JP3134074B2 - 電気式加熱調理装置の電力供給機構 - Google Patents
電気式加熱調理装置の電力供給機構Info
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Description
焼き、焼きうどん等の調理に使用される電気式加熱調理
装置に関し、詳細には、1電源に接続した2台の電気式
加熱調理装置に1電源当たりの最大消費電力を変えない
で電力供給する電力供給機構に関する。
提供する飲食業界では、鉄板製等の調理板を燃焼ガスで
加熱するガス式加熱調理装置が一般に使用されている。
ガス式加熱調理装置は、熱源が強力で維持費が安価であ
る反面、調理板の温度調節が難しいため、調理板を必要
以上に加熱して使用する傾向があり、燃焼ガスや焼け焦
げによる煙等が大量に発生して店内の空気を汚染し、ま
た燃焼ガスや調理板等の熱気により特に夏季には冷房の
効きが悪いという問題点が指摘されている。
な環境に維持することが要望され、調理板の温度調節に
優れた電気式加熱調理装置が注目され、一部の大型店に
導入されている。電気式加熱調理装置は、調理板を電気
ヒーター加熱するもので、調理板の温度に基づいて電気
ヒーターへの電力供給を制御し、温度調節する電力供給
機構が採用されている。
式加熱調理装置は、電気代が高くつき、維持費が高額に
なるため、設置台数の多い大型店への普及が困難な状況
である。
本料金と電力量料金との和である。電力量料金は、使用
電力量に応じた変動経費であるが、基本料金は1電源当
たりの最大消費電力である契約電力に依存した固定経費
である。従来の電気式加熱調理装置は、1台毎に1電源
に接続して使用されるものであるため、1店舗当たりの
契約電力は設置台数分の最大消費電力となつている。従
って、基本料金は、設置台数に比例して増加し、設置台
数が増えれば増えるほど固定経費として増加することに
なる。特に、大型店においては、稼動率との関係もあつ
て基本料金の割合が高くなる傾向にあり、大きな負担と
なつている。
ためには、設置台数に対する契約電力を減少させること
であり、2台の電気式加熱調理装置を最大消費電力を変
えないで1電源に接続することが考えられる。これによ
り、電源数を設置台数の半分に減少し、契約電力を従来
の2分の1に抑えて基本料金を低減させることができ
る。しかし、1電源当たりの最大消費電力を変えないで
各電気式加熱調理装置を適切に作動するように電力を供
給する電力供給機構が必要であるが、その開発が極めて
困難であり、未だ実現するに至っていない状況である。
たもので、その課題は、設置台数当たりの契約電力を半
減して電気代を低減させることであり、1電源当たりの
最大消費電力を変えないで2台の電気式加熱調理装置を
適切に作動するように電力を供給し得る電力供給機構を
提供することにある。
に、本発明では、2台の電気式加熱調理装置の各電気ヒ
ーターを共通の電源に並列に接続し、各電気ヒーターへ
の電力供給を各電気ヒーターが同時に作動状態とならな
いように各調理板の温度と設定温度とに基づいて交互に
オン・オフ制御することにより、各電気式加熱調理装置
を所定状態で作動するようになっている。
の電気式加熱調理装置の各電気ヒーターを共通の電源に
並列に接続し、各電気ヒーターと電源間にそれぞれ制御
スイツチを設けてなる電力供給回路と、各電気式加熱調
理装置の調理板の温度を測定する温度測定手段と、各電
気式加熱調理装置の作動条件をそれぞれ設定する作動条
件設定手段と、設定された作動条件に対応した各調理板
の設定温度を選択し、各調理板の測定温度と設定温度と
に基づいて各制御スイツチを両者が同時にオン状態とな
らないように交互にオン・オフ制御するスイツチ制御装
置とを備えている。
に対応した各調理板の設定温度を選択する設定温度選択
部と、各調理板の測定温度を設定温度と比較して各調理
板の温度領域を判別する温度領域判別部と、各調理板の
温度領域に基づいて各制御スイツチの作動モードを選択
する作動モード選択部と、一方の制御スイツチがオフ状
