JP2003137642A - 半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

半導体素子収納用パッケージ

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JP2003137642A
JP2003137642A JP2001340191A JP2001340191A JP2003137642A JP 2003137642 A JP2003137642 A JP 2003137642A JP 2001340191 A JP2001340191 A JP 2001340191A JP 2001340191 A JP2001340191 A JP 2001340191A JP 2003137642 A JP2003137642 A JP 2003137642A
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shaped insulator
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mol
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Seigo Matsuzono
清吾 松園
Masaaki Iguchi
公明 井口
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体素子が作動時に発する熱を外部に効率よ
く放散することができず、半導体素子に熱破壊が発生す
る。 【解決手段】基体1と、配線層6を有する枠状絶縁体2
と、蓋体3とから成る半導体素子収納用パッケージであ
って、前記枠状絶縁体2は10〜68mol%のBaO
と、9〜50mol%のSnO2と、13〜72mol
%のB23とから成る酸化物焼結体で形成されており、
かつ前記基体1は55乃至97重量%の立方晶窒化硼素
と、3乃至45重量%の銅とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はLSI(大規模集積
回路素子)や光半導体素子等の半導体素子を収容するた
めの半導体素子収納用パッケージに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、半導体素子を収容するための半導
体素子収納用パッケージは、上面に半導体素子が載置さ
れる載置部を有する銅−タングステン合金や銅−モリブ
デン合金等の金属材料からなる基体と、該基体の上面に
前記載置部を囲繞するようにして取着された酸化アルミ
ニウム質焼結体等の電気絶縁材料からなる枠状絶縁体
と、該枠状絶縁体の内周部から外周部にかけて被着導出
されているタングステン、モリブデン、マンガン等の高
融点金属からなる複数個の配線層と、前記枠状絶縁体の
上面に取着され、絶縁体の内側の穴を塞ぐ蓋体とから構
成されており、基体の半導体素子載置部に半導体素子を
接着剤を介して接着固定するとともに該半導体素子の各
電極をボンディングワイヤを介して枠状絶縁体に形成し
た配線層に電気的に接続し、しかる後、枠状絶縁体に蓋
体を該枠状絶縁体の内側の穴を塞ぐようにしてガラス、
樹脂、ロウ材等から成る封止材を介して接合させ、基体
と枠状絶縁体と蓋体とからなる容器内部に半導体素子を
気密に収容することによって製品としての半導体装置と
なる。 【0003】なお上述の半導体素子収納用パッケージに
おいては、半導体素子が載置される基体が銅−タングス
テン合金や銅−モリブデン合金等の金属材料で形成され
ており、該銅−タングステン合金や銅−モリブデン合金
等は熱伝導率が約180W/m・Kと高く熱伝導性に優
れていることから基体は半導体素子の作動時に発する熱
を良好に吸収するとともに大気中に良好に放散させるこ
とができ、これによって半導体素子を常に適温とし半導
体素子に熱破壊が発生したり、特性に熱劣化が発生した
りするのを有効に防止している。 【0004】また上述の半導体素子収納用パッケージの
基体として使用されている銅−タングステン合金や銅−
