JP2001088435A - インクジェット記録媒体 - Google Patents

インクジェット記録媒体

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JP2001088435A
JP2001088435A JP26878799A JP26878799A JP2001088435A JP 2001088435 A JP2001088435 A JP 2001088435A JP 26878799 A JP26878799 A JP 26878799A JP 26878799 A JP26878799 A JP 26878799A JP 2001088435 A JP2001088435 A JP 2001088435A
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JP
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ink
group
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jet recording
ink jet
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JP26878799A
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English (en)
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Atsushi Urasaki
淳 浦崎
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】インクジェット記録された画像部分の耐水性が
向上したインクジェット記録媒体およびその製造方法を
提供することである。 【解決手段】擬ベーマイト構造のアルミナ水和物、γ型
酸化アルミニウム結晶および気相法により合成された非
晶性シリカから選択される無機微粒子と下記式1で表さ
れるホスホニウム化合物を少なくとも1種含有する塗被
液を塗工して形成されるインクジェット記録媒体。 式中R、R、Rはアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、アルケニル基、シクロアルケニル基、
ヘテロ環残基を表し、これらは更に置換されていてもよ
い。mは1以上の整数を表し、LはP原子と炭素原子で
結合するm価の有機基を表し、nは、1乃至3の整数を
表し、Xはn価の陰イオンを表し、XとLとは連結して
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式を利用したプリンタやプロッタに使用される記録
媒体に関するものであり、特に水溶性インクを用いたイ
ンクジェット記録に好適なインクジェット記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンタやプロッ
タの目ざましい進歩により、フルカラーでしかも高精細
な画像が容易に得られるようになってきた。これに伴
い、従来からあるインクジェット記録用の上質紙や塗工
紙以外のインクジェット記録媒体の開発が切望されてい
る。
【0003】インクジェット記録方式は、種々の作動原
理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙等の記録媒体
に吸収させ、画像・文字等の記録を行なうものである。
インクジェットプリンタやプロッタは、高速印字性や低
騒音性に優れ、記録パターンの融通性が大きく、現像−
定着が不要等の特長があり、複雑な画像を正確、且つ迅
速に形成することができる点で注目されている。特にコ
ンピュータにより作成した文字や各種図形等の画像情報
のハードコピー作成装置として、種々の用途において、
近年急速に普及している。又、複数個のインクノズルを
使用することにより、多色記録を行うことも容易であ
る。多色インクジェット方式により、形成されるカラー
画像は、製版方式による多色印刷やカラー写真方式によ
る印画に比較して、遜色のない記録を得ることが可能で
あり、更に作成部数が少ない用途においては、印刷技術
や写真技術によるよりも安価で済むことから広く応用さ
れつつある。
【0004】最近では、銀塩写真の画像に匹敵する高精
細な画像を出力できるインクジェットプリンタ等が安価
で市販されている。インクジェット記録媒体は、銀塩写
真方式と比べ同品質の画像が得られながら非常に安価で
あることから、大面積の画像が必要な電飾看板や商品見
本等で表示画像を頻繁に取り替える利用者にとって経済
的に大きなメリットがある。また、最近一般的になって
きたパーソナルコンピュータ上で画像を作成し、これを
プリントアウトを見ながら配色やレイアウトを訂正する
ことは従来の銀塩写真方式では全く無理であったがイン
