JP3803849B2 - 開き障子のステー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば窓、出入口などにおいて、障子取付枠に開き障子を垂直軸回りに回転自在に取るための開き障子のステーに関する。
【0002】
なお、便宜上、以下の説明は窓障子における開き障子のステーについて行うが、本発明は、例えば出入口の扉などあらゆる種類の開き障子に適用できる。
【0003】
【従来の技術】
従来、開き障子のステーとして、例えば、実開平6−32662号公報に記載のものがある。図9に示すように、この開き障子のステーは、図示しない窓枠に取り付けられる固定部材(1) と、固定部材(1) に摺動自在に取り付けられたスライダ(2) と、スライダ(2) に基端部が回転自在に取られた第1アーム(3) 、第1アーム(3) の先端部に、基端部が回転自在に取り付けられかつ図示しない窓障子が固定された窓障子取付板(4) 、固定部材(1) の右端部に、基端部が回転自在に取り付けられ、先端部が取付板(4) の長さ方向のほぼ中央部に回転自在に取られた第2アーム(5) とを備えている。
【0004】
図9に示す状態では、窓障子取付板(4) は、固定部材(1) と直交し開き障子は開位置を取っている。この状態から開き障子を閉じると、窓障子取付板(4) は、反時計回りに回転し、スライダ(2) は、図9における左方向に移動しつつ第1および第2アーム(3)(5)が図9における時計回りに回転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の開き障子のステーは、窓障子が障子取付板(4) に取られると窓障子の重量は、第1アーム(3) 、スライダ(2) および第2アーム(5) により受けられるが、従来のステーにおいては、スライダ(2) と固定部材(1) との取付部分すなわち摺動部分にガタが発生しやすく、ガタが発生すると、スライダ(2) と固定部材(1) との間に窓障子の重量が所定以上に加わり、大きな摩擦抵抗が生じるため窓障子の開閉に大きな力が生じるという問題がある。
【0006】
また、窓障子が障子取付板(4) に取られると、窓障子を支える第1アーム(3) および第2アーム(5) が水平状から下方に傾斜し、結果として取付板(4) が下方に傾くため、窓障子も傾き、窓障子の開放時の美観が損ねられるという問題もある。
【0007】
これを解決するために第1アーム(3) における固定部材(1) への取付および第2アーム(5) における固定部材(1) への取付を強固にすることが考えられるが、この場合窓障子の開閉に大きな力が必要になってしまう。
【0008】
本発明の目的は、上記課題を解決した、窓障子の開閉に大きな力が必要になることがなく、かつ窓障子の垂れ下がることのない開き障子のステーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記課題を解決するために、本発明の開き障子のステーは、障子取付枠に窓障子を、垂直軸回りに回転自在にかつ回転軸が取付枠の上下辺部の長さ方向に移動するように取るための開き障子のステーであって、障子取付枠の上下辺部の少なくともいずれか一方に固定されかつ取付枠の上下辺部の長さ方向に伸びる固定部材と、基端部が、固定部材に垂直軸回りに回転自在に取られる第1アームと、基端部が、固定部材に垂直軸回りに回転自在にかつ第1アーム取付部よりも取付枠上下辺部の長さ方向中央寄りに取られる、第1アームより長い第2アームと、一端部が第1アームに、他端部が第2アームに、それぞれ垂直軸回りに回転自在に取られる窓障子取付板とを備えており、固定部材が、間隔をおいて形成された上下水平壁部分を有し、第1アームおよび第2アームの基端部が上下水平壁部分により挟まれているものである。
【0010】
この開き障子のステーにおいては、摺動部分がなく、各アームおよび窓障子取付板の回転のみにより窓障子を開閉することができるのでガタが生じにくい。また、仮に、第1アームと窓障子取付板との間にあるいは第2アームと窓障子取付板との間にガタが生じたとしても、いずれも回転しかしないため、窓障子の開閉に大きな力が必要になることがない。た、上記の開き障子のステーの場合、第1アームおよび第2アームの基端部が固定部材の上下水平により挟まれているので、両アームが水平状態から下に傾くことがなく、両アームに取られた障子取付板に固定された窓障子が垂れ下がることがない。このため、窓障子開放時の美観を損ねることがない。
【001
本発明による開き障子のステーにおいて、第1アームおよび第2アームの各基端部と固定部材の上下水平部壁分との互いに接触する部分のうちの少なくとも一方が合成樹脂製部材により形成されいることが好ましい。