モリブデン合金はタングステン粉末やモリブデン粉末を
焼成して焼結多孔体を得、次に前記焼結多孔体の空孔内
に溶融させることによって製作されており、例えば、タ
ングステンから成る焼結多孔体に銅を含浸させる場合は
焼結多孔体が75乃至90重量%、銅が10乃至25重
量%の範囲に、モリブデンから成る焼結多孔体に銅を含
浸させる場合は焼結多孔体が80乃至90重量%、銅が
10乃至20重量%の範囲となっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の半導体素子収納用パッケージにおいては、枠状絶縁
体に形成されている配線層はタングステンやモリブデ
ン、マンガン等の高融点金属材料により形成されてお
り、該タングステン等はその比電気抵抗が5.4μΩ・
cm(20℃)以上と高いことから配線層に電気信号を
伝搬させた場合、電気信号に大きな減衰が生じ、半導体
素子と外部電気回路との間で電気信号を正確、かつ確実
に入出力せることができないという欠点を有していた。 【0006】またこの従来の半導体素子収納用パッケー
ジにおいては、銅−タングステン合金あるいは銅−モリ
ブデン合金から成る基体の熱伝導率は最大でも約180
W/m・K程度であり、近時の高密度化、高集積化が大
きく進み、作動時に多量の熱を発する半導体素子を収容
した場合、半導体素子が作動時に発する熱は基体を介し
て外部に完全に放散させることができなくなり、その結
果、半導体素子が該素子自身の発する熱によって高温と
なり、半導体素子に熱破壊を招来させたり、特性にばら
つきを生じ安定に作動させることができないという欠点
も有していた。 【0007】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は内部に収容する半導体素子に外部電気回
路から供給される電気信号を正確に入力することがで
き、同時に半導体素子が出力する電気信号を外部電気回
路に正確に供給することができる半導体素子収納用パッ
ケージを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、上面に半導体
素子が載置される載置部を有する基体と、前記基体上に
半導体素子載置部を囲繞するようにして取着され、半導
体素子の各電極が接続される配線層を有する枠状絶縁体
と、前記枠状絶縁体上に取着され、枠状絶縁体の内側を
気密に封止する蓋体とから成る半導体素子収納用パッケ
ージであって、前記枠状絶縁体は10〜68mol%の
BaOと、9〜50mol%のSnO2と、13〜72
mol%のB23とから成る酸化物焼結体で形成されて
おり、かつ前記基体は55乃至97重量%の立方晶窒化
硼素と、3乃至45重量%の銅とから成ることを特徴と
するものである。 【0009】本発明の半導体素子収納用パッケージによ
れば、枠状絶縁体を10〜68mol%のBaOと、9
〜50mol%のSnO2と、13〜72mol%のB2
3とから成る酸化物焼結体で形成し、かかる酸化物焼
結体の焼成温度が800℃〜1200℃と低いことから
枠状絶縁体と同時焼成により形成される配線層を比電気
抵抗が2.5μΩ・cm(20℃)以下と低い銅や銀、
金で形成することができ、その結果、配線層に電気信号
を伝搬させた場合、電気信号に大きな減衰が生じること
はなく、電気信号を正確、かつ確実に伝搬させることが
可能となる。 【0010】また本発明の半導体素子収納用パッケージ
によれば、基体を55乃至97重量%の立方晶窒化硼素
と、3乃至45重量%の銅とで形成し、熱伝導率を70
0W/m・K以上の高いものとなしたことから、基体上
に載置される半導体素子が作動時に多量の熱を発したと
してもその熱は基体の半導体素子載置部平面方向に素早
く広がらせるとともに基体の厚さ方向を良好に伝搬させ
て外部に効率よく確実に放散させることができ、これに
よって半導体素子は常に適温となり、半導体素子を長期
間にわたり安定かつ正常に作動させることが可能とな
る。 【0011】更に本発明の半導体素子収納用パッケージ
によれば、基体を55乃至97重量%の立方晶窒化硼素
と、3乃至45重量%の銅とで形成し、その線熱膨張係
