JP3789599B2 - 易開封性包装袋 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、易開封性包装袋に関し、更に詳しくは、包装袋としての強度を維持しつつ、直線開封性を付与すべく、その表裏に刻設した開封用切れ目の位置のずれによる引き裂き性の低下を改善し、主に、詰め替え用洗剤等の充填包装に適する易開封性包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、粉体、液体等の詰め替え用容器として、プラスチック製ボトル等に代わり、例えば、スタンディングパウチ等からなる軟包装袋が、広く利用されるようになってきている。
而して、これらの軟包装袋には、強靱性と共に、詰め替え時に、包装袋を簡便に開封する易開封性と、詰め替え容器への注ぎ易さ等が要求されるものである。このため、種々の形態からなる軟包装袋が、開発され、提案されているが、例えば、中間層に易引き裂き性の延伸ポリオレフィンフィルムを配置し、直線開封性を向上させたことを特徴とする軟包装袋が提案されている(特公平8−9223号公報、特公平8−9224号公報等を参照)。
また、レーザー加工により積層体の少なくとも1層以上に開封用切れ目を設け、包装袋に易開封性を付与するした軟包装袋も提案されている(米国特許3790744号公報、特開平4−267750号公報、実開昭60−110269号公報、実開昭63−94167号公報等を参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の技術において、例えば、中間層に易引き裂き性の延伸ポリオレフィンフィルムを配置し、直線開封性を向上させてなる軟包装袋においては、直線開封性を付与するためにのみに中間層が配置されており、その分だけ製造コストの増加につながるという問題点があるものである。
また、この中間層は、最内層または最外層を構成するフィルムとの接着強度が弱く、時間の経過と共に層間剥離を起こし易くなるという問題点もある。
一方、レーザー加工を用いて易開封性を付与してなる軟包装袋においては、レ−ザ−加工により、開封用切れ目を設ける位置が、包装袋の表裏において一致していることが不可欠であり、而して、一般に、レーザー加工線の幅は、例えば、炭酸ガスレーザを用いた場合には、20μから200μ程度とするのが一般的である。
ところで、上記のように、加工線幅を必要以上に太くすると、包装袋の強度面の物性低下を招くという問題点があり、更に、包装袋の表裏に刻設する開封用切れ目の位置を合わせることが、極めて困難であるという問題点がある。
上記の米国特許3790744号公報、特開平4−267750号公報等においては、積層体の原反にレーザ−加工を施して、開封用切れ目を刻設する方法が開示されており、言うまでもなくこの方法では、製袋時に、包装袋の表裏の開封用切れ目の位置を合わせることが必要となり、而して、その位置を厳密に合わせるということは、極めて困難であるという基本的な問題点が存在する。
また、実開昭60−110269号公報、実開昭63−94167号公報においては、製袋後にレーザ−照射して開封用切れ目を設ける方法が開示されているが、レーザー加工による開封用切れ目の線幅は、一定であり、上記のように、20〜200μ位という、細いものであるために、やはり、包装袋の表裏における開封用切れ目の位置を合わせることは極めて困難である。
また、レ−ザ−加工により、同時に複数本の開封用切れ目を付与する方法も提案されているが、この場合にも、やはり、包装袋の強度の低下を招き、また袋体の両端部で、開封用切れ目の位置と開封用ノッチの位置が合わないため、開封性が極端に悪くなるという問題点がある。
いずれにしても、上記の従来の技術においては、積層体、または、包装袋に対して均一な幅の加工を施すところに基本的な技術思想が存在しており、従来の技術においては、包装袋の強度を維持しつつ、包装袋の表裏における開封用切れ目の刻設位置のずれによる開封性の低下を防止することは極めて困難である。
そこで本発明は、包装袋としての強度を維持しつつ、直線開封性を付与すべく、その表裏に刻設した開封用切れ目の位置のずれによる引き裂き性の低下を改善し、主に、詰め替え用洗剤等の充填包装に適する易開封性包装袋を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような問題点を解決すべく種々研究の結果、少なくとも、内層として、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムを使用し、外層として、剛性等を有する強度に優れた樹脂のフィルムを使用し、而して、少なくとも上記の二層からなる積層体を製造し、更に、該積層体を使用し、そのヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム面どうしを対向させて重ね合わせて、その