JP3789897B2 - 作業車のエアコン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックホー等の作業車のエアコン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャビンを備えるバックホー等の作業車では、キャビン内を空調するエアコン装置を具備したものがある。この種の従来の作業車のエアコン装置には、キャビン内等に、エアコン本体に外気を導入するための吸気部材と、エアコン本体からの空調空気をキャビン内に送出するための送気部材とを、それぞれ別個に構成して、キャビン内等に装着していた(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
実開平6−6023号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種の従来の作業車のエアコン装置では、エアコン本体に外気を導入するための吸気部材と、エアコン本体からの空気をキャビン内に送出するための送気部材とを、別々に組み立てて、それぞれ別個にキャビン内等に取付けて、吸気部材及び送気部材をエアコン本体にそれぞれ接続する必要があり、吸気部材及び送気部材の組み立て乃至キャビン内への取付け、吸気部材及び送気部材のエアコン本体への接続が面倒であった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑み、エアコン本体に外気を導入するための吸気部材と、エアコン本体からの空気をキャビン内に送出するための送気部材とを、簡単に組み立ててキャビン内に簡単に装着できると共に、エアコン本体に対してより簡単に接続できるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、エアコン本体63に外気を導入するための吸気部材76と、エアコン本体63からの空調空気をキャビン48内に送出するための送気部材75とを、ユニット化した送吸気ボックス71が設けられ、この送吸気ボックス71がキャビン48の右側壁60側に装着されている点にある。
また、本発明の技術的手段は、送吸気ボックス71の外気フィルタ77が、キャビン48の右外側方から着脱可能とされている点にある。
【0007】
また、本発明の技術的手段は、キャビン48の右側壁60に、外気を導入するための外気導入窓62が設けられ、該外気導入窓62を塞ぐようにカバー体107が設けられ、カバー体107を開放することにより、外気導入窓62から外気フィルタ77が外側方に交換可能とされている点にある。
また、本発明の技術的手段は、前記カバー体107に、外気導入窓62に連通する外気導入孔109が設けられ、該外気導入孔109が、前記外気導入窓62及び外気フィルタ77を介して送吸気ボックス71の吸気部材76側に連通されている点にある。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3において、1は作業車として例示するバックホーであり、該バックホー1は上部の旋回体2と、下部の走行装置3とから主構成されている。
なお、バックホー1の走行方向(図1の左右方向)を前後方向といい、この前後方向に直交する横方向(図1の紙面貫通方向)を左右方向という。
走行装置3は、トラックフレーム3Aの左右両側に、アイドラ3B、駆動輪3C、トラックローラ及びキャリアローラを回転自在に支持し、これらにクローラ走行体4を巻き掛け、駆動輪3Cを油圧モータ等で駆動してなるクローラ式走行装置が採用されている。走行装置3の前部にはドーザ5が備えられている。
【0009】
旋回体2は、走行装置3上に上下方向の軸心X廻りに旋回自在に支持された旋回台6と、旋回台6の前部に設けられた作業装置(掘削装置)7と、旋回台6上に設けられた運転席8と、エンジン9,燃料タンク,油圧ポンプ,作動油タンク,ラジエータ等の旋回台6に搭載された各種機器等とを備えて構成されている。旋回台6には、該旋回台6に搭載されたエンジン9,燃料タンク等の各種機器を覆うボンネット14が設けられている。
旋回台6は、旋回フレーム19と、この旋回フレーム19の後部に取付固定されていて、エンジン9等と共に旋回台6前部に備えた作業装置7等に対する重量バランスを図り且つ旋回台6の後部を構成するカウンタウエイト20(プロテクタ)とから主構成されている。
【0010】
また、旋回フレーム19の左右側面、前面及び上面の運転席8前方側等は適宜カバー体23等によって覆われている。
旋回フレーム19は、走行装置3上に旋回ベアリング21を介して上下軸廻りに旋回自在に支持された旋回基板22を備えると共に、この旋回基板22上に補強部材や、各種機器等を取付固定するための取付部材等を固定してなる。旋回台6の底壁を構成する旋回基板22上に、前部から後部に延びる補強用縦リブ24,25が、旋回軸心Xを挟んで左右一対設けられている。
