JP3803498B2 - 衛生洗浄装置の負荷制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の衛生洗浄装置の総使用電力量のピーク値を制限する負荷制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、衛生洗浄装置の普及に伴い、デパートやオフィスビル等に複数台の衛生洗浄装置を設置する機会が増えてきた。これは、デパートやオフィスビル等、人の出入りが激しい場所には必然的に複数台の衛生洗浄装置を設置する必要があるためであり、前記衛生洗浄装置には、用便後の局部に適温の洗浄水を噴射して局部を洗浄する機能をはじめとして、洗浄水を適温に加熱・保温する機能や、洗浄部分を温風により乾燥させる機能、内蔵したヒータによって便座を暖房する機能、更には、室内を暖房する機能等、様々な機能が具備されている。したがって、前記衛生洗浄装置の様々な機能の制御を細部にわたり連携して行うために、前記衛生洗浄装置には、一般的にマイクロコンピュータよりなるコントローラが備えられている。
【0003】
図10は前記複数台の衛生洗浄装置A1 〜A8 をデパートやオフィスビル等に設置した状態を示す一例であり、1は衛生洗浄装置A1 〜A8 の便座を示し、2は前記衛生洗浄装置A1 〜A8 個々に具備されて、様々な機能を制御する前述したコントローラである。3は前記複数台の衛生洗浄装置A1 〜A8 に電力を供給する屋内配電線を示している。
【0004】
図10に示す衛生洗浄装置A1 〜A8 群を使用する場合は、前記コントローラ2の図示しない操作パネルを操作することにより、例えば、衛生洗浄装置A3 は便座1を適温に暖房し、またある衛生洗浄装置A7 は図示しないノズルから局部に向けて所定温度の洗浄水を噴出する。
【0005】
このように、複数台設置される衛生洗浄装置A1 〜A8 は、屋内配電線3から供給される電力を利用して、個別に装備される様々な機能をコントローラ2によって個々に制御し、使用者が衛生洗浄装置A1 〜A8 を快適に使用できるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記衛生洗浄装置A1 〜A8 は前述したとおり、洗浄機能をはじめとして、多くの便利な機能を有しているため、衛生洗浄装置A1 〜A8 を複数台同時に使用するというような場合には非常に多くの電力が必要となる。しかしながら、前記衛生洗浄装置A1 〜A8 は、一般的に、図示しない変電設備から配電線およびトランスを通して、前記デパートやオフィスビル等に供給される電力を、建物内に設置される配電盤によって幾筋かの屋内配電線に細分化し、該屋内配電線から供給される電力を図10に示すように、複数台の衛生洗浄装置A1 〜A8 で利用するよう構成されている。
【0007】
このとき、図10に示す屋内配電線3には、前記配電盤で設定された範囲(上限)の電力量が供給されるため、例えば、屋内配電線3に供給される許容電力量が2kW、そして、1台の衛生洗浄装置の最大使用電力が500Wとすると、前記衛生洗浄装置を最大使用電力で7台同時に使用した場合には、必要な電力量が3.5kWとなり、屋内配電線3が供給する電力量2kWを大幅に超えてしまう。
【0008】
こうした場合、前記建物内においては、図10に示す屋内配電線3が過熱(オーバーヒート)して、発煙,発火等が生じたり、また、建物全体の消費電力がトランスの定格を超えた場合にはブレーカが作動して、前記衛生洗浄装置A1 〜A8 の使用のみならず、建物内のあらゆる電気機器の使用ができなくなるといった不具合があった。
【0009】
本発明は前記問題点を解決するようにしたもので、複数台の衛生洗浄装置で消費される総消費電力量が、屋内配電線の供給電力量を超えることのないよう構成した。
【0010】
【問題を解決するための手段】
【0011】
【0012】
【0013】
請求項1記載の負荷制御装置は、衛生洗浄装置と一体的に取付けられ、衛生洗浄装置の負荷制御状態を監視する手段と、前記衛生洗浄装置の負荷制御状態を他の衛生洗浄装置に送信する手段と、予め、同時に制御可能な衛生洗浄装置の台数を記憶する手段と、他の衛生洗浄装置の負荷制御状態を受信する手段と、前記受信した他の衛生洗浄装置の負荷制御状態から負荷通電量制御中にある衛生洗浄装置の台数を認識し、同時に制御可能な衛生洗浄装置の台数より少ない場合のみ、一体的に取付けた衛生洗浄装置の負荷を制御する手段とから構成した。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
