JP2008291602A - シート状外囲体及びシート状外囲体の施工法 - Google Patents

シート状外囲体及びシート状外囲体の施工法 Download PDF

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Abstract

【目的】 本発明は、屋根面上の膨れ・歪みの発生を防止しつつ、シート状外囲体の重合箇所の強度増加を図ること。
【構成】 下地部6における複数の構造材6aと、金属薄板部1と該金属薄板部1の表面に熱融着可能なシート部2が被覆された建設用材Aと、前記隣接する建設用材A,Aの重合j箇所の長手方向に沿って載置された長尺な通し押え板材3と、該通し押え板材3の上から該通し押え板材3と前記隣接する建設用材A,Aの重合箇所jと前記下地部6の構造材6aとを固着する緊定具4とからなること。前記隣接する建設用材A,Aの重合箇所j及び前記緊定具4を被覆して前記重合箇所j寄りの両側上面とが帯状のカバー材7にて熱融着h,hされてなること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、屋根面上の膨れ・歪みの発生を防止しつつ、シート状外囲体の重合箇所の強度増加を図ることができるシート状外囲体及びシート状外囲体の施工法に関する。
近年、シート状に構成された建設用材によって、屋上等に防水性及び気密性等を備えた外囲体としたものが多く施工されるようになっている。特に、屋上で花壇や植物栽培等ができるようにする場合に、このような防水性を備えた外囲体が好適である。この種の建設用材は、合成樹脂からなるシート材が使用されており、下地部に敷設されたもので、隣接する建設用材同士がビスや釘などの固着具を介して施工される。また隣接する建設用材同士は接着剤や、熱融着等で接合されるものである。
このようなシート状の建設用材による外囲体には、防水性,気密性に優れた面を有する反面、特に、施工時には、極めて慎重な作業になり、且つその建設用材同士の接合が確実なものでなくてはならない。この面がおろそかになると、防水性が不良となるのみならず、一旦防水性が不良になると、その補修も極めて困難となる。ここにおいて、「緊定」とは、建設用材と下地部(主に、母屋又は胴縁及びデッキプレート並びにコンクリート)との固着構成であり、以下に述べる「緊結」とは、建設用材相互の固着構成である。
また、特許文献1の図2の金属薄板部と合成樹脂シート部とが合成されたシート状外囲体は、防水性,気密性に優れている。これを施工するシート状建設用材が、図9,図10に示すように、鉄骨構造物において、下地部上に施工されたものを説明すると、所定幅(約数十cm乃至約1m前後)でコイル状をなしている部材であり、これを、屋根(ビルの屋上など含む)の場合、施工時に広げながら、その隣接する箇所を重合して、該重合箇所を座金を設けた緊定具aにて固着し、その重合箇所及び前記緊定具a箇所をカバーbにて覆いつつ熱融着等で接合して施工するものである。この場合、下地部に断熱材が敷設されていることも多く、施工されたシート状建設用材の端部領域において、下地部の不陸や、金属薄板部の外気温上昇による熱膨張などによる熱歪みなどにより、膨れ・歪みの発生が生じて、水溜まり[図10(B)参照]ができ、雨漏れの原因を誘発するなどの欠点があった。
さらに、従来では、所定間隔に緊定具(座金付き)を設けているのみであるため、建設用材相互の連結関係が弱い欠点があった。本発明の目的は、上述したシート状外囲体が有する欠点を解決することにあり、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、表面の膨れ・歪みの発生を防止しつつ、緊定部分及び緊結部分の強度増加を図ることができるシート状外囲体及びシート状外囲体の施工法を実現することである。
特開2002−364126