【0011】
旋回基板22の前部には、旋回台6から前方突出状に上下一対の支持ブラケット26が設けられ、この支持ブラケット26には、揺動ブラケット27が上下軸廻りに左右揺動自在に支持されている。
この揺動ブラケット27に横軸廻りに揺動自在に支持されたブーム28と、このブーム28の先端側に横軸廻りに揺動自在に支持されたアーム29と、このアーム29の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に取り付けられたバケット30とから前記作業装置7が主構成されており、これらブーム28、アーム29、バケット30は、それぞれ油圧シリンダからなるブームシリンダ31、アームシリンダ32、バケットシリンダ33によって作動可能とされている。
【0012】
ボンネット14内には、旋回フレーム19に固定の支持フレーム37が具備されている。支持フレーム37は左右一対の後脚部38と、左右一対の前脚部39と、これら脚部38,39の上端に連結される上板40とから主構成されていて、エンジン9を跨ぐように配置されており、各後脚部38及び前脚部39の下端が仕切壁等を介して旋回基板22等に取付固定されている。
運転席8はボンネット14の前方側に配置されている。図4にも示すように、旋回基板22に立設した仕切壁42等を介してステップ43が支持されている。ステップ43は複数の板材により構成されて、旋回台6の上壁を構成している。ステップ43上にキャビン48が設けられ、キャビン48内に、ステップ43に立設した支持部材44等を介して、運転席8が支持されている。
【0013】
運転席8の左右両側には左右一対の操縦台45が配置され、運転席8の前方には、左右のクローラ走行体4を別々に操作する左右一対の走行用操縦レバー46が配置されている。ここに、運転席8とこの左右に配置した操縦台45等によって運転操縦装置を構成しており、この運転操縦装置は、乗降ドア47を有するキャビン48によって包囲されている。
図1、図2及び図5に示すように、キャビン48は、運転席8を包囲するように旋回台6に搭載され、大別してキャビン本体52と屋根53とを有する。
【0014】
キャビン本体52は、左右一対の前支柱55L、55Rと、左側の中途支柱56と、左右一対の後支柱57L、57Rとを有する。前支柱55L、55R間に、図示省略のフロントガラスが配置され、左側の前支柱55Lと中途支柱56との間に乗降ドア47が設けられ、右側の前支柱55Rと後支柱57Rとの間に、側壁フレーム61が設けられ、側壁フレーム61の上方側にサイドガラス59が設けられると共に、サイドガラス59の下方に位置して、図5及び図8〜図10に示す金属(鉄)製の右側壁60が設けられている。右側壁60は側壁フレーム61にボルト又は溶接等により固定されている。右側壁60の前端部に、外気を導入するための外気導入窓62が設けられている。
【0015】
ボンネット14内に、クーラ用コンデンサ、クーラ用コンプレッサー、クーラ用レシーバ(受液器)等のクーラ機器が設けられている。キャビン48内の運転席8下方にエアコン本体63が設けられている。エアコン本体63は、ステップ43上に配置されている。
図3、図4、図11及び図12において、エアコン本体63の後面に冷媒取入口と冷媒取出口が設けられ、エアコン本体63の左側端部に空気導入部66が設けられ、エアコン本体63の下面の右側に空気吐出口が設けられている。エアコン本体63は、蒸発器と膨張弁と送風機とを備え、キャビン48の室外又は室内から導入した空気を冷媒により冷却して、その冷却空気を送出すると共に、キャビン48の室外又は室内から導入した空気を、エンジン9により加熱した温水により加熱して、その加熱空気を送出するように構成され、冷房と暖房とを切り換えて使用できるようになっている。なお、エアコン本体63に、空気を空気導入部66からエアコン本体63内に強制的に吸引するための吸引ファン等が設けられている。
【0016】
エアコン本体63を設置したステップ43に、エアコン本体63の空気吐出口に対応して空気流通窓68が設けられ、エアコン本体63の空気導入部66の左近傍に外気流通孔69が設けられている。
図4〜図10において、キャビン48内の前端部であって乗降ドア47がない側である右側端部に、送吸気ボックス71が設けられている。エアコン本体63から送吸気ボックス71に空気を送る送風管72が、ステップ43の下方に設けられ、送風管72はステップ43の下面に近接して配置されて、ボルト等によりステップ43に取付られている。
【0017】
送吸気ボックス71は、外気を導入するための吸気部と空調用の空気をキャビン48内に送出するための送気部とを、ユニット化(一体化)したもので、キャビン48の右側壁60側(側部フレーム61)の前端部に装着されている。
