JP3789654B2 - 固形製剤包装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は病院などにおいて、処方箋により指定された固形製剤(以下、固形製剤とは錠剤、カプセル剤、丸剤、トローチ剤などの固形化された全ての製剤を云うものとする。)を包装紙に充填するための固形製剤包装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より病院などにおいては、例えば特公平3−59号公報(A61J3/00)に示される如き錠剤包装機を用い、医師により処方された複数種の錠剤やカプセル剤(固形製剤)を、一回の服用分毎に分包して患者に提供している。図8〜図11を参照して係る従来の固形製剤包装装置について説明する。
【0003】
図8は従来の固形製剤包装装置の固形製剤包装機構101部分の正面図を示し、図9はその斜視図を示している。この固形製剤包装機構101の上方には図示しない搬送機構が設けられ、この搬送機構の上方にはこれも図示しない固形製剤収納部が設けられている。そして、この固形製剤収納部内には複数のタブレットケース(図示せず)が収納されている。
【0004】
各タブレットケースには前記錠剤、カプセル剤、丸剤、トローチ剤などの固形化された製剤である固形製剤が種類毎に充填されており、更にその下部には図示しないフォトセンサ等の排出カウント装置がそれぞれ設けられている。この排出カウント装置は上側の各タブレットケースにそれぞれ連通すると共に、内部にモータ駆動式の排出ドラムが内蔵されている。また、排出ドラムは側面に複数形成された溝内に前記固形製剤が上下一列に入り込む構造とされている。そして、固形製剤は排出ドラムが回転することによって、各溝内から一個ずつ落下され、その数は前記フォトセンサにより検出されてカウントされるように構成されている。
【0005】
一方、前記搬送機構は、ホッパーと、コンベアなどから構成されており、これらホッパーとコンベアによって前記全てのタブレットケースの下方をカバーしている。前記ホッパーは最下部に下ホッパー部材2を備えている。この下ホッパー部材2は漏斗状を呈しており、その最下端には矩形状の充填口3が開口しており、更に、下ホッパー部材2の左右内面には上下方向に延在する突条4、4が形成されている。
【0006】
そして、各タブレットケースから排出された固形製剤は、前記ホッパーとコンベアによって下ホッパー部材2に集約され、充填口3に集められる構造とされている。
【0007】
また、前記下ホッパー部材2の下側にはシャッター装置102が取り付けられている。このシャッター装置102は水平面103Aと垂直面103Bを備えたシャッター板103と、L字状の水平面104Aと垂直面104Bを備えたシャッター板104とから成り、各垂直面103Bと104Bは対向している。
【0008】
そして、図示しないソレノイドを制御装置によって制御することにより、各シャッター板103、104は駆動され、その垂直面103B、104Bが密着した状態(図10、図11)と、離間した状態(図9)とに切り換えられる。また、各垂直面103B、104Bが密着した状態で、各水平面103A、104Aは下ホッパー部材2の充填口3を閉塞する。更に、各垂直面103B、104Bは図9に示す如く後述する二つ折りした包装紙6の間に挿入可能に構成されている。
【0009】
他方、固形製剤包装機構101は包装紙6を送り出す送り出し手段と、送り出された包装紙6を所定の位置に案内する案内手段と、包装紙6の先端を引っ張る引き込み手段とから構成されている。前記包装紙送り出し手段は着脱自在の収納ケースと送出モータ(何れも図示せず)から構成されており、この送出モータは容易に回転制御可能なサーボ機構で構成されると共に、入力した信号により所定の回転数で所定時間回転するように構成されている。また、送出モータの回転軸は収納ケース内の包装紙6が巻回された図示しない中空軸に着脱自在に嵌合するものである。
【0010】
ここで、包装紙6について説明する。包装紙6は固形製剤を収納して包装するもので、所定の温度で溶けるポリエチレン等の熱溶着材を補助媒体とした熱溶着可能な薄い紙から構成されており、所定の幅の縦長のものを中空軸にロール状に卷回して設けられている。また、包装紙6は幅方向の略中心部より二つ折りして二重に折り曲げられ、この二重に折り曲げた折り曲げ部を折部6A、二重に折り曲げた両端部(折部6Aと反対側)を開口部6Bとされている。この包装紙6は二重に折り曲げられた状態で中空軸に巻回され、巻回した包装紙6の最終端、即ち、包装紙6の先端には図示しない硬質部が設けられる。
