JP3623627B2 - 引戸用レールガイド及びガイドレール - Google Patents

引戸用レールガイド及びガイドレール Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上端部がガイドレールのガイド溝内に案内されて移動する引戸に使用する引戸用レールガイドに関するものであり、より詳細には、引戸の振れを防止し、引戸の開閉を円滑に行うためのガイドレールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8及び図9に示すように引戸1は、上端部がガイドレール100の上側に形成したガイド溝101内に案内され、ガイド溝101の両端部に立設した縦枠102の間で移動して開閉する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、引戸1とガイドレール100とは、別々の工場で作られ、建築現場において、両者が組み合わされる。従って引戸1の厚さと、ガイドレール100のガイド溝101の幅は、必ずしも理想的な関係とはならない。
実際の両者の関係を説明すると、引戸1の上端部とガイド溝101とが密着していると、引戸1がスムーズに移動することができず、開閉しにくいだけでなく、引戸1をガイド溝101から着脱することができないので、引戸1の上端部とガイド溝101との隙間は安全を見て大きめに作られる。
【0004】
そのため従来技術においては、引戸1の上端部がガイド溝101内でがたつくとき、開閉に円滑さを欠く。また引戸1ががたつくので、騒音が生じたり、隙間風が入ったりするといった不具合もある。
さらに引戸1が勢いよく移動すると、引戸1は縦枠102に衝突し、大きな衝突音が発生することもある。
【0005】
そこで、本発明は引戸が縦枠に衝突して大きな衝突音が発生することがなく、あるいは引戸がガイドレールの案内溝内でがたつかないようにした引戸用レールガイド及びガイドレールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、引戸の上部に固定され側面に窓部が設けられたケースと、前記ケース内にあって一部が窓部から突出するガイド部材と、ケース内にあって外部からの操作によって移動可能なスライダーとを有し、前記ガイド部材はスライダーとリンクし、スライダーの位置に応じて突出量を調節可能である引戸用レールガイドにおいて、ガイド部材は、窓部から突出する凸部を備えた板バネを有し、スライダーは、ケース内で移動可能であると共にケースの窓部と少なくとも一部が重なり合う窓部を有し、前記板バネの凸部は、スライダーとケースの窓部からケースの外部に突出し、スライダーを移動することにより、スライダーとケースの窓部の重なり部分が増減し、ガイド部材の突出量が変化することを特徴とする引戸用レールガイドである。
【0007】
上記の請求項1記載の発明によれば、ケース内で移動するスライダーの位置によって、ケースの窓部から突出するガイド部材の分量を変えることができる。したがって、引戸の上端部を案内するガイド溝の幅に対応して、スライダーを移動させ、ガイド部材がガイド溝の壁面と理想的な隙間となる様に調節することができる。すなわち、ガイド溝の幅が広いときはガイド部材が突出する分量を大きくし、ガイド溝の幅が狭いときはガイド部材が突出する分量を小さくする。
【0008】
上記の発明によれば、ケースの窓部とスライダーに形成した窓部とが重なっているときは、大きな窓が形成され、その窓からガイド部材の凸部が大きく突出する。スライダーが移動することにより、スライダーの窓部がケースの窓部からずれると、窓が小さくなり、ガイド部材の凸部はその窓から突出する分量が小さくなる。
前記した凸部は、板バネを折り曲げることによって形成しても良く、また板バネに凸状の部材を取り付けても良い。
【0009】
上記の課題を解決するための請求項2に記載の発明は、引戸の上部に固定され側面に窓部が設けられたケースと、前記ケース内にあって一部が窓部から突出するガイド部材と、ケース内にあって外部からの操作によって移動可能なスライダーとを有し、前記ガイド部材はスライダーとリンクし、スライダーの位置に応じて突出量を調節可能である引戸用レールガイドにおいて、ガイド部材は、ガイドレールのガイド溝と当接可能な当接部及び板バネを備え、前記板バネには勾配部が設けられ、スライダーは、前記板バネの勾配部と接する絞り部を有し、前記当接部はケースの窓から外部に突出し、スライダーの移動に応じて板バネの勾配部と絞り部との接触位置が変化し、板バネが変形してガイド部材の突出量が変化することを特徴とする引戸用レールガイドである。
【0010】
上記の発明によれば、ガイド部材の板バネがスライダーの位置によって変形するため、ガイド部材の突出量が変化する。
【0011】
