JP3803207B2 - 圧電磁器組成物及び圧電トランス - Google Patents

圧電磁器組成物及び圧電トランス Download PDF

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    • H10N30/40Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and electrical output, e.g. functioning as transformers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば超音波振動子、アクチュエータ、圧電トランス等に適する圧電磁器組成物、及び、例えば液晶ディスプレイのバックライト用インバータ等の電力変換装置に用いられる圧電トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】
圧電材料は、電気エネルギーを機械的振動エネルギ−に、もしくは機械的振動エネルギ−を電気エネルギーに変換することのできる材料として、超音波振動子、アクチュエータ、圧電トランス等さまざまなデバイスへの応用がなされている。これらの用途では、大きな電気機械結合係数及び機械的品質係数を具備した圧電材料が用いられる。その一例として、Pb(Zn1/3Nb2/3)O3−Pb(Sn1/3Nb2/3)O3−PbTiO3−PbZrO3系組成物にMnO2を添加した組成物があり、優れた圧電性を示すことが明らかにされている(特公昭56−30714号公報)。
【0003】
近年、圧電デバイスの高出力化が求められている。これに対し、圧電材料は、高電界駆動もしくは機械的振動の増大に伴い、機械的品質係数が非線形的に低下し、内部エネルギ−損失により急激に発熱する。そのため、高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さい圧電材料が求められている。
【0004】
また、昨今のOA機器の小型化に伴い、液晶ディスプレイのバックライトとして用いられる冷陰極管用インバータ等に圧電トランスが普及し始めている。圧電トランスは、入力した電気エネルギーを機械的振動エネルギーに変換し、再び電気エネルギーに変換することで、入力電圧の昇圧または降圧を行う。このような用途で用いられる圧電トランスは、変換効率が高く、小型かつ薄型であることが要求される。
【0005】
また、圧電トランスは圧電素子の共振を利用するデバイスであり、長さ方向の振動を用いる場合、素子長さが短くなるほど共振周波数は高くなる。すなわち、小型化することは駆動周波数の高周波数化につながる。しかしながら、駆動周波数を高周波数化すると、回路周辺の浮遊容量の影響、冷陰極管の周波数特性等により、インバータ回路など圧電トランスを含む回路全体としての変換効率が低下する。そのため、小型かつ比較的低い周波数で駆動可能な圧電トランスが求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の材料は、低電界駆動においては優れた圧電性を示す。しかしながら、高電界駆動による機械的品質係数の低下が大きい。
【0007】
本発明の第一の目的は、上記従来の圧電材料の課題を考慮し、大きな機械的品質係数を有し、且つ高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さな圧電磁器組成物、および、それを圧電体として用いることによって、高電界駆動時の発熱量が少なく、高出力可能な圧電デバイスを提供することである。
【0008】
また、積層構造の圧電デバイスを形成する場合、銀パラジウムペーストと圧電磁器組成物を同時に焼成することにより、電極と圧電体との接着工程を省略できる上、積層構造の圧電デバイスを容易に製造できるという効果が得られる。銀パラジウムペーストと圧電磁器組成物を同時に焼成する場合の焼成温度は、1150℃が上限であり、従来材料では適応することが困難であった。さらに、銀パラジウムペースト中のパラジウム含有量を少なくし、原料コストを低減するためには、1100℃未満の焼成温度が望ましい。
【0009】
本発明の第二の目的は、1100℃未満の温度で焼成可能であり、大きな機械的品質係数を有し、且つ高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さな圧電磁器組成物、および、それを圧電体として用いることによって、高電界駆動時の発熱量が少なく、高出力可能な圧電デバイスを提供することである。
【0010】
また、圧電トランスに一定の電気エネルギーを入力する場合、圧電体を薄くすると、昇圧(降圧)比は高くなるものの、変換効率が低下する。
【0011】
本発明の第三の目的は、変換効率が高く、且つ薄型な圧電トランスを提供することである。
【0012】
さらに、圧電トランスに一定の電気エネルギーを入力する場合、圧電トランスの駆動周波数を低くすると、機械的振動振幅が増大し、変換効率が低下する。
【0013】
本発明の第四の目的は、駆動周波数が低くても変換効率が高く、小型な圧電トランスを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明(請求項1に記載の本発明に対応)は、組成式が(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3で表され、前記組成式中の記号Aに対応する元素が{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、前記組成式中のu,v,w,x,y,zが次式を満足するものであり、かつ、MnO2に換算して0.1〜3モル%のMn化合物が添加されていることを特徴とする、高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さい圧電磁器組成物である。
【0015】
【数1】
w+x+y+z=1
0.85≦u≦0.99
0.97≦v≦1.03
0.01≦w≦0.20
0.01≦x≦0.15
0.35≦y≦0.48
0.30≦z≦0.50
第1の本発明により、大きな機械的品質係数を有し、且つ高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さな圧電磁器組成物を提供することができる。
