JP3799397B2 - 熱転写式記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱転写式記録装置に係り、特にカラー用昇華型熱転写式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録装置(プリンタ)として、溶融型インクリボン、昇華型インクリボン等の転写フィルムのインクを加熱により記録紙に転写する熱転写式記録装置がある。この熱転写式記録装置では、熱記録ヘッドの発熱体と、プラテンローラとの間に、記録紙と転写フィルムを挟んで記録作業を行なうこととしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、熱転写式記録装置では、熱記録ヘッドの発熱体がプラテンローラの軸方向に沿って連続配置されてヒータラインを構成しており、本発明者の経験によれば、熱記録ヘッドの発熱体がプラテンローラの頂点に対してなすヒータライン位置(ヒータラインのオフセット量)が記録紙の品種毎に異なる適正位置がある。
【0004】
しかしながら、従来技術では、熱記録ヘッドの発熱体がプラテンローラの頂点に対してなすヒータライン位置を一定としている。このため、単一の記録装置で 2種の記録紙を用いるとき、 2種の記録紙のそれぞれに対応する 2つの適正ヒータライン位置の中間位置にヒータラインを設定することとしている。この場合のヒータライン位置は真正な適正位置でないため、しわ状印画欠損の発生を招く。
【0005】
本発明の課題は、熱転写式記録装置において、熱記録ヘッドの発熱体がプラテンローラの頂点に対してなすヒータライン位置を簡易に適正化し、記録紙におけるしわ状印画欠損の発生を確実に防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、熱記録ヘッドの発熱体と、プラテンローラとの間に、記録紙と転写フィルムを挟んで記録作業を行なう熱転写式記録装置において、熱記録ヘッドの発熱体がプラテンローラの頂点に対してなすヒータライン位置を切替え設定可能とするヒータライン設定替え装置を有し、前記ヒータライン設定替え装置が、支持台に支持したプラテンローラの支軸まわりに設けたヘッドガイドに、熱記録ヘッドを支持しているヘッドフレームの位置決め衝合部を衝合して前記ヒータライン位置を定めるに際し、プラテンローラの支持まわりに複数のヘッドガイドを設けるとともに、各ヘッドガイドをヘッドフレームの位置決め衝合部による衝合位置に順次位置付け可能とするガイド位置切替え装置を備え、前記支持台に支持したプラテンローラの支軸まわりに嵌合したガイド筒体の軸方向に複数のヘッドガイドと係合部を設け、前記ガイド位置切替え装置が、支持台に対して移動する移動プレートに設けた係合部を上記ガイド筒体の係合部とプラテンローラの支軸方向にて係合させるとともに、各ヘッドガイドをヘッドフレームの位置決め衝合部による衝合位置に順次位置付けるように移動プレートをプラテンローラの支軸方向に移動可能とする操作部を備えてなるようにしたものである。
【0009】
【作用】
(a)熱記録ヘッドの発熱体がプラテンローラの頂点に対してなすヒータライン位置を切替え設定可能とした。これにより、熱記録ヘッドのヒータライン位置を記録紙の品種毎に定まる適正位置に設定でき、記録紙におけるしわ状印画欠損の発生を防止できる。
【0010】
(b)ヒータライン設定替え装置が、プラテンローラの支軸まわりに設けた複数のヘッドガイドのそれぞれを、ガイド位置切替え装置によってヘッドフレームの位置決め衝合部による衝合位置に順次位置付けることにより、ヘッドフレームに支持してある熱記録ヘッドのヒータライン位置を簡易且つ確実に上記(a)の如くに切替え設定できる。
【0011】
