JP3807075B2 - 全自動写真処理機 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全自動写真処理機に関するものであって、とくに該全自動写真処理機におけるフィルムプロセッサとプリンタ部とペーパープロセッサの配置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮影済みのフィルムの現像処理と、現像されたフィルムの画像の印画紙への焼き付け処理と、該印画紙の現像処理とを自動操作で連続的に行うようにした全自動写真処理機は従来より知られている。そして、かかる全自動写真処理機においては、一般に、フィルム処理タンクに保持されたフィルム現像液でフィルムを現像処理するフィルムプロセッサと、現像されたフィルムをネガマスクで保持して露光し、該フィルムの画像を露光台で印画紙に焼き付けるプリンタ部と、印画紙処理タンクに保持された印画紙現像液で該印画紙を現像処理するペーパープロセッサとが1つのハウジング内に配設されている。
【0003】
図5(a)〜(c)に、かかる従来の全自動写真処理機の1つの具体例を示す。図5(a)〜(c)に示すように、この従来の全自動写真処理機100においては、フィルム挿入部101内にセットされたパトローネ102から引き出された撮影済みのフィルム103が、フィルムプロセッサ104のフィルム処理タンク105内を上下に蛇行しつつフィルム処理タンク長手方向に移動させられて現像される。続いて、現像されたフィルム103は、フィルム乾燥部106で乾燥させられ、この後ネガマスク107に送られる。
【0004】
そして、ネガマスク107に保持されたフィルム103に光源108から放射された光が照射され、フィルム103の透過光、すなわちフィルム103の画像を伴った光はミラー109で反射されてその進行方向を90°変えた後、露光台110に照射される。他方、ペーパーマガジン111から引き出された印画紙112は、所定のコマ長さのサイズとなるようにカットされて露光台110に送られ、前記の画像を伴った透過光が該印画紙112に照射され、該印画紙112に該画像が焼き付けられる。このようにして画像が焼き付けられた印画紙112は、ペーパープロセッサ113の印画紙処理タンク114内を上下に蛇行しつつ印画紙処理タンク長手方向に移動させられて現像される。この後、現像された印画紙112は、印画紙乾燥部で乾燥させられて写真となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この従来の全自動写真処理機100の構造では、平面視において、ネガマスク107をフィルム処理タンク105の長手方向(平面視でのフィルム移動方向)に伸びる中心線上に配置しなければ、フィルム処理タンク105からネガマスク107にフィルム103をうまく供給することができない。そこで、この全自動写真処理機100では、ネガマスク107が、フィルム処理タンク中心線C2上に配置されている。すなわち、平面視において、フィルム処理タンク中心線C2とネガマスク中心とが一致するように配置されている。したがって、この構造では、フィルムプロセッサ104のフィルム現像レーンは1レーンに限られ、複数のレーンを設けることができず、複数のフィルムを並列で能率的に現像することができないといった問題がある。
【0006】
また、この全自動写真処理機100の構造では、平面視において、露光台110を印画紙処理タンク114の長手方向(平面視での印画紙移動方向)に伸びる中心線上に配置しなければ、露光台110から印画紙処理タンク114に印画紙112をうまく供給することができない。そこで、この全自動写真処理機100では、露光台110が、印画紙処理タンク中心線C1上に配置されている。したがって、この構造では、露光台110ないしは印画紙処理タンク114のレイアウトの自由度が小さくなり、該全自動写真処理機100を設計する上での制約がきつくなる。このため、該全自動写真処理機の操作性が悪くなり、ひいては該全自動写真処理機のコストアップを招くといった問題がある。
【0007】
さらに、この全自動写真処理機100では、印画紙処理タンク114(ペーパープロセッサ113)とフィルム処理タンク105(フィルムプロセッサ104)とが、平面視において、印画紙処理タンク中心線C1とフィルム処理タンク中心線C2とが垂直となるような位置関係でもって配置されている。このため、図5(a)から明らかなとおり、全自動写真処理機100は、平面視では「く」の字状の形状となる。このため、平面視で略長方形のものに比べて、その配置性が悪くなり、該全自動写真処理機100を配置すべきスペースを有効に使用することができないといった問題がある。
【0008】
なお、この全自動写真処理機100と基本的には同様の構造の全自動写真処理機は、例えば特許公報第2664530号及び特開平7−140627号公報に開示されている。
【0009】
