JP3802094B2 - 熱可塑性バインダー及びポリブタジエンシリルフェロセン可塑剤を含む固体火工組成物 - Google Patents

熱可塑性バインダー及びポリブタジエンシリルフェロセン可塑剤を含む固体火工組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は熱可塑性バインダーを有する新規な固体火工組成物に関し、そして一般に固体推進剤の分野に関する。本発明は、特に宇宙船打上げの加速段階での燃焼で汚染を生ずることがないか又は殆んど生じない固体推進剤であり、加速単位体及び対タンクロケットとして顕著な高燃焼率の固体推進剤であり、そして例えば救助用非常いかだの受動保護、緊急脱出のトボガン又は自動車での不燃焼クッション又はバックの非毒性ガスを発生する固体推進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性バインダーを含む多くの固体火工組成物はすでに知られている。一般に、これら組成物は、熱可塑性バインダーを別としてこのバインダーのための可塑剤、及び使用目的に応じて還元剤を加えるかどうかは別として酸化剤、を本質的に含むことである。
【0003】
これら主要な成分は別として、これらの組成物は、一般に例えば抗酸化剤、バインダー/貼着剤及び弾道触媒の如き添加剤を少量含んでいる。
【0004】
仏特許333,941には、例えば推進用の活性化固体火工組成物が開示されている。これらは、高分子量のシンジオタクチック1,2−ポリブタジエン熱可塑性エラストマーバインダー、アジピン酸ジオクチル又はフタル酸ジオクチルの如きこのバインダーに対する可塑剤、アルミニウムの如き還元剤並びに過塩素酸アンモニウム、テトラメチレンテトラニトラミン及びトリメチレントリニトロアミンの如き酸化剤から本質的に構成されている。
【0005】
固体推進剤用の熱可塑性又は熱硬化性バインダーを含む組成物に、フェロセン誘導体を加えて燃焼率を増加されることはすでに知られている。しかしながら、今日まで使用されているフェロセン及びフェロセン誘導体は酸化しそして時間と共に推進剤の表面に移行し、またフェロセンの場合には昇華することが知られている。
【0006】
米国特許3,932,240には、大きなサイズのポリフェロセン分子を使用してもその移行の問題を解決することは出来ないが、熱可塑性バインダーを有する組成物に、熱硬化したバインダ中に存在するフェロセン誘導体を加え、それ故固定することによって問題が解決できると述べている。
【0007】
仏特許2,567,895には、熱硬化性バインダーを有する組成物であって、このバインダーにヒドロキシ又はカルボキシル末端基を有するポリブタジエンを加え、そしてポリブタジエンの骨格のエチレン系不飽和にシリルフェロセン基をグラフトして含ませることによって、別途の解決法を明らかにしている。
【0008】
燃焼に不規則性をもたらす移行の問題は、熱可塑性バインダーを有する組成物においていまだ未解決である。
【0009】
米国特許4,023,994には、推進剤の製造過程及び貯蔵過程でフェロセンの損失を避けるために、重量(weight)400以下のフェロセン可塑剤を、熱可塑性バインダー又は熱硬化性バインダーと共に固定推進剤に使用することを開示しているが、しかしこの方法は過剰な時間と共に推進剤中のフェロセン誘導体の移行を改善することはできない。
【0010】
仏特許2,137,619には、自動車用エアーバックのガス発生器に使用することのできる非毒性ガスを発生する固体火工組成物が開示されている。
このものは、アジピン酸、セバシン酸若しくはフタル酸のいづれのアルキルエステル又はアルコキシアルキルエステルで可塑化されたポリ塩化ビニル熱可塑性バインダー、並びに過塩素酸アンモニウム及び硝酸ナトリウムの如きハロゲンを含まないアルカリ金属塩を含む酸化剤から本質的に構成される。酸化第二鉄は燃焼促進剤として使用される。酸化第二鉄は貯蔵中組成物の中で移行することはないことはすでに知られているが、しかしその効果はフェロセン誘導体より大変劣り、そして組成物の効能に損失をきたし、組成物の生産にはその添加量に上限があって、この利用は他の添加剤に悪影響を与える。