(c)ヒータライン設定替え装置が、プラテンローラの支軸まわりに嵌合したガイド筒体の複数のヘッドガイドのそれぞれを、ガイド位置切替え装置の操作部及び移動プレートによって、ヘッドフレームの位置決め衝合部による衝合位置に順次位置付けることにより、ヘッドフレームに支持してある熱記録ヘッドのヒータライン位置を簡易且つ確実に上記(a)の如くに切替え設定できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は熱転写式記録装置の一例を示す模式図、図2は熱記録ヘッドとプラテンローラを示す模式図、図3は図2の要部拡大図、図4は図3の側面図、図5は加圧装置を示す模式図、図6は加圧装置の変形例を示す模式図である。
【0013】
カラー用昇華型熱転写式記録装置10は、図1に示す如く、ケース11に、記録紙送給装置を構成する記録紙供給部12及び記録紙引き出し部13、転写フィルム送給装置を構成するリボンカセット14、熱記録ヘッド15、記録紙排出部16、切断部17、スタッカ部18、電装品19を備えている。
【0014】
尚、ケース11は、記録紙供給部12の正面側の下部ドア11Aと、リボンカセット14、記録紙排出部16及び切断部17まわりの上部ドア11Bとを有している。
【0015】
記録紙供給部12は、ロール状記録紙1の巻芯1Aを着脱できる記録紙巻出軸21を備えるとともに、記録紙巻出軸21に接続されるテンション付与装置22、記録紙巻取モータ23を備える。テンション付与装置22は、記録紙巻出軸21に負荷トルクを与えて、記録紙引き出し部13により記録紙巻出軸21から引き出される記録紙1にバックテンションを付与し、記録紙1の引き出し姿の安定を図る。記録紙巻取モータ23は、記録紙引き出し部13の戻り移動による記録紙1の記録紙巻出軸21への巻き戻し過程で、記録紙巻出軸21が記録紙1を安定した巻き姿で巻き戻しできるように記録紙巻出軸21を逆転駆動せしめる。
【0016】
記録紙引き出し部13は、記録紙1の先端部をクランプするクランプ装置31を備え、このクランプ装置31にクランプした記録紙1を記録紙巻出軸21からプラテンローラ32まわりを経て引き出す。記録紙引き出し部13は、熱記録ヘッド15による 1回の記録毎に、記録紙1を初期位置Aと引き出し位置Bとの間で直線往復移動せしめる。クランプ移動部33は、クランプ装置31の外側に設けられた歯車にタイミングベルトを装着し、このタイミングベルトをパルスモータで回転させる等により、タイミングベルトに保持されたクランプ装置31を直線往復移動せしめる。記録紙1の初期位置Aと引き出し位置Bの間での引き出し速度と引き戻し速度は、クランプ移動部33によるクランプ装置31の移動速度に規制される。
【0017】
尚、プラテンローラ32は、支軸32Aをケース11に固定の軸受32Bに支持され、回転自由とされている。
【0018】
リボンカセット14は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの染料層を面順に有する昇華型インクリボン2の巻出芯2Aと巻取芯2Bをそれぞれ着脱できるリボン巻出軸41とリボン巻取軸42を備え、リボン巻出軸41から巻き出されたリボン巻取軸42に巻き取られるリボン2をプラテンローラ32まわりに引き回すとともに、リボン巻取モータ43を備える。リボン2は、印画時に熱記録ヘッド15により記録紙1とともにプラテンローラ32に挟圧され、記録紙引き出し部13のクランプ装置31により引き出される記録紙1に連れ移動してリボン巻出軸41から巻き出されるとともに、リボン巻取モータ43により駆動されるリボン巻取軸42にたるみなく巻き取られる。
【0019】
熱記録ヘッド15は、ケース11の上部ドア11Bに昇降可能に支持されている昇降フレーム44に着脱可能に取着されるヘッドフレーム45に固定されている。上部ドア11Bはケース11に支軸11Cを介して開き方向にスイング可能とされており、昇降フレーム44は上部ドア11Bに支軸11Dを介して支持されて不図示の昇降モータにより昇降可能とされている。昇降フレーム44は下限支持部44Aと左右支持部44Bを備え、ヘッドフレーム45の鉛直方向規制ローラ45Aを下限支持部44Aに、左右方向規制ローラ45Bを左右支持部44Bに当接せしめ、ヘッドフレーム45の鉛直方向下限位置、左右方向位置を規制する状態で、水平ばね46により該ヘッドフレーム45を引き寄せ支持している。尚、ヘッドフレーム45の前後方向位置は、ヘッドフレーム45の後述する位置決め衝合部62をプラテンローラ32の支軸32Aまわりに設けたガイド筒体61に衝合せしめることにて規制される。
