JP3798041B2 - 風呂装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、追焚と湯張りを行える風呂装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、追焚と湯張りを行うことができる風呂装置は公知である。詳述すると、循環用配水管が浴槽に接続されており、この循環用配水管に、追焚用加熱部とポンプとが設けられている。さらに循環用配水管にはポンプの吸い込み側に温度センサ(温度検出手段)が設けられている。マイクロコンピュータは、ポンプを例えば30分周期で一時駆動させて浴槽の湯を循環させ、この循環された湯の温度を温度センサから読み込んでいる。そして、湯温が設定温度より低いと判断した時には、ポンプにより浴槽内の湯を循環用配水管を介して循環させた状態でこの配水管内を通る湯を追焚加熱部で加熱することにより、追焚を行い、浴槽の湯温を設定温度まで上昇させている。
【0003】
他方、給湯用配水管には給湯用加熱部が設けられており、この給湯用配水管の出湯側部位と循環用配水管とが注水管で接続されている。この注水管には弁手段が設けられている。マイクロコンピュータは、浴槽の水位を水位センサから例えば10秒周期で読み込み、この水位が設定水位より低い時には、弁手段を開き、給湯用配水管を通る水を給湯用加熱部で加熱し、ここで得られた湯を注水管,循環用配水管を経て浴槽に供給することにより、湯張りを行い、浴槽水位を設定水位にする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、保温保水モード(浴槽の湯を設定温度,設定水位に維持するモード)において、上記温度監視と水位監視が並列して実行されていたため、次の不都合があった。すなわち、この保温保水時に、ユーザーが浴槽の栓を抜いた場合、温度監視のためにポンプを駆動させると、ポンプが空回りして騒音を招くことがあった。また、循環用配水管に設けた流水検出手段は、ポンプ駆動にも拘わらず流水を検出しないため、マイクロコンピュータは、ポンプや流水検出手段に故障が生じたものと誤判断してしまった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、図1に示すように、浴槽の水位を検出する水位検出手段1aと、浴槽に接続された循環用配水管と、循環用配水管に設けられた温度検出手段2aと、循環用配水管に設けられて浴槽の水を循環させるポンプ3と、循環用配水管に設けられてポンプ駆動に伴う流水を検出する流水検出手段と、循環用配水管に接続される注水管と、注水管に設けられこの注水管を開閉する弁手段4と、循環用配水管を通る水を加熱する追焚用加熱部5とを備え、さらに、保水モードを実行するために、上記水位検出手段で検出された浴槽水位を読み込み、この検出水位を設定水位と比較する水位監視手段1と、上記水位監視手段で検出水位が設定水位より低いと判断した時に、上記弁手段を開き、注水管、循環用配水管を経て浴槽へ水を供給することにより、浴槽水位を設定水位にする注水制御手段7とを備え、保温モードを実行するために、ポンプを駆動させて、浴槽の水を循環用配水管を通して循環させ、この循環する水の温度を上記温度検出手段から読み込み、この検出水温を設定温度と比較する温度監視手段2と、上記温度監視手段で検出水温が設定温度より低いと判断した時に、ポンプを駆動させたまま浴槽の水を循環用配水管を通して循環させ、この循環する水を追焚用加熱部で加熱することにより、上記検出水温を設定温度にする追焚制御手段8と、を備えた風呂装置において、上記温度監視手段は、水位監視手段で監視されている浴槽水位が設定水位に達している時にのみ、上記ポンプ駆動を伴う保温モードを実行し、上記水位監視手段は、検出水位が安定しているか否かを判断し、安定している場合には、上記の検出水位と設定水位の比較に基づく注水制御手段による注水制御を行なわせ、検出水位が不安定である場合には、注水制御手段による注水制御を停止させたまま検出水位が基準水位より低くなるか否かを監視し、検出水位が不安定のまま基準水位より低くなったと判断した時には、ポンプを駆動させ、このポンプ駆動により流水検出手段が流水を検出しない時には