本発明の衛生洗浄装置における負荷制御装置は、複数台の衛生洗浄装置で同時に消費される電力量を、前記衛生洗浄装置に電力を供給する電力線(屋内配電線)の供給電力以下に抑制することにより、前記電力線の発煙や発火等を確実に防止することを可能とした。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1ないし図3により説明する。図1は本発明の衛生洗浄装置における負荷制御装置Bと、これに接続される複数台の衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…を示すブロック図である。図1において、4は前記衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…からの負荷制御情報を受信する受信手段であり,5は前記衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…を最大電力で使用したとき、屋内配電線3から供給される電力量で制御可能な衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の台数を、例えば、設定スイッチ6により設定して記憶する記憶手段を示し、7は前記受信手段4より受信した衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の負荷制御情報から、接続される衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の台数を認識する接続台数認識手段である。
【0022】
8は前記接続台数認識手段7が認識した衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の接続台数が、記憶手段5に記憶した制御可能台数よりも多い場合のみ、受信手段4で受信した衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の負荷制御情報等から、前記衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の負荷を制御するために現在必要な総電力量を算出する必要電力量算出手段を示す。9は前記算出した必要電力量が屋内配電線3から供給される電力量よりも多い場合のみ、接続される各衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…に通電する電力配分を計算する電力配分計算手段を示し、10は前記電力配分計算手段9で計算した電力配分データを各衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…に向けて送信する送信手段である。
【0023】
前記負荷制御装置Bに接続される衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…は、図1に示すように、サーミスタ11で測定した、局部洗浄水の温度,洗浄後に局部を乾燥させる温風,便座1,室内の温度と、コントローラ2上の操作パネル(図示せず)に設置した温度調節ボリューム12を操作することにより任意に設定した設定温度情報(局部洗浄水,温風,便座1,室内のそれぞれの目標温度)を入力する入力手段13と、前記入力した洗浄水,温風,便座1,室内の温度データからノイズ成分を除去するフィルタ14と、ノイズ成分を除去した前記各温度データと設定温度情報から、前記洗浄水,温風,便座1,室内を加熱,暖房するヒータ15(局部洗浄水,温風,便座1,室内を加熱(暖房)する各ヒータはそれぞれ別物であるが、ここでは説明の都合上ヒータ15に統一する。)に通電する通電量を演算処理する通電量演算手段16、および該演算処理した通電量でヒータ15を制御するヒータ制御手段17と、衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…と負荷制御装置Bとの間でデータを送受信する送信手段18,受信手段19とから構成されて、前記衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…は負荷制御装置Bと電気的に接続される。
