂製のシャフトをハウジングと一体に成型したことにより、この場合には、部品点数の削減、シャフト組み込みの工数の削減を図ることができる。
一方、光学レンズ系12と、そのフォーカスとズーミングのためのレンズ駆動機構13を構成する円筒カム30は、図7、図8、図9に示したような構成となっている。すなわち光学レンズ系12は、円環状の第1及び第2のレンズ体31及び32を有し、それぞれのレンズ体31及び32は、レンズホルダ(レンズ保持部)33及び34で保持される光学レンズ(光学レンズ群)35及び36を有している。レンズホルダ33の外周面には、径方向外側に突出してこのレンズホルダ33の光軸方向移動をガイドするガイド軸たるシャフト26a、26bを挿通させる支持腕部33a及び33bが形成されていると共に、円筒カム30に当接するカム当接体33cが形成されており、同様にしてレンズホルダ34の外周面には、径方向外側に突出してレンズホルダ34の光軸方向移動をガイドするガイド軸たるシャフト26a、26bを挿通させる支持腕部34a及び34bが形成されていると共に、円筒カム30に当接するカム当接体34cが形成され、さらに図7の図上下側、及び図9(A)に示したように、第1のハウジング21の開口部22に設けた環状体22aの突出した基準面部22bを避け、このレンズホルダ34が切り欠き部22d内に進入できるよう、レンズホルダ34にも切り欠き部34dが設けられている。なお、この支持腕部33b、34bとカム当接体33c、34cは、レンズホルダ33の光軸を中心とする円周上に所定角度θ(図9(B)参照)を有し、かつ、支持腕部33b、34bとカム当接体33c、34cとが光軸方向に投影してみたとき、少なくとも一部が重なるような位置に配されている。
また、このレンズホルダ33、34の光軸方向移動をガイドするガイド軸たるシャフト26bを挿通させる支持腕部33b、34bは、図7に示したようにそれぞれコの字状に形成され、互いに填るように上側の支持腕部33bのすぐ下に支持腕部34bの上側が、その下に支持腕部33bの下側が、その下に支持腕部34bの下側が来るようにされ、それぞれ一対の支持腕部33b、34bが距離を持てるように構成してある。このようにすることにより、それぞれの支持腕部33b、34bの間隔が大きいから、円筒カム30によって支持腕部33b、34bに光軸方向に移動させる力が加わっても、レンズホルダ33、34の倒れが少なくて済む。さらに、この支持腕部33b、34bとカム当接体33c、34cが、レンズホルダ33の光軸を中心とする円周上に所定角度θを有し、かつ、支持腕部33b、34bとカム当接体33c、34cとが光軸方向に投影してみたとき、少なくとも一部が重なるような位置に配されていることにより、カム当接体33c、34cと支持腕部33b、34bそれぞれのレンズホルダ軸芯からの距離を縮めることができ、カメラモジュールを小型に構成できると共に、円筒カムによって支持腕部に光軸方向に移動させる力が加わってもレンズホルダの倒れが少なくて済む。また、レンズホルダ軸芯からの距離が短いということは、それだけ強度をもたせることができ、オートフォーカス(AF)機能やズーム機能を組み込んでも、小型で軽量、かつ、強固に構成できるカメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末を提供することができる。
円筒カム(カム部材)30は金属、樹脂、フッ素を含む樹脂などで形成した略円筒形状であり、円筒部30aとこの円筒部30aの外周面に形成された螺旋状体30bとを有しており、この螺旋状体30bには、図中上側に位置するズーム・フォーカス面30cと、下側に位置するズーム面30dとが規定されている。円筒カム30を樹脂で形成すると、金属などの場合に比較して軽く作ることができ、更にフッ素を含ませた樹脂で形成すれば、軽さと強度、耐久性とを併せ持たせることができ、また、軸受けに接する挿入端30eの摺動性をも得ることができる。この実施形態に於けるカメラモジュールの光学系は一例として2焦点の光学系であり、ズーム面30dは、円筒カム30の回転によって焦点移動用の第2のレンズ体32を所定間隔移動させた後、円筒カム30の回転によっては移動しないようになっている。そしてズーム・フォーカス面30cは、第1のレンズ体31を焦点移動で移動させた後、円筒カム30の回転によってフォーカス用の移動ができるようになっている。そして、円筒カム30及び光学レンズ系12を第1のハウジング21に組み込んだ際には、フォーカス面30cにカム当接体33cの下面側が当接し、ズーム面30dにカム当接体34cの上面側が当接することになる。なお、レンズホルダ33及び34は、バネ部材37によって連結されて互いに引き合う方向に付勢されている。