【0016】
第2の本発明(請求項2に記載の本発明に対応)は、組成式が[(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3t−(YMnO31-tで表され、前記組成式中の記号Aに対応する元素が{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、前記組成式中のt,u,v,w,x,y,zが次式で示される範囲にあることを特徴とする、高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さい圧電磁器組成物である。
【0017】
【数2】
w+x+y+z=1
0.960≦t≦0.999
0.90≦u≦0.99
0.97≦v≦1.03
0.01≦w≦0.20
0.01≦x≦0.15
0.35≦y≦0.48
0.30≦z≦0.50
第2の本発明により、大きな機械的品質係数を有し、且つ高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さな圧電磁器組成物を提供することができる。
【0018】
第3の本発明(請求項3に記載の本発明に対応)は、組成式が(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3で表され、前記組成式中の記号Aに対応する元素が{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、前記組成式中のu,v,w,x,y,zが次式を満足するものであり、かつ、MnO2に換算して0.1〜3モル%のMn化合物及び0.5〜2モル%のZnOが添加されていることを特徴とする、高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さい圧電磁器組成物である。
【0019】
【数1】
w+x+y+z=1
0.85≦u≦0.99
0.97≦v≦1.03
0.01≦w≦0.20
0.01≦x≦0.15
0.35≦y≦0.48
0.30≦z≦0.50
第3の本発明により、1100℃未満の温度で焼成可能であり、大きな機械的品質係数を有し、且つ高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さな圧電磁器組成物を提供することができる。
【0020】
第4の本発明(請求項4に記載の本発明に対応)は、組成式が[(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3t−(YMn31-tで表され、前記組成式中の記号Aに対応する元素が{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、前記組成式中のt,u,v,w,x,y,zが次式を満足するものであり、かつ、0.5〜2モル%のZnOが添加されていることを特徴とする、高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さい圧電磁器組成物である。
【0021】
【数2】
w+x+y+z=1
0.960≦t≦0.999
0.90≦u≦0.99
0.97≦v≦1.03
0.01≦w≦0.20
0.01≦x≦0.15
0.35≦y≦0.48
0.30≦z≦0.50
第4の本発明により、1100℃未満の温度で焼成可能であり、大きな機械的品質係数を有し、且つ高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さな圧電磁器組成物を提供することができる。
【0022】
第5の本発明(請求項5に記載の本発明に対応)は、第1または第2の本発明の圧電磁器組成物を圧電体として用いることを特徴とする圧電デバイスである。
【0023】
第5の本発明により、高電界駆動時の発熱量が少なく、高出力可能な圧電デバイスを提供することができる。
【0024】
第6の本発明(請求項6に記載の本発明に対応)は、第5の本発明の圧電デバイスを利用した圧電トランスである。
【0025】
第6の本発明により、変換効率が高く、且つ薄型な圧電トランスを提供することができる。
【0026】
第7の本発明(請求項7に記載の本発明に対応)は、長さ方向分極部と厚み方向分極部とを備えることを特徴とする第6の本発明の圧電トランスである。
【0027】
第7の本発明により、変換効率が高く、且つ薄型な圧電トランスを提供することができる。
【0028】
第8の本発明(請求項8に記載の本発明に対応)は、2分の1波長モードで励振することを特徴とする第7の本発明の圧電トランスである。
【0029】
第8の本発明により、駆動周波数が低くても変換効率が高く、且つ小型な圧電トランスを提供することができる。
【0030】
第9の本発明(請求項9に記載の本発明に対応)は、第3または第4の本発明の圧電磁器組成物および銀パラジウムペースト電極を有することを特徴とする圧電デバイスである。
【0031】
第9の本発明により、高電界駆動時の発熱量が少なく、高出力可能な圧電デバイスを提供することができる。
【0032】
第10の本発明(請求項10に記載の本発明に対応)は、第9の本発明の圧電デバイスを利用した圧電トランスである。
【0033】
第10の本発明により、変換効率が高く、且つ薄型な圧電トランスを提供することができる。
【0034】
第11の本発明(請求項11に記載の本発明に対応)は、長さ方向分極部と厚み方向分極部とを備えることを特徴とする第10の本発明の圧電トランスである。
【0035】
第11の本発明により、変換効率が高く、且つ薄型な圧電トランスを提供することができる。
【0036】
第12の本発明(請求項12に記載の本発明に対応)は、2分の1波長モードで励振することを特徴とする第11の本発明の圧電トランスである。
【0037】
第12の本発明により、駆動周波数が低くても変換効率が高く、且つ小型な圧電トランスを提供することができる。
【0038】
