JPH1088520A - 排水性舗装用排水路 - Google Patents
排水性舗装用排水路Info
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- JPH1088520A JPH1088520A JP26797796A JP26797796A JPH1088520A JP H1088520 A JPH1088520 A JP H1088520A JP 26797796 A JP26797796 A JP 26797796A JP 26797796 A JP26797796 A JP 26797796A JP H1088520 A JPH1088520 A JP H1088520A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 目詰りを起こさず、清掃か容易に実施可能な
排水性舗装用排水路を提供する。 【解決手段】 軸直角断面が伏せた略ロの字形状の長尺
構造物であり、ロの字の一方の端辺に相当する板部10
a,20a において、ロの字の辺方向のスリット状通
水孔10d,20d を設けられ、コの字の中間辺に相
当する板部10c,20cにおいて、通水孔10e,2
0eを設けられた排水枠体10,20が、路肩laに沿
うと共にスリット状通水孔10d,20d を道路等の
中央側にして不透水性基層アスファルト3上に配置さ
れ、排水枠体l0,20 のスリット状通水孔10d,
20d側に、排水枠体10,20と同一高さの排水性表
層アスファルト4を敷設されて、排水性舗装用排水路が
構成される。また、排水枠体10,20の一部におい
て、ロの字の中間辺に相当する板部10c,20c に
清掃用開口20hを設け清掃用開口20h開閉及び閉止
可能な引き戸21を設ける。
排水性舗装用排水路を提供する。 【解決手段】 軸直角断面が伏せた略ロの字形状の長尺
構造物であり、ロの字の一方の端辺に相当する板部10
a,20a において、ロの字の辺方向のスリット状通
水孔10d,20d を設けられ、コの字の中間辺に相
当する板部10c,20cにおいて、通水孔10e,2
0eを設けられた排水枠体10,20が、路肩laに沿
うと共にスリット状通水孔10d,20d を道路等の
中央側にして不透水性基層アスファルト3上に配置さ
れ、排水枠体l0,20 のスリット状通水孔10d,
20d側に、排水枠体10,20と同一高さの排水性表
層アスファルト4を敷設されて、排水性舗装用排水路が
構成される。また、排水枠体10,20の一部におい
て、ロの字の中間辺に相当する板部10c,20c に
清掃用開口20hを設け清掃用開口20h開閉及び閉止
可能な引き戸21を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路、道路橋、高
架駐車場あるいは飛行場等(以下道路等という)の排水
性舗装における排水路に関するものである。
架駐車場あるいは飛行場等(以下道路等という)の排水
性舗装における排水路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路等の舗装に際しては、排水性表層ア
スファルトを施工した排水性舗装が普及してきており、
雨水の排水を容易にすると共に、舗装部及び路盤(地盤
あるいは床版)の保護が計られている。排水性舗装を施
工するには、先ず、横断勾配を設けられた路盤の表面
に、路肩に沿って排水桝間に溝を形成しつつ不透水性基
層アスファルトを敷設し、次に、両側の路肩に沿う構内
に透水性排水管を設置し、その後、透水性排水管及び不
透水性基層アスファルトを覆う排水性表層アスファルト
を敷設して排水性舗装及び排水路が構成されている。透
水性排水管は、排水性舗装材料を充填したコンクリート
製あるいは樹脂製の透水性排水管であり、路肩に沿って
所定間隔をおいて設けられた排水桝に接続されている。
スファルトを施工した排水性舗装が普及してきており、
雨水の排水を容易にすると共に、舗装部及び路盤(地盤
あるいは床版)の保護が計られている。排水性舗装を施
工するには、先ず、横断勾配を設けられた路盤の表面