、浴槽の栓が抜かれて排水されたと判断して上記保温保水モードを終了することを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、浴槽の水位を検出する水位検出手段と、浴槽に接続された循環用配水管と、循環用配水管に設けられた温度検出手段と、循環用配水管に設けられて浴槽の湯を循環させるポンプと、循環用配水管に設けられてポンプ駆動に伴う流水を検出する流水検出手段と、給湯用配水管と、この給湯用配水管の出湯側部位と循環用配水管とを接続する注水管と、注水管に設けられこの注水管を開閉する弁手段と、循環用配水管を通る湯を加熱する追焚用加熱部と、給湯用配水管を通る水を加熱する給湯用加熱部とを備え、さらに保水モードを実行するために、上記水位検出手段で検出された浴槽水位を読み込み、この検出水位を設定水位と比較する水位監視手段と、上記水位監視手段で検出水位が設定水位より低いと判断した時に、上記弁手段を開き給湯用加熱部により給湯用配水管を通る水を加熱し、この給湯用配水管からの湯を、注水管、循環用配水管を経て浴槽へ供給することにより、浴槽水位を設定水位にする湯張り制御手段とを備え、保温モードを実行するために、ポンプを駆動させて、浴槽の湯を循環用配水管を通して循環させ、この循環する湯の温度を上記温度検出手段から読み込み、この検出湯温を設定温度と比較する温度監視手段と、上記温度監視手段で検出湯温が設定温度より低いと判断した時に、ポンプを駆動させたまま浴槽の湯を循環用配水管を通して循環させ、この循環する湯を追焚用加熱部で加熱することにより、上記検出湯温を設定温度にする追焚制御手段と、を備えた風呂装置において、上記温度監視手段は、水位監視手段で監視されている浴槽水位が設定水位に達している時にのみ、上記ポンプ駆動を伴う保温モードを実行し、上記水位監視手段は、検出水位が安定しているか否かを判断し、安定している場合には、上記の検出水位と設定水位の比較に基づく湯張り制御手段による湯張り制御を行なわせ、検出水位が不安定である場合には、湯張り制御手段による湯張り制御を停止させたまま検出水位が基準水位より低くなるか否かを監視し、検出水位が不安定のまま基準水位より低くなったと判断した時には、ポンプを駆動させ、このポンプ駆動により流水検出手段が流水を検出しない時には、浴槽の栓が抜かれて排水されたと判断して上記保温保水モードを終了することを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、浴槽の水位を検出する水位検出手段と、浴槽に接続された循環用配水管と、循環用配水管に設けられた温度検出手段と、循環用配水管に設けられて浴槽の水を循環させるポンプと、循環用配水管に設けられてポンプ駆動に伴う流水を検出する流水検出手段と、循環用配水管に接続される注水管と、注水管に設けられこの注水管を開閉する弁手段と、循環用配水管を通る水を加熱する追焚用加熱部とを備え、さらに保水モードを実行するために、上記水位検出手段で検出された浴槽水位を読み込み、この検出水位を設定水位と比較する水位監視手段と、上記水位監視手段で検出水位が設定水位より低いと判断した時に、上記弁手段を開き、注水管、循環用配水管を経て浴槽へ水を供給することにより、浴槽水位を設定水位にする注水制御手段とを備え、保温モードを実行するために、ポンプを駆動させて、浴槽の水を循環用配水管を通して循環させ、この循環する水の温度を上記温度検出手段から読み込み、この検出水温を設定温度と比較する温度監視手段と、上記温度監視手段で検出水温が設定温度より低いと判断した時に、ポンプを駆動させたまま浴槽の水を循環用配水管を通して循環させ、この循環する水を追焚用加熱部で加熱することにより、上記検出水温を設定温度にする追焚制御手段と、を備えた風呂装置において、上記温度監視手段は、水位監視手段で監視されている浴槽水位が設定水位に達している時にのみ、上記ポンプ駆動を伴う保温モードを実行し、上記保温モード実行中に、ポンプが駆動しているにも拘わらず上記流水検出手段が流水を検出しなかった時には、上記保温保水モードを終了することを特徴とする。