態の時に他方の制御スイツチがオン状態となるようにそ
れぞれの作動モードに従つて各制御スイツチに交互にオ
ン・オフ信号を出力する作動信号出力部とを備え、各制
御スイツチの作動モードは、単位時間をオン時間とオフ
時間とに各調理板の温度領域に基づいて所定割合で分割
して形成されている。
る停止設定器、保温状態を設定する保温設定器及び加熱
状態を設定する加熱設定器を備えていてもよい。その
際、スイツチ制御装置の設定温度選択部は、各調理板の
設定温度を保温設定時には保温温度、保温下限温度及び
保温上限温度を1組として、また加熱設定時には加熱温
度、加熱下限温度及び加熱上限温度を1組として設定す
るようになつていてもよい。また、スイツチ制御装置の
温度領域判別部は、保温設定時の温度領域として保温下
限温度以下の温度領域,保温下限温度よりも高く保温温
度以下の温度領域,保温温度よりも高く保温上限温度以
下の温度領域及び保温上限温度よりも高温の温度領域を
設定し、加熱設定時の温度領域として加熱下限温度以下
の温度領域,加熱下限温度よりも高く加熱温度以下の温
度領域,加熱温度よりも高く加熱上限温度以下の温度領
域及び加熱上限温度よりも高温の温度領域を設定するよ
うになっていてもよい。
各制御スイツチの作動モードを各調理板の温度領域に対
応して選択するとともに、単位時間当たりにおけるそれ
ぞれのオン時間の和が単位時間を超えないように各調理
板の温度領域の組合わせに基づいて選択するようになつ
ていてもよい。
により説明する。図1は本発明の電力供給機構を適用し
た電気式加熱調理装置を概念的に示す説明図である。図
1において、1及び2は第1及び第2の電気式加熱調理
装置(以下、調理装置という)である。各調理装置1,
2は、鉄板製,アルミ製,セラミツク製等からなる第1
又は第2の調理板3,4の下方に第1又は第2の電気ヒ
ーター(以下、ヒーターという)5,6を配設し、各ヒ
ーター5,6に通電することにより各調理板3,4を加
熱するようになつている。各ヒーター5,6は、高温耐
熱性セラミツク材料に発熱体を埋め込み、コンパクトに
パネル化した遠赤外線パネルヒーターからなつており、
ヒートアツプタイムが短く、温度分布が均一で、保温
性、熱効率等に優れた特性を備えている。各ヒーター
5,6は、電力供給回路7によつて1つの交流電源8に
並列に接続されており、各ヒーター5,6と交流電源8
間にはそれぞれ第1又は第2のソリツドステーリレー
(以下、SSRという)9,10が設けられている。各
SSR9,10は、制御スイツチであり、後述するスイ
ツチ制御装置(以下、制御装置という)21からのオン
・オフ信号によりオン・オフ作動し、各ヒーター5,6
への電力供給を制御するようになつている。
測定する第1及び第2の温度測定手段で、各調理板3,
4とヒーター5,6との間に配置されている。各温度測
定手段11,12は、熱を電気信号に変換ずるサーミス
タ等からなり、各調理板3,4の測定温度を制御装置2
1に入力するように接続されている。13及び14は、
各調理装置1,2の作動条件を設定する第1及び第2の
作動条件設定手段で、停止状態に設定する第1及び第2
の停止設定器15,16、保温状態に設定する第1及び
第2の保温設定器17,18、加熱状態に設定する第1
及び第2の加熱設定器19,20を備え、各作動条件を
制御装置21に入力するように接続されている。
らなり、図2にブロツク図で示すように、設定温度選択
部22、温度領域判別部23、作動モード選択部24及
び作動信号出力部25を備え、各作動条件設定手段1
3,14からの作動条件信号及び各温度測定手段11,
12からの測定温度信号に基づいて各SSR9,10の
作動モードを選択し、各SSR9,10に交互にオン・
オフ信号を出力するようになつている。
の作動条件に対応した各調理板3,4の設定温度が記憶
されており、各作動条件設定手段13,14からの作動
条件信号によりそれぞれ所定の設定温度を選択し、各設
定温度信号を温度領域判別部23に出力するようになつ