に、路肩に沿って排水桝間に溝を形成しつつ不透水性基
層アスファルトを敷設し、次に、両側の路肩に沿う構内
に透水性排水管を設置し、その後、透水性排水管及び不
透水性基層アスファルトを覆う排水性表層アスファルト
を敷設して排水性舗装及び排水路が構成されている。透
水性排水管は、排水性舗装材料を充填したコンクリート
製あるいは樹脂製の透水性排水管であり、路肩に沿って
所定間隔をおいて設けられた排水桝に接続されている。
【0003】このように構成される排水性舗装及び排水
路を施工された道路等において、その表面に降った雨
は、排水性表層アスファルトに侵入する。排水性表層ア
スファルトに侵入した雨水は不透水性基層アスファルト
に遮られて路盤には侵入せず、排水性表層アスファルト
内を流動し、排水性表層アスファルトよりも低い位置に
配置された透水性排水管へ流入し、透水性排水管内を流
動して排水桝へ流入し、排水桝から排水管等へ排水され
ている。
路を施工された道路等において、その表面に降った雨
は、排水性表層アスファルトに侵入する。排水性表層ア
スファルトに侵入した雨水は不透水性基層アスファルト
に遮られて路盤には侵入せず、排水性表層アスファルト
内を流動し、排水性表層アスファルトよりも低い位置に
配置された透水性排水管へ流入し、透水性排水管内を流
動して排水桝へ流入し、排水桝から排水管等へ排水され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従釆の排水性舗装用排
水路は以上のように構成されていることにより、次のよ
うな課題が存在している。すなわち、透水性排水管は、
時間の経過と共に、排水性表層アスファルト内を雨水と
共に流れてくるゴミ、土砂等により目詰りして透水機能
が低下し、透水機能を徐々に消失してしまうし、排水性
表層アスファルト自体もゴミ、土砂等により目詰りして
排水機能が低下するものである。その結果、雨水の排水
時間が長くなり、少量の降雨量でも長時間降雨が続く場
合、あるいは、短時間でも多量の降雨量があった場合、
道路等の表面の凹みの部分あるいは道路の曲線部の小径
側に滞水が発生する。そして、このような目詰りを起こ
した透水性排水管および排水性表層アスファルトの透水
機能の低下は、清掃等により回復するものではなく、透
水機能の回復再生は殆ど不可能である。従って、目詰り
を起こした透水性排水管および排水性表層アスファルト
の透水機能の回復には、交換のための工事を行う必要が
ある。
水路は以上のように構成されていることにより、次のよ
うな課題が存在している。すなわち、透水性排水管は、
時間の経過と共に、排水性表層アスファルト内を雨水と
共に流れてくるゴミ、土砂等により目詰りして透水機能
が低下し、透水機能を徐々に消失してしまうし、排水性
表層アスファルト自体もゴミ、土砂等により目詰りして
排水機能が低下するものである。その結果、雨水の排水
時間が長くなり、少量の降雨量でも長時間降雨が続く場
合、あるいは、短時間でも多量の降雨量があった場合、
道路等の表面の凹みの部分あるいは道路の曲線部の小径
側に滞水が発生する。そして、このような目詰りを起こ
した透水性排水管および排水性表層アスファルトの透水
機能の低下は、清掃等により回復するものではなく、透
水機能の回復再生は殆ど不可能である。従って、目詰り
を起こした透水性排水管および排水性表層アスファルト
の透水機能の回復には、交換のための工事を行う必要が
ある。
【0005】本発明は以上のような課題を解決するため
になされたものであり、目詰りを起こさず、清掃が容易
に実施可能な排水性舗装用排水路を提供することを目的
とする。
になされたものであり、目詰りを起こさず、清掃が容易
に実施可能な排水性舗装用排水路を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による排水性舗装用排水路は以下のように構
成されている。すなわち、軸直角断面が略ロの字形状の
長尺構造物であり、ロの字の一方の端辺に相当する板部
において、ロの字の辺方向の通水孔を長さ方向に間隔を
おいて複数箇所に設け、ロの字の中間辺に相当する板部
において、通水孔を複数箇所に設けた排水枠体を、路肩
