JP2003237708A - 薬剤供給装置 - Google Patents

薬剤供給装置

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JP2003237708A
JP2003237708A JP2002042563A JP2002042563A JP2003237708A JP 2003237708 A JP2003237708 A JP 2003237708A JP 2002042563 A JP2002042563 A JP 2002042563A JP 2002042563 A JP2002042563 A JP 2002042563A JP 2003237708 A JP2003237708 A JP 2003237708A
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稔彦 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬剤を包装紙内に投入するためのホッパーや
ノズルの取付作業性を改善した薬剤供給装置を提供す
る。 【解決手段】 薬剤供給装置1は、薬剤を収納するタブ
レットケースと、ロール状に巻回されて熱溶着可能な包
装紙72とを備え、タブレットケースから排出された薬
剤を包装紙にて包装するものであって、連続して引き出
された包装紙内に挿入され、タブレットケースから排出
された薬剤を包装紙内に投入するためのノズル74を備
え、このノズルを、包装紙の移送方向に対して直交する
向きに揺動自在とした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は病院や調剤薬局など
において、タブレットケースに収納された薬剤を処方箋
により指定された数量だけ包装紙にて包装する薬剤供給
装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より病院や調剤薬局においては、例
えば実公昭57−5282号公報(B65B1/30)
に示される如き薬剤供給装置(公報では錠剤包装機と称
している)を用いて、医師により処方された薬剤を患者
に提供している。係る方式では処方箋に記載された数量
の薬剤(錠剤、カプセル剤など)をタブレットケース内
の排出ドラム(前記公報では整列盤と称している)から
一個ずつ排出し、シュートを経てホッパーにより集め、
その後、包装紙にて包装するものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ここで、薬剤を包装し
て包装する際には、薬剤を受け止めるホッパーの下端出
口にノズルを取り付け、このノズルを、ロール状に巻回
されて引き出された熱溶着可能な包装紙内に差し込み、
薬剤を包装紙内に投入するものであった。従って、包装
紙が移送される位置とノズルの位置とが正確に合わない
と、包装紙がノズルによって不必要に拡開され、熱溶着
に支障が生じたり、包装紙自体の移送にも支障が生じる
ようになる。そのため、ホッパーやノズルの取付位置を
厳密に規定しなければならなくなり、組立作業性が困難
となる問題があった。 【0004】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、薬剤を包装紙内に投入す
るためのホッパーやノズルの取付作業性を改善した薬剤
供給装置を提供する。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の薬剤供給装置
は、薬剤を収納するタブレットケースと、ロール状に巻
回されて熱溶着可能な包装紙とを備え、タブレットケー
スから排出された薬剤を包装紙にて包装するものであっ
て、連続して引き出された包装紙内に挿入され、タブレ
ットケースから排出された薬剤を包装紙内に投入するた
めのノズルを備え、このノズルを、包装紙の移送方向に
対して直交する向きに揺動自在としたことを特徴とす
る。 【0006】本発明によれば、薬剤を収納するタブレッ
トケースと、ロール状に巻回されて熱溶着可能な包装紙
とを備え、タブレットケースから排出された薬剤を包装
紙にて包装する薬剤供給装置において、連続して引き出
された包装紙内に挿入され、タブレットケースから排出
された薬剤を包装紙内に投入するためのノズルを備え、
このノズルを、包装紙の移送方向に対して直交する向き
に揺動自在としたので、ホッパー及びノズルの位置と、
包装紙の位置とが厳密に一致していなくとも、ノズルが
その誤差分揺動して、ノズルの出口と包装紙の位置とを
合致させるようになる。 【0007】これにより、ホッパーやノズルの取付作業
性を改善しながら、支障無く薬剤を投入することが可能
となると共に、包装紙が不必要に拡開されることも無く
なり、包装紙の熱溶着と移送も支障無く行えるようにな
るものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の実施例の薬剤供給装置
1の斜視図(天板1Aを除く)、図2は各棚2・・の扉
パネル6を取り外し、下パネル4を開放した状態の薬剤
供給装置1の正面図、図3は薬剤供給装置1の縦断側面
図、図4は薬剤供給装置1のもう一つの正面図、図5は
薬剤供給装置1の側面図、図6は薬剤供給装置1の平面
図、図7は棚2の斜視図、図8はタブレットケース3・
・の収納容器51を取り外した状態の棚2の斜視図、図
9はタブレットケース3の収納容器51の斜視図、図1
0はタブレットケース3の駆動ベース52の分解斜視
図、図11は棚2と識別センサ33の斜視図、図12は
タブレットケース3と識別センサ33の斜視図である。 【0009】本発明の薬剤供給装置1は、病院や調剤薬
局などに設置されるものであり、横長矩形状の本体7と
後述する制御用のパソコンPCから構成される。本体7