【001
こうすれば、可動部分において金属同士が接触することがなく、必ず金属と合成樹脂とがまたは合成樹脂同士が接触し、可動部分は滑らかに動くので、窓障子の開閉に大きな力が必要になることがない。
【0013】
本発明による開き障子のステーにおいて、固定部材が、取付枠の上下辺部の長さ方向に伸びかつ窓障子が開く方向に向かって開口した金属製コ字状部材と、金属製コ字状部材の上下水平壁間に配される合成樹脂製板状部材とを備えているのがより好ましい。
【001
また、第1アームが、絞り加工によって窓障子側に開口するように形成された金属製開口部材と、金属製開口部材にこれの開口を閉鎖するように嵌め合わされた合成樹脂製部材とよりなことがある。
【001
このようにすれば、薄い板厚の部材から高い強度を有する開口部材を容易に成型することができ、第1アームの強度を高くすることができる。なお、絞り加工とは、平板状部材(ブランク)の周縁部分を垂直に立ち上げ、底板部とこれの周縁の垂直壁部とを有する部材を作る作業をいう。また、このような形状を有する部材を開口部材という。
【001
なお、この開き障子のステーは通常上下一対用いる。
【001
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図8を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上下は、図1に示す使用状態についていうものとする。したがって、図1、3、5、6および8については、図面の上下が上下となる。左右については、図4および図7を基準とするものとし、両図の右が右、左が左になり、図5および図8については紙面表側が左になる。また、図5および図8における右を屋外かつ前といい、左を屋内かつ後というものとする。
【001
図1に示すように、建物の壁(図示略)の開口部に取られた長方形の窓枠(11)における左側の縦枠部材(11a) に、長方形の窓障子(12)が、窓枠(11)の上部横枠部材(11b) の下面と障子(12)の上端面すなわち上部横框(12a) の上面との間、および下部横枠部材(11c) の上面と障子の下端面すなわち下部横框(12b) の下面との間にそれぞれ取られた上下一対の開き障子のステー(14)により、垂直軸回りに回転して屋外側に開き得るように取られている。
【0019
なお、上下の開き障子のステー(14)は、上下対称であるが同一の構成を有するものであり、以下、下の開き障子のステー(14)の構成について、主として図2を参照して詳細に説明する。図2は、開き障子のステー(14)を上斜め前から見た図であり、開き障子のステー(14)は、窓枠(11)の下部横枠部材(11c) における左部に固定された固定部材(15)と、基端部が固定部材(15)の中央やや左寄り部に垂直ピン(24)により回転自在に取られた第1アーム(19)と、基端部が固定部材(15)の右端部にピン(21)により回転自在に取られた、第1アーム(19)より長い第2アーム(18)と、一端寄りの部分が、第1アーム(19)の先端部に、他端寄りの部分が、第2アーム(18)の先端部に、それぞれ垂直ピン(29)(26)により回転自在に取られた窓障子取付板(20)とを備えている。
【002
固定部材(15)は、左右方向に伸びかつ前方に開口した金属製、例えば、SUS430LMなどのステンレス鋼製コ字状部材(16)と、これの上下水平壁(16a)(16b)間に配された合成樹脂製板状部材(17)とを備えている。
【002
コ字状部材(16)の上下水平壁(16a)(16b)の右前部に、第2アーム(18)を取るためのピン(21)が挿通されるピン挿通孔(16c)(16d)が、上下水平壁(16a)(16b)の中央やや左寄り部分に第1アーム(19)を取るためのピン(24)が挿通されるピン挿通孔(16e) (なお、下水平壁(16b) のピン挿通孔は図面には表れていない)がそれぞれ形成されている。またコ字状部材(16)の上水平壁(16a) における長さの中央部には前縁から後方に伸びる切欠(16f) が形成されている。
【002
合成樹脂製板状部材(17)は、下水平壁(16b) 上面の全部を覆いかつ前端がコ字状部材(16)からわずかに突出した板状基部(17a) と、基部(17a) の右部に形成された第2アーム支持部(17b) と、基部(17a) の左後部から上方に突出した回転規制部(17c) とよりなる。
【002