図6(a)、(b)に、もう1つの従来の全自動写真処理機の具体例を示す。図6(a)、(b)に示すように、この従来の全自動写真処理機100’は、基本的には、図5(a)〜(c)に示す全自動写真処理機100と同様の構造とされている。なお、図6(a)、(b)に示す全自動写真処理機100’の構成要素において、図5(a)〜(c)に示す全自動写真処理機100の構成要素と同一の名称及び実質的機能を有するものには同一番号が付されている。
【0010】
しかしながら、この従来の全自動写真処理機100’では、フィルムプロセッサ104とネガマスク107ないしは露光台110とペーパープロセッサ113とが、平面視において、フィルム処理タンク105の長手方向に伸びる中心線と、ネガマスク107のフィルム移動方向に伸びる中心線と、露光台110の印画紙移動方向に伸びる中心線と、印画紙処理タンク114の長手方向に伸びる中心線とがすべて1つの直線C3に一致するような位置関係でもって、直列(一列)に配置されている。このため、全自動写真処理機100’の長手方向の寸法が大きくなり、その配置性が悪くなるといった問題がある。
【0011】
また、この全自動写真処理機100’においても、図5(a)〜(c)に示す全自動写真処理機100の場合と同様の理由により、フィルムプロセッサ104に複数のフィルム現像レーンを設けることができず、かつ露光台110ないしは印画紙処理タンク114のレイアウトの自由度が小さくなり、その操作性が悪くなるといった問題がある。
【0012】
なお、この全自動写真処理機100’と基本的には同様の構造の全自動写真処理機は、例えば特開平5−216134号公報に開示されている。
【0013】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、フィルムプロセッサに複数の現像処理レーンを設けることができ、各構成要素のレイアウトの自由度を高めることができ、あるいはその配置性を高めることができるコンパクトな構造の全自動写真処理機を提供することを解決すべき課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明は、(a)フィルム処理タンクに保持されたフィルム現像液中でフィルムを移動させて該フィルムを現像処理するフィルムプロセッサと、(b)現像されたフィルム(露光すべき部分)を保持するネガマスクと、該ネガマスクに保持されたフィルムの画像を印画紙に焼き付ける露光台とを備えたプリンタ部と、(c)印画紙処理タンクに保持された印画紙現像液中で印画紙を移動させて該印画紙を現像処理するペーパープロセッサとが設けられている全自動写真処理機であって、(d)フィルムプロセッサとプリンタ部とペーパープロセッサとが、平面視において、フィルム移動方向に伸びるフィルム処理タンク中心線と、フィルム移動方向に伸びるネガマスク中心線又は印画紙移動方向に伸びる露光台中心線と、印画紙移動方向に伸びる印画紙処理タンク中心線とが互いに重なり合わずに平行となるような位置関係でもって配置されていることを特徴とするものである。
この全自動写真処理機においては、ネガマスクと露光台とが、平面視でネガマスク中心線と上記露光台中心線とが重なり合うような位置関係でもって配置されているのが好ましいすなわち、露光台がネガマスクの直下に配置されているのが好ましい。
【0015】
この全自動写真処理機においては、フィルム処理タンク中心線とネガマスク中心線とを一致させる必要がないので、フィルムプロセッサに複数の現像処理レーンを設けることができる。また、フィルム処理タンク中心線とネガマスク中心線又は露光台中心線と印画紙処理タンク中心線とが互いに平行でさえあれば、これらを任意の位置に配置することができるので、各構成要素の配置の自由度が大幅に高められ、かつ該全自動写真処理機がコンパクト化される。また、全自動写真処理機を平面視で略長方形とすることができ、その配置性が高められ、該全自動写真処理機を配置すべきスペースを有効に使用することができる。
【0016】
この全自動写真処理機においては、フィルム処理タンクと印画紙処理タンクとが近接して並列配置されているのが好ましい。このようにすれば、フィルム処理タンクと印画紙処理タンクとを容易に一体形成することができるので、該全自動写真処理機をさらにコンパクト化することができる。
【0017】
また、この全自動写真処理機においては、フィルム処理タンク中心線に対応する第1の位置と、ネガマスク中心線に対応する第2の位置との間で往復移動することができ、フィルム処理タンクを出たフィルムを第1の位置で受け取った後、第2に位置まで移動し、該フィルムをネガマスクに供給するフィルム移送機構が設けられているのがさらに好ましい。このようにすれば、平面視でフィルム処理タンク中心線と垂直な方向に互いにオフセットして配置されているフィルム処理タンクとネガマスクとの間でのフィルムの移送を容易に行うことができる。
【0018】