ている。各設定温度は、例えば図6に示すように、保温
設定時には保温下限温度T1,保温温度T2及び保温上
限温度T3を1組として設定され、加熱設定時には加熱
下限温度T4,加熱温度T5及び加熱上限温度T6を1
組として設定されている。また、停止設定時には、停止
信号を出力するようになつている。なお、各設定温度
は、調理対象物によつて異なつている。
1,12からの測定温度信号を入力し、測定温度を設定
温度と比較してそれぞれどの温度領域にあるかを判別
し、各温度領域信号を作動モード選択部24に出力する
ようになつている。各温度領域は、例えば図6に示すよ
うに、保温設定時には保温下限温度T1以下の温度領域
A、保温下限温度T1よりも高く保温温度T2以下の温
度領域B、保温温度T2よりも高く保温上限温度T3以
下の温度領域C、保温上限温度T3よりも高温の温度領
域Dの4つの温度領域であり、加熱設定時には加熱下限
温度T4以下の温度領域W、加熱下限温度T4よりも高
く加熱温度T5以下の温度領域X、加熱温度T5よりも
高く加熱上限温度T6以下の温度領域Y、加熱上限温度
T6よりも高温の温度領域Zの4つの温度領域である。
び温度領域に応じた各SSR9,10の作動モードが記
憶されており、温度領域判別部23からの各温度領域信
号によつて対応する作動モードを選択し、所定の作動モ
ード信号を作動信号出力部25に出力するようになつて
いる。各SSR9,10の作動モードは、作動条件及び
温度領域に応じて各調理板3,4が必要とする熱量を供
給するように設定されており、例えば図3に示すように
数秒間を単位時間とし、この単位時間を温度領域に応じ
てオン時間とオフ時間とに所定割合で分割して形成され
ている。図3において、作動モードM0は、オン時間の
割合を0とするもので、熱量の供給を必要としない停止
設定時、保温設定時の温度領域D及び加熱設定時の温度
領域Zに対応して設定されている。作動モードM2は、
オン時間の割合を2割とするもので、保温設定時の温度
領域C及び加熱設定時の温度領域Yに対応して設定され
ている。作動モードM3は、オン時間を3割とするもの
で、保温設定時の温度領域B及び加熱設定時の温度領域
Xに対応して設定されている。作動モードM2及びM3
は、各調理板3,4が放熱により保温下限温度T1又は
加熱下限温度T4以下に低下せず、しかも保温上限温度
T3又は加熱上限温度T6以上に上昇せず、保温温度T
2又は加熱温度T5の近傍にあるように熱量を供給する
ように設定されている。作動モードM5,M7,M8及
びM10は、オン時間の割合をそれぞれ5割、7割、8
割及び10割とするもので、大量の熱量を必要とする保
温設定時の温度領域A及び加熱設定時の温度領域Wに対
応して設定されている。すなわち、温度領域A及びWに
おいては、各調理板3,4を速やかに保温温度T2及び
加熱設定温度T5まで上昇させることが好ましく、各ヒ
ーター5,6の合計電力が最大消費電力となるように作
動させることを前提にし、M5,M7.M8,M10が
設定されている。そして、これらの作動モードM5,M
7,M8及びM10は、後述するように各調理板3,4
の温度領域の組合わせに基づいて選択する時に、一方の
作動モードがM5の時に他方の作動モードをM5に選択
し、M3に対してM7を選択し、M2に対してM8を選
択し、M0に対してM10を選択し、両者の作動モード
の単位時間当たりのオン時間の和が10割となるように
設定されている。なお、作動モードの単位時間は、各調
理板3,4の熱容量、各ヒーター5,6のヒートアツプ
タイム、保温性等の各調理装置1,2の特性に基づいて
決定される。
度領域及びこれらの組合わせに基づいて選択するように
なつており、選択される作動モードの組合わせは表1に
示すようになつている。表1において、例えば一方の調
理板3,4の温度領域がA又はWである場合には、選択
する作動モードが他方の調理板3,4の温度領域によつ
て異なり、他方の温度領域がA又はWの時は他方のM5
に対してM5、B又はXの時は他方のM3に対してM