は、相互に分離可能な上部構造体7Aと下部構造体7B
とから構成されており、下部構造体7B上に上部構造体
7Aが積層されて連結された構造とされている。そし
て、この上部構造体7A内には後述するタブレットケー
ス3を収納するために前方並びに上下が開放したケース
収納部8が構成され、このケース収納部8の天面は着脱
可能な天板1Aにて閉塞されている。 【0010】また、下部構造体7Bは前面及び上面が開
放しており、上面において上部構造体7Aと連通する。
そして、この下部構造体7B内には後述する充填装置と
して包装機13等が収納設置されると共に、前面の開口
は観音開き式の下パネル4、4によって開閉自在に閉塞
されている。 【0011】前記上部構造体7Aのケース収納部8内に
は、左右4列、上下5段(合わせて20個)の棚2・・
・が架設されている。各棚2の前端には扉パネル6がそ
れぞれ取り付けられており、全ての棚2・・・がケース
収納部8内に収納された状態で各扉パネル6・・・が上
部構造体7A(ケース収納部8)の前面開口を閉塞す
る。棚2の中央には上下に開放した通路9が前後に渡っ
て形成されており、この通路9の左右両側にタブレット
ケース3の駆動ベース52が8個ずつ(合計16個)前
後方向に並設して取り付けられている(図7、図8)。
尚、タブレットケース3はこの駆動ベース52とその上
に連結される収納容器51とから構成される。 【0012】駆動ベース52内には上からブラシ付き直
流モータから成るドラム駆動用モータとしてのドラムモ
ータ14が収納され、このドラムモータ14はカバー1
6及び止め金具17にて駆動ベース52に固定される。
この状態でドラムモータ14の駆動軸14Aはカバー1
6より上方に突出する(図10)。また、駆動ベース5
2に形成された排出口21には光学式の剤検出センサ1
8が取り付けられ、この剤検出センサ18の下方に位置
する駆動ベース52には、排出口21から斜め下方に延
在する排出シュート19が形成されている(図10)。
そして、この排出シュート19は前記通路9内に連通開
口している。 【0013】一方、タブレットケース3の収納容器51
は上面に開口しており、この開口は開閉自在の蓋22に
て閉塞されている(図9)。また、収納容器51内底部
には排出ドラム23が取り付けられており、この排出ド
ラム23の側面周囲には複数の縦溝24が所定の間隔で
形成されている。この収納容器51内に上面開口から薬
剤が充填され(蓋22を開放する)、排出ドラム23の
縦溝24内に2個ずつ入り込むかたちとなる。また、収
納容器51の下部側面には光学的に識別可能な識別コー
ド(バーコードなど)26が貼付されている。この識別
コード26は収納容器51内に充填された薬剤の種類を
識別するためのコードである。 【0014】係る収納容器51は前述した駆動ベース5
2上に載置され、着脱可能に連結される。この場合、識
別コード26が棚2の外側(通路9とは反対側)に向く
ように取り付けられる。これによって、タブレットケー
ス3が構成されることになる。このとき、排出ドラム2
3はドラムモータ14の駆動軸14Aに着脱自在に係合
する。そして、ドラムモータ14が正転駆動されると、
排出ドラム23が正転され、その縦溝24が順次駆動ベ
ース52の排出口21上に合致して内部の薬剤が一つず
つ排出シュート19に落下する仕組みとされている。 【0015】この排出口21を通過する薬剤は剤検出セ
ンサ18によって検出される。また、排出シュート19
内に落下した薬剤は棚2の通路9内に排出されることに
なる。また、収納容器51内の薬剤が空となった場合に
は駆動ベース52から収納容器51を取り外して補充す
るものである。 【0016】このように複数のタブレットケース3・・
・が取り付けられた棚2は、上部構造体7Aのケース収
納部8内に取り付けられた左右一対の引出レール27、
27に着脱可能にネジ止めされる。これにより、棚2及
びそれに取り付けられた複数のタブレットケース3・・
・は、ケース収納部8内に引き出し自在に収納され、且
つ、引き出した状態で引出レール27から着脱可能とさ
れる(図5)。 【0017】この棚2の後端には、タブレットケース3
・・のドラムモータ14に通電(電源供給)を行い、剤
検出センサ18からの出力を伝達するため等のハーネス
28がコネクタ29を介して着脱可能に取り付けられ
る。このハーネス28は棚2の引き出し距離よりも長い
寸法を有している。また、上部構造体7Aに取り付けら
れ、折り畳みにより伸縮可能な配線保持部材31によっ
て保持されている(図8)。 【0018】また、各棚2・・・がケース収納部8内に
収納された状態で、上下に位置する各棚2・・・の通路
9は相互に対応し、それによって上下に連通した一連の
シュート32を構成する。従って、実施例では上下に渡
る左右4列のシュート32・・・がケース収納部8内に
構成されることになる。このように上下複数段の独立し
て引き出し自在の棚2・・・をケース収納部8内に設け
ているので、タブレットケース3の収納容器51を交換
する際などには、各棚2を引き出して行うことができる
ようになる。 【0019】これにより、上下方向一列の各棚2・・を
同時に引き出す構造に比較して、収納容器51の交換の
ために上下の棚2、2間に構成すべき間隔を縮小するこ
とができ、これによって、ケース収納部8内に収納でき
るタブレットケース3の数を増やすことができるように
なる。また、棚2の中央に通路9を構成し、上下の各棚
2・・・をケース収納部8内に収納した状態で上下に渡
るシュート32が構成されるようにしているので、棚2
の側部にシュートを構成する場合に比べて、左右端に位
置するシュート32、32の間隔が縮小できる。これに
より、後述するシャッター53、53やホッパー54の