さらに、露光台を出た印画紙を、露光台中心線に対応する位置から、印画紙処理タンク中心線に対応しかつペーパープロセッサへの印画紙の入口となる位置まで、写真処理機幅方向(左右方向)にずれさせながら上昇させてペーパープロセッサに供給する印画紙供給機が設けられているのが一層好ましい。このようにすれば、印画紙処理タンク中心線と垂直な方向と上下方向とに互いにオフセットして配置されている露光台と印画紙処理タンクとの間での印画紙の移送を容易に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図1〜図4に示すように、本発明にかかる全自動写真処理機Pは、実質的に、フィルム挿入部1と、フィルムプロセッサ2と、フィルム移送機構3と、プリンタ部4と、印画紙供給部5と、ペーパープロセッサ6と、印画紙乾燥部7とで構成されている。
【0020】
フィルム挿入部1は、第1フィルム挿入部1aと第2フィルム挿入部1bとで構成され、各フィルム挿入部1a、1b内には、それぞれ、所定の種類のパトローネ2がセットされるようになっている。例えば、第1フィルム挿入部1aには、135フィルムのパトローネ2がセットされ、第2フィルム挿入部には240フィルムのパトローネ2がセットされる。そして、このパトローネ2から撮影済みのフィルム9が引き出され、このフィルム9はフィルムプロセッサ2に送られる。
【0021】
フィルムプロセッサ2には、第1フィルム挿入部1aから送られてきたフィルム9を現像する第1フィルム処理タンク10aと、第2フィルム挿入部1bから送られてきたフィルム9を現像する第2フィルム処理タンク10bとで構成されるフィルム処理タンク10が設けられている。すなわち、このフィルムプロセッサ2には、2つの現像処理レーンが設けられ、複数の種類のフィルム9を能率的に並列で現像することができるようになっている。そして、このフィルムプロセッサ2に導入されたフィルム9は、フィルム搬送経路11に沿って搬送され、フィルム処理タンク10内に保持されたフィルム現像液中を上下に蛇行しつつ、図2中に矢印Z1で示された方向に進み、現像される。なお、該フィルム処理タンクの末端(図2中では左端部)には、フィルム乾燥室10’が付設され、現像されたフィルム9はこのフィルム乾燥室10’内で乾燥させられる。この後、フィルム9は、フィルムプロセッサ出口12からフィルム移送機構3に送られる。
【0022】
フィルム搬送部3に送られてきた所定の1ユニット分(例えば、パトローネ1本分)のフィルム9は、ストックユニット13に巻き付けられてストックされる。ここで、フィルム移送機構3(ストックユニット13)は、図1中のX1−X2方向に自在に往復移動することができるようになっている。なお、フィルム移送機構3は、少なくとも、第2フィルム処理タンク10bの長手方向の中心線L4に対応する位置と、後記のネガマスク16の中心線L2に対応する位置との間を移動することができるようになっている。そして、フィルム移送機構3は、ストックユニット13に1ユニット分のフィルム9をストックした後、X2方向に移動して中心線L2に対応する位置で、該フィルム9をプリンタ部3(ネガマスク16)に送る。
なお、フィルム移送機構3は、第1フィルム処理タンク10aで現像されたフィルム9は該第1処理タンク10aの中心線L3に対応する位置で受け取り、第2フィルム処理タンク10bで現像されたフィルム9は該第2処理タンク10bの中心線L4に対応する位置で受け取る。このような構造となっているので、現像処理レーンを複数レーン設けても、フィルムプロセッサ2からネガマスク16へフィルム9を支障なく能率的に移送することができる。
【0023】
プリンタ部3では、光源14から放射された光が、ミラートンネル15を介してネガマスク16に保持されているフィルム9(露光すべき部分)に照射され、該フィルム9の透過光17a、すなわちフィルム9の画像を伴った光はレンズユニット18で光学的に調整され、調整された透過光17bは露光部19の上に配置された後記の印画紙21の上面に照射される。
【0024】
そして、印画紙供給部5にはロール状の印画紙21を保持するペーパーマガジン20が配設されている。このペーパーマガジン20に巻かれたロール状の印画紙21は、ペーパーマガジン20から引き出された後、カッター22によって所定のサイズのコマ長さにカットされる。この後、所定のコマ長さにカットされた印画紙21は、露光部10に搬送され、露光部10上の印画紙21の上面に前記の画像を伴った透過光17bが照射され、この画像が印画紙21に焼き付けられる。
【0025】
所定のコマ長さにカットされて画像が焼き付けられた印画紙21は、図2中の矢印Z2方向に搬送され、この後ローラ対23に挟まれて保持される。詳しくは図示していないが、ローラ対23は、まず印画紙21を水平に保持した後、90°回動して該印画紙21を鉛直に保持するようになっている。なお、図4中では、ローラ対23が印画紙21を鉛直に保持している状態が示されている。
【0026】