7、C又はYの時は他方のM2に対してM8、D又はZ
の時は他方のM0に対してM10を選択する。他方の作
動条件が停止設定の時は、他方の作動モードのM0に対
してM10を選択する。すなわち、各SSR9,10の
作動モードは、単位時間毎に各オン時間の和が10割と
なるように選択する。また、各調理装置1,2が停止設
定されてなく、しかも各調理板3,4の温度領域がA及
びWでない場合には、それぞれの温度領域に対応した作
動モードを選択し、温度領域がB又はXの時はM3、C
又はYの時はM2、D又はZの時はM0を選択する。な
お、温度領域がA及びWに対応した作動モードとしてM
5のみを設定することにより、各調理板3,4の温度領
域によつてそれぞれの作動モードを選択するようになつ
ていてもよい。
モードに従つて各SSR9,10に交互にオン・オフ信
号を出力し、単位時間毎に第1SSR9にオン信号を所
定時間出力した後、第2SSR10にオン信号を所定時
間出力するようになつている。これにより、各ヒーター
5,6が同時に作動状態となることがなく、両者を最大
消費電力の範囲内で作動させることができる。例えば、
図4は各調理板3,4が同じ温度領域にある場合におけ
る各SSR9,10の作動状態を示しており、両者の温
度領域がA又はWの時は、各SSR9,10の作動モー
ドがM5であり、単位時間毎に第1SSR9を5割の時
間オン作動した後に第2SSR10を5割の時間オン作
動し、各ヒーター5,6に合計で10割の電力を供給す
る。温度領域がB又はXの時は、各SSR9,10の作
動モードがM3であり、同様にして第1SSR9、第2
SSR10を順にオン作動し、6割の電力を供給する。
温度領域がC又はYの時は、各SSR9,10の作動モ
ードがM2であり、同様にして4割の電力を供給する。
温度領域がD又はZの時は、各SSR9,10の作動モ
ードがM0であり、各SSR9,10をオン作動させる
ことがなくオフ状態にあり、各ヒーター5,6には電力
が供給されない。
図5に示す制御装置21の制御フローチヤート図に従つ
て説明する。ステツプS1では、設定温度選択部22に
おいて第1作動条件設定手段13からの作動条件信号を
停止設定、保温設定、加熱設定のいずれの作動条件であ
るかを判別し、判別された作動条件に対応した設定温度
を選択する。ステツプS2では、温度領域判別部23に
おいて第1温度測定手段11からの第1調理板3の測定
温度信号と設定温度選択部22からの設定温度信号とに
基づいて、第1調理板3の温度領域がA,B.C,D,
W,X,Y,Zのいずれであるかを判別する。その際、
設定温度選択部22からの信号が停止信号であるか否か
も判別する。次ぎに、ステツプS3,S4では、ステツ
ブS1,S2と同様にして第2作動条件設定手段14に
よる作動条件及び第2調理板4の温度領域を判別する。
S5に進み、作動モード選択部24において第1調理板
3の温度領域と第2調理板4の温度領域との組合わせに
基づいて表1に示すように第1SSR9と第2SSR1
0の作動モードを選択する。そして、ステツプS6から
ステツプS12まで順次進むが、これらの各ステツプS
6,S7,S8,S9,S10,S11,S12では作
動信号出力部25において次のように処理される。ま
ず、第1SSR99にオン信号を出力し、作動モードに
応じた設定時間を経過した後にオフ信号を出力して第1
SSR9を停止させる。次いで、第2SSR10にオン
信号を出力し、作動モードに応じた設定時間を経過した
後にオフ信号を出力して第2SSR10を停止させる。
しかる後、第1SSR9にオン信号を出力して第2SS
R10にオフ信号を出力するまでに単位時間を経過した
ことを確認し、単位時間毎の処理を終了する。
出力することにより、対応するヒーター5,6に電力が
供給され、各調理板3,4が加熱され温度上昇する。各
調理装置1,2の作動条件と各調理板3,4の温度状態
との関係は、例えば図6〜11に示すようになつてい
る。図6は、各熱調理装置1,2が停止状態にあり、各
