JPH1191192A - 熱転写式記録装置 - Google Patents

熱転写式記録装置

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JPH1191192A
JPH1191192A JP27337897A JP27337897A JPH1191192A JP H1191192 A JPH1191192 A JP H1191192A JP 27337897 A JP27337897 A JP 27337897A JP 27337897 A JP27337897 A JP 27337897A JP H1191192 A JPH1191192 A JP H1191192A
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JP
Japan
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thermal
recording paper
recording head
shaft
standby
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JP27337897A
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Yoshihiro Nomura
佳宏 野村
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Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写式記録装置において、加圧装置により
加圧される熱記録ヘッドを簡易に交換可能とすること。 【解決手段】 熱記録ヘッド15をプラテンローラ32
の側に加圧する加圧装置70を有してなる熱転写式記録
装置10において、加圧装置70は、支持体(昇降フレ
ーム44)に対する待機位置と作業位置とに切換設定可
能とされる操作部71と、操作部71に連結された加圧
部72と、加圧部72を熱記録ヘッド15の側に弾発可
能とするばね73と、支持体に設けられて操作部71を
待機位置に保持する待機設定部74とを有してなるも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写式記録装置
に係り、特にカラー用昇華型熱転写式記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、記録装置(プリンタ)として、溶
融型インクリボン、昇華型インクリボン等の転写フィル
ムのインクを加熱により記録紙に転写する熱転写式記録
装置がある。この熱転写式記録装置では、記録紙を送給
する記録紙送給装置と、転写フィルムを送給する転写フ
ィルム送給装置と、支持フレームに支持され、記録紙と
転写フィルムをプラテンローラとの間に挟んで記録紙に
対し記録作業を行なう熱記録ヘッドと、支持フレームに
設けられ、熱記録ヘッドをプラテンローラの側に加圧す
る加圧装置とを有している。
【0003】ここで、従来の加圧装置は、支持フレーム
に螺合されるばね圧調整ねじによりばねをバックアップ
支持し、このばねの弾発力により熱記録ヘッドをプラテ
ンローラの側に加圧することとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、熱記録ヘッドの故障に伴う熱記録ヘッドの交換
時に、ばね圧調整ねじを緩め、一旦ばね圧をなくしてか
ら、熱記録ヘッドの取外しを行なう必要がある。このた
め、熱記録ヘッドの交換のためにばね圧調整ねじを緩め
る、そして再び締めるための多くの作業時間を必要と
し、また熱記録ヘッドの交換の度にばね圧を再調整する
必要がある。
【0005】本発明の課題は、熱転写式記録装置におい
て、加圧装置により加圧される熱記録ヘッドを簡易に交
換可能とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、記録紙を送給する記録紙送給装置と、転写フィルム
を送給する転写フィルム送給装置と、支持体に支持さ
れ、記録紙と転写フィルムをプラテンローラとの間に挟
んで記録紙に対し記録作業を行なう熱記録ヘッドと、支
持体に設けられ、熱記録ヘッドをプラテンローラの側に
加圧する加圧装置とを有してなる熱転写式記録装置にお
いて、加圧装置は、支持体に対する待機位置と作業位置
とに切換設定可能とされる操作部と、操作部に連結され
た加圧部と、加圧部を熱記録ヘッドの側に弾発可能とす
るばねと、支持体に設けられて操作部を待機位置に保持