ここで、ローラ対23はホルダ24に取り付けられ、このホルダ24は、ホルダ駆動機構(図示せず)によってガイドレール25に沿って自在に昇降できるようになっている。図4から明らかなとおり、ガイドレール25は、基本的には上下方向に伸びているが、その中間部では、該全自動写真処理機Pの幅方向(図4中では左右方向であり、平面視で中心線L1〜L4と垂直な方向)に屈曲ないしは湾曲している。このため、ローラ対23が露光部19に対応する下側位置で印画紙21を保持した後、ホルダ24がガイドレール25に沿って上昇すると、印画紙21は図4中の矢印Yで示すような経路をたどって、全自動写真処理機Pの幅方向にオフセットしつつ上昇する。そして、ホルダ24が上側位置まで上昇したときには、印画紙21は、ペーパープロセッサ入口26に対応する位置に配置される。この後、印画紙21は、ペーパープロセッサ入口26を介してペーパープロセッサ6に送られる。
【0027】
ペーパープロセッサ6には、プリンタ部4から送られてきた印画紙21を現像する印画紙処理タンク27が設けられている。そして、このペーパープロセッサ6に導入された印画紙21は、印画紙搬送経路28に沿って搬送され、印画紙処理タンク27内に保持された印画紙現像液中を上下に蛇行しつつ、図3中に矢印Z3で示された方向に進み、現像される。このように現像された印画紙21は、印画紙乾燥部7で乾燥させられ、この後印画紙21すなわち写真は取り出し部29から取り出される。
【0028】
この全自動写真処理機Pでは、フィルムプロセッサ2とプリンタ部3とペーパープロセッサ6とが、平面視において、印画紙処理タンク27の中心線L1と、ネガマスク16ないしは露光部19の中心線L2と、第1、第2フィルム処理タンク10a、10bの各中心線L3、L4とが互いに重なり合わずに平行となるような位置関係でもって配置されている。そして、フィルム処理タンク10と印画紙処理タンク27とは、これらが互いに並列となるようにして一体形成されている。このため、フィルムプロセッサ2及びペーパープロセッサ6がコンパクトな構成となり、ひいて該全自動写真処理機Pもコンパクト化されている。
【0029】
そして、該全自動写真処理機Pは、平面視において略長方形であり、またとくには細長い形状ともなっていないので、その配置性が極めて良好であり、該全自動写真処理機Pを配置すべきスペースを有効に(無駄なく)使用することができる。また、該全自動写真処理機Pの各構成要素のレイアウトの自由度が極めて高くなるので、各構成要素を操作性の良好な形態に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる全自動写真処理機の平面図である。
【図2】 図1に示す全自動写真処理機の、フィルムプロセッサと対応する位置における縦断面図である。
【図3】 図1に示す全自動写真処理機のA−A線断面図である。
【図4】 図2に示す全自動写真処理機のB−B線断面図である。
【図5】 (a)は従来の全自動写真処理機の平面図であり、(b)は(a)に示す全自動写真処理機のフィルムプロセッサに対応する位置での縦断面図であり、(c)は(a)に示す全自動写真処理機のペーパープロセッサに対応する位置での縦断面図である。
【図6】 (a)はもう1つの従来の全自動写真処理機の平面図であり、(b)は(a)に示す全自動写真処理機の縦断面図である。
【符号の説明】
P…全自動写真処理機、L1…印画紙処理タンクの中心線、L2…ネガマスク又は露光部の中心線、L3…第1フィルム処理タンクの中心線、L4…第2フィルム処理タンクの中心線、1…フィルム挿入部、1a…第1フィルム挿入部、1b…第2フィルム挿入部、2…フィルムプロセッサ、3…フィルム移送機構、4…プリンタ部、5…印画紙供給部、6…ペーパープロセッサ、7…印画紙乾燥部、8…パトローネ、9…フィルム、10…フィルム処理タンク、10a…第1フィルム処理タンク、10b…第2フィルム処理タンク、10’…フィルム乾燥室、11…フィルム搬送経路、12…フィルムプロセッサ出口、13…ストックユニット、14…光源、15…ミラートンネル、16…ネガマスク、17a…透過光、17b…透過光、18…レンズユニット、19…露光部、20…ペーパーマガジン、21…印画紙、22…カッター、23…ローラ対、24…ホルダ、25…ガイドレール、26…ペーパープロセッサ入口、27…印画紙処理タンク、28…印画紙搬送経路、29…取り出し部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、全自動写真処理機に関するものであって、とくに該全自動写真処理機におけるフィルムプロセッサとプリンタ部とペーパープロセッサの配置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮影済みのフィルムの現像処理と、現像されたフィルムの画像の印画紙への焼き付け処理と、該印画紙の現像処理とを自動操作で連続的に行うようにした全自動写真処理機は従来より知られている。そして、かかる全自動写真処理機においては、一般に、フィルム処理タンクに保持されたフィルム現像液でフィルムを現像処理するフィルムプロセッサと、現像されたフィルムをネガマスクで保持して露光し、該フィルムの画像を露光台で印画紙に焼き付けるプリンタ部と、印画紙処理タンクに保持された印画紙現像液で該印画紙を現像処理するペーパープロセッサとが1つのハウジング内に配設されている。
【0003】
