JP3795039B2 - ウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法 - Google Patents

ウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ウエハ一括型プローブカード等におけるコンタクト部となるバンプを有するバンプ付きメンブレンの製造方法に関する。
半導体デバイス等の素子の検査に用いられるウエハ一括型プローブカード等においては、被検査素子と直接に接触する部材であるコンタクト部を受け持つバンプ付きメンブレンが用いられる。ウエハ上に形成された複数の半導体デバイスを一括に検査する際に用いるプローブカードを構成するメンブレンには、ウエハ上に設けられた検査用電極と対応するバンプが形成されている。メンブレンは、通常ポリイミド等のフィルムが剛性を有するリング部材の開口面上に展開された状態で接着されて形成され、フィルムの一方の面にはバンプが形成され、他方の面にはパッドが形成されている。メンブレン上のパッドは、異方性導電ゴムシートを介して多層配線基板のパッドと接続される。
以下、従来のバンプ付きメンブレンの製造方法を図面に基づいて説明する。
図8(a)〜図8(c)に従来のバンプ付きメンブレンの製造方法の前半の工程を示す。
まず、図8(a)に示すように、厚さが約18μmの銅箔101の表面にポリイミド前駆体を約25μmの厚さにキャスティングした後、ポリイミド前駆体を加熱して乾燥及び硬化させることにより、銅箔101とポリイミドフィルム102とを貼り合わせた積層シート103を形成する。次に、図8(b)に示すように、直径が約203mm(=8インチ)で、厚さが約2mmの環状のセラミックからなる剛性リング104と積層シート103とを熱硬化性接着剤105により、バーンイン試験の設定温度(80℃〜150℃)以上の温度で加熱して接着する。次に、図8(c)に示すように、加熱接着工程を終えた後に常温にまで冷却し、加熱前の状態にまで収縮させる。続いて、積層シート103における剛性リング104の外側部分をカッターにより切断して除去する。
図9に従来のバンプ付きメンブレンの製造方法の後半の工程を示す。
まず、図9(a)に示すように、図8(c)で作製した銅箔101とポリイミドフィルム102とが積層された積層シート103を準備する。次に、図9(b)に示すように、ポリイミドフィルム102における検査用電極の位置と対応する領域に、エキシマレーザ光を用いて直径が約30μmの複数のバンプホール102aを形成する。次に、図9(c)に示すように、銅箔101の表面がめっきされないように保護膜107で覆った後、銅箔101にめっき用電極を接続してニッケル(Ni)による電解めっきを行なう。これにより、Niめっきはバンプホール102aを埋めるようにして成長した後、ポリイミドフィルム102の表面に達すると等方的に広がってほぼ半球状に成長し、硬質Ni合金からなるバンプ108が形成される。次に、図9(d)に示すように、銅箔101から保護膜107を除去した後、リソグラフィ法により、銅箔101におけるポリイミドフィルム102の反対側の面上の各バンプ108と対向する領域にレジストパターン(図示せず)を形成する。続いて、形成したレジストパターンをマスクとして銅箔101に対してエッチングを行なうことにより、それぞれが銅箔101からなる複数のパッド101aを形成して、バンプ付きメンブレンが得られる。
特開平11−191579号公報
しかしながら、前記従来のバンプ付きメンブレンの製造方法は、メンブレンに形成されたバンプ108の位置が所定の設計位置からずれてしまうという問題がある。特に、近年においてはウエハの大口径化によりバンプの位置ずれが大きくなってきている。これに対し、ウエハ上の電極のサイズは小さくなって、チップ上の電極からバンプ108が外れないように該バンプ108の形成位置に対する位置精度の要求が厳しくなってきており、その要求を満たすことがますます困難となってきている。
本発明は、前記従来の問題を解決し、ウエハ径が300mmという大口径のウエハにも適用可能な、バンプの位置精度が良好なバンプ付きメンブレンを得られるようにすることを目的とする。
本願発明者は、剛性リングとそれに張られた絶縁性フィルムとからなるバンプ付きメンブレンにおけるバンプに位置ずれが生じる原因を種々検討した結果、以下のような結論を得ている。
すなわち、従来のバンプ付きメンブレンの製造方法は、銅箔101とポリイミドフィルム102とを貼り合わせてなる積層シート103を、熱硬化性接着剤を用いて剛性リング104に加熱して接着しているため、加熱して接着した後に常温に戻す際に、銅箔101には剛性リング104の中心に向かう収縮応力が掛かる。このとき、剛性リング104を構成するセラミックは銅と比べて熱膨張係数が小さいため、剛性リング104に対しても、銅箔101の収縮応力(引っ張り応力)を受けていると考えられる。その後、1枚の銅箔101からそれぞれ孤立した複数のパッド101aを形成するため、銅箔101によって中心方向に掛かっていた収縮応力が孤立パターンによって開放される結果、剛性リング104は元の形状に戻ろうとする。このため、柔軟なポリイミドフィルム102は、剛性リング104が元に戻る動きに追従し、孤立パターンとなったポリイミドフィルム102上の各バンプ108は外側に引かれるという現象が起こり、これにより、バンプ108の位置精度が悪化するのである。