【0011】
他方、固形製剤包装機構101には前記収納ケース側方に連続して図示しない案内レールが設けられており、この案内レールの終端部は湾曲し、そこにテンションローラ7が設けられている。このテンションローラ7は案内レールの湾曲部分より離間する方向に移動自在に取り付けられると共に、図示しないコイルバネ、或いは板バネ等により所定の圧力で湾曲部分側に付勢されている。また、このテンションローラ7の位置は図示しないスイッチによって検出される。
【0012】
係る、案内レールの湾曲部分の前方には所定の間隔を存して引込ローラ16が設けられている。この引込ローラ16は一対の幅狭のゴムローラ(天然ゴム或いは合成ゴム等のローラ)から成り、引込モータ17によって駆動される。
【0013】
また、係る案内レールと引込ローラ16との間にはヒートシール機構8が設けられている。このヒートシール機構8は、前記包装紙6の開口部6Bを熱溶着により封止し、且つ、一服毎に仕切るもので、所定の間隔で対向して設けられた一対の仮ヒータ9、9と、一対の主ヒータ11、11とから構成されている。尚、これらヒータ9、11は図示しない連結板にて連結されている。また、前記下ホッパー部材2はこれらヒータ9、11間の上方に位置している。
【0014】
また、どちらか一方の仮ヒータ9或いは主ヒータ11には図示しない作動装置が設けられており、対向するどちらか一方に連動して仮ヒータ9と、主ヒータ11に圧接或いは離間自在に構成されている。そして、各仮ヒータ9と主ヒータ11を通電することにより、これらは所定の温度に発熱する。
【0015】
また、主ヒータ11、11はそれぞれ垂直部11A、11Aと平行部11B、11Bとから構成され、平行部11Bは仮ヒータ9と略同等の幅を呈していると共に、垂直部11Aは平行部11Bの2倍の幅を呈している。そして、仮ヒータ9で包装紙6の両側から挟持して加熱することにより包装紙6の折部6A側から開口部6Bの略中間まで熱溶着する。
【0016】
また、主ヒータ11の垂直部11Aは仮ヒータ9で加熱されて熱溶着された上を更に両側から挟んで包装紙6の折部6A側から開口部6Bまで熱溶着して固定し、一方に開口部6Bを設けた小袋12Aを仮ヒータ9側に形成するように構成している。また、平行部11Bは仮ヒータ9と反対側の開口部6Bを熱溶着(この場合、主ヒータ11から仮ヒータ9間の寸法)するように構成されている。
【0017】
係るヒートシール機構8で包装紙6を熱溶着した後、前記引込ローラ16の回転により引込ローラ16側(図8矢印方向)に所定距離移動、即ち、仮ヒータ9で熱溶着した部分が主ヒータ11まで移動(折部6Aから開口部6Bまでの主ヒータ11の熱溶着部まで)する。そして、主ヒータ11で包装紙6を熱溶着することにより、順次仮ヒータ9と主ヒータ11の垂直部11Aの間に開口部6Bを設けた小袋12Aを形成すると共に、引込ローラ16側に折部6A以外が熱溶着された小袋12を形成するように構成されている。
【0018】
また、主ヒータ11は仮ヒータ9の上の包装紙6の折部6Aから開口部6Bまでを熱溶着する際、熱溶着部の幅の略中心(折部6Aから開口部6B迄)にミシン目状の穴13を複数設けた切れ目を形成する。これにより、包装紙6の三方(残りの一方は折部6A)が熱溶着され、全周が閉塞された小袋12が形成されると共に、ミシン目状の穴13の切れ目から切り離して小袋12を分離できるように構成している。尚、テンションローラ7の手前には図示しないプリンタが設けられ、包装する固形製剤の品名、用法などを移動する各小袋12毎に印刷する。
【0019】
以上の構成で動作を説明する。尚、前記収納ケース内には前述の如き包装紙6が装填されているものとし、前記送出モータ、引込モータ17及び前記テンションローラ7のスイッチは前記制御装置に接続されている。そして、包装紙6は所定の位置にセットされているものとする。即ち、包装紙6は前記収納ケースから送出され、前記案内レールに案内されて仮ヒータ9、主ヒータ11の間を経て引込ローラ16に至る。
【0020】