数を10〜68mol%のBaOと、9〜50mol%
のSnO2と、13〜72mol%のB23とから成る
酸化物焼結体から成る枠状絶縁体の線熱膨張係数(4p
pm/℃乃至8ppm/℃:室温〜800℃)に近似す
るものとなしたことから基体上に枠状絶縁体を取着させ
る際や半導体素子が作動した際等において基体と枠状絶
縁体の両者に熱が作用したとしても基体と枠状絶縁体と
の間には両者の線熱膨張係数の相違に起因する大きな熱
応力が発生することはなく、これによって半導体素子を
収納する空所の気密封止が常に完全となり、半導体素子
を安定かつ正常に作動させることが可能となる。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、本発明を添付図面に示す実
施例に基づき詳細に説明する。図1は本発明の半導体素
子収納用パッケージの一実施例を示す断面図であり、図
1において、1は基体、2は枠状絶縁体、3は蓋体であ
る。この基体1と枠状絶縁体2と蓋体3とにより内部に
半導体素子4を気密に収容する容器5が構成される。 【0013】前記基体1はその上面に半導体素子4が載
置される載置部1aを有するとともに上面外周部に該基
体1の上面に設けた半導体素子4が載置される載置部1
aを囲繞するようにして枠状絶縁体2がロウ材やガラ
ス、樹脂等の接着剤を介して取着されている。 【0014】前記基体1は半導体素子4を支持する支持
部材として作用するとともに半導体素子4が作動時に発
する熱を良好に吸収するとともに大気中に効率よく放散
させ、半導体素子4を常に適温とする作用をなし、枠状
絶縁体2に囲まれた基体1の載置部1a上に半導体素子
4がガラス、樹脂、ロウ材等の接着剤を介して固定され
る。 【0015】なお前記基体1は立方晶窒化硼素と銅とか
ら成り、例えば溶融させた銅に平均粒径5μm程度の立
方晶窒化硼素粉末を分散混入させることによって製作さ
れている。 【0016】また前記基体1の上面外周部には該基体1
の上面に設けた半導体素子4が載置される載置部1aを
囲繞するようにして枠状絶縁体2がロウ材やガラス、樹
脂等の接着剤を介して取着されており、基体1と枠状絶
縁体2とで半導体素子4を収容するための空所が内部に
形成される。 【0017】前記基体1に取着される枠状絶縁体2は酸
化物焼結体から成り、BaO、SnO2、B23等の原
料粉末にアクリル樹脂を主成分とするバインダー及び分
散剤、可塑剤、有機溶媒を加えて泥漿物を作るとともに
該泥漿物をドクターブレード法やカレンダーロール法を
採用することによってグリーンシート(生シート)とな
し、しかる後、前記グリーンシートに適当な打ち抜き加
工を施すとともにこれを複数枚積層し、約800℃〜1
200℃の温度で焼成することによって製作される。 【0018】また前記枠状絶縁体2はその内周部から上
部にかけて導出する複数の配線層6が被着形成されてお
り、枠状絶縁体2の内周部に露出する配線層6の一端に
は半導体素子4の各電極がボンディングワイヤ7を介し
て電気的に接続され、また枠状絶縁体2の上面に導出さ
れた部位には外部電気回路と接続される外部リードピン
8が銀ロウ等のロウ材を介してロウ付け取着されてい
る。 【0019】前記配線層6は半導体素子4の各電極を外
部電気回路に接続する際の導電路として作用し、銅、
銀、金等の金属粉末により形成されている。 【0020】前記配線層6は銅、銀、金等の金属粉末に
適当な有機バインダー、溶剤等を添加混合して得られた
金属ペーストを枠状絶縁体2となるグリーンシートに予
め従来周知のスクリーン印刷法等の印刷法を用いること
により所定パターンに印刷塗布しておくことによって枠
状絶縁体2の内周部から上面にかけて被着形成される。 【0021】なお、前記配線層6は銅や銀からなる場
合、その露出表面に耐蝕性に優れる金属をメッキ法によ
り1μm〜20μmの厚みに被着させておくと、配線層
6の酸化腐蝕を有効に防止することができるとともに配
線層6とボンディングワイヤ7との接続及び配線層6へ
の外部リードピン8の取着を強固となすことができる。
従って、前記配線層6は銅や銀からなる場合、配線層6