に沿うと共に通水孔を道路等の中央側にして不透水性基
層アスファルト上に配置し、排水枠体のスリット状通水
孔側に、排水枠体と同一高さの排水性表層アスファルト
を敷設する。また、排水枠体の一部において、ロの字の
中間辺に相当する板部に清掃用開口を設け、清掃用開口
に開閉及び閉止可能な引き戸を設ける。
に、本発明による排水性舗装用排水路は以下のように構
成されている。すなわち、軸直角断面が略ロの字形状の
長尺構造物であり、ロの字の一方の端辺に相当する板部
において、ロの字の辺方向の通水孔を長さ方向に間隔を
おいて複数箇所に設け、ロの字の中間辺に相当する板部
において、通水孔を複数箇所に設けた排水枠体を、路肩
に沿うと共に通水孔を道路等の中央側にして不透水性基
層アスファルト上に配置し、排水枠体のスリット状通水
孔側に、排水枠体と同一高さの排水性表層アスファルト
を敷設する。また、排水枠体の一部において、ロの字の
中間辺に相当する板部に清掃用開口を設け、清掃用開口
に開閉及び閉止可能な引き戸を設ける。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による排
水性舗装用排水路の好適な実施の形態について詳細に説
明する。図1は本発明による排水路を適用した排水性舗
装の構成を示す斜視断面図、図2は本発明による排水枠
体の第1実施例を示す(A)平面図、(B)正面図及び
(C)図2(B)の矢視C−C断面図、図3は本発明に
よる排水枠体の第2実施例を示す(A)平面図、(B)
正面図、(C)内挿部品(引き戸)の斜視図、(D)図
3(B)の矢視D−D断面図である。
水性舗装用排水路の好適な実施の形態について詳細に説
明する。図1は本発明による排水路を適用した排水性舗
装の構成を示す斜視断面図、図2は本発明による排水枠
体の第1実施例を示す(A)平面図、(B)正面図及び
(C)図2(B)の矢視C−C断面図、図3は本発明に
よる排水枠体の第2実施例を示す(A)平面図、(B)
正面図、(C)内挿部品(引き戸)の斜視図、(D)図
3(B)の矢視D−D断面図である。
【0008】図1において、符号1で示すものは道路等
の横断勾配を設けられて平面状に形成された路盤であ
り、路盤1の側部には道路等に沿って路肩laが設けら
れている。また、該路盤1には、路肩laに沿って、適
宜間隔で排水桝2が設けられている。前記路盤1の表面
には、全面にわたり不透水性基層アスファルト3が敷設
されている。該不透水性基層アスファルト3の上には、
前記路肩laにそって、前記排水桝2間を接続する第1
排水枠体10及び第2排水枠体20が設けられている。
前記不透水性基層アスファルト3の上には、該第1排水
枠体10及び第2排水枠体20の上面と連続する表面を
形成するように、排水性表層アスファルト4が敷設され
て排水性舗装が施工され、排水路5が構成されている。
なお、図1に示す第1実施例では前記排水桝2の幅が前
記第1排水枠体10の幅よりも大きいが、同一幅でもよ
い。また、前記排水桝2の高さと前記第1排水枠体10
の高さが同一であるが、高さが異なって排水桝2が高く
てもよい。さらには、第1排水枠体10及び第2排水枠
体20の下にはモルタルを均等に敷設して凹凸を防止す
るよう構成してもよい。
の横断勾配を設けられて平面状に形成された路盤であ
り、路盤1の側部には道路等に沿って路肩laが設けら
れている。また、該路盤1には、路肩laに沿って、適
宜間隔で排水桝2が設けられている。前記路盤1の表面
には、全面にわたり不透水性基層アスファルト3が敷設
されている。該不透水性基層アスファルト3の上には、
前記路肩laにそって、前記排水桝2間を接続する第1
排水枠体10及び第2排水枠体20が設けられている。
前記不透水性基層アスファルト3の上には、該第1排水
枠体10及び第2排水枠体20の上面と連続する表面を
形成するように、排水性表層アスファルト4が敷設され
て排水性舗装が施工され、排水路5が構成されている。
なお、図1に示す第1実施例では前記排水桝2の幅が前
記第1排水枠体10の幅よりも大きいが、同一幅でもよ
い。また、前記排水桝2の高さと前記第1排水枠体10
の高さが同一であるが、高さが異なって排水桝2が高く