上面開口面積を縮小して小型化することが可能となる。 【0020】尚、上部構造体7Aのケース収納部8の左
右側面には、左右端に位置する前記各棚2・・・の各タ
ブレットケース3・・・に対応する位置に、複数の光学
式識別センサ33・・・が取り付けられている(図1
1、図12)。各識別センサ33は前記各棚2のケース
収納部8左右側面に対応する側のタブレットケース3・
・の識別コード26にそれぞれ対応して配置されてお
り、この識別コード26の情報を非接触式に読み取るた
めに用いられる。 【0021】ここで、上部構造体7Aのケース収納部8
内後部には、左右の各列の棚2・・・の後方にそれぞれ
対応して、規制手段としてのステー34・・・が上下に
渡って4本設けられている(図13〜図15)。各ステ
ー34・・・は上下端の軸36を中心として回動自在に
取り付けられている。また、ステー34は図16〜図2
1に示す如く断面L字状を呈し、上下5カ所の係合孔3
7・・・・が形成された規制辺34Aと、その端部から
垂直に延在する解除辺34Bとを有している。このステ
ー34にはコイルバネ38が係合されており、このコイ
ルバネ38の復元力により、図16の如く各辺34A、
34Bが後ろ向きとされた解除状態と、規制辺34Aが
前方に向いた規制状態とに安定的に保持されるように構
成されている。 【0022】他方、各棚2・・・の後面には後方に延在
する作用部材39が後方に突出して取り付けられてい
る。この作用部材39はステー34の各係合孔37・・
・・の高さに対応して設けられており、後方に突出した
L字状の作用辺39Aと手前に位置するこれもL字状の
係合辺39Bとを有している。 【0023】そして、上下方向一列の棚2・・・・の全
てがケース収納部8内に収納されている場合、ステー3
4は図16の如き解除状態とされている。この状態はコ
イルバネ38により安定的に保持される。このとき、作
用部材39の作用辺39Aはステー34の規制辺34A
の後側に位置している。この状態で何れかの棚2を手前
に引き出していくと、作用辺39Aが規制辺34Aを押
圧してステー34を図16中時計回りに回動させていく
(図17)。そして、作用部材39がステー34より前
方に移動すると、ステー34の規制辺34Aが前方に向
き、解除辺34Bが右側方に向いた規制状態となる。 【0024】この規制状態では、ステー34の規制辺3
4Aの係合孔37・・・に上下方向の他の棚2・・・の
作用部材39の係合辺39Bが進入して係合するので
(図18)、他の棚2・・・は引き出せなくなる。次
に、引き出していた棚2を押し込んでいくと、やがて作
用部材39の作用辺39Aがステー34の解除辺34B
に当接し(図19)、それを後方に押圧してステー34
を図19中反時計回りに回動させていく(図20)。こ
れによって、他の棚2の係合辺39Bから規制辺34A
が離間するので、係合孔37・・・と係合辺39Bとの
係合は解除される。これによって、他の棚2・・・の引
き出しは可能となる。そして、当該棚2をケース収納部
8内に収納し終わると、ステー34は当初の解除状態に
復帰し、コイルバネ38により安定的に保持されること
になる(図21)。 【0025】このような構成により、上下方向一列の棚
2・・・・は何れか一つのみが引き出し可能であり、複
数の棚2・・・を同時に引き出すことはできなくなる。
これにより、上下一列における複数の棚2・・・が同時
に引き出され、その荷重で本体7が前側に転倒してしま
う不都合が防止される。 【0026】また、各ステー34・・・には前述の解除
状態において前方に突出するロック部材41が取り付け
られている。そして、各ステー34・・・のロック部材
41の前側に対応して、上部構造体7Aにはロック手段
としてのキープソレノイド42がそれぞれ取り付けら
れ、それらのプランジャ42Aは後方に突出している。
このキープソレノイド42は、プランジャ42Aを後方
に突出させた状態では、前述の解除状態におけるロック
部材41に当接し、その回動を禁止する(図22)。こ
れにより、当該ステー34は回動できなくなり、従っ
て、作用部材39も図16の状態から移動できなくなる
ので、当該ステー34に対応する上下1列の全ての棚2
・・・・が引き出し不能となる。 【0027】そして、プランジャ42Aが吸引された状
態では、図23の如くステー34は回動可能となり、ロ
ック解除となる。尚、43はステー34が解除状態であ
るときにロック部材41の先端41Aが進入する位置に
設けられたロックセンサであり、その状態で当該ロック
部材41を検出し、図23の如くステー34が回動して
規制状態となり、ロック部材41の先端41Aがロック
センサ43から離間すると検出しなくなる。これによ
り、ステー34の状態を識別可能となる。 【0028】また、44は手動式のロック解除手段とし
てのロック解除バーであり、各キープソレノイド42・
・・に対応してそれぞれ設けられている。このロック解
除バー44はL字状を呈しており、その後端はプランジ
ャ42Aに係合する位置に取り付けられている。そし
て、常にはコイルバネ46により後方に引き込まれてお
り、その状態ではプランジャ42Aから離間している
(図22、図23)。そして、このロック解除バー44
を手前に引くと、プランジャ42Aをキープソレノイド
42側に引き込ませてキープソレノイド42をロック解
除させる(図24)。これにより、上下一列の全ての棚
2・・・・のロック解除を手動で可能としている。 【0029】尚、実施例では上下一列単位で複数の棚2
の同時引き出しを禁止し、また、ロックを行うようにし
たが、それに限らず、左右一段単位で同時引き出しを禁
止し、ロックを行うようにしてもよい。その場合には、
上下五段の各段に対応して横方向のステーを取り付ける
ことになる。 【0030】一方、本体7の下部構造体7B内下部に
は、前述した如く包装機13(充填装置)が収納されて
