JP2504929Y2 - 二重反転プロペラ軸のシ―ル装置 - Google Patents

二重反転プロペラ軸のシ―ル装置

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JP2504929Y2 JP13302589U JP13302589U JP2504929Y2 JP 2504929 Y2 JP2504929 Y2 JP 2504929Y2 JP 13302589 U JP13302589 U JP 13302589U JP 13302589 U JP13302589 U JP 13302589U JP 2504929 Y2 JP2504929 Y2 JP 2504929Y2
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龍男 藤田
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、二重反転プロペラ軸のシール装置に関する
もので、詳しくは、船舶の二重反転プロペラ装置の船外
側における船尾側プロペラボスと船首側プロペラボスの
間の内側プロペラ軸のシール装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来のこの種の二重反転プロペラ軸の船外側における
内側プロペラ軸のシール装置は、たとえば、第2図に示
すような構造からなっている。
第2図において、21は内側プロペラ軸、22は外側プロ
ペラ軸、23は船首側プロペラボス、24はプロペラ取り付
けボルト、25は船首側プロペラ翼、26は二重反転ラジア
ル軸受、27は船尾側プロペラボス、28は船尾側プロペラ
翼、29はコーンパート、30はプロペラナット、31はプロ
ペラキャップ、32は該船首側プロペラボス23の船尾側端
面に取り付けられたシールケーシング、33は該シールケ
ーシング32に内蔵されているリップ、34は該船尾側プロ
ペラボス27の船首側端面に取り付けられたシールライナ
ーである。
すなわち、従来のシール装置の取り付けは、船尾側プ
ロペラボス27の船尾側端面にシールライナー34を取り付
け、船首側プロペラボス23の船尾側端面にシールケーシ
ング32を取り付けていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来のシール装置では、リップ33を通してシール部か
ら海水が浸入すると、直接二重反転ラジアル軸受26に流
れ込んでしまい、軸受26が損傷を受けやすい問題点があ
った。
また、そのため、大型船用のこの種のシール装置にお
いては、シールケーシング32に内蔵されているリップ33
のシールの耐久性を向上させる必要が生じ、それには、
1つのリップ33と隣りのリップ33の間に給油することが
考案されているが、従来のこの種のシール装置において
は、第2図に示すとおり、シールケーシング32が船首側
プロペラボス23の船尾側端面に取り付いているため、1
つのリップ33と隣りのリップ33の間に連通させた給油用
配管を船内の機関室へ導くためには、外側プロペラ軸22
に給油孔を通すか、もしくは、内側プロペラ軸21と外側
プロペラ軸22の間の隙間に給油用配管(シール用配管)
を通すことになるが、これらは、いずれも、技術的に非
常に困難であるという問題点がある。
本考案は、上記のような問題点を解決し、耐久性に優
れたシール装置を提供するものである。すなわち、本考
案は、シール部から海水が浸入しても、直接二重反転ラ
ジアル軸受に流れ込まず、またシールケーシングの内部
のシール部材間に給油するシール用配管を容易に機関室
へ導くことができる二重反転プロペラ軸のシール装置を
提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案の二重反転プロペ
ラ軸のシール装置は、船尾側プロペラボスの船首側端面
に取り付けられたシールケーシングと、船首側プロペラ
ボスの船尾側端面に取り付けられたシールライナーとを
備え、かつ、シールライナーの後端が前記シールケーシ
ングの内部に至っていて、該シールケーシングに設けら
れたシール部材の内周面と該シールライナーの外周面と
が接触しているとともに、内側プロペラ軸の外周面と該
シールライナーの内周面との間に潤滑油通路としての隙
間を有しているものとした。
〔作用〕
本考案によれば、船尾側プロペラボスと船首側プロペ