周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成して袋体を構成し、更にまた、該袋体の表裏両面の外層を構成する剛性等を有する強度に優れた樹脂のフィルムに、その包装体になったときの最適開封位置に相当する箇所に、レ−ザ−照射による開封用切れ目を表裏に刻設し、而して、該レ−ザ−照射による開封用切れ目について、その切れ目の幅を、袋体の中央部の部分と両端部の部分とにおいて異なり、両端部の部分における切れ目幅を中央部の部分における切れ目幅より2倍以上10倍以下とする包装用袋を製造し、次いで、該包装用袋の開口部から詰め替え用洗剤を充填し、更にその開口部をシ−ルして密閉して包装体を製造したところ、包装袋としての強度を維持しつつ、その表裏に刻設した開封用切れ目に沿って、直線状に、かつ、簡便に開封することができ、その表裏に刻設した開封用切れ目の位置のずれによる引き裂き性の低下等を改善し、主に、詰め替え用洗剤等の充填包装に適する易開封性包装袋を製造し得ることを見出して本発明を完成したものである。
【0005】
すなわち、本発明は、内層がヒートシール性を有する樹脂のフィルムであり、外層が強度の優れた樹脂のフィルムである少なくとも2層からなる積層体を使用し、該積層体を構成するヒートシール性を有する樹脂のフィルム面を対向させて重ね合わせ、その周辺端部をヒートシールしてシール部を設けた袋体からなり、更に、該袋体の表裏両面の外層を構成する強度に優れた樹脂のフィルムの、包装体になったときの最適開封位置に相当する箇所に、レーザ照射による開封用切れ目を表裏に刻設し、更に、該開封用切れ目の切れ目幅を、袋体の中央部の部分と両端部の部分とにおいて異なり、両端部の部分における切れ目幅を、中央部の部分における切れ目幅より2倍以上10倍以下とすることを特徴とする易開封性包装袋に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について以下に更に詳しく説明する。
まず、本発明にかかる易開封性包装袋の構成について図面を用いて説明すると、図1は、本発明にかかる易開封性包装袋の構成を示す概略的平面図であり、図2は、図1に示した本発明にかかる易開封性包装袋のX−Xにおける概略的切断断面図であり、図3は、図1に示した本発明にかかる易開封性包装袋のX1 −X1 における概略的切断断面図である。
【0007】
本発明にかかる易開封性包装袋Aは、図1〜図3に示すように、内層がヒートシール性を有する樹脂のフィルム1であり、外層が強度の優れた樹脂のフィルム2である少なくとも2層からなる積層体3を使用し、該積層体3、3を構成するヒートシール性を有する樹脂のフィルム1、1面を対向させて重ね合わせ、その周辺端部をヒートシールしてシール部4、4、4を設けた袋体5からなり、更に、該袋体5の表裏両面の外層を構成する強度に優れた樹脂のフィルム2、2に、包装体になったときの最適開封位置に相当する箇所Pに、レーザ照射による開封用切れ目6を表裏に刻設し、而して、該開封用切れ目6の切れ目幅Lを、袋体5の中央部の部分Qと両端部の部分Rとにおいて異なり、両端部の部分Rにおける切れ目幅L1 を、中央部の部分Qにおける切れ目幅L2 より2倍以上10倍以下とする構成からなるものである。
更に、本発明にかかる易開封性包装袋Aは、上記の図2および図3に示すように、開封用切れ目6を刻設する位置としては、例えば、袋体5の上端を基準にする場合、その袋体5の上端から開封用切れ目6を刻設する位置までの長さT、Tが、その袋体5の表裏の相対位置において、そのずれが0〜2mmの範囲内である構成からなるものである。
【0008】
上記の本発明にかかる易開封性包装袋について更に詳述すると、上記の開封用切れ目の切れ目幅は、袋体の両端部の部分においては、中央部の部分における切れ目幅よりも、2倍以上10倍以下位、好ましくは3倍以上5倍以下位が望ましいものである。
上記において、2倍以下、更には、3倍以下においては、袋体の表裏において、開封用切れ目の位置ずれに伴って開封ガイド外れが発生し易く、直線状に、簡便に開封することが困難になることから好ましくなく、また、10倍以上においては、袋体の両端部の部分における積層体の強度が低下し、結果的には、袋体が破袋し易くなることから好ましくないものである。
具体的には、本発明にかかる易開封性包装袋において、開封用切れ目の切れ目幅は、中央部の部分において、20〜200μm位、好ましくは、50〜150μm位、また、両端部の部分において、40〜2000μm位、好ましくは、100〜1500μm位の関係で切れ目幅を設けることが望ましい。
次にまた、本発明にかかる易開封性包装袋において、開封用切れ目を設ける位置としては、袋体の表裏において、その表裏の位置ずれが、0〜2mm位、より好ましくは、0〜1mm以内の関係であることが望ましい。
