JP2007256786A - カメラモジュールとそのカメラモジュールを備えた携帯端末 - Google Patents

カメラモジュールとそのカメラモジュールを備えた携帯端末 Download PDF

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JP2007256786A JP2006083157A JP2006083157A JP2007256786A JP 2007256786 A JP2007256786 A JP 2007256786A JP 2006083157 A JP2006083157 A JP 2006083157A JP 2006083157 A JP2006083157 A JP 2006083157A JP 2007256786 A JP2007256786 A JP 2007256786A
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Abstract

【課題】連続的なズーミングを可能としたズーム機能とオートフォーカス(AF)機能を有し、小型で軽量に構成し、かつ光検出手段からの漏光の影響を排除したカメラモジュールとそのカメラモジュールを備えた携帯端末を提供する。
【解決手段】カム体がオートフォーカス用光学レンズ群を駆動させる第1のモータの駆動力を受けて回転する第1のカム体72と、ズーム用光学レンズ群を駆動させる第2のモータの駆動力を受けて回転する第2のカム体75とを含み、夫々のカム体72、75に夫々のカム体の回転基準位置を設定する被検出部を設け、夫々の被検出部と対面させて、第1及び第2のカム体を支持するハウジング体51に開口541(542)を形成し、開口541(542)に夫々の被検出部を検知する夫々の光検出手段を配設し、ハウジング体51の開口541(542)近傍の内壁に遮光部材541a、542bを形成する。
【選択図】図12

Description

本発明は、カメラモジュールとそのカメラモジュールを備えた携帯端末に関し、特に、小型軽量に構成したカメラモジュールとそのカメラモジュールを備えた携帯端末に関するものである。
最近の携帯電話などの携帯端末に使われるカメラモジュールは、撮像素子(CCDやCMOS等)の高画素化に伴ない、通常の電子カメラ(デジカメ)と同様な、高速、高精度なオートフォーカス(AF)機能や焦点距離の変化(ズーム)機能が要求され、さらに携帯端末そのものの小型化、軽量化によって、必然的にカメラモジュールも小型化、軽量化が望まれている。
このような小型化したカメラモジュールに関する先行技術としては、本件出願人の出願になる特許文献1がある。この特許文献1に示されたカメラモジュールは、被写体側に設けられた固定レンズ群と、光軸方向に移動可能とした焦点距離変化用とフォーカス用の2つのレンズ群と、この2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のカムとで構成されている。そしてこのカムには、焦点距離変化用レンズ群を一定距離移動させて変倍した後、それ以上回転させてもレンズ群を光軸方向に移動させないようにしたフォーカス用領域が設けられ、フォーカス用のレンズ群は、そのフォーカス用領域で光軸方向に移動させることでピントを合わせられるようになっていて、テレとワイドの2種類の焦点距離切り替えとオートフォーカスとを可能としている。
しかしながら現在の一般的なデジタルカメラは、焦点距離を連続的に変化(ズーム)させるようにしているのが普通であり、携帯端末に搭載するカメラモジュールも、こういった焦点距離を連続的に変化(ズーム)させながらピントのあった画像が得られるようにすることが望まれている。そのためには焦点距離変化用のレンズ群の連続的な移動機構と、この焦点距離変化用レンズ群の移動とは独立し、焦点合わせ用のレンズ群を連続的に移動させて、どのような焦点距離においてもピントが合わせられるようにしたピント合わせ用の機構が必要となる。
このように焦点距離変化用のレンズ群の移動機構と、ピント合わせ用レンズ群の移動機構とを別々に設けたカメラとしては、例えば本件出願人の出願になる特許文献2に示されたようなものがある。この特許文献2に示されたカメラでは、被写体側の第1レンズ群と第2レンズ群とをカムによって光軸方向に移動させて焦点距離を連続的に変化させることができ、ピント合わせは、最も撮像素子側に近い第3レンズ群をリードスクリューで送って行なえるようになっている。従って、カムとリードスクリューを動かすため、それぞれに対応した別個のモータが撮像素子側に上下に重ねて設置されている。
また特許文献3には、それぞれのモータの配置状況やレンズの移動機構が詳細には示されていないが、ズーム用モータとオートフォーカス(AF)用モータとを備え、被写体までの距離を測定した結果を用いてそれぞれのモータに対応した制御回路が、最適な撮影範囲(画角)となるように自動ズーミングを行うようにしたカメラが示されている。
特開2005−215535号公報 特開2004−341466号公報 特開平8−94918号公報
しかしながら、特許文献1に示されたカメラモジュールは、前記したようにテレとワイドの2種類の焦点距離切り替えが行えるだけであり、連続的な焦点距離変化は実現できない。また特許文献2に示されたカメラは、いわゆるコンパクトデジカメと称される小型デジカメであって、携帯端末等に組み込める大きさではない。また、例えその機構をそのまま小型化したとしても、カムとリードスクリューという2つのレンズ枠移動機構と、それぞれのレンズ枠移動機構を駆動するモータがカメラの厚さ方向に重ねて設置されていて、光学系を小型化した場合、光学系光軸に直交する方向の幅が大きくなってしまう。
また特許文献3に示されたカメラは、単にズーム用モータとオートフォーカス(AF)用モータとを使うことが示されているだけで、小型化のためのモータ配置やレンズの移動機構の構成は示されていない。
すなわち、携帯電話などの携帯端末に使うカメラモジュールは、要望される大きさが例えば10〜20mm立方程度であり、このようにカメラモジュールを小型化するためには、例えばレンズ群を光軸方向に移動させるカムやそのカムを駆動するモータ、そしてモータからの駆動力をカムに伝えるギヤやレンズ群を収容したレンズ枠をガイドする軸、シャッタや絞りなどを、どのような大きさでどのように配置して構成するかが重要となる。また、ズーム機構を用いたカメラモジュールでは、レンズが現在どの位置にあるかを正確に判断する必要があると共に、それらを収容した制御回路などを搭載した場合は、ノイズに影響されずに正確な制御を行えるようにすることも重要となる。
そのため本発明においては、連続的なズーミングを可能としたズーム機能とオートフォーカス(AF)機能を有し、小型で軽量に構成したカメラモジュールとそのカメラモジュールを備えた携帯端末を提供することが課題である。
さらには、カメラモジュール内部に組み込まれた光学センサ(光検出手段)の発光素子から発せられる光の不要な部分への漏れを遮断し、撮像素子に被写体からの光以外の影響を与えないようにしたカメラモジュールを提供することが課題である。
上記課題を解決するため本発明におけるカメラモジュールは、オートフォーカス用光学レンズ群とズーム用光学レンズ群とを夫々独立したカム体を介して光軸方向に移動させる駆動源を具えたカメラモジュールにおいて、前記カム体が、前記オートフォーカス用光学レンズ群を駆動させる第1のモータの駆動力を受けて回転する第1のカム体と、前記ズーム用光学レンズ群を駆動させる第2のモータの駆動力を受けて回転する第2のカム体とを含み、前記夫々のカム体に前記夫々のカム体の回転基準位置を設定する被検出部を設け、該夫々の被検出部と対面させて、前記第1及び第2のカム体を支持するハウジング体に開口を形成し、該開口に前記夫々の被検出部を検知する夫々の光検出手段を配設し、前記ハウジング体の前記開口近傍の内壁に遮光部材を形成したことを特徴とする。