引込ローラ16の両ゴムローラは互いに圧接しながら包装紙6を案内レール側より反対側(手前側)方向に引っ張るので、包装紙6は引込ローラ16に引き込まれ、図示しない取出口に引き出される。
【0021】
ここで、前記送出モータと引込モータ16の回転は、収納ケースより送出される包装紙6の移動量より引込ローラ16で引き込む包装紙6の移動量の方を多くして、収納ケースと引込ローラ16の間に所定の張力を発生させている。これにより、案内レールと仮ヒータ9の間に位置する包装紙6はテンションローラ7を案内レールの湾曲部分より離間する方向に移動させる。
【0022】
係る、テンションローラ7の移動は前記スイッチにより検知され、制御装置が送出モータ及び引込モータ16を停止する。この状態で仮ヒータ9と主ヒータ11の間の小袋12Aの開いた開口部6Bにシャッター装置102の各シャッター板103、104の垂直面103B、104Bが挿入されている(図9)。また、下ホッパー部材2の充填口3は図11の如く包装紙6の上方に少許離間している。
【0023】
尚、制御装置は一度テンションローラ7の移動を検知して送出モータ及び引込モータ16を停止した場合、次に包装紙6が装填されるまで送出モータには通電せず、引込モータ16のみ回転させる。
【0024】
このように包装紙6を装着した後、固形製剤包装装置に電源を投入すると、固形製剤の落下数を数えるカウント値などはリセットされる。また、仮ヒータ9及び主ヒータ11は所定の温度に加熱され、前記コンベアは通電されて駆動されているものとする。
【0025】
作業者が医師の処方箋に基づき、例えば図示しないインプット装置(パーソナルコンピュータ等)に処方データを打ち込むと、当該固形製剤が収納されたタブレットケースの前記排出ドラムが回転駆動され、その処方データにより指定された種類の固形製剤が一個ずつホッパー或いはコンベア上に落下し、最終的に下ホッパー部材2に集められる。
【0026】
タブレットケースから落下する固形製剤の数は、フォトセンサの出力に基づき制御装置によってカウントされ、カウントされた固形製剤の落下数が前記処方データに基づく固形製剤の数に一致したら、排出ドラムの回転を停止し、固形製剤の落下を終了する。
【0027】
そして、このように下ホッパー部材2内に集められた固形製剤は前記シャッター装置102の各シャッター板103、104の水平面103A、104A上に一旦保持される。
【0028】
そして、一服分の固形製剤が全てシャッター板103、104上に保持された段階で、両シャッター板103、104の垂直面103B、104Bは離間するように駆動される。このシャッター板103、104の動作により小袋12Aの開口部6Bは図9の如く大きく開かれる。また、同時に水平面103A、104Aが充填口3外方に離間するので、下ホッパー部材2内に集められた固形製剤は下方に位置する包装紙6の小袋12A中に投入される。
【0029】
このように包装紙6の小袋12A中に固形製剤が収納された後、シャッター装置102はシャッター板103、104の水平面103A、104Aによって再び充填口3を閉じる。同時に各垂直面103B、104Bも密着するので、テンションローラ7の付勢力によって包装紙6の開口部6Bも閉じられる(実際には各垂直面103B、104Bの厚み分は開いているが、これらの厚みは極めて薄いので実質的に開口部6Bは閉じられる)。次ぎに、制御装置によって引込ローラ16を作動させ、包装紙6を引っ張り、ヒートシール機構8にて前述の如く熱溶着することにより、包装紙6の開口部6Bをシール(封止)する。
【0030】
そして、包装紙6の移動が停止すると、主ヒータ11により再度包装紙6の熱溶着が行なわれ、固形製剤が小袋12に包装されると同時に、シャッター装置102が開き、次の一服分の固形製剤が下ホッパー部材2より小袋12Aの中に収納される。これを繰り返すことにより処方データに基づいた種類の固形製剤が自動的に所定数包装される。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図8に示す如き比較的小さい錠剤Mなどは包装紙6内に投入され、シャッター装置102が閉じた段階で錠剤Mは整列されるが、例えばカプセル剤Cなどの比較的寸法の大きい固形製剤が図10に示す如く包装紙6の進行方向に長手方向が直交する状態で、且つ、水平に落下した場合、カプセル剤Cは図11に示す如く包装紙6の中央部を左右に押し広げるかたちで引っかかった姿勢となる。