ラボスの間に、シールケーシングとシールライナーとか
らなるシール装置が設けられているので、シールケーシ
ングとシールライナーの前後位置関係が従来とは逆にな
っていても、シール作用は同様である。また、内側プロ
ペラ軸(1)の外周面とシールライナー(14)の内周面
との間に二重反転ラジアル軸受(6)を潤滑した潤滑油
用通路としての隙間(17)を有し、さらにその潤滑油を
船尾側プロペラ(8)の船尾側へ導くための潤滑油通路
(18)を船尾側プロペラボス(7)の内部に設けている
ので、シール部から、万一、海水が浸入しても、直接二
重反転ラジアル軸受けに流れ込まず、海水による軸受の
損傷を防ぐことができる。また、シールケーシングが船
尾側プロペラボスに取り付けられているので、シール用
配管を、内側プロペラ軸の内部を通して該軸の後端部か
ら船尾側プロペラボスの内部を通してシールケーシング
の内部に連通させることができる。したがって、耐久性
に優れたシール装置を提供することができ、かつ内側プ
ロペラ軸と反対方向に回転する外側プロペラ軸には関係
なく、シール用配管を船内の機関室に容易に導くことが
できる。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例を示している。
第1図において、1は内側プロペラ軸、2は外側プロ
ペラ軸、3は船首側プロペラボス、4はプロペラ取り付
けボルト、5は船首側プロペラ翼、6は二重反転ラジア
ル軸受、7は船尾側プロペラボス、8は船尾側プロペラ
翼、9はコーンパート、10はプロペラナット、11はプロ
ペラキャップ、12はシールケーシング、13はシール部材
であるリップ、14はシールライナー、15はエンドプレー
ト、16は後述するシール用配管、17は隙間、18は潤滑油
通路である。
すなわち、船首側プロペラ翼5と船尾側プロペラ翼8
は互いに反対方向に回転するようになっている。そし
て、船首側プロペラ翼5を有する船首側プロペラボス3
は外側プロペラ軸2のフランジにプロペラ取り付けボル
ト4で固定されて駆動される。船尾側プロペラ翼8を有
する船尾側プロペラボス7は内側プロペラ軸1のコーン
パート9に圧入され、プロペラナット10で締め付けられ
ることによって固定されて駆動される。船尾側のプロペ
ラおよび内側プロペラ軸1の重量は船首側プロペラボス
3内に設けられた二重反転ラジアル軸受6によって支え
られている。この軸受6は潤滑油が満たされており、潤
滑冷却されている。この潤滑油が船外に流出すること、
および海水が該軸受6内に侵入することを防止するた
め、両プロペラボス3,7間に、通常の船舶に多く採用さ
れているリップ13を内蔵したシールケーシング12とシー
ルライナー14とからなるシール装置を設けてある。シー
ルケーシング12内に3本のリップ13が組み込まれてお
り、シールライナー14の内周面と内側プロペラ軸1の外
周面との間に潤滑油通路としての隙間17を有し、リップ
13の内周面とシールライナー14の外周面とが接触摺動す
ることにより、前記潤滑油および海水をシールしてい
る。また二重反転ラジアル軸受6用の潤滑油は、機関室
内の潤滑油循環装置から、内側プロペラ軸1と外側プロ
ペラ軸2の間の隙間を通って供給され、シールライナー
14と内側プロペラ軸1の間の隙間17、船尾側プロペラボ
ス7に設けられた潤滑油通路18、プロペラキャップ11
内、内側プロペラ軸1の中空部を経由して、機関室内の
軸外周から潤滑油循環装置に戻るようにしている。した
がって、シール部から、万一、海水が侵入しても、直接
二重反転ラジアル軸受6に流れ込まないようになってい
る。上記3本のリップは、海水側のリップから順に第1
リップ、第2リップ、第3リップと呼称され、第1リッ
プと第2リップは海水の侵入を防止し、第3リップは潤
滑油の船外漏洩を防止している。ただし、第1リップは
船外に露出しているため、ごみ等の異物により損傷する
ため、海水のシールは第2リップによっている。
ところで、上記第2リップと第3リップの間のシール
ケーシング12内の潤滑油は、リップ13の形状の関係で排
出される傾向になり、シールケーシング12内は負圧にな
る。この部分が負圧になると、上記第2リップおよび第
3リップがシールライナー14に押し付けられるようにな
り、リップ13とシールライナー14の摺動部の耐久性が低
下することになる。
したがって、大型船等では、上記第2リップと第3リ
ップの間のシールケーシング12に給油配管(シール用配