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、熱可塑性バインダーを用いた組成物の場合、上に述べた問題点であるフェロセン触媒の移行を特に有利に解決できる新規な固体火工組成物に関する。これら新規の組成物は、本質的に熱可塑性バインダー、バインダーの可塑剤及び添加剤から構成され、そして可塑剤は数平均分子量が1500と7500の間、好ましくは1500と5500、より好ましくは2000と5000の間のポリブタジエンを含んでいて、そしてそのエチレン性不飽和(少なくとも1個であるが、しかし全部ではない)にシリルフェロセン基が結合していることを特徴とする。
【0012】
本願でいう“本質的に構成される”とは、バインダー、可塑剤及び添加剤が組成物の全重量において90%以上、好ましくは95%以上、そしてより好ましくは98%又は99%を有する。他の成分は、例えば抗酸化剤、バインダー/貼着剤、湿潤剤又は乳白剤の如き添加剤が好ましい。
【0013】
上で述べた仏特許2,567,895には、ヒドロキシ又はカルボキシ末端基を有するポリブタジエンの合成が記載され、このものは次いでポリイソシアネート又はポリエポキシドと反応させてこのポリブタジエンを固体推進剤の架橋マトリックスに集積させ、そしてこの熱硬化性組成物は通常の可塑剤を含んでいることが記載されている。
【0014】
この仏特許2,567,895に従えば、本発明の奏する機能とは異なって、シリルフェロセンポリブタジエンは高重量の熱硬化性重合体の単位として集積されるために架橋剤と反応しそして通常の可塑剤によって可塑化されるので、シリルフェロセンポリブタジエンは火工組成物中で可塑化の機能を果すことはない。
【0015】
本発明におけるシリルフェロセン基を有するポリブタジエンによるこの新規な機能は、このポリブタジエンが熱硬化性バインダーのための可塑剤として及び燃焼触媒としての二重の機能を呈するが故に、特に予想外の興味ある有利なことである。
【0016】
特に必要とされた第1のことは、シリルフェロセンポリブタジエンが時間が経過して推進剤の表面に移行しないことを発見したことである。このことは、特にすでに述べた米国特許3,932,240のサイズの大きいポリフェロセン分子に関して教示しているように、既知の一般に知られていることとは全たく反対であって、特に予想外のことである。
【0017】
次に、圧力の函数として燃焼率曲線の圧力の指数としての還元が顕著であり、このことは組成物の燃焼率は燃焼室内の圧力に殆んど影響されないということであって、通常のフェロセン触媒を含む公知の組成物と対照的である。
【0018】
一方においてこの割合(率)が圧力に大きく依存する場合、例えば割れの如き燃焼率に突然の増加があると、その過圧力はミサイルの構造体及びその設備、又はガス発生装置の場合にはその発生装置の壁面及びフィルターを破損することになり、他方エアーバッグ用のガス発生装置の場合、バッグの膨張の間、バッグに直接連通している燃焼室で圧力が相当減少し、次いで燃焼率がかなり減少し、極端な場合には組成物は使用できないものになる。
【0019】
通常のフェロセン触媒と比較して、燃焼触媒としてより効率的であり、また同等の鉄含量において燃焼率の増加が顕著である。
【0020】
圧力指数と燃焼率との関係を発見したことはすべて全たくの驚きであり、なぜならば前に述べた仏特許2,567,835では、シリルフェロセン基を有するこの同じポリブタジエンが熱硬化性バインダーの中に集積したときに、これら組成物の燃焼が燃焼率及び圧力指数という見地からして、通常の燃焼触媒を添加して同等の鉄含量とされる従来公知の推進剤のそれと同じであると述べているからである。
【0021】
シリルフェロセンポリブタジエン可塑剤を有しない組成物と比較して、本組成物の燃焼時間(点火時間)もまた明らかに減少している。この理由から、短かい過渡的点火後に安定な燃焼状態となり、そして燃焼時の機械的応力も低下される。更に、自動車用エアーバッグのガス発生装置の場合、衝撃の検知からバッグの完全な膨脹までに要する時間を短縮することが可能となる。
【0022】