加熱設定器19,20を同時に作動して加熱設定した場
合の各調理板3,4の温度状態を示している。各調理板
3,4の設定温度は、加熱設定温度T4,T5,T6が
選択され、温度領域がW,X,Y,Zのいずれであるか
により表1の作動モードの組合わせに基づいて各SSR
9,10の作動モードが選択される。各加熱設定器1
9,20を作動した時点の各調理板3,4の温度が常温
であることから、それぞれの温度領域はWとなる。従つ
て、各SSR9,10の作動モードとしてM5が選択さ
れ、図4の(a)に示すように、まず第1SSR9を単
位時間の5割の時間オン状態とし、次いで第2SSR1
0を同様にオン状態とする。以後、単位時間毎に各SS
R9,10を前記と同様のオン・オフ作動を繰り返す。
各ヒーター5,6には、各SSR9,10のオン時間分
の電力を供給することになり、各調理板3,4は加熱さ
れて図6に示すように温度上昇する。各調理板3,4の
温度が加熱下限温度T4を超えて温度領域Xに到達した
時、各SSR9,10の作動モードとしてM3が選択さ
れ、図4の(b)に示すように各SSR9,10を順次
3割の時間オン状態とする。各ヒーター5,6への電力
供給時間が短くなることから、各調理板3,4の温度上
昇が緩やかになる。しかし、温度領域Wにおける温度上
昇の影響により加熱温度T5を超えて温度領域Yに到達
する。温度領域Yに到達した時、各SSR9,10の作
動モードとしてM2が選択され、図4の(c)に示すよ
うに各SSR9,10を順次2割の時間オン状態とす
る。各ヒーターへ5,6への電力供給時間は、さらに短
くなる。しかし、前記と同様にして加熱上限温度T6を
超えて温度領域Zに到達し、各SSR9,10の作動モ
ードとしてM0が選択され、図4の(d)に示すように
各SSR9,10をオフ状態とする。これにより、各調
理板3,4の温度が徐々に下降し、やがて温度領域Yに
到達する。以後、温度領域YとXとの間を行き来し、各
調理板3,4の温度を加熱温度の近傍に維持する。
て第1調理装置1を加熱設定した場合の各調理板3,4
の温度状態を示す。第1調理装置1の作動条件が加熱設
定で、第2調理装置2が停止設定であることから、表1
に基づけば第2SSR10の作動モードが常時M0であ
り、第1SSR9の作動モードは温度領域WではM1
0、温度領域XではM3、温度領域YではM2、温度領
域ZではM0となる。これにより、第1調理板3の温度
が温度領域Wにある場合には、第1SSR9を単位時間
の10割の時間オン状態にするため、第1ヒーター5に
は連続して電力が供給される。従つて、加熱温度T5に
到達するまでの時間t2が図6の場合の時間t1よりも
短く、第1調理板3を急速に温度上昇させる。
作動し、各調理板3,4が保温温度T2の近傍に到達し
た後に、各加熱設定器19,20を同時に作動した場合
の各調理板3,4の温度状態を示す。各保温設定器1
7,18の作動により保温設定温度T1,T2,T3が
選択され、温度領域がA,B,C,Dのいずれにあるか
により表1の作動モードの組合わせに基づいて各SSR
9,10の作動モードが選択される。各保温設定器1
7,18の作動時点では、ともに温度領域Aであるか
ら、それぞれ作動モードM5が選択される。そして、温
度領域Bに対しては作動モードM3が、温度領域Cに対
しては作動モードM2が、温度領域Dに対しては作動モ
ードM0がそれぞれ選択される。次に、加熱設定器1
9,20の作動により加熱設定温度T4,T5,T6が
選択され、温度領域がW、X、Y、Zのいずれにあるか
により作動モードが選択される。そして、各加熱設定器
19,20の作動時点における各調理板3,4の温度が
ほぼ保温温度T2であり、ともに温度領域Wにあること
から、それぞれの作動モードとしてM5が選択される。
これにより、各ヒーター5,6に5割づつの電力が供給
され、各調理板3,4は急速に加熱され、時間t4後に
加熱温度T5に到達する。
作動し、各調理板3,4が保温温度T2の近傍に到達し
た後に、第1加熱設定器19のみを作動した場合の各調
