JP3793981B2 - ミシンの送り発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシンの送り発生装置に関し、特に針揺動に正送り及び逆送りを組み合わせたスーパー模様を縫製するときの正送りと逆送りの送り量比率を簡単に微調節できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、針棒を揺動させる複数の針振りカムからなる針振りカム群と、送り調節器の傾斜角度を調節して送り量を設定する複数の送りカムからなる送りカム群とを備えた機械駆動式のジグザグミシンにおいては、模様選択ダイヤルを手動操作で回転させて模様を選択することにより、カム従動子がその模様に対応する針振りカム及び送りカムに夫々移動し、これらカム従動子の揺動により針棒が揺動するとともに、設定された送り量で送り歯が移動し、これら針振り動作と送り動作とにより、加工布に種々の縫目模様が形成できるようになっている。
【0003】
即ち、模様選択ダイヤルにより選択して縫製可能な縫目模様としては、直線模様やジグザグ模様、たち目かがり、パッチワーク用模様等を含む基本的な複数の縫目模様があり、更に、この基本模様を形成するときに、正送り(前進送り)に加えて逆送り(後進送り)をサイクリックに実行することにより、スーパー模様と呼ばれる複数種類の縫目模様を形成できることから、40〜50種類もの多数の縫目模様が縫製できるようになっている。
【0004】
ところで、正送りに逆送りをサイクリックに実行することでスーパー模様の縫目を形成するに際して、送り歯の針板上での前方への移動量と後方への移動量が等しいにも拘わらず、縫製に供する加工布の種類や加工布に対する縫製方向によっては、加工布の送り歯による実際の送り量が正送りと逆送りとで異なる場合がある。例えば、伸縮性に富んだ伸び易い加工布を縫製する場合に、正送りによる伸び量と逆送りによる伸び量とが異なることから、奇麗なスーパー模様を縫製できないことになる。
【0005】
例えば、図11(a)に示すように、基本的な縫目模様「3点ジグザグ」に対して、正送り→逆送り→正送り→正送り→逆送り→正送り→・・・のように、逆送りをサイクリックに実行した枡目状のスーパー模様「スモッキング」となるべきであるが、結果的に、逆送り量が正送り量に対して少ないときには、図11(b)に示すように、縫目が接触せずに開いて送り不良の縫目となり、また逆送り量が正送り量に対して多いときには、図11(c)に示すように、縫目が交差した送り不良の縫目となる。
【0006】
このような場合には、送り調節器を逆送り側又は正送り側に傾けたアンバランス状態にすることで送り量補正を行ない、逆送り量と正送り量とが等しくなるように調節するようにしている。しかし、送り調節器の傾きを変更して送り量補正を行なうことから、スーパー模様だけでなく、ボタンホール縫目やジグザグ縫目等の全ての縫目模様に対して送り量が補正されるので、送り量補正をしなくてもよいボタンホール縫目やジグザグ縫目が、設定した送りピッチとは異なる送り量で縫製されてしまうという問題がある。
【0007】
ところで、特公昭56−50997号公報に記載の「ミシンの送り制御装置」においては、スーパー模様用の送りカムやボタンホール縫目用の送りカムを有する積層カム群を設け、スーパー模様の縫製時における送り量微調節を、専用の微調節ツマミ等を設けることなく、送り量調節ダイヤルにより行な得るようにし、送り量を大きく設定したスーパー模様を縫製するときには、正送りと逆送りの送り量比率を微調節可能にし、また送り量を小さく設定してボタンホール縫目を縫製するときには、送りカムの第1カム又は第2カムに基づいて送り量を制御するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述した特公昭56−50997号公報に記載の技術においては、送り量が大きいスーパー模様を縫製するときには、正送りと逆送りの送り量比率を微調節可能にする一方、送り量が小さいボタンホール縫目を縫製するときには、送り量を送りカムで制御するようにして、スーパー模様に対する微調節がこのボタンホール縫目に影響しないようになっているが、送りカム群以外に送りカムを別途設けること、この送りカム用の制御レバーや自動送りレバー、更にはホルダ枠やホルダー体などの多数の部品を必要とするとともに、これら部品の加工精度が要求され、ミシンの送り発生装置が大型化すること、組み立て作業が複雑化すること、それ故にコスト高になること、等の問題がある。
【0009】