【0024】
つづいて、前記負荷制御装置Bにおける衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の各ヒータの制御動作を図2を用いて説明する。まず最初に図1に示す負荷制御装置Bは、図示しない電源スイッチを投入することにより、図2のステップS1 にて、マイクロコンピュータ内のRAMの初期化,I/O設定,割り込み処理の設定等の初期化処理を行う。
【0025】
その後、作業者はステップS2 において、衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…を最大電力で使用した時に、屋内配電線3から供給される電力で制御可能な前記衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の台数を、図1に示す設定スイッチ6により記憶手段5に予め記憶させる。そして、ステップS3 において、負荷制御装置Bに接続される各衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の負荷制御情報(通電量演算手段16で演算処理した通電量情報)を受信手段4より取込む(ステップS3 )。接続台数認識手段7は前記受信した負荷制御情報を基に、接続された衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の台数を認識(ステップS4 )し、記憶手段5に記憶される衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の制御可能台数と比較する(ステップS5 )。
【0026】
前記衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の接続台数が制御可能台数より少ないときは、ステップS6 に移行して、衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…のヒータ制御手段17が、通電量演算手段16で演算処理した通電量でヒータ15を制御することを許可する旨の信号(以下、通電許可信号という)を送信手段10を介して各衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…に送信する。
【0027】
これを受信したヒータ制御手段17は、通電量演算手段16で演算処理した通電量でヒータ15を制御することにより、局部洗浄水の温度,局部を乾燥させる温風温度,便座1の温度、および室内温度を温度調節ボリューム12で設定したそれぞれの温度(使用者が所望する温度)まで加熱または暖房する。
【0028】
ステップS5 において、衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の接続台数が制御可能台数より多いときは、ステップS7 に移行して、各衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…の送信手段18を介して送信される負荷制御情報(通電量演算手段16により演算処理した通電量情報)から、全衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…のヒータ15で現在必要とされる通電量を計算する。
【0029】
そして、前記計算した必要通電量が屋内配電線3から供給される電力量よりも多いか少ないかをステップS8 にて判定し、少なかった場合は、ステップS6 の通電許可信号の送信を行う。これを受信した各衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…のヒータ制御手段17は、前述したと同様に、通電量演算手段16で演算処理した通電量でヒータ15を制御して、局部洗浄水,温風,便座1,室内を所望の温度に加熱,暖房する。一方、ステップS8 において、必要通電量が屋内配電線3の電力量よりも多かった場合は、ステップS9 において、各衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…に通電する電力配分を計算する。
【0030】