また、このカメラモジュールを用いた携帯端末は、オートフォーカス用光学レンズ群とズーム用光学レンズ群とを夫々独立したカム体を介して光軸方向に移動させる駆動源を具え、前記カム体が、前記オートフォーカス用光学レンズ群を駆動させる第1のモータの駆動力を受けて回転する第1のカム体と、前記ズーム用光学レンズ群を駆動させる第2のモータの駆動力を受けて回転する第2のカム体とを含み、前記夫々のカム体に前記夫々のカム体の回転基準位置を設定する被検出部を設け、該夫々の被検出部と対面させて、前記第1及び第2のカム体を支持するハウジング体に開口を形成し、該開口に前記夫々の被検出部を検知する夫々の光検出手段を配設し、前記ハウジング体の前記開口近傍の内壁に遮光部材を形成したカメラモジュールと、前記カメラモジュールが装着されたケース体と、前記ケース体に設けられ、前記カメラモジュールの前記レンズ駆動機構を操作する操作部と、を有することを特徴とする。
このように第1のカム体と第2のカム体に、夫々のカム体の回転基準位置を設定する被検出部が設けられていることで、オートフォーカス用光学レンズ群とズーム用光学レンズ群がどのような状態のときにカメラモジュールの電源がOFFされたかわからなくても、再度電源がONされたとき、その被検出部を検出することで第1のカム体と第2のカム体における回転角度が検出できるから、それ以後は所定の回転指示を与えることで所望のズーム量や正確なピント合わせを行うことが可能となる。
さらに、光検出手段取付用となる開口の近傍に遮光部材を形成することにより、光検出手段から発せられる光の不要な部分への漏れを遮断部材で遮断することができるようになる。さらに、遮光部材を弾性部材としてカム体に接触させることにより、光検出手段から発せられる光の不要な部分への漏れをより確実に遮断することができるようになる。
そして、前記それぞれの被検出部と対面させて、前記第1及び第2のカム体を支持するハウジング体に開口壁を形成し、該開口壁に前記被検出部を検知する光検出手段を具えたフレキシブル基板が位置決めして配設され、さらに、前記フレキシブル基板が、前記ハウジング体に位置決めして配設されているモータの支持部に嵌合固定されていることで、光検出手段は正確に被検出面を検出することが可能となる。
また、第1のカム体と第2のカム体とが同軸で、且つ、光軸と平行な軸線上をそれぞれ独立して回転自在に嵌合され、さらに、前記第1のモータと第2のモータを、駆動軸が互いにカメラモジュールを構成するハウジング体の光軸方向外端側に向くようにレンズ光軸と平行に直列配置させ、前記夫々の外端側に設けた伝達系を介して夫々のカム体が独立して回転駆動されることで、駆動力伝達機構の配列がシンプルになって配列しやすくなると共にギアなどの駆動力伝達機構の組立が容易となり、中間部分には駆動力伝達機構が来ないようにできるから、その部分をレンズの移動に使うことができ、レンズ設計の自由度が大きくなったカメラモジュールとすることができる。
本発明によれば、オートフォーカス(AF)機能やズーム機能を組み込んだ、小型で軽量に構成でき、かつ光検出手段からの漏光の影響を排除したカメラモジュールを提供することができる。
以下、図面を参照して実施形態の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、実施形態のカメラモジュール1の外観斜視図で、(A)は外装カバー2を掛けた状態を、(B)は外装カバー2を外した状態の斜視図である。このカメラモジュール1は、図1(A)に示した外装カバー2を掛けた状態で、携帯電話などの携帯端末に組み込めるよう、例えば幅10〜12mm程度、高さ20〜24mm程度、長さ15〜20mm程度の大きさとし、連続的なズーミングとオートフォーカスを可能とするものである。図中、3は被写体側光学レンズ、4はCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いた撮像素子と、ズームやオートフォーカス用のモータやシャッタなどの制御回路を搭載した撮像素子ユニット、5はカメラモジュール本体、52は内部に収容された光学系を遮光するためのカバー、6はメインフレキシブル基板でカメラモジュール1と、このカメラモジュール1を収容する図示していない携帯端末との信号やり取りや、カメラモジュール1への電力供給を行うためのもの、7は同じくモータ駆動用フレキシブル基板で、このカメラモジュール1における駆動源たるモータに電源や信号を供給するためのものである。
図2は、撮像素子ユニット4の構成とカメラモジュール1への組み込み状態を示した斜視図であり、撮像素子ユニット4は、この図2(A)に示したように、撮像素子ユニット基板41上に撮像素子40と制御回路モジュール44とが実装され、さらにこの撮像素子40と制御回路モジュール44との間を区切るための撮像ユニットフレーム42が設けられている。そして、撮像素子40の被写体側には、例えば赤外線カットフィルタ43が設けられて撮像素子ユニット4が構成され、図2(B)に示したように、カメラモジュール本体5の下部に固定される。なお、この図2(B)において、50は被写体側固定枠、51は撮像素子側固定枠、52はカメラモジュール本体5に収容された光学系を遮光するためのカバーである。
図3は、実施形態のカメラモジュール1を構成するレンズ群30、32、35と、そのレンズ群を収容するレンズ保持枠31、33、36の光軸方向移動をガイドするガイド軸37、38、39との関係を示した斜視図である。図中30は被写体側第1レンズ群で31はその第1レンズ群を収容する第1レンズ保持枠、32は第2レンズ群で33はその第2レンズ群を収容する第2レンズ保持枠、34はこの第2レンズ保持枠33に介装されて、第2レンズ保持枠33と一緒に移動するシャッタユニット、35はフォーカス用の第3レンズ群で36はその第3レンズ群を収容する第3レンズ保持枠である。
また、これら31、33、36で示したそれぞれのレンズ保持枠には、311、331、361で示した第1レンズ保持枠軸受部311、第2レンズ保持枠軸受部331、第3レンズ保持枠軸受部361が設けられ、第1レンズ保持枠軸受部311と第3レンズ保持枠軸受部361とが第1ガイド軸37に、第2レンズ保持枠軸受部331は第1ガイド軸37とは別軸とした第2ガイド軸38に挿通されていると共に、それぞれのレンズ保持枠31、33、36における軸受部311、331、361とは光軸に対して略逆側に設けられた軸受部が、第3ガイド軸39に挿通されている。そして、これら第1レンズ保持枠軸受部311、第2レンズ保持枠軸受部331、第3レンズ保持枠軸受部361は、それぞれの光軸方向長さが略同一となるよう揃えられ、各レンズ保持枠のガイド軸に対する傾きが同量となるように配慮されている。
このうち、第1レンズ群30、シャッタユニット34と一体となった第2レンズ群32の光軸方向への移動で焦点距離の連続的な変化、すなわちズーミングが行なわれ、そのズーミングによって変化したピント位置を補正するため、第3レンズ群36が移動してゆく。このような移動をこの図3には示されていないカムの回転によって行うため、それぞれの軸受部311、331、361には第1レンズ保持枠カムフォロワ312、第2レンズ保持枠カムフォロワ332、第3レンズ保持枠カムフォロワ362が設けられ、対応したカム面に当接するようになっている。
第3ガイド軸39は、それぞれのレンズ保持枠軸受部311、331、361の回転止めの役目を持っていると共に、各レンズ保持枠が安定して光軸方向に移動できるよう、前記したように光軸に対し、第1ガイド軸37、第2ガイド軸38の略逆側に設けられている。また、この第1ガイド軸37、第2ガイド軸38、第3ガイド軸29は、それぞれ光学系光軸に平行とされていると共に、後記図9(B)に示したカメラモジュール1の被写体側から見た正面図の説明からわかるように、第1ガイド軸37、第2ガイド軸38は、ズーム用カム72、オートフォーカス用カム75のカム軸心に対して同心円上となる位置に所定角度離間させて配列され、第3ガイド軸39、第1ガイド軸37、第2ガイド軸38の軸心が作る三角形が、略2等辺三角形となるような配置となっている。