【0020】
また、熱記録ヘッド15は、昇降フレーム44に後述するように支持される加圧装置70を付帯的に備え、加圧装置70のばね73の弾発力で熱記録ヘッド15をプラテンローラ32の側に加圧する。
【0021】
即ち、熱記録ヘッド15は、印画時に昇降フレーム44の下降により下降するヘッドフレーム45とともに待機位置から降下して、プラテンローラ32との間に記録紙1とリボン2を挟んでヘッドフレーム45の鉛直方向規制ローラ45Aを昇降フレーム44の下限支持部44Aから浮き上がらせるとともに、加圧装置70により加圧されて記録紙1とリボン2をプラテンローラ32に挟圧し、昇華型熱転写方式により印画を行なう。
【0022】
記録紙排出部16は、熱記録ヘッド15による印画終了後、初期位置に戻った記録紙引き出し部13のクランプ装置31により排出される記録紙1を排出ガイド51からスタッカ部18へ導く。
【0023】
切断部17は、記録紙排出部16に設けられたカッタ52により記録紙1を所定サイズにカットする。
【0024】
スタッカ部18は、切断部17によりカットされ、記録紙排出部16により排出された記録紙1をトレー53の上に蓄積する。
【0025】
従って、記録装置10による印画動作は以下の如くなされる。
(1) 記録紙引き出し部13のクランプ装置31により記録紙1の先端をクランプするとともに、熱記録ヘッド15を待機位置から降下して熱記録ヘッド15を加圧装置70によりプラテンローラ32の側に加圧し、熱記録ヘッド15により記録紙1とリボン2をプラテンローラ32との間で挟圧する。
【0026】
(2) 記録紙引き出し部13のクランプ装置31により記録紙1を初期位置から引き出し、この引き出し中に印画が行なわれる。リボン2は記録紙1に連れ移動してリボン巻出軸41からリボン巻取軸42へと巻き取られる。記録紙引き出し部13のクランプ装置31が引き出し位置に達すると、熱記録ヘッド15を待機位置に上昇させ、記録紙1の引き戻しを行なう。記録紙1の引き戻しは、記録紙引き出し部13のクランプ装置31が初期位置に戻るとともに、記録紙巻取モータ23による記録紙巻出軸21の逆転によりなされる。
【0027】
(3) 印画が多色であれば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各リボン2を用いて上記(2) を繰り返す。
【0028】
(4) 上記(2) 、(3) の後、初期位置に位置付けられた記録紙引き出し部13から記録紙排出部16への排紙動作がなされる。即ち、記録紙引き出し部13のクランプ装置31内に設けてある排紙ローラにより記録紙1の先端部を記録紙排出部16の排出ガイド51へと送給し、この記録紙1を切断部17のカッタ52により所定サイズにカットしてスタッカ部18のトレー53に蓄積する。
【0029】
尚、上記(2) 、(3) における印画は、熱記録ヘッド15の発熱体15Aによってリボン2の染料層の裏面から加熱することにより昇華せしめられるリボン2の昇華性染料を、記録紙1の受容層に拡散溶解し着色するものである。
【0030】
しかるに、記録装置10にあっては、図2〜図4に示す如く、熱記録ヘッド15がプラテンローラ32の軸方向に沿って発熱体15Aを連続配置したヒータライン15Bを形成するとともに、ヒータライン設定替え装置60を備え、このヒータライン15Bがプラテンローラ32の頂点Tに対してなすヒータライン位置Pを切替え設定可能としている。
【0031】
