JP2001063342A - 車両の空調装置 - Google Patents
車両の空調装置Info
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Abstract
ットを配置した場合、室内空間が小さくなったり、車高
または全長が長くなったりしていた。 【解決手段】 操作レバーや座席シート等の運転操作部
を収納して覆うキャビンを有する車両において、座席シ
ート13下部に空調装置の室内ユニット22を配置し、
座席シート側部とキャビン8内面との間に、前記室内ユ
ニットからの風を案内するダクト41を配置し、前記ダ
クトを前低後高に傾斜させて配置し、該傾斜面に空調操
作部43と吹き出し孔47を設け、更に、前記ダクト4
1上部に連通孔を設け、水平に配置した水平ダクトと連
通し、該水平ダクト42をキャビンの水平補強フレーム
に取り付けた。
Description
クホーのキャビン内に設ける空調装置の室内ユニット及
びダクトの構成に関する。
クタやコンバイン等の農業機械において、操縦部をキャ
ビン内に収納し、該キャビン内に空調装置を配置して作
業環境を向上した技術は公知となっている。これらの空
調装置の室内ユニットは天井に配置したり、座席後方に
配置したり、シート下方に配置していた。
井に配置すると、冷風は下方に排出されてキャビン内を
冷却するには効率がよいのであるが、天井部分に室内ユ
ニットを収納するために上下高さ(厚さ)が長くなり、
機体の車高が高くなるか、或いは、天井スペースが狭く
なる。また、ダクトを天井まで配設するので、室内空間
も狭くなる。特に、バックホーにおいては、前上方の視
界も制限されることがある。
技術は、実登2590797により公知となっている
が、座席後方に収納空間を設けるためにキャビンの前後
長が長くなり、特に、小型のバックホー等では配置する
ための空間を形成することは難しかったのである。ま
た、室内ユニットを座席シートの下方に設ける技術は、
特開平7−61226号の技術で公知となっているが、
該技術は室内ユニットからダクトを後方から上方へ延設
し、座席シート後部より冷風を吐出するように構成して
いたので、ダクトを配置する分前後長を長くする必要が
あり、小型のバックホー等では配置するための空間を形
成することは難しかったのである。
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の
手段を説明する。即ち、請求項1においては、操作レバ
ーや座席シート等の運転操作部を収納して覆うキャビン
を有する車両において、座席シート下部に空調装置の室
内ユニットを配置し、座席シート側部とキャビン内面と
の間に、前記室内ユニットからの風を案内するダクトを
配置した。
前低後高に傾斜させて配置し、該傾斜面に空調操作部と
吹き出し孔を設けた。
部に連通孔を設け、水平に配置した水平ダクトと連通
し、該水平ダクトをキャビンの水平補強フレームに取り
付けた。
トを座席シートに着座した作業者の側部まで延設し、そ
の側部位置に吹き出し孔を設けた。
ットを座席シートを取り付けるシートマウントに取り付
け、該シートマウントの側部上に前記ダクトを固設し
た。
ホーに適用した実施の形態を、図面に基づいて説明す
る。図1はバックホーの全体左側面図、図2は座席シー
ト下部に室内ユニットを配置した左側面図、図3は同じ
く正面図、図4は同じく平面図、図5は空調装置の配置
を示す平面図、図6は同じく後面図、図7はダクトの配
置を示す斜視図、図8はシートマウントの右側面図、図
9は同じく平面図、図10はダクトの平面図、図11は
同じく左側面図、図12は水平ダクトの左側面図、図1
3は同じく平面図、図14は吹き出し口にジャバラ状の
パイプを設けた斜視図である。
から説明する。左右一対のクローラーを装備したクロー
ラー式走行装置1の上部に、旋回可能に旋回台2を取り
付け、後方に排土板3を突出し、前記旋回台2の側部上
にエンジン15やバッテリーや燃料タンク等を配置して
エンジンルーム16としてボンネット14によって覆っ
ている。該旋回台2の前後略中央上に座席シート13を
配置して、該座席シート13やその前部に配置する操向
や作業機の操作を行う操作レバー等をキャビン8によっ
て覆っている。なお、エンジン15は座席シート13の
進行方向に向かって右側方に配置される。