請求項4の発明は、浴槽の水位を検出する水位検出手段と、浴槽に接続された循環用配水管と、循環用配水管に設けられた温度検出手段と、循環用配水管に設けられて浴槽の湯を循環させるポンプと、循環用配水管に設けられてポンプ駆動に伴う流水を検出する流水検出手段と、給湯用配水管と、この給湯用配水管の出湯側部位と循環用配水管とを接続する注水管と、注水管に設けられこの注水管を開閉する弁手段と、循環用配水管を通る湯を加熱する追焚用加熱部と、給湯用配水管を通る水を加熱する給湯用加熱部とを備え、さらに保水モードを実行するために、上記水位検出手段で検出された浴槽水位を読み込み、この検出水位を設定水位と比較する水位監視手段と、上記水位監視手段で検出水位が設定水位より低いと判断した時に、上記弁手段を開き給湯用加熱部により給湯用配水管を通る水を加熱し、この給湯用配水管からの湯を、注水管、循環用配水管を経て浴槽へ供給することにより、浴槽水位を設定水位にする湯張り制御手段とを備え、保温モードを実行するために、ポンプを駆動させて、浴槽の湯を循環用配水管を通して循環させ、この循環する湯の温度を上記温度検出手段から読み込み、この検出湯温を設定温度と比較する温度監視手段と、上記温度監視手段で検出湯温が設定温度より低いと判断した時に、ポンプを駆動させたまま浴槽の湯を循環用配水管を通して循環させ、この循環する湯を追焚用加熱部で加熱することにより、上記湯温を設定温度にする追焚制御手段と、を備えた風呂装置において、上記温度監視手段は、水位監視手段で監視されている浴槽水位が設定水位に達している時にのみ、上記ポンプ駆動を伴う保温モードを実行し、上記保温モード実行中に、ポンプが駆動しているにも拘わらず上記流水検出手段が流水を検出しなかった時には、上記保温保水モードを終了することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1に記載の風呂装置において、上記検出水位が基準水位より低い状態でポンプを駆動させた時に、流水検出手段がオンする場合には、上記注水制御手段が注水制御を実行することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2に記載の風呂装置において、上記検出水位が基準水位より低い状態でポンプを駆動させた時に、流水検出手段がオンする場合には、上記湯張り制御手段が湯張り制御を実行することを特徴とする。
【0008】
【作用】
請求項1,2の発明では、水位監視手段で監視されている浴槽水位が設定水位に達している時にのみ、上記ポンプ駆動を伴う検出温度の読み込みを実行するため、例えばユーザーが浴槽の栓を抜いてしまった場合には、このポンプ駆動を伴う検出温度の読み込みを実行せず、ポンプ空回りを防止できる。
請求項3の発明では、ポンプ駆動時に流水を検出した時には正常と判断し、流水を検出しなかった時に故障と判断するようにしている。ユーザーが浴槽の栓を抜いてしまった場合には、ポンプ駆動を伴う検出湯温の読み込みを実行しないので、ポンプ空回りによる故障判定を避けることができる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図2〜図4を参照して説明する。図2に示すように風呂装置は、浴槽10に接続された循環用配水管20と、給湯用配水管30とを備えている。
【0010】
上記循環用配水管20は、上記浴槽10の内壁に設置された循環金具22に接続されており、一方の端20aが吸込端、他方の端20bが吐出端となっている。この循環用配水管20の中途部には、追焚燃焼部21(追焚用加熱部)が設けられている。追焚燃焼部21は、バーナ(図示しない)とその上方に配置された熱交換器21aと、バーナの下方に配置された燃焼空気供給用のファン(図示しない)とを有している。この熱交換器21aを循環用配水管20が通っている。
【0011】
さらに循環用配水管20にはポンプ25が設けられている。このポンプ25と吸込端20aとの間には、流水スイッチ26(流水検出手段)と温度センサ27(温度検出手段)が設けられている。
【0012】
