JP3791039B2 - アルミナゾルおよび記録シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミナゾルおよびアルミナゾルとバインダーからなる塗工液から得られる記録シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アルミニウムイソプロポキシドを加水分解し、得られた沈殿に酸を添加して解膠するアルミナゾルの製造方法が知られている(B.E.Yoldas,Amer.Ceram.Soc.Bull.54,289(1975)など)。あるいは、アルミン酸ナトリウムの水溶液に、酸を加えてアルミナ水和物の沈殿を得て、これを解膠剤とともにオートクレーブ中で加熱して解膠する方法も知られている。
【0003】
このときの解膠剤としては、塩酸、硝酸、硫酸などの無機酸、あるいは有機酸としては酢酸などのカルボン酸が使用されている。通常、アルミナゾルはpHが3.5付近でもっとも粘度が低下するので、解膠時にはこの付近のpHになるように酸が添加される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなアルミナゾルを基材上に塗布し、乾燥させた場合には吸収性が良好でかつ透明性に優れた多孔質ゲル層を形成できるが、塗工層が厚くなった場合には、乾燥時にクラックが発生しやすく厚塗りが困難になる場合があった。また解膠剤として酢酸のような揮発性の酸を使用した場合には、刺激臭があるなどの作業上、製品使用上の問題点があった。本発明は、上記の問題点を解決し、厚塗りが容易で、保存性、塗工性に優れ、さらにゾルを塗工したシートに印字した際のインクのにじみも抑制できるようなアルミナゾルを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、水系溶媒中にアルミナ水和物のコロイド粒子が分散したゾルであって、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ヘキサンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびアミド硫酸からなる群より選ばれるいずれかの、分子内にスルホン酸基を有し1重量%水溶液にしたときのpHが4以下の化合物を含有し、pHが2〜6の範囲にあり、かつ、固形分濃度が15〜30重量%であるアルミナゾルを提供する。
【0006】
分子内にスルホン酸基を有し1重量%水溶液にしたときのpHが4以下の化合物は、アルミナゾルの解膠剤として作用する。分子内にスルホン酸基を有する化合物であっても、タウリン(1重量%水溶液にしたときpH=6.8)のように弱い酸性しか示さないものは解膠作用がないか、あっても弱いため安定したアルミナゾルを得ることができない。解膠剤は、単独で水に溶解して1重量%水溶液にしたときのpHが4以下であることが必要である。pHが3以下である場合はより好ましい。
【0007】
本発明はまた、上記アルミナゾルに、さらに、同一分子内にカルボキシル基およびアミノ基を有する化合物、同一分子内にスルホン酸基およびアミノ基を有する化合物、ホルムアミドおよびアセトアミドから選ばれる化合物を含有するアルミナゾルを提供する。これらの化合物は、アルミナゾルの粘度を低下させるいわゆる減粘剤として作用する。
【0008】
本発明はさらに、上記アルミナゾルにバインダーを混合した塗工液を、塗布乾燥して得られる多孔質層を有する記録シートを提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
解膠剤として使用する化合物として具体的には、ベンゼンスルホン酸(1重量%水溶液にしたときのpH=2.1、以下化合物名の後に括弧書きで示すpHはいずれも1重量%水溶液のpHである)、p−トルエンスルホン酸(pH=2.3)、エチルベンゼンスルホン酸(pH=2.3)、ドデシルベンゼンスルホン酸(pH=2.8)などの芳香族炭化水素のスルホン酸、ヘキサンスルホン酸(pH=1.8)などの脂肪族炭化水素のスルホン酸が例示できる。炭化水素にはスルホン酸基以外の置換基があってもよく、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(pH=1.6)も好適に使用できる。アミド硫酸(H2 NSO3 H、pH=2.0)も好適に使用できる。以下これらの化合物を総称して単にスルホン酸という。スルホン酸は、2種以上を混合して用いてもよい。
【0010】
スルホン酸の使用量は、アルミナ水和物中のアルミニウム原子1モルに対して1〜50ミリモルである。スルホン酸の使用量が1ミリモルに満たない場合には、解膠が充分に進行しないので好ましくない。逆に50ミリモルを超える場合には、ゾルを基材上に塗工したとき、特に厚塗りの場合にクラックが発生しやすく、また塗工工程において腐食性に留意する必要があるなど作業上好ましくない。好ましいスルホン酸の使用量の範囲は、アルミナ水和物中のアルミニウム原子1モルに対して1〜100ミリモルである。特に、p−トルエンスルホン酸の場合2〜40ミリモル、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の場合1〜30ミリモル、アミド硫酸の場合2〜30ミリモルである。