前記衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…に通電する電力配分は、図3(a)に示す時間分割または同図(b)に示すパワー分割によって行うものであり、前記時間分割による通電量の配分とは、屋内配電線3の供給電力のいわゆるオン/オフ制御を、負荷制御装置Bに接続した複数台の衛生洗浄装置(図3(a)の場合は3台(A1 ,A2 ,A3 ))間で連携して行うものである。つまり、屋内配電線3から供給される交流電力波形がゼロクロス点を通過する度に、電力を供給する衛生洗浄装置A1 ,A2 ,A3 を順次切換えて、同時に消費される電力量を屋内配電線3の許容電力量以下に制限する。
【0031】
同図(b)のパワー分割による通電量の配分とは、いわゆるチョッパー制御による供給電力の制御を、複数台の衛生洗浄装置(図3(b)の場合は3台(A1 ,A2 ,A3 ))間で連携して行うものであり、供給電力の半波分を接続した衛生洗浄装置の台数分で分割してそれぞれ使用することにより、同時に必要とされる消費電力を屋内配電線3の許容電力量以下に制限する。
【0032】
前記パワー分割による通電量の配分は時間分割による通電量の配分と比較して、供給電力の半波分を、接続した衛生洗浄装置の台数で分割して使用するため、供給電力量を細かく設定することができる。すなわち、パワー分割による通電量の配分は、微小な温度制御が可能であるため、例えば、非常にワット密度の大きな負荷(フル通電時に供給電力量を上回って電力を消費する負荷)の制御に使用することが可能となる。
【0033】
一方、時間分割による通電量の配分は、パワー分割による通電量の配分と比較して、交流電力のゼロクロス点でのみオン/オフの切換えを行うため、ノイズの発生が少なく、該ノイズを除去するフィルタ回路等を別途設ける必要がなくなり、装置を小型化できるとともに、製造コストを大幅に低減することができる。
【0034】
図2のステップS9 でヒータ15に通電する電力配分が計算されると、該電力配分データは、送信手段10を介して各衛生洗浄装置A1 ,A2 ,A3 の受信手段19よりヒータ制御手段17に送られる。これにより各衛生洗浄装置A1 ,A2 ,A3 のヒータ制御手段17は、通電量演算手段16で演算処理した電力量を電力配分データ(図3参照)どおりに通電して、それぞれのヒータ15を制御し、局部洗浄水,温風,便座1および室内を使用者が温度設定用ボリューム12で設定した温度に加熱,暖房する。
【0035】
一方、負荷制御装置Bは図2のステップS10で電力配分データを送信すると、再び、ステップS2 の制御可能台数の記憶動作まで戻り、それ以降の動作を順次繰返して行う。然るに、前記ステップS2 の制御可能台数の記憶は、図1に示す設定スイッチ6等で一旦記憶手段5に記憶させれば、再度作業者が設定スイッチ6等を操作して制御可能台数を設定する必要はなく、制御可能台数が変化した必要時のみ操作スイッチ6を操作して制御可能台数を設定変更すればよいものである。
【0036】
本発明は以上説明したように構成されるため、負荷制御装置Bに接続される衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…において同時に使用される総電力量は、図3(a)に示す時間分割、または、同図(b)に示すパワー分割により、屋内配電線3の許容電力量以下に抑制されて、屋内配電線3が過熱することにより、発煙,発火等が発生するのを未然に防止することができる。
【0037】
つづいて、図4,5により本発明の第2実施例について説明する。なお、図4において、図1と同一部品は同一符号を付して説明する。図4は本発明の第2実施例における負荷制御装置C1 ,C2 ,…を示しており、衛生洗浄装置D1 ,D2 ,…と一体的に取付けられている。前記負荷制御装置C1 ,C2 ,…は、他の衛生洗浄装置からの負荷制御状態を受信する受信手段4と、衛生洗浄装置D1 ,D2 ,…を最大電力(実使用上の最大消費電力)で使用したとき、屋内配電線3の許容電力量で制御可能な衛生洗浄装置D1 ,D2 ,…の台数を、設定スイッチ6により設定して記憶する記憶手段5と、前記受信手段4より受信した負荷制御状態から、ヒータ通電量制御中にある衛生洗浄装置D1 ,D2 ,…の台数を認識する動作台数認識手段20と、各衛生洗浄装置D1 ,D2 ,…の負荷制御状態を監視する負荷監視手段21、および該負荷監視手段21で監視した負荷制御状態を他の衛生洗浄装置D1 ,D2 ,…に送信する送信手段10とから構成されている。