熱可塑性バインダーとシリルフェロセン基を有するポリブタジエンとの間の優れた物理的適用性も、また認められている。このことから、比較的多量のこのポリブタジエンを、或る場合にはバインダーに対し相対的に100重量%まで加えることが可能となり、そして組成物の鉄含量を簡単にしかも相当量まで変化させることができ、また他方において他の可塑剤を使用することがなく、従って適用が大変簡単になる。
【0023】
通常のフェロセン誘導体の使用は過塩素酸アンモニウムの分解温度を低下させ、及び/又は衝撃及び摩擦に対してより敏感となるのに反し、本発明におけるフェロセンポリブタジエンの使用はこのようなパラメータに殆んど無関係であるので、高温度における本組成物の使用又は貯蔵は大変安定であることがまた明らかである。
【0024】
本発明において使用されるシリルフェロセン基を含むポリブタジエンは、前に述べた仏特許2,567,895に比較されているようにして、一般に1000と5000の間、より好ましくは1500と3500の間の数平均分子量であって、そして例えばヒドロキシル、カルボキシル又はエチレン系末端基を有するポリブタジエンから合成することができる。約20%の割合のビニル不飽和を有するポリブタジエンが特に好ましい。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、シリルフェロセン基を有するポリブタジエンは化学的縮合反応に関与することがなく、それ故にバインダーの成分としてよりはむしろ熱可塑性バインダーの可塑剤として使用され、このものは、室温(約20℃)において粘稠であり、そして一方においてポリブタジエン鎖の炭素原子によるビニルタイプの不飽和を有し、他方においてヒドロキシル、カルボキシル又はエチレン系末端基、好ましくはヒドロキシ基を有しているものであって、通常は液体である。好ましい態様として、シリルフェロセン基は、ポリブタジエンのビニルタイプの不飽和の15%から60%、そしてポリブタジエンの他のエチレン系不飽和の3%以下に結合している。
【0026】
一般的について、シリルフェロセン基を有するポリブタジエンの鉄含有率は3%と15%の間である。
【0027】
シリルフェロセン基は好ましくは次の一般式を有し、
【化2】
Figure 0003802094
ここで、
C はフェロセンジシクロペンタジエニル基であって、2個のリングのうち少なくとも1個は、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル又はオクチルの如きアルキル基によって置換されても良く、FC は好ましくはフェロセンジシクロペンタジエニルであり、
1 は置換されていても良いメチレン鎖又は置換されていても良いフェニレン、ベンジリデン又はベンジレン基によって置換されても良いアルキル鎖又は芳香族鎖であり、特に好ましくはR1 は式(CH2 n のメチレン鎖であってnは1から6の如き整数であり、
2 及びR3 は同一又は異なり、置換しても良い脂肪族鎖若しくは芳香族鎖、又は−R1 −FC 基であり、好ましくはR2 及びR4 はメチル若しくはエチルの如きC1 −C4 のアルキル基、又は−〔R1 −(C5 4 )Fe(C5 5 )〕である。
【0028】
本発明の他の態様として、可塑剤はポリブタジエンの如きの単独、又はこれの混合物から構成される。
【0029】
他の態様として、更に可塑剤は1個又はそれより多い活性又は不活性の通常の可塑剤を含むことができる。このような通常の可塑剤の例は、フタール酸ジオクチルの如きフタール酸アルキル、アジピン酸ジオクチルの如きアジピン酸アルキル、セバケート、ブチルベンゼンスルホンアミド(BBS)、数平均分子量2,000から4,000のポリイソブチレン(PCB)及びビス(2,2−ジニトロプロピル)ホルマルである。
【0030】
本発明の好ましい態様によると、熱可塑性バインダーは、10,000と300,000との間、好ましくは10,000と100,000との間、より好ましくは10,000と30,000との間の数平均分子量を有する。
【0031】