図5(a)〜(c)に、かかる従来の全自動写真処理機の1つの具体例を示す。図5(a)〜(c)に示すように、この従来の全自動写真処理機100においては、フィルム挿入部101内にセットされたパトローネ102から引き出された撮影済みのフィルム103が、フィルムプロセッサ104のフィルム処理タンク105内を上下に蛇行しつつフィルム処理タンク長手方向に移動させられて現像される。続いて、現像されたフィルム103は、フィルム乾燥部106で乾燥させられ、この後ネガマスク107に送られる。
【0004】
そして、ネガマスク107に保持されたフィルム103に光源108から放射された光が照射され、フィルム103の透過光、すなわちフィルム103の画像を伴った光はミラー109で反射されてその進行方向を90°変えた後、露光台110に照射される。他方、ペーパーマガジン111から引き出された印画紙112は、所定のコマ長さのサイズとなるようにカットされて露光台110に送られ、前記の画像を伴った透過光が該印画紙112に照射され、該印画紙112に該画像が焼き付けられる。このようにして画像が焼き付けられた印画紙112は、ペーパープロセッサ113の印画紙処理タンク114内を上下に蛇行しつつ印画紙処理タンク長手方向に移動させられて現像される。この後、現像された印画紙112は、印画紙乾燥部で乾燥させられて写真となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この従来の全自動写真処理機100の構造では、平面視において、ネガマスク107をフィルム処理タンク105の長手方向(平面視でのフィルム移動方向)に伸びる中心線上に配置しなければ、フィルム処理タンク105からネガマスク107にフィルム103をうまく供給することができない。そこで、この全自動写真処理機100では、ネガマスク107が、フィルム処理タンク中心線C2上に配置されている。すなわち、平面視において、フィルム処理タンク中心線C2とネガマスク中心とが一致するように配置されている。したがって、この構造では、フィルムプロセッサ104のフィルム現像レーンは1レーンに限られ、複数のレーンを設けることができず、複数のフィルムを並列で能率的に現像することができないといった問題がある。
【0006】
また、この全自動写真処理機100の構造では、平面視において、露光台110を印画紙処理タンク114の長手方向(平面視での印画紙移動方向)に伸びる中心線上に配置しなければ、露光台110から印画紙処理タンク114に印画紙112をうまく供給することができない。そこで、この全自動写真処理機100では、露光台110が、印画紙処理タンク中心線C1上に配置されている。したがって、この構造では、露光台110ないしは印画紙処理タンク114のレイアウトの自由度が小さくなり、該全自動写真処理機100を設計する上での制約がきつくなる。このため、該全自動写真処理機の操作性が悪くなり、ひいては該全自動写真処理機のコストアップを招くといった問題がある。
【0007】
さらに、この全自動写真処理機100では、印画紙処理タンク114(ペーパープロセッサ113)とフィルム処理タンク105(フィルムプロセッサ104)とが、平面視において、印画紙処理タンク中心線C1とフィルム処理タンク中心線C2とが垂直となるような位置関係でもって配置されている。このため、図5(a)から明らかなとおり、全自動写真処理機100は、平面視では「く」の字状の形状となる。このため、平面視で略長方形のものに比べて、その配置性が悪くなり、該全自動写真処理機100を配置すべきスペースを有効に使用することができないといった問題がある。
【0008】
なお、この全自動写真処理機100と基本的には同様の構造の全自動写真処理機は、例えば特許公報第2664530号及び特開平7−140627号公報に開示されている。
【0009】
図6(a)、(b)に、もう1つの従来の全自動写真処理機の具体例を示す。図6(a)、(b)に示すように、この従来の全自動写真処理機100’は、基本的には、図5(a)〜(c)に示す全自動写真処理機100と同様の構造とされている。なお、図6(a)、(b)に示す全自動写真処理機100’の構成要素において、図5(a)〜(c)に示す全自動写真処理機100の構成要素と同一の名称及び実質的機能を有するものには同一番号が付されている。
【0010】
しかしながら、この従来の全自動写真処理機100’では、フィルムプロセッサ104とネガマスク107ないしは露光台110とペーパープロセッサ113とが、平面視において、フィルム処理タンク105の長手方向に伸びる中心線と、ネガマスク107のフィルム移動方向に伸びる中心線と、露光台110の印画紙移動方向に伸びる中心線と、印画紙処理タンク114の長手方向に伸びる中心線とがすべて1つの直線C3に一致するような位置関係でもって、直列(一列)に配置されている。このため、全自動写真処理機100’の長手方向の寸法が大きくなり、その配置性が悪くなるといった問題がある。
【0011】