なお、第9〜12の本発明の圧電デバイス及び圧電トランスは、銀パラジウムペーストと圧電磁器組成物を同時に焼成することにより、容易に積層化できるという特徴を有する。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0040】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における圧電トランスの外観を示す斜視図である。図1中の矢印は、圧電体の分極軸の方向を表している。入力電極3a,bが主平面上に形成された圧電体駆動部1は、厚み方向に分極処理を施されたものであり、端部上面に出力電極4が形成された圧電体発電部2は、入力電極3a,bと出力電極4間で長さ方向に分極処理を施されたものである。
【0041】
本実施の形態における圧電トランスの動作について説明する。入力電極3a,b間に交流電気信号を印加すると、圧電体駆動部1に逆圧電効果による機械振動が励振される。この機械振動による圧電効果によって、出力電極4−入力電極(の共通電極)3間に電圧が発生し、電気信号として取り出される。以上によって、入力電圧を出力電圧に変換するものである。入力電圧/出力電圧の関係は、圧電体の寸法、印加する交流電気信号の周波数などによって決まる。なお、本タイプの圧電トランスでは、圧電体(圧電体駆動部1+圧電体発電部2)の長さ方向伸び振動の1波長モード(λモード)の振動において、最も効率よく電圧の変換が行われる。入力電極3a,bおよび出力電極4は、例えば、銀焼き付けにより形成されたものである。
【0042】
圧電体駆動部1および圧電体発電部2は、組成式が(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3で表され、前記組成式中の記号Aに対応する元素が{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、前記組成式中のu,v,w,x,y,zが次式を満足するものであり、かつ、MnO2に換算して0.1〜3モル%のMn化合物が添加されている圧電磁器組成物である。
【0043】
【数1】
w+x+y+z=1
0.85≦u≦0.99
0.97≦v≦1.03
0.01≦w≦0.20
0.01≦x≦0.15
0.35≦y≦0.48
0.30≦z≦0.50
本実施の形態における圧電磁器組成物は、上記条件を満足することにより、大きな機械的品質係数を有し、且つ高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さいことが確認されており、詳細については後述する実施例で説明する。
【0044】
また、本実施の形態における圧電トランスは、上記圧電磁器組成物を用いることにより、変換効率が高く、且つ薄型なものを実現できることが確認されており、詳細については後述する実施例で説明する。
【0045】
なお、本実施の形態の変形例として、本実施の形態における圧電磁器組成物の代わりに、組成式が[(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3t−(YMnO31-tで表され、前記組成式中の記号Aに対応する元素が{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、前記組成式中のt,u,v,w,x,y,zが次式を満足する圧電磁器組成物を用いるとしてもよい。
【0046】
【数2】
w+x+y+z=1
0.960≦t≦0.999
0.90≦u≦0.99
0.97≦v≦1.03
0.01≦w≦0.20
0.01≦x≦0.15
0.35≦y≦0.48
0.30≦z≦0.50
本変形例においても、前述した本実施の形態における圧電磁器組成物および圧電トランスと同様の効果が得られることが確認されており、これらの詳細についても、後述する実施例で説明する。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を、図面を参照して説明する。本実施の形態は、本発明の圧電磁器組成物に関する点以外は、前述した第1の実施の形態における圧電トランスと同様である。したがって、本実施の形態において、特に説明のないものについては、第1の実施の形態と同じとし、第1の実施の形態と同じ呼称の構成部材については、特に説明のない限り、第1の実施の形態と同様の機能を持つものとする。
【0047】
本実施の形態における圧電トランスの構成については、図1と同じである。
【0048】
入力電極3a,bおよび出力電極4は、例えば、銀焼き付けにより形成されたもの、もしくは、銀パラジウムペーストを焼成して形成されたものである。
【0049】
圧電体駆動部1および圧電体発電部2は、組成式が(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3で表され、前記組成式中の記号Aに対応する元素が{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、前記組成式中のu,v,w,x,y,zが次式を満足するものであり、かつ、MnO2に換算して0.1〜3モル%のMn化合物及び0.5〜2モル%のZnOが添加されている圧電磁器組成物である。
【0050】
【数1】
w+x+y+z=1
0.85≦u≦0.99
0.97≦v≦1.03
0.01≦w≦0.20
0.01≦x≦0.15
0.35≦y≦0.48
0.30≦z≦0.50
本実施の形態における圧電磁器組成物は、上記条件を満足することにより、1100℃未満の温度で焼成可能であり、大きな機械的品質係数を有し、且つ高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さいことが確認されており、詳細については後述する実施例で説明する。
【0051】
また、本実施の形態における圧電トランスは、上記圧電磁器組成物を用いることにより、変換効率が高く、且つ薄型なものを実現できることが確認されており、詳細については後述する実施例で説明する。
【0052】
さらに、本実施の形態における圧電トランスを製造する場合、上記圧電磁器組成物が1100℃未満の温度で焼成可能であることにより、電極となる銀パラジウムペーストと同時に焼成して積層構造とすることが可能となるので、積層構造の圧電デバイスを容易に製造できる。
【0053】
なお、本実施の形態の変形例として、本実施の形態における圧電磁器組成物の代わりに、組成式が[(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3t−(YMnO31-tで表され、前記組成式中の記号Aに対応する元素が{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、前記組成式中のt,u,v,w,x,y,zが次式を満足するものであり、かつ、0.5〜2モル%のZnOが添加されている圧電磁器組成物を用いるとしてもよい。