好ましい熱可塑性バインダーの例は、ビニルポリアセタール、ビニルポリブチラール、ビニルポリホルマール,ビニルポリアセテート、セルローズアセトブチレート、セルローズアセトプロピオネート、ポリビニルクロリド、ポリビニルクロリド/ビニルアセテート、ポリビニリデンクロリッド、ポリオキシエチレン、ポリオキシメチレン、ポリオキシプロピレン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリブチレン、ポリカーボネート、ポリクロロエーテル、ポリビニルクロリド/エチレン、ポリエーテル、ポリビニルアセテート/エチレン、ポリエチレン/アクリレート、ポリアルファーメチルスチレン、ポリスチレン、ポリスチレン/ブタジエン、ポリスチレン/イソプレン/スチレン、およひポリスチレン/ブタジエン/スチレンである。
【0032】
熱可塑性バインダの中で特に好ましくは弾性特性及び約−50℃にも及ぶ低温において弾性特性を有する熱可塑性エラストマーであり、そしてより好ましくは非汚染性推進剤又はエアーバッグ用の非毒性ガス発生剤の組成物の場合、弾性重合体の少なくとも1個の繰返し単量体単位に少なくとも1個の炭素原子を含む熱可塑性エラストマーである酸素化熱可塑性エラストマーである。特に非毒性ガス発生剤の場合、すべての使用される温度において、ポリ塩化ビニルの如き熱可塑バインダーの使用と比較して、発生装置内に課せられる機械的強度が極めて良好である。振動及び振盪の如き応力を吸収する性能は、顕著に増大した。また、ガスの毒性に特に関係する一酸化炭素は、燃焼ガス中で減少していることが発見されている。
【0033】
熱可塑性エラストマーバインダーの中で、バインダーに必要とされる弾性を与える弾性軟質単位を有するブロック及び機械的性質を必要とされるバインダーの硬質単位を有するブロックから主として構成されるブロック共重合体が好ましい。軟質単位又は硬質単位を有する多くのブロックは、当業者において知られている。軟質単位を有するブロックの例は、ポリエーテルブロック、ポリイソプレンブロック、ポリアセタールブロック及びポリブタジエンブロックであり、また硬質単位を有するブロックの例は、ポリスチレンブロック、ポリアミドブロック、ポリアクリレートブロック、ポリメタクリレートブロック及びポリカーボネートブロックである。
【0034】
軟質単位を有するブロックと硬質単位を有するブロックの相対的割合は変化しても良い。
【0035】
酸素化熱可塑性エラストマーバインダーであるブロック共重合体の場合、ポリエーテル単位を有するブロック及びポリアミド単位を有するブロックから主として構成されるブロック脂肪族共重合体が特に好ましい。ポリエーテル単位は、例えばポリアルキレングリコールの縮合によって得られ、またポリアミド単位は、例えば脂肪族二塩基酸を脂肪族ジアミンと縮合して得られる。
【0036】
特に好ましい脂肪族共重合体は、テトラメチレングリコールを縮合して得たポリエーテルブロック、及びドデカン二塩基酸を1,12−ドデカンジアミンと縮合して得たポリアミドブロックを有するものである。このようなブロック脂肪族共重合体は、例えば ATOCHEM社から入手できる商品名、PEBAXである。このものは約20,000の数平均分子量を有する。ポリエーテルブロックとポリアミドブロックの相対的割合によって、種々の性能が異なってくる。
【0037】
本発明において、熱可塑性バインダー及び可塑剤は、組成物全重量の8重量%と25重量%の間、そして好ましくは12重量%と15重量%の間である。また、添加剤は組成物全重量の75重量%と92重量%の間、好ましくは85重量%と88重量%の間である。可塑剤はバインダー及び可塑剤の全重量の10重量%と60重量%の間、そして好ましくは35重量%と45重量%の間である。
【0038】
本発明の他の態様として、シリルフェロセン基を有するポリブタジエンは全重量の可塑剤の10重量%と100重量%の間、そして好ましくは60重量%と100重量%の間である(100%である場合、組成物はポリブタジエン以外他の可塑剤を含まない)。上に述べたすべての割合は、指摘した数値の限界を含めたものとして理解されるべきである。
【0039】
本発明の他の態様として、添加剤は少なくとも1種の酸化剤と少なくとも1種の還元剤との混合物である。
【0040】
本発明における組成物が非毒性燃焼の推進剤である場合、即ち塩酸を発生しない場合、還元剤は好ましくはアルミニウムであり、また酸化剤は硝酸アンモニウム、塩素酸又は過塩素酸のアルカリ金属、トリアミノグアニジンニトレート、硝酸アルカリ土類金属、過塩素酸アンモニアと硝酸アルカリ金属との混合物、並びにこれらの混合物から成る群から選ばれるものがあって、ここでの混合物は上に述べた化合物又は混合物の少なくとも2種の混合物である。