クジェット記録ではこのような操作が気軽にできるとい
う長所もある。
【0005】インクジェットプリンタやプロッタの利用
分野として、最近、特に注目されているものとしては、
写真に近い画質が要求される印刷分野におけるカラー版
下の作製やデザイン部門でのデザインイメージのアウト
プット等のフルカラー画像記録等や、コンピュータで作
成した画像情報をインクジェットプリンタにより透明な
記録媒体に記録し、会議のプレゼンテーション等でOH
P(オーバーヘッドプロジェクタ)で利用する等があ
る。
【0006】上述した、インクジェットプリンタやプロ
ッタの利用分野からの要望や、インクジェットプリンタ
やプロッタの普及に伴い、記録媒体に対する要望が多様
化し、例えば、銀塩カラー写真並の高い光沢表面を有す
る、優れた外観適性を備えた記録媒体、OHPフィルム
として使用可能な透明性の高い記録媒体などが要望され
ている。
【0007】インクジェット記録方式で使用される記録
媒体としては、通常の印刷、或は筆記用上質紙やコーテ
ッド紙を用いることができる様に、装置やインク組成の
面から努力がなされてきた。しかし、高速化・高精細
化、或はフルカラー化等インクジェット記録装置の性能
の向上や用途の拡大に伴い、記録媒体に対しても、より
高度な特性が要求されるようになった。即ち、当該記録
媒体としては、印字ドットの濃度が高く、色調が明るく
鮮やかであること、インクの吸収が速くて、印字ドット
が重なった場合においてもインクが流れ出したり滲んだ
りしないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要以上
に大きくなく、且つ周辺が滑らかでぼやけないこと等が
要求される。特に、カラー記録の場合は、イエロー・マ
ゼンタ・シアン・ブラックの単色記録だけでなく、これ
らの色を重ねる重色記録がなされ、インク吸収量が更に
多くなるために極めて厳しい性能が要求される。
【0008】インク吸収速度が速く、透明性、光沢性を
高めたインクジェット記録媒体としては、近年、無機微
粒子を用いたインクジェット記録媒体が開示されてい
る。例えば、アルミナ水和物を用いたインクジェット記
録媒体は、特公平3−24906号公報、特開平2−2
76671号公報、同3−67684号公報、同3−2
15082号公報、同3−251488号公報、同4−
67986号公報、同4−263983号公報および同
5−16517号公報等に、酸化アルミニウムを用いた
インクジェット記録媒体は、特開平9−48173号公
報および同9−272257号公報等に、シリカを用い
たインクジェット記録媒体では、特開昭60−2043
90号公報、同63−252779号公報、特開平1−
108083号公報、同3−27976号公報、同5−
278324号公報、同8−269893号公報および
同10−81064号公報等に記載されている。
【0009】このような記録媒体は、無機微粒子の多孔
質性を利用し、インクを吸収するための空隙をもった層
をインク吸収層としている。インク吸収層に形成されて
いる空隙中に、ノズルより吐出されたインクが、毛細管
現象によって導入され画像を形成している。
【0010】無機微粒子の多孔質性を利用し、インク吸
収層を構成しているインクジェット記録媒体は、欠点と
して、画像の耐水性が弱いものであった。すなわち、イ
ンクジェット記録媒体の表面が水と接触すると、既に毛
細管現象によって導入され、画像を形成していたインク
が溶出し、画像の滲みや、画像濃度の低下を招くもので
あった。特に水溶性染料インクを用いる場合には著し
い。
【0011】画像の耐水性を向上させるには、水溶性染
料がアニオン性であるため、一般にカチオン性化合物を
インク吸収層中に含有させる方法が採られる。例えば、
特開昭57−120486号公報や同57−12977
8号公報には、ポリエチレンイミンおよびその共重合体
が提案されている。特開昭59−20696号公報、同
60−109894号公報および同61−74880号
公報では、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライ
ド等のカチオン性高分子化合物や水溶性金属塩を用いる
方法が開示されている。特公平6−92190号公報に
は、アクリルアミドと4級塩とをモノマー単位として含
有する共重合体が開示されている。しかし、いずれの方
法も耐水性が不十分であり、また耐候性に悪影響を与え
ていた。特に、インク吸収層が無機微粒子から構成され
る場合、イオン性の化合物が共存すると無機微粒子は凝
集し、インク吸収層を形成する塗被液の保存性が低下す
るなどの問題が多く、未だ良好手段は見出されていな
い。
【0012】特開平7−1830号公報には、ホスホニ
ウム化合物、任意の顔料および任意のバインダーからな
るインクジェット記録用記録シートが開示されている。
同公報の実施例では、ホスホニウム化合物を2重量%含
んだ溶液中に、シート材を浸漬被覆し、得られたシート