【0054】
【数2】
w+x+y+z=1
0.960≦t≦0.999
0.90≦u≦0.99
0.97≦v≦1.03
0.01≦w≦0.20
0.01≦x≦0.15
0.35≦y≦0.48
0.30≦z≦0.50
本変形例においても、前述した本実施の形態における圧電磁器組成物および圧電トランスと同様の効果が得られることが確認されており、これらの詳細についても、後述する実施例で説明する。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0055】
図2は、本発明の第3の実施の形態における圧電トランスの外観を示す斜視図である。図2中の矢印は、圧電体の分極軸の方向を表している。入力電極8a,bが主平面上に形成された圧電体駆動部5は、厚み方向に分極処理を施されたものであり、圧電体発電部6,7は、圧電体駆動部5の両側部が長さ方向に分極処理を施され、端部両面にそれぞれ出力電極9a,b、9c,dが形成されたものである。
【0056】
本実施の形態における圧電トランスの動作について説明する。入力電極8a,b間に交流電気信号を印加すると、圧電体駆動部5に逆圧電効果による機械振動が励振される。この機械振動による圧電効果によって、出力電極9a,b−入力電極8a,b間、および出力電極9c,d−入力電極8a,b間に電圧が発生し、電気信号として取り出される。以上によって、入力電圧を出力電圧に変換するものである。入力電圧/出力電圧の関係は、圧電体の寸法、印加する交流電気信号の周波数などによって決まる。なお、本タイプの圧電トランスでは、圧電体(圧電体駆動部5+圧電体発電部6,7)の長さ方向伸び振動の1/2波長モード(λ/2モード)の振動において、最も効率よく電圧の変換が行われる。1/2波長モードの振動周波数は、1波長モードの振動周波数の1/2である。
【0057】
入力電極8a,bおよび出力電極9a,b,c,dは、例えば、銀焼き付けにより形成されたものである。
【0058】
圧電体駆動部5および圧電体発電部6,7は、組成式が(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3で表され、前記組成式中の記号Aに対応する元素が{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、前記組成式中のu,v,w,x,y,zが次式を満足するものであり、かつ、MnO2に換算して0.1〜3モル%のMn化合物が添加されている圧電磁器組成物である。
【0059】
【数1】
w+x+y+z=1
0.85≦u≦0.99
0.97≦v≦1.03
0.01≦w≦0.20
0.01≦x≦0.15
0.35≦y≦0.48
0.30≦z≦0.50
本実施の形態における圧電磁器組成物は、上記条件を満足することにより、大きな機械的品質係数を有し、且つ高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さいことが確認されており、詳細については後述する実施例で説明する。
【0060】
また、本実施の形態における圧電トランスは、上記圧電磁器組成物を用いることにより、駆動周波数が低くても変換効率が高く、且つ薄型なものを実現できることが確認されており、詳細については後述する実施例で説明する。
【0061】
なお、本実施の形態におけるλ/2モード圧電トランスとして、図2に示したような中央駆動型の構成をとったが、構造は特に限定するものではなく、図1に示した構成など、長さ方向分極部と厚み方向分極部を有し、かつλ/2モードで励振し得る構成では同様の効果が得られる。
【0062】
なお、本実施の形態の変形例として、本実施の形態における圧電磁器組成物の代わりに、組成式が[(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3t−(YMnO31-tで表され、前記組成式中の記号Aに対応する元素が{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、前記組成式中のt,u,v,w,x,y,zが次式を満足する圧電磁器組成物を用いるとしてもよい。
【0063】
【数2】
w+x+y+z=1
0.960≦t≦0.999
0.90≦u≦0.99
0.97≦v≦1.03
0.01≦w≦0.20
0.01≦x≦0.15
0.35≦y≦0.48
0.30≦z≦0.50
本変形例においても、前述した本実施の形態における圧電磁器組成物および圧電トランスと同様の効果が得られることが確認されており、これらの詳細についても、後述する実施例で説明する。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を、図面を参照して説明する。本実施の形態は、本発明の圧電磁器組成物に関する点以外は、前述した第3の実施の形態における圧電トランスと同様である。したがって、本実施の形態において、特に説明のないものについては、第3の実施の形態と同じとし、第3の実施の形態と同じ呼称の構成部材については、特に説明のない限り、第3の実施の形態と同様の機能を持つものとする。本実施の形態における圧電トランスの構成については、図2と同じである。入力電極8a,bおよび出力電極9a,b,c,dは、例えば、銀焼き付けにより形成されたもの、もしくは、銀パラジウムペーストを焼成して形成されたものである。
【0064】
圧電体駆動部5および圧電体発電部6,7は、組成式が(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3で表され、前記組成式中の記号Aに対応する元素が{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、前記組成式中のu,v,w,x,y,zが次式を満足するものであり、かつ、MnO2に換算して0.1〜3モル%のMn化合物及び0.5〜2モル%のZnOが添加されている圧電磁器組成物である。
【0065】
【数1】
w+x+y+z=1
0.85≦u≦0.99
0.97≦v≦1.03
0.01≦w≦0.20