図4は、実施形態になるカメラモジュール1に用いられる光学系の概略を説明する図であり、図4(A)はレンズ群30、32、35の各々を構成するレンズと撮像素子40を示した断面図、図4(B)、(C)はそれぞれ広角(Wide)の状態と望遠(Tele)の状態における各レンズ群30、32、35の位置関係を示した図である。
実施形態になるカメラモジュール1における光学系は、前記したように第1レンズ保持枠31に収容された被写体側第1レンズ群30、第2レンズ保持枠33に収容された第2レンズ群32、第3レンズ保持枠36に収容された第3レンズ群35とからなり、ズーム用カムにより、第1レンズ群30と第2レンズ群32とを光軸方向に移動させてズーミングを行うと共に、ズーミングによって変化したピント位置に対応させてオートフォーカス用カムにより、第3レンズ群35を移動させて焦点合わせを行ない、撮像素子ユニット基板41上に設けられた撮像素子40に画像を結像するようになっている。また、第2レンズ群32における第1レンズ群30側には、絞り341とシャッタ羽根342とを装備したシャッタユニット34が設けられている。
そしてこの光学系は、例えば第1のレンズ群30を負のパワー(拡散光)を有する複数のプラスチックレンズ群で、第2のレンズ群32を正のパワー(集光)を有する複数のガラスレンズ群で、第3のレンズ群35を単体のプラスチックレンズで構成し、レンズの第一面から焦点までの長さを短縮できるようにすると共に、第1のレンズ群30と第3のレンズ群35に挟まれた第2のレンズ群32における光軸方向の移動範囲を、第1のレンズ群30や第3のレンズ群35の光軸方向の移動範囲より大きくなるように設計してある。
そのため、図3(B)、(C)を見ればわかるとおり、この第2レンズ群32に入射する光束は、広角(Wide)、望遠(Tele)のどちらにおいても最も絞られた状態となる。また、第2レンズ群32は、3つのレンズ群のうち最も移動範囲が大きくなるが、その被写体側、及び撮像素子側の両方に或る程度の空間を確保できる。従って、絞り341やシャッタ342をこの第2レンズ群32と一体となるよう設置することで、絞り341やシャッタ342の最大開口を大きくすることなく設置することが可能となる。また、第1レンズ群30のさらに被写体側にこのシャッタユニット34を設ける場合に比較して、光学系の光軸方向高さをシャッタユニット34分だけ低くでき、それだけ、カメラモジュール1を小さく構成することが可能となると共に、シャッタ342や絞り341を開閉するための駆動力も小さなものですむことになる。
また、第2レンズ群32を収納する第2レンズ保持枠33は、第2レンズ群32の被写体側が小径に構成され、シャッタユニット34は、逆に第2レンズ保持枠33側がこの小径に構成されて被写体側に凸となった第2レンズ群32側周壁と係合するよう、第2レンズ群32側に凹部とした外周壁が形成されている。そのため、シャッタユニット34は、この第2レンズ保持枠33に偏心しないように係合、固定できるようになっている。なお、シャッタユニット34は、複数の羽根をアクチュエータなどを用いて開閉させる構造のものであれば従来から用いられているものが使用でき、また、以上の説明では、第2レンズ保持枠33の被写体側に設けた場合を例に説明してきたが、第2レンズ保持枠33の撮像素子ユニット4側を同様に構成して設けても良いことは勿論である。
そしてこれら第1レンズ群30、第2レンズ群32、第3レンズ群35は、図3(B)に示した広角(Wide)の状態では、第1レンズ群30と第3レンズ群35が被写体側に寄り、第2レンズ群32は撮像素子40側に寄っている。また、図3(C)に示した望遠(Tele)の状態では、第1レンズ群30が図3(B)に示した広角(Wide)の状態よりdで示したようにわずかに撮像素子40側に移動し、第3レンズ群35が第1レンズ群30の移動量に較べれば多少大きく撮像素子40側に移動して、第2レンズ群32が大きく被写体側に移動している。
なお、この第2のレンズ群32とシャッタユニット34との光軸方向厚さは、実質的に第2のレンズ群32が移動できる範囲を規定するから、前記図3に示した第2レンズ保持枠33に設けられた第2レンズ保持枠軸受部331の光軸方向長さを、この第2のレンズ群32とシャッタユニット34との光軸方向の幅厚と略同じとすることで、実質的に最大長さの軸受けとすることができ、それだけ第2レンズ保持枠の33の倒れを少なくすることができる。
図5は以上説明してきたレンズ群を収容する被写体側固定枠50と、撮像素子ユニット4、及び撮像素子側固定枠51に組み込まれるレンズ群の移動機構を示した図であり、まず図5(A)は実施形態のカメラモジュール1のレンズ群とガイド軸を収容する被写体側固定枠50の斜視図、図5(B)は撮像素子と一部の制御回路などを収容した撮像素子ユニット4の斜視図、図5(C)は撮像素子側固定枠51に、レンズ群を光軸方向に移動させるためのモータ70、71やカム72、75を含むレンズ駆動機構を組み込んだ斜視図である。
図5(A)に示したカメラモジュール1の被写体側固定枠50は、その被写体側(図上、上側)に、第1レンズ群30を収容した第1レンズ保持枠31が光軸方向に移動できる直径とした開口部501を有し、さらに、前記図2に37で示した第1ガイド軸を挿入する軸受穴502、38で示した第2ガイド軸を挿入する軸受穴503、39で示した第3ガイド軸を挿入する軸受穴504が設けられている。また、図5(C)に示した、レンズ群を光軸方向に移動させるためのモータ70、71やカム72、75を含むレンズ駆動機構を組み込んだ撮像素子側固定枠51は、この被写体側固定枠50の開いた方の空間に組み込まれる。
また図5(B)は、前記図2(A)で説明した撮像素子と一部の制御回路などを収容した撮像素子ユニット4の斜視図であり、図示していない撮像素子40を搭載した撮像素子ユニット基板41上に、撮像素子と制御回路モジュール44とを区切るための撮像ユニットフレーム42が設けられ、さらに図示していない撮像素子40の上には、例えば赤外線カットフィルタ43が設けられて、被写体側固定枠50の下部に固定される。
そして、図5(C)に示したレンズ群を光軸方向に移動させるための駆動機構は、ズーム用カム72を回転させるズーム用モータ70、オートフォーカス用カム75を回転させるオートフォーカス用モータ71、ズーム用モータ70の駆動力をズーム用カム72に伝えるズーム用ギヤ群74、ズーム用ギヤ73、オートフォーカス用モータ71の駆動力をオートフォーカス用カム75に伝えるオートフォーカス用ギヤ群77、オートフォーカス用ギヤ76等で構成される。
このうち、ズーム用カム72を回転させるズーム用モータ70、オートフォーカス用カム75を回転させるオートフォーカス用モータ71は、同一形状のモータを互いにそれぞれの駆動軸がカメラモジュール1における光軸方向外端側に向くように、さらに、駆動軸が共通する軸線上に位置してレンズ光軸と平行となるよう直列配置させてある。そしてそれぞれのモータ70、71には、外部からの電源や回転指示信号を送る駆動端子701、711が設けられ、さらにそれら駆動端子701、711は、被写体側固定枠51側の側壁面と対面させて平行に配置されている。
そのため、ズーム用モータ70とオートフォーカス用モータ71の2つのモータの光軸方向に投影した場合の面積が、単一のモータのみを配した場合と同じになり、幅方向が小さなカメラモジュールとすることができる。また、それぞれのモータの駆動軸が、互いにカメラモジュールの光軸方向外端側に向くように配置したことで、ギヤなどの駆動力伝達機構は光軸方向両端に設けられることになるから組立が容易となり、さらに中間部分には、駆動力伝達機構を設けなくて済むから、その部分をレンズの移動に使うことができ、レンズ設計の自由度が大きなカメラモジュールとすることができる。
すなわち、これらズーム用モータ70とオートフォーカス用モータ71から、ズーム用カム72とオートフォーカス用カム75に駆動力を伝える変速歯車群は、例えばズーム用カム72に設けられたズーム用ギヤ73、そのズーム用ギヤ73に駆動力を伝えるズーム用ギヤ群74等が撮像素子側固定枠51における被写体側に設けられ、オートフォーカス用カム75に設けられたオートフォーカス用ギヤ76とオートフォーカス用ギヤ群77が、撮像素子4側に設けられている。