材の画像の耐水性を記載している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、イン
クジェット記録方式で形成された画像の耐水性を向上さ
せることである。すなわち、インクジェット吸収層に記
録された画像が、水と接触しても、インクが溶出するこ
となく、滲みや濃度低下を招かないインクジェット記録
媒体を提供することである。また無機微粒子を含有する
塗被液が凝集することなくインク吸収層を形成したイン
クジェット記録媒体を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を解決する
ために鋭意検討した結果、擬ベーマイト構造のアルミナ
水和物、γ型酸化アルミニウム結晶および気相法により
合成された非晶性シリカから選択される無機微粒子を少
なくとも1種含有し、且つ下記一般式1で表されるホス
ホニウム化合物を少なくとも1種含有することを特徴と
するインク吸収層をもったインクジェット記録媒体によ
って解決できた。
【0015】
【化2】
【0016】式中R1、R2、R3はアルキル基、シクロ
アルキル基、アリール基、アルケニル基、シクロアルケ
ニル基、ヘテロ環残基を表し、これらは更に置換されて
いてもよい。mは1以上の整数を表し、LはP原子と炭
素数原子で結合するm価の有機基を表し、nは、1乃至
3の整数を表し、Xはn価の陰イオンを表し、XとLと
は連結してもよい。
【0017】好ましい態様は、擬ベーマイト構造のアル
ミナ水和物、γ型酸化アルミニウム結晶および気相法に
より合成された非晶性シリカから選択される少なくとも
1種の無機微粒子、一般式1で表される少なくとも1種
のホスホニウム化合物およびバインダーとを含有する塗
被液を支持体上に塗工後に乾燥し、インク吸収層を設け
たインクジェット記録媒体である。
【0018】好ましくは、LがP原子間を連結する2価
の有機基から選ばれるホスホニウム化合物であり、更に
好適には、LがP原子間を連結する2価の脂肪族系有機
基から選ばれるホスホニウム化合物である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の優れた画像の耐水化作用
を発現する化合物は、一般式1に示される化合物であ
る。一般式1に於いて、R1、R2、R3で表される基の
例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、オ
クチル基、2−エチルヘキシル基、ドデシル基、ヘキサ
デシル基、オクタデシル基などの直鎖または分枝状のア
ルキル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基などのシクロアルキル基、フェニル基、ナ
フチル基、フェナントリル基などのアリール基、アリル
基、ビニル基、5−ヘキセニル基などのアルケニル基、
シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基などのシクロ
アルケニル基、ピリジル基、キノリル基、フリル基、イ
ミダゾリル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、ベン
ゾトリアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、モルホリニル
基、ピリミジル基、ピロリジル基などのヘテロ環残基が
挙げられる。これらの基上に置換できる置換基の例とし
ては、R1、R2、R3で表される基の他に、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原
子、ニトロ基、1、2、3級アミノ基、アルキルまたは
アリールエーテル基、アルキルまたはアリールチオエー
テル基、カルボアミド基、カルバモイル基、スルホンア
ミド基、スルファモイル基、ヒドロキシル基、スルホキ
シ基、スルホニル基、カルボキシル基、スルホン酸基、
シアノ基またはカルボニル基などが挙げられる。
【0020】Lで表される基の例としては、R1、R2
3と同義の基の他に、トリメチレン基、テトラメチレ
ン基、ヘキサメチレン基、ペンタメチレン基、オクタメ
チレン基、ドデカメチレン基など2価の飽和脂肪族有機
基、プロペニレン基、ペンテニレン基、オクタニレン基
など2価の不飽和脂肪族有機基、フェニレン基、ビフェ
ニレン基、ナフチレン基など2価の芳香族基、トリメチ
レンメチル基、テトラメチレンメチル基などの多価脂肪
族有機基、フェニレン−1,3,5−トルイル基、フェ
ニレン−1,2,4,5−テトライル基などの多価芳香
族基などが挙げられる。Xで表される陰イオンの例とし
ては、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオンなどのハ
ロゲンイオン、アセテートイオン、オキサレートイオ
ン、フマレートイオン、ベンゾエートイオンなどのカル
ボキシレートイオン、p−トルエンスルホネート、メタ