本発明の目的は、スーパー模様を縫製するときの正送りと逆送りの送り量比率を、その他のボタンホール縫目やジグザグ縫目等に影響させることなく微調節可能にすること、送り量微調節機構を簡単化すること、送り量微調節を微調節ツマミで容易に行えること、などである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1のミシンの送り発生装置は、支軸に回転可能に枢支された複数の送りカムを含む送りカム群と、この送りカム群の1つの送りカムに当接する送り従動子と、この送り従動子の揺動を送り調節器に伝達する送り伝達機構とを有し、送り従動子を送りカム群の積層方向へ移動させて送りカムを選択するようにしたミシンの送り発生装置において、送りカム群は、スーパー模様用のスーパー送りカムと直線模様用やジグザグ模様用のジグザグ送りカムとを有し、スーパー送りカムを、支軸に外嵌させた偏心スリーブを介して支軸に対して偏心させることで、正送りと逆送りの送り量比率を微調節する送り量微調節機構を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
縫目模様の形成に供する送りを発生する為の送りカム群は支軸に回転可能に枢支され、ミシン主軸の回転に同期して一体的に回転駆動され、この送りカム群の1つの送りカムに当接する送り従動子の揺動が送り伝達機構を介して送り調節器に伝達され、縫目模様に応じて送り調節器の傾きが変更されることで正送りと逆送りの送り量が夫々設定される。
【0012】
ところで、加工布の実際の送り量が正送りと逆送りとで異なる場合には、送り量微調節機構により、送りカム群に含まれる複数の送りカムのうち、スーパー模様用のスーパー送りカムだけを、支軸に外嵌させた偏心スリーブを介して支軸に対して偏心させることにより、正送りと逆送りの送り量比率を微調節することができる。また、支軸に偏心スリーブを外嵌させてスーパー送りカムを偏心させるだけなので、送り量微調節機構を簡単化することができる。但し、この送り量微調節機構による送り量比率の微調節は、スーパー送りカムを用いたスーパー模様に対してだけ作用するので、その他のジグザグ送りカムを用いた直線模様用やジグザグ模様用には適用されるものではない。
【0013】
請求項2のミシンの送り発生装置は、請求項1の発明において、前記スーパー送りカムは偏心スリーブに回転可能に外嵌されたことを特徴とするものである。即ち、縫目形成に際して送りカム群が支軸に枢支されながらミシン主軸により回転駆動されるときには、スーパー送りカムをその他のジグザグ送りカムと同期した状態で、偏心スリーブを介して支軸に対して回転させることができ、送り従動子の揺動が可能になる。
【0014】
請求項3のミシンの送り発生装置は、請求項1又は2の発明において、前記送り量微調節機構の偏心スリーブを手動操作により支軸に対して回転させる手動操作手段を設けたことを特徴とするものである。即ち、微調節ツマミ等の手動操作手段を手動操作することにより、送り量微調節機構の偏心スリーブを支軸に対して回転させて送り量を微調節できるので、送り量比率の微調節操作が簡単化する。
【0015】
請求項4のミシンの送り発生装置は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記手動操作手段は、偏心スリーブの一端部に形成したギヤ部と、このギヤ部に噛合するギヤを有する微調節ツマミとを有することを特徴とするものである。即ち、微調節ツマミを右回転又は左回転させるだけで、この微調節ツマミのギヤに噛合するギヤ部を形成した偏心スリーブが同時に回転されて偏心位置が移動するので、微調節ツマミの回動量と回動方向とにより、送り量比率を容易に且つ簡単に微調節することができる。
【0016】
請求項5のミシンの送り発生装置は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記スーパー送りカムは、スーパー送りカムとこれに隣接するジグザグ送りカムとに設けられた係合凸部とこれに係合可能な係合凹部とを介して回転駆動されるように構成されたことを特徴とするものである。即ち、ジグザグ送りカムがミシン主軸により回転駆動されるときに、スーパー送りカムは、回転駆動系を個別に設けることなく、このスーパー送りカムとこれに隣接するジグザグ送りカムとに設けられた係合凸部とこれに係合可能な係合凹部とを介して、ジグザグ送りカムと同期して一体的に回転駆動される。
【0017】
請求項6のミシンの送り発生装置は、請求項1〜5の何れかの発明において、前記係合凸部は係合ピンであり、前記係合凹部は係合ピンに係合可能な小判穴であることを特徴とするものである。即ち、偏心スリーブを支軸に対して回転させることでスーパー送りカムを偏心運動させるときに、係合凸部である係合ピンがこれに係合する係合凹部である小判穴に対して相対的に移動するような場合でも、この移動を小判穴であるが故に吸収することができ、スーパー送りカムはこれら係合ピンと小判穴との係合に何ら規制されることなく偏心運動することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基いて説明する。
本実施形態は、針棒上下動機構、針棒揺動機構、送り駆動機構などを備え、複数の実用模様やスーパー模様に関する針振り動作や送り動作を、カムやリンク機構により発生させて縫製するようにした機械式ジグザグミシンの送り発生装置に本発明を適用した場合の一例である。