上記において、本来的には、袋体の表裏において、開封用切れ目の位置は、相対的に一致していることが望ましく、2mm以上ずれると、その開封性が低下もしくは引き裂きガイドから引き裂き線が外れて、直線状に、かつ、簡便に開封することが困難になるというものである。
【0009】
上記の例示は、本発明にかかる易開封性包装袋の一例を例示するものであり、本発明は、これによって限定されるものではなく、例えば、図示しないが、袋体の形態としては、種々の形態のものを採りえることができ、例えば、スタンドパウチ形態、ガセット形態、その他等の形態を採りえるものである。
【0010】
次に、上記の本発明において、上記のような本発明にかかる易開封性包装袋を構成する材料、あるいはその製造法等について説明すると、まず、本発明において、内層として使用するヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムについて説明すると、かかる樹脂のフィルムとしては、熱によって溶融し相互に融着し得るものであればよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレ、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマ−ル酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、その他等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
そのフィルムの厚さとしては、10μm以上、好ましくは、20μm以上、更には、30μmないし500μm位が望ましい。
特に、本発明において、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムは、外層としての強度を有する樹脂のフィルムに対して、約2ないし20倍位の厚さ、好ましくは、4ないし10倍位の厚さを有することが望ましい。
本発明においては、上記のような厚さのフィルムを使用することによって、フィルムの剛性、強度等を増し、外層としての強度に優れた樹脂のフィルムが有する物性等と相まって、包装用袋を構成したときに袋としての姿勢維持性が良好となり、消費者の詰め替え作業等が容易となり、更に流通過程で店頭での取り扱い等が便利になるという利点を有し、更には内容物の保香性等も保持するものである。
【0011】
ところで、本発明においては、上記のような樹脂のフィルムの中でも、特に、内層として使用するヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムとしては、線状低密度ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムないしシ−トを使用することが最も好ましいものである。
すなわち、上記の線状低密度ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムは、粘着性を有することから破断の伝搬が少なく耐衝撃性を向上させるという利点があるものであり、また、内層は常時内容物に接触していることから、耐環境ストレスクラッキング性の劣化を防止するためにも有効なものである。
また、本発明においては、線状低密度ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体に、他の樹脂をブレンドすることもでき、例えば、エチレン−ブテン共重合体等をブレンドすることにより、若干、耐熱性に劣り高温環境下ではシ−ル安定性が劣化する傾向があるものの、引き裂き性が向上し、易開封性に寄与するという利点がある。
【0012】
次にまた、上記の本発明において、外層として使用する剛性を有し、強度に優れた樹脂のフィルムについて説明すると、かかる樹脂のフィルムとしては、包装用袋を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができ、具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。
また、本発明において、その樹脂のフィルムの厚さとしては、強度、剛性等について必要最低限に保持され得る厚さであればよく、厚すぎると、レ−ザ−加工不良等を発生して引き裂き性が低下し、またコストを上昇するとい欠点もあり、逆に、薄すぎると、強度、剛性等が低下して好ましくないものである。
本発明においては、上記のような理由から、約10μmないし50μm位、好ましくは、約12μmないし25μm位が最も望ましい。
【0013】
ところで、本発明においては、上記のような樹脂のフィルムの中でも、外層としての樹脂のフィルムとしては、剛性を有し、機械的強靱性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性等の諸物性に優れ、かつ印刷適性も有している二軸延伸ポリアミドフィルムあるいは二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを使用することが最も好ましいものである。
