JP3793851B2 - 橋面舗装体の排水構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路橋、高架道路橋、高架駐車場等の防水層を具備した橋面舗装体の排水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、橋面舗装を行う場合、床版の保護および舗装体の破損を防止する目的で、舗装に先立って、床版を防水したのち、その上に舗装を行うのが通例になっている。防水方法は、シート系防水材によるもの、合成ゴム系塗膜防水材によるもの、アスファルト系塗膜防水材によるもの、および舗装系塗膜防水材によるものなどがある。
【0003】
しかし、このような手法で床版に防水層を設け、その上に舗装を敷設した橋面舗装体は、防水層を施す目的とは逆に舗装体を浸透してきた雨水は、防水層で遮断されて縁石または地覆に沿った防水層の上に溜まり、溜まった水が舗装体を劣化させ舗装体破損の原因となっている。従って、舗装体を浸透してきた水は速やかに排除する必要があり、排水処理対策が防水層設置の成否を左右する重要な課題となってきた。
【0004】
そこで、この排水処理対策として、縁石または地覆に隣接して設置した排水桝の側面に排水口を開けることにより排水処理を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような排水構造による排水処理では、排水処理の形態としては、点による排水処理になるため、排水が不完全であり、排水桝付近の排水は可能であっても排水桝と排水桝の間等における防水層上の水は、排水されずに残って溜まるという欠点があった。
そして舗装体に剥離現象が生じ、やがて舗装の破損へとつながる原因となっている。
【0006】
そのため、点構造による排水処理でなく、線構造による排水処理により排水桝間等の防水層上に溜まった水を完全に排除し、舗装体の剥離を防ぎ、舗装体の破損を防止することが要望されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による舗装用排水路は以下のように構成されている。すなわち、軸直角断面が伏せた略コの字形状の長尺構造物であり、コの字の一方の端辺に相当する板部において、コの字の辺方向の通水孔を長さ方向に間隔をおいて複数箇所に設け、コの字の中間辺に相当する板部において、通水孔を複数箇所に設けた排水枠体を、路肩に沿うと共に通水孔を道路等の中央側にして防水層上に配置し、排水枠体の通水孔側に、排水枠体と同一高さの舗装体を敷設する。また、排水枠体の一部において、コの字の中間辺に相当する板部に清掃用開口を設け、清掃用開口に開閉及び閉止可能な引き戸を設ける。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による舗装用排水路の好適な実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明による排水路を適用した橋面舗装の構成を示す斜視断面図、図2は本発明による排水枠体の第1実施例を示す(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図、図3は本発明による排水枠体の第2実施例を示す(a)平面図、(b)正面図、(c)側面、図4は本発明による排水性舗装用排水路の第3実施例を示す斜視断面図、図5は本発明による排水枠体の第3実施例を示す一部欠截した斜視断面図、図6は本発明による排水路を適用した橋面舗装の構成を示す斜視断面図、図7は、本発明による排水枠体に連接して使用するボックスの斜視図、図8は、本発明の実施に使用するボックスを埋設した状態の側面図、図9は、本発明の実施に使用するボックスの設置状態を示す断面図である。
【0009】