いる。この包装機13の構造については後に詳述する
が、包装機13は図3に示す如く下部構造体7B内の底
面左右に取り付けられた引出レール47、47に着脱可
能にネジ止めされている。これにより、包装機13は、
下パネル4、4を開放した状態で、下部構造体7B内か
ら前方に引出自在とされ、更に、引き出した状態で当該
引出レール47、47に着脱可能とされている。尚、4
8はこの包装機13と下部構造体7B間に着脱自在にコ
ネクタ接続された包装機用のハーネスであり、当該包装
機13の引出量を充分に許容できる長さを有している。 【0031】この下部構造体7B内の上部には二つのシ
ャッター53、53が左右に並設されている。各シャッ
ター53、53はその上方の前記シュート32・・・の
下方に対応しており、向かって右側のシャッター53は
向かって右端及びその左側のシュート32、32に、向
かって左側のシャッター53は向かって左端及びその右
側のシュート32、32に対応している。そして、各シ
ュート32・・・から後述するホッパー54に落下する
薬剤を一時受け止める役割を果たすものである。 【0032】そして、各シャッター53、53の下方に
対応して前記ホッパー54が下部構造体7B内に設けら
れている。このホッパー54は、上面が広く開口し、下
端に向けて窄まった矩形漏斗状を呈しており、前記各シ
ュート32・・・から落下してシャッター53、53を
通過した薬剤を受け止め、下端開口54Aから排出する
ものである。 【0033】そして、このホッパー54の上端左右は下
部構造体7B内の上部左右に取り付けられた引出レール
56、56に着脱可能にネジ止めされると共に、各シャ
ッター53、53も引出レール56、56の上側に位置
して当該引出レール56、56に着脱可能にネジ止めさ
れる。これによって、ホッパー54及びシャッター5
3、53は、下パネル4、4を開放した状態で、下部構
造体7B内から前方に同時に引出自在とされ、更に、引
き出した状態で当該引出レール56、56に着脱可能と
されている(図5)。尚、図示しないがシャッター53
用の着脱自在のハーネスも設けられており、このハーネ
スも当該シャッター53の引出量を充分に許容できる長
さを有している。 【0034】このような構造としたことにより、タブレ
ットケース3の交換や各通路9・・により構成されるシ
ュート32・・・、ホッパー54の清掃、包装機13の
部品交換などのメンテナンスを行う場合には、それらを
本体7の上部構造体7A或いは下部構造体7Bから引き
出しておいて、着脱作業を行うことができるようにな
る。 【0035】これにより、薬剤供給装置1のメンテナン
ス作業性を著しく改善し、円滑な薬剤充填を実現するこ
とが可能となる。特に、タブレットケース3は棚2ごと
上部構造体7Aから複数同時に引き出し、且つ、その収
納容器51を着脱可能に取り付けられているので、タブ
レットケース3の収納容器51の交換作業性が一段と向
上する。 【0036】更に、シャッター53、53も下部構造体
7Bから引き出し、且つ、着脱可能に取り付けたので、
ホッパー54に落下する薬剤を一時受け止めるためのシ
ャッター53、53のメンテナンス作業性も改善するこ
とができるようになる。特に、シャッター53、53と
ホッパー54を、下部構造体7Bから同時に引き出し可
能に取り付けたので、シャッター53及びホッパー54
をメンテナンスする際の作業性を一段と向上させること
ができるようになる。 【0037】また、下部構造体7B内の上部中央には、
前記両シャッター53、53の間に位置して追加薬剤フ
ィーダ(UTC)57が取り付けられている。この場
合、追加薬剤フィーダー57は、下パネル4、4に覆わ
れずに独自に前方に引き出し、且つ、着脱自在に取り付
けられている(図1、図6)。この追加薬剤フィーダー
57は、追加の薬剤を任意に供給するためのフィーダで
あり、このフィーダ57は前記ホッパー54内に連通し
ている。 【0038】次に、図25〜図27を用いて前記各シャ
ッター53の構造について説明する。シャッター53は
全体としては下部構造体7Bの奥行き方向に長い左右略
対象形状を呈しており、下から上に向かって傾斜しなが
ら離間する左右傾斜壁61A、61Bを有し、上面が広
く拡開した矩形漏斗状を呈する本体62と、この本体6
2の窄まった下端開口62Aを開閉する一対の開閉板6
3A、63B等から構成されている。 【0039】各開閉板63A、63Bは後部に設けられ
たシャッターソレノイド64及びコイルバネ68と、リ
ンク機構66によって動作され、図26の如く左右傾斜
壁61A、61Bの下端から略連続して各開閉板63A
及び63Bの下端が相互に当接し、本体62の下端開口
62Aを閉じた閉鎖状態と、図27の如く開閉板63A
が図中時計回りに、開閉板63Bが図中反時計回りに回
動してそれらの下端が相互に離間し、下端開口62Aを
開いた開放状態とに駆動される。 【0040】また、このシャッター53内には緩衝部材
としてのカーテン67が取り付けられている。このカー
テン67はシュート32から落下して左右傾斜壁61
A、61Bに衝突し、跳ね返る薬剤の運動エネルギーを
吸収可能な柔軟性を有する薄い布やゴム、合成樹脂など
の素材にて構成されており、本体62内の上部中央から
吊下され、その下端は本体62の下端開口62Aより更
に降下し、図26の如く各開閉板63A、63Bが閉じ
た状態でそれらに挟まる位置まで延在している。 【0041】係る構造により、シャッター53内に落下
して飛び跳ねる薬剤はカーテン67に運動エネルギーを
吸収され、迅速に下端開口62Aから開閉板63A、6
3B上に集まり、静止するようになる。特に、カーテン
67はシャッター53の上部から下端部まで延在するの
で、飛び跳ねる薬剤がカーテン67に当たり易くなり、