【0019】
図1に示すように、このジグザグミシンMにおいては、ベッド部1の右端部に脚柱部2が立設され、この脚柱部2の上端から左方に延びるアーム部3はベッド部1の上方に対向するように水平に配設され、このアーム部3の頭部4には縫針9を着脱可能に装着された針棒8と押え足(図示略)を装着した押え棒(図示略)とが上下方向向きに配設されている。
前記針棒8は、上端部がダイキャスト製のミシンフレームに枢支ピン6を介して揺動自在に枢支された針棒支持部材7に、上下動可能に且つ揺動可能に支持されている。
【0020】
前記アーム部3内には、ミシンフレームに回転可能に支持された主軸10が水平に配設され、図示外のミシンモータで所定の回転方向に回転駆動されるようになっている。そして、針棒8は、主軸10に連結された針棒上下動機構(図示略)により針棒抱きを介して上下駆動されるとともに、後述する針振り機構17に連結された揺動用連杆13を介して針棒支持部材7が揺動するのと同時に揺動可能になっている。
次に、前記脚柱部2に設けられた模様選択装置15について、図1〜図7に基づいて説明する。
【0021】
この模様選択装置15は、16枚の針振りカム16a〜16pを一体的に積層した針振りカム群16と、針振り従動子31の揺動を針棒8の揺動に変換する針振り機構17と、針振り従動子31を針振りカム群16の何れかの針振りカム16a〜16pに対応させるようにその積層方向Sへ移動させる針振り従動子移動機構18と、3枚の送りカム19A〜19Cからなる送りカム群19と、送り従動子36の揺動を送り調節器37に伝達する送り伝達機構20と、送り従動子36を送りカム群19の何れかの送りカム19A〜19Cに対応するようにその積層方向Sに移動させる送り従動子移動機構21と、針振り従動子31を針振りカムからリリースさせ且つ送り従動子36を送りカム19A〜19Cからリリースさせるリリース機構22とを有している。
【0022】
図2、図6に示すように、前記針振りカム群16と送りカム群19とは、前後方向向きに配設された支軸24であって、脚柱部2の前側フレーム11と後側フレーム12とに前後両端部が夫々固着された支軸24に、夫々回転自在に枢支されている。そして、これら両カム群16,19の間に一体的に設けられたウォームホイール25が主軸10に設けられたウォームギヤ26に噛合されており、主軸10が回転されるのと同時に、そのウォームギヤ26によりウォームホイール25が回転駆動され、これら両カム群16,19が所定の回転方向に同期して回転駆動されるようになっている。ここで、積層方向Sとは、これら複数枚の針振りカム16a〜16pや送りカム19A〜19Cを積層した方向であって、前後方向と平行な方向である。
【0023】
即ち、針振りカム群16には16枚の針振りカム16a〜16pが一体的に積層され、また送りカム群19には、直線模様用やジグザグ模様用の1枚のジグザグ送りカム19Aと、スーパー模様用の2枚のスーパー送りカム19B,19Cとが含まれている。これら2枚のスーパー送りカム19B,19Cは一体的に積層され、ジグザグ送りカム19Aとは別体になっており、ジグザグ送りカム19Aだけが針振りカム群16と一体的に回転駆動されるようになっている。
【0024】
それ故、ジグザグ送りカム19Aとこれら針振りカム16a〜16pの何れかを組み合わせることにより、「直線」、「ジグザグ」、「サテンステッチ」、更にはボタンホール縫目など多数の縫目模様が形成できるようになっている。また、スーパー送りカム19B,19Cとこれら針振りカム16a〜16pの何れかを組み合わることにより、正送りに逆送りをサイクリックに適用した「たちめかがり」、「スモッキング」、「ファゴティング」等の多数のスーパー模様が形成できるようになっている。
【0025】
ここで、そのスーパー送りカム19B,19Cを支軸24に対して偏心させることで、送り歯5による正送りと逆送りの送り量比率を微調節する送り量微調節機構70について、各機構の説明に先立って説明しておく。
前記支軸24のジグザグ送りカム19Aとフレーム12との間に対応する後端部分に、所定長さを有する偏心スリーブ71が回転可能に外嵌され、積層されたスーパー送りカム19B,19Cと、これらの後端部に一体的に形成されたスリーブ体19dとが、その偏心スリーブ71に回転可能に外嵌されている。
【0026】
前記偏心スリーブ71の後端部にはギヤ部71aが形成されている。そして、その左側のフレーム12には、図2、図4に示すように、微調節ツマミ72(これが手動操作手段に相当する)が回転可能に枢支され、この微調節ツマミ72に形成されたギヤ72aが偏心スリーブ71のギヤ部71aに噛合されている。ここで、微調節ツマミ72は、そのギヤ72aとストップリング73とでフレーム12を前後から押圧挟持することで、縫製時の振動などで簡単に回転しないように保持されている。しかし、操作者が指により、又は工具を用いて微調節ツマミ72を時計回り方向又は反時計回り方向に回転させることができ、その回転した位置に確実に保持される。