他方、上記給湯用配水管30には、給湯燃焼部31(給湯用加熱部)が設けられている。給湯燃焼部31は、バーナ(図示しない)とその上方に配置された熱交換器31aと、バーナの下方に配置された燃焼空気供給用のファン(図示しない)とを有している。給湯用配水管30の上流側(給水側)の端には給水管が接続されており、下流側(給湯側)の端には出湯栓が接続されている。配水管30の給水側には水量センサ33が設けられており、給湯側には水量制御弁34,流水スイッチ35が設けられている。なお、給水側,給湯側にはそれぞれ温度センサ(図示しない)が設けられている。
【0013】
給湯用配水管30の給湯側と循環用配水管20は、注水管40により接続されている。この注水管40には、循環用配水管20に向かって順に、弁手段41と圧力センサ42(水位検出手段)が設けられている。
【0014】
風呂装置はマイクロコンピュータ50を含む制御ユニットを備えている。このマイクロコンピュータ50は、種々のスイッチ,センサからの検出信号およびリモートコントローラからの指令信号に基づいて、各種制御を行うものであり、実質的に、給湯制御手段と、湯張り制御手段と、注水制御手段と、追焚制御手段と、温度監視手段と、水位監視手段,故障判定手段とを備えている。
【0015】
マイクロコンピュータ50は、出湯栓が開いて給湯用配水管30に設けられた水量センサ33が通水を検出した時に、給湯燃焼部31のバーナの燃焼を行い、配水管30を通る水を加熱して出湯栓からの出湯を実行する(給湯制御)。
【0016】
マイクロコンピュータ50は、リモートコントローラの自動運転ボタンを押した時に、風呂自動運転を実行する。詳述すると、最初に上記湯張りを行ない、次に追焚を行った後、保温保水モードに進み、ここで浴槽10の湯温を設定温度に維持するとともに、水位を設定水位に維持する。以下、この保温保水モードについて詳述する。
【0017】
保温,保水モードでは、浴槽10の水位を監視する。詳述すると、圧力センサ42からの信号を読み込み、水位が安定しているか不安定かを判断する。水位が安定している場合には、設定水位と比較する。設定水位より低い場合には湯張りを実行する。すなわち、弁手段41を開いた状態で、給湯用配水管30の給水側から供給された水を給湯燃焼部31で加熱して、注水管40,循環用配水管20を介して浴槽10に注湯し、これにより浴槽10の水位を設定水位にする。
【0018】
上記保温保水モードでは、例えば30分毎に周期的にポンプ25を一時駆動させ、浴槽10の湯を循環用配水管20を介して循環させ、温度センサ27からの湯温信号を読み込む。そして、この検出湯温が設定温度より低いか否かを判断する(温度監視)。検出湯温が設定温度より低い時には追焚を行う。すなわち、ポンプ25を駆動させて、浴槽10の湯を循環用配水管20を通して循環させながら、追焚燃焼部21の燃焼を行い、浴槽10の湯温を設定温度にする。
【0019】
なお、設定温度が低い温度に切り替えられ、浴槽10の検出湯温が設定温度より高くなった時には、給湯燃焼部31の燃焼を行わず、弁手段41を開いて、給湯用配水管30から注水管40,循環用配水管20を経て、浴槽10に水を供給して(注水)、湯温を設定温度まで下げる。
【0020】
また、マイクロコンピュータ50は、保温保水モード実行中において、ポンプ25が駆動した時に流水スイッチ26がオンしたか否か、すなわち循環用配水管20内の水流を検出したか否かを判断する。検出しないと判断した時には、ポンプ25か流水スイッチ26の故障であると判断し、エラー表示を行う。
【0021】
本発明では、上記温度監視において、ポンプ25の駆動を伴う検出湯温の読み込みを、浴槽10の水位が設定水位以上であることを条件として、実行する。このため、ユーザーにより浴槽10の栓が抜かれて浴槽10が排水された時には、このポンプ25の駆動を伴う検出湯温の読み込みを実行せず、ポンプ25の空回りを防止できるとともに、ポンプ駆動中の流水検出無しによる故障判定を避けることができる。
【0022】
次に、マイクロコンピュータ50で実行される上記保温保水モードについて図3,図4を参照しながら詳述する。まず、後述する温度監視用タイマをクリアして、計時動作を開始させる(ステップ100)。次に浴槽水位を検出する(ステップ101)。次に、検出水位が安定であるか否かを判断し(ステップ102)、不安定であると判断した場合には、検出水位が基準水位(循環金具21より若干高い水位)以上か否かを判断し、基準水位以上である場合にはステップ101に戻って再度水位検出を繰り返す。