図1において、符号1で示すものは道路等の横断勾配を設けられて平面状に形成された路盤〔道路橋においては床版を含む〕であり、路盤1の側部には道路等に沿って路肩1aが設けられている。また、該路盤1には、路肩1aに沿って、適宜間隔で排水桝2が設けられている。前記路盤1の表面には、全面にわたり舗装体3が敷設されている。該舗装体3と面一に、前記路肩1aにそって、前記排水桝2間を接続する排水枠体10が設けられている。前記舗装体3の下には、該排水枠体10の下面と連続する表面を形成するように、防水層4が敷設されて前記排水桝2間を接続する、排水路5が構成されている。なお、図1に示す第1実施例では前記排水桝2の幅が前記排水枠体10の幅よりも大きいが、同一幅でもよい。また、前記排水桝2の高さと前記排水枠体10の高さが同一であるが、高さが異なって排水桝2が高くてもよい。さらには、前記排水桝2を設けず、前記路肩1aにそって前記排水枠体10を連続して設け、前記排水路5の底面、すなわち、前記基層アスファルト3の一部に窪みを設け、該窪みから側溝等へ連通する排水パイプを設けてもよく、さらに、排水枠体10の下にはモルタルを均等に敷設して凹凸を防止するよう構成してもよい。
【0010】
図2において、前記排水枠体10は、軸直角断面の形状が伏せた略コの字形状(図示はしない)であってもよく、また、図に示すように、本実施例では扁平な形状に構成されている。該排水枠体10のコの字の両端辺に相当する板部10a、10bの端部は同一高さ及び同一方向、すなわち、一方の板部10aは外側へ他方の板部10bは内側へそれぞれ直角に折り曲げられている。コの字の一方の端辺に相当する板部10aには、折り曲げられた端部まで、コの字の辺方向に通水孔10dが設けられ、このスリット状通水孔10dは排水枠体10の長さ方向に間隔をおいて複数箇所に設けられている。また、コの字の中間辺に相当する板部10cには、円形の通水孔10eが複数箇所に設けられている。
【0011】
前記通水孔10eの形状は円形に限定されるものではなく、楕円形、長円形、多角形、星型、スリット等でもよく、配置位置により大きさを変更し(例えば、道路側から路肩1a側へ幅方向に通水孔10eを大きくする)てもよい。車輪荷重の掛る道路側の通水孔10eを小さくすることにより強度低下を防止し、車輪荷重の掛らない路肩1a側の通水孔10eを大きくすることにより排水性を向上させることができる。ただし、該通水孔10eの直径、円形以外の場合の短径あるいは前記通水孔10dの幅は、前記舗装体3を構成する骨材が通過しないように約10mm程度とする。また、前記板部10aの折り曲げ部には、複数箇所にアンカー孔10fが設けられている。
【0012】
図3において、前記排水枠体20は、前記排水枠体10と同様に、軸直角断面が排水枠体10と同一寸法の伏せた略コの字形状の鋼板製長尺薄板構造物であり、前記排水枠体10とは同一の長さであってもよく、端部を直角に折り曲げられたコの字の両端辺に相当する板部20a、20b、コの字の中間辺に相当する板部20cにより構成され、スリット状通水孔20d、円形の通水孔20e及びアンカー孔20fが設けられている。該排水枠体20は、さらに、コの字の中間辺に相当する前記板部20cに、長尺方向と平行する矩形形状の清掃用開口20gが設けられている。
【0013】
前記第2排水枠体20には、該清掃用開口20gを閉口するための引き戸21が内挿されている。該引き戸21は軸直角断面が伏せた略コの字形状であり、前記清掃用開口20gよりも僅かに長く構成されている。該引き戸21の略コの字の断面形状は、前記排水枠体20の内部において、上下方向に余裕Sをもって長尺方向に往復移動可能な外形寸法に構成されている。
【0014】
また、前記引き戸21のコの字の一方の端辺に相当する板部には、排水枠体20の板部20aに設けられた係止ピン22が当接し、必要以上の移動をストップしており、さらに、引き戸21の上面の端部には、該引き戸21を閉じた際に、排水枠体20の清掃用開口20gの縁部と当接する箇所に止めボルト23を設けておき、該止めボルト23の頭部が排水枠体の清掃開口20gの縁部に当接して、それ以上移動しないよう係止するよう構成している。
【0015】