そして図8に示したように、レンズ体31、32及び円筒カム30を第1のハウジング21に組み込む際には、まず、第1のハウジング21の上側から第2のレンズ体32の支持腕部34aを第1のシャフト26aに、支持腕部34bを第2のシャフト26bに挿通させながら組み込み、次に同じく第1のハウジング21の上側から、第1のハウジング21の外縁部側に設けられたカム載置部27(図4)に円筒カム30の挿入端30eを挿入してカム載置部27に円筒カム30を搭載し、ガイド軸26bに近接して配置して円筒カム30のズーム面30dにカム当接体34cが当接するようにする。そして次に第1のハウジング21の上側から第1のレンズ体31の支持腕部33aを第1のシャフト26aに、支持腕部33bを第2のシャフト26bに挿通させながら組み込み、カム当接体33cが円筒カム30のズーム・フォーカス面30cに当接するようにし、最後にバネ部材37を第1のレンズ体31、第2のレンズ体32のバネかけ部にかけて互いに引き合う方向に付勢させる。このようにすることにより、第1、第2のレンズ体31、32は、円筒カム30の回転に伴い、ズーム・フォーカス面30c、ズーム面30dに沿って第1と第2のシャフト26a、26bに支えられながら滑らかに移動可能となる。
そしてレンズホルダ34は、図9、図10に示したように、第1のハウジング21に設けられた図3に示す開口部22における内周面の径方向内側に延ばした環状体22aの、更に径方向内側に突出した基準面部22bを避けて進入できるよう切り欠き部34dが設けられているから、この開口部22に保持されるレンズに近接させることができ、ズーミングに伴って移動するレンズホルダ34の移動距離を稼いで充分なズーム比を持たせたカメラモジュールを提供することができる。また、図1に示したように、円筒カム30、レンズホルダ33、34等のレンズ駆動機構13は、筐体11に設けられた開口部(切り欠き部)11aにより、遮光部材たるカバー板14を取り付ける前には露出しており、カメラモジュール製造時において、この開口部11aを利用して光学系の外観検査や各種調整精度確認をすることができる。
レンズ駆動機構13を構成する駆動用モータ(例えば、ステッピングモータ)38は、図11に示したようにモータ軸にギア38aが取り付けられ、軸ギア側を下向きにして第2のハウジング41における開口孔部41bにギア38aを挿入し、支持面部41aで支持される。そしてギア38aは、図8に示す第3のギア29c上に配置され、第2のギア29bと噛み合うようになっている。さらにこの駆動用モータ38の側面には、取り付け部39を介してフレキシブル基板40が取り付けられて第2のハウジング41の外側に引き出され、また、この第2のハウジング41の図12に示した一側壁41cには、円筒カム30の近傍に配設され円筒カム30の状態を検出する光センサ16を取付る開口(切り欠き部)41fが設けられていて、このフレキシブル基板40の他側がこの光センサ16に接続され、円筒カム30の状態を検出して、円筒カム30の原点、及び回動位置または回動角度、若しくは回動量等を検出できるようになっている。なお、この光センサ16を載置した基板は、開口(切り欠き部)41fを遮蔽する遮蔽板を兼用している。このようにすることにより、筐体11の強度を損なわずにスペースを有効に利用して一方の開口部42でモータ取り付けを、他方の開口部41fで円筒カム30の回動位置または回動角度、若しくは回動量等を検出する光センサ16の取付けが可能となり、オートフォーカス(AF)機能やズーム機能を組み込んでも、小型で軽量、かつ、強固に構成できるカメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末を提供することができる。