また、この全自動写真処理機100’においても、図5(a)〜(c)に示す全自動写真処理機100の場合と同様の理由により、フィルムプロセッサ104に複数のフィルム現像レーンを設けることができず、かつ露光台110ないしは印画紙処理タンク114のレイアウトの自由度が小さくなり、その操作性が悪くなるといった問題がある。
【0012】
なお、この全自動写真処理機100’と基本的には同様の構造の全自動写真処理機は、例えば特開平5−216134号公報に開示されている。
【0013】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、フィルムプロセッサに複数の現像処理レーンを設けることができ、各構成要素のレイアウトの自由度を高めることができ、あるいはその配置性を高めることができるコンパクトな構造の全自動写真処理機を提供することを解決すべき課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明は、(a)フィルム処理タンクに保持されたフィルム現像液中でフィルムを移動させて該フィルムを現像処理するフィルムプロセッサと、(b)現像されたフィルム(露光すべき部分)を保持するネガマスクと、該ネガマスクに保持されたフィルムの画像を印画紙に焼き付ける露光台とを備えたプリンタ部と、(c)印画紙処理タンクに保持された印画紙現像液中で印画紙を移動させて該印画紙を現像処理するペーパープロセッサとが設けられている全自動写真処理機であって、(d)フィルムプロセッサとプリンタ部とペーパープロセッサとが、平面視において、フィルム移動方向に伸びるフィルム処理タンク中心線と、フィルム移動方向に伸びるネガマスク中心線又は印画紙移動方向に伸びる露光台中心線と、印画紙移動方向に伸びる印画紙処理タンク中心線とが互いに重なり合わずに平行となるような位置関係でもって配置されていることを特徴とするものである。
この全自動写真処理機においては、ネガマスクと露光台とが、平面視でネガマスク中心線と上記露光台中心線とが重なり合うような位置関係でもって配置されているのが好ましいすなわち、露光台がネガマスクの直下に配置されているのが好ましい。
【0015】
この全自動写真処理機においては、フィルム処理タンク中心線とネガマスク中心線とを一致させる必要がないので、フィルムプロセッサに複数の現像処理レーンを設けることができる。また、フィルム処理タンク中心線とネガマスク中心線又は露光台中心線と印画紙処理タンク中心線とが互いに平行でさえあれば、これらを任意の位置に配置することができるので、各構成要素の配置の自由度が大幅に高められ、かつ該全自動写真処理機がコンパクト化される。また、全自動写真処理機を平面視で略長方形とすることができ、その配置性が高められ、該全自動写真処理機を配置すべきスペースを有効に使用することができる。
【0016】
この全自動写真処理機においては、フィルム処理タンクと印画紙処理タンクとが近接して並列配置されているのが好ましい。このようにすれば、フィルム処理タンクと印画紙処理タンクとを容易に一体形成することができるので、該全自動写真処理機をさらにコンパクト化することができる。
【0017】
また、この全自動写真処理機においては、フィルム処理タンク中心線に対応する第1の位置と、ネガマスク中心線に対応する第2の位置との間で往復移動することができ、フィルム処理タンクを出たフィルムを第1の位置で受け取った後、第2に位置まで移動し、該フィルムをネガマスクに供給するフィルム移送機構が設けられているのがさらに好ましい。このようにすれば、平面視でフィルム処理タンク中心線と垂直な方向に互いにオフセットして配置されているフィルム処理タンクとネガマスクとの間でのフィルムの移送を容易に行うことができる。
【0018】
さらに、露光台を出た印画紙を、露光台中心線に対応する位置から、印画紙処理タンク中心線に対応しかつペーパープロセッサへの印画紙の入口となる位置まで、写真処理機幅方向(左右方向)にずれさせながら上昇させてペーパープロセッサに供給する印画紙供給機が設けられているのが一層好ましい。このようにすれば、印画紙処理タンク中心線と垂直な方向と上下方向とに互いにオフセットして配置されている露光台と印画紙処理タンクとの間での印画紙の移送を容易に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図1〜図4に示すように、本発明にかかる全自動写真処理機Pは、実質的に、フィルム挿入部1と、フィルムプロセッサ2と、フィルム移送機構3と、プリンタ部4と、印画紙供給部5と、ペーパープロセッサ6と、印画紙乾燥部7とで構成されている。
【0020】
フィルム挿入部1は、第1フィルム挿入部1aと第2フィルム挿入部1bとで構成され、各フィルム挿入部1a、1b内には、それぞれ、所定の種類のパトローネ2がセットされるようになっている。例えば、第1フィルム挿入部1aには、135フィルムのパトローネ2がセットされ、第2フィルム挿入部には240フィルムのパトローネ2がセットされる。そして、このパトローネ2から撮影済みのフィルム9が引き出され、このフィルム9はフィルムプロセッサ2に送られる。
【0021】