この、ズーム用カム72とオートフォーカス用カム75の構造を詳細に図示したのが図6であり、この図6(A)と(B)は、実施形態のカメラモジュール1におけるレンズ群を移動させるカム72、75とカムに付随したギヤ73、76の斜視図、(C)はこのカム72、75の回転により、光軸方向に移動する各レンズ枠の軸受部に設けられたカムフォロワ312、332、362とカム面との関係、及びカムの内部構造を示した断面図であり、前記図5(C)からわかるように、これらズーム用カム72とオートフォーカス用カム75の軸心は、ズーム用モータ70とオートフォーカス用モータ71の軸心と同様、レンズ光軸と平行に設けられている。
これらのズーム用カム72とオートフォーカス用カム75には、図5(A)、(B)に示したように、ズーム用カム72に第1レンズ群用カム面721と第2レンズ群用カム面722が、オートフォーカス用カム75に第3レンズ群用カム面751が設けられ、さらに、それぞれの光軸方向両端には、ズーム用ギヤ73、オートフォーカス用ギヤ76が設けられている。なお、この図5(A)、(B)において728は、カメラモジュール1の電源投入時にレンズ群をホームポジションに位置させるための信号を得るための被検出面である。
そして図6(C)に示したように、第1レンズ群用カム面721には第1レンズ保持枠31に設けられた第1レンズ保持枠カムフォロワ312が、第2レンズ群用カム面722には第2レンズ保持枠33に設けられた第2レンズ保持枠カムフォロワ332が、第3レンズ群用カム面751には第3レンズ保持枠36に設けられた第3レンズ保持枠カムフォロワ362が当接している。
なお、後記図11で説明するように、第1レンズ保持枠31と第2レンズ保持枠33とには互いを引き合うよう第1、2レンズ群片寄せ用スプリング79が設けられ、また第3レンズ保持枠36には、この第3レンズ保持枠36を撮像素子ユニット4の方に引き寄せるよう第3レンズ群片寄せ用スプリング78が設けられている。そのため、第1レンズ保持枠カムフォロワ312、第2レンズ保持枠カムフォロワ332が第1レンズ群用カム面721、第2レンズ群用カム面722に、第3レンズ保持枠カムフォロワ362が第3レンズ群用カム面751に常時当接するようになっている。
またオートフォーカス用カム75は、撮像素子側固定枠51に設けられたカム用軸511に回転自在に嵌挿され、さらにそのカム用軸511のズーム用カム72側軸端が、ズーム用カム72に設けられたズーム用カム凹部725に挿入されてこのズーム用カム72の端部を受けている。さらにこのズーム用カム凹部725内には、ズームカム片寄せスプリング724と第2玉軸受723とが設けられ、ズーム用カム72を被写体側固定枠50方向に片寄せするようになっている。そして被写体側固定枠50側には、内部に第1玉軸受731を有してこのズーム用カム72の被写体側固定枠50側端を受ける軸受部505が設けられ、オートフォーカス用カム75側の第2玉軸受723と協働して、ズーム用カム72がスムーズに回転できるようになっている。
そしてオートフォーカス用カム75は、後記する第3レンズ群片寄せ用スプリング78により、第3レンズ保持枠カムフォロワ362が第3レンズ群用カム面751を撮像素子ユニット4の方に押しており、ズーム用カム72は、ズームカム片寄せスプリング724によって被写体側固定枠50方向に片寄せされているから、これらカムはガタ付くことなく、常時正確なズーミングとフォーカシングを行うことができるようになっている。
なお、この図6(C)に示した例では、カム用軸511のズーム用カム72側軸端が、ズーム用カム72に設けられたズーム用カム凹部725に挿入されてこのズーム用カム72の端部を受ける場合を図示したが、逆に、ズーム用カム72側(すなわち被写体側固定枠50)にカム用軸を設け、そのカム用軸のオートフォーカス用カム75側端がオートフォーカス用カム75に設けた凹部を受けるような構成にしても良く、またこの場合、ズームカム片寄せスプリング724も、オートフォーカス用カム75側に設けるようにしても良いことは勿論である。
またズーム用カム72は、前記したようにズーミングに当たって第2レンズ群32を大きく移動させ、それに対してオートフォーカス用カム75が移動させる第3レンズ群35は、その光軸方向へ動く距離が短い。しかし、オートフォーカスは従来より高速が求められ、また、オートフォーカス用の第3レンズ群35は、カメラモジュール1の向きが変わって被写体までの距離が変化したり、ズーミングに伴ってピントがずれた場合にその都度合焦動作を行うから頻繁に動作する。
そのため本実施形態のカメラモジュール1では、少なくともオートフォーカス用の第3レンズ群36を光軸方向に移動させる駆動系を、ズーム用の第1レンズ群30、第2レンズ群32を光軸方向に移動させる駆動系より摩耗しにくい材質で構成し、逆にズーム用の第1レンズ群30、第2レンズ群32を光軸方向に移動させる駆動系は、精度が要求されるから高精度に形成できる材質のもので構成するようにした。なお、摩耗しにくいとは、同条件で使用しても摩耗度合いが少ないことを意味する。
こういった材料としては、例えばオートフォーカス用の第3レンズ群36を光軸方向に移動させる駆動系に結晶性樹脂材料を、ズーム用の第1レンズ群30、第2レンズ群32を光軸方向に移動させる駆動系を非結晶性の樹脂材料を用いて構成することで、オートフォーカス用の第3レンズ群36を光軸方向に移動させる駆動系は摩耗しにくく、ズーム用の第1レンズ群30、第2レンズ群32を光軸方向に移動させる駆動系は高精度に形成することができる。
そして具体的には、オートフォーカス用カム75とそのオートフォーカス用カム75に駆動力を伝えるオートフォーカス用ギヤ76を例えば一体に形成し、結晶性樹脂材料で形成するなどしても良い。この結晶性樹脂材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ナイロン(PA6、PA66、MXD)、ポリアセタール(POM)、ポリエステル(PBT、PET)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶性ポリエステル(LCP)等が上げられる。なお、オートフォーカス用ギヤ群77も、これら結晶性の材料で構成しても良く、逆に、オートフォーカス用カム75とオートフォーカス用ギヤ76を、一体に形成しなくても良いことは勿論である。
一方、ズーム用カム72は非結晶性の樹脂材料を用い、その非結晶性の樹脂材料としては、例えばポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)、ポリスルホン(PSU)、ポリアリレート(PAR)、ポリエーテルイミド(PEI)等を上げることができる。そしてズーム用ギヤ73をズーム用カム72を上記材料で一体に形成したり、ズーム用ギヤ群74も上記材料で構成するようにしても良い。また、非結晶性の樹脂材料に、さらに強化繊維を含有させることで、これら非結晶性の樹脂材料を耐久性のある駆動力伝達系とすることも可能である。なお、オートフォーカス用カム75をズーム用カム72より摩耗しにくいものとするのであれば、ここに示したものだけでなく、他の材料を用いても良いことは勿論である。
図7はカメラモジュール1におけるレンズ群とその駆動機構、及び撮像素子ユニットとの関係を示した斜視図である。以上説明してきたように、第1レンズ群30、第2レンズ群32、第3レンズ群35は、それぞれ第1レンズ保持枠31、第2レンズ保持枠33、第3レンズ保持枠36に組み込まれ、それぞれの保持枠に設けられた第1レンズ保持枠軸受部311、第2レンズ保持枠軸受部331、第3レンズ保持枠軸受部361が第1ガイド軸37、第2ガイド軸38に挿通されていると共に、それぞれの軸受部311、331、361とは光軸に対して略逆側に設けられた軸受に第3ガイド軸が挿通されて、光軸方向に移動できるようになっている。