【0027】
そして、常には図8に示すように、偏心スリーブ71の中心位置、つまり偏心位置Hは支軸24の中心位置Pに対して上側に位置するように、偏心スリーブ71の回転位置が設定されている。
ところで、前記ジグザグ送りカム19Aの後端面には、後方に突出する係合ピン74が固着され、この係合ピン74に係合可能な小判穴75がスーパー送りカム19B,19Cの略前半部分に形成されている。これにより、スーパー送りカム19B,19Cは、係合ピン74と小判穴75との係合を介して、ジグザグ送りカムカム19Aと同期して一体的に回転駆動される。
【0028】
そして、図9に示すように、微調節ツマミ72を反時計回り方向に回転させることにより、偏心位置Hが支軸24の中心位置Pよりも右側に移動するようになり、図10に示すように、微調節ツマミ72を逆に時計回り方向に回転させることにより、偏心位置Hが支軸24の中心位置Pよりも左側に移動するようになる。それ故、これらスーパー送りカム19B,19Cを偏心スリーブ71の偏心方向に移動させた偏心状態で回転することにより、送り歯5による正送りと逆送りの送り量比率を微調節できるが、その詳しい作用については後述する。
【0029】
次に、針棒8を揺動させる針振り機構17について説明する。
前記支軸24の右側近傍部において前後方向向きに配設されて両フレーム11,12に夫々固着された第1枢支軸27の手前側には、平面視略コ字状の針振り揺動枠30が回動自在に支持され、この第1枢支軸27には、何れかの針振りカム16a〜16pに当接する針振り従動子31の基端部が軸方向(前後方向)に移動自在に枢支されるとともに、この針振り従動子31の突出部が針振り揺動枠30に係合され、その針振り揺動枠30に前記揺動用連杆13の右端部が連結されている。また、その針振り揺動枠30には、後述するリリースカム体50の上側まで左方に延びる針振りリリース従動子30aが一体的に形成されている。
【0030】
即ち、針振りカム群16が所定の回転方向に回転されると、針振り従動子31はこれに対応する針振りカム16a〜16pのカム形状に応じて揺動するので、針振り揺動枠30が同時に揺動され、この揺動が揺動用連杆13を介して針棒支持部材7に伝達され、針棒支持部材7と共に針棒8が揺動される。
次に、送り調節器37に送り従動子36の揺動を伝達する作動させる送り伝達機構20について説明する。
【0031】
図2、図4、図5に示すように、前記第1枢支軸27の奥側には平面視略コ字状の送り揺動枠35が固着され、この第1枢支軸27には、何れかの送りカム19A〜19Cに当接する送り従動子36の基端部が軸方向(前後方向)に移動自在に枢支されるとともに、この送り従動子36の突出部が送り揺動枠35に係合され、その送り揺動枠35の揺動が送り揺動レバー部35bを介して送り調節器37に伝達され、送り調節器37の傾きが変更されるようになっている。また、その送り揺動枠35には、後述するリリースカム体50の上側まで左方に延びる送りリリース従動子35aが一体的に形成されている。
【0032】
図5に示すように、主軸10の回転により、この主軸10に取付けた送り駆動用の偏心カム38に当接する送り駆動レバー39が揺動し、この揺動により送り歯5が前後に移動駆動されるとともに、図示外の送り歯上下動機構と協働して上下に移動駆動され、所謂4送り運動により加工布が布送りされる。このとき、送り揺動枠35の揺動の度合いに応じて送り調節器37の傾きが変更され、正送りや逆送りの送り量調節が実現される。
【0033】
ここで、前述したように、偏心スリーブ71の偏心位置Hが支軸24の中心位置Pに対して上側に位置するときには(図8参照)、スーパー送りカム19B,19Cの山部と谷部との中間位置(1点鎖線で図示)に送り従動子36の先端が当接するときの送り揺動枠35の先端の作動部35cの高さ位置を揺動基準位置Kとすると、この揺動基準位置Kのときの送り調節器37の回動位置は、送り量「0」に対応する位置である。即ち、送り従動子36の先端がスーパー送りカム19B,19Cの谷部に当接するときには、作動部35cの高さ位置が正送り位置K1となり送り調節器37が正送り側に傾く。
【0034】
一方、送り従動子36の先端がスーパー送りカム19B,19Cの山部に当接するときには、作動部35cの高さ位置が逆送り位置K2となり送り調節器37が逆送り側に傾く。この場合、作動部35cが揺動基準位置Kを挟んで正送り位置K1から逆送り位置K2まで揺動する範囲を揺動範囲αとすると、揺動基準位置Kから正送り位置K1までの正送り範囲α1と、揺動基準位置Kから逆送り位置K2までの逆送り範囲α2とは等しいことから、送り歯5による加工布の正送りと逆送りの送り量比率は等しくなっている。ここで、このときの支軸24の中心位置Pから送り従動子36の先端までの基準距離を「L」とする。