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、下地部における複数の構造材と、金属薄板部と該金属薄板部の表面に熱融着可能なシート部が被覆された建設用材と、前記隣接する建設用材の重合箇所の長手方向に沿って載置された長尺な通し押え板材と、該通し押え板材の上から該通し押え板材と前記隣接する建設用材の重合箇所と前記下地部の構造材とを固着する緊定具と、前記隣接する建設用材の重合箇所及び前記緊定具を被覆して前記重合箇所寄りの両側上面とを熱融着する帯状のカバー材とからなることを特徴とするシート状外囲体としたことにより、前記課題を解決した。
また、請求項2の発明を、前述の構成において、前記通し押え板材の両側に山状部を形成してなることを特徴とするシート状外囲体としたことにより、前記課題を解決した。請求項3の発明を、前述の構成において、前記通し押え板材の長手方向に適宜の間隔をおいて設けた複数の緊結具にて前記通し押え板材と前記隣接する建設用材の重合箇所とを固着してなることを特徴とするシート状外囲体としたことにより、前記課題を解決した。請求項4の発明を、前述の構成において、前記通し押え板材位置で、且つ前記隣接する建設用材の重合箇所の裏面に通し固定用板材が配置され、前記緊定具にて前記通し押え板材と前記隣接する建設用材の重合箇所と前記通し固定用板材と前記下地部とが固着されてなることを特徴とするシート状外囲体としたことにより、前記課題を解決した。
請求項5の発明を、下地部における複数の構造材上に、金属薄板部の表面に熱融着可能なシート部が被覆された建設用材を載置し、該建設用材の側部縁に次位の建設用材の側部縁を重合し、その重合箇所に、該重合箇所の長手方向に沿って長尺な通し押え板材を載置し、該通し押え板材の上から該通し押え板材と前記隣接する建設用材の重合箇所と前記下地部の構造材とを緊定具にて固着し、熱融着可能な帯状のカバー材を前記重合部,前記通し押え板材及び緊定具に被覆して前記カバー材の幅方向裏面両側を隣接する建設用材の前記重合箇所寄りの両側上面に熱融着してなることを特徴とするシート状外囲体の施工法としたことにより、前記課題を解決した。
請求項6の発明を、前述の構成において、前記通し押え板材の両側に山状部を形成してなることを特徴とするシート状外囲体の施工法としたことにより、前記課題を解決した。請求項7の発明を、前述の構成において、前記通し押え板材の長手方向に適宜の間隔をおいて設けた複数の緊結具にて前記通し押え板材と前記隣接する建設用材の重合箇所とを順次固着してなることを特徴とするシート状外囲体の施工法としたことにより、前記課題を解決したものである。
請求項8の発明を、下地部における複数の構造材上に、金属薄板部の表面に熱融着可能なシート部が被覆された建設用材を載置すると共に、該建設用材の縁部下面と前記下地部との間に、長尺な通し固定用板材を配置し、前記建設用材の側部縁に次位の建設用材の側部縁を重合し、その重合箇所に、該重合箇所の長手方向に沿って長尺な通し押え板材を載置し、該通し押え板材の上から該通し押え板材と前記隣接する建設用材の重合箇所と前記通し固定用板材と前記下地部の構造材とを緊定具にて固着し、熱融着可能な帯状のカバー材を前記重合部,前記通し押え板材及び緊定具に被覆して前記カバー材の幅方向裏面両側を隣接する建設用材の前記重合箇所寄りの両側上面に熱融着してなることを特徴とするシート状外囲体の施工法としたことにより、前記課題を解決したものである。
請求項1の発明においては、屋根面上の膨れ・歪みの発生を防止しつつ、緊定部分の強度増加を図ることができる。特に、通し押え板材にて全体的に押圧することとなり、下地部の不陸を最小限に施工できるとともに、歪みの発生も最小限にできる。これによって、水溜まり発生原因を殆ど解消できる利点がある。さらに、通し押え板材にて全体的に押圧することで、建設用材相互の重合箇所の負圧時に発生する緊定部及び緊結部に生じるせん断耐力が増加し、強風などの負圧に対して強固にできる効果を奏する。また、通し押え板材を設けても施工的には簡易且つ迅速にできる。さらに、請求項2及び3においては、請求項1と同様の効果を奏する。請求項4の発明では、さらに、負圧に対して強固なシート状外囲体を提供できる。