衝撃吸収作用は一層良好となって、薬剤が静止するまで
の時間がより一層短縮される。また、カーテン67が各
開閉板63A、63Bに挟まれるので、開閉板63A、
63Bの下端が当接する際に生じる騒音も吸収されるよ
うになる。 【0042】次に、図28を用いて前記包装機13の構
成について説明する。71は熱溶着可能な包装紙72
(容器を構成する)を巻回したロールであり、73はプ
リンタ、74はホッパー54の下端開口54Aに取り付
けられたノズル、76はシリコンゴムから成る熱シール
ヘッド、77はロール71から引き出された包装紙72
を搬送するローラ、79は包装紙72を切断するカッタ
ー、81は分包化されて切断された包装紙72を下パネ
ル4に設けられた取出口82まで搬送するコンベアであ
り、包装紙72の搬送経路に沿って順次設けられてい
る。尚、83は熱シールヘッド74を動作させるための
モータであり、78はローラ77を駆動するモータ、8
4はコンベア81のモータである。 【0043】ロール71に巻回された包装紙72は上面
が開き、下端で二つ折りにされた断面略V字状を呈して
おり、ローラ77等によってロール71から斜め向かっ
て右斜め下方に引き出された後、プリンタ73により後
述する如くその表面に印字が成される。次に、ノズル7
4から排出される薬剤が包装紙72内に投入され、熱シ
ールヘッド76による熱溶着で、包装紙72は一包毎に
区画される。区画されて分包化された包装紙72は次に
カッター79で切断され、コンベア81で向かって左上
方の取出口82に搬送されるものである。 【0044】ここで、前記ノズル74は図29に示す如
く上下が開口した矩形筒状を呈しており、その下端出口
のプリンタ73側には包装紙72の上面開口から当該包
装紙72内に挿入される挿入案内辺86が突出形成さ
れ、それと対向する側には包装紙72の上面開口を閉じ
る作用を紙案内辺87が形成されている。また、ノズル
74の上端開口は前記ホッパー54の下端開口54Aに
対向している。これにより、ホッパー54にて受け止め
られた薬剤はノズル74に入り、挿入案内辺86に案内
された包装紙72内に投入されることになる。 【0045】更に、ノズル74は保持部材88の回動軸
89により、包装紙72の移送方向(図28に矢印で示
す)と直交する向き(前後方向)に揺動自在となるよう
にホッパー54に取り付けられている。これにより、ホ
ッパー54及びノズル74の位置と、包装機13の包装
紙72の位置とが厳密に一致していなくとも、ノズル7
4がその誤差分揺動することで、支障無く下端出口を包
装紙72の位置に合致させることができるようになる。 【0046】これにより、係る場合にも包装紙72の上
面開口を不必要に拡開すること無くノズル74の挿入案
内辺86を包装紙72内に挿入して薬剤を投入可能とな
ると共に、ホッパー54やノズル74の取り付け時の作
業性も改善することができるようになる。 【0047】次に、前記プリンタ73について説明す
る。プリンタ73はインクリボンを用いた熱転写式のプ
リンタであり、図30に示す如くカラーインクリボン9
1に押圧板92にて包装紙72を押し付け、熱転写ヘッ
ド93により包装紙72表面に所定の印字を行う。尚、
94はプリンタ73の開閉蓋である。また、カラーイン
クリボン91及び包装紙72の進行方向は図中に矢印で
示す。 【0048】図31は包装紙72に対する上記プリンタ
ヘッド93と熱シールヘッド76の位置関係を示してお
り、その間に印字された様子を示している。実施例の場
合カラーインクリボン91は、図32に示すようにその
幅方向に四種類の異なる色帯が構成されており、印字を
行うための最も広い帯C1は例えば黒色、次に例えば青
色の帯C2、次に例えば赤色の帯C3、最後に例えば黄
色の帯C4が設けられている。 【0049】そして、プリンタ73は係る構成により、
例えば帯C1にて氏名、服用年月日、服用時間帯などを
黒色で印字すると共に、更に、寝る前に服用する分包に
は黒色ラインL1、夕食後に服用する分包には青ライン
L2、朝食後に服用する分包には黄色ラインL4を印刷
して服用時間帯を色分け表示する。これにより、薬剤の
服用時間帯を容易に判別できるようになり、誤飲の発生
を効果的に解消できるようになる。尚、前記各ラインL
1、L2、L4中には図33の如く文字にて各服用時間
帯を印字するようにしてもよい。 【0050】次に、図34は薬剤供給装置1の制御装置
95の電気回路のブロック図を示している。制御装置9
5は制御手段を構成する汎用のマイクロコンピュータ9
7から成り、このマイクロコンピュータ97の出力には
ドライバ回路94を介して前記各タブレットケース3・
・・のドラムモータ14と、包装機13、プリンタ7
3、シャッターソレノイド64、64及び各キープソレ
ノイド42・・・が接続されている。マイクロコンピュ
ータ97はドライバ回路94を制御して、DC24V電
源を各ドラムモータ14・・・に印加し、これらドラム
モータ14・・・をそれぞれ正転及び逆転可能とされて
いる。 【0051】また、マイクロコンピュータ97の入力に
は、各ドラムモータ14・・の通電電流を検出するカレ
ントトランス96の出力と、前記各ロックセンサ43・
・・、各剤検出センサ18・・・、各識別センサ33・
・・の出力が接続されている。更に、マイクロコンピュ
ータ97は前述したパソコンPCとデータ通信可能に接
続されている。 【0052】以上の構成で本発明の薬剤供給装置1の動
作を説明する。尚、電源投入状態において前記各シャッ
ター53、53は閉じているものとする。また、上部構
造体7Aのケース収納部8内には、それぞれ所定の薬剤
が収納された前記タブレットケース3・・・が取り付け
られた棚2・・・が前述の如く取り付けられているもの
とする。 【0053】次に薬剤供給装置1の電源を投入すると、