【0035】
次に、針振り従動子移動機構18について説明する。
図2〜図3、図6〜図7に示すように、前記第1枢支軸27の右側近傍部で前後方向向きに配設されて両フレーム11,12に夫々固着された第2枢支軸28の略前半部分には、平面視コ字状の針振り従動子移動枠40が回動自在に支持されている。
【0036】
そして、図7に示すように、この針振り従動子移動枠40の前側の係合部40aが、針振り従動子31の基端部の溝部31aに係合し、針振り従動子移動枠40は針振り従動子31を積層方向Sへ移動させて何れかの針振りカム16a〜16pに対応するようになる。この針振り従動子移動枠40はフレーム11との間に設けた圧縮コイルバネ41により常に後方に弾性付勢されている。
【0037】
一方、図3、図6に示すように、針振り従動子移動枠40には、下方に延びる第1連結板42の上端部が固着され、その第1連結板42の下端部には、前後方向に所定長さを有する針振り摺動ピン43の前端が固着され、その針振り摺動ピン43の後端部が、圧縮コイルバネ41により後述する模様選択第1カム52に押圧状に当接して案内されるようになっている。
【0038】
次に、送り従動子移動機構21について説明する。
図2、図4、図6〜図7に示すように、前記第2枢支軸28の右側近傍部で前後方向向きに配設されて両フレーム11,12に夫々固着された第3枢支軸29には、側面視コ字状の送り従動子移動枠45が回動自在に支持されている。そして、この送り従動子移動枠45の後側の係合部45aが、送り従動子36の基端部の溝部36aに係合し、送り従動子移動枠45は送り従動子36を積層方向Sへ移動させて何れかの送りカム19A〜19Cに対応するようになる。この送り従動子移動枠45はフレーム12との間に設けた圧縮コイルバネ46により常に前方に弾性付勢されている。
【0039】
一方、図4、図6に示すように、送り従動子移動枠45には、下方に延びる第2連結板47の上端部が固着され、その第2連結板47の下端部には、前後方向に所定長さを有する送り摺動ピン48の後端が固着され、その送り摺動ピン48の前端部が、圧縮コイルバネ46により後述する模様選択第2カム57に押圧状に当接して案内されるようになっている。
【0040】
ところで、図3〜図4、図6に示すように、前記第1枢支軸27の下側に設けられた所定幅を有するリリースカム体50は、前後方向向きに配設されて両フレーム11,12に夫々固着された第4枢支軸51に回動可能に枢支されている。即ち、この第4枢支軸51の軸心は、針振りカム群16及び送りカム群19の共通の積層方向Sと平行である。そして、このリリースカム体50の前端部の外周部に模様選択第1カム52が形成されるとともに、リリースカム体50の後端部の外周部に模様選択第2カム57が形成されている。
【0041】
この模様選択第1カム52は従来と同様の階段状カムであり、複数の針振りカム16a〜16pを模様番号順に選択するフェイスカムである。また、模様選択第2カム57は従来と同様の階段状カムであり、複数の送りカム19A〜10Cを模様番号順に選択するフェイスカムである。
【0042】
これにより、リリースカム体50が回転されるとき、針振り摺動ピン43が模様選択第1カム52に沿って第4枢支軸51の軸心方向に移動するので、この針振り摺動ピン43に連結された針振り従動子31は、複数の針振りカム16a〜16pの1つに択一的に対応するように積層方向Sに移動する。即ち、縫目模様「ジグザグ」を選択したときには、そのときの模様選択第1カム52に当接する針振り摺動ピン43の移動に同期して針振り従動子31が積層方向Sに移動して、「ジグザグ」用の針振りカム16a〜16pのうちの対応するカムに対応する。
【0043】
これと同時に、リリースカム体50が回転されるとき、送り摺動ピン48が模様選択第2カム57に沿って第4枢支軸51の軸心方向に移動するので、この送り摺動ピン48に連結された送り従動子36は、複数の送りカム19A〜19Cの1つに択一的に対応するように積層方向Sに移動する。即ち、縫目模様「ジグザグ」を選択したときには、そのときの模様選択第2カム57に当接する送り摺動ピン48の移動に同期して送り従動子36が積層方向Sに移動して、「ジグザグ」用の送りカム19A〜19Cのうちの対応するカムに対応する。これにより、「ジグザグ」用の針振りカムと送りカムとにより、「ジグザグ」の縫目模様が加工布に形成されることになる。
【0044】
ここで、リリースカム体50の前端面の外周部には、複数の小型のピンを円弧状に設けたピンギヤ62が形成され、このピンギヤ62には駆動ギヤ63が噛合され、この駆動ギヤ63は模様選択ダイヤル64に連結されている。これにより、模様選択に際して、模様選択ダイヤル64を手動で回動操作すると、駆動ギヤ63とピンギヤ62とを介してリリースカム体50が時計回り方向又は反時計回り方向に回転し、前述したように模様選択が可能になる。
【0045】