上記の課題を解決するための請求項3に記載の発明は、請求項1、2のいずれかに記載の引戸用レールガイドにおいて、ガイド部材は、ローラを有し、該ローラがガイドレールのガイド溝と当接可能であることを特徴とする引戸用レールガイドである。
【0012】
上記の課題を解決するための請求項4記載の発明は、請求項3に記載のローラ内にブッシュを挿入し、ローラとブッシュとの間にグリースを介在させたことを特徴とする引戸用レールガイドである。
【0013】
上記の発明によれば、ローラはブッシュを軸にして回転する。しかもローラとブッシュとの間にはグリースを介在させたことにより、ローラはある程度の抵抗を受けながら回転する。したがって、ローラがガイドレールのガイド溝の壁面と当接すると、弱いブレーキがかけられた状態となって引戸は移動する。
【0014】
上記の課題を解決するための請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のスライダーを、ケースと連通するネジによって連結し、ネジの回動に応じてスライダーが移動することを特徴とする引戸用レールガイドである。
【0015】
上記の発明によれば、スライダーがケースと連通するネジによって連結されたことにより、ネジを回すことによってスライダーはケース内で移動し、かつその位置で動くことがないように固定される。
【0016】
上記の課題を解決するための請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の引戸用レールガイドを案内するガイド溝を有するガイドレールであって、ガイド溝は、端部近傍で狭く形成されていることを特徴とするガイドレールである。
【0017】
上記の発明によれば、ガイド溝の端部の幅を狭めたことにより、引戸がガイドレールの端部へ移動すると、ガイド部材がガイド溝の壁面と当接し、引戸はブレーキがかけられたようになり、ガイドレールの縦枠に勢いよく衝突することがなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態1】
本発明に係る引戸用レールガイドの第1の実施の形態を図1から図3を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る引戸用レールガイドの一部断面斜視図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る引戸用レールガイドの平面断面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る引戸用レールガイドの平面断面図である。
【0019】
本発明の第1の実施の形態に係る引戸用レールガイドは、図1に示すように引戸1の上端面の両端部に箱状のケース10を設置し、そのケース10内にスライダー20とガイド部材30とを収納するものである。ケース10の長手側の正面には窓部11を形成する。ケースは、枠形状を持つものであれば足り、上面部(上蓋)は必ずしも必要無い。
【0020】
スライダー20は平面形状が「コ」字形であり、幅がケース10の内法よりも僅かに小く、またスライダー20の長さは、ケース10の長さよりも短く、ケース10内で長手方向に移動することができるようにしたものである。スライダー20の短辺部21には雌ネジ24を形成し、ケース10の側面側を貫通するネジ12がその雌ネジに螺合する。ネジ12は、図示しないCリングによって、ケース10に固定されており、ケース10に対して回転可能であるが、軸方向には移動しない。したがってネジ12を回すことにより、スライダー20はケース10内を移動して、任意の位置で移動しないように固定される。ネジ12の頭部はケース10の側面に露出するため、本ケース10を引戸1の上端面に設置し、本引戸用レールガイドがガイド溝に入れられた状態で、外部からネジ12を回すことができ、スライダー20を移動させることができる。
【0021】
また、スライダー20の長辺部22にもケース10の窓部11と同じ大きさの窓部23を形成し、スライダー20が移動することにより、ケース10及びスライダー20の両窓部11,23によって形成される窓Wの重なり部分の大きさを変えることができるようにする。すなわち、ケース10の窓部11とスライダー20の窓部23とが完全に重なった状態では、窓Wは最も大きくなり、スライダー20が移動することにより、ケース10の窓部11とスライダー20の窓部23とがずれると、窓Wは小さくなる。
【0022】
このように大きさが変わる窓Wからガイド部材30が突出するようにする。ガイド部材30は帯状の板バネ31を平面形状が「変形コ」字形に成形したもので、短辺部32はリベット13によってケース10に固定し、開放側は、片持ち状撓むことができる。ガイド部材30の長辺部33の中央部は、「へ」の字形に折り曲げられて凸部34が形成されている。すなわち本実施形態では、凸部34は、勾配を有する形状に折り曲げられて形成され、この折り曲げ部分が上記の窓Wから突出する。