第2アーム支持部(17b) は、基部(17a) の右後部から上方に突出した突部(17d) とこれの上端部に形成された水平板状前方突部(17e) とからなる。なお、基部(17a) の下面から突部(17d) および回転規制部(17c) の上面までの高さは、コ字状部材(16)の上下水平壁(16a)(16b)間の距離とほぼ同じである。また、前方突部(17e) の下面と基部(17a) の上面との間隔は、第2アーム(18)が差し入れられる間隔である。また、前方突部(17e) および基部(17a) におけるコ字状部材(16)のピン挿通孔(16c)(16d)に合致した部分にピン挿通孔(17f) (基部(17a) に形成された孔は図示されていない)が、基部(17a) におけるコ字状部材(16) のピン挿通孔(16e) に合致した部分にピン挿通孔(17g) が形成されている。また、合成樹脂製板状部材(17)は、一体成型されている。
【002
回転規制部(17c) の前面右部は、平面から見て右方に行くにしたがって後方に傾斜し、後に述べるようにこの傾斜面(17h) に第1アーム(19)が当たることにより窓障子(12)の回転が規制されるようになされている。
【002
第1アーム(19)は、基端部が略台形状に形成され、先端部が半円状に形成されているとともに先端部に上方屈折部が形成され、屈折部より先端側部分の高さが他部に比し高くなっている。また、第1アーム(19)は、金属製、例えば、SUS430LMなどのステンレス鋼製上方開口部材(22)と、これに嵌め合わされた合成樹脂製部材(23)とにより構成されている。そして、両部材(22)(23)の基端部の左部に、固定部材(15)に第1アーム(19)を取るためのピン(24)が挿通される、互いに合致するピン挿通孔(22a)(23a)が、両部材(22)(23)の先端部に、第1アーム(19)と窓障子取付板(20)とを連結するピン(29)が挿通される、互いに合致するピン挿通孔(22b)(23b)がそれぞれ形成されている。なお、上方開口部材(22)は、一枚の板状部材を絞り加工することにより成形されている。
【002
このような構成を有する第1アーム(19)は、基端部のピン挿通孔(22a)(23a)が、コ字状部材(16)のピン挿通孔(16e) および板状部材(17)の基部(17a) のピン挿通孔(17g) と合致するように、コ字状部材(16)の上水平壁(16a) と板状部材(17)の基部(17a) との間に配される。なお、第1アーム(19)の厚みは、コ字状部材(16)の上水平壁(16a) 下面と合成樹脂製板状部材(17)の基部(17a) 上面との距離とほぼ同じになされており、第1アーム(19)の合成樹脂部材(23)は、金属製であるコ字状部材(16)に、第1アーム(19)の金属製上方開口部材(22)は、合成樹脂製板状部材(17)の基部(17a) に接触している。この状態で、ピン(24)が、コ字状部材(16)のピン挿通孔(16e) の上方から差し入れられ、ピン挿通孔(23a)(22a)(17g)を通って、下端部が、コ字状部材(16)の下水平壁(16b) の図面には表れていないピン挿通孔に回転自在に差し入れられているとともに下端部が、固定部材(15)より下方に突出し、この部分がかしめられるなどしてピン(24)により第1アーム(19)が固定部材(15)に垂直軸回りに回転自在に取られている。
【002
第2アーム(18)は、例えば、SUS430等のステンレス鋼製であり、全長にわたってほぼ同一の幅を有する薄板状をなしているとともに先端部および基端部が半円状になされ、基端部に固定部材(15)に第2アーム(18)を取付るためのピン(21)が挿通されるピン挿通孔(18a) が、先端部に第2アーム(18)と窓障子取付板(20)とを連結するピン(26)が挿通されるピン挿通孔(18b) がそれぞれ形成されている。第2アーム(18)の厚さは、樹脂製板状部材(17)の基部(17a) 上面と前方突部(17e) 下面との間隔とほぼ同じである。そして、第2アーム(18)は、中央部に上方屈折部が形成され、基端側に比し先端側が上方に位置するようになされている。
【002
このような構成を有する第2アーム(18)は、基端部のピン挿通孔(18a) が、コ字状部材(16)のピン挿通孔(16c) および板状部材(17)のピン挿通孔(17f) と合致するように、板状部材(17)の基部(17a) と前方突部(17e) との間に配される。この状態において第2アーム(18)の基端部の上下面は、合成樹脂板状部材(17)に接触している。そして、ピン(21)が、コ字状部材(16)のピン挿通孔(16c) の上方から差し入れられ、ピン挿通孔(17f) (18a) および基部(17a) の図面には表れていないピン挿通孔を通って、下端部が、コ字状部材(16)のピン挿通孔(16d) に回転自在に差し入れられ、ピン(21)の下端部が、固定部材(15)より下方に突出し、この部分がかしめられている。このようにして、第2アーム(18)が、ピン(21)により固定部材(15)に対して垂直軸回りに回転自在に取られている。
【0029