【0032】
この状態で包装紙6が引込ローラ16で引き込まれ、その際の作用力によって長手方向が包装紙6の進行方向或いは上下方向となるようにカプセル剤Cが整列されると、そのときのカプセル剤Cの動きによって包装紙6のテンションが変化し、プリンタによる印字が縮んだり、伸びたりする印字不良が発生してしまう。
【0033】
他方、包装紙6の移動によってもカプセル剤Cが動かなかった場合には、上記プリンタの印字には影響を及ぼさないものの、包装紙6が押し広げられたままその後のヒートシール機構8において熱溶着されることになるため、開口部6Bのシールが不良となり、空気漏れが発生する危険性があった。
【0034】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、包装紙内に投入された固形製剤の姿勢によって生じるシール不良や印字不良を未然に回避することができる固形製剤包装装置を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の固形製剤包装装置は、一端にシール可能な開口部を有する包装紙を備え、開口部より包装紙内に固形製剤を投入した後、開口部をシールして包装するものであって、包装紙内の固形製剤を整列させる整列手段を備え、この整列手段は、包装紙内に固形製剤を投入した後、開口部をシールする前に作用するものである。
【0036】
請求項1の発明によれば、包装紙内に開口部から固形製剤を投入した後、開口部をシールして包装する固形製剤包装装置において、包装紙内の固形製剤を整列させる整列手段を設けたので、包装紙内に落下した固形製剤の姿勢を正常な状態に整列させることができるようになる。これにより、例えば包装紙内で比較的大なる固形製剤が引っかかった場合の如く、固形製剤の姿勢に伴うシール不良や印字不良の発生を未然に回避することが可能となるものである。
【0037】
特に、整列手段は、包装紙内に固形製剤を投入した後、開口部をシールする前に作用するようにしたので、開口部が閉じられた状態の包装紙内における固形製剤の姿勢を確実に正常な状態に整列させることができるようになるものである。
【0038】
請求項2の発明の固形製剤包装装置は、上記において整列手段は包装紙の外側から固形製剤に衝撃を加える手段であることを特徴とする。
【0039】
請求項2の発明によれば、上記に加えて整列手段を、包装紙の外側から固形製剤に衝撃を加える手段にて構成したので、この衝撃によって包装紙内で引っかかった固形製剤を落とし、正常な姿勢に整列させることが可能となる。特に、この場合には比較的簡単な構造で実現できるので、コスト的にも有利となるものである。
【0040】
請求項3の固形製剤包装装置は、一端にシール可能な開口部を有する包装紙を備え、充填口から排出された固形製剤を開口部より包装紙内に投入した後、シールして包装するものであって、充填口を開閉するシャッター装置を備え、このシャッター装置は、充填口の開放に連動して包装紙の開口部を拡開し、充填口の閉鎖に伴って開口部を閉じると共に、包装紙の側面に対応する押圧部を有し、この押圧部はシャッター装置が開口部を閉じる際に、包装紙内の固形製剤に衝撃を加えるものである。
【0041】
請求項3の本発明によれば、充填口を開閉するシャッター装置が、開口部の開放に連動して包装紙の開口部を拡開するので、固形製剤を確実且つ円滑に包装紙内に充填することができるようになる。また、シャッター装置は充填口を閉じて投下された固形製剤を一旦保持する役割も兼ねているので、部品点数の削減も図れる。
【0042】
特に、このシャッター装置は包装紙の側面に対応する押圧部を有し、この押圧部はシャッター装置が開口部を閉じる際に、包装紙内の固形製剤に衝撃を加えるので、固形製剤の投入後、開口部を閉じる際にこの衝撃によって包装紙内で引っかかった固形製剤を落とし、正常な姿勢に整列させることが可能となる。特に、この場合にはシャッター装置が固形製剤の整列手段を兼ねるので、コスト的にも有利となるものである。
【0043】
請求項4の発明の固形製剤包装装置は、上記において押圧部は包装紙の一方の側面外側にのみ設けられているものである。
【0044】