また各軸受部311、331、361には、第1レンズ保持枠カムフォロワ312、第2レンズ保持枠カムフォロワ332、第3レンズ保持枠カムフォロワ362が設けられ、これらのカムフォロワがそれぞれ前記したように、ズーム用カム72、オートフォーカス用カム75に設けられた第1レンズ群用カム面721、第2レンズ群用カム面722、第3レンズ群用カム面751に当接し、レンズ保持枠31、33、36を光軸方向に移動させる。なお、第1ガイド軸37、第2ガイド軸38は、カム軸心に対して同心円上となる位置に所定角度離間させて配列されていることは前記したとおりである。
そしてこのズーム用カム72、オートフォーカス用カム75を回転させる駆動力は、それぞれに対応して設けられたズーム用ギヤ73、オートフォーカス用ギヤ76に、ズーム用モータ70、オートフォーカス用モータ71からズーム用ギヤ群74、オートフォーカス用ギヤ群77を介して伝えられる。そのためズーム用モータ70、オートフォーカス用モータ71は、それぞれの駆動軸が共通する軸線上に位置してレンズ光軸と平行となるよう、光軸方向外端側に向けて直列配置させてある。
このように駆動系を構成することにより、2つのモータ70、71が占める投影面積は単一のモータのみを配した場合と同じになり、幅方向が小さなカメラモジュール1とすることができる。また、それぞれのモータ70、71の駆動軸が、互いにカメラモジュール1の光軸方向外端側に向くように配置してあることで、ギヤなどの駆動力伝達機構の組立が容易となり、中間部分には駆動力伝達機構が来ないようにできるから、その部分をレンズの移動に使うことができ、レンズ設計の自由度が大きくなったカメラモジュールとすることができる。
また、こういったカメラモジュール1は、電源をONしたとき、図示していない制御回路は、それぞれのレンズ群30、32、35がどのような状態にあるかがわからない。そのため、電源ONしたときにそれぞれのレンズ群30、32、35をホームポジションに戻し、ズーム状態やフォーカス状態をリセットして動作を開始するといったことが一般的に行われている。
そのため、実施形態のカメラモジュール1では、ズーム用カム72とオートフォーカス用カム75と対向させ、フォトリフレクタ60、61を設けてホームポジションを検出できるようにしている。そのフォトリフレクタ60、61の取り付け状態を示したのが、図8である。この図8において、(A)はフォトリフレクタ60、61とカム72、75との関係を示した斜視図、(B)は撮像素子側固定枠51におけるフォトリフレクタ60、61を保持する部分に組み込んだ状態を示した斜視図である。
この図8において、以上説明してきた図1乃至図7に示した構成部品については同一番号を付してあるが、前記したように30は第1レンズ群、31は第1レンズ保持枠、33は第2レンズ保持枠、34はシャッタユニット、36は第3レンズ保持枠、37は第1ガイド軸、38は第2ガイド軸、39は第3ガイド軸、41は撮像素子ユニット基板、51は撮像素子側固定枠、60、61はフォトリフレクタ、70はズーム用モータ、71はオートフォーカス用モータ、72はズーム用カム、728はズーム用ホームポジション被検出面、73はズーム用ギヤ、75はオートフォーカス用カム、76はオートフォーカス用ギヤ、77はオートフォーカス用ギヤ群であり、343はシャッタユニット34に電源や開閉信号を送るシャッタフレキシブル基板、541、542はフォトリフレクタ60、61を固定するため、撮像素子側固定枠51に設けられたフォトリフレクタ用開口である。
まず図8(A)は、フォトリフレクタ60、61とズーム用カム72とオートフォーカス用カム75との位置関係を明確に示すため、フォトリフレクタ60、61を保持する撮像素子側固定枠51を除いた斜視図であり、それぞれのフォトリフレクタ60、61は、対向するズーム用カム72とオートフォーカス用カム75に設けられた、ズーム用ホームポジション被検出面728と、図示していないオートフォーカス用ホームポジション被検出面を検出できる位置に保持される。
図8(B)は、このフォトリフレクタ60、61を撮像素子側固定枠51に組み込んだ状態を示した図であり、フォトリフレクタ60、61は、後記する図11の分解図に示したモータ70、71に電源や動作指示信号を送るモータ駆動用フレキシブル基板7に取り付けられ、さらにモータ70、71を固定する撮像素子側固定枠51に設けられた開口541、542に固定される。それによってフォトリフレクタ60、61は、図8(A)に示したように、ズーム用カム72とオートフォーカス用カム75に対面して、例えばズーム用カム72に設けたホームポジション被検出面728や図示していないオートフォーカス用ホームポジション被検出面を検出する。なお、後記するようにフレキシブル基板7は、撮像素子側固定枠51に固定されるモータ70、71のそれぞれに設けられた駆動端子701、711に接続して撮像素子側固定枠51に嵌合固定される。
そして、ズーム用カム72に設けたホームポジション被検出面728、及び、明確に図示はしていないがオートフォーカス用カム75に設けられるホームポジション被検出面は、例えば反射テープを貼り付けたり、反射率の高い材料を印刷しても良い。また、反射率が異なる部分を形成したり、突起部を形成してフォトリフレクタ60、61までの距離を可変したり、突起部を形成し、かつその突起部の反射率を異ならせるようにしても良く、例えば第1の反射部と第2の反射部とを設け、第1の反射部は第2の反射部よりもフォトリフレクタ側に突出する突状に形成したり、あるいは、第1の反射部よりも第2の反射部の光の反射率を低く設定するなどしても良い。さらに、第1の反射部のフォトリフレクタ側の表面に金属蒸着等による鏡面加工や色塗装(例えば、白色塗装等)を施したり、高い反射率の部材(例えば、白色または銀色のテープ)を貼付けたり、第2の反射部の表面を梨地処理することなどにより、第1の反射部の反射率を第2の反射部の反射率よりも高く設定するようにしても良い。
このようにすることにより、例えばカメラモジュール1の電源をONしたとき、ズーム用カム72とオートフォーカス用カム75を回転させ、フォトリフレクタ60、61がホームポジション被検出面728と、明確には図示していないオートフォーカス用カム75に設けられたホームポジション被検出面からの反射光でホームポジションであることを検出したら、ズーミングや焦点合わせ(フォーカシング)のホームポジションであると認識してモータ70、71の回転を停止させるようにする。
そのため、どのような状態でカメラモジュール1の電源がOFFされても、再度電源がONされたとき、ズーム用カム72とオートフォーカス用カム75はフォトリフレクタ60、61に対して所定角度回転した位置をホームポジションとして回転できるから、それ以後はモータ70、71に所定の回転指示を与えることで所望のズーム量や正確なピント合わせを行うことができる。
以上が実施形態のカメラモジュール1の構成であるが、この実施形態のカメラモジュール1における光学レンズを除いたレンズ駆動機構を、被写体側固定枠50と撮像素子側固定枠51に組み込んだ状態を示した斜視図と正面図、及び断面図を示したのが図9であり、第3レンズ保持枠36を撮像素子ユニット4の方に引き寄せる第3レンズ群片寄せ用スプリング78の取り付け状態を示したのが図10、さらにそれらの部品構成を示したのが図11に示した分解図である。
まず、図11の分解図であるが、前記したように実施形態のカメラモジュール1は、被写体側固定枠50により、第1レンズ保持枠31、第3レンズ保持枠36を光軸方向に移動させるための第1ガイド軸37、シャッタユニット34が一体化された第2レンズ保持枠33を光軸方向に移動させるために別軸とした第2ガイド軸38、これらレンズ枠31、36、33を回り止めしながらガイドする第3ガイド軸39等が支持されている。また、撮像素子側固定枠51により、ズーム用モータ70、オートフォーカス用モータ71が支持されると共に、この撮像素子側固定枠51にオートフォーカス用カム75を回転自在に支持するカム用軸511が設けられている。