【0023】
ステップ103で水位が安定であると判断した時には、この水位が設定水位以上か否かを判断する(ステップ105)。ここで否定判断した時には湯張りすなわち足し湯を行って、浴槽水位を設定水位にし(ステップ106)、ステップ101に戻る。このようにして浴槽水位を設定水位に維持する。
【0024】
上記ステップ103で浴槽水位が基準水位より低いと判断した時には、ポンプ25を駆動する(ステップ107)。浴槽水位が基準水位より低くても循環用排水管20の吸込端20aより高い場合には、ポンプ25を駆動した時に浴槽10の湯が循環用排水管20内を循環するので水流が生じており、流水スイッチ26がオンされる。この場合には、次のステップ108で肯定判断し、ポンプ25を停止して(ステップ109)、上述した足し湯を実行する(ステップ106)。浴槽水位が循環用排水管20の吸込端20aより低い場合には、ポンプ25を駆動した時に循環用排水管20内から湯が排除されるため、流水スイッチ26がオフになる。この場合には、ステップ108で否定判断し、すなわち浴槽10の栓が抜かれて排水されたと判断して、ポンプ25をオフにするとともに保温保水モードを終了する。
【0025】
上記ステップ105で浴槽水位が設定水位以上であると判断した時には、ステップ110で肯定判断して温度監視用のタイマによる計時時間が設定時間として例えば30分経過したか否かを判断する。ここで否定判断した場合には、上記ステップ101〜109を繰り返す。
【0026】
タイマによる計時時間が30分に達した時には、ステップ110で肯定判断し、以後湯温検出のための制御に進む。このため、湯温監視は浴槽水位が設定水位に達したことを条件として30分周期で実行される。まず、ステップ111でポンプ25を駆動し、次のステップ112で流水スイッチ26がオンか否かを判断する。上記ステップ105で設定水位以上であると既に判断しているので、流水スイッチ26は必ずオンするはずである。それにも拘わらずステップ112で否定判断した時には、ポンプ25または流水スイッチ26が故障であると判断し、ステップ113でエラー表示を行って、保温保水モードを終了する。
【0027】
上記ポンプ25および流水スイッチ26が正常である場合には、ステップ112で肯定判断してステップ114に進み、ここで温度センサ27から検出湯温を読み取る。次に、この検出湯温が設定温度以上であるか否かを判断し(ステップ115)、否定判断した場合には追焚燃焼部21での燃焼を実行して(ステップ116)、ステップ112に戻る。このループは浴槽10の湯温が設定温度に達するまで、繰り返し実行される。ステップ115で肯定判断した時には、ステップ117でポンプ25を停止させた後、再びステップ101に戻る。
【0028】
本発明は、追焚機能をもつが湯張り機能をもたない風呂装置にも適用することができる。この場合、注水管,循環用配水管を介して水が浴槽に供給される。
【0029】
【発明の効果】
請求項1,2の発明によれば、ユーザーが浴槽の栓を抜いてしまった場合には、ポンプ駆動を伴う検出水温の読み込みを実行せず、ポンプ空回りを防止できる。
請求項3の発明によれば、ユーザーが浴槽の栓を抜いてしまった場合には、ポンプ駆動を伴う検出水温の読み込みを実行しないので、ポンプ空回りによる故障判定を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例をなす風呂装置の概略図である。
【図3】マイクロコンピュータで実行される保温保水モードの前半部を示すフローチャートである。
【図4】同保温保水モードの後半部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a … 水位検出手段
1 … 水位監視手段
2a … 温度検出手段
2 … 温度監視手段
3 … ポンプ
4 … 弁手段
5 … 追焚用加熱部
7 … 注水制御手段
8 … 追焚制御手段
10 … 浴槽
20 … 循環用配水管
21 … 追焚燃焼部(追焚用加熱部)
25 … ポンプ
26 … 流水スイッチ(流水検出手段)
27 … 温度センサ(温度検出手段)
30 … 給湯用配水管
31 … 給湯燃焼部(給湯用加熱部)