そして本実施形態のカメラモジュールは、前記図5に示したように、軸体28に円筒カム30に駆動力を伝える最終段のギア29dを挿入し、この最終段のギア29dに駆動力を伝えるギア29a〜29cを挿入するシャフト26c、26dは、金属製としてある。このようにすることにより、金属製シャフト26c、26dは回転速度は高いが負荷が小さいため、小径のシャフトを用いることができるから結果として小径のギアを使用でき、装置の小型化を図れる一方、機械的なノイズも小さく押さえることができる。樹脂製とした最終段のギア29dを挿入するシャフト28は、ギア29dの回転速度が遅いから回転に伴う音の発生がなく、また、樹脂製のため、強度を確保するために太くしても軽量で済む利点がある。またここでは、最終段のギア29dのシャフトのみ樹脂製としたが、負荷がかかる最終段に近い個所の複数のギアシャフトを樹脂製としてもよいことは言うまでもない。さらに、この樹脂製のシャフトをハウジングと一体に成型したことにより、この場合には、部品点数の削減、シャフト組み込みの工数の削減を図ることができる。
そしてこの駆動用モータ38は、本実施形態においては、図12に示したようにモータベース部として用いられる筐体11を構成する第2のハウジング(モータ保持部材)41に取り付けられる。この第2のハウジング41の側面には、上下方向に延びる切り欠き部(開口部)42が形成されており、この切り欠き部42の上端は開放されている。さらに、第2のハウジング41の側面に形成された切り欠き部42付近の側壁は肉薄状態にされており、この切り欠き部42の幅は、駆動用モータ38の径よりも小さくなっている。そして、レンズホルダ33及び34の光軸と垂直な面における第2のハウジング41の奥行き方向長さは、円筒カム30の直径と駆動用モータ38の直径とを加えた長さに略等しくしてある。そのため、駆動用モータ38は、レンズ移動機構としての円筒カム30に隣接して設けられることになる。
また、切り欠き部42の図中上下方向に延びる周辺縁の内面側は円柱面状に形成されており、駆動用モータ38が支持面部41aに載置されると、この円柱状面に駆動用モータ38の外周面がぴったり当接する。そのため、この図12において斜線部で示すように円柱状面に予め接着剤を塗布し、前記したようにして駆動用モータ38を組み込むと、接着剤によって駆動用モータ38が第2のハウジング41にしっかりと接着固定される。一方、図13に示すように、フレキシブル基板40は第2のハウジング41の上部分から外側に引き出され、図13に斜線部43で示すカバー板によってフレキシブル基板40の引き出し部分が閉塞され、また、切り欠き部(開口部)42は遮光カバー42a(図14参照)によって閉塞される。
このようにして駆動用モータ38を固定することにより、駆動用モータ38は、円柱面状に形成された切り欠き部42の上下方向に延びる内面側にぴったり当接して精度良く接着されるから、従来のこういった小型カメラモジュールで行われていたように、ネジ止めしたり、巻き板を巻き付けて本体に固定して取り付ける、といった部品とコストを要する方法を取る必要が無く、簡単、安価な方法で精度良く固定することができる。
また本実施形態では図14から明らかなように、モータ38、及びカム30は光学レンズ系12のレンズ体31、32、レンズホルダ33、34に近接して配置されると共に互いに隣接して配置されており、光学レンズ系12の光軸とカム30の軸心とを互いに平行となるようにしたから、光学レンズ系12、モータ38、及びカム30の組み込みが容易となり、しかも、光学レンズ系12の光軸と垂直な面における奥行き方向において、第1のハウジング21の長さをカム体30の直径と駆動用モータ38の直径とを加えた長さに略等しくしたので、カメラモジュール自体を小型化できる。
そして、第1のハウジング21と第2のハウジング41とは、第1のハウジング21の厚肉とした隅部に設けられたネジ孔46を有したボルト取付部と、第2のハウジング41における厚肉として雌ねじを収容したボルト保持部59とを合わせ、かつ、第2のハウジング41における一側壁41c(図11)を第1のハウジング21における一側壁部21b(図5、6、8)の上に載るようにして、第2のハウジング41における壁部44(図11)と第1のハウジング21における壁部45(図5、6、8)とを合わせて合体する。すなわち、第1のハウジング21における接着部47に接着剤を付け、図4に46で示したネジ孔にネジ(図示せず)を通し、駆動用モータ38が固定された第2のハウジング41における壁部44(図11)と第1のハウジング21における壁部45(図5、6、8)とを合わせてボルトで固定し、接着固定部47でボルト固定部46を軸とする回動的なハウジングの取付ズレを防止しながら固定する。