以上のように構成された排水枠体10及び引き戸21を内挿した排水枠体20を、道路等の基層アスファルト3が敷設された路盤1の両側の路肩1aに沿って、スリット状通水孔10d、20dが内側に位置するように連結して排水桝2間に配置し、アンカー孔10f、20fにコンクリート釘等のアンカーを打って固定する。なお、排水枠体20すなわち清掃用開口20gは約4m間隔で配置する。その後、両側の排水枠体10及び排水枠体20間に排水枠体10及び排水枠体20の上面と連続する表面を形成するように、舗装体3の下に防水層4を敷設する。その結果、排水枠体10及び排水枠体20の内部に、排水桝2へ連通する排水路5の流路空間が形成される。
【0016】
本実施例では、一方の端辺の板部10a及び他方の端辺の板部10bの端部が直角に折り曲げられて水平面に構成されていることにより、防水層4に対する面圧を減少して一方の端辺の板部10a及び他方の端辺の板部10bの先端が防水層4へ食い込むことを防止している。また、排水枠体10及び排水枠体20の高さが舗装体3の敷設厚さの定規になると共に、舗装型枠として機能するし、また、排水枠体10及び排水枠体20の上面には、滑り止め用の突起(図示しない)を設け、自転車等が上面を通過する際、特に雨天等であっても滑って転倒しないよう配慮するよう構成してもよい。
【0017】
このようにして防水層を具備した橋梁等において、雨天の場合、道路等の表面に降った雨は、舗装体3に侵入する。該舗装体3に侵入した雨水は防水層4に遮られて路盤〔床版〕1には侵入せず、通常横断面形状が中高に形成されている舗装体3の表面から内部を流動して防水層4に沿って流れ排水枠体10及び排水枠体20に致る。雨水は、スリット状通水孔10d、20dを通過して排水枠体10及び排水枠体20内に流入し、排水路5の流路空間を流れて排水桝2へ流入し、排水桝2から排水管等へ排水される。また、短時間に多量の降雨量があった場合は、雨水の一部は、舗装体3に侵入する間も無く、該舗装体3の表面を流れて排水枠体10及び排水枠体20に致り、通水孔10e、20eあるいは清掃用開口20gの余裕S部から排水枠体10及び排水枠体20内に流入し、排水される。
【0018】
本実施例においては、スリット状通水孔10d、20dが排水性表層アスファルト4の厚み方向すなわち上下方向に設けられると共に折り曲げられた平面部にも設けられていることにより、舗装体3の厚み方向の広い範囲から雨水を排水すると共に、防水層4の上部に溜まり易い雨水を容易に排水することができる。また、排水枠体10及び排水枠体20の一方の端辺の板部10a、20aに設けられた通水孔10d、20dが、舗装体3を構成する骨材が通過しないように約10mmのスリット形状に構成されていることにより、基層アスファルト3内を流動してくるゴミ、土砂等は目詰りすることはなく通過し、透水機能が低下することはない。例えば、通水孔10d、20dが直径約10mmの円形あるいは多角形のような長径と短径とがほぼ等しい形状の場合には、小さなゴミ、土砂等による直接の目詰りは発生しないが、骨材が通水孔を塞ぎ、そのことに基づく目詰りの発生する可能性がある。
【0019】
排水枠体20の清掃用開口20gは、内挿された引き戸21が係止ピン22と、止めボルト23に係止されて常時閉口され、路面上からの大きなゴミ、石、異物等の侵入を防止されている。排水枠体10及び排水枠体20内にゴミ、土砂等が溜まった場合は、引き戸21の止めボルト23を外し、引き戸21を引いて清掃用開口20gを開口し、ゴミ、土砂等を取除き、清掃する。また、放水ノズルを挿入し、スリット状通水孔10d、20dを内側から洗浄する。清掃後は、引き戸21を係止ピン22に当接する位置まで引いて、止めボルト23を止めて清掃用開口20gを閉口する。
【0020】
以上の実施例において、排水枠体10及び排水枠体20の軸直角断面が扁平な伏せた略コの字形状に構成されているが、扁平な形状に限定されるものではなく、他の横長の矩形、正方形、縦長の矩形、台形、あるいは、コの字の両端辺に相当する板部10a、10bを異なる長さ(高さ)としてもよい。また、排水枠体10と排水枠体20とを別々の部材として説明したが、これ等を1箇の部材として合体させて構成してもよく、以上の説明から、何等問題無く、容易に一体化することが可能である。さらに、排水枠体10、排水枠体20また一体化された排水枠体の長さを0.5m〜1mとすることにより、曲線路にも適用することが可能である。引き戸21及びその開閉・閉止のための形状及び構造は、上記の実施例に限定されるものではなく、上記説明と同一技術範囲に属する形状及び構造を含むものである。