40 … 注水管
41 … 弁手段
42 … 圧力センサ(水位検出手段)
50 … マイクロコンピュータ
Claims (6)
- 浴槽の水位を検出する水位検出手段と、浴槽に接続された循環用配水管と、循環用配水管に設けられた温度検出手段と、循環用配水管に設けられて浴槽の水を循環させるポンプと、循環用配水管に設けられてポンプ駆動に伴う流水を検出する流水検出手段と、循環用配水管に接続される注水管と、注水管に設けられこの注水管を開閉する弁手段と、循環用配水管を通る水を加熱する追焚用加熱部とを備え、さらに、
保水モードを実行するために、
上記水位検出手段で検出された浴槽水位を読み込み、この検出水位を設定水位と比較する水位監視手段と、
上記水位監視手段で検出水位が設定水位より低いと判断した時に、上記弁手段を開き、注水管、循環用配水管を経て浴槽へ水を供給することにより、浴槽水位を設定水位にする注水制御手段とを備え、
保温モードを実行するために、
ポンプを駆動させて、浴槽の水を循環用配水管を通して循環させ、この循環する水の温度を上記温度検出手段から読み込み、この検出水温を設定温度と比較する温度監視手段と、
上記温度監視手段で検出水温が設定温度より低いと判断した時に、ポンプを駆動させたまま浴槽の水を循環用配水管を通して循環させ、この循環する水を追焚用加熱部で加熱することにより、上記検出水温を設定温度にする追焚制御手段と、
を備えた風呂装置において、
上記温度監視手段は、水位監視手段で監視されている浴槽水位が設定水位に達している時にのみ、上記ポンプ駆動を伴う保温モードを実行し、
上記水位監視手段は、検出水位が安定しているか否かを判断し、安定している場合には、上記の検出水位と設定水位の比較に基づく注水制御手段による注水制御を行なわせ、検出水位が不安定である場合には、注水制御手段による注水制御を停止させたまま検出水位が基準水位より低くなるか否かを監視し、検出水位が不安定のまま基準水位より低くなったと判断した時には、ポンプを駆動させ、このポンプ駆動により流水検出手段が流水を検出しない時には、浴槽の栓が抜かれて排水されたと判断して上記保温保水モードを終了することを特徴とする風呂装置。 - 浴槽の水位を検出する水位検出手段と、浴槽に接続された循環用配水管と、循環用配水管に設けられた温度検出手段と、循環用配水管に設けられて浴槽の湯を循環させるポンプと、循環用配水管に設けられてポンプ駆動に伴う流水を検出する流水検出手段と、給湯用配水管と、この給湯用配水管の出湯側部位と循環用配水管とを接続する注水管と、注水管に設けられこの注水管を開閉する弁手段と、循環用配水管を通る湯を加熱する追焚用加熱部と、給湯用配水管を通る水を加熱する給湯用加熱部とを備え、さらに、
保水モードを実行するために、
上記水位検出手段で検出された浴槽水位を読み込み、この検出水位を設定水位と比較する水位監視手段と、
上記水位監視手段で検出水位が設定水位より低いと判断した時に、上記弁手段を開き給湯用加熱部により給湯用配水管を通る水を加熱し、この給湯用配水管からの湯を、注水管、循環用配水管を経て浴槽へ供給することにより、浴槽水位を設定水位にする湯張り制御手段とを備え、
保温モードを実行するために、
ポンプを駆動させて、浴槽の湯を循環用配水管を通して循環させ、この循環する湯の温度を上記温度検出手段から読み込み、この検出湯温を設定温度と比較する温度監視手段と、
上記温度監視手段で検出湯温が設定温度より低いと判断した時に、ポンプを駆動させたまま浴槽の湯を循環用配水管を通して循環させ、この循環する湯を追焚用加熱部で加熱することにより、上記検出湯温を設定温度にする追焚制御手段と、
を備えた風呂装置において、
上記温度監視手段は、水位監視手段で監視されている浴槽水位が設定水位に達している時にのみ、上記ポンプ駆動を伴う保温モードを実行し、