なお、第1アーム(19)および第2アーム(18)が固定部材(15)に取られた状態においては、第1、第2アーム(19)(18)の先端部の高さは、コ字状部材(16)より上方に位置するようになされているとともに両アーム(19)(18)の先端部の高さはほぼ同じである。
【003
窓障子取付板(20)は、金属製、例えば、SUS430LMなどのステンレス鋼製であり、全長にわたってほぼ同一の幅を有する薄板状をなし、先端部および基端部がともに半円状に形成され、先端部、基端部および長さ方向中央部分に、窓障子(12)を窓障子取付板(20)に取るための貫通孔(20a)(20b)(20e) が形成され、長さ方向一端寄り部分に、窓障子取付板(20)を第1アーム(19)に連結するためのピン(29)が挿通されるピン挿通孔(20c) が、長さ方向他端寄り部分に、窓障子取付板(20)を第2アーム(18)に連結するためのピン(26)が挿通されるピン挿通孔(20d) が形成されている。
【003
そして、窓障子取付板(20)のピン挿通孔(20d) と第2アーム(18)のピン挿通孔(18b) とが合致しかつ第2アーム(18)の先端部が窓障子取付板(20)より下方に位置する状態で、窓障子取付板(20)の下方からピン(26)がピン挿通孔(20d)(18b)に挿通させられ、窓障子取付板(20)から上方に突出したピン(26)上端部がかしめられて第2アーム(18)と窓障子取付板(20)とが互いに回転自在に取られている。なお、ピン(26)の頭と第2アーム(18)との間および第2アーム(18)と窓障子取付板(20)との間にそれぞれワッシャ(27)(28)が配されている。
【003
さらに、窓障子取付板(20)のピン挿通孔(20c) と第1アーム(19)のピン挿通孔(22b)(23b)とが合致しかつ第1アーム(19)の先端部が窓障子取付板(20)より下方に位置する状態で、窓障子取付板(20)の下方からピン(29)がピン挿通孔(20c)(22b)(23b) に挿通させられ、窓障子取付板(20)から上方に突出したピン(29)の上端部がかしめられて第1アーム(19)と窓障子取付板(20)とが互いに回転自在に取られている。なお、ピン(29)の頭と第1アーム(19)との間にはワッシャ(30)が配されている。
【003
このようにして構成された開き障子のステー(14)において窓障子(12)は、窓障子取付板(20)と平行になるようにかつ窓障子取付板(20)の上方に配されて窓障子取付板(20)の両端部の貫通孔(20a)(20b)(20e) に挿通され、窓障子(12)にねじ込まれたねじ(図示略)により開き障子のステー(14)に固定されている。
【003
以下、図3から図8を参照して上記の構成を有する開き障子のステー(14)の動作について説明する。なお、以下の説明において、時計回りおよび反時計回りとは図4および図7に示した状態についていうものとする。
【003
図3〜図5は、窓障子(12)の閉位置を、図6〜図8は窓障子(12)の開位置を示したものである。
【003
図3および図4に示したように、窓障子(12)の閉位置においては、第1、第2アームおよび窓障子取付板(18)(19)(20)は、ほぼ左右方向に伸びた状態を取っており、第2アーム(18)の上方屈折部がコ字状部材(16)の切欠(16f) 内に位置し、第2アーム(18)の先端部が固定部材(15)より上方に位置している。また、第1アーム(19)の先端部が固定部材(15)より左方に位置しかつ固定部材(15)より上方に位置している。この状態においては、第1アーム(19)の基端部が合成樹脂製板状部材(17)の回転規制部(17c) の傾斜面(17h) に当接して窓障子(12)が閉鎖状態から屋内側へ回転するのを防止している。
【003
閉位置から窓障子(12)を開放させようとすると、第2アーム(18)はピン(21)を軸として、第1アーム(19)はピン(24)を軸として反時計回りに回転する。すなわち、第2アーム(18)および第1アーム(19)は、これらの先端が前方かつ右方に移動するように回転する。また、先端同士が窓障子取付板(20)により連結された両アーム(18)(19)においては、第2アーム(18)の回転角が第1アーム(19)の回転角のほぼ半分になるように両アーム(18)(19)が回転する。
【003
そして、ピン(26)によって第2アーム(18)に、ピン(29)によって第1アーム(19)に、それぞれ回転自在に取られた窓障子取付板(20)は、第1、第2アーム(19)(18)の反時計回りの回転にともない、時計回りに回転する。すなわち、窓障子取付板(20)においては、閉位置において右側に位置していた端部が、前方かつ左方に移動し、左側に位置していた端部が、後方かつ右方に向かって移動するように回転する。ただし、第1、第2アーム(19)(18)の先端が右方に移動するため、窓障子取付板(20)全体としては、右方に移動する。