次に、針振り従動子31と送り従動子36とをリリースさせるリリース機構22について説明する。
図1〜図4、図6に示すように、前記リリースカム体50の外周部には、ギヤ歯状の突起カムからなる複数のリリースカム65が形成されている。即ち、図3に示すように、前記針振り揺動枠30に設けられた針振りリリース従動子30aの先端部がこれらリリースカム65を順々に摺動可能になっている。
【0046】
これにより、針振りリリース従動子30aの先端部がリリースカム65の谷部65aに当接しているとき、針振り従動子31が1つの針振りカム16a〜16pに当接して揺動するが、その先端部がリリースカム65の山部65bに乗り上げたときには、図3に2点鎖線で示すように、針振り従動子31が時計回り方向に回動するので、針振り従動子31は針振りカム16a〜16pからリリースされ、針振り従動子31の積層方向Sへの移動が可能になる。一方、図4に示すように、前記送り揺動枠54に設けられた送りリリース従動子35aの先端部がこれらリリースカム65を順々に摺動可能になっている。
【0047】
これにより、送りリリース従動子35aの先端部がリリースカム65の谷部65aに当接しているとき、送り従動子36が送りカム19A〜19Cに当接して揺動するが、その先端部がリリースカム65の山部65bに乗り上げたときには、図4に2点鎖線で示すように、送り従動子36が時計回り方向に回動するので、送り従動子36は送りカム19A〜19Cからリリースされ、送り従動子36の積層方向Sへの移動が可能になる。
ここで、送りカム群19、送り従動子36、送り伝達機構20、送り従動子移動機構21、リリース機構22、リリースカム体50と、送り量微調節機構70などから送り発生装置が構成されている。
【0048】
次に、以上のように構成されたジグザグミシンMの送り発生装置の作用及び効果について説明する。
模様選択ダイヤル64の手動操作により、縫製に供する所望の縫目模様が選択されたときには、その縫目模様に対応する針振りカム16a〜16pに針振り従動子31が移動するとともに、その縫目模様に対応する送りカム19A〜19Cに送り従動子36が移動する。
【0049】
そして、縫製が開始されてミシンモータにより主軸10が回転され、前述したようにウォームギヤ26とウォームホイール25とを介して針振りカム群16とジグザグ送りカム19Aとが同期して一体的に回転駆動されるのと同時に、係合ピン74と小判穴75との係合を介して、スーパー送りカム19B,19Cもジグザグ送りカム19Aと同期して同時に回転駆動される。その結果、針振り従動子31が揺動するので、針振り揺動枠30が同時に揺動され、この揺動が揺動用連杆13を介して針棒支持部材7に伝達され、針棒支持部材7と共に針棒8が揺動される。
【0050】
一方、送り従動子36が揺動するので、送り揺動枠35が同時に揺動され、その送り揺動枠35の揺動の度合いに応じて送り調節器37の傾きが変更され、正送りや逆送りが実現される。即ち、図8に基づいて説明したように、偏心スリーブ71の偏心位置Hが支軸24の中心位置Pに対して上側に位置するときには、送り揺動枠35の先端の作動部35cは、送り量が「0」となる揺動基準位置Kに対して、正送り範囲α1と逆送り範囲α2とが等しくなるように、正送り位置K1から逆送り位置K2に亙って移動する。これにより、送り歯5による加工布の正送りと逆送りの送り量比率は等しくなっている。
【0051】
ところで、正送りに逆送りをサイクリックに実行することで、「スモッキング」等のスーパー模様を形成するに際して、送り歯5の正送り量と逆送り量とが等しい場合であっても、伸縮性に富んだ伸び易い加工布を縫製するような場合で、図11(b)に示すように、逆送り量が正送り量に対して少ない縫目になるときには、図9に示すように、微調節ツマミ72を反時計回り方向に回転させることにより、偏心スリーブ71が時計回り方向に回転してその偏心位置Hが支軸24の中心位置Pよりも右側に移動するようになる。
【0052】
その結果、その偏心スリーブ71に外嵌されたスーパー送りカム19B,19Cは、係合ピン74と小判穴75との係合を介して、全体的に右方に移動することになり、この移動した分だけ、このときの支軸24の中心位置Pから送り従動子36の先端までの外側偏心距離L1が基準距離Lよりも大きくなる。これにより、送り揺動枠35の先端の作動部35cの揺動位置K0が、送り量「0」の揺動基準位置Kに対して上側に移動する。
【0053】
これにより、正送り範囲α1が小さくなり且つ逆送り範囲α2が大きくなり、逆送り量が正送り量よりも大きくなる送り量比率に微調節される。
それ故、逆送り量が増加され、図11(a)に示すように、奇麗なスーパー模様「スモッキング」を縫製できる。ここで、図9においては、逆送り量が最大となる場合を示しているが、偏心位置Hを図8と図9との中間位置に適宜回動することで、送り量比率を必要に応じて微調整できる。
【0054】