上記水位監視手段は、検出水位が安定しているか否かを判断し、安定している場合には、上記の検出水位と設定水位の比較に基づく湯張り制御手段による湯張り制御を行なわせ、検出水位が不安定である場合には、湯張り制御手段による湯張り制御を停止させたまま検出水位が基準水位より低くなるか否かを監視し、検出水位が不安定のまま基準水位より低くなったと判断した時には、ポンプを駆動させ、このポンプ駆動により流水検出手段が流水を検出しない時には、浴槽の栓が抜かれて排水されたと判断して上記保温保水モードを終了することを特徴とする風呂装置。 - 浴槽の水位を検出する水位検出手段と、浴槽に接続された循環用配水管と、循環用配水管に設けられた温度検出手段と、循環用配水管に設けられて浴槽の水を循環させるポンプと、循環用配水管に設けられてポンプ駆動に伴う流水を検出する流水検出手段と、循環用配水管に接続される注水管と、注水管に設けられこの注水管を開閉する弁手段と、循環用配水管を通る水を加熱する追焚用加熱部とを備え、さらに、
保水モードを実行するために、
上記水位検出手段で検出された浴槽水位を読み込み、この検出水位を設定水位と比較する水位監視手段と、
上記水位監視手段で検出水位が設定水位より低いと判断した時に、上記弁手段を開き、注水管、循環用配水管を経て浴槽へ水を供給することにより、浴槽水位を設定水位にする注水制御手段とを備え、
保温モードを実行するために、
ポンプを駆動させて、浴槽の水を循環用配水管を通して循環させ、この循環する水の温度を上記温度検出手段から読み込み、この検出水温を設定温度と比較する温度監視手段と、
上記温度監視手段で検出水温が設定温度より低いと判断した時に、ポンプを駆動させたまま浴槽の水を循環用配水管を通して循環させ、この循環する水を追焚用加熱部で加熱することにより、上記検出水温を設定温度にする追焚制御手段と、
を備えた風呂装置において、
上記温度監視手段は、水位監視手段で監視されている浴槽水位が設定水位に達している時にのみ、上記ポンプ駆動を伴う保温モードを実行し、
上記保温モード実行中に、ポンプが駆動しているにも拘わらず上記流水検出手段が流水を検出しなかった時には、上記保温保水モードを終了することを特徴とする風呂装置。 - 浴槽の水位を検出する水位検出手段と、浴槽に接続された循環用配水管と、循環用配水管に設けられた温度検出手段と、循環用配水管に設けられて浴槽の湯を循環させるポンプと、循環用配水管に設けられてポンプ駆動に伴う流水を検出する流水検出手段と、給湯用配水管と、この給湯用配水管の出湯側部位と循環用配水管とを接続する注水管と、注水管に設けられこの注水管を開閉する弁手段と、循環用配水管を通る湯を加熱する追焚用加熱部と、給湯用配水管を通る水を加熱する給湯用加熱部とを備え、さらに、
保水モードを実行するために、
上記水位検出手段で検出された浴槽水位を読み込み、この検出水位を設定水位と比較する水位監視手段と、
上記水位監視手段で検出水位が設定水位より低いと判断した時に、上記弁手段を開き給湯用加熱部により給湯用配水管を通る水を加熱し、この給湯用配水管からの湯を、注水管、循環用配水管を経て浴槽へ供給することにより、浴槽水位を設定水位にする湯張り制御手段とを備え、
保温モードを実行するために、
ポンプを駆動させて、浴槽の湯を循環用配水管を通して循環させ、この循環する湯の温度を上記温度検出手段から読み込み、この検出湯温を設定温度と比較する温度監視手段と、
上記温度監視手段で検出湯温が設定温度より低いと判断した時に、ポンプを駆動させたまま浴槽の湯を循環用配水管を通して循環させ、この循環する湯を追焚用加熱部で加熱することにより、上記検出湯温を設定温度にする追焚制御手段と、
を備えた風呂装置において、
上記温度監視手段は、水位監視手段で監視されている浴槽水位が設定水位に達している時にのみ、上記ポンプ駆動を伴う保温モードを実行し、
上記保温モード実行中に、ポンプが駆動しているにも拘わらず上記流水検出手段が流水を検出しなかった時には、上記保温保水モードを終了することを特徴とする風呂装置。 - 上記検出水位が基準水位より低い状態でポンプを駆動させた時に、流水検出手段がオンする場合には、上記注水制御手段が注水制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の風呂装置。
- 上記検出水位が基準水位より低い状態でポンプを駆動させた時に、流水検出手段がオンする場合には、上記湯張り制御手段が湯張り制御を実行することを特徴とする請求項2に記載の風呂装置。
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