図5〜図9に示すように、送吸気ボックス71は、エアコン本体63からの空気をキャビン48内に送出するための送気部材75と、エアコン本体63に外気を導入するための吸気部材76と、外気フィルタ77と、押さえ板78とを具備している。
【0018】
送気部材75は、合成樹脂等により形成されて、上下部と前後部とを有するL字状の送風ダクト80と、吸気部材76を取り付けるための取付部81とを一体に有し、送気部材75は、キャビン48の側壁フレーム61に、ステー82を介してボルト等の取付具83により着脱可能に取り付けられている。送風ダクト80の下端に、空気取入口85が設けられ、送風ダクト80の上下部の後面側に第1グリル(吐出口)86が設けられ、送風ダクト80の前端部内側面(左側面)に、第2グリル87が設けられ、送風ダクト80の上面に、第3グリル88が設けられ、これらグリル86,87,88から、エアコン本体63からの空気を、キャビン48内に送出するようになっている。なお、第2グリル87からキャビン48のフロントガラスに向けて空気を吹き付け、これによりフロントガラスを曇り止めできるようになっている。
【0019】
送気部材75の取付部81は、左右方向内方(左側)に没入した凹状に形成され、ここに、吸気部材76を右外側方から内嵌させて、ボルト等の締結具90により吸気部材76を締め付け固定するようになっている。
吸気部材76は、上下方向に長い角筒状の外気導入ダクト92を有し、外気導入ダクト92の下端に、外気送出口93が下方突設されている。この外気送出口93に、吸気ホース94が接続されている。吸気部材76の外気導入ダクト92の右側方に、右側方が開口したフィルタ収納部96が設けられている。
【0020】
外気導入ダクト92の外側壁(右側壁)に、右側壁60の外気導入窓62に対応して外気導入口99が設けられ、外気導入ダクト92の外側壁の上下両端部に、外気フィルタ77の上鍔部と下鍔部とを、押さえ板78で押さえて、ナット100に螺合するボルト等の締結具101で締め付けることにより、外気フィルタ77が外気導入口99を塞ぐように吸気部材76の外側壁に固定されて、フィルタ収納部96に収納されている。なお、ナット100は外気導入ダクト92の外側壁に固着されている。吸気部材76のフィルタ収納部96の開口縁部は、トリム102等を介して右側壁60に外気導入窓62を取り囲むように密着状に接当されている。押さえ板78に、右側壁60の外気導入窓62に対応して外気導入口105が設けられている。
【0021】
キャビン48の右側壁60に右外側から外気導入窓62を塞ぐようにカバー体107が設けられ、このカバー体107は、右側壁60に固着したナット108に螺合するボルト等の締結具により、右側壁60に着脱自在に取付られている。カバー体107に、右側壁60の外気導入窓62に連通する複数の外気導入孔109が設けられと共に、外気導入孔109からキャビン48内に雨水等の侵入を防止するための庇110が、外気導入孔109に対応して設けられている。
従って、キャビン48の右外側方からカバー体107の外気導入孔109、右側壁60の外気導入窓62、外気フィルタ77、押さえ板78の外気導入口105及び外気導入ダクト92の外気導入口99を通して、外気導入ダクト92内に外気が導入されて、導入された外気が外気導入ダクト92の外気送出口93から送出されるようになっている。また、カバー体107を右側壁60から取り外すことにより、外気導入窓62から指等を挿入して締結具101を外して、外気フィルタ77を外気導入窓62から取り出し、外気フィルタ77を簡単に交換できるようになっている。
【0022】
図11〜図17において、送風管72の後端に、上向きに開口した空気取入口(開口端部)115が設けられ、送風管72の前端に上向きに開口した空気取出口(開口端部)116が設けられ、空気取入口115及び空気取出口116の開口縁部に、その全周にわたってトリム117,118がそれぞれ外嵌状に装着されている。
ステップ43の前側の上面に、コの字状の保持枠片120が空気流通窓68を取り囲むように設けられ、ステップ43上面の保持枠片120の内側に、シール材119が、空気流通窓68を囲むように接着され、保持枠片120によりエアコン本体63の空気吐出口を外嵌保持するようになっている。
【0023】
ステップ43の前側の下面に、空気流通窓68を囲むようにシール材121が接着固定され、送風管72の空気取入口115がトリム117及びシール材121を介してステップ43の空気流通窓68の開口縁部に下側から接当され、これにより、送風管72がエアコン本体63(エアコン本体63の空気吐出口)に接続され、エアコン本体63からの空調空気をもれないように送風管72に送出するようになっている。