てもよい。さらには、第1排水枠体10及び第2排水枠
体20の下にはモルタルを均等に敷設して凹凸を防止す
るよう構成してもよい。
【0009】図2において、前記第1排水枠体10は、
軸直角断面が略ロの字形状の鋼板製長尺薄板構造物であ
り、本実施例では偏平な形状に構成されている。該第1
排水枠体10のロの字の辺方向に通水孔10dが設けら
れ、この通水孔10dは第1排水枠体10の長さ方向に
間隔をおいて複数箇所に設けられている。また、ロの字
の中間辺に相当する板部10cにも、円形の通水孔10
eが複数箇所に設けられている。前記通水孔10eの形
状は円形に限定されるものではなく、楕円形、長円形、
多角形、星型、スリット等でもよい。ただし、該通水孔
10eの直径、円形以外の場合の短径あるいは前記スリ
ット状通水孔10dの幅は、前記排水性表層アスファル
ト4を構成する骨材が通過しないように5mm〜10m
mとする。また、複数箇所にアンカー固定片10gが取
り付けられアンカー孔10fが設けられている。
軸直角断面が略ロの字形状の鋼板製長尺薄板構造物であ
り、本実施例では偏平な形状に構成されている。該第1
排水枠体10のロの字の辺方向に通水孔10dが設けら
れ、この通水孔10dは第1排水枠体10の長さ方向に
間隔をおいて複数箇所に設けられている。また、ロの字
の中間辺に相当する板部10cにも、円形の通水孔10
eが複数箇所に設けられている。前記通水孔10eの形
状は円形に限定されるものではなく、楕円形、長円形、
多角形、星型、スリット等でもよい。ただし、該通水孔
10eの直径、円形以外の場合の短径あるいは前記スリ
ット状通水孔10dの幅は、前記排水性表層アスファル
ト4を構成する骨材が通過しないように5mm〜10m
mとする。また、複数箇所にアンカー固定片10gが取
り付けられアンカー孔10fが設けられている。
【0010】図3において、前記第2排水枠体20は、
前記第1排水枠体10と同様に、軸直角断面が第1排水
枠体10と同一寸法の伏せた略ロの字形状の鋼板製長尺
薄板構造物であり、端部に相当する板部20a、20
b、ロの字の上部、下部に相当する板部20c、20c
´により構成され、通水孔20d、円形の通水孔20e
及びアンカー固定片20gが取り付けられアンカー孔2
0fが設けられている。該第2排水枠体20は、さら
に、ロの字の中間辺に相当する前記板部20cに、長尺
方向と平行する矩形形状の清掃用開口20hが設けられ
ている。
前記第1排水枠体10と同様に、軸直角断面が第1排水
枠体10と同一寸法の伏せた略ロの字形状の鋼板製長尺
薄板構造物であり、端部に相当する板部20a、20
b、ロの字の上部、下部に相当する板部20c、20c
´により構成され、通水孔20d、円形の通水孔20e
及びアンカー固定片20gが取り付けられアンカー孔2
0fが設けられている。該第2排水枠体20は、さら
に、ロの字の中間辺に相当する前記板部20cに、長尺
方向と平行する矩形形状の清掃用開口20hが設けられ
ている。
【0011】前記第2排水枠体20には、該清掃用開口
20hを閉口するための引き戸21が内挿されている。
該引き戸21は軸直角断面が伏せた略コの字形状であ
り、前記清掃用開口20hよりも僅かに長く構成されて
いる。該引き戸21の略コの字の断面形状は、前記第2
排水枠体20の内部において、上下方向に余裕をもって
長尺方向に往復移動可能な外形寸法に構成されている。
20hを閉口するための引き戸21が内挿されている。
該引き戸21は軸直角断面が伏せた略コの字形状であ
り、前記清掃用開口20hよりも僅かに長く構成されて
いる。該引き戸21の略コの字の断面形状は、前記第2
排水枠体20の内部において、上下方向に余裕をもって
長尺方向に往復移動可能な外形寸法に構成されている。
【0012】このように構成される前記引き戸21を内
挿すると共に、引き戸21を長さ方向に往復移動して前
記清掃用開口20hを開閉する。また、前記引き戸21
を閉止するために、引き戸21の上面に係止ボルト23
が設けられている。また引き戸21自体が必要以上に移
動しないよう、内部へ突出する係止ピン22、24が設
けられている。