一方、図11(c)に示すように、正送り量が逆送り量に対して少ない縫目になるときには、図10に示すように、微調節ツマミ72を時計回り方向に回転させることにより、偏心スリーブ71が反時計回り方向に回転してその偏心位置Hが支軸24の中心位置Pよりも右側に移動するようになる。その結果、その偏心スリーブ71に外嵌されたスーパー送りカム19B,19Cは、係合ピン74と小判穴75との係合を介して、全体的に左方に移動することになり、この移動した分だけ、このときの支軸24の中心位置Pから送り従動子36の先端までの外側偏心距離L2が基準距離Lよりも小さくなる。
【0055】
これにより、送り揺動枠35の先端の作動部35cの揺動位置K0が、送り量「0」の揺動基準位置Kに対して下側に移動する。これにより、正送り範囲α1が大きくなり且つ逆送り範囲α2が小さくなり、正送り量が逆送り量よりも大きくなる送り量比率に微調節される。それ故、正送り量が増加され、図11(a)に示すように、奇麗なスーパー模様「スモッキング」を縫製できる。ここで、図10においては、正送り量が最大となる場合を示しているが、偏心位置Hを図8と図10との中間位置に適宜回動することで、送り量比率を必要に応じて微調整できる。
【0056】
このように、直線模様用やジグザグ模様用の1枚のジグザグ送りカム19Aとスーパー模様用の2枚のスーパー送りカム19B,19Cとからなる送りカム群19のうちの、一体的に積層されたスーパー送りカム19B,19Cを、支軸24に外嵌させた偏心スリーブ71を介して支軸24に対して偏心させる送り量微調節機構70を設けたので、正送りに逆送りをサイクリックに行なう「スモッキング」等のスーパー模様用を形成するときの正送りと逆送りの送り量比率を、スーパー模様以外の直線模様用やジグザグ模様用に影響させることなく、微調節することができる。また、支軸に偏心スリーブ71を外嵌させてスーパー送りカム19B,19Cを偏心させるだけなので、送り量微調節機構70を簡単化することができる。
【0057】
また、送り量微調節機構70の偏心スリーブ71を、微調節ツマミ72の手動による回動操作によりギヤ連結を介して支軸24に対して回転させて偏心するようにしたので、送り量比率を容易に且つ簡単に微調節することができる
更に、前記スーパー送りカム19B,19Cが、スーパー送りカム19B,19Cとこれに隣接するジグザグ送りカム19Aとに設けられた係合ピン74と、これに係合可能な小判穴75とを介して回転駆動されるようにしたので、スーパー送りカム19B,19Cの回転駆動系を別途設けることなく、これら係合ピン74と小判穴75との係合により、スーパー送りカム19B,19Cをジグザグ送りカム19Aと同期させて一体的に回転駆動させることができる。
【0058】
次に、前記実施形態の変更形態について説明する。
1〕 前記微調節ツマミ72と偏心スリーブ71とをチェーンやタイミングベルトやリンク機構などで連結してもよい。
2〕 前記スーパー送りカム19Bの前端面に係合ピン74を固着し、ジグザグ送りカム19Aに係合ピン74に係合可能な小判穴形成するようにしてもよい。また、前記係合ピン74以外の各種の係合凸部に、小判穴75以外の各種の係合凹部を係合させるようにしてもよい。
【0059】
3〕 前記偏心スリーブ71の偏心量を大きくし、送り量比率を大きく変更できるようにしてもよい。
4〕 また、ジグザグ送りカム19Aを複数枚設けるとともに、スーパー送りカムを複数枚設け、発生模様数を更に増加させるようにしてもよい。
5〕 更に、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施し得ることは勿論であり、各種のミシンの送り発生装置に本発明を適用し得ることは勿論である。
【0060】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、送りカム群と送り従動子と送り伝達機構とを有し、送り従動子を送りカム群の積層方向へ移動させて送りカムを選択するようにしたミシンの送り発生装置において、送りカム群は、スーパー模様用のスーパー送りカムと直線模様用やジグザグ模様用のジグザグ送りカムとを有し、スーパー送りカムを、支軸に外嵌させた偏心スリーブを介して支軸に対して偏心させることで、正送りと逆送りの送り量比率を微調節する送り量微調節機構を設けたので、スーパー模様以外の直線模様用やジグザグ模様用に影響させることなく、スーパー模様を縫製するときの送り量比率を微調節することができる。また、支軸に偏心スリーブを外嵌させてスーパー送りカムを偏心させるだけなので、送り量微調節機構を簡単化することができる。
【0061】
ここで、前記スーパー送りカムが偏心スリーブに回転可能に外嵌された場合には、縫目形成時にスーパー送りカムを偏心スリーブを介して支軸に対して回転させることができ、送り従動子の揺動により送りを発生させることができる(請求項2)。