する待機設定部とを有し、操作部が待機設定部に保持さ
れて待機位置に設定された状態で、加圧部が熱記録ヘッ
ドから離隔され、操作部が待機設定部による保持を解除
されて作業位置に設定された状態で、加圧部がばねの弾
発力で熱記録ヘッドを加圧可能としてなるようにしたも
のである。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記加圧装置の操作部が大径
軸と小径軸とを備え、待機設定部が大径孔と小径孔を有
する2連孔を備えてなり、操作部は、小径軸を小径孔に
遊挿するとともに大径軸の大径端面を小径孔まわりに係
合して待機位置に、大径軸を大径孔に遊挿して作業位置
に設定されるようにしたものである。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記加圧装置の操作部が異形
軸と小径軸とを備え、待機設定部が異形孔を備えてな
り、操作部は、小径軸を異形孔に遊挿するとともに異形
軸の異形端面を異形孔まわりに係合して待機位置に、異
形軸を異形孔に遊挿して作業位置に設定されるようにし
たものである。
【0009】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば下記の作用
がある。 熱記録ヘッドの交換時には、操作部を単に待機位置に
設定替えするワンタッチ操作により、加圧部を熱記録ヘ
ッドから離隔し(このとき、ばねは所定の作業長さから
待機長さに圧縮される)、熱記録ヘッドの交換を行なう
ことを可能とする。そして、熱記録ヘッドの交換後に
は、操作部を単に作業位置に設定替えするワンタッチ操
作により、ばねを直ちに所定の作業長さに戻し、所定の
弾発力で加圧部を熱記録ヘッドの側に弾発可能とする。
従って、熱記録ヘッドを簡易に交換できる。
【0010】請求項2に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 加圧装置の操作部に大径軸と小径軸を設け、 2連孔を
待機設定部とする簡易な構成により、操作部を簡易に待
機位置と作業位置とにワンタッチ操作で設定替えでき
る。
【0011】請求項3に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 加圧装置の操作部に異形軸と小径軸を設け、異形孔を
待機設定部とする簡易な構成により、操作部を簡易に待
機位置と作業位置とにワンタッチ操作で設定替えでき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は熱転写式記録装置の一例を
示す模式図、図2は熱記録ヘッドとプラテンローラを示
す模式図、図3は図2の要部拡大図、図4は図3の側面
図、図5は加圧装置を示す模式図、図6は加圧装置の変
形例を示す模式図である。
【0013】カラー用昇華型熱転写式記録装置10は、
図1に示す如く、ケース11に、記録紙送給装置を構成
する記録紙供給部12及び記録紙引き出し部13、転写
フィルム送給装置を構成するリボンカセット14、熱記
録ヘッド15、記録紙排出部16、切断部17、スタッ
カ部18、電装品19を備えている。
【0014】尚、ケース11は、記録紙供給部12の正
面側の下部ドア11Aと、リボンカセット14、記録紙
排出部16及び切断部17まわりの上部ドア11Bとを
有している。
【0015】記録紙供給部12は、ロール状記録紙1の
巻芯1Aを着脱できる記録紙巻出軸21を備えるととも
に、記録紙巻出軸21に接続されるテンション付与装置
22、記録紙巻取モータ23を備える。テンション付与
装置22は、記録紙巻出軸21に負荷トルクを与えて、
記録紙引き出し部13により記録紙巻出軸21から引き
出される記録紙1にバックテンションを付与し、記録紙
1の引き出し姿の安定を図る。記録紙巻取モータ23
は、記録紙引き出し部13の戻り移動による記録紙1の
記録紙巻出軸21への巻き戻し過程で、記録紙巻出軸2
1が記録紙1を安定した巻き姿で巻き戻しできるように
記録紙巻出軸21を逆転駆動せしめる。
【0016】記録紙引き出し部13は、記録紙1の先端
部をクランプするクランプ装置31を備え、このクラン
プ装置31にクランプした記録紙1を記録紙巻出軸21
からプラテンローラ32まわりを経て引き出す。記録紙
引き出し部13は、熱記録ヘッド15による 1回の記録
毎に、記録紙1を初期位置Aと引き出し位置Bとの間で
直線往復移動せしめる。クランプ移動部33は、クラン
プ装置31の外側に設けられた歯車にタイミングベルト
を装着し、このタイミングベルトをパルスモータで回転