【0011】
スルホン酸はアルミナ水和物の解膠剤として作用し、高い固形分濃度のアルミナゾルを得ることができる。ゾルの固形分濃度は安定性の点で30重量%以下にする。それ以下の濃度のゾルは特に問題なく製造できるが、溶媒を不必要に多量に含まない点で固形分濃度が10重量%以上であることが好ましい。基材上にアルミナ水和物層を形成するための塗工液の原料として用いる場合には、ゾルの固形分濃度は15〜30重量%にする。固形分濃度が15重量%未満の場合は、塗工時にクラックが発生しやすいので好ましくない。固形分濃度が30重量%を超える場合は、ゾルが不安定で容易にゲル化し、塗工性が低下するので好ましくない。特に好ましい固形分濃度は、p−トルエンスルホン酸の場合15〜25重量%、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の場合20〜30重量%、アミド硫酸の場合20〜30重量%である。
【0012】
本発明において、解膠の際に添加する酸としては、スルホン酸単独の場合だけでなく、さらに他の酸を混合して解膠することもできる。たとえば酢酸と混合する場合には、酢酸がスルホン酸に比べて弱酸であるので、ゾルのpHの低下を抑えることができる。酢酸の添加量は、スルホン酸1モルに対して、0.5〜8モルが好ましい。
【0013】
アルミナ水和物は一般式Al23 ・nH2 Oで表されるもので、具体的には結晶性のベーマイト(nは1〜1.5)または水酸化アルミニウム(nは3)または無定形のアルミナ水和物(nは約3)などが挙げられる。特にアルミナ水和物がベーマイトである場合には、ゾルから溶媒を乾燥して得られるゲル体が吸収性が良好であると同時に透明性が良好であるので、記録シートのインク吸収層などの用途に好適に使用できる。
【0014】
アルミナゾルのpHは2〜6の範囲である。pHがこの範囲の外側ではゾルの安定性が損なわれるので好ましくない。より好ましいアルミナゾルのpHは3〜5の範囲である。
【0015】
アルミナ水和物の合成法としては、アルミニウムアルコキシドの加水分解による方法、アルミニウムを含有する無機塩から合成する方法など種々の方法を採用できる。
【0016】
解膠の際の温度は80〜100℃が好ましい。解膠温度が80℃未満の場合には、解膠に長時間を要したり、解膠が不十分になるおそれがあるので好ましくない。解膠温度が100℃を超える場合は、溶媒の蒸気圧が高くなり作業が困難になるおそれがあるので好ましくない。解膠時間は、酸の使用量が多いほど短くなる傾向にあるが、通常10〜72時間程度が適当である。なお、解膠は均質なゾルを得るために撹拌下で行うのが好ましい。
【0017】
本発明において、ゾルが、さらに、同一分子内にカルボキシル基およびアミノ基を有する化合物、同一分子内にスルホン酸基およびアミノ基を有する化合物、ホルムアミドおよびアセトアミドからなる群より選ばれる化合物を含有する場合はゾルの粘度が低下するので好ましい。
【0018】
減粘剤として使用できる化合物のうち、同一分子内にカルボキシル基とアミノ基を有する化合物としては、グリシン、アラニンなどのα−アミノ酸以外に、4−アミノブタン酸、6−アミノヘキサン酸なども含む。同一分子内にカルボキシル基とアミノ基を有する化合物の使用量は、アルミナゾル中のアルミニウム原子1モルに対して1〜30ミリモルが好ましい。
【0019】
同一分子内にスルホン酸基とアミノ基とを有する化合物としては、タウリンが好適である。同一分子内にスルホン酸基とアミノ基とを有する化合物の使用量は、アルミナゾル中のアルミニウム原子1モルに対して5〜50ミリモルが好ましい。ホルムアミドまたはアセトアミドの使用量は、アルミナゾル中のアルミニウム原子1モルに対して20〜200ミリモルが好ましい。
【0020】
このような減粘剤を用いることにより、アルミナゾルの粘度を低下させることができる。逆にいえば、同程度の粘度を有するゾルであれば、より固形分濃度の高いゾルを得ることができる。具体的には、ゾルの固形分濃度を25〜30重量%程度にまで増加させることができる。
【0021】
固形分濃度の高いゾルは、塗工の際に一度に厚い塗工層を形成する場合に有利である。すなわち、塗工方法にもよるが、塗工に適した塗工液の粘度範囲があり、そのときの塗工量も大体決まっている。したがって、一度に付与できる塗工液の量も限定されるから、固形分濃度の高いゾルを用いるほど、塗工厚の大きな塗膜を得ることができる。また、固形分濃度の高いゾルほど、乾燥の際の体積収縮が小さいので、塗工膜のクラックの発生が起こりにくい。
【0022】