ンスルホネート、ブタンスルホネート、ベンゼンスルホ
ネートなどのスルホネートイオン、硫酸イオン、過塩素
酸イオン、炭酸イオン、硝酸イオンなどが挙げられる。
【0021】
【化3】
【0022】一般式1で表されるホスホニウム化合物に
うち、好ましいものは、mが1または2を表し、LがR
1、R2、R3と同義の基のうち炭素数20以下の基、ま
たは2個のP原子と間を結合する炭素数20以下の2価
の有機基を表し、nが1または2を表し、Xが1価また
は2価の陰イオンを表すものであり、XとLとは連結し
てもよい。
【0023】特に好ましくは、mが2であり、2個のP
原子間を結合するLが、2価の脂肪族有機基ないし2価
の芳香族有機基から選ばれるホスホニウム化合物であ
る。最も好ましくは、Lが2価の脂肪族有機基から選択
されるホスホニウム化合物である。
【0024】mが1である1価のホスホニウム化合物を
含有するインク吸収層を持ったインクジェット記録媒体
では、インクの溶出が抑制され、画像の耐水性を高める
ことができる。しかし、湿気による画像の滲みを抑制す
る様な、更に画像の耐水性を高めるためにはmが2以上
であることが好ましい。一方、mが3以上であると無機
微粒子を凝集させ、塗被液中に安定して分散し共存する
ことが困難となる場合がある。
【0025】本発明の一般式1で表される化合物の多く
は、アルドリッチ・ケミカルや東京化成などより試薬と
して市販されている。一般的な合成法としては、ホスフ
ィン酸類をハロゲン化アルキル類、スルホン酸エステル
などのアルキル化剤と反応させる方法、あるいはホスホ
ニウム塩類の対陰イオンを常法により交換する方法があ
る。
【0026】以下に具体例を下記に列記するが、本発明
で用いる化合物はこれらに限定されない。
【0027】
【化4】
【0028】
【化5】
【0029】
【化6】
【0030】
【化7】
【0031】
【化8】
【0032】
【化9】
【0033】
【化10】
【0034】
【化11】
【0035】
【化12】
【0036】
【化13】
【0037】
【化14】
【0038】
【化15】
【0039】
【化16】
【0040】
【化17】
【0041】
【化18】
【0042】
【化19】
【0043】
【化20】
【0044】
【化21】
【0045】
【化22】
【0046】
【化23】
【0047】これらのホスホニウム化合物は、インク吸
収層中に、単位平方メートル当たり0.05〜5g含有
する様に添加するのがよい。好ましくは単位平方メート
ル当たり0.3〜2gである。
【0048】一般式1で表されるホスホニウム化合物の
単位平方メートル当たりの含有量が、前記の範囲に満た
ないとき耐水性が不十分であり、越えるときはインク吸
収層に割れや亀裂が入り易い傾向を与える。
【0049】本発明における無機微粒子は、擬ベーマイ
ト構造のアルミナ水和物、γ型酸化アルミニウム結晶お
よび気相法により合成された非晶性シリカから選択され
る。
【0050】本発明におけるアルミナ水和物は、下記の
一般式により表すことができる。 Al23・yH2O アルミナ水和物は組成や結晶形態の違いにより、ジプサ
イト、バイアライト、ノルストランダイト、ベーマイ
ト、ベーマイトゲル(擬ベーマイト)、ジアスポアおよ
び無定形非晶質等に分類される。中でもベーマイトおよ
び擬ベーマイトは、上記の式中のyの値が1である場合
はベーマイト構造のアルミナ水和物を表し、yが1を越
え3未満である場合は擬ベーマイト構造のアルミナ水和
物を表す。yが3以上では非晶質構造のアルミナ水和物
を表す。本発明に用いられるアルミナ水和物は、少なく
ともyが1を越え3未満の擬ベーマイト構造を有するア
ルミナ水和物である。
【0051】アルミナ水和物が十分なインク吸収速度を
有するには、アルミナ水和物の平均細孔半径が1乃至1
0nmであることが好ましく、特に、3乃至7nmであ
ることが好ましい。細孔半径が小さすぎるとインクの吸
収が困難となり、細孔半径が大きすぎると、インク中の
染料の定着が悪くなり画像の滲みが発生する。
【0052】アルミナ水和物が十分なインク吸収容量を
有するには、アルミナ水和物の細孔容積が0.3乃至
0.8ml/gの範囲であることが好ましく、特に、
0.4乃至0.6ml/gの範囲であることが好まし
い。インク吸収層の細孔容積が大きい場合にはインク吸
収層にひび割れや粉落ちが発生し、細孔容積が小さい場
合にはインクの吸収が遅くなる。更に、単位面積当たり
のインク吸収層の溶媒吸収量は5ml/m2以上、特に
10ml/m2以上であることが好ましい。単位面積当
たりの溶媒吸収量が小さい場合には、特に多色印刷を実
施した場合にインクが溢れることがある。
【0053】アルミナ水和物がインク中の染料を十分に
吸収し、定着するにはBET比表面積が70乃至300
2/gの範囲であることが好ましい。BET比表面積
が大きすぎると細孔径分布が大きい方へ片寄って、イン
ク中の染料の定着効率が悪くなり、画像の滲みが発生す
る。逆に、BET比表面積が小さすぎるとアルミナ水和