【0021】
図4において、前記排水枠体20の清掃用開口20gの、前記排水路5の床面を構成する舗装体3に、土砂滞積用の窪み5aが設けられている。該窪み5aには、さらに、窪み5aよりも浅く上部を開放した容器5bが収納されている。排水路5がこのように構成されることにより、排水路5を流れる雨水に混合している土砂が窪み5aに滞積する。従って、排水路5の窪み5a以外の箇所には土砂は殆ど滞積せず、雨水の流動性を長期間良好に維持することが可能となると共に、排水路5の清掃作業が簡単に容易に行えるようになる。また、窪み5aに容器5bを収納しておくことにより、窪み5aに滞積した土砂は、容器5bを引上げ、清掃用開口20gから外部に持出すことにより、容易に排出廃棄される。
【0022】
図5において、前記排水枠体10及び排水枠体20のコの字の中間辺に相当する板部10c、20cに、光の反射体5cが長尺方向に所定間隔をおいて設けられている。該反射体5cは、光を反射する塗料(蛍光塗料)を塗布してもよい。排水枠体10及び排水枠体20がこのように構成されることにより、夜間において、道路等と路肩1aとの境界を示す路面表示機能を発揮する。
【0023】
図6、図7、図8および図9において示すように、前記排水枠体10の一方の板部10aは外側へ設け、他方の板部10bは内側へ、あるいは両方とも内側にそれぞれ直角に設けられた排水路5において、これら相隣接する排水枠体10の間に位置し、該排水体10より背だかの無底のボックス6を設け、該ボックスの両端には、それぞれ排水体10の上縁に係合する跳ね上がり防止片6aと舗装の流れ込み防止板6bをそれぞれ設けたものである。該ボックス6の上面には清掃用開口6cが設けられ、引き戸6dの止めボルト6eを外し、引き戸6dを引いて清掃用開口6cを開口し、内部に溜まったゴミ、土砂等を取除き、清掃する。
【0024】
そして、図9において示すように、ボックス6の無底の部分に排水パイプ7を設け、該排水パイプ7は防水層4を抜け、路肩側壁面に並走する側溝と連通させて設け、該ボックス6を集水桝に代替して浸透水を集排水するものである。
【0025】
【発明の効果】
本発明による舗装用排水路は以上のように構成されていることにより、以下のような効果を得ることができる。すなわち、軸直角断面が伏せた略コの字形状の長尺構造物であり、コの字の一方の端辺に相当する板部において、コの字の辺方向のスリット状通水孔を長さ方向に間隔をおいて複数箇所に設けられ、コの字の中間辺に相当する板部において、通水孔を複数箇所に設けられた排水枠体が、路肩に沿うと共にスリット状通水孔を道路等の中央側にして防水層上に配置され、排水枠体のスリット状通水孔側に、排水枠体と同一高さの舗装体が敷設されていることにより、排水桝間等の防水層上に溜まった水を完全に排除し、舗装体の剥離を防ぎ、舗装体の破損を防止することができる。
【0026】
また、排水枠体の長さ方向の一部箇所において、コの字の中間辺に相当する板部に清掃用開口が設けられ、清掃用開口に開閉及び閉止可能な引き戸が設けられていることにより、排水路の適宜の短い距離で、排水枠体内の清掃を容易に実施できる。
【0027】
清掃用開口が設けられた位置の前記防水層に、土砂滞積用の窪みが設けられていることにより、排水路の雨水の流動性を長期間良好に維持することが可能となると共に、排水路の清掃作業が簡単に容易に行える。また、窪みに容器を収納しておくことにより、窪みに滞積した土砂を清掃用開口から外部に持出すことにより、容易に排出廃棄することができる。
【0028】
スリット状通水孔の幅が10mmに構成されていることにより、排水性表層アスファルトを構成する骨材は通過せず、微細なゴミ、土砂等が目詰りすることはなく通過し、透水機能が殆ど低下しない。また、通水孔の短径が10mmであることにより、道路等の路面から大きな石ころ、ゴミ等が排水路内へ雨水と共に流入することを防止する。