ヒータライン設定替え装置60は、ケース11(支持台)に支持したプラテンローラ32の両側の支軸32Aまわりに嵌合したガイド筒体61の軸方向に第1と第2の円筒状ヘッドガイド61A、61Bとリング溝状係合部61Cを設けるとともに、ガイド位置切替え装置63を備え、熱記録ヘッド15を支持しているヘッドフレーム45の両側部に設けた位置決め衝合部62を上述の第1と第2のヘッドガイド61A、61Bのいずれかに衝合し、ヒータライン15Bの位置Pを定めることとしている(図4)。例えば図4において、ヘッドフレーム45の位置決め衝合部62が第1ヘッドガイド61Aに衝合したヒータライン位置P1 はプラテンローラ32の頂点に対するオフセット量が 0、位置決め衝合部62が第2ヘッドガイド61Bに衝合したヒータライン位置P2 はプラテンローラ32の頂点に対するオフセット量がfとなる。即ち、ガイド位置切替え装置63は、ガイド筒体61の各ヘッドガイド61A、61Bをヘッドフレーム45の位置決め衝合部62による衝合位置に順次位置付け、このヘッドフレーム45の位置決め衝合部62を各ヘッドガイド61A、61Bのいずれかに選択的に衝合せしめるものである。具体的には、ガイド位置切替え装置63は、ケース11に固定のガイドプレート64に対して移動する移動プレート65の両側に設けた板状係合部66を上記ガイド筒体61のリング溝状係合部61Cとプラテンローラ32の軸方向にて係合させるとともに、各ヘッドガイド61A、61Bをヘッドフレーム45の位置決め衝合部62による衝合位置に順次位置付けるように移動プレート65をプラテンローラ32の軸方向に移動する操作部67を備える。操作部67は、ガイドプレート64の両側に枢着した回転円盤67Aの回転中心軸に対し一定の腕長さを持つクランクピン67Bを備え、このクランクピン67Bを移動プレート65の長手方向に直交する方向に穿設した長孔65Aに係合せしめてある。操作部67による回転円盤67Aの回転操作により、移動プレート65はガイドプレート64上を一定のストローク(クランクピン67Bの回転直径)で往復動し、移動プレート65の板状係合部66と係合しているガイド筒体61を同一のストロークで往復動せしめることにより、一方のストローク端で第1ヘッドガイド61Aを、他方のストローク端で第2ヘッドガイド61Bをそれぞれヘッドフレーム45の位置決め衝合部62による衝合位置に位置付ける。
【0032】
従って、ヒータライン設定替え装置60は以下の如くに用いられる(図4)。
(1) 記録紙1の品種により、熱記録ヘッド15のヒータライン15Bがプラテンローラ32の頂点に対してなす適正ヒータライン位置Pのオフセット量が 0であるとき、ガイド位置切替え装置63の操作部67により第1ヘッドガイド61Aが位置決め衝合部62による衝合位置に位置付けられる。これにより、ヘッドフレーム45の位置決め衝合部62が第1ヘッドガイド61Aに衝合し、熱記録ヘッド15のヒータライン15Bがオフセット量を 0とする適正ヒータライン位置P1 に設定される。
【0033】
(2) 記録紙1の品種変更により、熱記録ヘッド15のヒータライン15Bがプラテンローラ32の頂点に対してなす適正ヒータライン位置Pのオフセット量がfになったとき、ガイド位置切替え装置63の操作部67により第2ヘッドガイド61Bが位置決め衝合部62による衝合位置に位置付けられる。これにより、ヘッドフレーム45の位置決め衝合部62が第2ヘッドガイド61Bに衝合し、熱記録ヘッド15のヒータライン15Bがオフセット量をfとする適正ヒータライン位置P2 に設定される。
【0034】
従って、記録装置10にあっては、ヒータライン設定替え装置60を備えたことにより、下記▲1▼、▲2▼の作用がある。
▲1▼熱記録ヘッド15の発熱体15Aがプラテンローラ32の頂点に対してなすヒータライン位置Pを切替え設定可能とした。これにより、熱記録ヘッド15のヒータライン位置Pを記録紙1の品種毎に定まる適正位置に設定でき、記録紙1におけるしわ状印画欠損の発生を防止できる。
【0035】