0.01≦x≦0.15
0.35≦y≦0.48
0.30≦z≦0.50
本実施の形態における圧電磁器組成物は、上記条件を満足することにより、1100℃未満の温度で焼成可能であり、大きな機械的品質係数を有し、且つ高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さいことが確認されており、詳細については後述する実施例で説明する。
【0066】
また、本実施の形態における圧電トランスは、上記圧電磁器組成物を用いることにより、駆動周波数が低くても変換効率が高く、且つ薄型なものを実現できることが確認されており、詳細については後述する実施例で説明する。
【0067】
なお、本実施の形態におけるλ/2モード圧電トランスとして、図2に示したような中央駆動型の構成をとったが、構造は特に限定するものではなく、図1に示した構成など、長さ方向分極部と厚み方向分極部を有し、かつλ/2モードで励振し得る構成では同様の効果が得られる。
【0068】
さらに、本実施の形態における圧電トランスを製造する場合、上記圧電磁器組成物が1100℃未満の温度で焼成可能であることにより、電極となる銀パラジウムペーストと同時に焼成して積層構造とすることが可能となるので、積層構造の圧電デバイスを容易に製造できる。
【0069】
なお、本実施の形態の変形例として、本実施の形態における圧電磁器組成物の代わりに、組成式が[(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3t−(YMnO31-tで表され、前記組成式中の記号Aに対応する元素が{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、前記組成式中のt,u,v,w,x,y,zが次式を満足するものであり、かつ、0.5〜2モル%のZnOが添加されている圧電磁器組成物を用いるとしてもよい。
【0070】
【数2】
w+x+y+z=1
0.960≦t≦0.999
0.90≦u≦0.99
0.97≦v≦1.03
0.01≦w≦0.20
0.01≦x≦0.15
0.35≦y≦0.48
0.30≦z≦0.50
本変形例においても、前述した本実施の形態における圧電磁器組成物および圧電トランスと同様の効果が得られることが確認されており、これらの詳細についても、後述する実施例で説明する。
【0071】
なお、上述した第1〜第4の実施の形態においては、本発明の圧電磁器組成物を用いた圧電トランスについて説明したが、本発明の圧電磁器組成物の適用は、圧電トランスに限定されるものではなく、超音波振動子、アクチュエータをはじめとする多くの圧電デバイスに対して適用できるものである。本発明の圧電磁器組成物を適用することにより、薄型化、小型化された圧電デバイス、および、製造の容易な積層型圧電デバイスを実現することができる。
【0072】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を説明する。
【0073】
以下の実施例は、上述した第1〜第4の実施の形態及びそれらの変形例に対応するものであり、それぞれに対応する圧電磁器組成物及び圧電トランスと、それらの比較例の試料を作製して、上述した効果の検証を行った結果を示すものである。
(実施例1)
以下、第1〜第4の実施の形態における圧電磁器組成物の実施例及びその比較例について説明する。
【0074】
試料を作製する際の出発原料には、化学的に高純度のPbO,La23,Nd23,Pr23,Bi23,ZnO,SnO2,Nb25,TiO2,ZrO2,MnCO3,Y23を用い、これらを所定の組成になるよう秤量し、ジルコニアボールを用いたボールミルにより湿式混合した。ここで、MnCO3はMnO2に換算して必要量得るようにした。なお、出発原料としては前述した各成分元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩、アルコキシド等いずれを用いてもよい。混合物をボールミルから取り出して乾燥した後、空気中において850〜1100℃で2時間仮焼した。仮焼粉体を前述したボールミルにより湿式粉砕し、粉砕泥しょうをボールミルから取り出して乾燥した後、ポリビニールアルコール溶液を添加して造粒した。
【0075】
得られた造粒粉体を、金型とプレスを用いて直径20mm厚さ約2mmの円板に成形した。成形体を、空気中において700℃で1時間保持してバインダーアウトを行った後、空気中において1000〜1260℃で2時間保持して焼成した。焼成体を直径約16mm厚さ約1mmの円板に加工した後、その両主面に銀電極を焼き付け、100℃の絶縁油中で1〜5kV/mmの直流電界を印加して分極処理を施した。得られた円板試料のインピーダンスアナライザを用いた共振反共振法による測定から、円板径方向振動の機械的品質係数Qmを求めた。ここで、印加電圧が0.1VrmsのときのQm値と印加電圧が5VrmsのときのQm値を求め、高電界駆動によるQm低下の度合いを評価した。
(表1)に、組成と焼成温度、及び印加電圧が0.1VrmsのときのQm値と印加電圧が5VrmsのときのQm値を示す。なお、試料番号の右に記された(*)は本発明の権利範囲外の試料であることを示す。
【0076】
【表1】
Figure 0003803207
(表1)に示す結果から明らかなように、本発明の第1及び第3の実施の形態における圧電磁器組成物に対応する試料は、低電界駆動時(0.1Vrms)には1200以上の高い機械的品質係数Qmを示し、且つ高電界駆動時(5Vrms)にも1100以上の高いQm値を示している。また、本発明の第2及び第4の実施の形態における圧電磁器組成物に対応する試料(試料番号29,30,31,34の試料)は、さらに1100℃未満の焼成温度で高いQm値を示し、銀パラジウムペーストと同時に焼成することが可能である。
【0077】
これに対し、比較例の試料(試料番号1,5,10,13,14,17,18,22,32の試料)は、高電界駆動時にQm値が著しく低下している。
(実施例2)
以下、第1〜第4の実施の形態それぞれの変形例における圧電磁器組成物の実施例およびその比較例について説明する。
【0078】