【0041】
本発明における組成物が20MPa において20−50mm/s以上の高燃焼率を有する推進剤である場合、酸化剤は好ましくは過塩素酸アンモニウム又は過塩素酸アンモニウムとテトラメチレンテトラニトラミン及び/又はトリメチレントリニトロアミンとの混合物であり、そして還元剤は好ましくはアルミニウムである。
【0042】
本発明の他の態様として、添加剤はテトラメチレンテトラニトラミン及び/又はトリメチレントリニトロアミンの中に過塩素酸アンモニウムを含む酸化剤が本質的に好ましい。この場合、例えば煙霧の少ない(粒子のない)高速推進剤である。
【0043】
本発明の他の態様として、特に自動車に適した膨張できるクッション又はバッグ用の非毒性ガスを発生する固体推進剤が組成物である場合、添加剤は本質的に過塩素酸アンモニウム並びに硝酸ナトリウム、(特に好ましいものである)、硝酸カリウム及びこの混合物から成る群から選ばれるアルカリ金属硝酸塩を含む酸化剤である。ここで、“本質的”とは、カーボンブラックの如き粉末形状の少量の非酸化剤(全添加剤の5重量%以下、より好ましくは2重量%以下)の存在の可能性をも意味する。この態様では、アルミニウムの如き粉末状の還元金属の存在は、白熱固体残渣を形成し、燃焼ガスと共に伴出しそしてエアーバッグ及び乗客者に有害となる。
【0044】
更にこの態様において、過塩素酸アンモニウム及びアルカリ金属硝酸塩は酸化剤全重量の80重量%から100重量%、より好ましくは100重量%であり、この後者の場合は既に述べた添加剤及び、物質中に存在する不純物を除いて、組成物の添加剤は過塩素アンモニウム及びアルカリ金属硝酸塩のみである。
【0045】
組成物が他の酸化剤を含む場合には、これらは例えば硝酸アンモニウム又はトリアミノグアニジンニトレートである。一般にアルカリ金属硝酸塩は、過塩素酸アンモニウムに対して例えば1.1及び1.4倍の過剰のモル量で使用される。
【0046】
本発明の組成物の配合及び製造は、当業者によく知られている方法に従って、混合機/押出機の中で溶剤を使用し又は使用せず、連続的に又は回分式に行うことができる。
【0047】
溶剤を使用せずにこの方法を実施する場合、加熱によりバインダーを溶融して、これを添加剤の被覆に効果的に使用する。一般に80℃から130℃の温度に加熱した混合機/押出機の中にバインダー及び可塑剤を加え、次いで添加剤等の他の充填剤を加える。混合後、得られたペーストを所要の形状に押出して、そして室温に冷却する。このようにして、本発明の組成物は粒子、ストランド又は小さな塊として得られる。
【0048】
溶剤を使用してこの方法を行う場合、まず始めに適当な溶剤を使用してバインダーを溶解する。バインダー用の溶剤は、添加剤及び他の充填剤を溶解したり又は化学的に侵すものであってはならない。溶剤として有利に使用されるものは、エタノール、プロパノール及びブタノールの如きアルコール、例えばメチルエチルケトンの如きケトン、パラフィン及びベンジンの如き軽炭化水素、塩化メチレン、トリクロロエチレン、ペルクロロエチレン、トリクロロフルオロメタン及びモノクロロジフルオロメタンの如き塩素化又は弗素化炭化水素である。
【0049】
次いで、可塑剤、添加剤及び他の充填剤が加えられる。均質なペーストが得られた後、このペーストを所望の形状に押出し、そして温和な加熱及び/又は減圧によって溶剤を取り除く。
【0050】
溶剤を使用するこの態様は、バインダーが高融点であって、この温度において可塑剤又は添加剤がもはや安定でない場合には、特に推奨される。他の目的のための推進剤のブロックも、例えば非汚染燃焼又は急速燃焼の推進剤も同様に容易に得られる。
【0051】
【実施例】
次に例を示して本発明及びこれを実施する有利な点を説明するが、これらは限定するためのものではない。
【0052】
例1−3はエアーバック用の非毒性ガスを発生するブロック脂肪族共重合体バインダーを有する固体火工組成物についてである。
【0053】
例 1
次に示す組成物を使用し、溶剤を使用せず120℃に加熱した混合機/押出機の中で8gの輪状ブロックを製造した。