また、上記の二軸延伸ポリアミドフィルムあるいは二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムは、その配向がフィルムの流れ方向に近く、重ね合わせたときも引き裂きずれが非常に小さく、かつ、後述するように、炭酸ガスレ−ザの発振波長に吸収があることから、開封用切れ目を設けるときのレ−ザ−加工を容易に行うことができるという利点を有するものである。
【0014】
次に、上記の本発明においては、上記のような、内層としてのヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム、外層としての強度に優れた樹脂のフィルム等の他に更に、他の樹脂のフィルム等を使用することができ、例えば、中間層として、バリア−性を有する各種の基材を使用することもできる。
上記のバリア−性を有する各種の基材としては、例えば、太陽光等の光を遮光する性質、あるいは水蒸気、水、酸素等のガス等を透過しない性質等を有する材料を使用することができ、これは、単体の基材でもよく、あるいは二種以上の基材を組み合わせてなる複合基材等であってもよい。
具体的には、例えば、遮光性とバリア−性を有するアルミニュウム箔またはその蒸着膜を有する樹脂のフィルム、バリア−性を有する酸化珪素、酸化アルミニュウム等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、水蒸気、水等のバリア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、ガスバリア−性を有するポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の樹脂のフィルムないしシ−ト、樹脂に顔料等の着色剤を、その他、所望の添加剤を加えて混練してフィルム化してなる遮光性を有する各種の着色樹脂のフィルムないしシ−ト等を使用することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通常、5μmないし300μm位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
更に、上記において、アルミニュウム箔としては、5μmないし30μm位の厚さのもの、また、アルミニュウムまたは無機酸化物の蒸着膜としては、厚さ100Åないし2000Å位のものを使用することができる。
また、上記の蒸着膜を支持する樹脂のフィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカ−ボネ−トフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニ
ルアルコ−ルフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、その他等を使用することができる。
【0015】
更に、上記において、上記の無機酸化物の蒸着膜層を構成する無機酸化物としては、例えば、ケイ素酸化物(SiOx )、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化スズ、酸化ジルコニウム等を使用することができる。
更に、本発明においては、無機酸化物としては、一酸化ケイ素と二酸化ケイ素との混合物、あるいはケイ素酸化物と酸化アルミニウムとの混合物であってもよい。
而して、本発明において、無機酸化物の薄膜層を形成する方法としては、イオンビ−ム法、電子ビ−ム法等の真空蒸着法、スパッタリング法等によって蒸着膜を構成することによって形成することができる。
上記において、無機酸化物の薄膜層の厚さとしては、十分なバリア−性を得るために、通常、100Å〜2000Å位であることが好ましく、特に、本発明においては、150Å〜1500Å位が望ましい。
上記において、無機酸化物の薄膜層の厚さが、1500Åを超えると、特に、2000Åを超えると、無機酸化物の薄膜層にクラック等が入りやすくなり、そりによりバリア−性が低下するという危険性があると共に、材料コストが高くなるという問題点であるので好ましくはない。
【0016】
ところで、通常、包装用容器は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれることから、包装用容器を構成する積層材には、厳しい包装適性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピンホ−ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生性、その他等の種々の条件が要求され、このために、本発明においては、上記のような材料の他に、上記のような諸条件を充足するその他の材料を任意に使用することができ、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−トから任意に選択して使用することができる。