請求項4の発明によれば、上記に加えて押圧部を包装紙の一方の側面外側にのみ設けているので、シャッター装置を閉じて衝撃を加えても固形製剤が整列しない場合でも、押圧部によって引っかかった固形製剤を他方側に偏位させることができる。これにより、その後の包装紙の移動で固形製剤をシール機構などに当接させ、その衝撃によって整列させることが可能となるものである。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の固形製剤包装装置1の固形製剤包装機構14の斜視図、図2及び図3は下ホッパー部材2部分の断面図である。尚、以降の各図で説明する本発明の固形製剤包装装置1の固形製剤包装機構14は、シャッター装置102以外図8〜図11に示した従来の固形製剤包装機構101と同一の構造であるのでそれらの説明は省略する。
【0046】
即ち、本発明の固形製剤包装装置1は、病院や調剤薬局などに設置されるものであり、図示しない本体内上部に形成された固形製剤収納部と、その下方に設けられた搬送機構と、その下側に設けられた固形製剤包装機構14などから構成されている。そして、前記固形製剤収納部内には複数のタブレットケース(図示せず)が収納されている。
【0047】
そして、本発明の固形製剤包装装置1の固形製剤包装機構14のシャッター装置21は、下ホッパー部材2の下側に取り付けられ、このシャッター装置21は水平面22Aと垂直面22Bを備えたシャッター板22と、L字状の水平面23Aと垂直面23Bを備えたシャッター板23とから成り、各垂直面22Bと23Bは対向している。
【0048】
また、シャッター板22の水平面22Aの下面には押圧部としての押圧板24が取り付けられている。この押圧板24は水平面22Aから垂直面22Bと少許間隔(包装紙6が通過できる間隔)を存して垂下し、包装紙6の一方の側面の外側に対応している。押圧板24は包装紙6の折部6A近傍まで延在すると共に、包装紙6の進行方向に所定の幅を有した板材であり、その下端部は包装紙6側に少許折曲されている。
【0049】
そして、図示しないソレノイドを制御装置によって制御することにより、各シャッター板22、23は駆動され、その垂直面22B、23Bが密着した状態(図3)と、離間した状態(図1、図2)とに切り換えられる。また、各垂直面22B、23Bが密着した状態で、各水平面22A、23Aは下ホッパー部材2の充填口3を閉塞する。更に、各垂直面22B、23Bは各図に示す如く二つ折りした包装紙6の間に挿入可能に構成されている。
【0050】
以上の構成で動作を説明する。前述同様に包装紙6などをセットして作業者が医師の処方箋に基づき、例えば図示しないインプット装置(パーソナルコンピュータ等)に処方データを打ち込むと、当該固形製剤が収納されたタブレットケースの前記排出ドラムが回転駆動され、その処方データにより指定された種類の固形製剤が一個ずつホッパー或いはコンベア上に落下し、最終的に下ホッパー部材2に集められる。
【0051】
このように下ホッパー部材2内に集められた固形製剤は同様に前記シャッター装置21の各シャッター板22、23の水平面22A、23A上に一旦保持される。
【0052】
そして、一服分の固形製剤が全てシャッター板22、23上に保持された段階で、両シャッター板22、23の垂直面22B、23Bは離間するように駆動される。このシャッター板22、23の動作により小袋12Aの開口部6Bは図1の如く大きく開かれる。また、同時に水平面22A、23Aが充填口3外方に離間するので、下ホッパー部材2内に集められた固形製剤(例えばカプセル剤C)は下方に位置する包装紙6の小袋12A中に投入される。
【0053】
このようにシャッター板22、23によって小袋12Aの開口部6Bを拡開して固形製剤を投入するので、固形製剤を確実且つ円滑に包装紙6内に充填することができるようになる。また、シャッター板22、23は充填口3を閉じて投下された固形製剤を一旦保持する役割も兼ねているので、部品点数の削減が図れる。
【0054】
このように包装紙6の小袋12A中に固形製剤が収納された後、シャッター装置21はソレノイドによって駆動され、シャッター板22、23の水平面22A、23Aによって再び充填口3を閉じる。同時に各垂直面22B、23Bも密着するので、テンションローラ7の付勢力によって包装紙6の開口部6Bも閉じられる(実際には各垂直面22B、23Bの厚み分は開いているが、これらの厚みは極めて薄いので実質的に開口部6Bは閉じられる)。次ぎに、制御装置によって引込ローラ16を作動させ、包装紙6を引っ張り、ヒートシール機構8にて前述の如く熱溶着することにより、包装紙6の開口部6Bをシール(封止)する。