させる等により、タイミングベルトに保持されたクラン
プ装置31を直線往復移動せしめる。記録紙1の初期位
置Aと引き出し位置Bの間での引き出し速度と引き戻し
速度は、クランプ移動部33によるクランプ装置31の
移動速度に規制される。
【0017】尚、プラテンローラ32は、支軸32Aを
ケース11に固定の軸受32Bに支持され、回転自由と
されている。
【0018】リボンカセット14は、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの染料層を面順に有する昇華型イ
ンクリボン2の巻出芯2Aと巻取芯2Bをそれぞれ着脱
できるリボン巻出軸41とリボン巻取軸42を備え、リ
ボン巻出軸41から巻き出されたリボン巻取軸42に巻
き取られるリボン2をプラテンローラ32まわりに引き
回すとともに、リボン巻取モータ43を備える。リボン
2は、印画時に熱記録ヘッド15により記録紙1ととも
にプラテンローラ32に挟圧され、記録紙引き出し部1
3のクランプ装置31により引き出される記録紙1に連
れ移動してリボン巻出軸41から巻き出されるととも
に、リボン巻取モータ43により駆動されるリボン巻取
軸42にたるみなく巻き取られる。
【0019】熱記録ヘッド15は、ケース11の上部ド
ア11Bに昇降可能に支持されている昇降フレーム44
に着脱可能に取着されるヘッドフレーム45に固定され
ている。上部ドア11Bはケース11に支軸11Cを介
して開き方向にスイング可能とされており、昇降フレー
ム44は上部ドア11Bに支軸11Dを介して支持され
て不図示の昇降モータにより昇降可能とされている。昇
降フレーム44は下限支持部44Aと左右支持部44B
を備え、ヘッドフレーム45の鉛直方向規制ローラ45
Aを下限支持部44Aに、左右方向規制ローラ45Bを
左右支持部44Bに当接せしめ、ヘッドフレーム45の
鉛直方向下限位置、左右方向位置を規制する状態で、水
平ばね46により該ヘッドフレーム45を引き寄せ支持
している。尚、ヘッドフレーム45の前後方向位置は、
ヘッドフレーム45の後述する位置決め衝合部62をプ
ラテンローラ32の支軸32Aまわりに設けたガイド筒
体61に衝合せしめることにて規制される。
【0020】また、熱記録ヘッド15は、昇降フレーム
44に後述するように支持される加圧装置70を付帯的
に備え、加圧装置70のばね73の弾発力で熱記録ヘッ
ド15をプラテンローラ32の側に加圧する。
【0021】即ち、熱記録ヘッド15は、印画時に昇降
フレーム44の下降により下降するヘッドフレーム45
とともに待機位置から降下して、プラテンローラ32と
の間に記録紙1とリボン2を挟んでヘッドフレーム45
の鉛直方向規制ローラ45Aを昇降フレーム44の下限
支持部44Aから浮き上がらせるとともに、加圧装置7
0により加圧されて記録紙1とリボン2をプラテンロー
ラ32に挟圧し、昇華型熱転写方式により印画を行な
う。
【0022】記録紙排出部16は、熱記録ヘッド15に
よる印画終了後、初期位置に戻った記録紙引き出し部1
3のクランプ装置31により排出される記録紙1を排出
ガイド51からスタッカ部18へ導く。
【0023】切断部17は、記録紙排出部16に設けら
れたカッタ52により記録紙1を所定サイズにカットす
る。
【0024】スタッカ部18は、切断部17によりカッ
トされ、記録紙排出部16により排出された記録紙1を
トレー53の上に蓄積する。
【0025】従って、記録装置10による印画動作は以
下の如くなされる。 (1) 記録紙引き出し部13のクランプ装置31により記
録紙1の先端をクランプするとともに、熱記録ヘッド1
5を待機位置から降下して熱記録ヘッド15を加圧装置
70によりプラテンローラ32の側に加圧し、熱記録ヘ
ッド15により記録紙1とリボン2をプラテンローラ3
2との間で挟圧する。
【0026】(2) 記録紙引き出し部13のクランプ装置
31により記録紙1を初期位置から引き出し、この引き
出し中に印画が行なわれる。リボン2は記録紙1に連れ
移動してリボン巻出軸41からリボン巻取軸42へと巻
き取られる。記録紙引き出し部13のクランプ装置31
が引き出し位置に達すると、熱記録ヘッド15を待機位
置に上昇させ、記録紙1の引き戻しを行なう。記録紙1
の引き戻しは、記録紙引き出し部13のクランプ装置3
1が初期位置に戻るとともに、記録紙巻取モータ23に
よる記録紙巻出軸21の逆転によりなされる。
【0027】(3) 印画が多色であれば、イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックの各リボン2を用いて上記(2)