バインダー:7.82重量部(約20%のポリアミドブロック及び約80%のポリエーテルブロックを含むPEBAX樹脂グレート2533)
ブチルベンゼンスルホンアミド(可塑剤):1.64重量部
理論的に次の式を有するシドロキシル末端基及びシリルフェロセン基を有するポリブタジエン:3.16重量部
【化3】
Figure 0003802094
(ここで、Fc は(C5 4 )Fe(C5 5 )であり、鉄含有率は8%そして数平均分子量は約5,000であって、商品名BUTACENEとしてSociete Narionale des Poudres et Explosifs社から入手でき、次の式
【化4】
Figure 0003802094
及びヒドロキシル末端基、数平均分子量が約3000そして約20%のビニル不飽和を有するポリブタジエンから得られる。)
バインダー/粘着剤アミノアクリロニトリル: 0.12重量部
レシチン(湿潤剤): 0.12重量部
フェノール系抗酸化剤: 0.14重量部
過塩素酸アンモニウム 47.4重量部
硝酸ナトリウム 39.6重量部
組成物中の鉄含有率は0.253重量%である。
【0054】
圧力を函数とする燃焼率曲線は、当業者において良く知られたStrand burner方法を用いて得られる。20MPa の圧力において、この燃焼率は20mm/s及び圧力指数0.40である。
【0055】
時間を函数とする圧力曲線は、また圧力爆破試験(manometric bomb test)によって得られる。燃焼時間は3MPa の圧力になるまでに要する時間として表わされる。この時間は31msである。
【0056】
燃焼ガス中の一酸化炭素の含有率はガス発生装置内のブロックを燃焼して得られる。自動車の客室内の標準堆積が2.7m3 の有効体積であるのでこれに補正すると、47ppm の含有率である。
【0057】
例 2
例1で使用したPEBAX バインダー : 7.10重量部
フタル酸ジオクチル(可塑剤): 0.76重量部
例1で使用したシリルフェロセン基を有する
ポリブタジエン 4.44重量部
例1で使用した抗酸化剤 0.38重量部
例1で使用したバインダー/粘着剤 0.30重量部
カーボンブラック(不透明剤) 0.02重量部
硝酸ナトリウム 43.5重量部
過塩素酸アンモニウム 43.5重量部
この組成物の鉄含有率は0.36重量%である。
【0058】
例1におけると同様の測定を行った。この結果は次の如くである。
20MPa における燃焼率: 45mm/s
圧力指数 : 0.37
燃焼時間 : 27ms
一酸化炭素含有率: 24ppm
【0059】
例 3
例1及び2におけるようにして、次の組成物を有する同様の形状のブロックを製造した。
例1及び2で使用したPEBAXバインダー: 6.28重量部
例1及び2で使用したシリルフェロセン基を
有するポリブタジエン: 6.28重量部
例1で使用した抗酸化剤: 0.39重量部
カーボンブラック: 0.05重量部
硝酸ナトリウム: 39.6重量部
過塩素酸アンモニウム: 47.4重量部
シリルフェロセンポリブタジエン以外の他の可塑剤を含まないこの組成物の鉄含有率は0.51重量%である。
【0060】
例1及び2におけると同様の測定を行った。この結果は次の如くである。
20MPa における燃焼率: 50mm/s
圧力指数: 0.37
一酸化炭素含有量: 20ppm
【0061】
本発明の有利な点を明らかにするため、次に示す組成物及び特性を有し、且つ例1から3と同様に行って同じ形状のブロックを準備し、これら本発明を構成しない二つの比較例A及びBを例1から3と並列して測定した。
比較例 A
例1から3で使用したPEBAXバインダー: 7.10重量部
ブチルベンゼンスルホンアミド: 4.44重量部
フタル酸ジオクチル: 0.76重量部
例1で使用した抗酸化剤: 0.38重量部
カーボンブラック: 0.02重量部
例1で使用したバインダー/粘着剤: 0.30重量部
過塩素酸アンモニウム: 43.5重量部
硝酸ナトリウム: 43.5重量部
この組成物の鉄含有率は0%である。
20MPa における燃焼率: 15mm/s
圧力指数: 0.35
燃焼時間: 55ms
一酸化炭素含有量: 53ppm
【0062】