実施例1の場合と同様にして得られた造粒粉体を、金型とプレスを用いて直径20mm厚さ約2mmの円板に成形した。成形体を、空気中において700℃で1時間保持してバインダーアウトを行った後、空気中において1000〜1260℃で2時間保持して焼成した。焼成体を直径約16mm厚さ約1mmの円板に加工した後、その両主面に銀電極を焼き付け、100℃の絶縁油中で1〜5kV/mmの直流電界を印加して分極処理を施した。得られた円板試料のインピーダンスアナライザを用いた共振反共振法による測定から、円板径方向振動の機械的品質係数Qmを求めた。ここで、印加電圧が0.1VrmsのときのQm値と印加電圧が5VrmsのときのQm値を求め、高電界駆動によるQm低下の度合いを評価した。
【0079】
(表2)に、組成と焼成温度、及び印加電圧が0.1VrmsのときのQm値と印加電圧が5VrmsのときのQm値を示す。なお、試料番号の右に記された(*)は本発明の権利範囲外の試料であることを示す。
【0080】
【表2】
Figure 0003803207
(表2)に示す結果から明らかなように、本発明の第1及び第3の実施の形態の変形例における圧電磁器組成物に対応する試料は、低電界駆動時(0.1Vrms)には1100以上の高い機械的品質係数Qmを示し、且つ高電界駆動時(5Vrms)にも1000以上の高いQm値を示している。また、本発明の第2及び第4の実施の形態の変形例における圧電磁器組成物に対応する試料(試料番号63,64,65,68の試料)は、さらに1100℃未満の焼成温度で高いQm値を示し、銀パラジウムペーストと同時に焼成することが可能である。
【0081】
これに対し、比較例の試料(試料番号35,39,44,47,48,51,52,56,66の試料)は、高電界駆動時にQm値が著しく低下している。
(実施例3)
以下、第1及び第2の実施の形態における圧電トランスの実施例およびその比較例について、図1を参照して説明する。本発明における圧電トランスの外観図を図1に示す。
【0082】
実施例1の場合と同様にして得られた造粒粉体を、金型とプレスを用いて長さ50mm幅10mm厚さ約3mmの矩形板に成形した。成形体を、空気中において700℃で1時間保持してバインダーアウトを行った後、空気中において1000〜1260℃で2時間保持して焼成した。焼成体を長さ40mm幅7mm厚さ2mm及び1mmの矩形板に加工した。圧電体駆動部1は、入力電極3a,bを主平面上に銀焼き付けにより形成し、厚み方向に分極処理を施した。圧電体発電部2は、幅1mmの出力電極4を形成し、入力電極3a,bと出力電極4間で長さ方向に分極処理を施した。図1中の矢印は分極軸の方向を表している。また、圧電体駆動部1及び圧電体発電部2の長さは、それぞれ20mmとした。出力電極4に100kΩの負荷抵抗を接続し、入力電極3a,bに交流電気信号を印加して、機械振動を励振した。効率の評価は、長さ方向伸び振動の1波長モード(λモード)について行った。なお、入力電力Winは3W、共振周波数はおよそ80kHzである。
(表3)に、組成及び圧電体素子厚さと圧電トランスの効率を示す。なお、試料番号の右に記された(*)は本発明の権利範囲外の試料であることを示す。
【0083】
【表3】
Figure 0003803207
(表3)に示す結果から明らかなように、本発明の第1の実施の形態における圧電トランスに対応する試料は、圧電体素子厚さが1mmと薄いときにも90%以上の高い効率を示す。また、本発明の第2の実施の形態における圧電トランスに対応する試料(試料番号111,112,115,116の試料)は、さらに1100℃未満の焼成温度で高い効率を示し、銀パラジウムペーストと同時に焼成して積層構造とすることが可能である。実際に、9層の圧電体(試料番号111の試料の組成)と10層の銀パラジウム電極からなる積層型圧電トランスを作製し、トランス特性を評価したところ、高い変換効率と高い昇圧比を示すことが確認された。
【0084】
これに対し、比較例の試料(試料番号69,70,79,80,85,86,87,88,93,94の試料)は、圧電体素子厚さが1mmと薄いときには特に効率が著しく低下していることがわかる。
【0085】
なお、試料番号70(比較例)及び試料番号110の試料の20分間連続駆動後の温度上昇を評価したところ、室温25℃に対して各々36℃及び16℃であり、本発明の第1及び第2の実施の形態における圧電磁器組成物を用いた圧電デバイスは、高電界駆動時の発熱量が少なく、高出力可能であることが確認された。(実施例4)
以下、第1及び第2の実施の形態の変形例における圧電トランスの実施例およびその比較例について、図1を参照して説明する。本発明における圧電トランスの外観図を図1に示す。
【0086】
実施例1の場合と同様にして得られた造粒粉体を、金型とプレスを用いて長さ50mm幅10mm厚さ約3mmの矩形板に成形した。成形体を、空気中において700℃で1時間保持してバインダーアウトを行った後、空気中において1000〜1260℃で2時間保持して焼成した。焼成体を長さ40mm幅7mm厚さ2mm及び1mmの矩形板に加工した。圧電体駆動部1は、入力電極3a,bを主平面上に銀焼き付けにより形成し、厚み方向に分極処理を施した。圧電体発電部2は、幅1mmの出力電極4を形成し、入力電極3a,bと出力電極4間で長さ方向に分極処理を施した。図1中の矢印は分極軸の方向を表している。また、圧電体駆動部1及び圧電体発電部2の長さは、それぞれ20mmとした。出力電極4に100kΩの負荷抵抗を接続し、入力電極3a,bに交流電気信号を印加して、機械振動を励振した。効率の評価は、長さ方向伸び振動の1波長モード(λモード)について行った。なお、入力電力Winは3W、共振周波数はおよそ80kHzである。
(表4)に、組成及び圧電体素子厚さと圧電トランスの効率を示す。なお、試料番号の右に記された(*)は本発明の権利範囲外の試料であることを示す。
【0087】
【表4】
Figure 0003803207
(表4)に示す結果から明らかなように、本発明の第1の実施の形態の変形例における圧電トランスに対応する試料は、圧電体素子厚さが1mmと薄いときにも90%以上の高い効率を示す。また、本発明の第2の実施の形態の変形例における圧電トランスに対応する試料(試料番号153,154,157,158の試料)は、さらに1100℃未満の焼成温度で高い効率を示し、銀パラジウムペーストと同時に焼成して積層構造とすることが可能である。実際に、9層の圧電体(試料番号153の試料の組成)と10層の銀パラジウム電極からなる積層型圧電トランスを作製し、トランス特性を評価したところ、高い変換効率と高い昇圧比を示すことが確認された。