これら第1ガイド軸37、第2ガイド軸38、第3ガイド軸39は、それぞれレンズ群の光軸と平行に設けられ、第1レンズ保持枠31と第3レンズ保持枠36とは、それぞれに設けられた第1レンズ保持枠軸受部311、第3レンズ保持枠軸受部361が第1ガイド軸37に挿通され、一方、第2レンズ保持枠33に設けられた第2レンズ保持枠軸受部331が別軸とされた第2ガイド軸38に挿通されると共に、それぞれの一端に設けられた軸受に第3ガイド軸が共通に挿通されて、それぞれ光軸方向に移動できるようになっている。
このうち、第1レンズ保持枠31と第2レンズ保持枠33における第1レンズ保持枠カムフォロワ312、第2レンズ保持枠カムフォロワ332には、互いのレンズ枠を引き寄せ合うよう第1、2レンズ群片寄せ用スプリング79が掛けられ、前記図6で説明したように、第1レンズ保持枠カムフォロワ312が第1レンズ群用カム面721に、第2レンズ保持枠カムフォロワ332が第2レンズ群用カム面722に常時当接するようになっている。また、第3レンズ保持枠36には、後記図10で詳細に説明するように、この第3レンズ保持枠36を撮像素子ユニット4の方に引き寄せ、第3レンズ保持枠カムフォロワ362が第3レンズ群用カム面751に常時当接するよう、第3レンズ群片寄せ用スプリング78が設けられている。
前記したように、ズーム用カム72の被写体側にはズーム用ギヤ73が固定され、さらに第1玉軸受731を介して被写体側固定枠50側に設けた軸受部505(図6(C)参照)でズーム用カム72の端部が支持されている。また、ズーム用カム72の内部に形成されたズーム用カム凹部725には、ズームカム片寄せスプリング724と第2玉軸受723が入れられ、さらに前記図6で説明したように、オートフォーカス用カム75を回転自在に支持したカム用軸511の軸端が嵌挿されて、これらズーム用カム72とオートフォーカス用カム75が回転できるようになっている。
電源や制御信号を入力するための駆動端子701、711を備えたズーム用モータ70とオートフォーカス用モータ71とは、同一形状をして、それぞれの駆動軸が光軸に平行に、かつ、光軸方向外側を向くよう直列に撮像素子側固定枠51に取り付けられる。そしてズーム用ギヤ群74、オートフォーカス用ギヤ群77が、撮像素子側固定枠51に植立されたそれぞれのギヤ軸623、624に挿入され、オートフォーカス用ギヤ群77は、さらにギヤプレート625で抜け止めされる。
また、この撮像素子側固定枠51には、ズーム用カム72、オートフォーカス用カム75に設けられたホームポジション被検出面728(オートフォーカス用カム75には図示せず)を検出するための、フォトリフレクタ60、61を挿入して固定する開口541、542が設けられている。フォトリフレクタ60、61は、モータ駆動用フレキシブル基板7における621、622で示した位置の図上、裏側に取り付けられている。そして、モータ駆動用フレキシブル基板7にはズーム用モータ70とオートフォーカス用モータ71の駆動端子701、711を嵌め込む開口626が設けられ、モータ駆動用フレキシブル基板7のこの開口626を駆動端子701、711に嵌め込んだとき、撮像素子側固定枠51の開口541、542にフォトリフレクタ60、61が嵌め込まれて固定される。
図12は、撮像素子側固定枠51のフォトリフレクタ60(または61)の取付用開口541(または542)近傍の断面図を示すが、本発明は開口541(または542)近傍の内壁、すなわちズーム用カム72(またはオートフォーカス用カム75)に対向する面側に、遮光部材を形成したことを特徴とする。図12(a)は、遮光壁541aをズーム用カム72(またはオートフォーカス用カム75)に接触しないように上面に向かって(すなわち、図12(a)上の左側に向かって)所定の角度を形成するように立設させた状態を示す図である。この遮光壁541aは、撮像素子側固定枠51と一体成形で形成してもよく、あるいは遮光壁541aを撮像素子側固定枠51に貼付してもよい。なお、図12は、開口541を含むその近傍の断面図と開口542を含むその近傍の断面図とを共通で示しているが、開口541はズーム用ギヤ73側から見た断面図であり、開口542はオートフォーカス用ギヤ76側から見た断面図であり、双方は光軸方向で180度相違した方向から見たものとなる。
図12(b)は、撮像素子側固定枠51に弾性部材541bを貼付し、貼付側と反体の端部をズーム用カム72(またはオートフォーカス用カム75)に接触させた状態を示す図である。この弾性部材は、ゴム材やスポンジ材でフォトリフレクタ60(または61)の光学素子から発せられる光を透過しないものを用いればよい。図12(a)及び図12(b)のいずれにおいても、フォトリフレクタ60(または61)の発光素子から発せられる光をズーム用カム72(またはオートフォーカス用カム75)のみに当てることができ、フォトリフレクタ60(または61)とズーム用カム72(またはオートフォーカス用カム75)との間から漏光してしまう影響を排除できるようになる。特に、図12(b)に示す弾性部材541bの構成とすると、ズーム用カム72(またはオートフォーカス用カム75)に接触させるとより漏光が少なくなる。
撮像素子ユニット4は、前記したように撮像素子40、制御回路モジュール44が実装された撮像素子ユニット基板41、赤外線カットフィルタ43(図11には図示せず)、撮像ユニットフレーム42とで構成され、制御回路モジュール44は、メインフレキシブル基板6によって外部との信号のやり取りを行うようになっている。なお、この図6中、52、53は被写体側固定枠50の開口部を覆うカバーであり、54は被写体側固定枠50におけるズーム用ギヤ群74の収容部を覆うギヤボックス用カバーである。
図9は、実施形態のカメラモジュール1における光学レンズを除いたレンズ駆動機構を、被写体側固定枠50と撮像素子側固定枠51に組み込んだ状態を示した斜視図と正面図、及び断面図であり、図9(A)は、被写体側から見たカメラモジュール1の斜視図、図9(B)は被写体側正面図、図9(C)は撮像素子ユニットの組み込み側から見た斜視図、図9(D)はレンズ群を移動させるカム72、75の軸心とモータ70、71の軸心を通る平面で切断したときの断面図である。図中、以上説明してきたのと同じ構成部品には同一番号が付されている。
前記図5(A)で説明し、この図9(A)から明らかなように、実施形態のカメラモジュール1は、その被写体側固定枠50に、第1レンズ群30を収容した第1レンズ保持枠31が光軸方向に移動できる直径とした開口部501を有し、また、撮像素子側固定枠51には、被写体側固定枠50と組み合わせたとき、ズーム用ギヤ73やズーム用ギヤ群74を収容する空間となるギヤ取り付け孔506が設けられている。従って、この被写体側固定枠50における被写体側には、図9(B)に示したように、前記図3に37で示した第1ガイド軸を挿入する軸受穴502、同じく38で示した第2ガイド軸を挿入する軸受穴503、同じく39で示した第3ガイド軸を挿入する軸受穴504を設けることができる。
また、図9(C)に示したように、撮像素子側固定枠51における撮像素子側は全面開放されており、ズーム用ギア群74以外はこちら側から挿入、組立ができるから、組み立て性の良いカメラモジュールとすることができる。なお、ズーム用ギア群74も、撮像素子側固定枠51から組み立て、ギヤ取り付け孔506で調整するようにしても良い。さらに、図9(A)、(C)からわかるように実施形態のカメラモジュール1は、ズーム用モータ70、オートフォーカス用モータ71、ズーム用カム72、オートフォーカス用カム75を収容した側面も開放され、側面からも各種部品を取り付けたり、調整を行うことが可能であるから、組み立て容易性の大きいカメラモジュールとすることができる。
そして、以上説明してきた図11の分解図に示したズーム用カム72、オートフォーカス用カム75は、図9(D)の断面図に示したように、撮像素子側固定枠51に設けられたカム用軸511にオートフォーカス用カム75が回転自在に支持され、さらに、カム用軸511の軸端がズーム用カム72に設けられたズーム用カム凹部725を受け、内部の第2玉軸受723、ズームカム片寄せスプリング724によってズーム用カム72が被写体側固定枠50方向に寄せられている。
