JP6533702B2 - 屋根の防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、スタジアムや体育館、文化センター等の建物における屋根の防水構造に関する。
屋根の防水構造を改修する工法として、ジョイント部でジョイントされている既設の屋根面を撤去することなく、ジョイント部を除く既設の屋根面上に防水シートを敷設する工法が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
この工法では、防水シートの全面を既設の屋根面に貼り付けることなく、防水シートの所要箇所をネジや釘等の固定具で屋根面に固定するとともに、屋根面上に敷設された隣接配置の防水シートの重合部分の側辺部同士を熱融着等により接着する方法が採用されている。
そのため、上述の防水工法では、既設の屋根面の影響を受けにくく、能率良く施工することができるとともに、廃材の発生量も抑制することができる。
そして、従来では、ジョイント部に隣接する状態で屋根面に敷設された防水シートのうち、ジョイント長手方向に沿う側辺部を固定具で屋根面に固定するとともに、この防水シートの側辺部と屋根面との境界部位をシーリング材で止水処理している。
特開平09−049294号公報 特開2008−291603号公報
従来の屋根の防水構造では、ジョイント部の一部で防水性能が低下している場合には、既設のジョイント部を撤去して新設する必要があり、その分だけ廃材の発生量が多くなるとともに、工期の増大と工事費の高騰化を招来し易い。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、屋根のジョイント部を含む防水処理対象領域の屋根面全域を、ジョイント部での屋根の熱伸縮吸収機能を確実に発揮させ得る状態で合理的に防水処理することのできる屋根の防水構造を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、屋根のジョイント部を含む防水処理対象領域の屋根面全域に防水シートを敷設し、前記防水シートの所要箇所を固定具で屋根面に固定するとともに、少なくとも一部の前記ジョイント部に相当する前記防水シートのジョイント対応部位に伸縮部を設けてある屋根の防水構造であって、
前記防水シートが、前記屋根面に配置される屋根面用シートと、前記ジョイント部の対応部位に配置される前記伸縮部を備えた継手用シートとから構成され、前記屋根面用シートのジョイント長手方向に沿う側辺部は前記固定具で屋根面に固定され、前記継手用シートのジョイント長手方向に沿う幅方向両側の側辺部は、前記固定具を覆う状態で前記屋根面用シートに重合状態で熱融着又は接着して水密状態で接合され、
前記伸縮部は、前記継手用シートの幅方向中央部分を下方に弛ませた弛み部から構成されている点にある。
上記構成によれば、屋根の防水処理対象領域の屋根面のみならず、屋根面同士をジョイントするジョイント部をも防水シートで効率良く防水処理することができるとともに、ジョイント部を撤去して新設する場合に比して廃材の発生量も抑制することができる。
しかも、少なくとも一部のジョイント部に相当する防水シートのジョイント対応部位に伸縮部を設けてあるので、ジョイント部の持つ屋根の熱伸縮吸収機能を発揮させることができるとともに、屋根の熱伸縮による防水シートのジョイント対応部位での負荷を軽減することができる。
したがって、屋根のジョイント部を含む防水処理対象領域の屋根面全域を、ジョイント
部での屋根の熱伸縮吸収機能を発揮させ得る状態で、且つ、施工能率の向上と工費の低廉
化を図りながら防水処理することができる。
更に、上記構成によれば、屋根面用シートのジョイント長手方向に沿う側辺部を固定具で屋根面に固定することに伴って必要となる固定具の防水処理を、ジョイント部の対応部位に配置される継手用シートの敷設施工によって同時に行うことができるので、固定具に対する防水処理を能率良く確実に行うことができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記ジョイント部が、屋根面を構成する複数の屋根パネルの周縁部を継ぐ主ジョイント部と、前記屋根パネルを構成する複数の屋根材の側辺同士を継ぐ副ジョイント部とからなり、前記主ジョイント部に相当する前記防水シートのジョイント対応部位に前記伸縮部が設けられている点にある。
上記構成によれば、主ジョイント部に相当する前記防水シートのジョイント対応部位に設けた伸縮部において、複数の屋根パネルの熱伸縮を吸収するための主ジョイント部での熱伸縮吸収作動を許容するから、各屋根パネルを構成する複数の屋根材の側辺同士を継ぐ副ジョイント部に相当する防水シートのジョイント対応部位に伸縮部を設ける場合に比して、防水施工の容易化、能率化を図ることができる。
本発明による第3の特徴構成は、前記ジョイント部の対応部位において、前記継手用シートの直下には、第2伸縮部を備えた保護シートが備えられ、
前記第2伸縮部は、前記保護シートの幅方向中央部分を下方に弛ませた第2弛み部から構成されている点にある。
第1実施形態を示す施工前の半球状ドーム屋根の一部の展開図 主ジョイント部の防水構造における一部分離状態の斜視図 主ジョイント部の防水構造における一部分離状態の断面図 主ジョイント部の防水構造の断面図 副ジョイント部の防水構造の断面図 副ジョイント部の防水構造の拡大断面図 両屋根面用シートの重合側辺部における防水構造の一部分離状態の断面図 ジョイント交差部の防水構造の平面図 第2実施形態を示す副ジョイント部及び両屋根面用シートの重合側辺部における防水構造の重合配置関係を示す遊離状態の断面図