【0038】
そして、前記負荷制御装置C1 ,C2 ,…により衛生洗浄装置D1 ,D2 ,…の負荷を制御する場合は、図5に示すように、ステップS21でコンピュータ内のRAMの初期化,I/O設定,割り込み処理の設定等初期化処理を行うと、ステップS22にて、図4に示す記憶手段5に制御可能な衛生洗浄装置の台数を記憶する。つづいて、負荷制御装置C1 ,C2 ,…は、他の衛生洗浄装置の負荷監視手段21でヒータ制御手段17を監視することにより得た負荷制御状態を受信手段4から取込むと(ステップS23)、ステップS24にてヒータ通電量制御中にある他の衛生洗浄装置の台数を認識する。
【0039】
そして、前記ヒータ15の通電量制御中にある衛生洗浄装置の台数が、記憶手段5に記憶された制御可能台数よりも多いときは、ステップS23の負荷制御状態の取込動作まで戻る。前記ヒータ15の通電量制御中にある衛生洗浄装置の台数が記憶手段5に記憶された制御可能台数よりも少ないときは、ステップS26に移行して、自身と一体的に構成された衛生洗浄装置に通電許可信号を送信する。
【0040】
これを受信した衛生洗浄装置のヒータ制御手段17は、通電量演算手段16で演算処理した通電量でヒータ15を制御し、局部洗浄水,温風,便座1,室内の温度を使用者の所望する温度となるよう加熱,暖房することができる。すなわち、図4に示す負荷制御装置C1 ,C2 ,…は、予め記憶手段5に記憶した制御可能台数に現在、ヒータ15の通電量制御中の衛生洗浄装置の台数が達していない場合のみ、ヒータ制御手段17により負荷を制御し、前記制御可能台数に現在、ヒータ15の通電量制御中にある衛生洗浄装置の台数が達している場合には、他の衛生洗浄装置のヒータ通電量制御動作が終了するまで待機して、前記他の衛生洗浄装置のヒータ通電量制御動作が終了してから、自身と一体的に取付けられた衛生洗浄装置の負荷を制御するように構成した。
【0041】
これにより、図4に示す負荷制御装置C1 ,C2 ,…は、衛生洗浄装置D1 ,D2 ,…の負荷を制御する際に、屋内配電線3の供給電力量を超えて電力を消費することにより、配電線3が過熱損傷するといった問題を確実に阻止することができる。
【0042】
図6は本発明の第3実施例における負荷制御装置Eを示すブロック図であり、図中、22は衛生洗浄装置Dのヒータ15に、通電量演算手段16で演算処理した通電量(衛生洗浄装置Dの全負荷が現在必要とする通電量)の何割分を節電するのか(または、何割分を通電するのか)を任意に設定できる節電量設定手段を示している。23は前記節電量設定手段22で設定した節電時の通電量と通電量演算手段16で演算処理した通電量のどちらでヒータ15を制御するのかを選択する通電量選択手段であり、24は前記通電量選択手段23で選択した通電量でヒータ15を制御する旨の信号をヒータ制御手段17に送信する通電量信号出力手段である。前記節電量設定手段22および通電量選択手段23は、図10に示す衛生洗浄装置Dのコントローラ2上の図示しない操作パネル上に、所定のボリュームおよびスイッチ等を配置することにより構成すればよい。
【0043】
図6に示す負荷制御装置Eは、図7に示すステップS31において、コンピュータ内のRAMの初期化,I/O設定,割り込み処理の設定等の初期化処理を行うと、ステップS32で、衛生洗浄装置Dのコントローラ2上に設置した操作パネル上のボリュームを操作することにより、節電時のヒータ15への通電量を、例えば、60%と設定する。つづいて、ステップS33において、同じく操作パネル上に設けたスイッチを操作(ステップS34)することによって、ヒータ15への通電量を節電するか否かの選択をする。この選択の結果、節電をしないのであればステップS35に以降して、通電量信号出力手段24はヒータ制御手段17に対して、通電量演算手段16で演算処理した通電量(衛生洗浄装置Dの全負荷が現在必要とする通電量)でヒータ15を制御してよい旨の信号(通電許可信号)を出力する。
【0044】
この信号を受信したヒータ制御手段17は、通電量演算手段16で演算処理した通電量でヒータ15を制御することによって、局部洗浄水,温風,便座1,室内を適温に加熱,暖房することができる。
【0045】