第1ガイド軸37、第2ガイド軸38、第3ガイド軸39は、図9(B)の正面図に示したそれぞれのガイド軸を挿入する軸受穴502、503、504の位置からわかるように、軸心が作る三角形が、略2等辺三角形となるような配置となっている。また、モータ70、71は同一形状であってそれぞれの駆動軸が光軸方向両側となるよう、光軸と平行な共通する軸線上に駆動軸が位置するように直列配列してある。
そのため、ズーム用モータ70とオートフォーカス用モータ71から、ズーム用カム72とオートフォーカス用カム75に駆動力を伝えるズーム用ギヤ群74、オートフォーカス用ギヤ群77は、この図9(A)、(B)に示したように被写体側固定枠50における開放されたギヤ取り付け孔506や、図9(C)に示したように撮像素子側固定枠51における開放空間512から容易に組み付けることが可能となる。
図10は、実施形態のカメラモジュールにおける第3レンズ保持枠36を、撮像素子ユニット4の方に引き寄せる第3レンズ群片寄せ用スプリング78の取り付け状態を示した図である。この第3レンズ群片寄せ用スプリング78は、図10(A)に示したように、その一端が第3レンズ保持枠36の第3レンズ保持枠軸受部361に設けられたスプリング掛け363に掛けられ、他端が図示していない撮像素子側固定枠51に掛けられている。そのため第3レンズ保持枠36は、常時撮像素子ユニット4の方に引き寄せられ、図10(B)に示したように、第3レンズ保持枠カムフォロワ362が、オートフォーカス用カム75の第3レンズ群用カム面751に常時当接するようになっている。従って、第3レンズ保持枠カムフォロワ362は、ガタ付くことなく第3レンズ群用カム面751に常時当接することになり、正確なフォーカシングを行うことができる。
このように実施形態になるカメラモジュール1は、オートフォーカス用の第3レンズ群35、ズーム用の第1、第2レンズ群30、32とを光軸方向に移動させる、オートフォーカス用カム75、ズーム用カム72を同軸、かつ、光軸と平行な軸線上で、夫々独立して回転自在に嵌合させ、さらに、それぞれを駆動するオートフォーカス用モータ71、ズーム用モータ70も、駆動軸が光軸と平行な共通する軸線上に位置するように直列配列してある。また、レンズ群を光軸方向に移動自在に支持する第1、第2、第3ガイド軸37、38、39もカムやモータと同様、光軸と平行に配列されているから、オートフォーカス用カム75、ズーム用カム72とオートフォーカス用モータ71、ズーム用モータ70の光軸方向の投影面積は、それぞれ単一のカムとモータの場合と同じになって、それだけカメラモジュール1を、ひいては携帯端末そのものを小型化することができる。また、これら全てが光軸と平行に配列され、さらに、被写体側固定枠50と撮像素子側固定枠51にギヤ取り付け孔506や開放空間512が設けられていることで、それぞれの部品を組み込む自由度が増してレイアウトも容易になる。
また、移動範囲の大きい第2レンズ群32をガイドする第2ガイド軸38は、第1レンズ群30、第3レンズ群35のガイド軸とは別軸としたから、他のレンズ群と干渉することなく動作させることができ、レンズ設計の自由度を大幅に向上させることが可能となり、さらにガイド軸の軸受けも長く構成することが可能となるから、レンズ群の倒れ等を少なくできる。また、第2レンズ群32はシャッタユニット34と一体化されているが、その第2レンズ保持枠軸受部331の長さを第2レンズ群32とシャッタユニット34の厚さを合わせた厚さと同程度とすることで、最大長さの軸受けとすることができ、それだけレンズ保持部の倒れを少なくすることができる。
このように、構成された各部品を図1(B)のように組み立て、最終的に図1(A)のように外装カバー2を掛けることで、実施形態のカメラモジュール1となるわけであるが、前記したようにこのカメラモジュール1の内部には、制御回路モジュール44やズーム用モータ70、オートフォーカス用モータ71、そしてシャッタユニット34には、絞り341とシャッタ342を駆動するためのアクチュエータなど、各種のノイズ源が存在し、また、外部からノイズが侵入すると、制御回路モジュール44が誤動作を起こす可能性がある。
そのため実施形態のカメラモジュール1では、図13に示したように、被写体側固定枠50を覆う外装カバー2または被写体側固定枠50、あるいは、シャッタユニット34と、第1ガイド軸37、第2ガイド軸38、第3ガイド軸39のうちのいずれか(シャッタユニット34の場合は第2ガイド軸38のみ)、または全てを、金属、若しくは炭素やステンレスを混入して電気伝導性を持たせた材料で構成し、例えば第3ガイド軸39の一端や一部を、対応する外装カバー2に設けた接触部21やシャッタユニット34に接触させ、かつ、他端を撮像素子ユニット4を構成する撮像素子ユニット基板41のアース面に、導通線22で接続するようにしてある。
このようにすることにより、外装カバー2または電気伝導性を持たせた被写体側固定枠50、あるいは、シャッタユニット34と撮像素子ユニット基板41のアース面とが第3ガイド軸39で接続され、外部から侵入しようとしたノイズは外装カバー2または電気伝導性を持たせた被写体側固定枠50から撮像素子ユニット基板41のアース面に落ち、また、制御回路モジュール44やズーム用モータ70、オートフォーカス用モータ71、そしてシャッタユニット34などから発生したノイズも外に出ていったり、内部制御回路に影響を与えることが無くなるか少なくなる。なお、アース接続する軸は、前記した第3ガイド軸39だけに限らず、第1ガイド軸37、第2ガイド軸38を用いても良いことは自明である。
このように構成した実施形態のカメラモジュール1は、図示していない電源がONされるとやはり図示していない制御回路によってズーム用モータ70、オートフォーカス用モータ71が駆動され、ズーム用カム72、オートフォーカス用カム75がホームポジション方向に回転して、それぞれのカムに設けられたホームポジション被検出面728(オートフォーカス用カム75には図示せず)がフォトリフレクタ60、61で検出される。するとズーム用モータ70、オートフォーカス用モータ71の駆動が停止され、撮像素子40によって検出された被写体までの距離に応じてオートフォーカス用モータ71が駆動されて、オートフォーカス用カム75によって第3レンズ群35が光軸方向に移動し、現在撮像している被写体にピントを合わせる位置で停止する。
その位置でズーミングの指示が来た場合、図示していない制御回路はズーム用モータ70を駆動し、ズーム用カム72を駆動して第1レンズ群30、第2レンズ群32を指示されたズーム比となるよう光軸方向に移動させる。そして、オートフォーカス用モータ71が駆動され、変更された焦点距離によって移動したピント位置を補正するため、第3レンズ群35が光軸方向に移動して、変化した焦点距離に応じたピント位置で停止する。
図14は、以上説明してきたカメラモジュール1を組み込んだ携帯端末の一例である。この図14に示した携帯端末は、一例として携帯電話機80の場合を示している。図中81は操作部(操作部材)、82はディスプレイ(表示部材)で、この図13はこれら操作部(操作部材)81、ディスプレイ(表示部材)82が見える状態(開状態)で示した平面図であり、図示の携帯電話機80は、操作部81が搭載された第1のケース部83とディスプレイ82が搭載された第2のケース部84とがヒンジ機構85によって連結され、第1及び第2のケース部83及び84は、ヒンジ機構85の回りに回動可能となっている。なお、第1及び第2のケース部83及び84はケース体を構成する。
第2のケース84の外側には、図中破線二重丸で示す位置に、前述したカメラモジュール1におけるレンズ3を露出させる開口部が形成され、図1に3で示したレンズが外側を向くようカメラモジュール1が組み込まれており、操作部81の所定のボタンを操作すると、カメラモジュール1によって撮像が行われ、撮像された画像は、例えば、ディスプレイ82上に表示される。なお、図示はしないが、第1のケース部83にはバッテリー及び通信部等が収納されており、さらに、第2のケース部84の厚さ寸法は、略カメラモジュール1の高さに規制されている。