【0055】
このように、固形製剤の充填後はシャッター板22、23により包装紙6の開口部6Bを閉じるので、折り曲げられた包装紙6上部のズレの発生が少なくなり、熱溶着時に皺ができ難くなる。また、充填された固形製剤も小袋12A内で動き難くなるので、熱溶着時に固形製剤がヒートシール機構8に噛み込まれ、潰される危険性も少なくなる。
【0056】
更に、前述の如くヒートシール機構8の仮ヒータ9は包装紙6の折部6A側から開口部6B側間の略中間迄熱溶着し、その上方を熱溶着していないので、シャッター装置21を上昇させることなく、包装紙6を引込ローラ16で引き込むことができる。そして、包装紙6の移動が停止すると、主ヒータ11により再度包装紙6の熱溶着が行なわれ、固形製剤が小袋12に包装されると同時に、シャッター装置21が開き、次の一服分の固形製剤が下ホッパー部材2より小袋12Aの中に収納される。これを繰り返すことにより処方データに基づいた種類の固形製剤が自動的に所定数包装される。
【0057】
ここで、前述の如くシャッター装置21を閉じる際、押圧板24はシャッター板22とと共に図2中矢印の如く包装紙6内のカプセル剤C方向に迅速に移動されるので、このカプセル剤Cを包装紙6の側面外側から叩くかたちとなる。
【0058】
従って、例えば図2に示す如く包装紙6内のカプセル剤Cの長手方向が包装紙6の進行方向に直交し、且つ、水平な姿勢で引っかかったような場合でも、押圧板24に叩かれることによる衝撃によって向きを変えられ、図3に示す如く例えば長手方向が包装紙6の進行方向に向くように整列されることになる。
【0059】
これにより、カプセル剤Cの姿勢に伴うその後のシール不良や前述したプリンタの印字不良の発生を未然に回避することが可能となる。
【0060】
ここで、シャッター装置21を閉じても図4に示す如くカプセル剤Cの姿勢が正常な状態に直らなかった場合、押圧板24はシャッター板22に取り付けられている関係上、カプセル剤Cはこの押圧板24に押されて図5に示す如くシャッター板23側に偏位した恰好となる。そのため、その後引込ローラ16によって包装紙6が移動されると、カプセル剤Cは後段のヒートシール機構8の主ヒータ11に当接し(図6)、その衝撃によって正常な状態に整列することになる。
【0061】
ここで、押圧板24の包装紙6の進行方向の幅寸法が小さい場合、主ヒータ11との間隔が開き過ぎて図7に示す如くカプセル剤Cが主ヒータ11に当接するまで偏位させて置くことができなくなる。従って、押圧板24の幅寸法は図5或いは図6に示す如き値に設定する必要がある。
【0062】
尚、実施例ではシャッター装置21のシャッター板22、23の垂直面22B、23Bを包装紙6内に挿入し、それらを離間・密着させることによって、開口部6Bを開閉するようにしたが、それに限らず、包装紙6の外面に真空吸着などによって着脱自在に密着させ、両者を離間・近接させることにより、開口部6Bを開閉するようにしても良い。係る構成によれば、固形製剤の充填後に開口部6Bを完全に閉鎖することも可能となる。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、包装紙内に開口部から固形製剤を投入した後、開口部をシールして包装する固形製剤包装装置において、包装紙内の固形製剤を整列させる整列手段を設けたので、包装紙内に落下した固形製剤の姿勢を正常な状態に整列させることができるようになる。これにより、例えば包装紙内で比較的大なる固形製剤が引っかかった場合の如く、固形製剤の姿勢に伴うシール不良や印字不良の発生を未然に回避することが可能となるものである。
【0064】
特に、整列手段は、包装紙内に固形製剤を投入した後、開口部をシールする前に作用するようにしたので、開口部が閉じられた状態の包装紙内における固形製剤の姿勢を確実に正常な状態に整列させることができるようになるものである。
【0065】