を繰り返す。
【0028】(4) 上記(2) 、(3) の後、初期位置に位置
付けられた記録紙引き出し部13から記録紙排出部16
への排紙動作がなされる。即ち、記録紙引き出し部13
のクランプ装置31内に設けてある排紙ローラにより記
録紙1の先端部を記録紙排出部16の排出ガイド51へ
と送給し、この記録紙1を切断部17のカッタ52によ
り所定サイズにカットしてスタッカ部18のトレー53
に蓄積する。
【0029】尚、上記(2) 、(3) における印画は、熱記
録ヘッド15の発熱体15Aによってリボン2の染料層
の裏面から加熱することにより昇華せしめられるリボン
2の昇華性染料を、記録紙1の受容層に拡散溶解し着色
するものである。
【0030】しかるに、記録装置10にあっては、図2
〜図4に示す如く、熱記録ヘッド15がプラテンローラ
32の軸方向に沿って発熱体15Aを連続配置したヒー
タライン15Bを形成するとともに、ヒータライン設定
替え装置60を備え、このヒータライン15Bがプラテ
ンローラ32の頂点Tに対してなすヒータライン位置P
を切替え設定可能としている。
【0031】ヒータライン設定替え装置60は、ケース
11(支持台)に支持したプラテンローラ32の両側の
支軸32Aまわりに嵌合したガイド筒体61の軸方向に
第1と第2の円筒状ヘッドガイド61A、61Bとリン
グ溝状係合部61Cを設けるとともに、ガイド位置切替
え装置63を備え、熱記録ヘッド15を支持しているヘ
ッドフレーム45の両側部に設けた位置決め衝合部62
を上述の第1と第2のヘッドガイド61A、61Bのい
ずれかに衝合し、ヒータライン15Bの位置Pを定める
こととしている(図4)。例えば図4において、ヘッド
フレーム45の位置決め衝合部62が第1ヘッドガイド
61Aに衝合したヒータライン位置P1はプラテンロー
ラ32の頂点に対するオフセット量が 0、位置決め衝合
部62が第2ヘッドガイド61Bに衝合したヒータライ
ン位置P2 はプラテンローラ32の頂点に対するオフセ
ット量がfとなる。即ち、ガイド位置切替え装置63
は、ガイド筒体61の各ヘッドガイド61A、61Bを
ヘッドフレーム45の位置決め衝合部62による衝合位
置に順次位置付け、このヘッドフレーム45の位置決め
衝合部62を各ヘッドガイド61A、61Bのいずれか
に選択的に衝合せしめるものである。具体的には、ガイ
ド位置切替え装置63は、ケース11に固定のガイドプ
レート64に対して移動する移動プレート65の両側に
設けた板状係合部66を上記ガイド筒体61のリング溝
状係合部61Cとプラテンローラ32の軸方向にて係合
させるとともに、各ヘッドガイド61A、61Bをヘッ
ドフレーム45の位置決め衝合部62による衝合位置に
順次位置付けるように移動プレート65をプラテンロー
ラ32の軸方向に移動する操作部67を備える。操作部
67は、ガイドプレート64の両側に枢着した回転円盤
67Aの回転中心軸に対し一定の腕長さを持つクランク
ピン67Bを備え、このクランクピン67Bを移動プレ
ート65の長手方向に直交する方向に穿設した長孔65
Aに係合せしめてある。操作部67による回転円盤67
Aの回転操作により、移動プレート65はガイドプレー
ト64上を一定のストローク(クランクピン67Bの回
転直径)で往復動し、移動プレート65の板状係合部6
6と係合しているガイド筒体61を同一のストロークで
往復動せしめることにより、一方のストローク端で第1
ヘッドガイド61Aを、他方のストローク端で第2ヘッ
ドガイド61Bをそれぞれヘッドフレーム45の位置決
め衝合部62による衝合位置に位置付ける。
【0032】従って、ヒータライン設定替え装置60は
以下の如くに用いられる(図4)。 (1) 記録紙1の品種により、熱記録ヘッド15のヒータ
ライン15Bがプラテンローラ32の頂点に対してなす
適正ヒータライン位置Pのオフセット量が 0であると
き、ガイド位置切替え装置63の操作部67により第1
ヘッドガイド61Aが位置決め衝合部62による衝合位
置に位置付けられる。これにより、ヘッドフレーム45
の位置決め衝合部62が第1ヘッドガイド61Aに衝合
し、熱記録ヘッド15のヒータライン15Bがオフセッ
ト量を 0とする適正ヒータライン位置P1 に設定され
る。
【0033】(2) 記録紙1の品種変更により、熱記録ヘ
ッド15のヒータライン15Bがプラテンローラ32の
頂点に対してなす適正ヒータライン位置Pのオフセット
量がfになったとき、ガイド位置切替え装置63の操作
部67により第2ヘッドガイド61Bが位置決め衝合部