【0029】
通水孔の短径が、道路等の中央側を10mmとされ、路肩側へ徐々に大径に構成されていることにより、車輪荷重が掛りやすい道路側の強度低下を防止し、車輪荷重が殆ど掛らない路肩側の排水性を向上させることができる。
【0030】
排水枠体のコの字の両端辺に相当する板部において、両端部が道路等の中央側にそれぞれ直角に折り曲げられていることにより、防水層上に容易に設置され、上部から掛る荷重に対して強く、防水層に対する面圧を減少して板部の先端が防水層へ食い込むことを防止し、また、路面から剥がれることがないという効果を有すると共に、舗装体の施工時において、コの字の端辺の高さが、排水性表層アスファルトの厚みの定規となり、工事を容易に施工することができる。
【0031】
排水枠体が鋼板製であることにより、排水性舗装工事に際し、舗装体に路肩に沿って設置してアンカー止めにより固定するのみで施工が容易であると共に、繰返し使用が可能である。
【0032】
排水枠体のコの字の中間辺に相当する板部に光の反射体が設けられていることにより、夜間において、道路等と路肩との境界を示す路面表示機能を発揮することができる。
【0033】
さらに、排水枠体を、舗装体に埋設した場合には、景観面で美麗であり、さらに防水層上に排水枠体を設置するため、舗装体に浸透した雨水を、該排水枠体の上面穴および側面穴にて吸収し排水でき、さらに舗装体の表面に露出したボックスに設けた清掃用開口部より、高圧水を噴射することにより排水枠体内に堆積した土砂等を除去できる等の極めて有益なる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排水路を適用した排水性舗装の構成を示す斜視断面図である。
【図2】本発明による排水枠体の1実施例を示す(a)平面図、(b)正面図、(c)は側面図である。
【図3】本発明による排水枠体の第2実施例を示す(a)平面図、(b)正面図、(c)は側面図である。
【図4】本発明による排水性舗装用排水路の他の実施例を示す斜視断面図である。
【図5】本発明による排水枠体の第3実施例を示す斜視断面図である。
【図6】本発明による排水枠体の第4実施例を示す斜視断面図である。
【図7】本発明に使用するボックスの斜視図である。
【図8】本発明に使用するボックスを埋設した状態を示す側面図である。
【図9】本発明による排水枠体の第4実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 路盤
2 排水桝
3 舗装体
4 防水層
5 排水路
5a 窪み
5b 容器
5c 反射体
6 ボックス
6a 跳ね上がり防止片
6b 流れ込み防止板
6c 清掃用開口
6d 引き戸
6e 止めボルト
7 排水パイプ
10 排水枠体
10d スリット状通水孔
20 排水枠体
20d スリット状通水孔
20g 清掃用開口
21 引き戸
22 係止ピン
23 止めボルト

Claims (11)

  1. 床版上に防水層を設けた橋面舗装体に使用される排水路において、軸直角断面が伏せた略コ字形状に形成された長尺構造物であり、コの字の一方の端辺に相当する板部(10a、20a)において、コの字の辺方向のスリット状通水孔(10d、20d)を長さ方向に間隔をおいて複数箇所に設けられ、コの字の中間辺に相当する板部(10c、20c)において、通水孔(10e、20e)を複数箇所に設けられ、かつ、清掃用開口(20g)を設けた排水枠体(10、20)が、路肩(1a)に沿うと共に前記通水孔(10d、20d)を設けた端辺に相当する板部(10a、20a)を道路等の中央側にして路盤、あるいは床版上に防水層(4)を介して敷設され、前記排水枠体(10、20)のスリット状通水孔(10d、20d)を形成した端辺に相当する板部(10a、20a)側に、排水枠体(10、20)と同一高さの舗装体(3)が敷設されていることを特徴とする橋面舗装体の排水構造。