挿すると共に、引き戸21を長さ方向に往復移動して前
記清掃用開口20hを開閉する。また、前記引き戸21
を閉止するために、引き戸21の上面に係止ボルト23
が設けられている。また引き戸21自体が必要以上に移
動しないよう、内部へ突出する係止ピン22、24が設
けられている。
【0013】以上のように構成された第1排水枠体10
及び引き戸21を内挿した第2排水枠体20を、道路等
の不透水性基層アスファルト3が敷設された路盤1の両
側の路肩laに沿って、通水孔10d、20dが内側に
位置するように連結して排水桝2間に配置し、アンカー
孔10f、20fにコンクリート釘等のアンカーを打っ
て固定する。なお、第2排水枠体20すなわち清掃用開
口20hは約4m間隔で配置する。その後、両側の第1
排水枠体10及び第2排水枠体20間に第1排水枠体1
0及び第2排水枠体20の上面と連続する表面を形成す
るように、不透水性基層アスファルト3の上に排水性表
層アスファルト4を敷設し、転圧して排水性舗装を施工
する。その結果、第1排水枠体10及び第2排水枠体2
0の内部に、排水桝2へ連通する排水路5の流路空間が
形成される。本実施例では、第1排水枠体10及び第2
排水枠体20の高さが排水性表層アスファルト4の敷設
厚さの定規になると共に、排水性表層アスファルト4の
舗装型枠として機能する。
及び引き戸21を内挿した第2排水枠体20を、道路等
の不透水性基層アスファルト3が敷設された路盤1の両
側の路肩laに沿って、通水孔10d、20dが内側に
位置するように連結して排水桝2間に配置し、アンカー
孔10f、20fにコンクリート釘等のアンカーを打っ
て固定する。なお、第2排水枠体20すなわち清掃用開
口20hは約4m間隔で配置する。その後、両側の第1
排水枠体10及び第2排水枠体20間に第1排水枠体1
0及び第2排水枠体20の上面と連続する表面を形成す
るように、不透水性基層アスファルト3の上に排水性表
層アスファルト4を敷設し、転圧して排水性舗装を施工
する。その結果、第1排水枠体10及び第2排水枠体2
0の内部に、排水桝2へ連通する排水路5の流路空間が
形成される。本実施例では、第1排水枠体10及び第2
排水枠体20の高さが排水性表層アスファルト4の敷設
厚さの定規になると共に、排水性表層アスファルト4の
舗装型枠として機能する。
【0014】このようにして排水性舗装を施工された道
路等において、雨天の場合、道路等の表面に降った雨
は、排水性表層アスファルト4に侵入する。排水性表層
アスファルト4に侵入した雨水は不透水性基層アスファ
ルト3に遮られて路盤1には侵入せず、通常横断面形状
が中高に形成されている不透水性基層アスファルト3の
表面に沿い、排水性表層アスファルト4内を流動して第
1排水枠体10及び第2排水枠体20に致る。雨水は、
通水孔10d、20dを通過して第1排水枠体10及び
第2排水枠体20内に流入し、排水路5の流路空間を流
れて排水桝2へ流入し、排水桝2から排水管等へ排水さ
れる。また、短時間に多量の降雨量があった場合は、雨
水の一部は、排水性表層アスファルト4に侵入する間も
無く、排水性表層アスファルト4の表面を流れて第1排
水枠体10及び第2排水枠体20に致り、通水孔10
e、20eあるいは清掃用開口20hの余裕部から第1
排水枠体10及び第2排水枠体20内に流入し、排水さ
れる。
路等において、雨天の場合、道路等の表面に降った雨
は、排水性表層アスファルト4に侵入する。排水性表層
アスファルト4に侵入した雨水は不透水性基層アスファ
ルト3に遮られて路盤1には侵入せず、通常横断面形状
が中高に形成されている不透水性基層アスファルト3の
表面に沿い、排水性表層アスファルト4内を流動して第
1排水枠体10及び第2排水枠体20に致る。雨水は、
通水孔10d、20dを通過して第1排水枠体10及び
第2排水枠体20内に流入し、排水路5の流路空間を流
れて排水桝2へ流入し、排水桝2から排水管等へ排水さ
れる。また、短時間に多量の降雨量があった場合は、雨
水の一部は、排水性表層アスファルト4に侵入する間も
無く、排水性表層アスファルト4の表面を流れて第1排
水枠体10及び第2排水枠体20に致り、通水孔10