図5及び図17に示すように、ステップ43の前側に、送気部材75の空気取入口115に対応して挿通窓122が設けられ、送風管72の空気取出口116が、ステップ43の下面側からステップ43の挿通窓122を上下に貫通して、送風ダクト80の空気取入口85内に設けたシール材123に下側から接当され、これにより、送風管72が送吸気ボックス71(空気取入口85)に接続され、空調空気を送風管72から送気部材75の送風ダクト80にもれないように送出するようになっている。
【0024】
図4、図11、図12、図14及び図15に示すように、前記エアコン本体63に、該エアコン本体63から出るドレン水を排水するためのドレンパイプ125が複数本(図例では3本)設けられ、各ドレンパイプ125はエアコン本体63の下面の左側から下方に突出されて、ステップ43に設けた貫通孔126に挿通されて、ステップ43の下方に突出されている。ステップ43の下面側にドレンパイプ125からのドレン水を受けて下方側に排出するドレン受け127が設けられている。ドレン受け127内のドレン水を排水口128から図示省略の排水ホースを介して縦リブ24,25の旋回軸心X側に排出するようにしている。
【0025】
外気を導入する吸気部材76からの外気をエアコン本体63に導くための前記吸気ホース94は、ステップ43の下面側に配置され、この吸気ホース94の下流側に吸気ダクト129を設けている。吸気ダクト129は、上下方向に扁平状に形成され、ドレン受け127の傍らに水平方向に並んぶように配置されている。吸気ダクト129の前側開口部に吸気ホース94の下流側端部が連結され、吸気ダクト129の後側開口部はステップ43の外気流通孔69に連通されている。
【0026】
従って、送吸気ボックス71からの外気は、外気導入ダクト92から、吸気ホース94及び吸気ダクト129を通して外気流通孔69からエアコン本体63の空気導入部66の近傍に送出されて、外気が空気導入部66からエアコン本体63内に供給されると共に、キャビン48内の内気が空気導入部66からエアコン本体63内に供給されて、エアコン本体66の外気導入と内気導入とが同時に行われるようになっている。
上記実施の形態のよれば、外気が、キャビン48の右外側方からカバー体107の外気導入孔109、右側壁60の外気導入窓62、外気フィルタ77を通して、外気導入ダクト92内に導入され、この外気は、外気導入ダクト92から、吸気ホース94及び吸気ダクト129を通して外気流通孔69からエアコン本体63の空気導入部66の近傍に送出されて、外気が空気導入部66からエアコン本体63内に供給される。また、同時にキャビン48内の内気が、空気導入部66からエアコン本体63内に供給される。従って、エアコン本体66に対して外気導入と内気導入とが同時に行われ、十分な空気を供給することができる。
【0027】
また、エアコン本体63からの空調空気は、ステップ43の下方に配置した送風管72を通して送気部材75の送風ダクト80に送出され、送風ダクト80の第1グリル86、第2グリル87及び第3グリル88からキャビン48内に送風される。
この場合、エアコン本体63は運転席8下方に設けられているので、エアコン本体63がキャビン48内を狭めたするのを防止することができ、作業の邪魔等になるようなこともなくなる。また、吸気部材76と送気部材75とをユニット化して送吸気ボックス71としているので、両者を極力コンパクトに形成でき、また、キャビン48内の前端部であって乗降ドアがない側の側端部である右側端部に、送吸気ボックス71を設けているので、送吸気ボックス71がキャビン48内を狭めたり、作業の邪魔等になったりするのを極力防止することができる。さらに、送風管72がステップ43の下方に設けられているので、送風管72でキャビン48内を狭めたり、送風管72が作業等の邪魔になったりするのを防ぐことができる。
【0028】
また、エアコン本体63に外気を導入するための吸気部材76と、エアコン本体63からの空気をキャビン48内に送出するための送気部材75とを、ユニット化した送吸気ボックス71が設けられので、吸気部材76と送気部材75とを、別々に組み立てて、それぞれ別個にキャビン48内等に取付ける必要がなくなり、吸気部材76と送気部材75とを一体として簡単に組み立ててキャビン48内に簡単に装着することができるし、吸気部材76及び送気部材75のエアコン本体63への接続もより簡単になる。
【0029】
また、外気フィルタ77を交換する場合には、カバー体107を右側壁60から取り外すことにより、外気導入窓62から外気フィルタ77を取り出すことができ、外気フィルタ77を簡単に交換することが可能になる。