請求項2の発明によれば、上記に加えて整列手段を、包装紙の外側から固形製剤に衝撃を加える手段にて構成したので、この衝撃によって包装紙内で引っかかった固形製剤を落とし、正常な姿勢に整列させることが可能となる。特に、この場合には比較的簡単な構造で実現できるので、コスト的にも有利となるものである。
【0066】
請求項3の本発明によれば、充填口を開閉するシャッター装置が、開口部の開放に連動して包装紙の開口部を拡開するので、固形製剤を確実且つ円滑に包装紙内に充填することができるようになる。また、シャッター装置は充填口を閉じて投下された固形製剤を一旦保持する役割も兼ねているので、部品点数の削減も図れる。
【0067】
特に、このシャッター装置は包装紙の側面に対応する押圧部を有し、この押圧部はシャッター装置が開口部を閉じる際に、包装紙内の固形製剤に衝撃を加えるので、固形製剤の投入後、開口部を閉じる際にこの衝撃によって包装紙内で引っかかった固形製剤を落とし、正常な姿勢に整列させることが可能となる。特に、この場合にはシャッター装置が固形製剤の整列手段を兼ねるので、コスト的にも有利となるものである。
【0068】
請求項4の発明によれば、上記に加えて押圧部を包装紙の一方の側面外側にのみ設けているので、シャッター装置を閉じて衝撃を加えても固形製剤が整列しない場合でも、押圧部によって引っかかった固形製剤を他方側に偏位させることができる。これにより、その後の包装紙の移動で固形製剤をシール機構などに当接させ、その衝撃によって整列させることが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の固形製剤包装装置のシャッター装置により包装紙を開いた状態の斜視図である。
【図2】 シャッター装置により包装紙を開いた状態の図1の固形製剤包装装置の下ホッパー部材部分の断面図である。
【図3】 シャッター装置により包装紙を閉じた状態の図1の固形製剤包装装置の下ホッパー部材部分の断面図である。
【図4】 シャッター装置を閉じてもカプセル剤が包装紙内で引っかかったままの状態を示す図である。
【図5】 包装紙の移動によってカプセル剤の姿勢が整列される状態を示す押圧板部分の平面図である。
【図6】 同じく包装紙の移動によってカプセル剤の姿勢が整列される状態を示す押圧板部分の平面図である。
【図7】 幅の狭い押圧板の場合の押圧板部分の平面図である。
【図8】 従来の固形製剤包装装置のヒートシール機構部分の側面図である。
【図9】 図8の固形製剤包装装置のシャッター装置により包装紙を開いた状態の斜視図である。
【図10】 図8の固形製剤包装装置の下ホッパー部材の平面図である。
【図11】 シャッター装置により包装紙を閉じた状態の図8の固形製剤包装装置の下ホッパー部材部分の断面図である。
【符号の説明】
1 固形製剤包装装置
2 下ホッパー部材
3 充填口
6 包装紙
6B 開口部
8 ヒートシール機構
11 主ヒータ
14 固形製剤包装機構
21 シャッター装置
22、23 シャッター板
24 押圧板

Claims (4)

  1. 一端にシール可能な開口部を有する包装紙を備え、前記開口部より包装紙内に固形製剤を投入した後、前記開口部をシールして包装する固形製剤包装装置において、
    前記包装紙内の固形製剤を整列させる整列手段を備え、該整列手段は、前記包装紙内に固形製剤を投入した後、前記開口部をシールする前に作用することを特徴とする固形製剤包装装置。
  2. 前記整列手段は前記包装紙の外側から前記固形製剤に衝撃を加える手段であることを特徴とする請求項1記載の固形製剤包装装置。
  3. 一端にシール可能な開口部を有する包装紙を備え、充填口から排出された固形製剤を前記開口部より包装紙内に投入した後、シールして包装する固形製剤包装装置において、
    前記充填口を開閉するシャッター装置を備え、このシャッター装置は、前記充填口の開放に連動して前記包装紙の開口部を拡開し、前記充填口の閉鎖に伴って前記開口部を閉じると共に、前記包装紙の側面に対応する押圧部を有し、この押圧部は前記シャッター装置が開口部を閉じる際に、前記包装紙内の固形製剤に衝撃を加えることを特徴とする固形製剤包装装置。
  4. 押圧部は前記包装紙の一方の側面外側にのみ設けられていることを特徴とする請求項3記載の固形製剤包装装置。
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