以上種々述べてきたように本実施形態によれば、オートフォーカス(AF)機能やズーム機能を組み込んだ、小型で軽量に構成でき、かつ光検出手段からの漏光の影響を排除したカメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末を提供することができる。
実施形態のカメラモジュール1の外観斜視図で、(A)は外装カバー2を掛けた状態を、(B)は外装カバー2を外してフレキシブル基板6、7などの配線部材の状態をも示した斜視図である。 (A)は実施形態のカメラモジュール1における撮像素子ユニット4の分解斜視図、(B)はその撮像素子ユニット4をカメラモジュール1本体に組み込む状態を示した斜視図である。 実施形態のカメラモジュール1を構成するレンズ群30、32、35と、そのレンズ群を収容するレンズ保持枠31、33、36の光軸方向移動をガイドするガイド軸37、38、39との関係を示した斜視図である。 (A)は実施形態のカメラモジュール1のレンズ群30、32、35の各々を構成するレンズと撮像素子40を示した断面図、(B)は広角(Wide)の状態における各レンズ群30、32、35の位置関係を示した図、(C)は同じく望遠(Tele)の状態における各レンズ群30、32、35の位置関係を示した図である。 (A)は実施形態のカメラモジュール1のレンズ群とガイド軸を収容する被写体側固定枠50の斜視図、(B)は撮像素子と一部の制御回路などを収容した撮像素子ユニット4の斜視図、(C)はレンズ群を光軸方向に移動させるためのモータ70、71やカム72、75を含むレンズ駆動機構の斜視図である。 (A)と(B)は、実施形態のカメラモジュールのレンズ群を移動させるカム72、75とカムに付随したギヤ73、76の斜視図、(C)はこのカム72、75の回転により、光軸方向に移動する各レンズ枠の軸受部に設けられたカムフォロワ312、332、362とカム面との関係、及びカムの内部構造を示した断面図である。 実施形態のカメラモジュール1におけるレンズ群とその駆動機構、及び撮像素子ユニットの関係を示した斜視図である。 レンズ群を駆動するカムのホームポジション検出用のフォトリフレクタ60、61の取り付け状態を示した図で、(A)はフォトリフレクタ60、61とカム72、75との関係を示した斜視図、(B)は撮像素子側固定枠51におけるフォトリフレクタ60、61を保持する部分に組み込んだ状態を示した斜視図である。 実施形態のカメラモジュール1におけるレンズ駆動機構を、被写体側固定枠50と撮像素子側固定枠51に組み込んだ状態をレンズ群を除いて示した斜視図と断面図であり、(A)は被写体側から見た斜視図、(B)は被写体側正面図、(C)は撮像素子ユニットの組み込み側から見た斜視図、(D)はレンズ群を移動させるカム72、75の軸心とモータ70、71の軸心を通る平面で切断したときの断面図である。 実施形態のカメラモジュールにおける第3レンズ保持枠36を、撮像素子ユニット4の方に引き寄せる第3レンズ群片寄せ用スプリング78の取り付け状態を示した図である。 実施形態のカメラモジュール本体の部品構成を示す分解図である。 (a)は開口541(または542)近傍の遮光部材の断面図を示す一実施例であり、(b)は他の遮光部材の実施例を示す断面図である。 実施形態のカメラモジュールの外装カバーと撮像素子ユニットの基板とを、一のレンズ枠ガイド軸によってアースする機構を示した断面図である。 実施形態のカメラモジュールが組み込まれた携帯電話機の一例を概略的に示す図である。
符号の説明
1 カメラモジュール
2 外装カバー
3 光学レンズ
4 撮像素子ユニット
5 カメラモジュール本体
6 メインフレキシブル基板
7 モータ駆動用フレキシブル基板
30 第1レンズ群
31 第1レンズ保持枠
32 第2レンズ群
34 シャッタユニット
341 絞り
342 シャッタ
35 第3レンズ群
36 第3レンズ保持枠
37 第1ガイド軸
38 第2ガイド軸
39 第3ガイド軸
40 撮像素子
41 撮像素子ユニット基板
42 撮像ユニットフレーム
43 赤外線カットフィルタ
44 制御回路モジュール
50 被写体側固定枠
51 撮像素子側固定枠
52、53 カバー
54 ギヤボックス用カバー
541、542 開口
541a、541b 遮光部材
60、61 フォトリフレクタ
70 ズーム用モータ
71 オートフォーカス用モータ
72 ズーム用カム
73 ズーム用ギヤ
74 ズーム用ギヤ群
75 オートフォーカス用カム
76 オートフォーカス用ギヤ
77 オートフォーカス用ギヤ群
78 第3レンズ群片寄せ用スプリング
79 第1、2レンズ群片寄せ用スプリング

Claims (6)

  1. オートフォーカス用光学レンズ群とズーム用光学レンズ群とを夫々独立したカム体を介して光軸方向に移動させる駆動源を具えたカメラモジュールにおいて、
    前記カム体が、前記オートフォーカス用光学レンズ群を駆動させる第1のモータの駆動力を受けて回転する第1のカム体と、前記ズーム用光学レンズ群を駆動させる第2のモータの駆動力を受けて回転する第2のカム体とを含み、前記夫々のカム体に前記夫々のカム体の回転基準位置を設定する被検出部を設け、
    該夫々の被検出部と対面させて、前記第1及び第2のカム体を支持するハウジング体に開口を形成し、該開口に前記夫々の被検出部を検知する夫々の光検出手段を配設し、
    前記ハウジング体の前記開口近傍の内壁に遮光部材を形成したことを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記遮光部材を弾性部材とし、該弾性部材を前記カム体に接触させることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記光検出手段をフレキシブル基板に備え、該フレキシブル基板が、前記ハウジング体に位置決めして配設されているモータの支持部に嵌合固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラモジュール。
  4. 前記ズーム用光学レンズ群を構成する第1および第2のレンズ群と、オートフォーカス用光学レンズ群を構成する第3のレンズ群とを備え、前記第1および第2のレンズ群を移動操作する第2のカム体と、第3のレンズ群を移動操作する第1のカム体とが同軸で、且つ、光軸と平行な軸線上をそれぞれ独立して回転自在に嵌合されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカメラモジュール。
  5. 前記第1のモータと第2のモータを、駆動軸が互いにカメラモジュールを構成するハウジング体の光軸方向外端側に向くようにレンズ光軸と平行に直列配置させ、前記夫々の外端側に設けた伝達系を介して夫々のカム体が独立して回転駆動されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカメラモジュール。
  6. オートフォーカス用光学レンズ群とズーム用光学レンズ群とを夫々独立したカム体を介して光軸方向に移動させる駆動源を具え、前記カム体が、前記オートフォーカス用光学レンズ群を駆動させる第1のモータの駆動力を受けて回転する第1のカム体と、前記ズーム用光学レンズ群を駆動させる第2のモータの駆動力を受けて回転する第2のカム体とを含み、前記夫々のカム体に前記夫々のカム体の回転基準位置を設定する被検出部を設け、該夫々の被検出部と対面させて、前記第1及び第2のカム体を支持するハウジング体に開口を形成し、該開口に前記夫々の被検出部を検知する夫々の光検出手段を配設し、前記ハウジング体の前記開口近傍の内壁に遮光部材を形成したカメラモジュールと、
    前記カメラモジュールが装着されたケース体と、
    前記ケース体に設けられ、前記カメラモジュールの前記レンズ駆動機構を操作する操作部と、を有することを特徴とする携帯端末。
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