管)を設けて、負圧にならないように、圧力を調整する
必要がある。つまり、中小型船では、海水圧力および軸
受内潤滑油圧力が低いので、上記第2リップと第3リッ
プの間のシールケーシング12内が負圧になっても、あま
り問題が生じなく、一般には前記配管を設ける必要がな
い。上述のように、上記第2リップと第3リップの間の
シールケーシング12への給油配管を設ける必要があると
きは、その給油配管は、船内機関室へ導く必要があり、
前述の第2図のようなシール装置の取り付けの場合は、
その配管は外側プロペラ軸22を直接通すことになり、技
術的に困難である。しかし、本考案では、第1図に示す
ようなシール装置であるため、シール配管16は、船尾側
プロペラボス7に設けられた給油穴を経て内側プロペラ
軸1の船尾端に導かれ、プロペラキャップ11内にてシー
ル用配管16を内側プロペラ軸1の中空部に通し、図示さ
れていない船内機関室まで導き、船内機関室内の軸部分
において、シール用配管16はラジアルホールから軸外に
導き、給油箱等を経てシールタンクに結合し、圧力調整
をする。
つまり、第1図実施例では、シール用配管16は、内側
プロペラ軸1の中空内部のほぼ中心部を通って該軸1の
後端から船尾側プロペラボス7のプロペラキャップ11の
内部を通り、さらにプロペラボス7の内部に設けられた
シール用配管16を通ってシールケーシング12に達し、そ
の内部で、上記第2リップと第3リップの間に連通して
いる。
なお上記実施例では、リップ13(シール部材)が3本
の場合について述べたが4本シールの場合、セグメント
シールの場合も同様である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、船尾側プロペ
ラボスと船首側プロペラボスの間に、シールケーシング
とシールライナーとからなるシール装置が設けられてい
るので、該シールケーシングとシールライナーの前後関
係が従来とは逆になっていても、シール作用は同様であ
り、とくに、前記シールケーシングが船尾側プロペラボ
スの船首側端面に取り付けられているので、該シール装
置への潤滑油配管、空気配管、圧力調整配管などのシー
ル用配管を、内側プロペラ軸の内部を通して該軸の後端
部から船尾側プロペラボスの内部を通して該シールケー
シングの内部に連通させることができる。したがって、
内側プロペラ軸と反対方向に回転する外側プロペラ軸に
は関係なく、シール用配管を船内の機関室に容易に導く
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示した側面断面図、第2図
は従来の技術の一例を示した側面断面図である。 1…内側プロペラ軸、2…外側プロペラ軸、3…船首側
プロペラボス、7…船尾側プロペラボス、12…シールケ
ーシング、13…リップ、14…シールライナー、16…シー
ル用配管、17…隙間、18…潤滑油用通路。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船尾側プロペラボス(7)の船首側端面に
    取り付けられたシールケーシング(12)と、船首側プロ
    ペラボス(3)の船尾側端面に取り付けられたシールラ
    イナー(14)とを備え、かつ、前記シールライナー(1
    4)の後端が前記シールケーシング(12)の内部に至っ
    ていて、該シールケーシング(12)に設けられたシール
    部材(13)の内周面とシールライナー(14)の外周面と
    が接触しているとともに、内側プロペラ軸(1)の外周
    面とシールライナー(14)の内周面との間に二重反転ラ
    ジアル軸受(6)を潤滑した潤滑油用通路としての隙間
    (17)を有し、さらにその潤滑油を船尾側プロペラ
    (8)の船尾側へ導くための潤滑油通路(18)を船尾側
    プロペラボス(7)の内部に設けたことを特徴とする二
    重反転プロペラ軸のシール装置。
  2. 【請求項2】シール用配管(16)が内側プロペラ軸
    (1)の内部を通って該内側プロペラ軸(1)の後端に
    達し、そこから船尾側プロペラボス(7)の内部に設け
    られたシール用配管(16)を通ってシールケーシング
    (12)の内部に連通している請求項1記載の二重反転プ
    ロペラ軸のシール装置。
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