請求項5の発明では、請求項1の発明の効果と同様な効果を奏するシート状外囲体の施工法にできる。請求項6及び7の発明では、請求項5の発明と同様な効果を奏する。請求項8の発明では、特に、強固なシート状外囲体の施工法を提供できる利点がある。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。まず、第1実施形態について説明する。図1乃至図2に基づいて、外囲体を構成する建設用材Aについて説明する。該建設用材Aは、金属薄板部1とシート部2とから構成されている〔図2(C)参照〕。その建設用材Aは、図1等に示すように、シート部2による防水処理がなされた屋根,壁等の種々の建築構造物とした外囲体を施工することができる。
その金属薄板部1は、長手方向において長尺であり、メッキ鋼板,カラー鋼板,ステンレス等の鋼材又はアルミ材等の非鉄系金属等が使用される。その金属薄板部1は、その金属薄板部1の厚さは、0.1mm乃至1.5mm程度であり、さらに好ましくは0.2mm乃至1mm程度である。
シート部2は、合成樹脂からなり、具体的には、エチレンプロピレン等を主成分とした合成樹脂フイルムからなるものである。その厚さは、0.1mm乃至1mmの範囲であり、さらに好ましくは0.25mm程度とすることが多い。さらに、シート部2は、耐久性のあるものが好適である。また、溶融する温度の設定も材質により種々異なるが、建設用材Aの使用条件に適応するように設定されることが好ましい。また、シート部2は、紫外線又は汚染空気に対して強いもので耐候性に優れた材質であり、且つ破断,膨れ或いはひび割れ等が起きにくい性質のものが好ましい。上記の条件を満たす具体的な材質として好適なるものには、エチレンプロピレンオレフィンフイルム等が存在する。
その他に、人体や自然環境に害を及ぼす可能性があるものとしてポリカーボネート,ポリスチレン,エポキシ樹脂,フェノール樹脂,メラミン樹脂,ユリア樹脂等が存在するが、これらもシート部2の構成物質から排除するものである。また、シート部2には、柔軟性を与えるための添加剤としての可塑剤を含まないものとする。その可塑剤の具体的なものとしては、フタル酸エステル類等であるが、シート部2にはこのフタル酸エステル類を排除している。
このような、環境に悪影響を及ぼすことがない化学物質として、塩素系を含まないものとしてオレフィン系化合物からシート部2が形成される実施形態が存在する。該オレフィン系化合物から形成されるシート部2は、焼却時にダイオキシンを発生しないので、耐用年数を経過した屋根,壁等を構成する建設用材Aを建築構造物等の外囲体から撤去し、新たに葺き替えるときに撤去した古い建設用材は、焼却してもダイオキシンを発生することがなく、環境保護に貢献することができるものである。
前記シート部2は、500℃前後の熱風を1乃至3m/分の速度で移動しながら加熱し、その加熱後に、押圧することで、シート部2,2同士の融着が可能なものである。そのシート部2と前記金属薄板部1との接合には、接着剤が使用される。具体的には、前記金属薄板部1とシート部2との間に、接着剤が層状に構成される。該接着剤は、耐熱性を有するものが使用され、クロロプレンゴム系接着剤又はニトリルゴム系接着剤等が好適である。建設用材Aは、屋根板,壁材等に使用される以前は、原材としてコイル状に巻かれている。なお、前記金属薄板部1の材質等によっては、前記接着剤は使用されないこともある。
次に、通し押え板材3は、図4(A),(B)等に示すように、長尺で、比較的厚材の金属材にて構成されている押え板材部3aと、該押え板材部3aの両側に山状部3b,3bが膨出形成されている。所定間隔をおいて孔部3cが多数設けられている。前記両側の山状部3b,3bの存在にて、後述する緊定具4の頭部4bが後述するカバー材7面に飛び出さないような役割をなす。また、緊定具4は、図2(B),図3(A)等に示すように、コンクリートクギ,ドリルビス等の軸状留め部4aと頭部4bとから構成されている。前記通し押え板材3にて、隣接する建設用材A,Aの重合箇所が押圧されると、図5(C)及び図8(B)に示すように、前記通し押え板材3の単位あたりの分布荷重f,f,…にて均等荷重が加えられることになり、下地部6と一体化して強固にできる。