その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。本発明において、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用することができる。
また、その厚さは、任意であるが、数μmから300μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0017】
次に、上記の本発明において、上記の内層としてのヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム、外層としての強度に優れた樹脂のフィルムとを使用し、これらを積層して少なくとも二層からなる積層体、あるいは、上記のような材料に、更に他の材料を組み合わせて三層ないしそれ以上の層からなる積層体を製造する方法について説明すると、かかる方法としては、通常の包装材料を製造するときに使用するラミネ−ト方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドライラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ共押し出し成形法、共押し出しラミネ−ション法、インフレ−ション法、その他等で行うことができる。
而して、本発明においては、上記の積層を行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、フレ−ム処理、オゾン処理等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例えば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の公知のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用することができる。
【0018】
次に本発明において、上記のように、少なくとも二層、あるいはそれ以上の層からなる積層体を使用して易開封性包装用袋を製造する方法について説明すると、かかる易開封性包装用袋は、内層がヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムであり、外層が強度に優れた樹脂のフィルムである少なくとも二層の積層体からなり、更に、その内層のヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムの面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を設けた製造するものである。
而して、具体的には、その製袋方法としては、上記のような少なくとも二層からなる積層体を、折り曲げるかあるいは重ね合わせて、その内層の面を対向させ、更にその周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明にかかる種々の易開封性包装用袋を製造することができる。
その他、例えば、自立性包装用袋(スタンディングパウチ)等も可能である。上記において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
【0019】
次にまた、上記の本発明において、上記の袋体の表裏両面の外層として使用する強度に優れた樹脂のフィルムに、包装体になったときの最適開封位置に相当する箇所に開封用切れ目を刻設する方法等について説明すると、かかる方法としては、例えば、加熱した針を押し付けるニ−ドルパンチ法、エンボスロ−ル、研磨ロ−ル、砥石、研磨テ−プ等を使用してフィルムを溶融し、穿孔する熱溶融穿孔法、ナイフ、カッタ−等を使用する物理的穿孔法、レ−ザ−ビ−ム加工、コロナ放電、プラズマ放電等の加工法、その他等の方法によって行うことができる。
而して、本発明において、強度に優れた樹脂のフィルムに開封用切れ目を刻設するに当たっては、該強度に優れた樹脂のフィルムの単体の状態、あるいは上記のように、内層としてのヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムと、外層としての強度に優れた樹脂のフィルムとを積層した少なくとも二層からなる積層体の状態、更には該積層体を使用してなる包装用袋の状態、また該包装用袋を使用してなる包装体の状態等のいずれの状態において刻設してもよく、これによって、該強度に優れた樹脂のフィルムに開封用切れ目を設けることができる。
本発明において、開封用切れ目の形状としては、直線状、曲線状、ミシン目線状、破線状、その他等の任意の形状でよく、その本数は、一本ないしそれ以上でよく、また連続状あるいは不連続状等のいずれでもよい。