ゾル粒子の形態は結晶の1次粒子である必要はなく、2次粒子であってもよい。たとえば、ベーマイトゾルの場合、2次粒子径は300nm以下であることが好ましい。2次粒子径が300nmを超える場合には、ゲル化した際の透明性が減少するおそれがあるので好ましくない。2次粒子径は200nm以下である場合はさらに好ましい。2次粒子径は、たとえばレーザー光の散乱などを利用して測定できる。
【0023】
ベーマイトゾルを記録シートのインク吸収層などに使用する場合、ベーマイト1次粒子の(010)面に垂直な方向の結晶の厚さが6nm以上であることが好ましい。この厚さが6nm未満である場合、基材に塗布して得られるゲル層に形成される細孔径が小さくなり記録シートに必要な吸収性が得られなくなるおそれがあるので好ましくない。この厚さが7〜10nmである場合はさらに好ましい。この厚さが10nmを超える場合は、ゲル層の透明性が減少しヘイズが大きくなるおそれがあるので好ましくない。
【0024】
本発明のアルミナゾルは、種々の用途に利用でき、特に基材上にアルミナゲル質の塗工層を形成する目的に好適に利用できる。たとえば、紙やプラスチックフィルムのような基材上に塗布乾燥して、アルミナゲル質の多孔質層を形成することにより、インクジェット方式のようなインクを多量に用いる記録方式に好適な記録シートを得ることができる。基材としては、他に布なども使用できる。
【0025】
インクジェットプリンタ用の塗工液として用いる場合、芳香族系スルホン酸は塗工後の乾燥時などに、たとえば分解して着色するおそれがあるので、高品位の記録を行いたい場合には好ましくない。この目的で使用するには、アルミナゾルの解膠剤は2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸またはアミド硫酸が好適である。
【0026】
アルミナゾルを基材上に塗布して記録媒体のためのインク受容層を形成する場合には、ゾルにバインダーを添加するのが好ましい。バインダーとしては、ポリビニルアルコールおよびその変性物、でんぷんやその変性物、スチレンブタジエンゴム(SBR)ラテックス、ニトリルブタジエンゴム(NBR)ラテックス、ヒドロキシセルロース、ポリビニルピロリドン等の有機物を使用できる。バインダーの使用量は、少なすぎるとインク受容層の強度が不充分になるおそれがあり、多すぎるとインクの吸収量や色素の担持量が低くなるおそれがあるので、アルミナ水和物の5〜50重量%程度が好ましい。
【0027】
【実施例】
例1〜4
容量2リットルのガラス製反応器(バッフル付きセパラブル平底フラスコ、撹拌翼、温度計、凝縮器付き)に、イオン交換水810gとイソプロパノール676gを仕込み、マントルヒーターにより液温を75℃に加熱した。撹拌しながらアルミニウムイソプロポキシド306gを添加し、撹拌速度600rpm、液温75〜80℃で20時間加水分解した。次いで、イオン交換水400gを添加しながら溶媒として用いたイソプロパノールおよび加水分解で生成したイソプロパノールを留去した。この結果、固形分濃度が10重量%のベーマイトのスラリーが得られた。このとき液温は95℃になった。
【0028】
このスラリーを4バッチ作製し、10重量%のアミド硫酸水溶液をベーマイト中のアルミニウム原子1モルに対してアミド硫酸が表1に示す量になるように、それぞれ添加した。次に15時間95℃に保持して解膠を行った。さらにこの液を濃縮して透明なゾルを得た。それぞれのゾルの固形分濃度、25℃でのpH、粘度を表1に示す。またこのゾルの140℃乾燥物は粉末X線回折によるとベーマイト結晶からなり結晶粒子の(010)面に垂直な方向の結晶厚さは8.1nmであった。
【0029】
【表1】
Figure 0003791039
【0030】
例5
アミド硫酸に代えて、20重量%のp−トルエンスルホン酸水溶液13.5g(ベーマイト中のアルミニウム原子1モルに対して10.5ミリモル)を添加した以外は例1と同様にしてゾルを得た。このゾルを分散処理後、さらに濃縮して固形分濃度25重量%の透明なゾルを得た。このゾルのpHは25℃で4.7で、粘度は0.120Pa・sであった。
【0031】
例6
アミド硫酸に代えて、20重量%の2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸水溶液18g(ベーマイト中のアルミニウム原子1モルに対して11.6ミリモル)を添加した以外は例1と同様にしてゾルを得た。このゾルを分散処理後、さらに濃縮して固形分濃度25重量%の透明なゾルを得た。このゾルのpHは25℃で4.8で、粘度は0.070Pa・sであった。
【0032】
例7〜9
アミド硫酸に代えて、表2の化合物をベーマイト中のアルミニウム原子1モルに対して10ミリモル添加した以外は、例1と同様にしてゾルを得た。このゾルを分散処理後、さらに濃縮して表2に示す固形分濃度の透明なゾルを得た。このゾルの25℃におけるpHと粘度をあわせて表2に示す。
【0033】
【表2】
Figure 0003791039