また、緊結具5は、図6等に示すように、ドリルビス等の軸状留め部5aと頭部5bとから構成されたり、或いは、リベットとして構成されることもある。リベットなる緊結具5は、図6(C)及び(D)に示すように、リベット本体部5cと、膨出用部材5dとで構成されている。リベットの場合は、下孔が必要であり、図6(C)の場合は、ハンマーなどで前記膨出用部材5dを打ち付けてリベット本体部5cの軸部先端側を膨出させて金属薄板部1,1相互を連結する。
また、図6(D)の場合は、引抜き工具又は器具などで前記膨出用部材5dを引き上げ、リベット本体部5cの軸部先端側を膨出させて金属薄板部1,1相互を連結する。6は下地部であり、鉄骨構造物で構成されたり、或いはコンクリート構造物の場合もある。その鉄骨構造物の場合には、母屋、胴縁[図1(A)及び(B)等参照]又はデッキプレート[図8(A)及び(B)参照]等の構造材6aと、必要に応じて上面側に、下地断熱材6bが設けられることもある。
前記隣接する建設用材A,Aの重合箇所jの長手方向に沿って前記通し押え板材3が載置され、その後に、該通し押え板材3の上から該通し押え板材3と前記隣接する建設用材A,Aの重合箇所と前記下地部6の構造材6bとを緊定具4にて固着される。さらに、前記通し押え板材3と前記隣接する建設用材の重合箇所jとが緊結具5にて順次固着される。そして、熱融着可能な帯状のカバー材7が前記重合部,前記通し押え板材3,緊定具4及び緊結具5に被覆されて前記カバー材7の幅方向裏面両側が隣接する建設用材A,A上に熱融着h,hされる[図1(B)等参照]。
前記カバー材7は、図2(A)及び(B)等に示すように、前記隣接する建設用材A,Aの端部同士を重合箇所j,前記通し押え板材3,緊定具4,4,…及び緊結具5,5,…を被覆する役目をなすものである。そのカバー材7は、前記シート部2と同一系の材質から形成されたものであり、具体的には、エチレンプロピレン等を主成分としたゴム系シートからなり、内部に、強力な樹脂性メッシュが内層されている。前記シート部2とともに熱融着可能としたものである。さらに、その他の条件もシート部2と略同様である。第1実施形態の説明においては、下地部6を、鉄骨構造物とし、勾配は僅か(1/約100前後)の例であるが、鉄骨造デッキプレート下地[図8(A)及び(B)参照]及びコンクリート構造物の場合にも同様な構成を採ることもある。
次に、本発明の第2実施形態について、図7に基づいて説明する。前記通し押え板材位置で、且つ前記隣接する建設用材A,Aの重合箇所jの裏面に通し固定用板材8が配置され、前記緊定具4にて前記通し押え板材3と前記隣接する建設用材A,Aの重合箇所jと前記通し固定用板材8と前記下地部6の構造材6bとが固着されている。他の構成は、前述した第1実施形態と同一であり、その説明を省略する。また、施工法については、前述した第1実施形態と同一であり、その説明を省略する。
ここにおいて、前記通し固定用板材8は、本体部としての固定用板材部8aは、前記通し押え板材3の押え板材部3aと同等長さを有しており、さらに、複数の孔部8bは、前記通し押え板材3の孔部3cと同一ピッチとなるように構成されている。また、実際の施工では、前記通し固定用板材8と前記通し押え板材3とが上下位置が揃うように構成されることもあるし、その上下を適宜ずらして前記隣接する建設用材A,Aの重合箇所jを挟むように構成することもある。この第2実施形態の効果としては、シート状外囲体を、より強固にでき、屋根面上の膨れ・歪みの発生を確実に防止しつつ、緊定部分の強度をより増加することができる。
