JP3797370B2 - 苗植機 - Google Patents
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Description
本発明は、甘藷の苗を移植する苗植機に関するものである。
この種の苗植機は、下記特許文献1に示されているように、苗の基部を保持したプランタ(植込み爪)が旋回して圃場に突入したのち、その下端が土中を浅く長く進行した苗を舟引き植し、さらに同方向に旋回して土中から脱出するように出来ていた。
特開昭63−133916号公報
そのため、舟引き植に移植された苗の基部の上には、上記のプランタの土からの脱出で土が除去されていた。従って、そののち、精巧な覆土装置を用いてその上を土で覆う必要があった。
この発明は、上記の課題を解決するため、原動機4を搭載し前進走行可能に設けた走行車体1に甘藷の苗を圃場に植える苗植装置2を取付けた自走式の苗植機において、前記苗植装置2には開閉動作する左右一対の板で構成した植込み爪25を設けるとともに、該植込み爪25の先端部が、前記走行車体1の走行停止時にあって、圃場の畝Aに突入して土中を浅く長く後方に進行したのち前後逆方向に折り返して前方上方に進行し土中から脱出するように機体側面視で非円形の軌道Bで上下に旋回する構成とし、且つ、該植込み爪25の先端部が、前記走行車体1の前進時に前記軌跡Bで上下に旋回しながら前方移動して前進軌跡B1をえがいて上下に旋回する時にあって、該植込み爪25の先端部が下降途中で閉じ動作して苗の基部を挟持しその苗挟持状態のままで畝Aに突入して土中を浅く長く後方に進行し、その後、開き動作して苗を離し前後逆方向に折り返して前方上方に進行し土中から脱出するように動作する構成とし、該植込み爪25の先端部が苗の基部を挟持して畝Aに突入し土中を後方に進行して前後折り返し個所まで移動したときに、植込み爪25の畝A上面から下方の土中に突入している部分が側面視で植込み爪25の先端部から畝A上面に向けて前側斜め上方にのびる状態となるように構成したことを特徴とする苗植機とした。
上記のように構成した苗植機は、植込み爪25が原動機4の動力で作動し、その先端部が走行車体1の走行停止時にあって機体側面視で非円形の軌道Bで上下に旋回する。作業中は、走行車体1が前進しながら植込み爪25が作動する。このとき、植込み爪25の先端部は、下降行程の初期で苗載台(苗フィーダを含む)の近くを通るとき、植込み爪25が閉じ動作して苗の基部を挟持する。そして、その苗挟持状態のままで圃場の畝Aに突入して土中を浅く長く後方に進行する。その後、左右に開き動作して苗を離し前後逆方向に折り返して前方上方に進行し土中から脱出する。また、図6に示すように、植込み爪25の先端部が苗の基部を挟持して畝Aに突入し土中を後方に進行して前後折り返し個所まで移動したときに、植込み爪25の畝A上面から下方の土中に突入している部分が側面視で植込み爪25の先端部から畝A上面に向けて前側斜め上方にのびる状態となる。
よって、この発明により、植込み爪25の先端部に挟持された甘藷の苗の基部が土中を浅く長く後方に進行して植込まれ、しかもその植込まれた甘藷の苗の基部の上には土が残存することになり、苗の基部の上に土を掻き寄せる必要がなくなって、覆土装置が簡略化される。
この発明を実施するための最良の形態の一つを以下に説明する。
つぎに、この発明の実施例を説明する。
図1のように、走行車体1に苗植装置2が取付けられて自走式の苗植機となっている。
走行車体1は、つぎのように構成される。歯車箱3の前後に原動機4とフレーム5が固定されている。左右1対の車輪伝動ケース6,6が歯車箱3の両横から斜後下に伸び、それぞれの下端に車輪7,7が取付けられている。これら1対の車輪7,7は、畝Aを又いでその両横の谷に位置し、原動機4で駆動されて走行車体1を紙面において左に前進させるように出来ている。植付ケース8がフレーム5の後端に固定され、その左側から植付フレーム9が斜後上に伸びている。ハンドルポスト10がその植付フレーム9の中間部から斜後上に伸び、その上端にハンドル11が固定されている。なお、フレーム5、植付ケース8および植付フレーム9は、伝動ケースを兼ねている。
苗植装置2は、苗載台12と植込み装置13で構成される。
苗載台12は、フレーム5の上方に前上りに配置され、解放された後端の下面が苗受板14の上に乗り、原動機4で回転されるリードカム15で左右に往復駆動されるようになっている。
苗載台12には、つぎの集団苗が載せられる。図2のように、パルプで出来た台型のポット16a,16a……が前後左右に接続してポットシート16となっている(一体に成形される)。ポット16a,16a……内に床土17を詰めたポットシート16,16が苗箱18内に並べて入れられる(図3)。甘藷から出た芽が節付で3〜5cmに切断されて頂上の孔16b,16b……から床土17に差し込まれ、それぞれの節から伸びた芽が15cm程度に生育して甘藷の集団苗が形成される。
植込み装置13は、つぎのように出来ている。図1、図4および図5のように、植込みケース19が苗載台12の後方で走行車体1の中央線上に配置されている。原動機4で回転するクランク20が植付フレーム9の右側に設けられ、その外周の旋回軸20aが植込みケース19に回転自在に設けられている。アーム19aとアーム9aがそれぞれ植込みケース19と植付フレーム9の中間部から後に伸び、それぞれの後端がリンク21の両端で連結されている。カム22が植込みケース19内で旋回軸20aに固定され、クランク20が回転すると、植込みケース19が上下に移動しながらカム22に対して回転するようになっている。このカム22は、中央部の押出しカム22aと、その両横で1対の開閉カム22b,22bで構成される。1対の回動軸23,23がカム22の前方で植込みケース19に上下方向に設けられ、それぞれの下端に取付具24,24を介して板状の植込み爪25,25が固定されている。アーム26,26がそれぞれの回動軸23,23から外向に伸び、それぞれの外端の突子26a,26aが前方からのばね27,27で押されて開閉カム22b,22bに接触している。