ここで、前記送り量微調節機構の偏心スリーブを手動操作により支軸に対して回転させる手動操作手段を設ける場合には、微調節ツマミ等の手動操作手段を手動操作して送り量比率を微調節することができるので、送り量比率の微調節操作を簡単化することができる(請求項3)。
【0062】
ここで、前記手動操作手段は、偏心スリーブの一端部に形成したギヤ部と、このギヤ部に噛合するギヤを有する微調節ツマミとを有する場合には、微調節ツマミを右回転又は左回転させるだけで、送り量比率を容易に且つ簡単に微調節することができる(請求項4)。
【0063】
ここで、前記スーパー送りカムが、スーパー送りカムとこれに隣接するジグザグ送りカムとに設けられた係合凸部とこれに係合可能な係合凹部とを介して回転駆動されるように構成された場合には、スーパー送りカムの回転駆動系を別途設けることなく、これら係合凸部と係合凹部との係合により、スーパー送りカムをジグザグ送りカムと同期させて一体的に回転駆動させることができる(請求項5)。
【0064】
ここで、前記係合凸部が係合ピンであり、前記係合凹部が係合ピンに係合可能な小判穴である場合には、偏心スリーブを支軸に対して回転させてスーパー送りカムを偏心運動させるときに、係合凸部である係合ピンがこれに係合する係合凹部である小判穴に対して相対的に移動するような場合でも、この移動を小判穴であるが故に吸収することができ、スーパー送りカムはこれら係合ピンと小判穴との係合に何ら規制されることなく偏心運動することができる(請求項6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る機械式ジグザグミシンの正面図である。
【図2】ミシン脚柱部の内部機構を示す部分平面図である。
【図3】ミシン脚柱部の内部機構を示す部分正面図である。
【図4】ミシン脚柱部の内部機構を示す部分背面図である。
【図5】図2のE−E線縦断側面図である。
【図6】ミシン脚柱部の内部機構を示す部分側面図である。
【図7】図3のG−G線横断平面図である。
【図8】図4の要部拡大部分背面図である。
【図9】逆送り量を大きく微調節するときの図8相当図である。
【図10】正送り量を大きく微調節するときの図8相当図である。
【図11】(a)は正送りと逆送りとのバランスが取れたスーパー模様「スモッキング」を示す図であり、(b)は逆送り量が正送り量に対して少ない縫目の スーパー模様を示す図であり、(c)は正送り量が逆送り量に対して少ない縫目のスーパー模様を示す図である。
【符号の説明】
M 機械式ジグザグミシン
16 針振りカム群
16a〜16p 針振りカム
19 送りカム群
19A〜19C 送りカム
20 送り伝達機構
24 支軸
36 送り従動子
37 送り調節器
48 送り摺動ピン
70 送り量微調節機構
71 偏心スリーブ
72 微調節ツマミ
74 係合ピン
75 小判穴

Claims (6)

  1. 支軸に回転可能に枢支された複数の送りカムを含む送りカム群と、この送りカム群の1つの送りカムに当接する送り従動子と、この送り従動子の揺動を送り調節器に伝達する送り伝達機構とを有し、送り従動子を送りカム群の積層方向へ移動させて送りカムを選択するようにしたミシンの送り発生装置において、
    前記送りカム群は、スーパー模様用のスーパー送りカムと直線模様用やジグザグ模様用のジグザグ送りカムとを有し、
    前記スーパー送りカムを、前記支軸に外嵌させた偏心スリーブを介して支軸に対して偏心させることで、正送りと逆送りの送り量比率を微調節する送り量微調節機構を設けたことを特徴とするミシンの送り発生装置。
  2. 前記スーパー送りカムは偏心スリーブに回転可能に外嵌されたことを特徴とする請求項1に記載のミシンの送り発生装置。
  3. 前記送り量微調節機構の偏心スリーブを手動操作により支軸に対して回転させる手動操作手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のミシンの送り調節装置。
  4. 前記手動操作手段は、偏心スリーブの一端部に形成したギヤ部と、このギヤ部に噛合するギヤを有する微調節ツマミとを有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のミシンの送り調節装置。
  5. 前記スーパー送りカムは、スーパー送りカムとこれに隣接するジグザグ送りカムとに設けられた係合凸部とこれに係合可能な係合凹部とを介して回転駆動されるように構成されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のミシンの送り調節装置。
  6. 前記係合凸部は係合ピンであり、前記係合凹部は係合ピンに係合可能な小判穴であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のミシンの送り調節装置。
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