62による衝合位置に位置付けられる。これにより、ヘ
ッドフレーム45の位置決め衝合部62が第2ヘッドガ
イド61Bに衝合し、熱記録ヘッド15のヒータライン
15Bがオフセット量をfとする適正ヒータライン位置
2 に設定される。
【0034】従って、記録装置10にあっては、ヒータ
ライン設定替え装置60を備えたことにより、下記、
の作用がある。 熱記録ヘッド15の発熱体15Aがプラテンローラ3
2の頂点に対してなすヒータライン位置Pを切替え設定
可能とした。これにより、熱記録ヘッド15のヒータラ
イン位置Pを記録紙1の品種毎に定まる適正位置に設定
でき、記録紙1におけるしわ状印画欠損の発生を防止で
きる。
【0035】ヒータライン設定替え装置60が、プラ
テンローラ32の支軸32Aまわりに嵌合したガイド筒
体61の複数のヘッドガイド61A、61Bのそれぞれ
を、ガイド位置切替え装置63の操作部67及び移動プ
レート65によって、ヘッドフレーム45の位置決め衝
合部62による衝合位置に順次位置付けることにより、
ヘッドフレーム45に支持してある熱記録ヘッド15の
ヒータライン位置Pを簡易且つ確実に上記の如くに切
替え設定できる。
【0036】次に、記録装置10にあっては、加圧装置
70を図2〜図5に示す如く構成している。加圧装置7
0は、昇降フレーム44(支持体)に対する待機位置と
作業位置とに切替え設定可能とされる操作部71と、操
作部71に連結された加圧部72と、昇降フレーム44
と加圧部72との間に介装されて加圧部72を熱記録ヘ
ッド15の側に弾発可能とするばね73とを有する。ま
た、加圧装置70は、昇降フレーム44に設けられて操
作部71を待機位置に保持する待機設定部74を有す
る。
【0037】具体的には、操作部71が同軸をなす大径
軸71Aと小径軸71Bを備えるとともに、大径軸71
Aの上端面に孔付きのL型プレート71C(孔71D)
を備える。また、待機設定部74が大径孔74Aと小径
孔74Bを有する 2連孔からなる。
【0038】従って、加圧装置70は以下の如くに用い
られる(図5)。 (1) 熱記録ヘッド15の故障による交換時に、昇降フレ
ーム44の加圧装置70に対応する部分に設けてある操
作孔75にねじ回し用工具等の操作具76を通し、操作
具76の先端部を操作部71のL型プレート71Cに挿
入し、操作具76によりばね73の弾発力に抗して大径
軸71Aを大径孔74Aから引き上げ、小径軸71Bを
小径孔74Bに引き込み遊挿してから、大径軸71Aの
下端面を小径孔74Bまわりに係合するワンタッチ操作
により、操作部71を待機位置に設定する(図5
(C)、(D))。これにより、ばね73を所定の作業
長さから待機長さに圧縮し、加圧部72を熱記録ヘッド
15から離隔し、熱記録ヘッド15の交換を行なうこと
を可能とする。
【0039】(2) 熱記録ヘッド15の交換後には、上記
(1) と逆の手順で操作具76を用いることにより、操作
部71の大径軸71Aを大径孔74Aに引き戻し遊挿す
るワンタッチ操作により、ばね73を直ちに所定の作業
長さに戻し(図5(A)、(B))、所定の弾発力で加
圧部72を熱記録ヘッド15の側に弾発可能とする。
【0040】即ち、記録装置10にあっては、操作部7
1に大径軸71Aと小径軸71Bを設け、 2連孔を待機
設定部74とする簡易な構成により、操作部71を簡易
に待機位置と作業位置とにワンタッチ操作で設定替えで
きる。これにより、熱記録ヘッド15を簡易に交換でき
る。
【0041】尚、記録装置10にあっては、上述の加圧
装置70に代え、図6の加圧装置80を用いることもで
きる。加圧装置80は、加圧装置70と同様に、昇降フ
レーム44(支持体)に対する待機位置と作業位置とに
切替え設定可能とされる操作部81と、操作部81に連
結された加圧部82と、昇降フレーム44と加圧部82
との間に介装されて加圧部82を熱記録ヘッド15の側
に弾発可能とするばね83とを有する。また、加圧装置
80は、昇降フレーム44に設けられて操作部81を待
機位置に保持する待機設定部84を有する。
【0042】このとき、加圧装置80は、具体的には、
操作部81がD断面等の異形軸81Aと小径軸81Bと
を備え、待機設定部84が異形孔84Aを備える。そし
て、操作部81は、手指に握られて上下動され、小径軸
81Bを異形孔84Aに遊挿するとともに異形軸81A
の異形端面を異形孔84Aまわりに係合して待機位置に
(図6(C)、(D))、異形軸81Aを異形孔84A
に遊挿して作業位置に設定される(図6(A)、
(B))。従って、操作部81に異形軸81Aと小径軸
81Bを設け、異形孔84Aを待機設定部84とする簡
