JP3803920B2 - ラバーマウント式船尾管シール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は釣船などのレジャーボートや漁船、高速艇などの船舶のプロペラ軸用船尾管の軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
推進軸は船尾管を通じて船外へ貫通されるが、船尾管と推進軸の間にはその半径方向の隙間が設けられるため、この隙間を通じて海水が船内へ侵入しようとするのであり、これを阻止するべく従来より船尾管に対し船尾管シール装置が施されるものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
比較的小さな船の船尾管の軸封装置はグランドパッキンを推進軸の周面に密接させて水密を確保するほか、或いはゴム材を使用したダイヤフラム式やベローズ式などの採用で水密を確保するようになされている。
【0004】
上記した従来の船尾管シール装置に於いて、グランドパッキンによるものでは使用時間の経過により漏水が過度に多くなったり、グランドパッキンの摺接により推進軸が摩耗したり、或いはグランドパッキンの摺接により大きな摩耗が生じて動力の伝達効率が低下するなどの問題があり、またダイヤフラムやベローズ方式によるものではゴムの弾性力を主体として水密を保持する構造となされているためゴム劣化と共に漏水が過度に多くなる問題があり、しかも船尾管内の軸受が摩耗するなどして推進軸の回転中の半径方向変位やその軸線の撓み角変化が大きくなったとき水密の確保が困難となる問題がある。
ところで、ラバーマウントエンジンの使用ではエンジンの振動を船体に伝えないようにし、また振動と騒音が軽減できる上で優れるのであるが、エンジンの振動や推力移動がプロペラ軸と一体的で動くので船尾管のシールが、とりわけ難しい問題がある。
本発明では上記した問題点を解消し得るものとしたラバーマウント式船尾管シール装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はプロペラ軸を挿通させる船尾管に対し、エンジン側に向かって同様プロペラ軸を挿通する軸受兼用セットボディ及びラバーベローズを、この順序でプロペラ軸に止着したアジャストローター間に取付けてあり、このさい上記軸受兼用セットボディがOリング及びジョイントゴム管を介して前記船尾管に取り付けられてあってプロペラ軸の軸方向へ微少な摺動可能状態の構成になされていることを特徴とする。
【0006】
このさい、軸受兼用セットボディは合成樹脂管となした内周面の管軸方向に複数の流水溝を穿設したものとなし、片端は船尾管との間でOリングを介して当接し、他端はエンジン側に向かって突設する棚段を形成したものとなしてあり、ラバーベローズは湾弧状膨出体に形成し、該ラバーベローズの片端は上記セットボディの棚段上部に取付け、これに対しエンジン側の他端部はカーボン材を使用したシールチューブ体を取付け、該シールチューブ体の片端はプロペラ軸に固定したローターシートの側面部に当接させると共に、この他端部はプロペラ方向へプロペラ軸の外周面と非接触でラバーベローズの内周面間を一定の長さ範囲で遮断する状態に上記セットボディの棚段位置付近まで延出させ、且つその先端を棚段下面に取付けたスプラインラバーと適宜な長さ範囲の重なり合いが形成されるものとなし、また該スプラインラバーとラバーベローズの湾弧状膨出体内周面間にスプリングを張在させたものとなしてある。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る全体構成を示す略式断面説明図である。
1は船体、2は船体内へ向けて突出固設させた船尾管、3はエンジン部であって、該エンジン部からの出力軸の回転がカップリング4を介してプロペラ軸5に伝達されるようになっている。而して、プロペラ軸5は次述するシール装置6を介して船尾管2から船体1の外方へ導出されるのであり、7はこれを外方先端部で支承するブラケット、8はプロペラ、9は船体側からの方向舵である。
【0008】
図2はシール装置6の詳細断面図である。ここに10はエンジン側のプロペラ軸5に固定されるアジャストローターであって、二つの主、副分割体10a,10bとからなり、主分割体10aはボルトネジmでプロペラ軸5に取付けしめ、これに対し副分割体10bは内周面にプロペラ軸5と当接する2つのOリングを備えると共に、主分割体10aの廂部内面にメネジ部eを、そしてこれと対向する副分割体10bにオネジ部fを設け、主分割体10aをボトルネジmにてプロペラ軸5に取付後、副分割体10bを回転させることにより矢印(イ)方向へ適宜摺動移動可能ならしめ、且つその適宜な移動箇所でボルトネジnで固定されるようになっている。
【0009】
11はフェノール樹脂の成形品となされる軸受兼用セットボディ、12はラバーベローズであって、両者はこの順序で船尾管2の突出外端部と前記アジャストローター10の間に次の如くなして取付けられる。
軸受兼用セットボディ11の内周面は、その管軸方向へ複数の等間隔をなして流水溝11aが穿設してあって、この片端は船尾管2との間にOリング13を介して当接されるようになされており、且つ他端にはその肉厚壁面の凡そ中央付近からエンジン側方向へ一定長の突出した棚断14を形成したものとなしてある。なお、15はシール部材の嵌入用凹溝、16は冷却水用竹ノ子ジョイント、17はグリスカップである。
【0010】
12は中央部を湾弧状膨出体に形成したラバーベローズであって、該ラバーベローズの片端は上記セットボディ11の棚段上部へ取付けるようになすのであり、これに対し反対面側の側面部にはリング状の凹溝18を穿設し、該凹溝18を介してカーボン材を使用したシールチューブ体19が係合止着されるようになされる。