【0039
そして、第1アーム(19)と窓障子取付板(20)とが平面から見て同一直線上に位置しかつ前後方向に伸びた全開位置を取り、この位置において窓障子取付板(20)に固定された窓障子(12)が、全体として右に移動させられつつ時計回りに回転し、結果として窓障子(12)が全開する。
【004
なお、第1アーム(19)と窓障子取付板(20)とが前後方向に伸びかつ第1アーム(19)と取付板(20)とが平面から見て同一直線上に位置した全開位置においては、第1アーム(19)の基端部後面がコ字状部材(16)の垂直壁に当たり、第1アーム(19)のさらなる回転が防止され、窓障子(12)は、全開位置より開くことはない。
【004
この開き障子のステー(14)においては、第1アーム(19)の厚さおよびコ字状部材(16)の上水平壁(16a) と板状部材(17)の基部(17a) との間隔のうちの少なくともいずれか一方を変化させることにより第1アーム(19)と、コ字状部材(16)および板状部材(17)との間に生じる摩擦力を調整して、第1アーム(19)の回転に要する力を調整することができ、第2アーム(18)においても、これの厚さおよび板状部材(17)の基部(17a) と前方突部(17e) との間隔を変化させることにより第1アーム(19)と同様、第2アーム(18)の回転に要する力を調整することができるので窓障子(12)の回転に要する力を自由に調整することができる。
【004
また、第1および第2アーム(19)(18)は、それぞれ上方屈折部を有しているので高い強度が得られる。特に、第2アーム(18)は、一枚の平板状部材において屈折部を形成したものであるので、簡単に高い強度が得られる。
【004
本発明の開き障子のステーにおける各部構成は、上記のものに限られるものではなく、各部構成は適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による開き障子のステーの使用状態を示す窓の斜視図である。
【図2】 同開き障子のステーにおける分解斜視図である。
【図3】 同開き障子のステーにおける閉位置の斜視図である。
【図4】 同開き障子のステーにおける閉位置の平面図である。
【図5】 同開き障子のステーにおける閉位置の側面図である。
【図6】 同開き障子のステーにおける開位置の斜視図である。
【図7】 同開き障子のステーにおける開位置の平面図である。
【図8】 同開き障子のステーにおける開位置の側面図である。
【図9】 従来の開き障子のステーの平面図である。
【符号の説明】
(11) 障子取付枠(窓枠)
(12) 窓障子
(14) 開き障子のステー
(15) 固定部材
(16a) 上水平壁部分(コ字状部材の上水平壁)
(17a) 下水平壁部分(基部)
(17e) 上水平壁部分(板状部)
(19) 第1アーム
(18) 第2アーム
(20) 窓障子取付板

Claims (4)

  1. 障子取付枠に窓障子を、垂直軸回りに回転自在にかつ回転軸が取付枠の上下辺部の長さ方向に移動するように取るための開き障子のステーであって、
    障子取付枠の上下辺部の少なくともいずれか一方に固定されかつ取付枠の上下辺部の長さ方向に伸びる固定部材と、
    基端部が、固定部材に垂直軸回りに回転自在に取られる第1アームと、
    基端部が、固定部材に垂直軸回りに回転自在にかつ第1アーム取付部よりも取付枠上下辺部の長さ方向中央寄りに取られる、第1アームより長い第2アームと、
    一端部が第1アームに、他端部が第2アームに、それぞれ垂直軸回りに回転自在に取られる窓障子取付板とを備えており、
    固定部材が、間隔をおいて形成された上下水平壁部分を有し、第1アームおよび第2アームの基端部が上下水平壁部分により挟まれていることを特徴とする、開き障子のステー。
  2. 第1アームおよび第2アームの各基端部と固定部材の上下水平壁部分との互いに接触する部分のうちの少なくとも一方が合成樹脂製部材により形成されいることを特徴とする請求項記載の開き障子のステー。
  3. 固定部材が、取付枠の上下辺部の長さ方向に伸びかつ前方に開口した金属製コ字状部材と、金属製コ字状部材の上下水平壁間に配される合成樹脂製板状部材とを備えていることを特徴とする、請求項2記載の開き障子のステー。
  4. 第1アームが、絞り加工により窓障子側に開口するように形成された金属製開口部材と、金属製開口部材にこれの開口を閉鎖するように嵌め合わせられた合成樹脂製部材とよりなことを特徴とする請求項記載の開き障子のステー。
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