JP3791703B2 - 自動車のグリル取り付け構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のグリル取り付け構造に関し、例えば、自動車のバンパが衝突等により変形した場合、その上部に取り付けられたグリルを破損させないような自動車のグリル取り付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車のグリル取り付け構造について図1、図2を参照して説明する。図1は、従来技術に係る自動車のグリル取り付け構造を示す断面図である。図2は、図1とは異なる従来技術に係る自動車のグリル取り付け構造を示す断面図である。
【0003】
図1において、グリル2は、車両の前面であって幅方向の中央部分のバンパ1の上部に取り付けられる。グリル2は、エンジンルーム内の前面に配置され、ラジエータに空気を送り込みつつ、ラジエータを保護すると共に、外観見栄えを良くするために設けられている。このグリル2の下端縁部は、バンパ1の上端縁部において取付けビス4により固定され、グリル2の上端縁部は、取付けビス5によりボディー6側に固定される。バンパ1は、ボディー側のバンパビーム3に支持されている。この従来技術においては、バンパ1の上端縁部とバンパビーム3の上端部との間には、所定の隙間t1が形成されており、衝突等によってバンパ1に外力が付加された場合に、バンパ1の移動に伴って、グリル2の下端縁部が、バンパ1の上端縁部に引きずられるだけの変形可能な領域を確保している。このため、グリル2の弾性力により吸収できる程度の外力では、再び元の形状に復元可能となっている。
【0004】
上記従来技術に対して、図2では、グリル7は、その上端縁部がブラケット8を介してボディー6側に固定されている。バンパ1の上端縁部とバンパビーム3の上端部との間には、所定の隙間t1が形成されておらず、衝突等によってバンパ1に外力が付加された場合には、バンパ1の上端縁部がバンパビームに突き当たって、グリル2の下端縁部が上方へ突き上げられる。このため、グリル2の上端縁部は、矢印S1方向に外力が付加され、グリルの一部(例えば、A部)が折れ曲がったり、ボディー6が破損することがある。
【0005】
上記グリル取付構造に関する従来技術として、例えば、実開平5−37607号には、バンパ上端部とグリル下端部とをクリップを介して連結し、バンパに外力が付加された場合に、クリップが外れるようにすることでグリルに直に外力が伝達されるのを防止したものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の実開平5−37607号に開示された従来技術においては、バンパに外力が付加された際に、グリルの上端縁部は、下端縁部に対してバンパに対する相対的な移動量が大きいので、付加される外力によっては、グリルの下端縁部を外しただけではグリルの破損を防止できないことがある。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、バンパに外力が付加された場合に、下端縁部より相対的な移動量が大きいグリルの上端縁部において外力を吸収することで、外力に対する許容限界を高め、グリル等の破損を抑える自動車のグリル取り付け構造を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係わる自動車のグリル取り付け構造は、以下の構成を備える。即ち、
自動車のフロントバンパに取り付け支持される自動車のグリル取り付け構造であって、前記フロントバンパの上端部は車体に取り付け支持されており、前記グリルは、その上端縁部及び下端縁部が前記フロントバンパに形成された開口部に取り付け支持されると共に、前記グリルには、前記バンパに前方から外力が付加されたときに該バンパの変形を許容すると共に、該バンパへの外力が解放されたときに該バンパの復元に伴い前記グリルも復元するように、前記グリルの上端縁部をバンパに対して相対的に移動可能とする相対移動許容手段が設けられる。
【0009】
また、好ましくは、前記相対移動許容手段は、弾性を有するブラケットからなり、前記グリルの上端縁部は、その上端縁部において該ブラケットに取り付け支持される。
【0010】
また、好ましくは、前記ブラケットにおける前記グリルの支持部には、前記バンパの変形を吸収するように、前記グリルの上端縁部を相対的に移動可能にする長穴が設けられている。
【0011】
また、好ましくは、前記グリルの上端縁部が相対移動してない初期状態での前記長穴におけるグリルの取り付け位置の剛性は、該グリルが相対移動した状態での前記長穴におけるグリルの取り付け位置の剛性より大きく設定されている。
【0012】