作業機7の基部が枢支されており、該掘削作業機7は、
バケット4とアーム5と、三つに分割したブーム6とこ
れらを回動駆動するシリンダー等より構成されている。
該ブーム6は基部側より第一ブーム6a、第二ブーム6
b、第三ブーム6cと枢結されて、互いに左右方向に回
動可能とし、旋回台2と第一ブーム6a上部との間にブ
ームシリンダー11を介装してブーム6を上下に回動可
能としている。第三ブーム6cとアーム5との間にはア
ームシリンダー10が介装され、アーム5を前後に回動
可能としている。該アーム5と該アーム5先端に枢支し
たバケット4の間にはバケットシリンダー9が介装され
て、バケット4を掬い込み回動可能としている。そし
て、第一ブーム6a先端と第二ブーム6b先端との間に
オフセットシリンダー12が介装され、第一ブーム6a
先端と第三アーム6c基部の間にオフセットロッド17
が介装されて、第一ブーム6aと第二ブーム6bとオフ
セットシリンダー12とオフセットロッド17によって
平行4連リンクを構成し、オフセットシリンダー12の
伸縮によってバケット4が左右オフセットされるように
している。
説明する。図2乃至図6において、前記キャビン8内に
収納した座席シート13は後述するシート取付板20c
上に固設し、該シート取付板20cはシートマウント2
0上に載置され固定され、該シートマウント20は前記
旋回台2上に固設されている。該シートマウント20に
は空調装置の室内ユニット22を収納するための空間が
形成されて、該空間は上下に載置プレート21によって
上下に分割され、該載置プレート21上に防振部材29
・29・・・を介して室内ユニット22が載置固定され
ている。なお、該室内ユニット22のメンテナンス等は
前記シート取付板20cを取り外したり、前板を回動し
て開放することによって上方及び前方より行うことがで
きる。
示すように、コンプレッサー23と室外側の熱交換器と
なるコンデンサ24とレシーバドライヤ25と、前記室
内ユニット22を構成するエキスパンジョンバルブ26
と室内側の熱交換器となるエバポレータ(蒸発器)27
とこれらを接続するホース等から構成される。この冷房
装置を構成するコンプレッサー23はエンジン15近傍
に配置して駆動され、ガス冷媒を圧縮してコンデンサ2
4に送りだす。該コンデンサ24は室外ユニットとして
キャビン8側部(または後部)のボンネット14上に配
置され、前記コンプレッサー23から出た高圧で高温の
ガス冷媒を外気と熱交換させて冷却して液化させる。な
お、コンデンサ24の下面にはファンが配置されて冷却
を促進させている。
は、レシーバドライヤ25に送られて、該レシーバドラ
イヤ25によって液体のみが室外ユニット22のエキス
パンジョンバルブ26へ送られる。該エキスパンジョン
バルブ26では液体の冷媒をエバポレータ27に噴出さ
せて、急激に断熱膨張させることによって低圧の気体と
なり、この液体から気体となる時に熱を吸収し、エバポ
レータ27が室内に配置されていることから室内の空気
を冷却するのである。この気体となった冷媒は再びコン
プレッサー23に送られて圧縮され、上記冷房工程が繰
り返される。
ョンバルブ26とエバポレータ27と、ヒーター30と
ファン31からなり、ヒーター30にはエンジン15か
らの熱を放出するためのホース33・33が連結され
て、該ホース33・33が室内ユニット22のヒーター
30まで延設されて、前記ファン31からの風で温風を
室内に送るようにしている。尚、ホース33の途中には
バルブを設けて、温水を送ったり、止めたり切り換えで
きるようにしている。前記ファン31はシロッコファン
よりなり、左側部に配置して、シートマウント20の左
側面を覆う側板19に開口した吸入口19a・19a・
・・より室内の空気を吸って、右方へ風を送るようにし
ている。そして、該ファン31の右側にエバポレータ2
7、その右側にヒーター30を配置している。
前記室内ユニット22は取り付けられず、前記載置プレ
ート21の下部にヒーターが配置されて、前記ホース3
3・33と接続される。こうして、冷房装置を後付けす
る場合には載置プレート21上に室内ユニット22を取
り付ける構成として、追加部品のみで仕様に合わせて容
易に変更できるようにしている。
シートマウント20は、図2、図3に示すように、直方
体状に構成した枠体とこれらを覆う壁体とダクトより構