このような結論から、本願発明者らは、剛性リングと金属膜(銅箔)とを接着剤により固着した後、金属膜からバンプを形成するよりも前に、金属膜の収縮応力を緩和することにより、大口径のウエハにも適用可能となる、バンプの位置精度が良好なバンプ付きメンブレンを得ることができるという知見を得た。
具体的に、本発明に係る第1のウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法は、ウエハ一括型プローブカードに用いられ、被検査基板上の検査用電極と接触するウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法を対象とし、絶縁性フィルムと金属膜とを貼り合わせて積層シートを形成し、形成した積層シートの一方の面上に剛性リングの開口面を固着することにより、メンブレンを形成する工程と、メンブレンを形成した後、金属膜における剛性リングの内側の周縁部を除去する工程と、絶縁性フィルムにおける検査用電極の位置と対応する領域に複数のバンプホールを形成する工程と、金属膜における絶縁性フィルムの反対側の面上に保護材を貼り合わせた後、金属膜を下地層としてめっき処理を行なうことにより、各バンプホールが充填され且つ絶縁性フィルムの表面上に突き出す複数のバンプを形成する工程と、保護材を除去した後、金属膜における各バンプと対応する領域をマスクして金属膜をパターニングすることにより、金属膜から複数のパッドを形成する工程とを備えている。
第1のウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法によると、積層シートの一方の面上に剛性リングを固着することによりメンブレンを形成し、形成したメンブレンの金属膜における剛性リングの内側の周縁部を除去する。このため、メンブレンを形成した後の剛性リングには、室温に冷却された金属膜による収縮応力が働いており、金属膜における剛性リングの内側の周縁部を除去した時点で、剛性リングは金属膜による収縮応力から開放される。従って、その後に絶縁性フィルムに各パッドを下地層としてバンプを形成するため、バンプの位置が変動しなくなるので、形成されたバンプの位置精度は良好となる。また、金属膜の周縁部のみを除去することから、該金属膜にめっき用の電極を取り付けやすくなるため、バンプを電界めっき法により容易に且つ確実に形成することができる。
本発明に係る第2のウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法は、ウエハ一括型プローブカードに用いられ、被検査基板上の検査用電極と接触するウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法を対象とし、絶縁性フィルムと金属膜とを貼り合わせて積層シートを形成し、形成した積層シートの一方の面上に剛性リングの開口面を固着することにより、メンブレンを形成する工程と、メンブレンを形成した後、金属膜における剛性リングの内側を部分的に除去することにより、金属膜を平面積が互いに同等な複数の領域に分割する工程と、絶縁性フィルムにおける検査用電極の位置と対応する領域に複数のバンプホールを形成する工程と、分割された金属膜における絶縁性フィルムの反対側の面上に保護材を貼り合わせた後、金属膜を下地層としてめっき処理を行なうことにより、各バンプホールが充填され且つ絶縁性フィルムの表面上に突き出す複数のバンプを形成する工程と、保護材を除去した後、金属膜における各バンプと対応する領域をマスクして金属膜をパターニングすることにより、金属膜から複数のパッドを形成する工程とを備えている。
第2のウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法によると、積層シートの一方の面上に剛性リングを固着することによりメンブレンを形成し、形成したメンブレンの金属膜における剛性リングの内側を部分的に除去することにより、金属膜を各平面積が互いに同等な複数の領域に分割する。このため、メンブレンを形成した後の剛性リングには、室温に冷却された金属膜による収縮応力が働いており、金属膜を互いの平面積が同等な複数の領域に分割した時点で、剛性リングは金属膜による収縮応力から開放される。従って、その後に絶縁性フィルムに各パッドを下地層としてバンプを形成するため、バンプの位置が変動しなくなるので、形成されたバンプの位置精度は良好となる。また、金属膜を部分的に除去することから、該金属膜にはめっき用の電極を取り付けやすいことから、バンプを電界めっき法により容易に且つ確実に形成することができる。
本発明のウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法によると、剛性リングに対する収縮応力がを開放した後にバンプを形成するため、その後の収縮応力によるバンプ位置の移動を防止できるので、バンプの形成位置の位置精度を良好にできる。