また、その切れ目の構造は、貫通孔ないし透過孔の状態、あるいはハ−フカットの状態、あるいはそれらが混在するような状態のいずれの状態でもよく、本発明においては、その部分が弱体化して袋の開封用の切れ目として作用すればよいものである。
【0020】
ところで、本発明においては、強度に優れた樹脂のフィルムに開封用切れ目を設ける方法としては、パルス発振タイプのレ−ザ−の照射を用いてミシン目状の開封用切れ目を刻設する方法が最も好ましい方法である。
特に、レ−ザ−加工で樹脂のフィルムに開封用切れ目を刻設する場合、樹脂のフィルムにレ−ザ−発振波長の吸収があることが必要となることから、炭酸ガスレ−ザ−を用いて開封用切れ目を刻設することが最適である。
更に、本発明においては、炭酸ガスレ−ザ−光の10.6ミクロンの波長は、ナイロンフィルムあるいはポリエステルフィルム等に選択的に吸収されやすく、また線状低密度ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムではそのほとんどが透過されることから、本発明において、内層としてのヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムとして、線状低密度ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムを使用し、外層としての強度に優れた樹脂のフィルムとして、二軸延伸ナイロンフィルムあるいは二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム等を使用し、その両者を組み合わせて積層してなる二層からなる積層体を使用し、これに炭酸ガスレ−ザ−を照射してレ−ザ−加工を行うと、上記の二軸延伸ナイロンフィルムあるいは二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムのみに開封用切れ目を刻設することができ、かつ該開封用切れ目は、線状低密度ポリエチレンまたはエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするフィルムが溶融してその孔を閉塞することがなく、開封に際しては、極めて良好に袋を引き裂いて開封することができるという利点があって好ましいものである。
なお、上記において、積層体の状態で炭酸ガスレ−ザ−を照射してレ−ザ−加工を行う代わりに、該積層体を使用してなる包装用袋または包装体の状態で上記と同様に炭酸ガスレ−ザ−を照射してレ−ザ−加工をを行っても、上記と全く同様な結果を得ることができた。
本発明においては、上記のようにレ−ザ−加工によって、その波長を選択することにより、外層を構成するフィルムのみに開封用切れ目を刻設することができるものである。
また、本発明においては、レ−ザ−加工であれば、前述のように、包装用袋あるいは包装体を構成した状態においても開封用切れ目を刻設することができる。
【0021】
ところで、本発明において、上記のようなレーザ照射による開封用切れ目を表裏に刻設し、更に、該開封用切れ目の切れ目幅が、袋体の中央部の部分と両端部の部分とにおいて異なり、両端部の部分における切れ目幅が、中央部の部分における切れ目幅より2倍以上10倍以下である開封用切れ目、更には、開封用切れ目を設ける位置が、袋体の表裏の相対位置において、その位置ずれが0〜2mmである開封用切れ目を設ける方法について、更に具体的に説明すると、例えば、上記のように、少なくとも、内層がヒートシール性を有する樹脂のフィルムであり、外層が強度の優れた樹脂のフィルムである2層からなる積層体を使用し、該積層体を構成するヒートシール性を有する樹脂のフィルム面を対向させて重ね合わせ、その周辺端部をヒートシールしてシール部を設けて袋体を製造し、しかる後、該袋体の両側に2個のレ−ザ−照射装置を配し、該袋体を間欠搬送しながら、レーザ−照射を一定強度で照射すると、袋体の表裏の外層を構成する強度に優れた樹脂のフィルムに、袋体の搬送の初期時、定速時、終期時等において、レ−ザ−照射量等に変化を起こし、レ−ザ−照射の初期と終期とにおいて、レ−ザ−照射時間が、定速時より遅くなるので、その分だけレ−ザ−照射量等が多くなり、結果的に、装体に形成される開封用切れ目において、その開封用切れ目の切れ目幅が、袋体の中央部の部分と両端部の部分とにおいて異なり、両端部の部分における切れ目幅が、中央部の部分における切れ目幅より2倍以上10倍以下である開封用切れ目を刻設することができるものである。
また、上記において、レ−ザ−照射装置の位置を、例えば、CCDカメラ、赤外線カメラ等のセンサ−を使用して常にその位置を測定し、その位置ずれが発生すれば、常に、レ−ザ−照射位置を調整することにより、袋体の表裏の相対位置において、その位置ずれが0〜2mmの範囲内である開封用切れ目を設けることができるものである。
