JP2973412B2 - ズームレンズ装置 - Google Patents

ズームレンズ装置

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JP2973412B2
JP2973412B2 JP4058326A JP5832692A JP2973412B2 JP 2973412 B2 JP2973412 B2 JP 2973412B2 JP 4058326 A JP4058326 A JP 4058326A JP 5832692 A JP5832692 A JP 5832692A JP 2973412 B2 JP2973412 B2 JP 2973412B2
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雅明 森住
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Fujifilm Holdings Corp
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Fujinon Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズームレンズ装置に係
り、特にビデオカメラに適したズームレンズ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ズームレンズ装置の鏡胴構造は、
移動レンズ群と同芯にカム筒を配置し、カム筒を回動す
ることによりカム筒内の移動レンズ群を前後移動させて
いる。一方、最近のズームレンズ装置は、小型化及び性
能を向上させる為に、移動レンズ群を3群以上で構成し
たり、アイリスを移動レンズ群のズーミングに伴って移
動させるようにしている。
【0003】しかしながら、前記鏡胴構造のズームレン
ズ装置で3群以上の移動レンズ群を移動させたり、アイ
リスを移動させたりすることは、カム筒に多数のカム溝
を形成しなければならないので、カム溝の配置上困難な
点がある。そこで、このような不具合を解消するズーム
レンズ装置として、カム筒を移動レンズ群の側方に配置
するサイドカム方式が採用されている。サイドカム方式
のズームレンズ装置では、3群以上のレンズ群を容易に
移動させることができ、また、アイリスも従来のように
カム筒に形成したアイリス挿入用開口部を介して移動レ
ンズ群間に取り付ける必要がなく、側方から移動レンズ
群間に直接配置することができるので、移動するアイリ
スを問題なく取り付けることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サイドカム方式のズームレンズ装置は、サイドカム筒を
回動する駆動モータをサイドカム筒の側方に配置してい
るので、駆動モータの取付面積分だけズームレンズ装置
が大型化するという欠点がある。本発明はこのような事
情に鑑みてなされたもので、ズームレンズ装置をコンパ
クトにできるサイドカム方式のズームレンズ装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、複数の移動レンズ群が取り付けられた複数の
レンズ枠体と、複数のレンズ枠体を支持する複数の支持
棒と、複数のレンズ枠体の側方に配置され各レンズ枠体
に形成された各ピンがその各カム溝に嵌合されるサイド
カム筒と、サイドカム筒を回動させることにより前記複
数のレンズ枠体を前記カム溝に沿って光軸方向に前後移
動させる駆動モータと、から成るズームレンズ装置に於
いて、前記駆動モータを、前記サイドカム筒内に挿入配
置したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、サイドカム方式のサイドカム
筒内の空間を利用して、サイドカム筒内に駆動モータを
挿入配置する。これにより、本発明は、サイドカム筒の
側方に駆動モータを取り付けた従来のズームレンズ装置
と比較して、ズームレンズ装置をコンパクトにできる。
【0007】また、サイドカム筒内に挿入配置する駆動
モータとサイドカム筒との隙間にズーム情報検出手段を
取り付けることによって、ズームレンズ装置を更にコン
パクトにできる。
【0008】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るズームレ
ンズ装置の好ましい実施例について詳説する。図1は本
発明に係るズームレンズ装置10の実施例が示される。
ズームレンズ装置10は、3群の移動レンズ群12、1
4、16の側方にサイドカム筒18が配置されたサイド
カム方式のズームレンズ装置である。移動レンズ群1
2、14、16はそれぞれレンズ枠体20、22、24
に保持されており、これらのレンズ枠体20、22、2
4が3本のガイドポール26、28(1本は図示せず)
にスライド移動自在に支持される。前記ガイドポール2
6、28は、その左端部が前玉レンズ30の枠体32に
固着されると共に、その右端部がマスターレンズ34の
枠体36に固着されている。前記前玉レンズ30の枠体
32は、図示しないカメラ本体側の支持プレート38に
ボルト40、40で固定され、またマスターレンズ34
の枠体36はボルト42、42、42によって前記支持
プレート38に固定されている。これにより、移動レン
ズ群12、14、16、前玉レンズ30及びマスターレ
ンズ34は支持プレート38に支持される。
【0009】前記サイドカム筒18には支持台44が取
り付けられており、この支持台44は前記支持プレート
38に固定される。また、サイドカム筒18の周面には
カム溝46、47、48が形成される。これらのカム溝
46、47、48は、サイドカム筒18を所定の位置に
設置することによって前記レンズ枠体20、22、24
に植設されたカムピン50、52(1本は図示せず)に
それぞれ嵌合される。従って、サイドカム筒18を回動
させることにより、前記レンズ枠体20、22、24を
所定の関係をもって光軸方向に相対的に前後移動させる
ことができる。
【0010】前記サイドカム筒18内には図2に示すよ
うに、サイドカム筒18を回動させる駆動モータ54が
後述するベース56、固定用ばね58を介して挿入配置
される。駆動モータ54には、減速機構60が連結され
る。この減速機構60の最終歯車62は、駆動モータ5
4をベース56と伴にサイドカム筒18内に挿入配置す
ることによって、ベース56の切欠部57から突出して
サイドカム筒18の右端部内周面18aに螺刻された内
歯歯車64に噛合される。また、ベース56のカムガイ
ド面56aにはサイドカム筒18の右端部内周面18b