の酸化腐蝕を防止し、配線層6とボンディングワイヤ7
及び外部リードピン8との取着を強固とするには配線層
6の露出表面に金等の耐蝕性に優れる金属を1μm〜2
0μmの厚みに被着させておくことが好ましい。 【0022】また前記枠状絶縁体2に被着した配線層6
にロウ付けされる外部リードピン8は鉄−ニッケル−コ
バルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属材料から成り、
半導体素子4の各電極を外部電気回路に電気的に接続す
る作用をなす。 【0023】前記外部リードピン8は、例えば、鉄−ニ
ッケル−コバルト合金等の金属から成るインゴット
(塊)に圧延加工法や打ち抜き加工法等、従来周知の金
属加工法を施すことによって所定形状に形成される。 【0024】本発明においては、枠状絶縁体2を10〜
68mol%のBaOと、9〜50mol%のSnO2
と、13〜72mol%のB23とから成る酸化物焼結
体(線熱膨張係数:4ppm/℃乃至8ppm/℃)で
形成しておくことが重要である。 【0025】前記枠状絶縁体2を10〜68mol%の
BaOと、9〜50mol%のSnO2と、13〜72
mol%のB23とから成る酸化物焼結体で形成する
と、該酸化物焼結体の焼成温度は800〜1200℃と
低いことから枠状絶縁体2と同時焼成により形成される
配線層6を比抵抗が2.5Ω・cm(20℃)以下と低
い銅や銀、金で形成することができ、その結果、配線層
6に電気信号を伝搬させた場合、電気信号に大きな減衰
が生じることはなく、電気信号を正確かつ確実に伝搬さ
せることが可能となる。 【0026】前記10〜68mol%のBaOと、9〜
50mol%のSnO2と、13〜72mol%のB2
3とから成る酸化物焼結体から成る枠状絶縁体2は所定
量に秤量されたBaO、SnO2、B23の各原料粉末
にアクリル樹脂を主成分とするバインダー及び分散剤、
可塑剤、有機溶媒を加えて泥漿物を作るとともに該泥漿
物をドクターブレード法やカレンダーロール法を採用す
ることによってグリーンシート(生シート)となし、し
かる後、前記グリーンシートに適当な打ち抜き加工を施
すとともにこれを複数枚積層し、約800℃〜1200
℃の温度で焼成することによって製作される。 【0027】なお、前記酸化物焼結体は、BaOが10
mol%未満であると誘電損失が大きくなって配線層6
を伝搬する電気信号に減衰や遅延を招来してしまい、ま
た68mol%を超えると枠状絶縁体2の機械的強度が
大きく低下してしまう。従って、BaOの量は10〜6
8mol%に特定される。 【0028】また前記酸化物焼結体は、SnO2が9m
ol%未満であると線熱膨張係数が半導体素子の線熱膨
張係数に近似させた基体1の線熱膨張係数に対して大き
く相違し、基体1に枠状絶縁体2を強固に取着させるこ
とができなくなる。また50mol%を超えると誘電損
失が大きくなって配線層6を伝搬する電気信号に減衰や
遅延を招来してしまう。従って、SnO2の量は9〜5
0mol%に特定される。 【0029】更に前記酸化物焼結体は、B23が13m
ol%未満となると焼成温度が高いものとなって銅等の
金属材料からなる配線層6と同時焼成するのが困難とな
り、また72mol%を超えると線熱膨張係数が半導体
素子の線熱膨張係数に近似させた基体1の線熱膨張係数
に対して大きく相違し、基体1に枠状絶縁体2を強固に
取着させることができなくなる。従って、B23の量は
13〜72mol%に特定される。 【0030】また本発明の半導体素子収納用パッケージ
においては、基体1を55乃至97重量%の立方晶窒化
硼素と、3乃至45重量%の銅とで形成しておくことが
重要である。 【0031】前記基体1を55乃至97重量%の立方晶
窒化硼素と、3乃至45重量%の銅とで形成しておくと
基体1の熱伝導率が700W/m・K以上の高いものと
なり、その結果、基体1上に載置される半導体素子4が
作動時に多量の熱を発したとしてもその熱は基体1の半
導体素子載置部1a平面方向に素早く広がらせるととも
に基体1の厚さ方向を良好に伝搬させて外部に効率よく