e、20eあるいは清掃用開口20hの余裕部から第1
排水枠体10及び第2排水枠体20内に流入し、排水さ
れる。
【0015】本実施例においては、通水孔10d、20
dが排水性表層アスファルト4の厚み方向すなわち上下
方向に設けられることにより、排水性表層アスファルト
4の厚み方向の広い範囲から雨水を排水すると共に、排
水性表層アスファルト4の下層部に溜まり易い雨水を容
易に排水することができる。また、第1排水枠体10及
び第2排水枠体20の一方の端辺の板部10a、20a
に設けられた通水孔10d、20dが、排水性表層アス
ファルト4を構成する骨材が通過しないように5〜10
mmのスリット形状に構成されていることにより、排水
性表層アスファルト4内を流動してくるゴミ、土砂等は
目詰りすることはなく通過し、透水機能が低下すること
はない。
dが排水性表層アスファルト4の厚み方向すなわち上下
方向に設けられることにより、排水性表層アスファルト
4の厚み方向の広い範囲から雨水を排水すると共に、排
水性表層アスファルト4の下層部に溜まり易い雨水を容
易に排水することができる。また、第1排水枠体10及
び第2排水枠体20の一方の端辺の板部10a、20a
に設けられた通水孔10d、20dが、排水性表層アス
ファルト4を構成する骨材が通過しないように5〜10
mmのスリット形状に構成されていることにより、排水
性表層アスファルト4内を流動してくるゴミ、土砂等は
目詰りすることはなく通過し、透水機能が低下すること
はない。
【0016】第2排水枠体20の清掃用開口20hは、
内挿された引き戸21を係止ボルト23により係止され
て常時閉口され、路面上からの大きなゴミ、石、異物等
の侵入を防止されている。第1排水枠体10及び第2排
水枠体20内にゴミ、土砂等が溜まった場合は、引き戸
21を引いて清掃用開口20hを開口し、ゴミ、土砂等
を取除き、清掃する。また、放水ノズルを挿入し、スリ
ット状通水孔10d、20dを内側から洗浄する。清掃
後は、引き戸21を引戻して清掃用開口20hを閉口す
る。
内挿された引き戸21を係止ボルト23により係止され
て常時閉口され、路面上からの大きなゴミ、石、異物等
の侵入を防止されている。第1排水枠体10及び第2排
水枠体20内にゴミ、土砂等が溜まった場合は、引き戸
21を引いて清掃用開口20hを開口し、ゴミ、土砂等
を取除き、清掃する。また、放水ノズルを挿入し、スリ
ット状通水孔10d、20dを内側から洗浄する。清掃
後は、引き戸21を引戻して清掃用開口20hを閉口す
る。
【0017】以上の実施例において、第1排水枠体10
及び第2排水枠体20の軸直角断面が偏平な伏せた略ロ
の字形状に構成されているが、偏平な形状に限定される
ものではなく、他の横長の矩形、正方形、縦長の矩形、
台形としてもよい。また、第1排水枠体10と第2排水
枠体20とを別々の部材として説明したが、これ等を1
箇の部材として合体させて構成してもよく、以上の説明
から、何等問題無く、容易に一体化することが可能であ
る。さらに、第1排水枠体10、第2排水枠体20また
一体化された排水枠体の長さを0.5m〜lmとするこ
とにより、曲線路にも適用することが可能である。引き
戸21及びその開閉・閉止のための形状及び構造は、上
記の実施例に限定されるものではなく、上記説明と同一
技術範囲に属する形状及び構造を含むものである。
及び第2排水枠体20の軸直角断面が偏平な伏せた略ロ
の字形状に構成されているが、偏平な形状に限定される
ものではなく、他の横長の矩形、正方形、縦長の矩形、
台形としてもよい。また、第1排水枠体10と第2排水
枠体20とを別々の部材として説明したが、これ等を1
箇の部材として合体させて構成してもよく、以上の説明
から、何等問題無く、容易に一体化することが可能であ
る。さらに、第1排水枠体10、第2排水枠体20また
一体化された排水枠体の長さを0.5m〜lmとするこ
とにより、曲線路にも適用することが可能である。引き
戸21及びその開閉・閉止のための形状及び構造は、上
記の実施例に限定されるものではなく、上記説明と同一
技術範囲に属する形状及び構造を含むものである。
【0018】