凸部34は、スライダー20が移動して窓Wが大きくなると、図2の様に2枚の長辺部33の間隔がバネ力によって拡開し、突出量が大きくなる。逆に、図3の様に窓Wが小さくなると、凸部34は勾配に添ってスライダー20の窓部23の縁に押し下げられて、突出量が小さくなる。
【0023】
他方、このような引戸用レールガイドを外嵌するガイドレール40は、図2に示すように、長いガイド溝41の幅が端部において徐々に狭くなるように形成する。この狭くなったガイド溝41の壁面に、上記のガイド部材30の凸部34が当接するように、凸部34の突出量を調整する。
【0024】
本発明の第1の実施の形態に係る引戸用レールガイド及びガイドレール40は以上のように構成し、つぎにガイド部材30の突出量の調整方法について図2及び図3を参照しながら説明する。
【0025】
本発明の第1の実施の形態に係る引戸用レールガイドは、引戸1の上端面の両端部にケース10を固定し、その引戸用レールガイドをガイドレール40のガイド溝41に入れた状態でガイド部材30の凸部34の突出量を調整する。その突出量は作業者が引戸1の側面からネジ12を回し、スライダー20を移動させることによって調整することができる。ネジ12は引戸1を開扉することによって、ネジ穴にドライバーを挿し込んで回すことができる。
【0026】
ガイドレール40のガイド溝41の幅が広いときは、窓Wを大きく開けることにより、ガイド部材30の突出量を大きくする。図2に示すように、スライダー20の窓部23の位置とケース10の窓部11の位置とが一致すると、窓Wは最も大きく開いた状態となり、凸部34の突出量が最大となる。
【0027】
ガイド溝41の幅が狭いときは、ガイド部材30の突出量を小さくする。そのためネジ12を回すことにより、スライダー20を移動させ、図3に示すように、スライダー20の窓部23の位置とケース10の窓部11の位置とがずれるようにする。すると、窓Wが小さくなり、「ヘ」字形の凸部34がスライダー20の窓部23の縁に押し下げられ、凸部34が窓Wから突出する量が小さくなる。
【0028】
また、スライダー20はネジ12を回すことによって、連続的に移動させることができるため、ガイド溝41の幅に応じて、凸部34は任意の分量だけ突出させることができる。ガイドレール40に形成したガイド溝41の幅は両端部において徐々に狭くなるため、その狭くなり始めるガイド溝41の壁面に、突出した凸部34が当接するように調整する。すなわち、引戸1をガイドレール40のガイド溝41に装着した状態で、凸部34がガイド溝41の大部分の平行部と接触しない限界の突出量となるように調節する。
【0029】
そうすると、引戸1は完全に閉扉又は開扉される直前まで、突出した両方の凸部34ともガイド溝41の側面と当接しないか、あるいは一方の凸部34のみがガイド溝41の側面と当接するため、スムーズに移動する。すなわち引戸1を移動させる際に引戸1が振れると、凸部34がガイド溝41の内側と当接し、板バネ31の弾力性によって、引戸1をガイド溝41の中央に押し戻す。そのため引戸1は、がたつくことなく、円滑に開閉される。
【0030】
そして引戸1が完全に閉扉又は開扉される直前においては、凸部34が狭くなるガイド溝41の側面と当接し、さらに引戸1がガイドレール40の縦枠102(図8参照)に接近するにつれ、凸部34が窓W内に押し込められ、引戸1にブレーキがかかった状態となる。したがって、引戸1はガイドレール40の縦枠に勢いよく衝突することがなく、大きな衝突音も発生しないで閉扉及び開扉することができる。
【0031】
以上の実施形態においては、凸部34は板バネ31を「へ」の字に折り曲げることによって構成したが、他の部材を板バネに取り付けることによって凸部を構成することも可能である。いずれの方策によって、凸部を構成する場合であっても、凸部の出入りが円滑となる様に、窓部11,23と当接する部位に勾配を設けることが望ましい。
【0032】
【発明の実施の形態2】
本発明に係る引戸用レールガイドの第2の実施の形態を図4から図7を参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態に係る引戸用レールガイドの平面断面図である。図5は、本発明の第2の実施の形態に係る引戸用レールガイドの平面断面図である。図6は、本発明の第2の実施の形態に係る引戸用レールガイドを構成するガイド部材の斜視図である。図7は、本発明の第2の実施の形態に係る引戸用レールガイドを構成するローラの変形例の断面図である。
【0033】
本発明の第2の実施の形態に係る引戸用レールガイドは、図4及び図5に示すように引戸1の上端面の両端部に設置したケース50内に収納するガイド部材60がローラ(当接部)65を備えたものであることを特徴とする。ケース50は上記の第1の実施の形態と同様、引戸1の幅よりも狭いもので、引戸1の上端面の両端部に設置する。ケース50の側面には窓部51を形成し、この窓部51から前記ローラ65が突出するようにする。
