JPH10131274A - 排水性舗装用排水路 - Google Patents

排水性舗装用排水路

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JPH10131274A
JPH10131274A JP30408596A JP30408596A JPH10131274A JP H10131274 A JPH10131274 A JP H10131274A JP 30408596 A JP30408596 A JP 30408596A JP 30408596 A JP30408596 A JP 30408596A JP H10131274 A JPH10131274 A JP H10131274A
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JP
Japan
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drainage
water
road
frame
shape
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JP30408596A
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English (en)
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Takanori Negi
貴紀 根木
Kiyoshi Suzuki
清 鈴木
Ko Yamamoto
耕 山本
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Daikure KK
Original Assignee
Daikure KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目詰りを起こさず、清掃が容易に実施可能な
排水性舗装用排水路を提供する。 【解決手段】 軸直角断面が伏せた略コの字形状の長尺
構造物であり、コの字の一方の端辺に相当する板部10
a、20aにおいて、コの字の辺方向のスリット状通水
孔10d、20dを設けられ、コの字の中間辺に相当す
る板部10c、20cにおいて、通水孔10e、20e
を設けられた排水枠体10、20が、路肩1aに沿うと
共にスリット状通水孔10d、20dを道路等の中央側
にして不透水性基層アスファルト3上に配置され、排水
枠体10、20のスリット状通水孔10d、20d側
に、排水枠体10、20と同一高さの透水性表層アスフ
ァルト4を敷設されて、排水性舗装用排水路が構成され
る。また、排水枠体20の長手方向の中途に該排水枠体
とは独立した受部6を設け、排水パイプ7を移動可能に
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路、道路橋、高
架駐車場あるいは飛行場等(以下道路等という)の排水
性舗装における排水路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路等の舗装に際しては、排水性表層ア
スファルトを施工した排水性舗装が普及してきており、
雨水の排水を容易にすると共に、舗装部及び路盤(地盤
あるいは床版)の保護が計られている。排水性舗装を施
工するには、先ず、横断勾配を設けられた路盤の表面
に、路肩に沿って排水桝間に溝を形成しつつ不透水性基
層アスファルトを敷設し、次に、両側の路肩に沿う溝内
に透水性排水管を設置し、その後、透水性排水管及び不
透水性基層アスファルトを覆う排水性表層アスファルト
を敷設して排水性舗装及び排水路が構成されている。透
水性排水管は、排水性舗装材料を充填したコンクリート
製あるいは樹脂製の透水性排水管であり、路肩に沿って
所定間隔をおいて設けられた排水桝に接続されている。
【0003】このように構成される排水性舗装及び排水
路を施工された道路等において、その表面に降った雨
は、排水性表層アスファルトに侵入する。排水性表層ア
スファルトに侵入した雨水は不透水性基層アスファルト
に遮られて路盤には侵入せず、排水性表層アスファルト
内を流動し、排水性表層アスファルトよりも低い位置に
配置された透水性排水管へ流入し、透水性排水管内を流
動して排水桝へ流入し、排水桝から排水管等へ排水され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の排水性舗装用排
水路は以上のように構成されていることにより、次のよ
うな課題が存在している。すなわち、透水性排水管は、
時間の経過と共に、排水性表層アスファルト内を雨水と