理板3,4の温度状態を示す。各調理板3,4が保温温
度T2の近傍に到達するまでは、各SSR9,10を図
8におけると同様にしてオン・オフ制御する。そして、
第1加熱設定器19を作動することにより、第1調理板
3の温度領域がW、X、Y、Zに設定される。これによ
り、各調理板3の温度が保温温度T2であるが、第1調
理板3の温度領域がWで第2調理板4の温度領域がB又
はCであることから、第2SSR10の作動モードがM
3又はM2となる。第1SSR9の作動モードは、第2
SSR10がM3の時はM7に、第2SSR10がM2
の時はM8になる。従つて、第2ヒーター6には3割又
は2割の電力が供給されるが、第1ヒーター5には7割
又は8割の電力が供給されることになり、第1調理板3
は図8の場合よりもさらに急速に加熱され、時間t4よ
りも短い時間t6で加熱温度T5に到達する。
第1調理板3が保温温度T2の近傍に到達した後に、第
1加熱設定器17を作動した場合の各調理板3,4の温
度状態を示す。第2調理装置2の作動条件が停止設定で
あり、第1保温設定器17を作動した時点における第1
調理板3の温度領域は図8及び図9の場合と同様にAで
あることから、第2SSR10の作動モードがM0であ
るのに対して第1SSR9の作動モードはM10とな
る。従つて、第1ヒーター5には10割の電力が供給さ
れ、第1調理板3は図8における時間t3及び図9にお
ける時間t5よりも短い時間t7後に保温温度T2に到
達する。また、第1加熱設定器19を作動した時におけ
る第1調理板3の温度領域が図8及び図9と同様にWで
あるが、第1SSR9の作動モードがM10であるた
め、第1ヒーター5には10割の電力が供給される。こ
れにより、第1調理板3は、図8及び図9におけるより
も急速に温度上昇し、時間t4,t6よりも短い時間t
8で加熱温度T5に到達する。
設定器18とを同時に作動した場合の各調理板3,4の
温度状態を示す。第1調理板3の温度領域は、W,X,
Y,Zに設定され、第2調理板4の温度領域はA,B,
C,Dに設定される。第1加熱設定器19及び第2保温
設定器18の作動時点における第1調理板3及び第2調
理板4の温度が常温であり、第1調理板3の温度領域は
Wが選択され、第2調理板4の温度領域はAが選択され
る。そして、各SSR9,10の作動モードは、表1に
基づけばともにM5になり、図6,図8,図9における
と同様にして各調理板3,4が温度上昇する。第2調理
板4が保温下限温度T1を超えて温度領域Bに到達した
時、第2SSR10の作動モードがM5からM3に切り
替えられる。一方、第1調理板3は温度領域Wにあるた
め、第1SSR9の作動モードがM5からM7に切り替
えられ、第1調理板3は急速に温度上昇する。従つて、
第1調理板3は、図7における時間t2よりも長いが、
図6における時間t1よりも短い時間t11で加熱温度
T5に到達する。
調理装置1の作動条件と第2調理装置2の作動条件とを
種々に組合わせることができ、繁忙な時期,閑散な時
期,来客が集中する時、来客が分散している時等の多種
多用の使用状況に対応することができる。なお、26及
び27は、第1及び第2の表示ランプで、各調理装置
1,2の作動状態を点滅又は点灯して表示するようにな
つている。例えば、各調理板3,4が保温温度にある時
に点滅し、加熱温度にある時に点灯するようになつてい
てもよい。
の電源に並列に接続し、交互に電力を供給するように制
御することから、従来と同一の契約電力で2倍の台数を
設置することができる。すなわち、設置台数に対する契
約電力が従来の2分の1になる。これにより、基本料金
が2分の1に抑制され、電気代に占める基本料金の割合
が低減し、電気代を引き下げることが可能になつた。
力供給することから、各調理板を効率良く加熱すること
ができる。特に、作動条件毎に4つの温度領域が設定さ
れている場合には、制御スイツチをより適切に作動して
電力供給を制御することができる。これにより、各調理
板を不必要に加熱することがなく、使用電力量を抑制し