▲2▼ヒータライン設定替え装置60が、プラテンローラ32の支軸32Aまわりに嵌合したガイド筒体61の複数のヘッドガイド61A、61Bのそれぞれを、ガイド位置切替え装置63の操作部67及び移動プレート65によって、ヘッドフレーム45の位置決め衝合部62による衝合位置に順次位置付けることにより、ヘッドフレーム45に支持してある熱記録ヘッド15のヒータライン位置Pを簡易且つ確実に上記▲1▼の如くに切替え設定できる。
【0036】
次に、記録装置10にあっては、加圧装置70を図2〜図5に示す如く構成している。加圧装置70は、昇降フレーム44(支持体)に対する待機位置と作業位置とに切替え設定可能とされる操作部71と、操作部71に連結された加圧部72と、昇降フレーム44と加圧部72との間に介装されて加圧部72を熱記録ヘッド15の側に弾発可能とするばね73とを有する。また、加圧装置70は、昇降フレーム44に設けられて操作部71を待機位置に保持する待機設定部74を有する。
【0037】
具体的には、操作部71が同軸をなす大径軸71Aと小径軸71Bを備えるとともに、大径軸71Aの上端面に孔付きのL型プレート71C(孔71D)を備える。また、待機設定部74が大径孔74Aと小径孔74Bを有する 2連孔からなる。
【0038】
従って、加圧装置70は以下の如くに用いられる(図5)。
(1) 熱記録ヘッド15の故障による交換時に、昇降フレーム44の加圧装置70に対応する部分に設けてある操作孔75にねじ回し用工具等の操作具76を通し、操作具76の先端部を操作部71のL型プレート71Cに挿入し、操作具76によりばね73の弾発力に抗して大径軸71Aを大径孔74Aから引き上げ、小径軸71Bを小径孔74Bに引き込み遊挿してから、大径軸71Aの下端面を小径孔74Bまわりに係合するワンタッチ操作により、操作部71を待機位置に設定する(図5(C)、(D))。これにより、ばね73を所定の作業長さから待機長さに圧縮し、加圧部72を熱記録ヘッド15から離隔し、熱記録ヘッド15の交換を行なうことを可能とする。
【0039】
(2) 熱記録ヘッド15の交換後には、上記(1) と逆の手順で操作具76を用いることにより、操作部71の大径軸71Aを大径孔74Aに引き戻し遊挿するワンタッチ操作により、ばね73を直ちに所定の作業長さに戻し(図5(A)、(B))、所定の弾発力で加圧部72を熱記録ヘッド15の側に弾発可能とする。
【0040】
即ち、記録装置10にあっては、操作部71に大径軸71Aと小径軸71Bを設け、 2連孔を待機設定部74とする簡易な構成により、操作部71を簡易に待機位置と作業位置とにワンタッチ操作で設定替えできる。これにより、熱記録ヘッド15を簡易に交換できる。
【0041】
尚、記録装置10にあっては、上述の加圧装置70に代え、図6の加圧装置80を用いることもできる。加圧装置80は、加圧装置70と同様に、昇降フレーム44(支持体)に対する待機位置と作業位置とに切替え設定可能とされる操作部81と、操作部81に連結された加圧部82と、昇降フレーム44と加圧部82との間に介装されて加圧部82を熱記録ヘッド15の側に弾発可能とするばね83とを有する。また、加圧装置80は、昇降フレーム44に設けられて操作部81を待機位置に保持する待機設定部84を有する。
【0042】
このとき、加圧装置80は、具体的には、操作部81がD断面等の異形軸81Aと小径軸81Bとを備え、待機設定部84が異形孔84Aを備える。そして、操作部81は、手指に握られて上下動され、小径軸81Bを異形孔84Aに遊挿するとともに異形軸81Aの異形端面を異形孔84Aまわりに係合して待機位置に(図6(C)、(D))、異形軸81Aを異形孔84Aに遊挿して作業位置に設定される(図6(A)、(B))。従って、操作部81に異形軸81Aと小径軸81Bを設け、異形孔84Aを待機設定部84とする簡易な構成により、操作部81を簡易に待機位置と作業位置とにワンタッチ操作で設定替えできる。これにより、熱記録ヘッド15を簡易に交換できる。