(A)は本発明の第1実施形態の斜視図、(B)は(A)のP−P矢視断面図である。 (A)は本発明の第1実施形態の一部切除した要部平面図、(B)は(A)のQ−Q矢視拡大断面図である。 (A)は隣接する建設用材の要部斜視図である。 (A)は通し押え板材の斜視図、(B)は(A)のR−R矢視断面図、(C)は通し固定用板材の斜視図である。 (A)は本発明の第1実施形態の一部切除した一部斜視図、(B)は(A)の断面図、(C)は(B)の一部拡大断面作用状態図である。 (A)は本発明の第1実施形態の一部断面図、(B)は(A)の緊結箇所の拡大断面図、(C)及び(D)は緊結箇所の別の実施例の断面図である。 本発明の第2実施形態の拡大断面図である。 (A)は本発明の第1実施形態の別の実施例の要部斜視図、(B)は(A)のX−X矢視断面作用状態図である。 (A)は従来技術としての施工途中の斜視図、(B)は座金の一部切除した斜視図である。 従来技術としての水下側の一部拡大平面図、(B)は(A)のカバーを除いた断面図である。
符号の説明
A…建設用材、1…金属薄板部、2…シート部、3…通し押え板材、3b…山状部、
4…緊定具、5…緊結具、6…下地部、6a…構造材、7…カバー材、
8…通し固定用板材、j…重合箇所、h…熱融着。

Claims (8)

  1. 下地部における複数の構造材と、金属薄板部と該金属薄板部の表面に熱融着可能なシート部が被覆された建設用材と、前記隣接する建設用材の重合箇所の長手方向に沿って載置された長尺な通し押え板材と、該通し押え板材の上から該通し押え板材と前記隣接する建設用材の重合箇所と前記下地部の構造材とを固着する緊定具と、前記隣接する建設用材の重合箇所及び前記緊定具を被覆して前記重合箇所寄りの両側上面とを熱融着する帯状のカバー材とからなることを特徴とするシート状外囲体。
  2. 請求項1において、前記通し押え板材の両側に山状部を形成してなることを特徴とするシート状外囲体。
  3. 請求項1又は2において、前記通し押え板材の長手方向に適宜の間隔をおいて設けた複数の緊結具にて前記通し押え板材と前記隣接する建設用材の重合箇所とを固着してなることを特徴とするシート状外囲体。
  4. 請求項1,2又は3において、前記通し押え板材位置で、且つ前記隣接する建設用材の重合箇所の裏面に通し固定用板材が配置され、前記緊定具にて前記通し押え板材と前記隣接する建設用材の重合箇所と前記通し固定用板材と前記下地部とが固着されてなることを特徴とするシート状外囲体。
  5. 下地部における複数の構造材上に、金属薄板部の表面に熱融着可能なシート部が被覆された建設用材を載置し、該建設用材の側部縁に次位の建設用材の側部縁を重合し、その重合箇所に、該重合箇所の長手方向に沿って長尺な通し押え板材を載置し、該通し押え板材の上から該通し押え板材と前記隣接する建設用材の重合箇所と前記下地部の構造材とを緊定具にて固着し、熱融着可能な帯状のカバー材を前記重合部,前記通し押え板材及び緊定具に被覆して前記カバー材の幅方向裏面両側を隣接する建設用材の前記重合箇所寄りの両側上面に熱融着してなることを特徴とするシート状外囲体の施工法。
  6. 請求項5において、前記通し押え板材の両側に山状部を形成してなることを特徴とするシート状外囲体の施工法。
  7. 請求項5又は6において、前記通し押え板材の長手方向に適宜の間隔をおいて設けた複数の緊結具にて前記通し押え板材と前記隣接する建設用材の重合箇所とを順次固着してなることを特徴とするシート状外囲体の施工法。
  8. 下地部における複数の構造材上に、金属薄板部の表面に熱融着可能なシート部が被覆された建設用材を載置すると共に、該建設用材の縁部下面と前記下地部との間に、長尺な通し固定用板材を配置し、前記建設用材の側部縁に次位の建設用材の側部縁を重合し、その重合箇所に、該重合箇所の長手方向に沿って長尺な通し押え板材を載置し、該通し押え板材の上から該通し押え板材と前記隣接する建設用材の重合箇所と前記通し固定用板材と前記下地部の構造材とを緊定具にて固着し、熱融着可能な帯状のカバー材を前記重合部,前記通し押え板材及び緊定具に被覆して前記カバー材の幅方向裏面両側を隣接する建設用材の前記重合箇所寄りの両側上面に熱融着してなることを特徴とするシート状外囲体の施工法。
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