物の分散が困難となる。
【0054】アルミナ水和物の形状は、平板状、繊維
状、針状、球状、棒状等のいずれでもよく、インク吸収
性の観点から好ましい形状は平板状である。平板状のア
ルミナ水和物は、平均アスペクト比3〜8であり、好ま
しくは平均アスペクト比が3〜6である。アスペクト比
は、粒子の「厚さ」に対する「直径」の比で表される。
ここで粒子の直径とは、アルミナ水和物を電子顕微鏡で
観察したときの粒子の投影面積に等しい円の直径を表
す。アスペクト比が上記の範囲より小さい場合は、イン
ク吸収層の細孔径分布が狭くなり、インク吸収性が低下
する。一方アスペクト比が上記の範囲を超える場合は、
粒子を揃えてアルミナ水和物を製造することが困難とな
る。
【0055】アルミナ水和物は、アルコキシド法やpH
スウィング法など化学的方法によって得ることができ
る。(株)フジテクノシステム発行、斉藤進六監修、
『超微粒子ハンドブック』(1990)などに記載され
ている微粒子合成法を参考にできる。アルミナ水和物
は、触媒化成工業(株)のカタロイドシリーズ、日産化
学工業(株)のアルミナゾルなどが市販されている。
【0056】本発明に用いられるγ型酸化アルミニウム
結晶微粒子は、酸化アルミニウムの種々の結晶型が存在
する中、熱力学的に安定なα型結晶と不安定なγ型結晶
の2種類に大別できる内のγ型結晶である。更に結晶学
的に分類すると、γグループとδグループに分けること
ができる。δグループの結晶形態を有する微粒子の方が
好ましい。
【0057】γ型結晶微粒子の酸化アルミニウムは、1
次粒子の平均粒子径を10nm程度にまで小さくするこ
とが可能であるが、一般に、1次粒子は2次凝集形態
(以下、2次粒子と記す)を形成して、数千から数万n
mにまで粒子径が大きくなる。このような大粒子径のγ
型アルミナ結晶微粒子を使用すると、インク吸収層の印
字性、吸収性は良好であるものの、透明性に欠け、イン
ク吸収層に塗膜欠陥が発生しやすくなる。一次粒子の平
均粒子径は、20nm未満であることが好ましい。20
nmを越える一次粒子からなる2次粒子を使用すると、
インク吸収層の脆弱性が増し、塗膜欠陥が非常に発生し
やすくなる。
【0058】γ型酸化アルミニウム結晶微粒子を得るに
は、通常、2次粒子にあるγ型酸化アルミニウム結晶を
ビーズミルや超音波ホモジナイザー、高圧式ホモジナイ
ザー等の粉砕手段によって、平均粒子径が200nm以
下、好ましくは100nm以下の超微粒子になるまで粉
砕する。平均粒子径が200nmを越えると、インク吸
収性は増加するが、被膜が脆く、透明性が低下する。粉
砕手段としては、超音波ホモジナイザーや高圧式ホモジ
ナイザーを用いる方法が好ましく、ビーズミル等の他の
粉砕方法では、γ型酸化アルミニウム結晶が硬い結晶で
あるために、粉砕容器から異物が混入しやすく、インク
吸収層の透明性の低下や欠陥の発生の原因となる。γ型
酸化アルミニウム結晶微粒子は、インク吸収性に優れ、
乾燥性、インク定着性等の印字品質もよく、超微粒子化
することで、高比率でインク吸収層に含有させても透明
性に優れたインクジェット記録媒体を得ることができ
る。
【0059】γ型酸化アルミニウム結晶微粒子は、市販
品として、δグループに属する酸化アルミニウムC(日
本アエロジル(株)製)、γグループの属するAKP−
G015(住友化学(株)製)などとして入手できる。
【0060】本発明におけるシリカ微粒子は非晶性シリ
カであり、乾量基準でSiO2約93%以上、Al23
約5%以下、Na2O約5%以下から構成される微粒子
であり、いわゆるホワイトカーボン、シリカゲルや微粉
末シリカなどである。シリカ微粒子の製造方法として
は、液相法、粉砕固相法、晶析固相法および気相法があ
る。液相法とは、いわゆる液中に存在する珪酸化合物等
を、化学変化または物理変化によって固体状態に析出さ
せる微粒子製造方法である。粉砕固相法とはシリカ固体
を機械的に粉砕する方法であり、晶析固相法とは溶融や
固体の相転移などを利用した微粒子製造方法である。気
相法とは、揮発性金属化合物の蒸気の熱分解や、原材料
の加熱、蒸発、生成した気相種の冷却、凝縮による微粒
子製造方法である。
【0061】本発明で用いられるシリカ微粒子は、上記
の気相法により合成された非晶性シリカ微粒子であり、
市販されている製品としてはアエロジル(デグサ社)が
該当する。
【0062】気相法による合成された非晶性シリカ微粒
子の比表面積は、BET法の測定で、100m2/g以
上が好ましく、150〜300m2/gがより好まし
い。比表面積が100m2/g未満ではインク吸収性に
劣り、また比表面積が大き過ぎると、塗被液のチキソト
ロピーが強く取り扱いが困難となる。
【0063】気相法により合成された非晶性シリカ微粒
子は、特に一次粒子の平均粒径が7乃至80nmである
ものが好ましい。一次粒子径が7nm未満である場合に
は、取り扱い性が難しく、80nmを越える場合には光
沢の低下が著しい。ここでいう一次粒子の平均粒子径