比較例 B
例1から3で使用したPEBAX: 7.18重量部
ブチルベンゼンスルホンアミド: 2.35重量部
フタル酸ジオクチル: 2.23重量部
酸化第二鉄: 0.62重量部
例1で使用した抗酸化剤: 0.32重量部
例1で使用したバインダー/粘着剤: 0.12重量部
レシチン: 0.12重量部
過塩素酸アンモニウム: 47.4重量部
硝酸ナトリウム: 39.6重量部
この組成物の鉄含有率は0.43%である。
20MPa における燃焼率: 33mm/s
圧力指数: 0.73
【0063】
まず第1に、シリルフェロセン基を有するポリブタジエンの使用は燃焼時間を減少することができることが明らかである。更に、圧力指数が一定であり、一方酸化第二鉄(Fe2 3 )を使用した場合にはそれがかなり増大する。燃焼率についても、鉄の含有率が同であると、大変効率の良いことがわかる。
【0064】
例 4
高燃焼率の推進剤用のポリ(スチレン/イソプレン/スチレン)バインダーを有する固体火工組成物
50℃に加熱した撹拌機/押出機の中で溶剤(1,1,1−トリクロロエタン)を用い、下記に示す組成物を使用し、Strand Burner用の直径10mmの円筒状ストランドを製造した。
例1から3で使用したシリルフェロセン基を
有するポリブタジエン: 4.8重量部
過塩素酸アンモニウム: 24重量部
アルミニウム: 60重量部
例1で使用したバインダー/粘着剤: 1.05重量部
例1で使用した抗酸化剤: 0.10重量部
この組成物の鉄含有率は0.39%である。約0.1MPa の大気圧において、燃焼率は7mm/sである。
【0065】
衝撃感度は、1分間に5℃の割合で増面加熱する自動点化温度として当業者に良く知られているJulius Peters法を用いて測定した。この結果は次の如くである。
衝撃感度(CSI): 20J
自動点化温度: 240℃
また、数個のストランドを約20℃においてポリエチレン袋に送入した。3月間貯蔵した後、袋の着色も認められず、またそれ故にストランドの表面にフェロセン誘導体の移行も確認できなかった。
【0066】
本発明の有利な点を明らかにするため、次に示す組成物及び特性を有し、且つ例4と同様に行って同じ形状のブロックを準備し、この本発明を構成しない比較例Cを例4と並列して測定した。
【0067】
比較例 C
Figure 0003802094
【化5】
Figure 0003802094
Figure 0003802094
【0068】
この組成物の鉄含有率は、本発明の実施例4の組成物と同じであるが、しかし0.1MPa における燃焼率は、例4の7mm/sに比べわずかに6mm/sである。この相違は、これらの測定が低圧力において行ったことからして、非常に大きいものである。
【0069】
例4におけると同様の方法により、衝撃感度及び自動点化温度を測定し、またストランドを20℃においてポリエチレン袋の中に保存した。衝撃感度は2.6Jであり、また自動点化温度は232℃であった。それ故、本発明の実施例4の組成物は、比較例eの組成物より感度が低いことが見い出された。
更に、2日後の貯蔵はポリエチレンサックが黄色に着色したことが確認され、このことは日増に強くなり、フェロセン触媒のストランド表面への急速な移行が明らかとなった。
【0070】
例 5
非汚染燃焼の推進剤用のポリ(スチレン/ブタジエン/スチレン)バインダーを有する固体火工組成物
例4と同様にして、次の組成物を有する直径10mmの円筒状ストランドを製造した。
SHELL社からKX139Sとして市販されている
ポリ(スチレン/ブタジエン/スチレン)バインダー:8.56重量部
例1から4で使用したシリルフェロセン基を有する
ポリブタジエン: 1.95重量部
アゼライン酸ジオクチル: 3.17重量部
例1で使用したバインダー/粘着剤: 0.10重量部
例1で使用した抗酸化剤: 0.22重量部
過塩素酸アンモニウム: 36重量部
硝酸ナトリウム: 30重量部
アルミニウム: 20重量部
この組成物の鉄含有率は0.156%である。7MPa における燃焼率は10.5mm/sであって、圧力指数は0.4である。
【0071】