確実に放散させることができ、これによって半導体素子
4は常に適温となり、半導体素子4を長期間にわたり安
定かつ正常に作動させることが可能となる。 【0032】また上述の55乃至97重量%の立方晶窒
化硼素と、3乃至45重量%の銅とからなる基体1はそ
の線熱膨張係数が10〜68mol%のBaOと、9〜
50mol%のSnO2と、13〜72mol%のB2
3とから成る酸化物焼結体から成る枠状絶縁体2の線熱
膨張係数(4ppm/℃乃至8ppm/℃:室温〜80
0℃)に近似するものとなり、その結果、基体1上に枠
状絶縁体2を取着させる際や半導体素子4が作動した際
において基体1と枠状絶縁体2の両者に熱が作用したと
しても基体1と枠状絶縁体2との間には両者の線熱膨張
係数の相違に起因する大きな熱応力が発生することはな
く、これによって半導体素子4を収納する空所の気密封
止が常に完全となり、半導体素子4を安定かつ正常に作
動させることが可能となる。 【0033】なお前記基体1は立方晶窒化硼素の量が9
7重量%を超えると、言い換えれば銅の量が3重量%未
満となると、基体1の線熱膨張係数が枠状絶縁体2の線
熱膨張係数に対して大きく相違することとなり、その結
果、基体1に枠状絶縁体2を強固に取着させておくこと
ができなくなってしまい、また立方晶窒化硼素の量が5
5重量%未満となると、言い換えれば銅の量が45重量
%を超えると基体1の熱伝導率を700W/m・K以上
の高いものと成すことができず、半導体素子4が作動時
に多量の熱を発した場合、その熱を基体1を介して外部
に完全に放散させることができなくなり、その結果、半
導体素子4を高温として、半導体素子4に熱破壊を招来
させたり、特性にばらつきが生じ安定に作動させること
ができなくなってしまう。従って、前記基体1は立方晶
窒化硼素の量が55乃至97重量%の範囲に、銅の量が
3乃至45重量%の範囲に特定される。 【0034】また前記55乃至97重量%の立方晶窒化
硼素と3乃至45重量%の銅とから成る基体1は窒化硼
素が六方晶のものは熱伝導率が悪く基体1としての特性
を充分に発揮することができず、これに対し立方晶のも
のは熱伝導率が800W/m・Kと極めて高く、基体1
の熱伝導率を700W/m・K以上の高いものになすこ
とができるため立方晶のものに特定される。 【0035】前記立方晶窒化硼素は、例えば、まず圧力
266Pa以下、温度1950℃以上、蒸着速度100
μm/h以下において原料であるBCl2及びNH3ガス
を高流速(100m/s以上)で基材に上に吹き付けて
P−BN(六方晶窒化硼素)を作成し、次に圧力、温度
を上昇させ、所要の温度・圧力(1500〜2100
℃、5〜6GPa)で一定時間(0.5〜2h)保持し
て高温処理を行いP−BNをCBN(立方晶窒化硼素)
に変えることによって製作される。 【0036】更に前記55乃至97重量%の立方晶窒化
硼素と3乃至45重量%の銅とから成る基体1は立方晶
窒化硼素の表面に酸化物膜やチタン、ジルコン、ハフニ
ウム等の活性金属膜を0.05μm乃至1μm程度の厚
みに被着させておくと立方晶窒化硼素と銅とが強固に被
着し、基体1としての信頼性が大幅に向上する。従っ
て、前記基体1は表面に酸化物膜や活性金属膜を0.0
5μm乃至1μm程度の厚みに被着させた立方晶窒化硼
素と銅とで形成しておくことが好ましい。 【0037】前記立方晶窒化硼素の表面に酸化物膜や活
性金属膜を被着させる方法としては、スパッタリングや
蒸着等を採用することによって行われる。 【0038】また更に前記基体1は溶融させた銅に立方
晶窒化硼素粉末を分散混入させて形成した場合、基体1
のヤング率が銅のヤング率に依存する100GPa程度
の軟質なものとなり、その結果、基体1上に半導体素子
を載置させた後、基体1と半導体素子4に熱が作用して
両者間に熱応力が発生したとしてもその熱応力は基体1
を若干変形させることによって効率よく吸収され、半導
体素子4が基体1より剥離したり、半導体素子4に割れ
やクラックを発生したりすることがなく半導体素子4を
常に正常かつ安定に作動させることができる。 【0039】かくして上述の半導体素子収納用パッケー