て節電することができる。従つて、電力量料金が低減
し、さらに電気代を下げることが可能になつた。
に基づいて各制御スイツチの作動モードを選択ずるよう
になつている場合には、各調理装置を別々の作動条件と
することができ、多種多用の使用状況に対応させること
ができる。また、これにより、各調理板を不必要に加熱
することを防止でき、一層節電することができる。
明図。
図。
各温度領域との対応で示すSSR作動状態説明図。
チヤート図。
の関係を説明する調理板温度状態説明図で、各調理装置
を同時に加熱設定した場合を示す。
のみを加熱設定した場合を示す。
同時に保温設定した後、各調理板が保温温度の近傍にあ
る時に同時に加熱設定した場合を示す。
同時に保温設定した後、各調理板が保温温度の近傍にあ
る時に第1調理装置のみを加熱設定した場合を示す。
置のみを保温設定した後、第1調理板が保温温度の近傍
にある時に第1調理装置のみを加熱設定した場合を示
す。
調理装置を加熱設定し、第2調理装置を保温設定した場
合を示す。
ーター(第2ヒーター) 7 電力供給回路 8 交流電源 9 第1SSR(第1制御スイツチ) 10 第2SS
R(第2制御スイツチ) 11 第1温度測定手段 12 第2温度
測定手段 13 第1作動条件設定手段 14 第2作動
条件設定手段 15 第1停止設定器 16 第2停止
設定器 17 第1保温設定器 18 第2保温
設定器 19 第1加熱設定器 20 第2加熱
設定器 21 スイツチ制御装置(制御装置) 22 設定温度
選択部 23 温度領域判別部 24 作動モー
ド選択部 25 作動信号出力部 T1,T2,T3 保温設定温度 T4,T5,T
6 加熱設定温度 A,B,C,D 保温設定時の温度領域 W,X,Y,
Z 加熱設定時の温度領域 M0,M2,M3,M5,M7,M8,M10 各SS
Rの作動モード
Claims (3)
- 【請求項1】 2台の電気式加熱調理装置(1,2)の
各電気ヒーター(5,6)を共通の電源(8)に並列に
接続し、各電気ヒーター(5,6)と電源(8)間にそ
れぞれ制御スイツチ(9,10)を設けてなる電力供給
回路(7)と、各電気式加熱調理装置の調理板(3,
4)の温度を測定する温度測定手段(11,12)と、
各電気式加熱調理装置(1,2)の作動条件をそれぞれ
設定する作動条件設定手段(13,14)と、設定され
た作動条件に対応した各調理板の設定温度(T 1 ,
T 2 ,T 3 ,T 4 ,T 5 ,T 6 )を選択し、各調理板
(3,4)の測定温度と設定温度(T 1 ,T 2 ,T 3 ,
T 4 ,T 5 ,T 6 )とに基づいて各制御スイツチ(9,
10)を両者が同時にオン状態とならないように交互に
オン・オフ制御するスイツチ制御装置(21)とを備
え、 スイツチ制御装置(21)は、設定された作動条件に対
応して各調理板の設定温度(T1,T2,T3,T4,
T5,T6)を選択する設定温度選択部(22)と、各
調理板(3,4)の測定温度を設定温度(T1,T2,
T3,T4,T5,T6)と比較して各調理板の温度領
域(A,B,C,D,W,X,Y,Z)を判別する温度
領域判別部(23)と、各調理板の温度領域(A,B,
C,D,W,X,Y,Z)に基づいて各制御スイツチの
作動モード(M0,M2,M3,M5,M7,M8,M
10)を選択する作動モード選択部(24)と、一方の
制御スイツチ(9,10)がオフ状態の時に他方の制御
スイツチ(9,10)がオン状態となるようにそれぞれ
の作動モード(M0,M2,M3,M5,M7,M8,
M10)に従つて各制御スイツチ(9,10)に交互に
オン・オフ信号を出力する作動信号出力部(25)とを
備え、各制御スイツチの作動モード(M0,M2,M
3,M5,M7,M8,M10)は単位時間をオン時間
とオフ時間とに各調理板の温度領域(A,B,C,D,
W,X,Y,Z)に基づいて所定割合で分割して形成さ
れていることを特徴とする電気式加熱調理装置の電力供
給機構。 - 【請求項2】 各作動条件設定手段(13,14)は、