【0034】
例10〜13
例1のスラリーに、10重量%のアミド硫酸水溶液18gを添加して、15時間95℃に保持して解膠を行った。さらに6−アミノヘキサン酸の10%水溶液を、ベーマイト中のアルミニウム原子1モルに対して表3に示す量になるよう添加した。次に、この液を濃縮して透明なゾルを得た。これらのゾルの固形分濃度、25℃でのpH、粘度を表3に示す。
【0035】
【表3】
Figure 0003791039
【0036】
例14〜19
6−アミノヘキサン酸に代えて、表の化合物をベーマイト中のアルミニウム原子1モルに対して表に示す量用いた以外は、例10と同様にして透明なアルミナゾルを得た。これらのゾルの固形分濃度、25℃でのpH、粘度を表4に示す。
【0037】
【表4】
Figure 0003791039
【0038】
例20(比較例)
アミド硫酸に代えて酢酸を9g用いた以外は例1と同様にして固形分濃度18重量%のゾルを得た。このゾルのpHは25℃で4.7で、粘度は0.070Pa・sであった。このゾルをさらに固形分を20重量%にまで濃縮すると不安定となり、ゲル化した。
【0039】
[記録シートの作製]
例1〜20のアルミナゾル100gに、ポリビニルアルコール(クラレ社製、124H)の10重量%水溶液をそれぞれ固形分基準でベーマイトに対し12重量%添加して塗工液を調製した。この塗工液を厚さ100μmの透明なポリエチレンテレフタレートフィルム上に、乾燥後の膜厚が25μmになるようにバーコーターで塗布し乾燥した。乾燥後に塗膜の様子を観察したところ、例1〜19のアルミナゾルを用いた場合には透明でクラックのない均質な塗膜が得られていた。例20のアルミナゾルを用いたものには、部分的に乾燥時に発生したと思われる微少なクラックが見られた。また、例1〜19のアルミナゾルを用いた記録シートは無臭であるのに対し、例20のアルミナゾルを用いた記録シートは若干の酢酸臭があった。
【0040】
[印刷評価]
水溶性染料を含有したインクを用いて、インクジェットプリンターによりカラー(シアン、イエロー、マゼンタ、ブラック)のテストパターンを印字した。印字後、室内に1週間放置してもインクのにじみは観察されなかった。
【0041】
【発明の効果】
本発明のアルミナゾルは、固形分濃度が高い場合でも安定で、公知のアルミナゾルに比べて高濃度のアルミナゾルが得られる。本発明のアルミナゾルを基材上に塗布し乾燥させた場合には、吸収性が良好でかつ透明性に優れる多孔質ゲル層を形成できる。本発明のアルミナゾルは、保存性、塗工安定性に優れ、乾燥時にクラックが発生することがなく容易に厚塗りができる。また、刺激臭など作業上の問題もなく、このゾルを塗工したシートに印字した場合、シート上でのインクのにじみも観察されないという優れた特徴を有する。

Claims (7)

  1. 水系溶媒中にアルミナ水和物のコロイド粒子が分散したゾルであって、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ヘキサンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびアミド硫酸からなる群より選ばれるいずれかの、分子内にスルホン酸基を有し1重量%水溶液にしたときのpHが4以下の化合物を含有し、pHが2〜6の範囲にあり、かつ、固形分濃度が15〜30重量%であるアルミナゾル。
  2. アルミナ水和物がベーマイトである請求項1に記載のアルミナゾル。
  3. 分子内にスルホン酸基を有し1重量%水溶液にしたときのpHが4以下の化合物が、アミド硫酸である請求項1または2に記載のアルミナゾル。
  4. 同一分子内にカルボキシル基およびアミノ基を有する化合物、同一分子内にスルホン酸基およびアミノ基を有する化合物、ホルムアミド、およびアセトアミドからなる群より選ばれる1以上をさらに含有する請求項1〜3のいずれかに記載のアルミナゾル。
  5. 水系溶媒中にアルミナ水和物のコロイド粒子が分散したゾルであって、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ヘキサンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびアミド硫酸からなる群より選ばれるいずれかの、分子内にスルホン酸基を有し1重量%水溶液にしたときのpHが4以下の化合物を含有し、pHが2〜6の範囲にあり、かつ、固形分濃度が15〜30重量%であるアルミナゾルにバインダーを混合した塗工液を、塗布乾燥して得られる多孔質層を有する記録シート。
  6. アルミナ水和物がベーマイトである請求項に記載の記録シート。
  7. 分子内にスルホン酸基を有し1重量%水溶液にしたときのpHが4以下の化合物が、アミド硫酸である請求項5または6に記載の記録シート。
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