が摺接される。これにより、駆動モータ54を駆動する
と、前記サイドカム筒18を減速機構60を介して回動
させることができる。
【0011】前記ベース56は、駆動モータ54をその
内部に挿入配置できるように筒状に形成される。また、
ベース56に挿入配置された駆動モータ54は、ボルト
59によってベース56に固定される。前記ベース56
の外周面の軸方向には矩形状の切欠溝66が形成され、
この切欠溝66にはズーム位置検出手段であるズーム抵
抗板68が固着される。ズーム抵抗板68上には、従動
子70の縁部に固着された導電性のブラシ72が当接さ
れる。この従動子70は、その上面に植設されたピン7
4が前述した固定用ばね58に形成された長孔76に嵌
合され、その状態で固定用ばね58をベース56の外周
面に嵌め込むことによってブラシ72がズーム抵抗板6
8に当接した状態で固定される。また、長孔76に嵌合
したピン74の先端部は、固定用ばね58をベース56
と伴にサイドカム筒18内に挿入配置することによっ
て、サイドカム筒18のカム溝46に嵌合される。
【0012】これにより、前記従動子70は、サイドカ
ム筒18が回動することによってカム溝46と長孔76
にガイドされてズーム抵抗板68上を摺動することがで
きる。尚、前記ブラシ72がズーム抵抗板68を摺動す
ることによってズーム抵抗板68の抵抗値は変化し、こ
の抵抗値はズーム抵抗板68から図示しないCPUに出
力される。CPUは、前記抵抗値に基づいて移動レンズ
群12、14によるズーム位置を検出する。
【0013】また、サイドカム筒18は、その両端部が
前述した支持台44によって支持される。即ち、サイド
カム筒18に挿入配置されたベース56の軸80が、支
持台44の左側に折り曲げ形成された馬蹄形溝82に支
持され、サイドカム筒18に挿入配置された減速機構6
0が、支持台44の右側に折り曲げ形成された円板状部
材84にボルト86、86を介して固定される。これに
より、サイドカム筒18は支持台44に支持される。
【0014】次に、前記の如く構成されたズームレンズ
装置10の作用について説明する。サイドカム筒18内
に挿入配置した駆動モータ54を、図示しないCPUか
らの駆動信号によって作動させると、駆動モータ54の
駆動力が減速機構60を介してサイドカム筒18に伝達
することによってサイドカム筒18が回動する。サイド
カム筒18が回動すると、移動レンズ群12、14、1
6がサイドカム筒18のカム溝46、47、48に沿っ
て光軸方向に相対的に前後移動する。これにより、移動
レンズ群12、14による焦点距離が変化する。
【0015】また、サイドカム筒18が回動することに
より図2に示した従動子74がズーム抵抗板68上を摺
動し、これによって変化する抵抗値がCPUに出力され
る。このように、本実施例では、サイドカム筒18内に
駆動モータ54と減速機構60を挿入配置したので、駆
動モータをサイドカム筒の側方に配置する従来のズーム
レンズ装置と比較して、ズームレンズ装置をコンパクト
にできる。
【0016】また、サイドカム筒18内に挿入配置した
駆動モータ54とサイドカム筒18との間にズーム抵抗
板68と従動子70を配置したので、ズームレンズ装置
を更にコンパクトにできる。更に、駆動モータ54、ズ
ーム抵抗板68及び従動子70を挿入配置したサイドカ
ム筒18をユニット化することによって、ズームレンズ
装置10の組み付けを容易に、且つ短時間で行うことが
できるようになる。
【0017】尚、本実施例では、従動子70のピン74
とカムピン50とをサイドカム筒18のカム溝46にそ
れぞれ嵌合するとしたが、これに限られるものではな
く、前記ピン74とカムピン50とを連結してカム溝4
6の同一位置に嵌合させるようにしても良い。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るズーム
レンズ装置によれば、サイドカム方式のサイドカム筒内
に、サイドカム筒駆動用の駆動モータを挿入配置したの
で、ズームレンズ装置をコンパクトにできる。また、サ
イドカム筒内に挿入配置する駆動モータとサイドカム筒
との隙間にズーム情報検出手段を取り付けたので、ズー
ムレンズ装置を更にコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るズームレンズ装置の実施例を示す
斜視図
【図2】本発明に係るズームレンズ装置に適用されたサ
イドカム筒の実施例を示す組立図
【符号の説明】
10…ズームレンズ装置 12、14、16…移動レンズ群 18…サイドカム筒 54…駆動モータ 56…ベース 58…固定用ばね 60…減速機構 68…ズーム抵抗板 70…従動子 72…ブラシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭48−24729(JP,U) 実開 平3−75407(JP,U) 実開 昭62−99021(JP,U) 実開 平3−119813(JP,U) 実開 昭61−132809(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/02 - 7/04 G02B 7/08 - 7/10 F16H 25/16 H02K 7/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動レンズ群が取り付けられた複
    数のレンズ枠体と、複数のレンズ枠体を支持する複数の
    支持棒と、複数のレンズ枠体の側方に配置され各レンズ
    枠体に形成された各ピンがその各カム溝に嵌合されるサ
    イドカム筒と、サイドカム筒を回動させることにより前
    記複数のレンズ枠体を前記カム溝に沿って光軸方向に前
    後移動させる駆動モータと、から成るズームレンズ装置
    に於いて、 前記駆動モータを、前記サイドカム筒内に挿入配置した
    ことを特徴とするズームレンズ装置。
  2. 【請求項2】 前記サイドカム筒内に挿入配置される駆
    動モータとサイドカム筒との隙間にズーム情報検出手段
    を取り付けたことを特徴とする請求項1記載のズームレ
    ンズ装置。
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JP3841421B2 (ja) * 2003-12-26 2006-11-01 京セラ株式会社 カメラモジュール及びこのカメラモジュールを備えた携帯端末
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