停止状態を設定する停止設定器(15,16),保温状
態を設定する保温設定器(17,18)及び加熱状態を
設定する加熱設定器(19,20)を備え、スイツチ制
御装置の設定温度選択部(22)は、各調理板(3,
4)の設定温度を保温設定時には保温温度(T2),保
温下限温度(T1)及び保温上限温度(T3)を1組と
して、また加熱設定時には加熱温度(T5),加熱下限
温度(T4)及び加熱上限温度(T6)を1組として設
定しており、スイツチ制御装置の温度領域判別部(2
3)は、保温設定時の温度領域として保温下限温度(T
1)以下の温度領域(A),保温下限温度(T1)より
も高く保温温度(T2)以下の温度領域(B),保温温
度(T2)よりも高く保温上限温度(T3)以下の温度
領域(C)及び保温上限温度(t3)よりも高温の温度
領域(D)が設定され、加熱設定時の温度領域として加
熱下限温度(T4)以下の温度領域(W),加熱下限温
度(T5)よりも高く加熱温度(T5)以下の温度領域
(X),加熱温度(T5)よりも高く加熱上限温度(T
6)以下の温度領域(Y)及び加熱上限温度(T6)よ
りも高温の温度領域(Z)が設定されている請求項1記
載の電気式加熱調理装置の電力供給機構。 - 【請求項3】 スイツチ制御装置の作動モード選択部
(24)は、各制御スイツチの作動モード(M0,M
2,M3,M5,M7,M8,M10)を各調理板の温
度領域(A,B,C,D,W,X,Y,Z)に対応して
選択するとともに、単位時間当たりにおけるそれぞれの
オン時間の和が単位時間を超えないように各調理板の温
度領域(A,B,C,D,W,X,Y,Z)の組合わせ
に基づいて選択するようになつている請求項1又は2記
載の電気式加熱調理装置の電力供給機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07354882A JP3134074B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 電気式加熱調理装置の電力供給機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07354882A JP3134074B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 電気式加熱調理装置の電力供給機構 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09190876A JPH09190876A (ja) | 1997-07-22 |
JP3134074B2 true JP3134074B2 (ja) | 2001-02-13 |
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ID=18440550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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---|---|---|---|---|
JP2008103178A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 温度制御方法、温度制御装置及び部品実装装置 |
JP2013080615A (ja) * | 2011-10-04 | 2013-05-02 | Shichiyo Seisakusho:Kk | 温度制御機構及び電気オーブン |
-
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- 1995-12-28 JP JP07354882A patent/JP3134074B2/ja not_active Expired - Fee Related
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