は、それを電子顕微鏡で撮影したときの平均投影面積を
測定し、これを円に換算したときの直径を表す。
【0064】前記のBET法とは、気相吸着法による粉
体の表面積測定法の一つであり、吸着等温線から1gの
試料の持つ総表面積、すなわち比表面積を求める方法で
ある。通常吸着気体としては、窒素ガスが多く用いら
れ、吸着量を被吸着気体の圧、または容積の変化から測
定する方法が最も一般的である。多分子吸着の等温線を
表すのに最も著名なものは、Brunauer−Emm
ett−Tellerの式であって、BET式と呼ばれ
表面積決定に広く用いられている。BET式に基づいて
吸着量を求める吸着分子1個が表面で占める面積を掛け
て、表面積が得られる。
【0065】これらの無機微粒子のインク吸収層中の含
有量は、インク吸収性の面より多い方がよく、単位平方
メートル当たり20g以上が好ましい。また塗工安定性
の面では50g以下が好ましい。
【0066】一般に、水溶液中に分散された無機微粒子
は不安定であり、無機微粒子の表面水酸基の解離ないし
水和によって生じる電荷によって、微粒子間に斥力が発
生し分散安定化している。しかし、イオン性化合物が液
中に存在すると表面電荷が緩和され、無機微粒子は凝集
する。
【0067】本発明に用いられる無機微粒子とホスホニ
ウム化合物とは、支持体上にインク吸収層を形成するた
めの塗被液として、無機微粒子が凝集することなく分散
液として存在することができる。
【0068】本発明のインクジェット記録媒体は、擬ベ
ーマイト構造のアルミナ水和物、γ型酸化アルミニウム
結晶および気相法により合成された非晶性シリカから選
択される無機微粒子と、前記ホスホニウム化合物および
任意のバインダーを含有する塗被液を支持体上に塗工
し、インク吸収層を形成させることによって得られるこ
とが好ましい。
【0069】本発明におけるバインダーとしては、例え
ば酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、デキス
トリンなどの澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、カ
ゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコールお
よびその誘導体、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタ
ジェン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジェン共
重合体などの共役ジェン系共重合体ラテックス、アクリ
ル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体また
は共重合体などのアクリル系重合体である。好ましいバ
インダーとしてはポリビニルアルコールである。バイン
ダーの添加量としては、無機微粒子100重量部に対し
て、5〜30重量部を添加するのがよい。好ましくは、
8〜20重量部である。
【0070】更に、本発明のインクジェット記録媒体を
製造するための塗被液には、必要に応じて、界面活性
剤、着色染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、分散剤、消
泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白色剤、粘度安定
剤、pH調整剤など公知の各種添加剤を含むことが出来
る。
【0071】また、インクジェット記録媒体のインク吸
収層は、支持体の少なくとも片面に設けられるが、カー
ルを防止する等の目的で、支持体の両面に設けてもよ
い。
【0072】本発明におけるインク吸収層を形成する塗
被液の塗工方法としては、例えば、スライドホッパー方
式、カーテン方式、エクストルージョン方式、エアナイ
フ方式、ロールコーティング方式、ロッドバーコーティ
ング方式等の通常用いられている塗布方法が用いられ
る。
【0073】本発明においてインクジェット記録媒体の
支持体には、一般に、紙、熱可塑性フィルム、樹脂被覆
紙、コーテッド紙などが用いられる。これ以外にも、ガ
ラス板、銅板、アルミ板、蒸着紙、蒸着フィルム、布な
どを支持体とすることが出来る。
【0074】本発明に用いられる支持体には、インク吸
収層と支持体との接着性向上等の目的でアンカー層を設
けてもよい。アンカー層にはゼラチン等の親水性バイン
ダー、ブチラール樹脂等の溶剤可溶性バインダー、ま
た、ラテックス、顔料、界面活性剤等を適宜組み合わせ
て添加せしめることができる。
【0075】本発明に用いられる支持体には、帯電防止
性、搬送性、カール防止性、筆記性、糊付け性等のため
に、各種のバックコート層を塗設することができる。バ
ックコート層には、無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、
親水性バインダー、ラテックス、顔料、滑剤、界面活性