また、ステップS34で節電を選択した場合は、ステップS36に移行して、通電量信号出力手段24は、通電量演算手段16から取込んだ通電量情報を、前記操作パネル上のボリュームで設定した節電時の通電量(60%)情報にしたがって、ヒータ15に通電する通電量が通電量演算手段16で演算処理した通電量の60%となるような通電パターンを作成し、これをヒータ制御手段17に出力する(ステップS37)。
【0046】
ヒータ制御手段17は前記通電パターンにしたがってヒータ15を制御するのであるが、前記通電パターンの作成は、図8(a)に示す時間分割もしくは、同図(b)に示すパワー分割により行われる。つまり、図8(a)に示す時間分割による通電パターンは、各衛生洗浄装置Dに供給される節電時の電力波形がゼロクロス点を通過する度に、電力を供給する負荷(局部洗浄水,温風,便座1,室内を加熱,暖房するそれぞれのヒータ15)を切換えて、同時に消費される電力量を節電時に衛生洗浄装置Dに供給される電力量以下に制限するよう作成される。
【0047】
このとき、前記作成した通電パターンでヒータ15を制御した結果、ヒータ15にフリッカーが発生した場合には、前記通電量信号出力手段24はヒータ制御手段17を介してこれを確認し、前記作成した通電パターンは無効であると判断して、通電パターンの変更を行う。すなわち、局部洗浄水,温風,便座1,室内を加熱,暖房するそれぞれのヒータ15に通電する通電量はそのままで、各ヒータ15に通電する通電量のオン/オフタイミングを変更する。これにより、ヒータ15はフリッカーを発生することなく、局部洗浄水,温風,便座1,室内を節電時の通電量で、所望する温度に加熱,暖房することができる。
【0048】
図8(b)は衛生洗浄装置Dに供給される節電時の電力量をパワー制御により各ヒータ15に通電する通電パターンを作成したものであり、節電時の供給電力(図8(b)の場合は各半波電力の60%)を、局部洗浄水を加熱するヒータ,温風を加熱するヒータ,便座1を暖房するヒータ、および、室内を暖房するヒータで分割してそれぞれ使用することにより、同時に必要とされる消費電力を、節電時の供給電力以下に制限するものである。
【0049】
そして、図8(b)に示す通電パターンで制御されたヒータ15は、局部洗浄水,温風,便座1,室内を適温に加熱、暖房する。なお、図8に示す交流電力波形は多数存在する通電パターンのうちの一例を示すものであり、実線は通電状態を示し、点線は非通電状態を示している。その後、図6に示す負荷制御装置Eは、図7のステップS32の節電時の通電量設定まで戻り、再び、前述したのと同様の動作を繰返し行う。
【0050】
前述したように、図6に示す負荷制御装置Eは、衛生洗浄装置D1台当たりの消費電力量を抑制することにより、図10に示す屋内配電線3に多数の衛生洗浄装置を接続した場合でも、その総消費電力量を屋内配電線3の供給電力量以下に制限することが可能となり、前記屋内配電線3が過熱により発煙もしくは発火するといった不測の事態が生じる危険性を確実に抑制することができる。
【0051】
なお、前記負荷制御装置Eは、各負荷(局部洗浄水,温風,便座1,室内を加熱,暖房するそれぞれのヒータ15)毎に節電時と通常時の切換えの設定が行える様に構成してもよい。
【0052】
図9は図6に示す通電量選択手段23の構成を示すブロック図であり、節電状態と通常状態の切換えを行う、例えば、押ボタンスイッチからなる操作部25と、前記操作部25の切換状態(押ボタンスイッチが押されているか否か)を監視して、その状態に応じた信号を送信する切換状態監視手段26と、該状態信号を受信して押ボタンスイッチの切換状態を使用者に認識させる、例えば、LEDやデジタル表示板からなる表示部27とから前記通電量選択手段23は構成されている。
【0053】
ここで、前記LEDやデジタル表示板からなる表示部27を、例えば、衛生洗浄装置Dの操作パネル上に配置すれば、前記操作部25の切換状態を、表示部27にLEDを使用した場合は、節電状態で動作しているときは点灯して、通常状態(節電しない状態)で動作しているときは消灯させたり、デジタル表示板を使用した場合は、具体的に文字表示により節電状態であるのか通常状態であるのかを表示することにより、使用者は、現在の衛生洗浄装置Dがどのような状態で動作しているのかを容易に知ることができる。
【0054】