【0043】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の実施において、ヘッドフレームの位置決め衝合部が衝合するヘッドガイドは、ケース11(支持台)側に設けられるものであれば、必ずしもプラテンローラの支軸まわりに設けられることを要しない。
【0044】
また、本発明の実施においては、ケース11(支持台)側に単一のヘッドガイドを設け、ヘッドフレーム側に複数の位置決め衝合部を設け、各位置決め衝合部を衝合部切替え装置により選択的にヘッドガイドに衝合せしめることにより、ヒータライン位置を切替え設定可能とするものであっても良い。
【0045】
また、本発明の実施において、ヒータライン位置は 3段以上の多段階、もしくは無段階に調整されるものであっても良い。
【0046】
また、本発明の実施において、ガイド位置切替え装置(もしくは上述の衝合部切替え装置)は操作部を手動操作するものに限らず、記録装置10の制御盤等に設定された記録紙1の品種情報に応じて、それらの駆動モータを自動的に作動せしめることにより、それらのヘッドガイド(もしくは位置決め衝合部)を移動制御するものとしても良い。
【0047】
また、本発明は、熱転写式記録装置であれば、昇華型熱転写方式によるものに限らず、溶融型熱転写方式によるもの等、広く適用できる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、熱転写式記録装置において、熱記録ヘッドの発熱体がプラテンローラの頂点に対してなすヒータライン位置を簡易に適正化し、記録紙におけるしわ状印画欠損の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は熱転写式記録装置の一例を示す模式図である。
【図2】図2は熱記録ヘッドとプラテンローラを示す模式図である。
【図3】図3は図2の要部拡大図である。
【図4】図4は図3の側面図である。
【図5】図5は加圧装置を示す模式図である。
【図6】図6は加圧装置の変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 記録紙
2 リボン(転写フィルム)
10 記録装置
11 ケース(支持台)
15 熱記録ヘッド
15A 発熱体
15B ヒータライン
32 プラテンローラ
60 ヒータライン設定替え装置
61 ガイド筒体
61A、61B ヘッドガイド
61C 溝状係合部
62 位置決め衝合部
63 ガイド位置切替え装置
64 ガイドプレート
65 移動プレート
66 板状係合部
67 操作部

Claims (1)

  1. 熱記録ヘッドの発熱体と、プラテンローラとの間に、記録紙と転写フィルムを挟んで記録作業を行なう熱転写式記録装置において、
    熱記録ヘッドの発熱体がプラテンローラの頂点に対してなすヒータライン位置を切替え設定可能とするヒータライン設定替え装置を有し、
    前記ヒータライン設定替え装置が、
    支持台に支持したプラテンローラの支軸まわりに設けたヘッドガイドに、熱記録ヘッドを支持しているヘッドフレームの位置決め衝合部を衝合して前記ヒータライン位置を定めるに際し、
    プラテンローラの支持まわりに複数のヘッドガイドを設けるとともに、各ヘッドガイドをヘッドフレームの位置決め衝合部による衝合位置に順次位置付け可能とするガイド位置切替え装置を備え、
    前記支持台に支持したプラテンローラの支軸まわりに嵌合したガイド筒体の軸方向に複数のヘッドガイドと係合部を設け、
    前記ガイド位置切替え装置が、支持台に対して移動する移動プレートに設けた係合部を上記ガイド筒体の係合部とプラテンローラの支軸方向にて係合させるとともに、各ヘッドガイドをヘッドフレームの位置決め衝合部による衝合位置に順次位置付けるように移動プレートをプラテンローラの支軸方向に移動可能とする操作部を備えてなることを特徴とする熱転写式記録装置。
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