また、上記において、袋体を固定し、レーザ−照射の照射強度を逐次変化させながら、袋体の中央部の部分を弱く、また、その量端部の部分を強くするようなレ−ザ−照射方法等によっても、袋体の中央部の部分と両端部の部分とにおいて異なり、両端部の部分における切れ目幅が、中央部の部分における切れ目幅より2倍以上10倍以下である開封用切れ目を刻設することができるものである。
【0022】
次に、本発明においては、上記で製造した易開封性包装用袋の開口部から、例えば、詰め替え用洗剤(溶液または粉末)等を充填し、しかる後その開口部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成して、本発明にかかる易開封性包装体を製造することができる。
而して、上記の易開封性包装体は、耐衝撃性、、耐環境ストレスクラッキング性、シ−ルの安定性、保香性、保存安定性等の諸機能を充足し、流通段階等において包装上のトラブルがなく、また、その袋は、剛性を有してその取り扱いに便利であり、特に、開封に際しては、開封用切れ目から袋を簡単に引き裂いて開封することができ、その取り扱い易いものである。
更に、本発明にかかる易開封性包装用袋は、上記のような洗剤等の他に、更に、種々の物品の充填包装に適するものであり、例えば、飲食品、調味料、ジュ−ス、果汁、医薬品、工業製品、その他等の充填包装に適するものである。
また、本発明にかかる易開封性包装用袋は、再封鎖性のチャック等もつけることができ、また、袋体の開封に際し、その開封開始点となる開封用ノッチ等を、前述の開封用切れ目と対応させて、その袋体のシ−ル部の端部に設けることもできるものである。
【0023】
【実施例】
次に本発明について実施例を挙げて更に詳しく本発明を説明する。
実施例1
厚さ25μmの二軸延伸ナイロンフィルムの片面に、2液硬化型ウレタン系接着剤をコーティングし(コーティング量、約5g/cm2 ・dry)、次に該接着剤面に、厚さ130μの線状低密度ポリエチレンフィルムをドライラミネートして2層からなる積層体を製造した。
次に、上記の積層体を使用し、前壁と後壁と逆V字型の底壁とを用意し、しかる後、それらの線状低密度ポリエチレンフィルム面を対向させ、その周辺端部をヒートシールして、幅125mm、高さ250mmの開口部を有するスタンディングパウチ(自立性袋)を製造した。
次いで上記で製造したスタンディングパウチ(自立性袋)40ショット/分の間欠搬送に対して、間欠停止時のレーザ照射位置がパウチ両端部となるような位置で、包装体の表裏最適開封位置に対して、発振波長10.6μの炭酸ガスレーザ装置(米国、シンラッド社製)を使用して出力4Wで連続照射し、パウチの中央部の部分に比べて両端部の部分の加工幅が広い連続線の開封用切れ目を有する本発明の易開封性包装袋を作成した。
また、このとき表裏の照射位置をパウチ上下方向に0〜2mmずらし、A〜Cの3種類の易開封性包装袋を作成した。
更に、開封用のIノッチを付与し、表裏がずれている場合にはその中間位置にIノッチを付与した。
【0024】
比較例1
上記の実施例1のスタンディングパウチ(自立性袋)を搬送速度30m/分の一定速度で搬送しながら、上記の実施例1と同様の装置を用いて、出力4Wで連続照射し、一定加工幅の連続線の開封用切れ目を有する易開封性包装袋を作成した。
また、このとき表裏の照射位置をパウチ上下方向に0〜2mmずらし、D〜Fの3種類の易開封性包装袋を作成後、上記の実施例1と同様にIノッチを付与した。
【0025】
比較例2
上記の実施例1のスタンディングパウチ(自立性袋)を搬送速度30m/分の一定速度で搬送しながら、上記の実施例1と同様の装置を用いて出力10Wで連続照射し、一定加工幅の連続線の開封用切れ目を有する易開封性包装袋を作成した。
また、このとき表裏の照射位置をパウチ上下方向に0〜2mmずらし、G〜Iの3種類の易開封性包装袋を作成後、上記の実施例1と同様にIノッチを付与した。
【0026】
試験例
上記の実施例1および比較例1〜2の易開封性包装袋に関し、中央部の部分および両端部の部分における開封用切れ目の切れ目幅および下記に示す各比較試験を実施した結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
Figure 0003789599
Figure 0003789599
【0028】
上記において、開封性は、内容物として水500mlを充填し、口部を140℃×0.5秒間ヒ−トシ−ルしたサンプルを手により開封する試験方法でテストし、表中の数字は、(開封用切れ目からずれた数)/(テスト数)を意味し、更に、○は、良、×は、不良を表す。
また、落下衝撃強度は、上記と同様に、内容物として水500mlを充填し、口部を140℃×0.5秒間ヒ−トシ−ルしたサンプルを、口部を下にして、高さ120cmより10回落下する試験方法でテストし、表中の数字は、(破袋数)/(テスト数)を意味し、更に、○は、良、×は、不良を表す。