制御装置95のマイクロコンピュータ97は、識別セン
サ33・・・により、上部構造体7Aのケース収納部8
の左右端に位置する前記各棚2・・・の各タブレットケ
ース3・・・の識別コードを読み取る。これにより、各
タブレットケース3・・・に収納された薬剤の種類に関
するデータを、当該タブレットケース3の位置と共に記
憶し、このデータはパソコンPCにも送信する。 【0054】尚、マイクロコンピュータ97はケース収
納部8内に収納された各タブレットケース3・・・内の
薬剤の種類と当該タブレットケース3の位置に関するデ
ータベースを保有しており、当該データベースはパソコ
ンPCにも送信されているものとする。そして、前記識
別センサ33・・・によって読み取られた識別コードも
このデータベースに加えられる。 【0055】先ず、調剤動作について説明する。作業者
が医師の処方箋に基づき、前記パソコンPCから処方デ
ータを入力すると、薬剤供給装置1のマイクロコンピュ
ータ97は、当該処方データに基づいて指定された薬剤
が収納されたタブレットケース3を前記データベースか
ら特定し、そのドラムモータ14をドライバ94により
正転させ、排出ドラム23を回転(正転)させて縦溝2
4内の薬剤を一個ずつ排出口21に排出する。 【0056】このとき、マイクロコンピュータ97は剤
検出センサー18から剤検出信号を入力し、排出された
薬剤をカウントする。そして、所定量が排出された段階
でドラムモータ14を停止する。排出された薬剤は排出
シュート19から通路9によって構成されるシュート3
2内に入り、シャッター53に一時受け止められる。 【0057】そして、マイクロコンピュータ97はシャ
ッターソレノイド64に通電して前述の如く開閉板63
A、63Bを開放し(図27)、薬剤をホッパー54内
に落下させ、ノズル74を介して薬剤を包装紙72内に
投入し、前述の如く包装機13にて包装した後、取出口
82より外部に送出するものである。このとき、シャッ
ター53からホッパー54に薬剤が落下した時点で次の
薬剤の排出を実行することにより、マイクロコンピュー
タ97は包装に要する時間を短縮する。また、包装する
薬剤に関する前述の印字は、薬剤を投入する以前にプリ
ンタ73により行っておくものとする。 【0058】ここで、ケース収納部8内には実施例の場
合320個のタブレットケース3・・・が収納されてい
る。従って、最大320種類の薬剤の供給と包装を実行
可能であるが、取り扱う薬剤の種類がケース収納部8内
に入りきれない場合には、前記ケース収納部8の左右端
に位置する前記各棚2・・・の各タブレットケース3の
収納容器51(ケース収納部8の側壁側)を必要な種類
の薬剤が収納された収納容器51と交換する。この交換
された収納容器51の識別コードも識別センサ33によ
って読み取られ、マイクロコンピュータ97に入力され
る。そして、読み取られた新規薬剤のデータもデータベ
ースに追加される。 【0059】このとき、投入すべき一種類若しくは複数
種類の薬剤のタブレットケース3がケース収納部8内に
存在しない場合、マイクロコンピュータ97はパソコン
PCにデータを送信して、パソコンPCの画面にタブレ
ットケース3の交換を案内表示する。その際、マイクロ
コンピュータ97はパソコンPCにデータを送信して、
取り外してよいタブレットケース3の収納容器51の位
置(アドレス)を画面上に案内表示する。これにより、
例えば一つの分包中に複数種類の薬剤を投入するとき
に、存在しない薬剤の収納容器51を取り付けるため
に、当該分包中に投入すべき他の薬剤が収納された収納
容器51が取り外されてしまう不都合を回避する。 【0060】次に、マイクロコンピュータ97はドライ
バ94を制御して、定期的にドラムモータ14を所定の
短い時間(例えば10ms)逆転させ、次に同じ時間正
転させる異常検知動作を実行する。この異常検知動作に
おける逆転・正転の各時間は、排出ドラム23の回転に
よって縦溝24が排出口21に合致する時間的間隔(薬
剤の排出間隔)よりも充分短い時間とする。 【0061】そして、マイクロコンピュータ97はカレ
ントトランス96により、この異常検知動作中における
ドラムモータ14の通電電流値を取り込み、電流が流れ
ていなかった場合には、ドラムモータ14の巻線が断線
しているものと判断して警報動作を実行する。この警報
のデータはパソコンPCに送信されて画面上に表示され
る。この異常検知動作は全てのタブレットケース3・・
・のドラムモータ14に対して順次行われる。この場
合、前述の如く異常検知動作における逆転・正転の各時
間は、薬剤の排出間隔よりも十分短いので、薬剤が排出
されてしまうことはない。 【0062】特に、先ずドラムモータ14を逆転させる
ようにしているので、前回の排出動作(ドラムモータ1
4は正転)で薬剤が縦溝24から排出口21に落ちかか
っているような場合にも、この薬剤が誤って排出口21
に排出されてしまう不都合も生じない。 【0063】また、マイクロコンピュータ97はパソコ
ンPCからの指令データに基づき、当該パソコンPCへ
の入力操作で特定された一列〜全列の棚2・・・に対応
するキープソレノイド42に通電し、プランジャ42A
を後方に突出させてロック状態とする。これにより、当
該キープソレノイド42に対応する列(全列を含む)の
全ての棚2・・は前述の如く引き出し不能となる(図2
2)。尚、ロック解除はやはりパソコンPCへの入力操
作に基づいてキープソレノイド42に逆方向の通電が成
されることで行われる。このとき、プランジャ42Aは
前述の如く吸引される(図23)。 【0064】この場合のロック及びロック解除の操作ア
クセス権は、使用者によりパソコンPCに設定される
(パスワードなど)。これにより、不用意に棚2が引き
出されてタブレットケース3内に異なる薬剤が収納され