このようにして第1のハウジング21、及び第2のハウジング41が合体して固定されたら、次いで図1に15で示したCCDを搭載した基板が撮像素子取付部60a、60bに接着される。このCCD15を搭載した基板の接着は、筐体11を固定し、例えば図14に符号48で示す三点を測定基準点として、CCD15を搭載した基板を5軸で動かしながら光学レンズ系12を通して送られてくる像を撮像し、CCD15の光軸と光学レンズ系12の光軸が一致すると共に最適なフォーカス位置となる所を探し、第1のハウジング21と第2のハウジング41を組み合わせて固定したとき、図14に示したように形成された凹部58の接着剤溜まりに接着剤を流し込み、CCD15を搭載した基板を筐体11に固定する。
そして第1のハウジング21、及び第2のハウジング41が合体し、CCD15を搭載した基板が固定されたら、図1に14で示したカバー板(遮光部材)が第1のハウジング21と第2のハウジング41で形成されている切り欠き部に接着剤によって取り付けられ、また、駆動モータ38の取り付け部に於ける42で示した切り欠き部、及び他の切り欠き部(開口)が、同様なカバー板(遮光部材)で閉塞されて、図1に示すような実施形態のカメラモジュールを得ることができる。
なお、本実施形態におけるカメラモジュールの筐体11には、前記したように図2に示す切り欠き部(開口部)11a、11b、図12に示す開口41f、開口部42が設けられているが、以上の説明から明らかなようにそれぞれの開口部は、カバー板14(11a2対応)、光センサ16を搭載した基板(41fに対応)、カバー板41e(11bに対応)、42a(42に対応)で塞がれ、しかもカバー板14は、第1のハウジング21における厚肉とした第1の側壁部21a、第2の側壁部21b間を、カバー板41eは第2のハウジング41のコーナー部分を直角に曲げた状態で覆い、さらに開口41f、開口部42はその幅が狭い上にモータ38が取り付けられてカバー板42a(42に対応)で、開口41fは小さい上に基板がそれぞれ覆うから、これらカバーの存在によって筐体11には充分な強度が与えられる。また開口部11aは、カバー板14を取り付ける前は露出しているから、カメラモジュール製造時に光学系の外観検査や各種調整精度確認をすることができ、開口部11bは、レンズホルダ33、34の摺動状況の確認を、開口部42は前記したように駆動用モータ38の取付にそれぞれ利用しており、これら開口部(切り欠き部)を有効に利用すると共にカメラモジュールの軽量化に寄与させている。
このように構成した実施形態のカメラモジュールにおいて、図11に示した駆動モータ38が回転すると、ギア38aから図8のギア29a〜29dを介して回転が円筒カム30に伝えられ、円筒カム30における螺旋状体30bの回転によって、第1のレンズ体31と第2のレンズ体32のカム当接体33c、34cが移動され、前記したようにしてズームとフォーカスが行われる。そして円筒カム30は、円筒部30aの状態を光センサ16により検出し、原点が検出できるようになっており、パルスモータなどの駆動用モータ38へ与えるパルス数を計数することで、焦点距離とフォーカス位置を知ることができるようになっている。
以上、種々述べてきたように本実施形態によれば、筐体11を構成するハウジングの一壁面にレンズ移動機構を駆動する駆動源を当接させて位置決めを行う駆動源位置決め部を設けた開口部42と、他の壁面41cに、レンズ移動機構を構成する円筒カム30の回動位置または回動角度、もしくは回動量等を検出する光センサ16の取付用開口41fとを設けたことにより、筐体11の強度を損なわずにスペースを有効に利用して一方の開口部42でモータ取り付けが、他方の開口部41fで円筒カム30の回動位置または回動角度、若しくは回動量等を検出する光センサ16の取付けが可能となり、オートフォーカス(AF)機能やズーム機能を組み込んでも、小型で軽量、かつ、強固に構成できるカメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末を提供することができる。