また、好ましくは、前記長穴内には、前記グリル側から延設されたボス部が遊嵌され、前記グリルの上端縁部が相対移動してない初期状態での前記長穴におけるグリルの取り付け位置の板厚は、該グリルが相対移動した状態での前記長穴におけるグリルの取り付け位置の板厚より大きく設定されている。
【0013】
また、好ましくは、前記ブラケットには、前記バンパ及びグリルに当接し、該グリルをその初期状態での取り付け位置に位置決めする突き当て部分を互いに近接して設けられる。
【0014】
また、好ましくは、前記相対移動許容手段は、前記バンパの上部における前記グリルの支持部に形成され、前記バンパの変形を吸収するように、前記グリルの上端縁部を相対的に移動可能にする長穴である。
【0015】
以上のように、本発明は構成されているので、バンパに前方から外力が付加されたときに、バンパの変形を吸収するように、グリルの上端縁部をバンパに対して相対的に移動可能とすることにより、衝突等によりバンパに外力が付加された場合に、グリルの下端縁部より相対的な移動量が大きいグリルの上端縁部において、クリップが外れてグリルの変形による破損を防止し、例えば、グリルとバンパビーム間の隙間が小さいために、グリルの下端縁部にバンパの変形を吸収するスペースが十分に確保できない場合にも有効に対応できる。
【0016】
また、グリルは、その上端縁部において弾性を有するブラケットに取り付け支持されるので、バンパに付加された外力が解放された時点で、ブラケットの弾性復元力により元の位置に復元するので、グリルの破損を防止しつつ、その支持性を向上させることができる。
【0017】
また、ブラケットにおけるグリルの支持部には、バンパの変形を吸収するように、グリルの上端縁部を相対的に移動可能にする長穴が設けられているので、グリルの相対的な移動量を確保できる。
【0018】
また、初期状態での長穴におけるグリルの取り付け位置の剛性は、グリルが相対移動した状態での取り付け位置の剛性より大きく設定されているので、より効果的にグリルの破損を防止しつつ、その支持性を向上させることができる。
【0019】
また、初期状態での長穴におけるグリルの取り付け位置の板厚は、グリルが相対移動した状態での取り付け位置の板厚より大きく設定されているので、長穴に対するボス部の相対移動を板厚が小さい側ほど促進できるため、より効果的にグリルの破損を防止しつつ、その支持性を向上させることができる。
【0020】
また、グリルをその初期状態での取り付け位置に位置決めする突き当て部分を互いに近接して設けたので、弾性を有するブラケットをグリル支持に用いても、バンパとグリルの確実な位置合わせを容易に行うことができる。
【0021】
また、相対移動許容手段は、バンパの上部におけるグリルの支持部に形成され、バンパの変形を吸収するように、グリルの上端縁部を相対的に移動可能にする長穴であるので、より簡単な構成にて、グリルの変形による破損を防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる実施の形態につき添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
先ず、本発明に係わる第1の実施形態のグリルの取り付け構造について説明する。
【0023】
図3は、本発明の第1の実施形態に係わる自動車のグリル取り付け構造を示す図である。
【0024】
図3において、グリル10は、車両前面のパネル1bであって、その車幅方向の中央部分のバンパ1aの上部に配置される。バンパ1aとパネル1bとは、ウレタン等により一体的に形成され、衝突等における衝撃をその変形により吸収可能になっている。グリル10は、エンジンルーム内の前面に配置され、ラジエータに空気を送り込みつつ、ラジエータを保護すると共に、外観見栄えを良くするために設けられている。このグリル10の上端縁部及び下端縁部には、その裏面に複数のクリップ11が形成されており、このクリップ11は、パネル1bの対応する位置に形成されたクリップ孔に係合される。また、グリル10の下端縁部の両側は、止めネジ12によりパネル1bに固定される。クリップ11は、衝突等によってバンパ1a及びパネル1bが変形すると、その変形に伴って発生するグリル10の弾性力によってパネル1bから外れるように着脱可能に係合されている。
【0025】
グリル10の上端縁部とパネル1bとは、ブラケット20を介して締結されている。このブラケット20は、グリル10の上端縁部に沿って細長い形状の左右対称の部材であり、パネル1bとはボルト締結穴22において止めネジにより締結され、グリル10とは、その両端部から延設されたボス部17おいて固定ビス13等により締結されている。
【0026】