更に、耐圧試験は、上記と同様に、内容物として水500mlを充填し、
口部を140℃×0.5秒間ヒ−トシ−ルしたサンプルに、30Kg×5分間圧力をかける試験方法でテストし、表中の○は、破袋なし、を意味し、また、×は、破袋(レ−ザ加工部より)を意味する。
【0029】
上記の結果から明らかなように、実施例1のものは、開封用切れ目の表裏がずれても開封性が良好で、なおかつ落下衝撃、耐圧等に優れているものであった。これに対して、比較例1のものは、表裏が1mm以上ずれた場合には開封性が低下し、また、比較例2のものは、表裏が1mmずれた場合には開封性は良好であるものの、落下衝撃および耐圧が低下し、2mmずれた場合には開封性が低下した。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、少なくとも、内層として、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムを使用し、外層として、剛性等を有する強度に優れた樹脂のフィルムを使用し、而して、少なくとも上記の二層からなる積層体を製造し、更に、該積層体を使用し、そのヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム面どうしを対向させて重ね合わせて、その周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成して袋体を構成し、更にまた、該袋体の表裏両面の外層を構成する剛性等を有する強度に優れた樹脂のフィルムに、その包装体になったときの最適開封位置に相当する箇所に、レ−ザ−照射による開封用切れ目を表裏に刻設し、而して、該レ−ザ−照射による開封用切れ目について、その切れ目の幅を、袋体の中央部の部分と両端部の部分とにおいて異なり、両端部の部分における切れ目幅を中央部の部分における切れ目幅より2倍以上10倍以下とする包装用袋を製造し、次いで、該包装用袋の開口部から詰め替え用洗剤を充填し、更にその開口部をシ−ルして密閉して包装体を製造して、包装袋としての強度を維持しつつ、その表裏に刻設した開封用切れ目に沿って、直線状に、かつ、簡便に開封することができ、その表裏に刻設した開封用切れ目の位置のずれによる引き裂き性の低下等を改善し、主に、詰め替え用洗剤等の充填包装に適する易開封性包装袋を製造し得ることができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる易開封性包装袋の構成を示す概略的平面図である。
【図2】図1に示した本発明にかかる易開封性包装袋のX−Xにおける概略的切断断面図である。
【図3】図1に示した本発明にかかる易開封性包装袋のX1 −X1 における概略的切断断面図である。
【符号の説明】
1 ヒートシール性を有する樹脂のフィルム
2 強度の優れた樹脂のフィルム
3 積層体
4 シール部
5 袋体
6 開封用切れ目
A 易開封性包装袋
P 包装体になったときの最適開封位置に相当する箇所
Q 袋体5の中央部の部分
R 袋体の両端部の部分
T 袋体5の上端から開封用切れ目6を刻設する位置までの長さ
L 開封用切れ目6の切れ目幅
1 両端部の部分Rにおける切れ目幅
2 中央部の部分Qにおける切れ目幅

Claims (4)

  1. すくなくとも、内層がヒートシール性を有する樹脂のフィルムであり、外層が強度の優れた樹脂のフィルムである2層からなる積層体を使用し、該積層体を構成するヒートシール性を有する樹脂のフィルムの面を対向させて重ね合わせ、その周辺端部をヒートシールしてシール部を設けた袋体からなり、更に、該袋体の表裏の外層を構成する強度に優れた樹脂のフィルムに、包装体になったときの最適開封位置に相当する箇所に、レーザー照射による開封用切れ目を表裏に刻設し、更に、該開封用切れ目の切れ目幅が、袋体の中央部の部分と両端部の部分とにおいて異なり、両端部の部分における切れ目幅が、中央部に部分における切れ目幅より2倍以上10倍以下であり、且つ開封用切れ目を設ける位置が、袋体の表裏の相対位置において、そのずれが0〜2mmであることを特徴とする易開封性包装袋。
  2. 積層体が、少なくとも、内層がヒートシール性を有する樹脂のフィルムであり、中間層がバリア性基材層であり、外層が強度の優れた樹脂のフィルムである3層からなる積層体であることを特徴とする上記の請求項1に記載する易開封性包装袋。
  3. 周辺部に設けたシール部であって、開封用切れ目を刻設した位置に対応する部分に、開封用ノッチを設けたことを特徴とする上記の請求項1または2に記載する易開封性包装袋。
  4. レーザ照射が、炭酸ガスレーザによる照射であることを特徴とする上記の請求項1乃至3の何れか一項に記載する易開封性包装袋。
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