るなどの不都合を回避することができるようになる。 【0065】ここで、マイクロコンピュータ97はロッ
クセンサ43によってステー34が前述の解除状態にあ
るか規制状態にあるかを判断しており、何れかの棚2が
引き出されていて、ステー34が規制状態となっている
列に対応するキープソレノイド42については上述のロ
ック動作を実行しない。これにより、規制状態にあるス
テー34のロック部材41がキープソレノイド42のプ
ランジャ42Aに引っかかって回動不能となる不都合を
回避する。 【0066】尚、前述の如くこのキープソレノイド42
のロック状態はロック解除レバー44を引くことによっ
て手動によっても解除できる。これにより、万一キープ
ソレノイド42が故障してロック状態を解除できなくな
った場合にも、棚2の引き出しに支障が生じないように
対処している。 【0067】また、マイクロコンピュータ97は上述し
た薬剤の排出・包装動作において、各ドラムモータ14
・・・の動作時間をそれぞれ積算している。また、マイ
クロコンピュータ97は各シャッターソレノイド64、
64やキープソレノイド42の動作回数や、包装機13
の熱シールヘッド76、プリンタ73の熱転写ヘッド9
3などの動作回数をそれぞれ積算している。更に、マイ
クロコンピュータ97にはこれらの消耗部品の耐用限界
値が入力設定されている。 【0068】そして、マイクロコンピュータ97は、こ
れらの消耗部品の動作時間や動作回数が、それらの耐用
限界値に近付いた場合、或いは、耐用限界値に達した場
合、パソコンPCに故障予報データを送信してパソコン
PCの画面上に当該消耗部品が故障する危険性が高くな
ったことを表示する。これにより、使用者は予め耐用限
界に近付いた、或いは、耐用限界に達したドラムモータ
14やシャッターソレノイド64、キープソレノイド4
2や熱シールヘッド76、熱転写ヘッド93を予め交換
しておくことが可能となり、これらの消耗部品が故障に
至ることによる薬剤提供の遅延を回避することができる
ようになる。 【0069】ここで、図35は薬剤供給装置1に取り付
け可能な増設ユニット98を示している。例えば大規模
病院などの場合には図1の状態における320個のタブ
レットケース3・・・では足りない場合が生じる。そこ
で、係る場合には上部構造体7Aの天板1Aを取り外
し、上面に開口した上部構造体7A上に増設ユニット9
8を連結固定する(天板1Aは増設ユニット98の上面
に取り付ける)。この増設ユニット98には左右方向に
一段の棚2・・・が4つ引き出し自在に設けられてい
る。これによって、タブレットケース3の数は64個増
えることになる。 【0070】そして、各棚2・・・の通路9・・・下端
は下方のケース収納部8内の上端の棚2・・・の通路9
・・・上端にそれぞれ対応し、それぞれ連続したシュー
ト32・・・を構成する。そして、この増設ユニット9
8の各タブレットケース3・・・のドラムモータ14や
剤検出センサ18もマイクロコンピュータ97に接続さ
れ、前述同様の排出動作が実行される。 【0071】ここで、ケース収納部8内には図36や図
37に示すような前述の棚2の二倍の高さ寸法の有する
棚2Aも引き出し自在に架設可能とされている。この場
合、棚2Aには各図に示すような大容量の収納容器51
Aを有するタブレットケース3Aが取り付けられる。
尚、図36は通常のタブレットケース3と大容量のタブ
レットケース3Aが混在して取り付けられる例を示し、
図37は大容量のタブレットケース3Aのみが取り付け
られる例を示しており、何れも前述のハーネス28がコ
ネクタ接続される。 【0072】また、ケース収納部8内には図38に示す
ような半錠(半分に欠いた錠剤)薬剤用のタブレットケ
ース3Bが取り付けられた棚2Bも引き出し自在に架設
可能とされている。そして、この棚2Bにも前述のハー
ネス28がコネクタ接続される。更に、ケース収納部8
内には図39に示すようなタブレットケースが取り付け
られない棚2Cも引き出し自在に架設可能とされてい
る。この棚2C上には例えば段ボールに梱包された開梱
前の薬剤などが載置されるが、当然にハーネスは接続さ
れない。 【0073】このように、異なったタブレットケースが
取り付けられた棚2A、2B、或いは、電源が接続され
ない棚2Cなど種々の棚をケース収納部8内に引き出し
自在に架設可能としているので、薬剤供給装置1の利便
性が著しく向上する。 【0074】尚、実施例では薬剤供給装置1へのデータ
の入力を別体のパソコンPCにて行ったが、それに限ら
ず、或いはそれに加えて、何れかの棚2の扉パネル6に
コントロールパネル111を取り付け、そこから処方箋
などのデータを入力し、或いは、そこに警報表示などを
行わせるようにしてもよい。 【0075】また、実施例ではケース収納部8内に引き
出し自在に収納した複数の棚2・・・にそれぞれ扉パネ
ル6を取り付けて上部構造体7A(ケース収納部8)の
前面開口を閉塞するようにしたが、それに限らず、図4
0に示す如く各棚2・・・には扉パネルを取り付けず、
観音開き式の上パネル112、112にて上部構造体7
Aの前面開口を開閉自在に閉塞するようにしてもよい。
この場合には全ての棚2・・の引き出しを禁止するロッ
ク操作は、この上パネル112、112をロックするこ
とで達成される。 【0076】 【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、薬剤
を収納するタブレットケースと、ロール状に巻回されて
熱溶着可能な包装紙とを備え、タブレットケースから排
出された薬剤を包装紙にて包装する薬剤供給装置におい
て、連続して引き出された包装紙内に挿入され、タブレ
ットケースから排出された薬剤を包装紙内に投入するた
めのノズルを備え、このノズルを、包装紙の移送方向に
対して直交する向きに揺動自在としたので、ホッパー及