易な構成により、操作部81を簡易に待機位置と作業位
置とにワンタッチ操作で設定替えできる。これにより、
熱記録ヘッド15を簡易に交換できる。
【0043】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明は、熱転写式記録装置であれば、昇華型熱転写方式
によるものに限らず、溶融型熱転写方式によるもの等、
広く適用できる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、熱転写式
記録装置において、加圧装置により加圧される熱記録ヘ
ッドを簡易に交換可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は熱転写式記録装置の一例を示す模式図で
ある。
【図2】図2は熱記録ヘッドとプラテンローラを示す模
式図である。
【図3】図3は図2の要部拡大図である。
【図4】図4は図3の側面図である。
【図5】図5は加圧装置を示す模式図である。
【図6】図6は加圧装置の変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 記録紙 2 リボン(転写フィルム) 12 記録紙供給部(記録紙送給装置) 13 記録紙引き出し部(記録紙送給装置) 14 リボンカセット(転写フィルム送給装置) 15 熱記録ヘッド 32 プラテンローラ 44 昇降フレーム(支持体) 70、80 加圧装置 71、81 操作部 71A 大径軸 71B 小径軸 81A 異形軸 81B 小径軸 72、82 加圧部 73、83 ばね 74、84 待機設定部 74A 大径孔 74B 小径孔 84A 異形孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙を送給する記録紙送給装置と、 転写フィルムを送給する転写フィルム送給装置と、 支持体に支持され、記録紙と転写フィルムをプラテンロ
    ーラとの間に挟んで記録紙に対し記録作業を行なう熱記
    録ヘッドと、 支持体に設けられ、熱記録ヘッドをプラテンローラの側
    に加圧する加圧装置とを有してなる熱転写式記録装置に
    おいて、 加圧装置は、支持体に対する待機位置と作業位置とに切
    換設定可能とされる操作部と、操作部に連結された加圧
    部と、加圧部を熱記録ヘッドの側に弾発可能とするばね
    と、支持体に設けられて操作部を待機位置に保持する待
    機設定部とを有し、 操作部が待機設定部に保持されて待機位置に設定された
    状態で、加圧部が熱記録ヘッドから離隔され、 操作部が待機設定部による保持を解除されて作業位置に
    設定された状態で、加圧部がばねの弾発力で熱記録ヘッ
    ドを加圧可能としてなることを特徴とする熱転写式記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記加圧装置の操作部が大径軸と小径軸
    とを備え、待機設定部が大径孔と小径孔を有する 2連孔
    を備えてなり、 操作部は、小径軸を小径孔に遊挿するとともに大径軸の
    大径端面を小径孔まわりに係合して待機位置に、大径軸
    を大径孔に遊挿して作業位置に設定される請求項1記載
    の熱転写式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記加圧装置の操作部が異形軸と小径軸
    とを備え、待機設定部が異形孔を備えてなり、 操作部は、小径軸を異形孔に遊挿するとともに異形軸の
    異形端面を異形孔まわりに係合して待機位置に、異形軸
    を異形孔に遊挿して作業位置に設定される請求項1記載
    の熱転写式記録装置。
JP27337897A 1997-09-22 1997-09-22 熱転写式記録装置 Withdrawn JPH1191192A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0471849A1 (en) * 1990-02-27 1992-02-26 Seiko Epson Corporation Method of generating dot signal corresponding to character pattern and device therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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