参考例
本発明の参考例について図面を参照しながら説明する。
図1(a)〜図1(c)及び図2(a)〜図2(e)は本発明の参考例に係るウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法における工程順の断面構成を示している。
まず、図1(a)に示すように、厚さが約18μmの銅箔11の表面にポリイミド前駆体を約25μmの厚さにキャスティングした後、ポリイミド前駆体を加熱して乾燥及び硬化させ、ポリイミド前駆体からポリイミドフィルム12を形成することにより、銅箔11とポリイミドフィルム12とからなる積層シート13を形成する。
次に、図1(b)に示すように、直径が約203mm(=8インチ)で、厚さが約2mmの環状のセラミックからなる剛性リング14と積層シート13とを熱硬化性接着剤15により、バーンイン試験の設定温度(80℃〜150℃)以上の温度で加熱して接着する。
次に、図1(c)に示すように、加熱接着工程を終えた後に常温にまで冷却し、加熱前の状態にまで収縮させる。続いて、積層シート13における剛性リング14の外側部分をカッターにより切断して除去することにより、剛性リング14及び該剛性リング14に展開された積層シート13からなるメンブレン16を形成する。
次に、図2(a)に示すように、図1(c)で作製した銅箔11とポリイミドフィルム12とが積層された積層シート13を有するメンブレンを用意する。
次に、図2(b)に示すように、リソグラフィ法により、銅箔11におけるポリイミドフィルム12の反対側の面上で且つバンプ形成領域にレジストパターン(図示せず)を形成する。続いて、形成したレジストパターンをマスクとし、銅箔11に対して例えば塩酸主原料とする溶液によりウェットエッチングを行なうことにより、それぞれが銅箔11からなる複数のパッド11aを形成する。
次に、図2(c)に示すように、ポリイミドフィルム12における各パッド11aと対向する領域に、エキシマレーザ光により、直径が約30μmで各パッド11aを露出する複数のバンプホール12aを形成する。このとき、ポリイミドフィルム12と共にパッド11aを加工ステージに真空チャック又は静電チャックにより吸着させると、孤立パターンである各パッド11aの高さのばらつきをなくすことができるので好ましい。
また、ポリイミドフィルム12と共にパッド11aを粘着性シートに貼り合わせた状態で、エキシマレーザ光を照射してもよい。
次に、図2(d)に示すように、各パッド11aの表面がめっきされないように、例えばシリコン樹脂シートからなる保護膜17で覆った後、ニッケル(Ni)による無電解めっきを行なう。これにより、Niめっきはバンプホール12aを埋めるようにして成長した後、ポリイミドフィルム12の表面に達すると、等方的に広がってほぼ半球状に成長し、硬質Ni合金からなる複数のバンプ18が形成される。ここでは、各バンプ18の高さは約20μm〜30μmとしている。
次に、図2(e)に示すように、各パッド11aから保護膜17を除去して、バンプ付きメンブレンが得られる。
このように、参考例によると、銅箔11とポリイミドフィルム12とが積層された積層シート13に剛性リング14を接着し、積層シート13のポリイミドフィルム12に被検査用基板(ウエハ)の電極と接触する複数のバンプ18を形成するよりも前に銅箔11から各パッド11aを形成する。これにより、剛性リング14は、該剛性リング14を加熱接着により積層シート13に接着した後、室温に冷却することにより生じる銅箔11の収縮応力から開放される。従って、各パッド11aの位置は変動するものの、その後にポリイミドフィルム12に各パッド11aをめっき下地層としてバンプ18を形成するため、バンプ18自体の位置は変動することがないので、ウエハ径が300mmという大口径のウエハにも適用可能となる、位置精度が良好なバンプ18を得ることができる。
参考例の一変形例)
以下、本発明の参考例の一変形例に係るウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法を図面に基づいて説明する。
図3(a)に示すように、銅箔11とポリイミドフィルム12とからなる積層シート13に、バンプ11a及びバンプホール12aをそれぞれ形成した後、各パッド11aをめっきから保護する保護膜17に代えて、例えば銀粒子混入型のシリコン樹脂シートからなる導電性シート19を各パッド11aと接触するように貼り付ける。
次に、図3(b)に示すように、各パッド11aと貼り付けられた導電性シート19をめっき用の電極として、Niにより電解めっきを行なう。
その後、導電性シート19を剥離して除去して、図3(c)に示すバンプ付きメンブレンを得る。
本変形例においては、電解めっき法は無電解めっき法と比べて、めっきの速度が速いだけでなく、導電性シート19により各パッド11aの表面がめっきされることを防止する役目も果たす。