剤等を適宜組み合わせて添加せしめることができる。
【0076】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限定されるものではない。
【0077】無機微粒子配合液1 アルミナゾル−520(日産化学工業(株)製、擬ベー
マイト構造のアルミナ水和物、20重量%溶液)100
重量部に対し、15重量%のPVA624(クラレ製ポ
リビニルアルコール、ケン化度93%、重合度240
0)水溶液および15重量%のPVA235(クラレ製
ポリビニルアルコール、ケン化度88%、重合度350
0)水溶液をそれぞれ2重量部、15重量部を混合し
た。混合後20分間攪拌し、200メッシュのフィルタ
ーにて濾過し、無機微粒子配合液1とした。
【0078】無機微粒子配合液2 (γ型酸化アルミニウム結晶微粒子の調製)δグループ
のγ型酸化アルミニウム結晶粉末である、一次粒子径1
3nmのアエロジル酸化アルミニウムC(日本アエロジ
ル(株)製)600gを2400gのイオン交換水中に
攪拌機にて分散し、20重量%のスラリー状の粘性液を
調製した。この液を超音波ホモジナイザーRUS−60
0T(日本精機(株)製)にて30分間粉砕、攪拌し
た。粉砕の結果得られた分散液のアエロジル酸化アルミ
ニウムの平均粒子径は、レーザー回折/散乱式粒度分布
測定装置LA−910(堀場製作所(株)製)にて測定
したところ、98nmであった。
【0079】(無機微粒子配合液2の調製)塗工液は、
下記の要領で作製した。前記の20重量%のγ型酸化ア
ルミニウム分散液を用いて、アルミナ分散液100重量
部に対し、15重量%のPVA624(クラレ製ポリビ
ニルアルコール、ケン化度93%、重合度2400)水
溶液および15重量%のPVA235(クラレ製ポリビ
ニルアルコール、ケン化度88%、重合度3500)水
溶液をそれぞれ2重量部、15重量部を混合した。混合
後、ホモミキサーに1万rpmで10分間かけ、均一分
散化し、これを無機微粒子配合液2とした。
【0080】無機微粒子配合液3 AP−3(触媒化成工業(株)製、擬ベーマイト構造の
アルミナ水和物、粉末)を水に分散し、20重量%分散
液を調製した。この分散液100重量部に対し、15重
量%のPVA624(クラレ製ポリビニルアルコール、
ケン化度93%、重合度2400)水溶液および15重
量%のPVA235(クラレ製ポリビニルアルコール、
ケン化度88%、重合度3500)水溶液をそれぞれ2
重量部、15重量部を混合した。混合後、ホモミキサー
に1万rpmで10分間かけ、均一分散化し、これを無
機微粒子配合液3とした。
【0081】無機微粒子配合液4 (アルミナゾル溶液の調製)市販のアルミナゾル−20
0(日産化学工業(株)製、無定型アルミナ水和物、1
0重量%溶液)をエバポレーターを使い20重量%に濃
縮した。
【0082】(無機微粒子配合液4の調製)上記の無機
微粒子配合液1のアルミナ水和物に代えて、上記したア
ルミナゾル−200の20%濃縮液を用いた。それ以外
は無機微粒子配合液1と同様に操作し調液し、無機微粒
子配合液4とした。
【0083】無機微粒子配合液5 気相法により合成された非晶性シリカ微粒子として、ア
エロジルMOX170(日本アエロジル(株)製、一次
平均粒子径15nm、BET法による比表面積170m
2/g)を用いた。アエロジルMOX170粉末を、2
0重量%となるよう水に均一分散した。この分散液10
0重量部に対し、15重量%のPVA624(クラレ製
ポリビニルアルコール、ケン化度93%、重合度240
0)水溶液および15重量%のPVA235(クラレ製
ポリビニルアルコール、ケン化度88%、重合度350
0)水溶液をそれぞれ2重量部、15重量部を混合し
た。混合後、ホモミキサーに1万rpmで10分間か
け、均一分散化し、これを無機微粒子配合液5とした。
【0084】無機微粒子配合液6 上記の無機微粒子配合液5のアエロジルMOX170に
代えて、湿式法合成のシリカであるニップシールE22
0A((株)日本シリカ製、BET法比表面積130m
2/g)を用いた。それ以外は無機微粒子配合液5と同
様に操作し調液し、無機微粒子配合液6とした。
【0085】無機微粒子配合液7 上記の無機微粒子配合液5のアエロジルMOX170に
代えて、アルコキシド法合成のコロイダルシリカ、スノ
ーテックスST−O(日産化学工業(株)製、20重量
%溶液)を用いた。それ以外は無機微粒子配合液5と同
様に操作し調液し、無機微粒子配合液7とした。
【0086】ホスホニウム化合物および比較化合物の溶
液 ホスホニウム化合物溶液は、30重量%のホスホニウム
化合物水溶液を用いた。また、ホスホニウム化合物以外
の比較化合物として、化合物A:スミレーズレジンSR
1001(住友化学工業(株)製、4級塩モノマー/ア
クリルアミド系共重合体、濃度30%液)を、化合物
B:ポリフィックス301(昭和高分子(株)製、ジメ
チルアミン/エピクロ系共重合体、濃度30%液)をそ