  2. 床版上に防水層を設けた橋面舗装体に使用される排水路において、軸直角断面が伏せた略コ字形状に形成された長尺構造物であり、コの字の一方の端辺に相当する板部(10a、20a)において、コの字の辺方向のスリット状通水孔(10d、20d)を長さ方向に間隔をおいて複数箇所に設けられ、コの字の中間辺に相当する板部(10c、20c)において、通水孔(10e、20e)を複数箇所に設けられ、かつ、清掃用開口(20g)を設けた排水枠体(10、20)が、路肩(1a)に沿うと共に前記スリット状通水孔(10d、20d)を設けた端辺に相当する板部を道路等の中央側にして路盤、あるいは床版上に防水層(4)を介して敷設され、前記排水枠体(10、20)のスリット状通水孔(10d、20d)を形成した端辺に相当する板部(10a、10b)側の面が、舗装体(3)によって埋設されていることを特徴とする橋面舗装体の排水構造。
  3. 前記排水枠体(10、20)の一部において、コの字の中間辺に相当する板部(10c、20c)に清掃用開口(20g)が設けられ、該清掃用開口(20g)に開閉及び閉止可能な引き戸(21)が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の橋面舗装体の排水構造。
  4. 床版上に防水層を設けた橋面舗装体に使用される排水路において、軸直角断面が伏せた略コ字形状に形成された長尺構造物であり、コの字の一方の端辺に相当する板部(10a、20a)において、清掃用開口(20g)が設けられた位置の前記舗装体(3)および防水層(4)に、土砂滞積用の窪み(5a)が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の橋面舗装体の排水構造。
  5. 前記スリット状通水孔(10d、20d)の幅及び前記通水孔(10e、20e)の短径が10mm程度以下であることを特徴とする請求項1または2記載の橋面舗装体の排水構造。
  6. 前記スリット状通水孔(10e、20e)の短径が、道路等の中央側を10mmとされ、路肩(1a)側へ徐々に大径に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の橋面舗装体の排水構造。
  7. 前記排水枠体(10、20)のコの字の両端辺に相当する板部(10a、10b、20a、20b)において、両端部が道路等の中央側に向けてそれぞれ直角に折り曲げられ、かつ、板部(10a、10b、20a、20b)の上面に、清掃用開口(20g)を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の橋面舗装体の排水構造。
  8. 前記排水枠体(10、20)が鋼板製であることを特徴とする請求項1または2記載の橋面舗装体の排水構造。
  9. 前記排水枠体(10、20)のコの字の中間辺に相当する板部(10c、20c)に光の反射体(5c)が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の橋面舗装体の排水構造。
  10. 前記排水枠体(20)の一方の板部(20a)は外側へ設け、他方の板部(20b)は内側へ、あるいは両方とも内側にそれぞれ直角に設けられた排水路(5)において、該排水路(5)の適宜な位置に排水パイプ(7)を設け、前記排水路(5)の相隣接する排水枠体(20)の間に位置し、上面に清掃用開口(20g)が設けられ、該排水枠体(20)より背だかの無底のボックス(6)を設け、該ボックスの両端には、それぞれ排水枠体(20)の上縁に係合する跳ね上がり防止片(6a)と舗装の流れ込み防止板(6b)をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項3または7記載の橋面舗装体の排水構造。
  11. 前記排水枠体(20)の長手方向の中途において、該排水枠体とは独立したボックス(6)を、排水枠体とは移動可能に設けることにより、ボックス(6)の下部に接続可能な前記排水パイプ(7)の位置を、移動可能にしたことを特徴とする特許請求の範囲第10項記載の橋面舗装体の排水構造。
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