成され、前板及び左側板19に吸気用の吸入口が開口さ
れている。一方、前記室内ユニット22を収納するため
の空間の右側には、図3、図8、図9に示すように、右
側のシートマウント20の側壁20aと載置プレート2
1とシート取付板20cと仕切り板20dとの間に連通
室39を形成し、該仕切り板20dに前記ファン31か
らの風の吐出用の風出口40aが開口され、室内ユニッ
ト22を収納したケースの吐出口と連通され、その接続
部はシールされて洩れを防止している。さらに、前記シ
ート取付板20cの後部右側に風出口40bが開口さ
れ、連通室39に連通している。
ト41が連通される。即ち、該ダクト41は図2、図
3、図4、図7に示すように、右側操作レバーの後方
で、座席シート13とキャビン8の内壁との間における
シートマウント20の右側上に載置されている。そし
て、該シートマウント20に構成した側壁20aと後壁
20bを利用して、ダクト41との間に空間を形成して
空調用の空気が通過できるようにしている。なお、側壁
20aの前部にはコンソールや操縦レバースタンドが配
置され、側壁20aの右側方及び後壁20bの後方はエ
ンジンルーム16としている。
すように、座席シート13の背もたれ部の傾斜に略合わ
せた前低後高の傾斜状に構成して、斜面の中途部に空調
操作部43が設けられ、該空調操作部43には、ON・
OFFスイッチ44や風量調節ツマミ45や温度調節レ
バー46等が配置される。更に、斜面の上部に吹き出し
口47が配置されている。
構成して側壁20aに被せ、ダクト41と側壁20aと
後壁20bとの間に空間を形成して空気通路としてい
る。そして、下端には膨出部41bを形成して前記風出
口40bを覆えるようにしている(図5)。ダクト41
の上部は断面視コ字状に構成して側壁20a上部を覆
い、右側面に連通孔41aを開口して、水平ダクト42
の後部と連通するようにしている。
ように、正面断面視でプレートをコ字状に折り曲げて形
成し、図7に示すように、キャビン8を支持するために
設けた水平補強フレーム50に固定している。該水平ダ
クト42の後部側面に連通孔42aを開口して前記連通
孔41aと連通し、該水平ダクト42の前部は座席シー
ト13に着座した作業者の側部まで延設し、その前側部
位置に吹き出し孔42bを開口している。該吹き出し孔
42b及び吹き出し孔41aにはそれぞれ吹き出し方向
を調節できるようにした風向体をそれぞれ設けている。
なお、座席シート13の後部とキャビン8後部との間に
空間が存在するが、この空間は座席シート13を前後に
摺動させて、作業者の身長に合わせて着座位置を調節す
るためのものである。
口47(または42b)に可撓性を有し曲げた状態を維
持できるジャバラ状のパイプ52を連通し、該パイプ5
2を任意の方向に曲げて、吐出方向を調節するように構
成することもできる。このように構成することによっ
て、夏季で手や顔に汗をかいた場合や冬季で手や足が冷
えた場合など集中して部分的に冷房または暖房すること
ができるのである。
N・OFFスイッチ44をONとして、温度調節レバー
46を冷房側に回動すると、エバポレータ27で熱交換
された冷気がファン31によって風出口40a・40b
よりダクト41内を通過して、吹き出し口47より冷風
が吐出され、更に、連通孔41a・42aを介して水平
ダクト42に導かれて吹き出し孔42bより冷風が作業
者に向けて吐出されるのである。また、温度調節レバー
46を暖房側に回動すると、ヒーター30で温められた
空気がファン31によって前記同様にダクト41、水平
ダクト42を介して吹き出し口47・42bより吐出さ
れるのである。
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く、
操作レバーや座席シート等の運転操作部を収納して覆う
キャビンを有する車両において、座席シート下部に空調
装置の室内ユニットを配置し、座席シート側部とキャビ
ン内面との間に、前記室内ユニットからの風を案内する
ダクトを配置したので、座席シートとキャビン内面との
間の空間を有効に利用できるようになり、同じキャビン
を使用した場合、座席シート上方の空間を小さくした
り、前後方向の空間を小さくしたりすることがなく、空
調用のダクトを配置することができる。
後高に傾斜させて配置し、該傾斜面に空調操作部を設け
たので、座席シート側方の空間を確保でき、ダクトが邪