【0034】
ローラ65は図6に示すような平面形状が「変形コ」字形の板バネ61に突設した突片62に取り付ける。板バネ61の短辺部69aはケース50に固定され、両端側は開放されており、板バネ61の長辺部69bは片持ち状に撓む。板バネ61の、長辺部69bにはケース50の窓部51に対応する部位に突片62を形成する。突片62はローラ65を挟むように板バネ61の上下縁から外側に突設し、ローラ65の軸孔に係合する突起62aを突設する。このような突片62を形成する板バネ61の長辺部69bの中間部63は間隔が狭く、この中間部63から両端部の方へ次第に拡開するテーパ部(勾配部)64を形成する。このテーパ部64には図4及び図5に示すように、スライダー70の絞り部71が当接する。
【0035】
スライダー70の絞り部71は「コ」字形状の先端部を内側に折曲して形成し、スライダー70が移動することにより、その絞り部71が板バネ61のテーパ部64に当接する位置が変わる。すなわち、スライダー70の絞り部71が図4に示すように、突片62側のテーパ部64に当接すると、ガイド部材60のバネ力によって、突片62を形成した中間部63の間隔が拡がり、スライダー70の絞り部71が図5に示すように、テーパ部64の両端部寄りに当接すると、バネ力に抗して中間部63の間隔が狭くなる。
【0036】
そして前記した実施形態と同様に、スライダー70の中間部72には雌ネジを形成し、この雌ネジがケース50の側面を貫通するネジ52と螺合し、ネジ52を回すことによってスライダー70は、任意の位置で固定される。第2の実施の形態におけるスライダー70には、第1の実施の形態のような窓部は無い。
【0037】
上記のような引戸用レールガイドを嵌めるガイドレール40は、第1の実施の形態において説明したように、ガイド溝41の両端部が狭くなったものとする。
【0038】
本発明の第2の実施の形態に係る引戸用レールガイドは以上のように構成し、つぎに使用方法について図4及び図5を参照しながら説明する。本発明の第2の実施の形態に係る引戸用レールガイドも、引戸1の上端面の両端部に固定し、ガイドレール40のガイド溝41内に入れた状態で調整する。
【0039】
ガイド溝41の幅が広いときは、図4に示すようにスライダー70の絞り部71が、ガイド部材60のテーパ部64の中間部63寄りに当接し、中間部63の間隔を広くする。すると、ローラ65が窓部51から突出する分量が大きくなる。
【0040】
ガイド溝41の幅が狭いときは、図5に示すようにスライダー70の絞り部71が、ガイド部材60のテーパ部64の端部寄りに当接し、中間部の63の間隔を狭くする。すると、ローラ65が窓部51から突出する分量が小さくなる。
【0041】
このように、ローラ65の窓部51からの突出量は、先の実施形態と同様であり、引戸1をガイドレール40のガイド溝41に装着した状態で、ローラ65がガイド溝41の大部分の平行部と接触しない限界の突出量となるように調節する。
【0042】
その結果、引戸1を移動させる際に引戸1が振れると、ローラ65がガイド溝41の内側と当接し、板バネ61の弾力性によって、引戸1をガイド溝41の中央に押し戻す。そのため引戸1は、がたつくことなく、円滑に開閉される。
また引戸1が勢いよく移動しても、引戸1がガイドレール40の縦枠に当接する直前において、ローラ65がガイド溝41の壁面に当接する。すると、ローラ65が回転しながら引戸1にブレーキをかけた状態となり、引戸1は勢いよくガイドレール40の縦枠に衝突することがない。したがって、引戸1は大きな衝突音が発生することなく、開閉することができる。
【0043】
引戸用レールガイドのブレーキ機能をより強力にすることを希望する場合には、図7に示すように、ローラ65の軸孔に筒状のブッシュ66を挿入し、ローラ65とブッシュ66との間に、グリース好ましくは固めのグリース(図示せず)を介在させることが望ましい。ブッシュ66は鍔66aを形成した筒形状のものとし、鍔66aにローラ65が支承されるようにする。そして、ブッシュ66内には鍔付きのピン67を挿入し、ピン67の鍔67aがブッシュ66を支承し、ピン67の他端部は突片68の穿孔部68aにかしめて固定する。したがって、この突片68は、ローラ65を両側から挟むものではなく、突片68とピン67とが一体化されてローラ65を挟んだ状態とする。
【0044】
このようにローラ65はグリースを介在した状態で、ブッシュ66を軸にして回転するため、ダンパーが効いた状態となる。すなわち、ローラ65がガイドレール40のガイド溝41の壁面に当接すると、抵抗力を受けながら回転する。したがって、引戸1はブレーキがかかった状態となって、ガイドレール40の縦枠に当接し、大きな衝突音が発生することがなくなる。