本発明の有利な点を明らかにするため、同じ形状のストランドを準備し、例5におけると同じ操作により、本発明を構成しない比較例Dを例5と並行して測定した。この場合、組成物はシリルフェロセン基を有するポリブタジエンを等量のポリ(スチレン/ブタジエン/スチレン)バインダーに代えて使用した。
この組成物の鉄含有率は0%である。7MPa における燃焼率は6mm/sであって、圧力指数は0.4である。
【0072】
通常のフェロセン触媒の使用とは異なって、シリルフェロセン基を有するポリブタジエンの使用は、圧力指数の増加なくして燃焼率を増大させることが可能であることが発見された。

Claims (17)

  1. 数平均分子量が1500と7500の間であって、エチレン系不飽和の一部に結合したシリルフェロセン基を有するポリブタジエンを含む可塑剤であることを特徴とする、本質的に熱可塑性バインダー、該バインダに対する可塑剤及び添加剤から成る固体火工組成物。
  2. 熱可塑性バインダーがエラストマーである請求項1記載の固体火工組成物。
  3. 熱可塑性バインダーは主として軟質単位のブロック及び硬質単位のブロックから成るブロック共重合体である請求項2記載の固体火工組成物。
  4. 熱可塑性バインダーは酸素化熱可塑性エラストマーである請求項2記載の固体火工組成物。
  5. 酸素化熱可塑性バインダーは主としてポリエーテル単位及びポリアミド単位から成るブロック脂肪族共重合体である請求項4記載の固体火工組成物。
  6. ポリブタジエンは一方においてポリブタジエン鎖から成る炭素原子によるビニルタイプの不飽和を、そして他方においてエチレン系、ヒドロキシ又はカルボキシル末端基を含み、並びにシリルフェロセン基は15%から60%のビニルタイプの不飽和に結合し、そして3%以下のポリブタジエンの他のエチレン性不飽和に結合している請求項1記載の固体火工組成物。
  7. シリルフェロセン基を有するポリブタジエンの鉄含有率は3%と15%の間である請求項1記載の固体火工組成物。
  8. シリルフェロセン基は次の一般式である、
    Figure 0003802094
    ここでFc はフェロセンジシクロペンタジエニル基を表わし、R1 は置換されても良い脂肪族鎖又は置換されても良い芳香族鎖を表わし、R2 及びR3 は同一又は異なる置換されても良い脂肪族鎖、置換されても良い芳香族鎖又は−R1 −Fc 基を表わす、請求項1記載の固体火工組成物。
  9. 添加剤は組成物の全重量の75重量%と92重量%の間であり、熱可塑性バインダー及び可塑剤は組成物の全重量の8重量%と25重量%の間であり、可塑剤はバインダー及び可塑剤の全重量の10重量%と60重量%の間であり、そしてシリルフェロセン基を有するポリブタジエンは可塑剤の重量の10重量%と100重量%の間である請求項1記載の固体火工組成物。
  10. 添加剤は過塩素酸アンモニウムを含む本質的に酸化剤である請求項1記載の固体火工組成物。
  11. 酸化剤はまたアルカリ金属硝酸塩を含む請求項10記載の固体火工組成物。
  12. 過塩素酸アンモニウム及びアルカリ金属硝酸塩は酸化剤の全重量の80重量%から100重量%である請求項11記載の固体火工組成物。
  13. アルカリ金属硝酸塩は硝酸ナトリウム、硝酸カリウム及びこの混合物から成る群から選ばれる請求項11記載の固体火工組成物。
  14. 酸化剤はまたテトラメチレンテトラニトラミン(octogen)及び/又はトリメチレントリニトロアミン(hexogen)を含む請求項10記載の固体火工組成物。
  15. 添加剤は少なくとも1個の酸化剤と少なくとも1個の還元剤の混合物である請求項1記載の固体火工組成物。
  16. 酸化剤は硝酸アンモニウム、アルカリ金属の塩素酸塩又は過塩素酸塩、トリアミノグアニジンニトレート、アルカリ土類金属硝酸塩、過塩素酸アンモニウムとアルカリ金属硝酸塩の混合物、及びこれらの混合物、並びに還元剤はアルミニウムである請求項15記載の固体火工組成物。
  17. 酸化剤は過塩素酸アンモニウム又は過塩素酸アンモニウムとテトラメチレンテトラニトラミン及び/又はトリメチレントリニトロアミンの混合物、並びに還元剤はアルミニウムである請求項15記載の固体火工組成物。
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