すなわち、クランク20が回転すると、植込みケース19は、中間部が旋回軸20aで旋回されるので、旋回軸20aのクランクアーム20bを半径として前後と上下に移動するが、後部がリンク21で制限されているので、上部におけるやや前上りの姿勢が、下降するに従って前下りの姿勢となり、植込み爪25,25の下端部は、走行車体1が停止しているとき、図1および図6における非円形の静止軌道Bを通る。そして、植込み爪25,25の下端部が下降行程において苗受板14の取出口を通過するとき、突子26a,26aが開閉カム22b,22bの大径部に乗って左右の植込み爪25,25が近寄り(閉じ)、苗載台12から苗受板14上に押し出されている集団苗中の1つのポット16aを挟む。植込み爪25,25がさらに下降すると、上記のようにして挟まれたポット16aが苗とともに集団苗から欠ぎ取られる。そののち、植込み爪25,25の下端部はさらに下降して畝Aの上面に突入し、その土内を浅く長く(やや下向に)進行し、軌道Bの下端に達すると、突子26a,26aが開閉カム22b,22bの小径部に落ち、ばね27,27でアーム26,26が押されて植込み爪25,25が離れる(開く)。そののち、植込み爪25,25の下端部は、折り返すようにして逆方向に土中を進行して畝Aから抜け出す。
摺動軸28が植込みケース19の前部に縦向に設けられ、ばね29で押し下げられている。板ばねで出来た押出具30が摺動軸28の下方の突端に固定され、その下端部が左右の植込み爪25,25の間に接触するようにして位置している。レバー31が横軸32でその回りに揺動するように取付けられ、その突端が摺動軸28に係合し、これから下に伸びる突子31aが押出カム22aに接触している。そして、植込み爪25,25の下端部が軌道Bの下端に達すると、突子31aが押出カム22aの小径部に落ち、ばね29が摺動軸28を押し下げ、押出具30の下端が植込み爪25,25の下端まで下ってその間のポット16aを押し下げる。そののち、押出カム22aの回転で突子31aが図4で時計方向に回り、レバー31がばね29に抗して摺動軸28を引き上げ、植込み爪25,25が苗受板14の取出口を通過するときには予め押出具30の下端を植込み爪25,25の下端から引き上げるようになっている。
なお、作業中は走行車体1が前進しているので、植込み爪25,25の下端部は、図6の前進軌道B1 を画く。植込み爪25,25中、片側は固定しても良い。また、苗載台12の前方に植込み装置13を配置することもできる。苗載台12は、つる状の苗が並べて保持されるフィーダでも良い。
1 走行車体
2 苗植装置
4 原動機
25 植込み爪
A 畝
B 走行停止時の植込み爪先端部の軌道
B1 前進時の植込み爪先端部の軌道
2 苗植装置
4 原動機
25 植込み爪
A 畝
B 走行停止時の植込み爪先端部の軌道
B1 前進時の植込み爪先端部の軌道
Claims (1)
- 原動機4を搭載し前進走行可能に設けた走行車体1に甘藷の苗を圃場に植える苗植装置2を取付けた自走式の苗植機において、前記苗植装置2には開閉動作する左右一対の板で構成した植込み爪25を設けるとともに、該植込み爪25の先端部が、前記走行車体1の走行停止時にあって、圃場の畝Aに突入して土中を浅く長く後方に進行したのち前後逆方向に折り返して前方上方に進行し土中から脱出するように機体側面視で非円形の軌道Bで上下に旋回する構成とし、且つ、該植込み爪25の先端部が、前記走行車体1の前進時に前記軌跡Bで上下に旋回しながら前方移動して前進軌跡B1をえがいて上下に旋回する時にあって、該植込み爪25の先端部が下降途中で閉じ動作して苗の基部を挟持しその苗挟持状態のままで畝Aに突入して土中を浅く長く後方に進行し、その後、開き動作して苗を離し前後逆方向に折り返して前方上方に進行し土中から脱出するように動作する構成とし、該植込み爪25の先端部が苗の基部を挟持して畝Aに突入し土中を後方に進行して前後折り返し個所まで移動したときに、植込み爪25の畝A上面から下方の土中に突入している部分が側面視で植込み爪25の先端部から畝A上面に向けて前側斜め上方にのびる状態となるように構成したことを特徴とする苗植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004180892A JP3797370B2 (ja) | 2004-06-18 | 2004-06-18 | 苗植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004180892A JP3797370B2 (ja) | 2004-06-18 | 2004-06-18 | 苗植機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23330894A Division JP3610601B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 苗植機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004290209A JP2004290209A (ja) | 2004-10-21 |
JP3797370B2 true JP3797370B2 (ja) | 2006-07-19 |
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ID=33411360
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004180892A Expired - Lifetime JP3797370B2 (ja) | 2004-06-18 | 2004-06-18 | 苗植機 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4847007B2 (ja) * | 2004-12-13 | 2011-12-28 | ヤンマー株式会社 | 甘藷挿苗機 |
-
2004
- 2004-06-18 JP JP2004180892A patent/JP3797370B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004290209A (ja) | 2004-10-21 |
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