共に流れてくるゴミ、土砂等により目詰りして透水機能
が低下し、透水機能を徐々に消失してしまうし、排水性
表層アスファルト自体もゴミ、土砂等により目詰りして
排水機能が低下するものである。その結果、雨水の排水
時間が長くなり、少量の降雨量でも長時間降雨が続く場
合、あるいは、短時間でも多量の降雨量があった場合、
道路等の表面の凹みの部分あるいは道路の曲線部の小径
側に滞水が発生する。そして、このような目詰りを起こ
した透水性排水管および排水性表層アスファルトの透水
機能の低下は、清掃等により回復するものではなく、透
水機能の回復再生は殆ど不可能である。従って、目詰り
を起こした透水性排水管および排水性表層アスファルト
の透水機能の回復には、交換のための工事を行う必要が
ある。
【0005】本発明は以上のような課題を解決するため
になされたものであり、目詰りを起こさず、清掃が容易
に実施可能な排水性舗装用排水路を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による排水性舗装用排水路は以下のように構
成されている。すなわち、軸直角断面が伏せた略コの字
形状の長尺構造物であり、コの字の一方の端辺に相当す
る板部において、コの字の辺方向の通水孔を長さ方向に
間隔をおいて複数箇所に設け、コの字の中間辺に相当す
る板部において、通水孔を複数箇所に設けた排水枠体
を、路肩に沿うと共に通水孔を道路等の中央側にして不
透水性基層アスファルト上に配置し、排水枠体の通水孔
側に、排水枠体と同一高さの排水性表層アスファルトを
敷設する。また、排水枠体の一部において、コの字の中
間辺に相当する板部に清掃用開口を設け、清掃用開口に
開閉及び閉止可能な引き戸を設ける。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による排
水性舗装用排水路の好適な実施の形態について詳細に説
明する。図1は本発明による排水路を適用した排水性舗
装の構成を示す斜視断面図、図2は本発明による排水枠
体の第1実施例を示す(a)平面図、(b)正面図、
(c)側面図、図3は本発明による排水枠体の第2実施
例を示す(a)平面図、(b)正面図、(c)側面、図
4は本発明による排水性舗装用排水路の他の実施例を示
す斜視断面図、図5は本発明による排水枠体の第3実施
例を示す斜視断面図、図6は、本発明による排水枠体の
第4実施例を示す斜視断面図である。
【0008】図1において、符号1で示すものは道路等
の横断勾配を設けられて平面状に形成された路盤であ
り、路盤1の側部には道路等に沿って路肩1aが設けら
れている。また、該路盤1には、路肩1aに沿って、適
宜間隔で排水桝2が設けられている。前記路盤1の表面
には、全面にわたり不透水性基層アスファルト3が敷設
されている。該不透水性基層アスファルト3の上には、
前記路肩1aにそって、前記排水桝2間を接続する排水
枠体10が設けられている。前記不透水性基層アスファ
ルト3の上には、該排水枠体10の上面と連続する表面
を形成するように、排水性表層アスファルト4が敷設さ
れて排水性舗装が施工され、排水路5が構成されてい
る。なお、図1に示す第1実施例では前記排水桝2の幅
が前記排水枠体10の幅よりも大きいが、同一幅でもよ
い。また、前記排水桝2の高さと前記排水枠体10の高
さが同一であるが、高さが異なって排水桝2が高くても
よい。さらには、前記排水桝2を設けず、前記路肩1a
にそって前記排水枠体10を連続して設け、前記排水路
5の底面、すなわち、前記不透水性基層アスファルト3
の一部に窪みを設け、該窪みから側溝等へ連通する排水
パイプを設けてもよく、さらに、排水枠体10の下には
モルタルを均等に敷設して凹凸を防止するよう構成して
もよい。
【0009】図2において、前記排水枠体10は、軸直
角断面の形状が伏せた略コの字形状(図示はしない)で
あってもよく、また、図に示すように、本実施例では扁
平な形状に構成されている。該排水枠体10のコの字の
両端辺に相当する板部10a、10bの端部は同一高さ
及び同一方向、すなわち、一方の板部10aは外側へ他
方の板部10bは内側へそれぞれ直角に折り曲げられて
いる。コの字の一方の端辺に相当する板部10aには、
折り曲げられた端部まで、コの字の辺方向に通水孔10
dが設けられ、このスリット状通水孔10dは排水枠体
10の長さ方向に間隔をおいて複数箇所に設けられてい
る。また、コの字の中間辺に相当する板部10cには、
円形の通水孔10eが複数箇所に設けられている。
【0010】前記通水孔10eの形状は円形に限定され
るものではなく、楕円形、長円形、多角形、星型、スリ
ット等でもよく、配置位置により大きさを変更し(例え
ば、道路側から路肩1a側へ幅方向に通水孔10eを大
きくする)てもよい。車輪荷重の掛る道路側の通水孔1
0eを小さくすることにより強度低下を防止し、車輪荷
重の掛らない路肩1a側の通水孔10eを大きくするこ
とにより排水性を向上させることができる。ただし、該
通水孔10eの直径、円形以外の場合の短径あるいは前
記通水孔10dの幅は、前記排水性表層アスファルト4
を構成する骨材が通過しないように約10mm程度とす
る。また、前記板部10aの折り曲げ部には、複数箇所
にアンカー孔10fが設けられている。
【0011】図3において、前記排水枠体20は、前記
排水枠体10と同様に、軸直角断面が排水枠体10と同
一寸法の伏せた略コの字形状の鋼板製長尺薄板構造物で
あり、前記排水枠体10とは同一の長さであってもよ
く、端部を直角に折り曲げられたコの字の両端辺に相当
する板部20a、20b、コの字の中間辺に相当する板
部20cにより構成され、スリット状通水孔20d、円
形の通水孔20e及びアンカー孔20fが設けられてい
る。該排水枠体20は、さらに、コの字の中間辺に相当
する前記板部20cに、長尺方向と平行する矩形形状の
清掃用開口20gが設けられている。
【0012】前記第2排水枠体20には、該清掃用開口
20gを閉口するための引き戸21が内挿されている。
該引き戸21は軸直角断面が伏せた略コの字形状であ
り、前記清掃用開口20gよりも僅かに長く構成されて
いる。該引き戸21の略コの字の断面形状は、前記排水
枠体20の内部において、上下方向に余裕Sをもって長
尺方向に往復移動可能な外形寸法に構成されている。
【0013】また、前記引き戸21のコの字の一方の端
辺に相当する板部には、排水枠体20の板部20aに設
けられた係止ピン22が当接し、必要以上の移動をスト
ップしており、さらに、引き戸21の上面の端部には、
該引き戸21を閉じた際に、排水枠体20の清掃用開口
20gの縁部と当接する箇所に止めボルト23を設けて
おき、該止めボルト23の頭部が排水枠体の清掃開口2
0gの縁部に当接して、それ以上移動しないよう係止す
るよう構成している。
【0014】以上のように構成された排水枠体10及び
引き戸21を内挿した排水枠体20を、道路等の不透水
性基層アスファルト3が敷設された路盤1の両側の路肩
1aに沿って、スリット状通水孔10d、20dが内側
に位置するように連結して排水桝2間に配置し、アンカ
ー孔10f、20fにコンクリート釘等のアンカーを打
って固定する。なお、排水枠体20すなわち清掃用開口
20gは約4m間隔で配置する。その後、両側の排水枠
体10及び排水枠体20間に排水枠体10及び排水枠体
20の上面と連続する表面を形成するように、不透水性
基層アスファルト3の上に排水性表層アスファルト4を
敷設し、転圧して排水性舗装を施工する。その結果、排
水枠体10及び排水枠体20の内部に、排水桝2へ連通
する排水路5の流路空間が形成される。
【0015】本実施例では、一方の端辺の板部10a及
び他方の端辺の板部10bの端部が直角に折り曲げられ
て水平面に構成されていることにより、不透水性基層ア
スファルト3に対する面圧を減少して一方の端辺の板部
10a及び他方の端辺の板部10bの先端が不透水性基
層アスファルト3へ食い込むことを防止している。ま
た、排水枠体10及び排水枠体20の高さが排水性表層
アスファルト4の敷設厚さの定規になると共に、排水性
表層アスファルト4の舗装型枠として機能するし、ま
た、排水枠体10及び排水枠体20の上面には、滑り止
め用の突起(図示しない)を設け、自転車等が上面を通
過する際、特に雨天等であっても滑って転倒しないよう
配慮するよう構成してもよい。
【0016】このようにして排水性舗装を施工された道
路等において、雨天の場合、道路等の表面に降った雨
は、排水性表層アスファルト4に侵入する。排水性表層
アスファルト4に侵入した雨水は不透水性基層アスファ
ルト3に遮られて路盤1には侵入せず、通常横断面形状
が中高に形成されている不透水性基層アスファルト3の
表面に沿い、排水性表層アスファルト4内を流動して排
水枠体10及び排水枠体20に致る。雨水は、スリット
状通水孔10d、20dを通過して排水枠体10及び排
水枠体20内に流入し、排水路5の流路空間を流れて排
水桝2へ流入し、排水桝2から排水管等へ排水される。
また、短時間に多量の降雨量があった場合は、雨水の一
部は、排水性表層アスファルト4に侵入する間も無く、
排水性表層アスファルト4の表面を流れて排水枠体10
及び排水枠体20に致り、通水孔10e、20eあるい
は清掃用開口20gの余裕S部から排水枠体10及び排
水枠体20内に流入し、排水される。
【0017】本実施例においては、スリット状通水孔1
0d、20dが排水性表層アスファルト4の厚み方向す
なわち上下方向に設けられると共に折り曲げられた平面
部にも設けられていることにより、排水性表層アスファ
ルト4の厚み方向の広い範囲から雨水を排水すると共
に、排水性表層アスファルト4の下層部に溜まり易い雨
水を容易に排水することができる。また、排水枠体10
及び排水枠体20の一方の端辺の板部10a、20aに
設けられた通水孔10d、20dが、排水性表層アスフ
ァルト4を構成する骨材が通過しないように約10mm
のスリット形状に構成されていることにより、排水性表
層アスファルト4内を流動してくるゴミ、土砂等は目詰
りすることはなく通過し、透水機能が低下することはな
い。例えば、通水孔10d、20dが直径約10mmの
円形あるいは多角形のような長径と短径とがほぼ等しい
形状の場合には、小さなゴミ、土砂等による直接の目詰
りは発生しないが、骨材が通水孔を塞ぎ、そのことに基
づく目詰りの発生する可能性がある。
【0018】排水枠体20の清掃用開口20gは、内挿
された引き戸21が係止ピン22と、止めボルト23に
係止されて常時閉口され、路面上からの大きなゴミ、
石、異物等の侵入を防止されている。排水枠体10及び
排水枠体20内にゴミ、土砂等が溜まった場合は、引き
戸21の止めボルト23を外し、引き戸21を引いて清
掃用開口20gを開口し、ゴミ、土砂等を取除き、清掃
する。また、放水ノズルを挿入し、スリット状通水孔1
0d、20dを内側から洗浄する。清掃後は、引き戸2
1を係止ピン22に当接する位置まで引いて、止めボル
ト23を止めて清掃用開口20gを閉口する。
【0019】以上の実施例において、排水枠体10及び
排水枠体20の軸直角断面が扁平な伏せた略コの字形状
に構成されているが、扁平な形状に限定されるものでは
なく、他の横長の矩形、正方形、縦長の矩形、台形、あ
るいは、コの字の両端辺に相当する板部10a、10b
を異なる長さ(高さ)としてもよい。また、排水枠体1
0と排水枠体20とを別々の部材として説明したが、こ
れ等を1箇の部材として合体させて構成してもよく、以
上の説明から、何等問題無く、容易に一体化することが
可能である。さらに、排水枠体10、排水枠体20また
一体化された排水枠体の長さを0.5m〜1mとするこ
とにより、曲線路にも適用することが可能である。引き
戸21及びその開閉・閉止のための形状及び構造は、上
記の実施例に限定されるものではなく、上記説明と同一
技術範囲に属する形状及び構造を含むものである。
【0020】図4において、前記排水枠体20の清掃用
開口20gの、前記排水路5の床面を構成する不透水性
基層アスファルト3に、土砂滞積用の窪み5aが設けら
れている。該窪み5aには、さらに、窪み5aよりも浅
く上部を開放した容器5bが収納されている。排水路5
がこのように構成されることにより、排水路5を流れる
雨水に混合している土砂が窪み5aに滞積する。従っ
て、排水路5の窪み5a以外の箇所には土砂は殆ど滞積
せず、雨水の流動性を長期間良好に維持することが可能
となると共に、排水路5の清掃作業が簡単に容易に行え
るようになる。また、窪み5aに容器5bを収納してお
くことにより、窪み5aに滞積した土砂は、容器5bを
引上げ、清掃用開口20gから外部に持出すことによ
り、容易に排出廃棄される。
【0021】図5において、前記排水枠体10及び排水
枠体20のコの字の中間辺に相当する板部10c、20
cに、光の反射体5cが長尺方向に所定間隔をおいて設
けられている。該反射体5cは、光を反射する塗料(蛍
光塗料)を塗布してもよい。排水枠体10及び排水枠体
20がこのように構成されることにより、夜間におい
て、道路等と路肩1aとの境界を示す路面表示機能を発
揮する。
【0022】図6において、前記排水枠体(20)の一
方の板部20aは外側へ他方の板部10bは内側へそれ
ぞれ直角に折り曲げられた排水路(5)において、前記
清掃用開口(20g)が設けられた位置の前記不透水性
基層アスファルト(3)に集水用の窪みを設け、該窪み
には断面概略形状がロ字状に形成した受部(6)を設
け、路肩側壁面に並走する側溝と連通させるための排水
パイプ(7)を接続可能なパイプ取付開口部(6a)を
形成し、設置箇所において集水桝に代替して浸透水を集
排水するものである。
【0023】また、受部(6)は、前記排水枠体(1
0)とは独立して設けてもよく、該受部は断面形状がコ
字状であり、該受部の一側面には排水パイプ(7)を接
続可能に設けており、該受部(6)を前記排水枠体(1
0)の長手方向の中途に設けることによって、例えば、
施工現場で、排水パイプを貫通させる穴が、排水枠体敷
設前に開けられており、受部と排水パイプが固定された
場合であっても、排水枠体とは独立した受部(6)は、
排水枠体とは移動可能であるため、異なった長さの排水
枠体を設けて割り付ける面倒がない。
【0024】
【発明の効果】本発明による排水性舗装用排水路は以上
のように構成されていることにより、以下のような効果
を得ることができる。すなわち、軸直角断面が伏せた略
コの字形状の長尺構造物であり、コの字の一方の端辺に
相当する板部において、コの字の辺方向のスリット状通
水孔を長さ方向に間隔をおいて複数箇所に設けられ、コ
の字の中間辺に相当する板部において、通水孔を複数箇
所に設けられた排水枠体が、路肩に沿うと共にスリット
状通水孔を道路等の中央側にして不透水性基層アスファ
ルト上に配置され、排水枠体のスリット状通水孔側に、
排水枠体と同一高さの排水性表層アスファルトが敷設さ
れていることにより、ゴミ、土砂等が排水枠体を目詰り
させることがなくなり、排水枠体の透水機能が低下する
ことが無くなり、長期間効率よく排水される。
【0025】また、排水枠体の長さ方向の一部箇所にお
いて、コの字の中間辺に相当する板部に清掃用開口が設
けられ、清掃用開口に開閉及び閉止可能な引き戸が設け
られていることにより、排水路の適宜の短い距離で、排
水枠体内の清掃を容易に実施できる。
【0026】清掃用開口が設けられた位置の前記不透水
性基層アスファルトに、土砂滞積用の窪みが設けられて
いることにより、排水路の雨水の流動性を長期間良好に
維持することが可能となると共に、排水路の清掃作業が
簡単に容易に行える。また、窪みに容器を収納しておく
ことにより、窪みに滞積した土砂を清掃用開口から外部
に持出すことにより、容易に排出廃棄することができ
る。
【0027】スリット状通水孔の幅が10mmに構成さ
れていることにより、排水性表層アスファルトを構成す
る骨材は通過せず、微細なゴミ、土砂等が目詰りするこ
とはなく通過し、透水機能が殆ど低下しない。また、通
水孔の短径が10mmであることにより、道路等の路面
から大きな石ころ、ゴミ等が排水路内へ雨水と共に流入
することを防止する。
【0028】通水孔の短径が、道路等の中央側を10m
mとされ、路肩側へ徐々に大径に構成されていることに
より、車輪荷重が掛りやすい道路側の強度低下を防止
し、車輪荷重が殆ど掛らない路肩側の排水性を向上させ
ることができる。
【0029】排水枠体のコの字の両端辺に相当する板部
において、両端部が道路等の中央側にそれぞれ直角に折
り曲げられていることにより、不透水性基層アスファル
ト上に容易に設置され、上部から掛る荷重に対して強
く、不透水性基層アスファルトに対する面圧を減少して
板部の先端が不透水性基層アスファルトへ食い込むこと
を防止し、また、路面から剥がれることがないという効
果を有すると共に、排水性舗装の施工時において、コの
字の端辺の長さが、排水性表層アスファルトの厚みの定
規となり、工事を容易に施工することができる。
【0030】排水枠体が鋼板製であることにより、排水
性舗装工事に際し、不透水性基層アスファルト上に路肩
に沿って設置してアンカー止めにより固定するのみで施
工が容易であると共に、繰返し使用が可能である。
【0031】排水枠体のコの字の中間辺に相当する板部
に光の反射体が設けられていることにより、夜間におい
て、道路等と路肩との境界を示す路面表示機能を発揮す
ることができる。
【0032】さらに、清掃用開口が設けられた位置の窪
みに、断面概略ロ字状に形成された受部が設け、排水パ
イプを接続するためのパイプ取付開口部を設けるため、
排水桝が不要であり、また、施工が容易であり、かつ機
能維持のための保持が容易となる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排水路を適用した排水性舗装の構
成を示す斜視断面図である。
【図2】本発明による排水枠体の1実施例を示す(a)
平面図、(b)正面図、(c)は側面図である。
【図3】本発明による排水枠体の第2実施例を示す
(a)平面図、(b)正面図、(c)は側面図である。
【図4】本発明による排水性舗装用排水路の他の実施例
を示す斜視断面図である。
【図5】本発明による排水枠体の第3実施例を示す斜視
断面図である。
【図6】本発明による排水枠体の第4実施例を示す斜視
断面図である。
【符号の説明】
1 路盤 2 排水桝 3 不透水性基層アスファルト 4 排水性表層アスファルト 5 排水路 5a 窪み 5b 容器 5c 反射体 6 受部 6a パイプ取付開口部 7 排水パイプ 10 排水枠体 10d スリット状通水孔 20 排水枠体 20d スリット状通水孔 20g 清掃用開口 21 引き戸 22 係止ピン 23 止めボルト

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路等の路肩(1a)に沿って設けられ
    る排水路(5)において、軸直角断面が伏せた略コの字
    形状に形成された長尺構造物であり、コの字の一方の端
    辺に相当する板部(10a、20a)において、コの字
    の辺方向の通水孔(10d、20d)を長さ方向に間隔
    をおいて複数箇所に設けられ、コの字の中間辺に相当す
    る板部(10c、20c)において、通水孔(10e、
    20e)を複数箇所に設けられた排水枠体(10、2
    0)が、前記路肩(1a)に沿うと共に前記通水孔(1
    0d、20d)を道路等の中央側にして不透水性基層ア
    スファルト(3)上に配置され、前記排水枠体(10、
    20)の通水孔(10d、20d)側に、排水枠体(1
    0、20)と同一高さの排水性表層アスファルト(4)
    が敷設されていることを特徴とする排水性舗装用排水
    路。
  2. 【請求項2】 前記排水枠体(10、20)の一部にお
    いて、コの字の中間辺に相当する板部(10c、20
    c)に清掃用開口(20g)が設けられ、該清掃用開口
    (20g)に開閉及び閉止可能な引き戸(21)が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の排水性舗装
    用排水路。
  3. 【請求項3】 前記清掃用開口(20g)が設けられた
    位置の前記不透水性基層アスファルト(3)に、土砂滞
    積用の窪み(5a)が設けられていることを特徴とする
    請求項2記載の排水性舗装用排水路。
  4. 【請求項4】 前記通水孔(10d、20d)の幅及び
    前記通水孔(10e、20e)の短径が10mm程度以
    下であることを特徴とする請求項1記載の排水性舗装用
    排水路。
  5. 【請求項5】 前記通水孔(10e、20e)の短径
    が、道路等の中央側を10mmとされ、路肩(1a)側
    へ徐々に大径に構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の排水性舗装用排水路。
  6. 【請求項6】 前記排水枠体(10、20)のコの字の
    両端辺に相当する板部(10a、10b、20a、20
    b)において、両端部が道路等の中央側にそれぞれ直角
    に折り曲げられていることを特徴とする請求項1記載の
    排水性舗装用排水路。
  7. 【請求項7】 前記排水枠体(10、20)が鋼板製で
    あることを特徴とする請求項1記載の排水性舗装用排水
    路。
  8. 【請求項8】 前記排水枠体(10、20)のコの字の
    中間辺に相当する板部(10c、20c)に光の反射体
    (5c)が設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の排水性舗装用排水路。
  9. 【請求項9】 前記排水枠体(20)の一方の板部(2
    0a)は外側へ設け、他方の板部(20b)は内側へそ
    れぞれ直角に設けられた排水路(5)において、前記清
    掃用開口(20g)が設けられた位置の前記不透水性基
    層アスファルト(3)に集水用の窪みを設け、該窪みに
    は断面概略形状がロ字状に形成した受部(6)を設け、
    路肩側壁面に並走する側溝と連通させるための排水パイ
    プ(7)を接続可能なパイプ取付開口部(6a)を形成
    し、設置箇所において集水桝に代替して浸透水を集排水
    することを特徴とする請求項2または6記載の排水舗装
    用排水路。
  10. 【請求項10】 前記排水枠体(20)の長手方向の中途
    において、該排水枠体とは独立した受部(6)を、排水
    枠体とは移動可能に設けることにより、受部に接続可能
    な前記排水パイプ(7)の位置を、移動可能にしたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第9項記載の排水性舗装用
    排水路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015063833A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 カネソウ株式会社 溝路構成装置
KR20150129263A (ko) * 2014-05-09 2015-11-19 (주)삼우아이엠씨 불투수성 고강도 중간층과 배수성 표층을 동시에 포설하는 도로포장 시공 방법

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