さらに、光センサ16が対向する位置における円筒カム30の外周面に形成された螺旋状体30bの有無を検出してオン/オフの切り換えを行うことにより、円筒カム30の回動位置または回動角度、もしくは回動量等の検出を確実なものとすることができる。さらに、開口部42と対向する側に、レンズ駆動機構の検査・調整を可能とする開口部11aを備えたため、筐体11の強度を損なわずにスペースを有効利用した小型軽量のカメラモジュール、及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末を提供することができる。
本発明によれば、オートフォーカス(AF)機能やズーム機能を組み込んでも小型で軽量、かつ、強固に構成でき、しかも円筒カムの回動位置または回動角度、もしくは回動量等の検出が確実なカメラモジュールを提供することができる。
実施形態になるカメラモジュールの一例を示す斜視図である。 実施形態になるカメラモジュールで用いられる筐体の第1のハウジングを示す斜視図である。 図2に示す第1のハウジングの平面図である。 図2に示す第1のハウジングにシャフトを装着する状態を示した斜視図である。 図4に示すシャフトにギアを装着する状態を示す斜視図である。 図4に示すシャフトにギアを装着した後の状態を示す斜視図である。 図2に示す第1のハウジングに組み込まれる光学レンズ系及び円筒カムを示す斜視図である。 図7に示す光学レンズ系及び円筒カムを第1の筐体に組み込んだ状態を示す斜視図である。 レンズホルダの上面図(A)と下面図(B)である。 第1のハウジングにレンズホルダを組み込んだときの斜視図である。 駆動用モータが取り付けられる第2のハウジングをフレキシブル基板とともに示す斜視図である。 駆動用モータを第2のハウジングに形成された切り欠き部の外縁に固定した状態を示す斜視図である。 駆動用モータを第2のハウジングに形成された切り欠き部の外縁に固定した状態をフレキシブル基板とともに示す斜視図である。 CCDの取り付けを説明するための斜視図である。 実施形態によるカメラモジュールが組み込まれた携帯電話機の一例を概略的に示す図である。 光センサの1実施例を示す図である。 図16の光センサにより得られる光電流と被検出物との距離の関係を示す図である。 光センサの配置の1実施例を示す図である。 光センサの配置の他の実施例を示す図である。
符号の説明
11 カメラ筐体
12 光学レンズ系
16 光センサ(発光素子及び受光素子)
21 第1のハウジング
26b 第2のシャフト
38 駆動用モータ
40 フレキシブル基板
41 第2のハウジング
41c 一側壁
41e カバー板(遮光部材)
41f 開口部(切り欠き部)
42 切り欠き部(開口部)
42a カバー板
43 カバー板
44、45 壁部
48 CCD15を固定する際の測定基準点
60a、60b 撮像素子取付部

Claims (12)

  1. 光学レンズ群と、該光学レンズ群における複数のレンズを所定の方向に移動させて焦点調節及び/または撮影倍率を変更するレンズ移動機構を筐体に内包したカメラモジュールにおいて、
    前記筐体を構成するハウジングの一壁面に設けられ、前記レンズ移動機構を駆動する駆動源を当接させて位置決めを行う駆動源位置決め部を設けた開口部と、前記ハウジングの他の壁面に設けられ、前記レンズ移動機構を構成する円筒カムの回動位置または回動角度、もしくは回動量等を検出するセンサ取付用開口とを有し、
    該センサ取付用開口に光センサを配設し、該光センサは対向する位置における前記円筒カムの外周面に形成された螺旋状体の有無を検出してオン/オフの切り換えを行うことを特徴とするカメラモジュール。
  2. 光学レンズ群と、
    該レンズ群における少なくとも一部のレンズの移動機構と、
    撮像素子と、を内包すると共にカメラモジュールの筐体を構成するハウジングと、
    前記レンズ群における少なくとも一部のレンズを保持するレンズホルダと、
    該レンズホルダをガイドするガイド軸と、
    該レンズのホルダを光軸方向に移動させる円筒カムと、