【0088】
これに対し、比較例の試料(試料番号123,124,129,130,135,136の試料)は、圧電体素子厚さが1mmと薄いときには特に効率が著しく低下していることがわかる。
【0089】
なお、試料番号124(比較例)及び試料番号154の試料の20分間連続駆動後の温度上昇を評価したところ、室温25℃に対して各々62℃及び18℃であり、本発明の第1及び第2の実施の形態の変形例における圧電磁器組成物を用いた圧電デバイスは、高電界駆動時の発熱量が少なく、高出力可能であることが確認された。
(実施例5)
以下、第3及び第4の実施の形態における圧電トランスの実施例およびその比較例について、図面を参照して説明する。本発明における圧電トランスの外観図を図2に示す。
【0090】
実施例1の場合と同様にして得られた造粒粉体を、金型とプレスを用いて長さ50mm幅10mm厚さ約3mmの矩形板に成形した。成形体を、空気中において700℃で1時間保持してバインダーアウトを行った後、空気中において1000〜1260℃で2時間保持して焼成した。焼成体を長さ40mm幅7mm厚さ1mmの矩形板に加工した。圧電体駆動部5は、入力電極8a,bを主平面上に銀焼き付けにより形成し、厚み方向に分極処理を施した。圧電体発電部6及び7は、幅1mmの出力電極9a,b,c,dを形成し、入力電極8a,bと出力電極9a,b及び出力電極9c,d間で各々長さ方向に分極処理を施した。図2中の矢印は分極軸の方向を表している。また、圧電体駆動部5の長さは24mm、圧電体発電部6及び7の長さは各々8mmとした。120kΩの負荷抵抗に4本のリード線を接続し、各リード線を出力電極9a,b,c,dに接続した。入力電極8a,bに交流電気信号を印加して、機械振動を励振した。効率の評価は、長さ方向伸び振動の2分の1波長モード(λ/2モード)について行った。なお、入力電力Winは3W、共振周波数はおよそ40kHzである。
【0091】
(表5)に、組成及び2分の1波長モード圧電トランスの効率を示す。なお、試料番号の右に記された(*)は本発明の権利範囲外の試料であることを示す。
【0092】
【表5】
Figure 0003803207
長さ方向伸び振動の共振周波数は、振動モードにより異なる。共振周波数が40kHzの場合、1波長モード(λモード)での圧電体素子長さはおよそ80mmであるのに対し、2分の1波長モード(λ/2モード)での素子長さはおよそ40mmである。つまり、小型の圧電トランスを実現するためには、振動モードを2分の1波長モードにすることが効果的である。しかし、共振周波数が低くなると振動振幅が増大し、機械的歪みが増大するために、圧電トランスの効率は低下する。
【0093】
しかしながら、(表5)に示す結果から明らかなように、本発明の第3の実施の形態における圧電トランスに対応する試料は、駆動周波数が40kHzと低いときにも85%以上の高い効率を示す。また、本発明の第4の実施の形態における圧電トランスに対応する試料(試料番号180,182の試料)は、さらに1100℃未満の焼成温度で高い効率を示し、銀パラジウムペーストと同時に焼成して積層構造とすることが可能である。実際に、9層の圧電体(試料番号180の試料の組成)と10層の銀パラジウム電極からなる積層型圧電トランスを作製し、トランス特性を評価したところ、高い変換効率と高い昇圧比を示すことが確認された。
【0094】
これに対し、比較例の試料(試料番号159,164,167,168,171の試料)は、効率が著しく低い。
(実施例6)
以下、第3及び第4の実施の形態の変形例における圧電トランスの実施例およびその比較例について、図面を参照して説明する。本発明における圧電トランスの外観図を図2に示す。
【0095】
実施例1の場合と同様にして得られた造粒粉体を、金型とプレスを用いて長さ50mm幅10mm厚さ約3mmの矩形板に成形した。成形体を、空気中において700℃で1時間保持してバインダーアウトを行った後、空気中において1000〜1260℃で2時間保持して焼成した。焼成体を長さ40mm幅7mm厚さ1mmの矩形板に加工した。圧電体駆動部5は、入力電極8a,bを主平面上に銀焼き付けにより形成し、厚み方向に分極処理を施した。圧電体発電部6及び7は、幅1mmの出力電極9a,b,c,dを形成し、入力電極8a,bと出力電極9a,b及び出力電極9c,d間で各々長さ方向に分極処理を施した。図2中の矢印は分極軸の方向を表している。また、圧電体駆動部5の長さは24mm、圧電体発電部6及び7の長さは各々8mmとした。120kΩの負荷抵抗に4本のリード線を接続し、各リード線を出力電極9a,b,c,dに接続した。入力電極8a,bに交流電気信号を印加して、機械振動を励振した。効率の評価は、長さ方向伸び振動の2分の1波長モード(λ/2モード)について行った。なお、入力電力Winは3W、共振周波数はおよそ40kHzである。
【0096】
(表6)に、組成及び2分の1波長モード圧電トランスの効率を示す。なお、試料番号の右に記された(*)は本発明の権利範囲外の試料であることを示す。
【0097】
【表6】
Figure 0003803207
(表6)に示す結果から明らかなように、本発明の第3の実施の形態の変形例における圧電トランスに対応する試料は、駆動周波数が40kHzと低いときにも85%以上の高い効率を示す。また、本発明の第4の実施の形態の変形例における圧電トランスに対応する試料(試料番号201,203の試料)は、さらに1100℃未満の焼成温度で高い効率を示し、銀パラジウムペーストと同時に焼成して積層構造とすることが可能である。実際に、9層の圧電体(試料番号203の試料の組成)と10層の銀パラジウム電極からなる積層型圧電トランスを作製し、トランス特性を評価したところ、高い変換効率と高い昇圧比を示すことが確認された。
【0098】
これに対し、比較例の試料(試料番号186,188,192の試料)は、効率が著しく低い。
【0099】
なお、本実施の形態におけるλ/2モード圧電トランスとして、図2に示したような