ジによれば、基体1の半導体素子載置部1a上に半導体
素子4をガラス、樹脂、ロウ材等の接着剤を介して接着
固定するとともに該半導体素子4の各電極をボンディン
グワイヤ7を介して所定の配線層6に接続させ、しかる
後、前記枠状絶縁体2の上面に蓋体3をガラス、樹脂、
ロウ材等から成る封止材を介して接合させ、基体1、枠
状絶縁体2及び蓋体3とから成る容器5内部に半導体素
子4を気密に収容することによって製品としての半導体
装置となる。 【0040】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば
種々の変更は可能である。 【0041】 【発明の効果】本発明の半導体素子収納用パッケージに
よれば、枠状絶縁体を10〜68mol%のBaOと、
9〜50mol%のSnO2と、13〜72mol%の
23とから成る酸化物焼結体で形成し、かかる酸化物
焼結体の焼成温度が800℃〜1200℃と低いことか
ら枠状絶縁体と同時焼成により形成される配線層を比電
気抵抗が2.5μΩ・cm(20℃)以下と低い銅や
銀、金で形成することができ、その結果、配線層に電気
信号を伝搬させた場合、電気信号に大きな減衰が生じる
ことはなく、電気信号を正確、かつ確実に伝搬させるこ
とが可能となる。 【0042】また本発明の半導体素子収納用パッケージ
によれば、基体を55乃至97重量%の立方晶窒化硼素
と、3乃至45重量%の銅とで形成し、熱伝導率を70
0W/m・K以上の高いものとなしたことから、基体上
に載置される半導体素子が作動時に多量の熱を発したと
してもその熱は基体の半導体素子載置部平面方向に素早
く広がらせるとともに基体の厚さ方向を良好に伝搬させ
て外部に効率よく確実に放散させることができ、これに
よって半導体素子は常に適温となり、半導体素子を長期
間にわたり安定かつ正常に作動させることが可能とな
る。 【0043】更に本発明の半導体素子収納用パッケージ
によれば、基体を55乃至97重量%の立方晶窒化硼素
と、3乃至45重量%の銅とで形成し、その線熱膨張係
数を10〜68mol%のBaOと、9〜50mol%
のSnO2と、13〜72mol%のB23とから成る
酸化物焼結体から成る枠状絶縁体の線熱膨張係数(4p
pm/℃乃至8ppm/℃:室温〜800℃)に近似す
るものとなしたことから基体上に枠状絶縁体を取着させ
る際や半導体素子が作動した際等において基体と枠状絶
縁体の両者に熱が作用したとしても基体と枠状絶縁体と
の間には両者の線熱膨張係数の相違に起因する大きな熱
応力が発生することはなく、これによって半導体素子を
収納する空所の気密封止が常に完全となり、半導体素子
を安定かつ正常に作動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の半導体素子収納用パッケージの一実施
例を示す断面図である。 【符号の説明】 1・・・・・基体 1a・・・・載置部 2・・・・・枠状絶縁体 3・・・・・蓋体 4・・・・・半導体素子 5・・・・・容器 6・・・・・配線層 7・・・・・ボンディングワイヤ 8・・・・・外部リードピン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】上面に半導体素子が載置される載置部を有
    する基体と、前記基体上に半導体素子載置部を囲繞する
    ようにして取着され、半導体素子の各電極が接続される
    配線層を有する枠状絶縁体と、前記枠状絶縁体上に取着
    され、枠状絶縁体の内側を気密に封止する蓋体とから成
    る半導体素子収納用パッケージであって、前記枠状絶縁
    体は10〜68mol%のBaOと、9〜50mol%
    のSnO2と、13〜72mol%のB23とから成る
    酸化物焼結体で形成されており、かつ前記基体は55乃
    至97重量%の立方晶窒化硼素と、3乃至45重量%の
    銅とから成ることを特徴とする半導体素子収納用パッケ
    ージ。
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