第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図4(a)〜図4(d)及び図6(a)〜図6(d)は本発明の第1の実施形態に係るウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法における工程順の断面構成を示している。
まず、図4(a)に示すように、厚さが約18μmの銅箔11の表面にポリイミド前駆体を約25μmの厚さにキャスティングした後、ポリイミド前駆体を加熱して乾燥及び硬化させ、ポリイミド前駆体からポリイミドフィルム12を形成することにより、銅箔11とポリイミドフィルム12とからなる積層シート13を形成する。
次に、図4(b)に示すように、直径が約203mm(=8インチ)で、厚さが約2mmの環状のセラミックからなる剛性リング14と積層シート13とを熱硬化性接着剤15により、バーンイン試験の設定温度(80℃〜150℃)以上の温度で加熱して接着する。
次に、図4(c)に示すように、加熱接着工程を終えた後に常温にまで冷却し、加熱前の状態にまで収縮させる。続いて、積層シート13における剛性リング14の外側部分をカッターにより切断して除去することにより、剛性リング14及び該剛性リング14に展開された積層シート13からなるメンブレン16を形成する。
次に、図4(d)に示すように、リソグラフィ法により、銅箔11におけるポリイミドフィルム12の反対側の面上に、剛性リング14の対向部分及び該剛性リング14の内側の周縁部を露出するレジストパターン(図示せず)を形成する。形成したレジストパターンをマスクとして、銅箔11に対してドライエッチングを行なって、図5の平面図(剛性リング側)に示すように、銅箔11の周辺部からポリイミドフィルム12の周縁部が露出するように縮小された銅箔11Aを形成する。
次に、図6(a)に示すように、図4(d)で作製した銅箔11Aとポリイミドフィルム12とが積層された積層シート13を有するメンブレンを用意する。
次に、図6(b)に示すように、ポリイミドフィルム12における被検査用基板(ウエハ)の検査用電極と対応する領域に、エキシマレーザ光を用いて直径が約30μmで銅箔11を露出する複数のバンプホール12aを形成する。
次に、図6(c)に示すように、銅箔11Aの表面がめっきされないように、例えばシリコン樹脂シートからなる保護膜17で覆った後、銅箔11Aにめっき用電極を接続して、Niによる電解めっきを行なう。これにより、Niめっきはバンプホール12aを埋めるようにして成長した後、ポリイミドフィルム12の表面に達すると、等方的に広がってほぼ半球状に成長し、硬質Ni合金からなる複数のバンプ18が形成される。
次に、図6(d)に示すように、銅箔11Aから保護膜17を除去した後、リソグラフィ法により、銅箔11Aにおけるポリイミドフィルム12の反対側の面上の各バンプ18と対向する領域にレジストパターン(図示せず)を形成する。続いて、形成したレジストパターンをマスクとして銅箔11Aに対してエッチングを行なうことにより、それぞれが銅箔11Aからなる複数のパッド11aを形成して、バンプ付きメンブレンを得る。
このように、第1の実施形態によると、銅箔11とポリイミドフィルム12とが積層された積層シート13に剛性リング14を接着し、その後、バンプ18を形成するよりも前に、銅箔11における剛性リング14の対向部分及びその内側の周縁部を除去する。このように、その周縁部を除去してポリイミドフィルム12を露出する銅箔11Aに加工することにより、剛性リング14は、該剛性リング14を加熱接着により積層シート13に接着した後、室温に冷却することにより生じる銅箔11の収縮応力から開放される。従って、剛性リング14が銅箔11の収縮応力から開放された後にバンプ18を形成し、その後、銅箔11Aから複数のパッド11aを形成するため、バンプ18の位置が変動しなくなる。その結果、ウエハ径が300mmという大口径のウエハにも適用可能となる、位置精度が良好なバンプ付きメンブレンを実現することができる。
第1の実施形態の一変形例)
以下、本発明の第1の実施形態に係る製造方法の一変形例を図面に基づいて説明する。
剛性リング14から銅箔11の剛性リング14に対する収縮応力を開放するための銅箔11に対する加工形状を円形状とする代わりに、銅箔11を分割後の平面積が互いに同等又は同程度となるように少なくとも2つ以上に分割しても良い。例えば、図7の平面図に示すように、互いの隣接部分を除去して4分割された分割銅箔11Bに加工しても良い。
なお、第1の実施形態及びその変形例においては、積層シート13を構成するポリイミドフィルム12は絶縁性を有するフィルムであれば良く、ポリイミド以外にも、エポキシ樹脂、シリコン樹脂又はアクリル樹脂等を用いることができる。
また、パッド11aを形成する金属膜は、銅に限られず、ニッケル又は金を用いてもよい。
また、剛性リング14に用いる材料は、炭化珪素(SiC)又は窒化珪素(SiN)のセラミックに限られず、シリコン又はガラスを用いてもよい。
本発明に係るウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法は、バンプの形成位置の位置精度を良好にできるという効果を有し、ウエハ一括型プローブカード等におけるコンタクト部となるバンプを有するバンプ付きメンブレンの製造方法等として有用である。