次に、図3に示すブラケット20について説明する。図4は、図3に示すブラケットの形状を示す図である。
【0027】
図4において、ブラケット20の両端部には、グリル10をボス部17を介して固定ビス13により締結するための長穴21が夫々形成されている。また、ブラケット20の中央部分には、グリル10に形成されたクリップ11に係合されるクリップ孔23が形成されている。また、ブラケット20の長穴21とクリップ孔23との間には、パネル1bに締結するためのボルト締結穴22と、ブラケット20をパネル1bの所定の位置に位置決めするための位置決めピン24が設けられている。このブラケット20は、弾性を有するプラスチック製であり、後述するようにグリル10の相対的な移動を許容し、元の位置に復元するように作用する。また、グリル10が相対的に移動してない状態での長穴21におけるグリル10の取り付け位置の剛性は、グリル10が相対移動した状態での長穴21におけるグリル10の取り付け位置の剛性より大きくなっており、具体的には、グリル10が相対的に移動してない状態での長穴21におけるグリル10の取り付け位置の板厚t2は、グリル10が相対移動した状態での長穴21におけるグリルの取り付け位置の板厚t3より大きくなっている。
【0028】
次に、ブラケットの詳細構成について説明する。図5は、図3のブラケットを矢印B方向から見た図である。
【0029】
図5において、ブラケット20とパネル1bとは、止めネジ25により締結されている。また、ブラケット20とグリル10とは、その両端部に形成された長穴21においてグリル側から延設されたボス部17が遊嵌され、固定ビス13等により締結されている。ブラケット20は、その長穴の内側端部に近接した部分においてクランク状に折り曲がった部分を有している。ブラケット20と、パネル1b及びグリル10とは、ブラケット20に形成された突き当て20a〜20cにおいて当接しており、通常の場合、長穴21の内側端部に位置する固定ビス13の締結力により発生するブラケットの弾性力が、クランク部分におけるてこの原理によりパネル1b及びグリル10とに作用してグリル10をパネル1bの所定の位置に保持している。また、弾性を有するブラケットをグリル支持に用いても、パネル1bとグリル10の確実な位置合わせを容易に行うことができる。
【0030】
次に、ブラケットの復元作用について説明する。図6は、図3のA−A矢視断面図である。
【0031】
先ず、図6を参照してバンパ1aに外力が付加された場合のグリル10の受ける作用を説明する。尚、ブラケット20の作用については、図6では図示を省略し、次の図5において詳細に説明する。
【0032】
さて、図6において、衝突等によってバンパ1aに外力が付加されて矢印S2方向に移動した場合、このバンパ1aの移動に伴って、グリル10の下端縁部10aが、バンパ1aの上端縁部に引きずられる。バンパ1aが矢印S2方向に移動していく途中で、グリル10はバンパ1aから斜め上方に沿った外力F1を受けるため先ず、弾性変形する。そして、更に移動していくと、あるところでグリル10の弾性変形による引張り力がグリル10の上端縁部10bを支持するクリップ11の係合力に打ち勝ってクリップ10bがパネル1bから外れ、グリル10は、矢印S3方向に開放されて元の形状に戻りつつ、図6の点線で示す位置に移動する。
【0033】
次に、図5、図6を参照して、上述のようにグリル10が移動する場合のブラケット20の復元作用について説明する。
【0034】
図5、図6において、グリル10が図6の点線で示す位置P0に移動すると、グリル10の上端縁部10bが、ボス部17とブラケット20の長穴21の内側端部に位置する固定ビス13を介してブラケット20の両端部分を引きずる。ブラケット20の両端部は、このグリル10の引張り力により、ブラケット20をパネル1bに固定する止めネジ25を支点として弾性変形することになる(図5に示す点線で示す形状)。更に、このブラケット両端部の弾性変形に伴って、長穴21の内側端部に位置していたボス部17が外側端部にスライドする。従って、ブラケット20の両端部は、この長穴21の長さ分だけ弾性変形可能となっており、グリル10の上端縁部10bのパネル1bに対する相対移動量を許容できるだけの変形可能な領域を確保している。
【0035】
また、長穴21におけるグリル10の取り付け位置の板厚t2を板厚t3より大きくとることにより、板厚t2側ではボス部17が相対的に移動しにくくなり、グリルの支持性を向上させると共に、板厚が小さくなる板厚t3側ほどボス部17が相対的に移動し易くなるため、より効果的にグリルの破損を防止できる。
【0036】
