JP3787432B2 - 防水屋根構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、デッキプレートの上面に断熱材を敷設し、その断熱材の上面に防水シートを張設した防水屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
デッキプレートを下地とした従来の一般的な屋根構造は、図8に示すように、デッキプレートDの上面にコンクリートCを打設し、その上に防水シートSを張設して、アンカーボルトRにより固定したものである。
【0003】
このコンクリート打設の屋根構造は、コンクリートCの打設・養生のための時間が必要であり、施工日数を多く必要とする。また、コンクリートCは重く、近年の軽量化には向いていない。
【0004】
このため、図9に示すように、デッキプレートDの上面に断熱材Bを敷設し、その上に防水シートSを張設し、その防水シートSと断熱材BをアンカーねじrでデッキプレートDに固定した防水屋根構造が提案されている。
【0005】
この断熱材の屋根構造は、コンクリートの打設・養生時間を必要とせず、また、軽量となる利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記断熱材Bを使用した屋根構造において、その断熱層は断熱パネルなどの一定の大きさの断熱材Bを継ぎ合わせて構成される。一方、デッキプレートDも一定幅のものを継ぎ合わせて構築される。このため、デッキプレートDの継目及び断熱材Bの継目から防水シートSの裏面、すなわち防水シートSと断熱材Bの間に空気が吹き上げて防水シートSがまくれたり、剥れたりする。
【0007】
この現象は、防水シートSの張設時に生じれば、防水シートSを円滑かつ正確に張設することができず、張設後に生じれば、防水効果の劣化を招く。とくに、防水シートSを一定間隔ポイントで固着する、いわゆる絶縁工法により固着する場合には、このまくれ等の現象は大きな問題となる。
【0008】
この発明は、断熱材を使用した防水屋根構造において、その防水シートのまくれ及び剥れを防止することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、この発明は、上記断熱材の継目を風が通らないようにしたのである。
【0010】
風が断熱材の継目を通り抜けなければ、防止シートと断熱材の間に空気が入り込んで、防水シートがまくれ上がったり、剥れることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】
上記断熱材の継目封止手段としては、断熱材の継目全長に亘り封止テープを張ったり、断熱材の下面全域にシートを張ったり、断熱材を複数層にした場合には、その上下の断熱材の継目が重ならないようにしたり、その少なくとも一つの層間にシートを介在した構成を採用し得る。
【0012】
複数層の場合にも、封止テープを採用し得ることは勿論であり、また、テープの貼着、シートの介在を行うときでも、継目は重ならないようにすることが好ましい。
【0013】
【実施例】
図1、図2に一実施例を示し、この実施例は、デッキプレートDの上に、ウレタン変性イソシアレートフォーム(JISA9511発泡プラスチック保温材)からなる断熱材(パネル)Bを敷設し、この断熱材Bを、導電材からなるディスク板1に通したアンカービス2をデッキプレートDにねじ込むことにより固定する。このとき、断熱材BはデッキプレートDに仮止めするとよい。その断熱材Bの敷設時、断熱材Bの継目全長に亘り封止テープTを貼着して封止する。テープTは下面ではなく、上面に貼着してもよく、また、両面に貼着することもできる。また、ディスク板1を断熱材B、Bに跨がすと、断熱材Bの縁の押さえ作用を果す。
【0014】
つぎに、塩化ビニル(PVC)製防水シートSを断熱材Bの上面全域に張り、その十分な位置決めやカッティングによる微調整を行った後、防水シートS上からディスク板1上に溶着工具を当てる。この溶着工具は内部に誘導コイルが設けられており、誘導コイルは、交番電流により励磁され、その発生磁界の電磁誘導作用により、ディスク板1にうず電流を生じさせる。このため、ディスク板1はうず電流損により発熱し、上面の接着性樹脂aが溶けて、防水シートPを接着する。防水シートSの継目は液シールtで接合する。
【0015】
図3は他の実施例を示し、この実施例は、断熱材Bの下面全域にシートS’を張って、継目bの封止を行ったものである。シートS’は、耐候性があって、封止作用を行い得れば、いずれの材質のものでもよい。
【0016】
図4、図5にはさらに他の実施例を示し、この実施例は、断熱層を2層にし、その上下の断熱材Bの継目bが重ならないようにしたものである。層数は任意である。
【0017】
図6、図7の実施例は、同じく複数層の場合であり、図6は層間にシートS’を介在し、図7は継目に封止テープTを貼着したものである。これらのものの場合、上下の継目bは重なってもよいが、重ならない方が好ましい。
【0018】
なお、断熱層が複数層の場合、全ての層を断熱層とする必要はない。また、防水シートSの固定は、電磁誘導以外の種々の手段を採用でき、例えば、接着剤の全面又は部分張り、図8で示す、防水シートSの上面からのアンカーボルトR止め等とし得る。さらに、断熱材BをデッキプレートDに固定し、ディスク板1は断熱材Bにのみに固定するようにもし得る。
【0019】
【発明の効果】
この発明は、断熱材の継目から空気が防水シートと断熱材の間に吹き上がらないようにしたので、防水シートの施工性がよく、また、防水シートのまくれ・剥れによる防水劣化も招きにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の要部斜視図
【図2】同実施例の要部切断正面図
【図3】他の実施例の要部切断正面図
【図4】他の実施例の概略平面図
【図5】同実施例の要部斜視図
【図6】他の実施例の要部切断正面図
【図7】他の実施例の要部切断正面図
【図8】従来例の要部切断正面図
【図9】従来例の要部切断正面図
【符号の説明】
1 ディスク板
2 アンカービス
B 断熱材(パネル)
C コンクリート
D デッキプレート
S 防水シート
S’ 継目遮蔽シート
T 封止テープ
b 継目
Claims (3)
- デッキプレートDの上面に断熱材Bを敷設し、この断熱材Bを、上面に接着性樹脂aを有する導電材からなるディスク板1に通したアンカービス2をデッキプレートDにねじ込むことにより固定し、前記断熱材Bの上面全域に防水シートSを張り、その防水シートS上から電磁誘導加熱により、前記ディスク板1を加熱し、この熱により溶けた前記接着性樹脂aでもって前記防水シートSを前記ディスク板1に接着固着した防水屋根構造であって、
上記断熱材Bの継目b全長に亘り封止テープTを張って、その断熱材Bの継目bを風が通らないように封止するとともに、上記ディスク板1を前記断熱材Bの継目bを跨がしたことを特徴とする防水屋根構造。 - デッキプレートDの上面に断熱材Bを敷設し、この断熱材Bを、上面に接着性樹脂 a を有する導電材からなるディスク板1に通したアンカービス2をデッキプレートDにねじ込むことにより固定し、前記断熱材Bの上面全域に防水シートSを張り、その防水シートS上から電磁誘導加熱により、前記ディスク板1を加熱し、この熱により溶けた前記接着性樹脂aでもって前記防水シートSを前記ディスク板1に接着固着した防水屋根構造であって、
上記断熱材Bの下面全域にシートS’を張って、その断熱材Bの継目bを風が通らないように封止するとともに、上記ディスク板1を前記断熱材Bの継目bを跨がしたことを特徴とする防水屋根構造。 - デッキプレートDの上面に断熱材Bを複数層に敷設し、その断熱材Bの上面に防水シートSを張設した防水屋根構造であって、上記複数層の断熱材Bの少なくとも一つの層間にシートS’を介在して、断熱材Bの継目bを風が通らないように封止したことを特徴とする防水屋根構造。
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- 1998-05-26 JP JP14384398A patent/JP3787432B2/ja not_active Expired - Fee Related
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