中央駆動型の構成をとったが、構造は特に限定するものではなく、図1に示した構成など、長さ方向分極部と厚み方向分極部を有し、かつλ/2モードで励振し得る構成では同様の効果を期待できる。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、請求項1,2の本発明は、大きな機械的品質係数を有し、且つ高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さな圧電磁器組成物を提供することができる。
【0101】
請求項3,4の本発明は、1100℃未満の温度で焼成可能であり、大きな機械的品質係数を有し、且つ高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さな圧電磁器組成物を提供することができる。
【0102】
請求項5,9の本発明は、高電界駆動時の発熱量が少なく、高出力可能な圧電デバイスを提供することができる。
【0103】
請求項6,7,10,11の本発明は、変換効率が高く、且つ薄型な圧電トランスを提供することができる。
【0104】
請求項8,12の本発明は、駆動周波数が低くても変換効率が高く、且つ小型な圧電トランスを提供することができる。
【0105】
なお、請求項9〜12の本発明の圧電デバイス及び圧電トランスは、銀パラジウムペーストと圧電磁器組成物を同時に焼成することにより、容易に積層化できるという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1,2の実施の形態における圧電トランスの外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の第3,4の実施の形態における圧電トランスの外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、5 圧電体駆動部
2、6、7 圧電体発電部
3、8 入力電極
4、9 出力電極

Claims (12)

  1. 組成式を(Pbu1-u v {(Zn1/3Nb2/3 w (Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3と表したとき、記号Aが{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、且つu,v,w,x,y,zが次の数式で示される範囲にある圧電磁器組成物に対し、MnO2に換算して0.1〜3モル%のMn化合物を添加することを特徴とする、高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さい圧電磁器組成物。
    【数1】
    w+x+y+z=1
    0.85≦u≦0.99
    0.97≦v≦1.03
    0.01≦w≦0.20
    0.01≦x≦0.15
    0.35≦y≦0.48
    0.30≦z≦0.50
  2. 組成式を[(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3t−(YMnO31-tと表したとき、記号Aが{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、且つt,u,v,w,x,y,zが次の数式で示される範囲にあることを特徴とする、高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さい圧電磁器組成物。
    【数2】
    w+x+y+z=1
    0.960≦t≦0.999
    0.90≦u≦0.99
    0.97≦v≦1.03
    0.01≦w≦0.20
    0.01≦x≦0.15
    0.35≦y≦0.48
    0.30≦z≦0.50
  3. 組成式を(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3と表したとき、記号Aが{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、且つu,v,w,x,y,zが次の数式で示される範囲にある圧電磁器組成物に対し、MnO2に換算して0.1〜3モル%のMn化合物及び0.5〜2モル%のZnOを添加することを特徴とする、高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さい圧電磁器組成物。
    【数1】
    w+x+y+z=1
    0.85≦u≦0.99
    0.97≦v≦1.03
    0.01≦w≦0.20
    0.01≦x≦0.15
    0.35≦y≦0.48
    0.30≦z≦0.50
  4. 組成式を[(Pbu1-uv{(Zn1/3Nb2/3w(Sn1/3Nb2/3xTiyZrz2-v3t−(YMnO31-tと表したとき、記号Aが{La,Nd,Pr,Bi}からなる群(A)から選ばれた少なくとも一種の成分であり、且つt,u,v,w,x,y,zが次の数式で示される範囲にある圧電磁器組成物に対し、0.5〜2モル%のZnOを添加することを特徴とする、高電界駆動による機械的品質係数の低下が小さい圧電磁器組成物。
    【数2】
    w+x+y+z=1
    0.960≦t≦0.999
    0.90≦u≦0.99
    0.97≦v≦1.03
    0.01≦w≦0.20
    0.01≦x≦0.15
    0.35≦y≦0.48
    0.30≦z≦0.50
  5. 請求項1または2に記載の圧電磁器組成物を圧電体として用いることを特徴とする圧電デバイス。
  6. 圧電トランスとして請求項5に記載の圧電デバイスを用いることを特徴とする圧電トランス。
  7. 長さ方向分極部と厚み方向分極部とを備えることを特徴とする請求項6に記載の圧電トランス。
  8. 2分の1波長モードで励振することを特徴とする請求項7に記載の圧電トランス。
  9. 請求項3または4に記載の圧電磁器組成物と、銀パラジウムペースト電極とを備えたことを特徴とする圧電デバイス。
  10. 圧電トランスとして請求項9に記載の圧電デバイスを用いることを特徴とする圧電トランス。
  11. 長さ方向分極部と厚み方向分極部とを備えることを特徴とする請求項10に記載の圧電トランス。
  12. 2分の1波長モードで励振することを特徴とする請求項11に記載の圧電トランス。
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