【発明の効果】本発明による排水性舗装用排水路は以上
のように構成されていることにより、以下のような効果
を得ることができる。すなわち、軸直角断面が伏せた略
ロの字形状の長尺構造物であり、ロの字の一方の端辺に
相当する板部において、ロの字の辺方向の通水孔を長さ
方向に間隔をおいて複数箇所に設けられ、ロの字の中間
辺に相当する板部において、通水孔を複数箇所に設けら
れた排水枠体が、路肩に沿うと共に通水孔を道路等の中
央側にして不透水性基層アスファルト上に配置され、排
水枠体の通水孔側に、排水枠体と同一高さの排水性表層
アスファルトが敷設されていることにより、ゴミ、土砂
等が排水枠体を目詰りさせることがなくなり、排水枠体
の透水機能が低下することが無くなり、長期間効率よく
排水される。
のように構成されていることにより、以下のような効果
を得ることができる。すなわち、軸直角断面が伏せた略
ロの字形状の長尺構造物であり、ロの字の一方の端辺に
相当する板部において、ロの字の辺方向の通水孔を長さ
方向に間隔をおいて複数箇所に設けられ、ロの字の中間
辺に相当する板部において、通水孔を複数箇所に設けら
れた排水枠体が、路肩に沿うと共に通水孔を道路等の中
央側にして不透水性基層アスファルト上に配置され、排
水枠体の通水孔側に、排水枠体と同一高さの排水性表層
アスファルトが敷設されていることにより、ゴミ、土砂
等が排水枠体を目詰りさせることがなくなり、排水枠体
の透水機能が低下することが無くなり、長期間効率よく
排水される。
【0019】また、排水枠体の長さ方向の一部箇所にお
いて、ロの字の中間辺に相当する板部に清掃用閉口が設
けられ、清掃用開口に開閉及び閉止可能な引き戸が設け
られていることにより、排水路の適宜の短い距離で、排
水枠体内の清掃を容易に実施できる。
いて、ロの字の中間辺に相当する板部に清掃用閉口が設
けられ、清掃用開口に開閉及び閉止可能な引き戸が設け
られていることにより、排水路の適宜の短い距離で、排
水枠体内の清掃を容易に実施できる。
【0020】通水孔の幅が5mm〜10mmに構成され
ていることにより、排水性表層アスファルトを構成する
骨材は通過せず、微細なゴミ、土砂等が目詰りすること
はなく通過し、透水機能が殆ど低下しない。また、通水
孔の短径が10mmであることにより、道路等の路面か
ら大きな石ころ、ゴミ等が排水路内へ雨水と共に流入す
ることを防止する。
ていることにより、排水性表層アスファルトを構成する
骨材は通過せず、微細なゴミ、土砂等が目詰りすること
はなく通過し、透水機能が殆ど低下しない。また、通水
孔の短径が10mmであることにより、道路等の路面か
ら大きな石ころ、ゴミ等が排水路内へ雨水と共に流入す
ることを防止する。
【0021】また、排水性舗装の施工時においてロの字
の端辺の長さを排水性表層アスファルトの厚みの定規と
なり、工事を容易に施工することができる。
の端辺の長さを排水性表層アスファルトの厚みの定規と
なり、工事を容易に施工することができる。
【0022】排水枠体が鋼板製であることにより、排水
性舗装工事に際し、不透水性基層アスファルト上に路肩
に沿って設置してアンカー止めにより固定するのみで施
工が容易であると共に、繰返し使用が可能である。
性舗装工事に際し、不透水性基層アスファルト上に路肩
に沿って設置してアンカー止めにより固定するのみで施
工が容易であると共に、繰返し使用が可能である。
【図1】本発明による排水路を適用した排水性舗装の構
成を示す斜視断面図である。
成を示す斜視断面図である。
【図2】本発明による排水枠体の1実施例を示す(A)
平面図、(B)正面図及び(C)図2(B)の矢視C−
C断面図である。
平面図、(B)正面図及び(C)図2(B)の矢視C−
C断面図である。
【図3】本発明による排水枠体の第2実施例を示す
(A)平面図、(B)正面図、(C)内挿部品(引き
戸)の斜視図、(D)図3(B)の矢視D−D断面図で
ある。
(A)平面図、(B)正面図、(C)内挿部品(引き
戸)の斜視図、(D)図3(B)の矢視D−D断面図で
ある。