(a)〜(c)は本発明の参考例に係るウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(e)は本発明の参考例に係るウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法を示す工程順の部分的な構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の参考例変形例に係るウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法を示す工程順の部分的な構成断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係るウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法を示す工程順の構成断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法の一工程を示す平面図である。 (a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係るウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法を示す工程順の部分的な構成断面図である。 本発明の第1の実施形態の一変形例に係るウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法の一工程を示す平面図である。 (a)〜(c)は従来のウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(d)は従来のウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法を示す工程順の部分的な構成断面図である。
符号の説明
11 銅箔
11a パッド
11A 銅箔(金属膜)
11B 分割銅箔
12 ポリイミドフィルム(絶縁性フィルム)
12a バンプホール
13 積層シート
14 剛性リング
15 熱硬化性接着剤
16 メンブレン
17 保護膜
18 バンプ
19 導電性シート

Claims (2)

  1. ウエハ一括型プローブカードに用いられ、被検査基板上の検査用電極と接触するウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法であって、
    絶縁性フィルムと金属膜とを貼り合わせて積層シートを形成し、形成した積層シートの一方の面上に剛性リングの開口面を固着することにより、メンブレンを形成する工程と、
    前記メンブレンを形成した後、前記金属膜における前記剛性リングの内側の周縁部を除去する工程と、
    前記絶縁性フィルムにおける前記検査用電極の位置と対応する領域に複数のバンプホールを形成する工程と、
    前記金属膜における前記絶縁性フィルムの反対側の面上に保護材を貼り合わせた後、前記金属膜を下地層としてめっき処理を行なうことにより、前記各バンプホールが充填され且つ前記絶縁性フィルムの表面上に突き出す複数のバンプを形成する工程と、
    前記保護材を除去した後、前記金属膜における前記各バンプと対応する領域をマスクして前記金属膜をパターニングすることにより、前記金属膜から複数のパッドを形成する工程とを備えていることを特徴とするウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法。
  2. ウエハ一括型プローブカードに用いられ、被検査基板上の検査用電極と接触するウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法であって、
    絶縁性フィルムと金属膜とを貼り合わせて積層シートを形成し、形成した積層シートの一方の面上に剛性リングの開口面を固着することにより、メンブレンを形成する工程と、
    前記メンブレンを形成した後、前記金属膜における前記剛性リングの内側を部分的に除去することにより、前記金属膜を平面積が互いに同等な複数の領域に分割する工程と、
    前記絶縁性フィルムにおける前記検査用電極の位置と対応する領域に複数のバンプホールを形成する工程と、
    分割された前記金属膜における前記絶縁性フィルムの反対側の面上に保護材を貼り合わせた後、前記金属膜を下地層としてめっき処理を行なうことにより、前記各バンプホールが充填され且つ前記絶縁性フィルムの表面上に突き出す複数のバンプを形成する工程と、
    前記保護材を除去した後、前記金属膜における前記各バンプと対応する領域をマスクして前記金属膜をパターニングすることにより、前記金属膜から複数のパッドを形成する工程とを備えていることを特徴とするウエハ一括型バンプ付きメンブレンの製造方法。
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