【0011】
ここにシールチューブ体19は図示例の如く、片端19aをアジャストローター10の副分割体10bの外側面と当接されるものとなし、これに対し反対側端縁19bはプロペラ軸5の外周と接触しない状態で一定の長さ範囲距離に延出させると共に、その外周上面には等間隔に複数の凹凸溝vが形成されるものとなしてある。而して、これらは次述する棚段14の下面へ取付けしめるスラストラバー20の内周面に形成した凹凸溝wと互いに差し込み合って、適当長さ寸法(図示例でH)の重なり合いを生じさせるようになしてある。
【0012】
スラストラバー20はセットボディ11に於いて突出形成した棚段14の内面側を被覆するように取付けしめるものであって、その内周面には上記シールチューブ体19の長さ方向外周面に穿設した凹凸溝vと嵌合可能となる同様凹凸溝wの穿設されるものとなしてあって、両者の凹凸溝v、wが相互に嵌合する状態となされる。この両者の嵌合状態は偏芯変動回転に伴う水漏れ原因を効果的に防止して、長時間に亘るシールを確実にすることができるものとなる。
【0013】
21はラバーベローズ12の内面側と上記スラストラバー20の前側壁面間へ張在させたスプリングであって、これによってラバーベローズ12は伸張され且つ同時にシールチューブ体19の片端19aをアジャストローター10の副分割体10bに向けて圧接状態になされるものとなっている。
【0014】
上記に於ける竹ノ子ジョイント16には給水ホースが接続されてエンジン部の冷却水の一部を該部を介してプロペラ軸5との隙間sに流して昇温防止が図れるようにするものであり、一方グリスカップ17は非常用のシールが行われるようになすものであり、これらは従来のものと変わりがない。
他方、22及び23は船尾管2とセットボディ11の接合箇所に設けたジョイントゴム管及びその締め付けバンドであり、また24は上記セットボディ11とラバーベローズ12とを一体化させるための締め付けバンドある。
【0015】
本発明装置は以上の如き構成であって、プロペラ軸5の軸受手段が本発明ではOリング13を支点として微少揺動可能の構成となされているのであり、エンジン側の振動でその振動を直接的に船尾管側へ伝達させるようなことのないものである。
【0016】
【発明の効果】
本発明装置では上記の通り、エンジンの振動や、推力によるプロペラ軸の移動する場合でも船尾管シールを損壊させたりすることがなく、またプロペラ軸受の微少揺動可能となされていることはプロペラ軸の折損や軸受部の摩耗現象の防止が可及的に図れるものとなるのである。
即ち、本願発明装置では軸受兼用でセットボディ12がOリング13を支点として、矢印(ロ)(ハ)方向の揺動可能となり、又ラバーベローズ12の内部へ張在させたスプリング21の弾撥力で共にプロペラ軸5に沿って微少摺動するものとなるのであり、シール性を損ねたりすることのないものである。而して、プロペラ軸の撓みや軸受部の摩耗損傷などのトラブル発生を防止し、耐久性の向上並びに管理保全の向上に寄与すること大ならしめるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の船体に取付けた全体構成を示す略式断面図である。
【図2】本発明装置の詳細断面図である。
【符号の説明】
1 船体
2 船尾管
3 エンジン部
4 カップリング
5 プロペラ軸
6 シール装置
7 ブラケット
8 プロペラ
9 方向舵
10 アジャストローター
11 軸受兼用セットボディ
12 ラバーベローズ
13 Oリング
14 棚段
15 凹溝
16 冷却水用竹ノ子ジョイント
17 グリスカップ
18 凹溝
19 シールチューブ体
20 スラストラバー
21 スプリング
22 ジョイントゴム管
23 締め付けバンド
24 締め付けバンド

Claims (3)

  1. プロペラ軸を挿通させる船尾管に対し、エンジン側に向かって同様プロペラ軸を挿通する軸受兼用セットボディ及びラバーベローズを、この順序でプロペラ軸に止着したアジャストローター間に取付けてありこのさい上記軸受兼用セットボディがOリング及びジョイントゴム管を介して前記船尾管に取り付けられてあってプロペラ軸の軸方向へ微少な摺動可能状態の構成になされていることを特徴とするラバーマウント式船尾管シール装置。
  2. 軸受兼用セットボディは合成樹脂管となした内周面の管軸方向に複数の流水溝を穿設したものとなし、片端は船尾管との間でOリングを介して当接し、他端はエンジン側に向かって突設する棚段を形成したものとなしてあることを特徴とする請求項1記載のラバーマウント式船尾管シール装置。
  3. ラバーベローズは湾弧状膨出体に形成し、該ラバーベローズの片端は上記セットボディの棚段上部に取付け、これに対しエンジン側の他端部はカーボン材を使用したシールチューブ体を取付け、該シールチューブ体の片端はプロペラ軸に固定したローターシートの側面部に当接させると共に、この他端部はプロペラ方向へプロペラ軸の外周面と非接触でラバーベローズの内周面間を一定の長さ範囲で遮断する状態に上記セットボディの棚段位置付近まで延出させ、且つその先端を棚段下面に取付けたスプラインラバーと適宜な長さ範囲の重なり合いが形成されるものとなし、また該スプラインラバーとラバーベローズの湾弧状膨出体内周面間にスプリングを張在させたことを特徴とする請求項1又は2記載のラバーマウント式船尾管シール装置。
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