1 路盤 2 排水桝 3 不透水性基層アスファルト 4 排水性表層アスファルト 5 排水路 10 第1排水枠体 10d 通水孔 20 第2排水枠体 20d 通水孔 20h 清掃用開口 21 引き戸 22 係止ピン 23 係止ピン 24 係止ピン
Claims (4)
- 【請求項1】 道路等の路肩(la)に沿って設けられ
る排水路(5)において、軸直角断面が伏せた略ロの字
形状の長尺構造物であり、ロの字の一方の端辺に相当す
る板部(10a、20a)において、ロの字の辺方向の
通水孔(10d、20d)を長さ方向に間隔をおいて複
数箇所に設けられ、ロの字の中間辺に相当する板部(1
0c、20c)において、通水孔(10e、20e)を
複数箇所に設けられた排水枠体(10、20)が、前記
路肩(la)に沿うと共に前記通水孔(10d、20
d)を道路等の中央側にして不透水性基層アスファルト
(3)上に配置され、前記排水枠体(10、20)の通
水孔(10d、20d)側に、排水枠体(10、20)
と同一高さの排水性表層アスファルト(4)が敷設され
ていることを特徴とする排水性舗装用排水路。 - 【請求項2】 前記排水枠体(10、20)の一部にお
いて、コの字の中間辺に相当する板部(10c、20
c)に清掃用開口(20h)が設けられ、該清掃用開口
(20h)に開閉及び閉止可能な引き戸(21)が設け
られていることを特徴とする請求項1記載の排水性舗装
用排水路。 - 【請求項3】 通水孔(10d、20d、10e、20
e)の短径が5mm〜10mmであることを特徴とする
請求項1記載の排水性舗装用排水路。 - 【請求項4】 前記排水枠体(10、20)が鋼板製で
あることを特徴とする請求項1記載の排水性舗装用排水
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26797796A JPH1088520A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 排水性舗装用排水路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26797796A JPH1088520A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 排水性舗装用排水路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1088520A true JPH1088520A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17452210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26797796A Pending JPH1088520A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 排水性舗装用排水路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1088520A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006225945A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Daikure Co Ltd | 排水路 |
-
1996
- 1996-09-17 JP JP26797796A patent/JPH1088520A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006225945A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Daikure Co Ltd | 排水路 |
JP4504220B2 (ja) * | 2005-02-17 | 2010-07-14 | 株式会社ダイクレ | 排水路 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040315 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |