JP3792561B2 - 半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はLSI(大規模集積回路素子)や光半導体素子等の半導体素子を収容するための半導体素子収納用パッケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体素子を収容するための半導体素子収納用パッケージは、上面に半導体素子が載置される載置部を有する銅−タングステン合金や銅−モリブデン合金等の金属材料からなる基体と、該基体の上面に前記載置部を囲繞するようにして取着された酸化アルミニウム質焼結体等の電気絶縁材料からなる枠状絶縁体と、該枠状絶縁体の内周部から外周部にかけて被着導出されているタングステン、モリブデン、マンガン等の高融点金属からなる複数個の配線層と、前記枠状絶縁体の上面に取着され、絶縁体の内側の穴を塞ぐ蓋体とから構成されており、基体の半導体素子載置部に半導体素子を接着剤を介して接着固定するとともに該半導体素子の各電極をボンディングワイヤを介して枠状絶縁体に形成した配線層に電気的に接続し、しかる後、枠状絶縁体に蓋体を該枠状絶縁体の内側の穴を塞ぐようにしてガラス、樹脂、ロウ材等から成る封止材を介して接合させ、基体と枠状絶縁体と蓋体とからなる容器内部に半導体素子を気密に収容することによって製品としての半導体装置となる。
【0003】
なお上述の半導体素子収納用パッケージにおいては、半導体素子が載置される基体が銅−タングステン合金や銅−モリブデン合金等の金属材料で形成されており、該銅−タングステン合金や銅−モリブデン合金等は熱伝導率が約180W/m・Kと高く熱伝導性に優れていることから基体は半導体素子の作動時に発する熱を良好に吸収するとともに大気中に良好に放散させることができ、これによって半導体素子を常に適温とし半導体素子に熱破壊が発生したり、特性に熱劣化が発生したりするのを有効に防止している。
【0004】
また上述の半導体素子収納用パッケージの基体として使用されている銅−タングステン合金や銅−モリブデン合金はタングステン粉末やモリブデン粉末を焼成して焼結多孔体を得、次に前記焼結多孔体の空孔内に溶融させることによって製作されており、例えば、タングステンから成る焼結多孔体に銅を含浸させる場合は焼結多孔体が75乃至90重量%、銅が10乃至25重量%の範囲に、モリブデンから成る焼結多孔体に銅を含浸させる場合は焼結多孔体が80乃至90重量%、銅が10乃至20重量%の範囲となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の半導体素子収納用パッケージにおいては、枠状絶縁体に形成されている配線層はタングステンやモリブデン、マンガン等の高融点金属材料により形成されており、該タングステン等はその比電気抵抗が5.4μΩ・cm(20℃)以上と高いことから配線層に電気信号を伝搬させた場合、電気信号に大きな減衰が生じ、半導体素子と外部電気回路との間で電気信号を正確、かつ確実に入出力せることができないという欠点を有していた。
【0006】
またこの従来の半導体素子収納用パッケージにおいては、銅−タングステン合金あるいは銅−モリブデン合金から成る基体の熱伝導率は最大でも約180W/m・K程度であり、近時の高密度化、高集積化が大きく進み、作動時に多量の熱を発する半導体素子を収容した場合、半導体素子が作動時に発する熱は基体を介して外部に完全に放散させることができなくなり、その結果、半導体素子が該素子自身の発する熱によって高温となり、半導体素子に熱破壊を招来させたり、特性にばらつきを生じ安定に作動させることができないという欠点も有していた。
【0007】
本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的は内部に収容する半導体素子に外部電気回路から供給される電気信号を正確に入力することができ、同時に半導体素子が出力する電気信号を外部電気回路に正確に供給することができる半導体素子収納用パッケージを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面に係る半導体素子収納用パッケージは、半導体素子を載置するための載置部を有する基体と、この基体と協働して半導体素子を収容するため収容空間を構成する蓋体とを備え、基体は、立方晶窒化硼素および銅を含んでなり、立方晶窒化珪素粉末の表面には、該立方晶窒化硼素の酸化物を含んでなる酸化物膜、および/または、活性金属を含んでなる活性金属膜が被着されている。このような構成によると、基体に含まれる立方晶窒化硼素と銅とをより強固に被着させることが可能となる。したがって、本構成の半導体素子収納用パッケージは、基体としての信頼性を充分に確保するうえで好適である。
【0009】
本発明の第2の側面に係る半導体装置は、半導体素子と、該半導体素子を載置するための載置部を有する基体と、この基体と協働して半導体素子を収容するため収容空間を構成する蓋体とを備え、基体は、立方晶窒化硼素および銅を含んでなり、立方晶窒化珪素粉末の表面には、該立方晶窒化硼素の酸化物を含んでなる酸化物膜、および/または、活性金属を含んでなる活性金属膜が被着されている。
【0010】
本発明の第3の側面に係る半導体装置は、第1および第2の側面に記載の半導体素子収納用パッケージの載置部に半導体素子を載置してなる。
【0011】
発明の半導体素子収納用パッケージによれば、基体を55乃至90重量%の立方晶窒化硼素と、10乃至45重量%の銅とで形成する場合は、熱伝導率を700W/m・K以上の高いものとなしたことから、基体上に載置される半導体素子が作動時に多量の熱を発したとしてもその熱は基体の半導体素子載置部平面方向に素早く広がらせるとともに基体の厚さ方向を良好に伝搬させて外部に効率よく確実に放散させることができ、これによって半導体素子は常に適温となり、半導体素子を長期間にわたり安定かつ正常に作動させることが可能となる。また、上記場合は、その線熱膨張係数を枠状絶縁体の線熱膨張係数(6ppm/℃乃至8ppm/℃:室温〜800℃)に近似するものとなしたことから基体上に枠状絶縁体を取着させる際や半導体素子が作動した際等において基体と枠状絶縁体の両者に熱が作用したとしても基体と枠状絶縁体との間には両者の線熱膨張係数の相違に起因する大きな熱応力が発生することはなく、これによって半導体素子を収納する空所の気密封止が常に完全となり、半導体素子を安定かつ正常に作動させることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を添付図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の半導体素子収納用パッケージの一実施例を示す断面図であり、図1において、1は基体、2は枠状絶縁体、3は蓋体である。この基体1と枠状絶縁体2と蓋体3とにより内部に半導体素子4を気密に収容する容器5が構成される。
【0013】
前記基体1はその上面に半導体素子4が載置される載置部1aを有するとともに上面外周部に該基体1の上面に設けた半導体素子4が載置される載置部1aを囲繞するようにして枠状絶縁体2がロウ材やガラス、樹脂等の接着剤を介して取着されている。
【0014】
前記基体1は半導体素子4を支持する支持部材として作用するとともに半導体素子4が作動時に発する熱を良好に吸収するとともに大気中に効率よく放散させ、半導体素子4を常に適温とする作用をなし、枠状絶縁体2に囲まれた基体1の載置部1a上に半導体素子4がガラス、樹脂、ロウ材等の接着剤を介して固定される。
【0015】
なお前記基体1は立方晶窒化硼素と銅とから成り、例えば溶融させた銅に平均粒径5μm程度の立方晶窒化硼素粉末を分散混入させることによって製作されている。
【0016】
また前記基体1の上面外周部には該基体1の上面に設けた半導体素子4が載置される載置部1aを囲繞するようにして枠状絶縁体2がロウ材やガラス、樹脂等の接着剤を介して取着されており、基体1と枠状絶縁体2とで半導体素子4を収容するための空所が内部に形成される。
【0017】
前記基体1に取着される枠状絶縁体2はSiO2、BaO、B23、Al23、CaO等の原料粉末にアクリル樹脂を主成分とするバインダー及び分散剤、可塑剤、有機溶媒を加えて泥漿物を作るとともに該泥漿物をドクターブレード法やカレンダーロール法を採用することによってグリーンシート(生シート)となし、しかる後、前記グリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すとともにこれを複数枚積層し、約800℃〜1000℃の温度で焼成することによって製作される。
【0018】
また前記枠状絶縁体2はその内周部から上部にかけて導出する複数の配線層6が被着形成されており、枠状絶縁体2の内周部に露出する配線層6の一端には半導体素子4の各電極がボンディングワイヤ7を介して電気的に接続され、また枠状絶縁体2の上面に導出された部位には外部電気回路と接続される外部リードピン8が銀ロウ等のロウ材を介してロウ付け取着されている。
【0019】
前記配線層6は半導体素子4の各電極を外部電気回路に接続する際の導電路として作用し、銅、銀、金等の金属粉末により形成されている。
【0020】
前記配線層6は銅、銀、金等の金属粉末に適当な有機バインダー、溶剤等を添加混合して得られた金属ペーストを枠状絶縁体2となるグリーンシートに予め従来周知のスクリーン印刷法等の印刷法を用いることにより所定パターンに印刷塗布しておくことによって枠状絶縁体2の内周部から上面にかけて被着形成される。
【0021】
なお、前記配線層6は銅や銀からなる場合、その露出表面に耐蝕性に優れる金属をメッキ法により1μm〜20μmの厚みに被着させておくと、配線層6の酸化腐蝕を有効に防止することができるとともに配線層6とボンディングワイヤ7との接続及び配線層6への外部リードピン8の取着を強固となすことができる。従って、前記配線層6は銅や銀からなる場合、配線層6の酸化腐蝕を防止し、配線層6とボンディングワイヤ7及び外部リードピン8との取着を強固とするには配線層6の露出表面に金等の耐蝕性に優れる金属を1μm〜20μmの厚みに被着させておくことが好ましい。
【0022】
また前記枠状絶縁体2に被着した配線層6にロウ付けされる外部リードピン8は鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属材料から成り、半導体素子4の各電極を外部電気回路に電気的に接続する作用をなす。
【0023】
前記外部リードピン8は、例えば、鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属から成るインゴット(塊)に圧延加工法や打ち抜き加工法等、従来周知の金属加工法を施すことによって所定形状に形成される。
【0024】
本発明においては、枠状絶縁体2をSi成分がSiO2に換算して25〜80重量%、Ba成分がBaOに換算して15〜70重量%、B成分がB23に換算して1.5〜5重量%、Al成分がAl23に換算して1〜30重量%、Ca成分がCaOに換算して0重量%を超えて30重量%以下含まれる焼結体(線熱膨張係数:6ppm/℃乃至8ppm/℃)で形成しておくことが重要である。
【0025】
前記枠状絶縁体2をSi成分がSiO2に換算して25〜80重量%、Ba成分がBaOに換算して15〜70重量%、B成分がB23に換算して1.5〜5重量%、Al成分がAl23に換算して1〜30重量%、Ca成分がCaOに換算して0重量%を超えて30重量%以下含まれる焼結体で形成すると、該焼結体の焼成温度は800〜1000℃と低いことから枠状絶縁体2と同時焼成により形成される配線層6を比抵抗が2.5Ω・cm(20℃)以下と低い銅や銀、金で形成することができ、その結果、配線層6に電気信号を伝搬させた場合、電気信号に大きな減衰が生じることはなく、電気信号を正確かつ確実に伝搬させることが可能となる。
【0026】
前記焼結体から成る枠状絶縁体2は所定量に秤量されたSiO2、BaO、B23、Al23、CaOの各原料粉末にアクリル樹脂を主成分とするバインダー及び分散剤、可塑剤、有機溶媒を加えて泥漿物を作るとともに該泥漿物をドクターブレード法やカレンダーロール法を採用することによってグリーンシート(生シート)となし、しかる後、前記グリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すとともにこれを複数枚積層し、約800℃〜1000℃の温度で焼成することによって製作される。
【0027】
なお、前記枠状絶縁体2を構成する焼結体は、SiO2が25重量%未満であると誘電損失が大きくなって配線層6を伝搬する電気信号に減衰や遅延を招来してしまい、また80重量%を超えると枠状絶縁体2の機械的強度が大きく低下してしまうと同時に焼成温度が高いものとなって銅等の金属材料からなる配線層6と同時焼成するのが困難となる。従って、SiO2の量は25〜80重量%の範囲に特定される。
【0028】
また前記枠状絶縁体2を構成する焼結体は、BaOが15重量%未満であると焼成温度が高いものとなって銅等の金属材料からなる配線層6と同時焼成するのが困難となる。また70重量%を超えると誘電損失が大きくなって配線層6を伝搬する電気信号に減衰や遅延を招来してしまう。従って、BaOの量は15〜70重量%の範囲に特定される。
【0029】
更に前記枠状絶縁体2を構成する焼結体は、B23が1.5重量%未満となると焼成温度が高いものとなって銅等の金属材料からなる配線層6と同時焼成するのが困難となり、また5重量%を超えると枠状絶縁体2の機械的強度が大きく低下してしまう。従って、B23の量は1.5〜5重量%の範囲に特定される。
【0030】
また更に前記枠状絶縁体2を構成する焼結体は、Al23が1重量%未満となると焼成温度が高いものとなって銅等の金属材料からなる配線層6と同時焼成するのが困難となり、また30重量%を超えると誘電損失が大きくなって配線層6を伝搬する電気信号に減衰や遅延を招来してしまう。従って、Al23の量は1〜30重量%の範囲に特定される。
【0031】
更にまた前記枠状絶縁体2を構成する焼結体は、CaOが含有されない時には線熱膨張係数が半導体素子の線熱膨張係数に近似させた基体1の線熱膨張係数に対して大きく相違し、基体1に枠状絶縁体2を強固に取着させることができなくなり、また30重量%を超えると焼成温度が高いものとなって銅等の金属材料からなる配線層6と同時焼成するのが困難となる。従って、CaOの量は0重量%を超えて30重量%以下の範囲に特定される。
【0032】
また本発明の半導体素子収納用パッケージにおいては、基体1を55乃至90重量%の立方晶窒化硼素と、10乃至45重量%の銅とで形成しておくことが重要である。
【0033】
前記基体1を55乃至90重量%の立方晶窒化硼素と、10乃至45重量%の銅とで形成しておくと基体1の熱伝導率が700W/m・K以上の高いものとなり、その結果、基体1上に載置される半導体素子4が作動時に多量の熱を発したとしてもその熱は基体1の半導体素子載置部1a平面方向に素早く広がらせるとともに基体1の厚さ方向を良好に伝搬させて外部に効率よく確実に放散させることができ、これによって半導体素子4は常に適温となり、半導体素子4を長期間にわたり安定かつ正常に作動させることが可能となる。
【0034】
また上述の55乃至90重量%の立方晶窒化硼素と、10乃至45重量%の銅とからなる基体1はその線熱膨張係数が枠状絶縁体2の線熱膨張係数(6ppm/℃乃至8ppm/℃:室温〜800℃)に近似するものとなり、その結果、基体1上に枠状絶縁体2を取着させる際や半導体素子4が作動した際において基体1と枠状絶縁体2の両者に熱が作用したとしても基体1と枠状絶縁体2との間には両者の線熱膨張係数の相違に起因する大きな熱応力が発生することはなく、これによって半導体素子4を収納する空所の気密封止が常に完全となり、半導体素子4を安定かつ正常に作動させることが可能となる。
【0035】
なお前記基体1は立方晶窒化硼素の量が90重量%を超えると、言い換えれば銅の量が10重量%未満となると、基体1の線熱膨張係数が枠状絶縁体2の線熱膨張係数に対して大きく相違することとなり、その結果、基体1に枠状絶縁体2を強固に取着させておくことができなくなってしまい、また立方晶窒化硼素の量が55重量%未満となると、言い換えれば銅の量が45重量%を超えると基体1の熱伝導率を700W/m・K以上の高いものと成すことができず、半導体素子4が作動時に多量の熱を発した場合、その熱を基体1を介して外部に完全に放散させることができなくなり、その結果、半導体素子4を高温として、半導体素子4に熱破壊を招来させたり、特性にばらつきが生じ安定に作動させることができなくなってしまう。従って、前記基体1は立方晶窒化硼素の量が55乃至90重量%の範囲に、銅の量が10乃至45重量%の範囲に特定される。
【0036】
また前記55乃至90重量%の立方晶窒化硼素と10乃至45重量%の銅とから成る基体1は窒化硼素が六方晶のものは熱伝導率が悪く基体1としての特性を充分に発揮することができず、これに対し立方晶のものは熱伝導率が800W/m・Kと極めて高く、基体1の熱伝導率を700W/m・K以上の高いものになすことができるため立方晶のものに特定される。
【0037】
前記立方晶窒化硼素は、例えば、まず圧力266Pa以下、温度1950℃以上、蒸着速度100μm/h以下において原料であるBCl2及びNH3ガスを高流速(100m/s以上)で基材に上に吹き付けてP−BN(六方晶窒化硼素)を作成し、次に圧力、温度を上昇させ、所要の温度・圧力(1500〜2100℃、5〜6GPa)で一定時間(0.5〜2h)保持して高温処理を行いP−BNをCBN(立方晶窒化硼素)に変えることによって製作される。
【0038】
更に前記55乃至90重量%の立方晶窒化硼素と10乃至45重量%の銅とから成る基体1は立方晶窒化硼素の表面に酸化物膜やチタン、ジルコン、ハフニウム等の活性金属膜を0.05μm乃至1μm程度の厚みに被着させておくと立方晶窒化硼素と銅とが強固に被着し、基体1としての信頼性が大幅に向上する。従って、前記基体1は表面に酸化物膜や活性金属膜を0.05μm乃至1μm程度の厚みに被着させた立方晶窒化硼素と銅とで形成しておくことが好ましい。
【0039】
前記立方晶窒化硼素の表面に酸化物膜や活性金属膜を被着させる方法としては、スパッタリングや蒸着等を採用することによって行われる。
【0040】
また更に前記基体1は溶融させた銅に立方晶窒化硼素粉末を分散混入させて形成した場合、基体1のヤング率が銅のヤング率に依存する100GPa程度の軟質なものとなり、その結果、基体1上に半導体素子を載置させた後、基体1と半導体素子4に熱が作用して両者間に熱応力が発生したとしてもその熱応力は基体1を若干変形させることによって効率よく吸収され、半導体素子4が基体1より剥離したり、半導体素子4に割れやクラックを発生したりすることがなく半導体素子4を常に正常かつ安定に作動させることができる。
【0041】
かくして上述の半導体素子収納用パッケージによれば、基体1の半導体素子載置部1a上に半導体素子4をガラス、樹脂、ロウ材等の接着剤を介して接着固定するとともに該半導体素子4の各電極をボンディングワイヤ7を介して所定の配線層6に接続させ、しかる後、前記枠状絶縁体2の上面に蓋体3をガラス、樹脂、ロウ材等から成る封止材を介して接合させ、基体1、枠状絶縁体2及び蓋体3とから成る容器5内部に半導体素子4を気密に収容することによって製品としての半導体装置となる。
【0042】
なお、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能である。
【0043】
【発明の効果】
本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、枠状絶縁体をSi成分がSiO2に換算して25〜80重量%、Ba成分がBaOに換算して15〜70重量%、B成分がB23に換算して1.5〜5重量%、Al成分がAl23に換算して1〜30重量%、Ca成分がCaOに換算して0重量%を超えて30重量%以下含まれる焼結体で形成し、かかる酸化物焼結体の焼成温度が800℃〜1000℃と低いことから枠状絶縁体と同時焼成により形成される配線層を比電気抵抗が2.5μΩ・cm(20℃)以下と低い銅や銀、金で形成することができ、その結果、配線層に電気信号を伝搬させた場合、電気信号に大きな減衰が生じることはなく、電気信号を正確、かつ確実に伝搬させることが可能となる。
【0044】
また本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、基体を55乃至90重量%の立方晶窒化硼素と、10乃至45重量%の銅とで形成し、熱伝導率を700W/m・K以上の高いものとなしたことから、基体上に載置される半導体素子が作動時に多量の熱を発したとしてもその熱は基体の半導体素子載置部平面方向に素早く広がらせるとともに基体の厚さ方向を良好に伝搬させて外部に効率よく確実に放散させることができ、これによって半導体素子は常に適温となり、半導体素子を長期間にわたり安定かつ正常に作動させることが可能となる。
【0045】
更に本発明の半導体素子収納用パッケージによれば、基体を55乃至90重量%の立方晶窒化硼素と、10乃至45重量%の銅とで形成し、その線熱膨張係数を枠状絶縁体の線熱膨張係数(6ppm/℃乃至8ppm/℃:室温〜800℃)に近似するものとなしたことから基体上に枠状絶縁体を取着させる際や半導体素子が作動した際等において基体と枠状絶縁体の両者に熱が作用したとしても基体と枠状絶縁体との間には両者の線熱膨張係数の相違に起因する大きな熱応力が発生することはなく、これによって半導体素子を収納する空所の気密封止が常に完全となり、半導体素子を安定かつ正常に作動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子収納用パッケージの一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・基体
1a・・・・載置部
2・・・・・枠状絶縁体
3・・・・・蓋体
4・・・・・半導体素子
5・・・・・容器
6・・・・・配線層
7・・・・・ボンディングワイヤ
8・・・・・外部リードピン

Claims (3)

  1. 半導体素子を載置するための載置部を有する基体と、
    前記基体と協働して前記半導体素子を収容するための収容空間を構成する蓋体と、を備え、
    前記基体は、立方晶窒化硼素および銅を含んでなり、
    前記立方晶窒化硼素粉末の表面には、該立方晶窒化硼素の酸化物を含んでなる酸化物膜が被着されていることを特徴とする、半導体素子収納用パッケージ。
  2. 半導体素子を載置するための載置部を有する基体と、
    前記基体と協働して前記半導体素子を収容するための収容空間を構成する蓋体と、を備え、
    前記基体は、立方晶窒化硼素および銅を含んでなり、
    前記立方晶窒化硼素粉末の表面には、活性金属を含んでなる活性金属膜が被着されていることを特徴とする、半導体素子収納用パッケージ。
  3. 請求項1または2に記載の半導体素子収納用パッケージの前記載置部に半導体素子を載置してなる、半導体装置。
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