フィルムプロセッサ2には、第1フィルム挿入部1aから送られてきたフィルム9を現像する第1フィルム処理タンク10aと、第2フィルム挿入部1bから送られてきたフィルム9を現像する第2フィルム処理タンク10bとで構成されるフィルム処理タンク10が設けられている。すなわち、このフィルムプロセッサ2には、2つの現像処理レーンが設けられ、複数の種類のフィルム9を能率的に並列で現像することができるようになっている。そして、このフィルムプロセッサ2に導入されたフィルム9は、フィルム搬送経路11に沿って搬送され、フィルム処理タンク10内に保持されたフィルム現像液中を上下に蛇行しつつ、図2中に矢印Z1で示された方向に進み、現像される。なお、該フィルム処理タンクの末端(図2中では左端部)には、フィルム乾燥室10’が付設され、現像されたフィルム9はこのフィルム乾燥室10’内で乾燥させられる。この後、フィルム9は、フィルムプロセッサ出口12からフィルム移送機構3に送られる。
【0022】
フィルム搬送部3に送られてきた所定の1ユニット分(例えば、パトローネ1本分)のフィルム9は、ストックユニット13に巻き付けられてストックされる。ここで、フィルム移送機構3(ストックユニット13)は、図1中のX1−X2方向に自在に往復移動することができるようになっている。なお、フィルム移送機構3は、少なくとも、第2フィルム処理タンク10bの長手方向の中心線L4に対応する位置と、後記のネガマスク16の中心線L2に対応する位置との間を移動することができるようになっている。そして、フィルム移送機構3は、ストックユニット13に1ユニット分のフィルム9をストックした後、X2方向に移動して中心線L2に対応する位置で、該フィルム9をプリンタ部3(ネガマスク16)に送る。
なお、フィルム移送機構3は、第1フィルム処理タンク10aで現像されたフィルム9は該第1処理タンク10aの中心線L3に対応する位置で受け取り、第2フィルム処理タンク10bで現像されたフィルム9は該第2処理タンク10bの中心線L4に対応する位置で受け取る。このような構造となっているので、現像処理レーンを複数レーン設けても、フィルムプロセッサ2からネガマスク16へフィルム9を支障なく能率的に移送することができる。
【0023】
プリンタ部3では、光源14から放射された光が、ミラートンネル15を介してネガマスク16に保持されているフィルム9(露光すべき部分)に照射され、該フィルム9の透過光17a、すなわちフィルム9の画像を伴った光はレンズユニット18で光学的に調整され、調整された透過光17bは露光部19の上に配置された後記の印画紙21の上面に照射される。
【0024】
そして、印画紙供給部5にはロール状の印画紙21を保持するペーパーマガジン20が配設されている。このペーパーマガジン20に巻かれたロール状の印画紙21は、ペーパーマガジン20から引き出された後、カッター22によって所定のサイズのコマ長さにカットされる。この後、所定のコマ長さにカットされた印画紙21は、露光部10に搬送され、露光部10上の印画紙21の上面に前記の画像を伴った透過光17bが照射され、この画像が印画紙21に焼き付けられる。
【0025】
所定のコマ長さにカットされて画像が焼き付けられた印画紙21は、図2中の矢印Z2方向に搬送され、この後ローラ対23に挟まれて保持される。詳しくは図示していないが、ローラ対23は、まず印画紙21を水平に保持した後、90°回動して該印画紙21を鉛直に保持するようになっている。なお、図4中では、ローラ対23が印画紙21を鉛直に保持している状態が示されている。
【0026】
ここで、ローラ対23はホルダ24に取り付けられ、このホルダ24は、ホルダ駆動機構(図示せず)によってガイドレール25に沿って自在に昇降できるようになっている。図4から明らかなとおり、ガイドレール25は、基本的には上下方向に伸びているが、その中間部では、該全自動写真処理機Pの幅方向(図4中では左右方向であり、平面視で中心線L1〜L4と垂直な方向)に屈曲ないしは湾曲している。このため、ローラ対23が露光部19に対応する下側位置で印画紙21を保持した後、ホルダ24がガイドレール25に沿って上昇すると、印画紙21は図4中の矢印Yで示すような経路をたどって、全自動写真処理機Pの幅方向にオフセットしつつ上昇する。そして、ホルダ24が上側位置まで上昇したときには、印画紙21は、ペーパープロセッサ入口26に対応する位置に配置される。この後、印画紙21は、ペーパープロセッサ入口26を介してペーパープロセッサ6に送られる。
【0027】
ペーパープロセッサ6には、プリンタ部4から送られてきた印画紙21を現像する印画紙処理タンク27が設けられている。そして、このペーパープロセッサ6に導入された印画紙21は、印画紙搬送経路28に沿って搬送され、印画紙処理タンク27内に保持された印画紙現像液中を上下に蛇行しつつ、図3中に矢印Z3で示された方向に進み、現像される。このように現像された印画紙21は、印画紙乾燥部7で乾燥させられ、この後印画紙21すなわち写真は取り出し部29から取り出される。
【0028】