更に、バンパ1aに付加された外力が解放された場合、バンパ1a及びパネル1bは、共に自らの弾性復元力により元の形状及び位置に復元する。このため、パネル1bに固定されたブラケット20も元の形状に復元するため、グリル10はブラケット20の弾性復元力により、パネルb上の元の位置に復元することになる。
【0037】
以上のように、第1の実施形態によれば、衝突等によりバンパに外力が付加された場合に、グリルの下端縁部より相対的な移動量が大きいグリルの上端縁部において、クリップが外れてグリルの変形による破損を防止し、ブラケットの弾性により外力を吸収することで、外力に対する許容限界を高めることができる。
【0038】
また、バンパ1aに付加された外力が解放された時点で、ブラケット20の弾性復元力により元の位置に復元するので、グリルの破損を防止しつつ、その支持性を向上させることができる。
【0039】
<第2の実施形態>
次に、本発明に係わる第2の実施形態のグリルの取り付け構造について説明する。
【0040】
図7は、本発明の第2の実施形態に係わる自動車のグリル取り付け構造を示す図である。
【0041】
図7において、第2の実施形態に係るグリルの取り付け構造は、パネル1bにスライド孔1cを設けることにより、前述のブラケット20を用いなくともグリル10の上端縁部10bのパネル1bに対する相対移動量を許容するものである。
【0042】
パネル1bとグリル10の上端部とは、このスライド孔1cにおいて段付きボルト15等により締結されている。このスライド孔1cは、長穴となっており、段付きボルト15がスライド量lだけスライド可能となっている。それ以外の構成は、第1の実施形態と同一であるので、同一部材に同じ番号を付与して説明を省略する。
【0043】
次に、第2の実施形態によるグリルの復元作用について説明する。
【0044】
衝突等によってバンパ1aに外力が付加されて矢印S2方向に移動した場合、このバンパ1aの移動に伴って、グリル10の下端縁部10aが、バンパ1aの上端縁部に引きずられる。バンパ1aが矢印S2方向に移動していく途中で、グリル10はバンパ1aから斜め上方に沿った外力F1により押し上げられ、グリル10の上端部を固定する段付きボルト15は、このスライド孔1cに沿って相対的にスライドする。このため、グリル10の上端部は、通常の締結位置P1からスライド後の位置P2に移動する。従って、グリル10の上端部は、このスライド孔1cの長さ分だけグリル10の上端縁部10bのパネル1bに対する相対移動量を許容されるようになっている。
【0045】
更に、バンパ1aに付加された外力が解放された場合、バンパ1a及びパネル1bは、共に自らの弾性復元力により元の形状及び位置に復元する。このため、パネル1bに固定されたグリル10は自らの弾性復元力により、パネルb上の元の位置に復元することになる。
【0046】
以上のように、第2の実施形態によれば、ブラケットを用いなくとも、グリルの変形による破損を防止し、パネル1bに設けたスライド孔1cにより外力を吸収し、外力に対する許容限界を高めることができる。
【0047】
また、バンパ1aに付加された外力が解放された時点で、バンパ1a及びパネル1bが弾性により復元力することで、グリルが相対的に元の位置に復元することになり、グリルの破損を防止しつつ、その支持性を向上させることができる
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で上記各を修正又は変更したものに適用可能である。
【0048】
例えば、上記各実施形態では、バンパ1aとパネル1bが一体的に形成された自動車のグリルの取り付け構造について説明したが、別体構成の自動車でも適用できることは言うまでもない。
【0049】
【効果】
以上説明のように、本発明によれば、バンパに前方から外力が付加されたときにバンパの変形を許容するように、グリルの上端縁部をバンパに対して相対的に移動可能とすることにより、衝突等によりバンパに外力が付加された場合に、グリルの下端縁部より相対的な移動量が大きいグリルの上端縁部において、クリップが外れてグリルの変形による破損を防止し、例えば、グリルとバンパビーム間の隙間が小さいために、グリルの下端縁部にバンパの変形を吸収するスペースが十分に確保できない場合にも有効に対応できる。
また、バンパに付加された外力が解放された時点でバンパの復元に伴いグリルも元の位置に復元するので、グリルの破損を防止しつつ、その支持性を向上させることができる。
【0050】
また、グリルは、その上端縁部において弾性を有するブラケットに取り付け支持されるので、バンパに付加された外力が解放された時点で、ブラケットの弾性復元力により元の位置に復元するので、グリルの破損を防止しつつ、その支持性を向上させることができる。
【0051】