図18は他の実施の形態を示し、エアコン本体63の左端部に密閉カバー135が外側方突出状に外嵌固定され、密閉カバー135とステップ43と間で、エアコン本体63の外側方に密閉空間136を形成している。エアコン本体63の空気導入部66の左側方に、吸気ダクト129の外気送出口137が、ステップ43に貫通されて密閉空間136内に突出されている。また、密閉カバー135の外側壁に筒状の内気導入口139が内方突出状に形成されている。密閉空間136内に、外気送出口137と内気導入口139とを閉塞する蓋部材140が設けられ、蓋部材140は前後方向の支軸141廻りに回動自在に支持されて、外気送出口137と内気導入口139とを選択的に閉塞するようになっている。この蓋部材140は、図示省略の連動機構やモータ等を介して、運転席8上等から回動操作可能とされ、エアコン本体63への外気導入と内気導入とを切換可能にしている。その他の点は前記実施の形態の場合と同様の構成である。
【0030】
なお、前記実施の形態によれば、吸気部材76と送気部材75とを別体に構成して、送気部材75に吸気部材76を内嵌装着して、ユニット化(一体化)した送吸気ボックス71を構成しているが、これに代え、吸気部材76と送気部材75とを合成樹脂等により一体形成してユニット化(一体化)した送吸気ボックス71を構成するようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、キャビン48内の前端部であってキャビン48の右側端部に、送吸気ボックス71が設けられているが、キャビン48内の左端部に送吸気ボックス71を設け、送吸気ボックス71をキャビン48の左側壁側に装着するようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、エアコン本体に外気を導入するための吸気部材と、エアコン本体からの空気をキャビン内に送出するための送気部材とを、簡単に組み立ててキャビン内に簡単に装着することができるし、吸気部材と送気部材とを、エアコン本体に対してより簡単に接続できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホーの側面図である。
【図2】バックホーのボンネット前方及びボンネット内の側面図である。
【図3】バックホーの平面図である。
【図4】バックホーのエアコン装置部分のの側面図である。
【図5】キャビン内の側面図である。
【図6】送吸気ボックスの側面図である。
【図7】送吸気ボックスの底面図である。
【図8】送吸気ボックス部分の正面断面図である。
【図9】送吸気ボックス部分の分解正面図である。
【図10】右側壁の側面図である。
【図11】ステップ及び送風管部分の平面図である。
【図12】エアコン本体及び送風区管部分の正面図である。
【図13】ステップ部分の平面図である。
【図14】ステップ部分の底面図である。
【図15】ステップ部分の右側面図である。
【図16】送風管の後端側の右側断面図である。
【図17】送風管の前端側の側断面図である。
【図18】他の実施の形態を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 バックホー
8 運転席
48 キャビン
60 右側壁
62 外気導入窓
63 エアコン本体
71 送吸気ボックス
72 送風管
75 送気部材
76 吸気部材
77 外気フィルタ
107 カバー体
109 外気導入孔

Claims (4)

  1. エアコン本体(63)に外気を導入するための吸気部材(76)と、エアコン本体(63)からの空調空気をキャビン(48)内に送出するための送気部材(75)とを、ユニット化した送吸気ボックス(71)が設けられ、この送吸気ボックス(71)がキャビン(48)の右側壁(60)側に装着されていることを特徴とする作業車のエアコン装置。
  2. 送吸気ボックス(71)の外気フィルタ(77)が、キャビン(48)の右外側方から着脱可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の作業車のエアコン装置。
  3. キャビン(48)の右側壁(60)に、外気を導入するための外気導入窓(62)が設けられ、該外気導入窓(62)を塞ぐようにカバー体(107)が設けられ、カバー体(107)を開放することにより、外気導入窓(62)から外気フィルタ(77)が外側方に交換可能とされていることを特徴とする請求項2に記載の作業車のエアコン装置。
  4. 前記カバー体(107)に、外気導入窓(62)に連通する外気導入孔(109)が設けられ、該外気導入孔(109)が、前記外気導入窓(62)及び外気フィルタ(77)を介して送吸気ボックス(71)の吸気部材(76)側に連通されていることを特徴する請求項3に記載の作業車のエアコン装置。
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