のまま用いた。
【0087】実施例1〜9、比較例1〜8 下記の表1に示した組み合わせによって、上記の無機微
粒子配合液200重量部に対し本発明におけるホスホニ
ウム化合物溶液ないし比較化合物溶液を4重量部添加
し、塗被液とした。各塗被液はB4サイズの白色ポリエ
ステルフィルム、メリネックス339(デュポン社製)
上に、塗工量がウェット重量で約120g/m2となる
ように、ワイヤーバーを用いて塗工した。塗工後、90
℃中に15分間放置し乾燥し、それぞれ実施例1〜9お
よび比較例1〜8の記録媒体とした。この条件で塗工し
た場合、インク吸収層中の例示化合物の含有量は、約
0.71g/m2となる。
【0088】
【表1】
【0089】凝集物の確認は、無機微粒子配合液にホス
ホニウム化合物溶液ないし比較化合物溶液を混合し、5
分間放置後に凝集物が発生しているか否かによって決定
した。
【0090】耐水性の評価は、下記の操作手順で実施し
た。作製したインクジェット記録媒体に、インクジェッ
トプリンタPM750C((株)エプソン製、推奨モー
ド、光沢フィルム用紙設定)を使い、イエロー、シア
ン、マゼンタ、ブラックの各色を2mm画の格子柄状に
印字した。印字された記録媒体を40℃の水に浸漬し、
インクが溶出して来る程度を観察した。全く溶出しない
ものをA、インクの溶出が観察されるが、印字部と未印
字部との境界がぼやけないものをB、インクの溶出が観
察され、印字部と未印字部の境界がややぼやけるものを
C、インクの溶出が観察され、印字部と未印字部の境界
が滲んでくるものをD、インクが溶出するものをEとし
た。ここで耐水性は、A、BおよびCランクであること
が好ましい。
【0091】表2に結果を示す。
【0092】
【表2】
【0093】表2の結果から明らかなように、印字部分
の画像の耐水性は、本発明におけるホスホニウム化合物
を添加することにより明らかに向上し、特にLが2価の
脂肪族系有機基である実施例2〜5および7〜9とき優
れた。また、実施例3および7〜9と比較例4〜6から
分かるように、擬ベーマイト構造のアルミナ水和物、γ
型酸化アルミニウム結晶および気相法により合成された
非晶性シリカから選択される無機微粒子とホスホニウム
化合物とを含有する塗被液は凝集物を発生することな
く、良好にインクジェット記録媒体を製造することがで
きた。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
擬ベーマイト構造のアルミナ水和物、γ型酸化アルミニ
ウム結晶および気相法により合成された非晶性シリカか
ら選択される無機微粒子と、一般式1で表されるホスホ
ニウム化合物を含有することによって、インクジェット
記録された画像部分の耐水性を著しく向上することがで
き、両化合物を含有する塗被液は凝集物を発生しない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のインク吸収
    層を設けたインクジェット記録媒体において、該インク
    吸収層が、擬ベーマイト構造のアルミナ水和物、γ型酸
    化アルミニウム結晶および気相法により合成された非晶
    性シリカから選択される無機微粒子を少なくとも一種含
    有し、且つ下記一般式1で表されるホスホニウム化合物
    を少なくとも一種含有することを特徴とするインクジェ
    ット記録媒体。 【化1】 式中R1、R2、R3はアルキル基、シクロアルキル基、
    アリール基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテ
    ロ環残基を表し、これらは更に置換されていてもよい。
    mは1以上の整数を表し、LはP原子と炭素原子で結合
    するm価の有機基を表し、nは、1乃至3の整数を表
    し、Xはn価の陰イオンを表し、XとLとは連結しても
    よい。
  2. 【請求項2】 擬ベーマイト構造のアルミナ水和物、γ
    型酸化アルミニウム結晶および気相法により合成された
    非晶性シリカから選択された無機微粒子の少なくとも1
    種、且つ一般式1で表されるホスホニウム化合物を少な
    くとも1種およびバインダーを含有する塗被液を、支持
    体上に塗工後、乾燥してインク吸収層を形成したインク
    ジェット記録媒体。
  3. 【請求項3】 一般式1で表されるホスホニウム化合物
    のLが、P原子間を連結する2価の有機基であることを
    特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記
    録媒体。
  4. 【請求項4】 該2価の有機基が脂肪族系有機基である
    ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録
    媒体。
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