    前記ハウジングにおける前記円筒カムの位置に対応した一の側壁に形成され、前記円筒カムの回動位置または回動角度、もしくは回動量等を検出する光センサを取り付ける第1の切り欠き部と、
    前記円筒カムに直接または間接的に駆動力を与える駆動源と、
    前記ハウジングにおける前記駆動源の位置に対応した他の側壁に形成した第2の切り欠き部と、からなり、
    前記光センサは、対向する位置における前記円筒カムの外周面に形成された螺旋状体の有無を検出してオン/オフの切り換えを行うことを特徴とするカメラモジュール。
  3. 前記光センサのオン時に前記光センサに対向する前記円筒カムの表面、またはオフ時に前記光センサに対向する前記円筒カムの表面を加工することを特徴とする請求項1または2に記載のカメラモジュール。
  4. 前記駆動源を、前記駆動源位置決め部を設けた開口部周辺に塗布された接着部材により固定したことを特徴とする請求項2または3に記載のカメラモジュール。
  5. 前記第1の切り欠き部と対向する側であって、前記レンズ移動機構の位置と対応した他の側壁に形成した第3の切り欠き部を更に備えたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のカメラモジュール。
  6. 前記筐体を前記光学レンズ群とレンズ移動機構を収容する第1のハウジングと、前記撮像素子を保持する第2のハウジングとで構成したことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のカメラモジュール。
  7. 前記円筒カムを軸受するカム軸受部、及び前記ガイド軸を軸受するガイド軸受部を前記ハウジングに一体成形したことを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載のカメラモジュール。
  8. 前記円筒カムを前記レンズホルダに近接して配置し、前記光センサを前記第1の切り欠き部に前記円筒カムに近接して配置したことを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載のカメラモジュール。
  9. 前記第1の切り欠き部と前記第2の切り欠き部を遮蔽する遮蔽板を設けたことを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載のカメラモジュール。
  10. 前記光センサの取付基板が前記第1の切り欠き部の遮蔽板を兼用することを特徴とする請求項9に記載のカメラモジュール。
  11. 前記円筒カムと前記ガイド軸とを前記レンズホルダに近接して前記ハウジングの外縁部に配置し、前記第2の切り欠き部に配置した前記円筒カムを駆動する駆動源と前記円筒カムの間に、前記駆動源からの駆動力を前記円筒カムに伝えるギア群を配したことを特徴とする請求項2乃至10に記載のカメラモジュール。
  12. 光学レンズ群と、
    該レンズ群における少なくとも一部のレンズの移動機構と、
    撮像素子と、を内包すると共にカメラモジュールの筐体を構成するハウジングと、
    前記レンズ群における少なくとも一部のレンズを保持するレンズホルダと、
    該レンズホルダをガイドするガイド軸と、
    該レンズのホルダを光軸方向に移動させる円筒カムと、
    前記ハウジングにおける前記円筒カムの位置に対応した一の側壁に形成され、前記円筒カムの回動位置または回動角度、もしくは回動量等を検出する光センサを取り付ける第1の切り欠き部と、
    前記円筒カムに直接または間接的に駆動力を与える駆動源と、
    前記ハウジングにおける前記駆動源の位置に対応した他の側壁に形成した第2の切り欠き部と、からなり、
    前記光センサは、対向する位置における前記円筒カムの外周面に形成された螺旋状体の有無を検出してオン/オフの切り換えを行うカメラモジュールと、
    該カメラモジュールが装着されたケース体と、
    前記ケース体に設けられ前記カメラモジュールの前記レンズ駆動機構を操作する操作部と、を有することを特徴とする携帯端末。
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