また、ブラケットにおけるグリルの支持部には、バンパの変形を吸収するように、グリルの上端縁部を相対的に移動可能にする長穴が設けられているので、グリルの相対的な移動量を確保できる。
【0052】
また、初期状態での長穴におけるグリルの取り付け位置の剛性は、グリルが相対移動した状態での取り付け位置の剛性より大きく設定されているので、より効果的にグリルの破損を防止しつつ、その支持性を向上させることができる。
【0053】
また、初期状態での長穴におけるグリルの取り付け位置の板厚は、グリルが相対移動した状態での取り付け位置の板厚より大きく設定されているので、長穴に対するボス部の相対移動を板厚が小さい側ほど促進できるため、より効果的にグリルの破損を防止しつつ、その支持性を向上させることができる。
【0054】
また、グリルをその初期状態での取り付け位置に位置決めする突き当て部分を互いに近接して設けたので、弾性を有するブラケットをグリル支持に用いても、バンパとグリルの確実な位置合わせを容易に行うことができる。
【0055】
また、相対移動許容手段は、バンパの上部におけるグリルの支持部に形成され、バンパの変形を吸収するように、グリルの上端縁部を相対的に移動可能にする長穴であるので、より簡単な構成にて、グリルの変形による破損を防止できる。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術に係る自動車のグリル取り付け構造を示す断面図である。
【図2】図1とは異なる従来技術に係る自動車のグリル取り付け構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係わる自動車のグリル取り付け構造を示す図である。
【図4】図3に示すブラケットの形状を示す図である。
【図5】図3のブラケットを矢印B方向から見た図である。
【図6】図3のA−A矢視断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係わる自動車のグリル取り付け構造を示す図である。
【符号の説明】
1…バンパ
6…ボディー
10…グリル
11…クリップ
12…止めネジ
20…ブラケット

Claims (7)

  1. 自動車のフロントバンパに取り付け支持される自動車のグリル取り付け構造であって、
    前記フロントバンパの上端部は車体に取り付け支持されており、
    前記グリルは、その上端縁部及び下端縁部が前記フロントバンパに形成された開口部に取り付け支持されると共に、
    前記グリルには、前記バンパに前方から外力が付加されたときに該バンパの変形を許容すると共に、該バンパへの外力が解放されたときに該バンパの復元に伴い前記グリルも復元するように、前記グリルの上端縁部をバンパに対して相対的に移動可能とする相対移動許容手段が設けられることを特徴とする自動車のグリル取り付け構造。
  2. 前記相対移動許容手段は、弾性を有するブラケットからなり、前記グリルの上端縁部は、該ブラケットに取り付け支持されることを特徴とする請求項1に記載の自動車のグリル取り付け構造。
  3. 前記ブラケットにおける前記グリルの支持部には、前記バンパの変形を吸収するように、前記グリルの上端縁部を相対的に移動可能にする長穴が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自動車のグリル取り付け構造。
  4. 前記グリルの上端縁部が相対移動してない初期状態での前記長穴におけるグリルの取り付け位置の剛性は、該グリルが相対移動した状態での前記長穴におけるグリルの取り付け位置の剛性より大きく設定されていることを特徴とする請求項3に記載の自動車のグリル取り付け構造。
  5. 前記長穴内には、前記グリル側から延設されたボス部が遊嵌され、前記グリルの上端縁部が相対移動してない初期状態での前記長穴におけるグリルの取り付け位置の板厚は、該グリルが相対移動した状態での前記長穴におけるグリルの取り付け位置の板厚より大きく設定されていることを特徴とする請求項3に記載の自動車のグリル取り付け構造。
  6. 前記ブラケットには、前記バンパ及びグリルに当接し、該グリルをその初期状態での取り付け位置に位置決めする突き当て部分を互いに近接して設けられることを特徴とする請求項2に記載の自動車のグリル取り付け構造。
  7. 前記相対移動許容手段は、前記バンパの上部における前記グリルの支持部に形成され、前記バンパの変形を吸収するように、前記グリルの上端縁部を相対的に移動可能にする長穴であることを特徴とする請求項1に記載の自動車のグリル取り付け構造。
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