魔にならず、空調の操作も容易にできる。また、空調操
作部をフロントコラムやハンドル回り等に配置する場合
には新たに取り付け部材や配線を新たに行う必要がある
が、空調操作部とダクトが一体構造となるので、組立工
数を減少できて、後付けも容易にできるようになる。ま
た、該傾斜面に吹き出し孔を設けたので、座席シート側
方の空間から冷風や温風を作業者側に吹きつけることが
できるようになり、また、配管を介して吹き出し孔を取
り付ける場合に比べて組立工数を減少できて、後付けも
容易にできるようになる。
連通孔を設け、水平に配置した水平ダクトと連通し、該
水平ダクトをキャビンの水平補強フレームに取り付けた
ので、キャビンの水平補強フレームをダクトの一部とし
て利用でき、部品点数の削減とコスト低減化が図れ、相
互に剛性をアップすることもできる。
座席シートに着座した作業者の側部まで延設し、その側
部位置に吹き出し孔を設けたので、吹き出し孔を作業者
に近づけることができて、冷風や温風の温度低下ロスを
小さくすることができる。
を座席シートを取り付けるシートマウントに取り付け、
該シートマウントの側部上に前記ダクトを固設したの
で、シートマウントをダクトの一部として利用すること
ができ、部品点数を削減し、コスト低減化を図ることが
できる。
面図である。
視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 操作レバーや座席シート等の運転操作部
を収納して覆うキャビンを有する車両において、座席シ
ート下部に空調装置の室内ユニットを配置し、座席シー
ト側部とキャビン内面との間に、前記室内ユニットから
の風を案内するダクトを配置したことを特徴とする車両
の空調装置。 - 【請求項2】 前記ダクトを前低後高に傾斜させて配置
し、該傾斜面に空調操作部と吹き出し孔を設けたことを
特徴とする請求項1記載の車両の空調装置。 - 【請求項3】 前記ダクト上部に連通孔を設け、水平に
配置した水平ダクトと連通し、該水平ダクトをキャビン
の水平補強フレームに取り付けたことを特徴とする請求
項1記載の車両の空調装置。 - 【請求項4】 前記水平ダクトを座席シートに着座した
作業者の側部まで延設し、その側部位置に吹き出し孔を
設けたことを特徴とする請求項3記載の車両の空調装
置。 - 【請求項5】 前記室内ユニットを座席シートを取り付
けるシートマウントに取り付け、該シートマウントの側
部上に前記ダクトを固設したことを特徴とする請求項1
記載の車両の空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23839999A JP2001063342A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | 車両の空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP23839999A JP2001063342A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | 車両の空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001063342A true JP2001063342A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17029632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23839999A Pending JP2001063342A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | 車両の空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001063342A (ja) |
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-
1999
- 1999-08-25 JP JP23839999A patent/JP2001063342A/ja active Pending
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