【0045】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定することなく実施することができる。例えば、ガイドレールは端部のガイド溝の幅を狭めることなく、均一の幅とすることもできる。この場合、ガイド部材は常にガイド溝に当接するようにすることにより、引戸はがたつくことなく開閉することができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、引戸と、ガイドレールとの隙間を理想的な状態に調節することができる。そのため本発明によれば、引戸をがたつき無く円滑に開閉することができる効果がある。
また請求項記載の発明によると、引戸が勢いよく移動しても、ガイドレールの縦枠近くで減速されて強く衝突することがなくなる。したがって、大きな衝突音が発生することがなく、特に静寂な場所での利用が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る引戸用レールガイドの一部断面斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る引戸用レールガイドの平面断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る引戸用レールガイドの平面断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る引戸用レールガイドの平面断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る引戸用レールガイドの平面断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る引戸用レールガイドを構成するガイド部材の斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る引戸用レールガイドを構成するローラの変形例の断面図である。
【図8】一般的な引戸及びガイドレールの正面図である。
【図9】一般的な引戸及びガイドレールの側面図である。
【符号の説明】
1 引戸
10 ケース
11 窓部
12 ネジ
20 スライダー
23 窓部
30 ガイド部材
31 板バネ
34 凸部
40 ガイドレール
41 ガイド溝
50 ケース
51 窓部
52 ネジ
60 ガイド部材
61 板バネ
65 ローラ(当接部)
66 ブッシュ
70 スライダー

Claims (6)

  1. 引戸の上部に固定され側面に窓部が設けられたケースと、前記ケース内にあって一部が窓部から突出するガイド部材と、ケース内にあって外部からの操作によって移動可能なスライダーとを有し、前記ガイド部材はスライダーとリンクし、スライダーの位置に応じて突出量を調節可能である引戸用レールガイドにおいて、ガイド部材は、窓部から突出する凸部を備えた板バネを有し、スライダーは、ケース内で移動可能であると共にケースの窓部と少なくとも一部が重なり合う窓部を有し、前記板バネの凸部は、スライダーとケースの窓部からケースの外部に突出し、スライダーを移動することにより、スライダーとケースの窓部の重なり部分が増減し、ガイド部材の突出量が変化することを特徴とする引戸用レールガイド。
  2. 引戸の上部に固定され側面に窓部が設けられたケースと、前記ケース内にあって一部が窓部から突出するガイド部材と、ケース内にあって外部からの操作によって移動可能なスライダーとを有し、前記ガイド部材はスライダーとリンクし、スライダーの位置に応じて突出量を調節可能である引戸用レールガイドにおいて、ガイド部材は、ガイドレールのガイド溝と当接可能な当接部及び板バネを備え、前記板バネには勾配部が設けられ、スライダーは、前記板バネの勾配部と接する絞り部を有し、前記当接部はケースの窓から外部に突出し、スライダーの移動に応じて板バネの勾配部と絞り部との接触位置が変化し、板バネが変形してガイド部材の突出量が変化することを特徴とする引戸用レールガイド。
  3. 請求項1、2のいずれかに記載の引戸用レールガイドにおいて、ガイド部材は、ローラを有し、該ローラがガイドレールのガイド溝と当接可能であることを特徴とする引戸用レールガイド。
  4. 請求項3に記載のローラ内にブッシュを挿入し、ローラとブッシュとの間にグリースを介在させたことを特徴とする引戸用レールガイド。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のスライダーを、ケースと連通するネジによって連結し、ネジの回動に応じてスライダーが移動することを特徴とする引戸用レールガイド。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の引戸用レールガイドを案内するガイド溝を有するガイドレールであって、ガイド溝は、端部近傍で狭く形成されていることを特徴とするガイドレール。
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