びノズルの位置と、包装紙の位置とが厳密に一致してい
なくとも、ノズルがその誤差分揺動して、ノズルの出口
と包装紙の位置とを合致させるようになる。 【0077】これにより、ホッパーやノズルの取付作業
性を改善しながら、支障無く薬剤を投入することが可能
となると共に、包装紙が不必要に拡開されることも無く
なり、包装紙の熱溶着と移送も支障無く行えるようにな
るものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例の薬剤供給装置の斜視図(天板
を除く)である。 【図2】各棚の扉パネルを取り外し、下パネルを開放し
た状態の図1の薬剤供給装置の正面図である。 【図3】図1の薬剤供給装置の縦断側面図である。 【図4】図1の薬剤供給装置のもう一つの正面図であ
る。 【図5】図1の薬剤供給装置の側面図である。 【図6】図1の薬剤供給装置の平面図である。 【図7】図1の薬剤供給装置の棚の斜視図である。 【図8】タブレットケースの収納容器を取り外した状態
の図7の棚の斜視図である。 【図9】図1の薬剤供給装置のタブレットケースの収納
容器の斜視図である。 【図10】図1の薬剤供給装置のタブレットケースの駆
動ベースの分解斜視図である。 【図11】図1の薬剤供給装置の棚と識別センサの斜視
図である。 【図12】図1の薬剤供給装置のタブレットケースと識
別センサの斜視図である。 【図13】図1の薬剤供給装置の棚とステーの関係を示
す透視正面図である。 【図14】図1の薬剤供給装置のステーの位置関係を示
す透視平面図である。 【図15】図1の薬剤供給装置の棚とステーの関係を示
す透視側面図である。 【図16】図1の薬剤供給装置のステーの動作を説明す
る図である。 【図17】同じく図1の薬剤供給装置のステーの動作を
説明する図である。 【図18】同じく図1の薬剤供給装置のステーの動作を
説明する図である。 【図19】同じく図1の薬剤供給装置のステーの動作を
説明する図である。 【図20】同じく図1の薬剤供給装置のステーの動作を
説明する図である。 【図21】同じく図1の薬剤供給装置のステーの動作を
説明する図である。 【図22】図1の薬剤供給装置のキープソレノイドの動
作を説明する図である。 【図23】同じく図1の薬剤供給装置のキープソレノイ
ドの動作を説明する図である。 【図24】図1の薬剤供給装置のロック解除レバーの動
作を説明する図である。 【図25】図1の薬剤供給装置のシャッターの縦断側面
図である。 【図26】図1の薬剤供給装置のシャッターの縦断正面
図である。 【図27】図1の薬剤供給装置のシャッターのもう一つ
の縦断正面図である。 【図28】図1の薬剤供給装置の包装機の正面図であ
る。 【図29】図1の薬剤供給装置のノズルの斜視図であ
る。 【図30】図1の薬剤供給装置のプリンタの斜視図であ
る。 【図31】図1の薬剤供給装置の包装紙に対するプリン
タヘッドと熱シールヘッドの位置関係を示す図である。 【図32】図1の薬剤供給装置における包装紙への印字
結果を示す図である。 【図33】図1の薬剤供給装置における包装紙への印字
結果の他の例を示す図である。 【図34】図1の薬剤供給装置の制御装置の電気回路の
ブロック図である。 【図35】図1の薬剤供給装置の増設ユニットの斜視図
である。 【図36】図1の薬剤供給装置の他の例の棚の斜視図で
ある。 【図37】図1の薬剤供給装置のもう一つの他の例の棚
の斜視図である。 【図38】図1の薬剤供給装置のもう一つの他の例の棚
の斜視図である。 【図39】図1の薬剤供給装置のもう一つの他の例の棚
の斜視図である。 【図40】本発明の他の実施例の薬剤供給装置の斜視図
(天板を除く)である。 【符号の説明】 1 薬剤供給装置 2、2A、2B、2C 棚 3A、3B タブレットケース 6 扉パネル 7 本体 7A 上部構造体 7B 下部構造体 8 ケース収納部 9 通路 13 包装機(充填装置) 14 ドラムモータ 23 ドラム 26 識別コード 27、47、56 引出レール 28 ハーネス 32 通路 33 識別センサ 34 ステー 39 作用部材 42 キープソレノイド 43 ロックセンサ 44 ロック解除レバー 53 シャッター 54 ホッパー 63A、63B 開閉板 67 カーテン 71 ロール 72 包装紙 73 プリンタ 74 ノズル 91 カラーインクリボン 93 熱転写ヘッド 95 制御装置 96 カレントトランス 97 マイクロコンピュータ 98 増設ユニット PC パソコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 秀幸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3E050 AB02 AB08 BA03 BA12 CA01 CC08 DB01 FA01 FB01 FB08 GB01 GC07 3E118 AA02 AA07 AB07 BA02 BA10 BB02 BB04 CA06 DA02 DA08 DA09 EA01 EA02 FA07

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 薬剤を収納するタブレットケースと、ロ
    ール状に巻回されて熱溶着可能な包装紙とを備え、前記
    タブレットケースから排出された薬剤を前記包装紙にて
    包装する薬剤供給装置において、 連続して引き出された前記包装紙内に挿入され、前記タ
    ブレットケースから排出された薬剤を前記包装紙内に投
    入するためのノズルを備え、該ノズルを、前記包装紙の
    移送方向に対して直交する向きに揺動自在としたことを
    特徴とする薬剤供給装置。
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