なお、図6に示す負荷制御装置Eは、節電時の通電量を通常時の通電量の60%に設定した場合について説明したが、前記節電時の通電量は、使用者の望む任意数(例えば、40,50,60%の3通り)同時に設定して、衛生洗浄装置Dの設置状況に応じて任意に切換えるようにしてもよい。この場合、前記任意数の通電量を切換えるために、図9に示す通電量選択手段23の操作部25は、前記任意数(40,50,60%)の設定を切換えることの可能な構造のスイッチを採用し、また、表示部27にLEDを使用した場合には、前記設定の切換状態に応じて、輝度を変更させるなどの手段を講じるとよい。
【0055】
また、本発明の負荷制御装置B,C1 ,C2 ,…,Eは、図2,5,7の説明において、衛生洗浄装置A1 ,A2 ,…,D1 ,D2 ,…,Dに具備したヒータの制御動作を例にとり説明したが、本発明はこれに限定することなく、負荷の制御が可能なあらゆる機器に使用可能であることは言うまでもない。
【0056】
本発明の衛生洗浄装置における負荷制御装置は、屋内配電線に接続した衛生洗浄装置の総消費電力量を、屋内配電線の許容供給電力量以下に制限するよう構成したので、前記屋内配電線に規定値以上の電力が流れることはなく、屋内配電線が過熱等により発煙,発火等の事故を発生させることを確実に阻止することができる。
【0057】
【発明の効果】
【0058】
【0059】
【0060】
請求項1に示す衛生洗浄装置の負荷制御装置は、複数台の衛生洗浄装置で同時に使用される電力量が屋内配電線の供給電力量よりも大きい場合、複雑な計算を行う手段を有することなく、同時に消費される電力量を屋内配電線の供給電力量以下に抑えることができるため、機構を簡易化でき製造が容易となる。
【0061】
【0062】
【0063】
さらに、請求項に示す衛生洗浄装置の負荷制御装置は、衛生洗浄装置と一体的に取付けてこれを制御するように構成したので、負荷制御装置を配設する新たな空間を特別に用意する必要はなく、従来の衛生洗浄装置が配置された空間をそのまま利用して容易に使用することができる。
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衛生洗浄装置の負荷制御装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の衛生洗浄装置の負荷制御装置におけるヒータ制御動作を示すフローチャートである。
【図3】通電量制御動作を説明する交流電力の波形図である。
【図4】本発明の第2実施例として示す負荷制御装置のブロック図である。
【図5】第2実施例の負荷制御装置におけるヒータ制御動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施例として示す負荷制御装置のブロック図である。
【図7】第3実施例の負荷制御装置におけるヒータ制御動作を示すフローチャートである。
【図8】第3実施例における通電量制御動作を説明する交流電力の波形図である。
【図9】第3実施例における通電量選択手段を示すブロック図である。
【図10】屋内配電線と衛生洗浄装置の接続状態を示す状態図である。
【符号の説明】
1 便座
2 コントローラ
3 屋内配電線
4,19 受信手段
5 記憶手段
7 接続台数認識手段
8 必要電力量算出手段
9 電力配分計算手段
10,18 送信手段
15 ヒータ
16 通電量演算手段
17 ヒータ制御手段
20 動作台数認識手段
21 負荷監視手段
22 節電量設定手段
23 通電量選択手段
24 通電量信号出力手段
25 操作部
26 切換状態監視手段
27 表示部
A,D 衛生洗浄装置
B,C,E 負荷制御装置

Claims (1)

  1. 衛生洗浄装置と一体的に取付けられ、衛生洗浄装置の負荷制御状態を監視する手段と、前記衛生洗浄装置の負荷制御状態を他の衛生洗浄装置に送信する手段と、予め、同時に制御可能な衛生洗浄装置の台数を記憶する手段と、他の衛生洗浄装置の負荷制御状態を受信する手段と、前記受信した他の衛生洗浄装置の負荷制御状態から負荷通電量制御中にある衛生洗浄装置の台数を認識し、同時に制御可能な衛生洗浄装置の台数より少ない場合のみ、一体的に取付けた衛生洗浄装置の負荷を制御する手段とから構成したことを特徴とする衛生洗浄装置の負荷制御装置。
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