この全自動写真処理機Pでは、フィルムプロセッサ2とプリンタ部3とペーパープロセッサ6とが、平面視において、印画紙処理タンク27の中心線L1と、ネガマスク16ないしは露光部19の中心線L2と、第1、第2フィルム処理タンク10a、10bの各中心線L3、L4とが互いに重なり合わずに平行となるような位置関係でもって配置されている。そして、フィルム処理タンク10と印画紙処理タンク27とは、これらが互いに並列となるようにして一体形成されている。このため、フィルムプロセッサ2及びペーパープロセッサ6がコンパクトな構成となり、ひいて該全自動写真処理機Pもコンパクト化されている。
【0029】
そして、該全自動写真処理機Pは、平面視において略長方形であり、またとくには細長い形状ともなっていないので、その配置性が極めて良好であり、該全自動写真処理機Pを配置すべきスペースを有効に(無駄なく)使用することができる。また、該全自動写真処理機Pの各構成要素のレイアウトの自由度が極めて高くなるので、各構成要素を操作性の良好な形態に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる全自動写真処理機の平面図である。
【図2】 図1に示す全自動写真処理機の、フィルムプロセッサと対応する位置における縦断面図である。
【図3】 図1に示す全自動写真処理機のA−A線断面図である。
【図4】 図2に示す全自動写真処理機のB−B線断面図である。
【図5】 (a)は従来の全自動写真処理機の平面図であり、(b)は(a)に示す全自動写真処理機のフィルムプロセッサに対応する位置での縦断面図であり、(c)は(a)に示す全自動写真処理機のペーパープロセッサに対応する位置での縦断面図である。
【図6】 (a)はもう1つの従来の全自動写真処理機の平面図であり、(b)は(a)に示す全自動写真処理機の縦断面図である。
【符号の説明】
P…全自動写真処理機、L1…印画紙処理タンクの中心線、L2…ネガマスク又は露光部の中心線、L3…第1フィルム処理タンクの中心線、L4…第2フィルム処理タンクの中心線、1…フィルム挿入部、1a…第1フィルム挿入部、1b…第2フィルム挿入部、2…フィルムプロセッサ、3…フィルム移送機構、4…プリンタ部、5…印画紙供給部、6…ペーパープロセッサ、7…印画紙乾燥部、8…パトローネ、9…フィルム、10…フィルム処理タンク、10a…第1フィルム処理タンク、10b…第2フィルム処理タンク、10’…フィルム乾燥室、11…フィルム搬送経路、12…フィルムプロセッサ出口、13…ストックユニット、14…光源、15…ミラートンネル、16…ネガマスク、17a…透過光、17b…透過光、18…レンズユニット、19…露光部、20…ペーパーマガジン、21…印画紙、22…カッター、23…ローラ対、24…ホルダ、25…ガイドレール、26…ペーパープロセッサ入口、27…印画紙処理タンク、28…印画紙搬送経路、29…取り出し部。
Claims (5)
- フィルム処理タンクに保持されたフィルム現像液中でフィルムを移動させて該フィルムを現像処理するフィルムプロセッサと、
現像されたフィルムを保持するネガマスクと、該ネガマスクに保持されたフィルムの画像を印画紙に焼き付ける露光台とを備えたプリンタ部と、
印画紙処理タンクに保持された印画紙現像液中で上記印画紙を移動させて該印画紙を現像処理するペーパープロセッサとが設けられている全自動写真処理機であって、
上記フィルムプロセッサと上記プリンタ部と上記ペーパープロセッサとが、平面視において、フィルム移動方向に伸びるフィルム処理タンク中心線と、フィルム移動方向に伸びるネガマスク中心線又は印画紙移動方向に伸びる露光台中心線と、印画紙移動方向に伸びる印画紙処理タンク中心線とが互いに重なり合わずに平行となるような位置関係でもって配置されていることを特徴とする全自動写真処理機。 - 上記ネガマスク上記露光台とが、平面視において、ネガマスク中心線と露光台中心線とが重なり合うような位置関係でもって配置されていることを特徴とする請求項1に記載された全自動写真処理機。
- 上記フィルム処理タンクと上記印画紙処理タンクとが、互いに近接して並列配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された全自動写真処理機。
- 上記フィルム処理タンク中心線に対応する第1の位置と、上記ネガマスク中心線に対応する第2の位置との間で往復移動することができ、
フィルム処理タンクを出たフィルムを上記第1の位置で受け取った後、上記第2に位置まで移動し、該フィルムをネガマスクに供給するフィルム移送機構が設けられていることを特徴とする請求項3に記載された全自動写真処理機。 - 上記露光台を出た印画紙を、上記露光台中心線に対応する第3の位置から、上記印画紙処理タンク中心線に対応しかつペーパープロセッサへの印画紙の入口となる第4の位置まで、写真処理機幅方向にずらせながら上昇させてペーパープロセッサに供給する印画紙移送機構が設けられていることを特徴とする請求項4に記載された全自動写真処理機。
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