〔第1実施形態〕
図1〜図8は、建物の屋根の一例である野球用スタジアムの半球状ドーム屋根の防水構造を示す。この半球状ドーム屋根のジョイント部Jを含む防水処理対象領域の屋根面全域が、正三角形に近い二等辺三角形の屋根パネルRPの集合によって半球状の屋根面に形成されており、図1においてその屋根面の一部を示す。
各屋根パネルRPは、二等辺三角形のパネル輪郭形状の底辺に対する直交方向が両側辺の長手方向となる向き姿勢で並設される複数の帯板状の金属製(例えば、フッ素ステンレス製)の屋根材1から構成され、各屋根材1は、図2に示すように、硬質木片セメント板製の下地2上にフェノール樹脂発泡板製のバックアップ材3を介して取付けられている。
半球状ドーム屋根のジョイント部Jは、図1に示すように、屋根パネルRPの熱収縮伸縮を吸収可能な状態で複数の屋根パネルRPの周縁部同士を継ぐ幅広の主ジョイント部J1と、屋根パネルRPを構成する複数の屋根材1の側辺同士を継ぐ幅狭な副ジョイント部J2とからなる。
副ジョイント部J2は、図5、図6に示すように、屋根材1の取付け間隔で下地2に固定ビス8で固定されたアルミ押出形材製のジョイント本体4の幅方向の中央部に、屋根面の勾配方向に沿って排水案内する排水溝部5と、この排水溝部5の開口側の両側縁において、各屋根材1の両側辺に折り曲げ形成された係止側縁部1aを係止する一対の係止突起4aとが形成されている。
このジョイント本体4の両係止突起4aに係合された両屋根材1の係止側縁部1a間には、当該両係止側縁部1aの係合離脱を阻止する嵌合爪部6aを備えたジョイントキャップ6が抜止め状態で嵌合装着されているとともに、両屋根材1の係止側縁部1aに連なる部位には、ジョイントキャップ6のカバー部6bが入り込む条溝部を形成する溝形成屈曲部1bが折り曲げ形成されている。
上述の副ジョイント部J2には一次防水構造が施されており、この一次防水構造は、図6に示すように、ジョイントキャップ6のカバー部6b及び両屋根材1の溝形成屈曲部1bで形成される条溝部の上面側を覆う加硫ブチルゴム製の一次防水シート7が敷設され、この一次防水シート7と隣接する両屋根材1の屋根面との間が水密にシーリング処理されている。
主ジョイント部J1は、屋根パネルRPの熱膨張や熱収縮、地震などによる振動を吸収可能なエキスパンションジョイント部から構成されている。
このエキスパンションジョイント部は、図2〜図4に示すように、下地2のジョイント構築部位に形成されたジョイント構築凹部10に、副ジョイント部J2の排水溝部5からの排水を受け止めて流下案内するステンレス製の樋部材11が配設され、この樋部材11の幅方向両側の上部位置には、屋根材1の長手方向の端部を固定する一対の継手端部ユニット12が配設されている。
一対の継手端部ユニット12の下側部位に形成された第1装着凹部12Aに亘って、エキスパンションゴム13の底壁部を構成する底壁ゴム板部13Aの両嵌合部13aが水密状態で嵌合装着され、この底壁ゴム板部13Aの両嵌合部13aに形成された第3装着凹部13cと両継手端部ユニット12の上側部位に形成された第2装着凹部12Bとに亘って、エキスパンションゴム13の両側壁部を構成する各側壁ゴム板部13Bの両嵌合部13bが嵌合装着されている。
エキスパンションゴム13の底壁ゴム板部13Aの幅方向中央部を上方に逆V字状に屈曲させて、屋根パネルRPの熱膨張や熱収縮、地震などによる振動を吸収するための主ジョイント部J1の伸縮作動部13Cが形成されている。
上述の主ジョイント部J1には、図2〜図4に示すように上下二層の防水構造が施されている。
下層の一次防水構造では、エキスパンションゴム13の開口側を覆う塩ビシート製の一次防水シート14が敷設され、この一次防水シート14の両側辺部の各々は、継手端部ユニット12に取付けられた受け部材16と押え部材17との間で固定ビス18の締め込みによって挟持固定されているとともに、一次防水シート14の両側辺部と受け部材16と押え部材17との間が水密にシーリング処理されている。
また、上層の二次防水構造においては、下層防水構造の上方側を覆う塩ビシート製の二次防水シート20が敷設され、この二次防水シート20の両側辺部の各々は、両継手端部ユニット12の上面と押え部材21との間で固定ビス22の締め込みによって挟持固定されているとともに、二次防水シート20の両側辺部と両継手端部ユニット12の上面及び押え部材21との間が水密にシーリング処理されている。
次に、上述の一層の防水構造を有する副ジョイント部J2、及び、二層の防水構造を有する主ジョイント部J1を含む半球状ドーム屋根の防水処理対象領域の屋根面全域を改修等の目的で防水処理する防水構造について説明する。
この半球状ドーム屋根の防水構造では、防水処理対象領域の屋根面全域にオレフィンシート製の防水シートWSを敷設し、この防水シートWSの所要箇所を屋根パネルRPの屋根面に固定具Fで固定してある。
防水シートWSは、屋根パネルRPの屋根面に配置される広幅帯状の屋根面用シート25(図2〜図8参照)と、主ジョイント部J1に配置される細幅帯状の継手用シート26(図2〜図4参照)と、六つの主ジョイント部J1が放射状に交差するジョイント交差部J3(図8参照)に配置される円形状の交差部用シート27とから構成されている。
オレフィンシート製の屋根面用シート25は、図5〜図7に示すように、隣接する両副ジョイント部J2の中心線間の取付け間隔Pの二倍強の幅寸法Wに構成され、隣接する屋根面用シート25の側辺部25A同士は、両副ジョイント部J2の隣接間の中間位置において設定重ね代で重合配置されている。
図6、図7に示すように、重合配置された両屋根面用シート25の重合側辺部25Aのうち、表側に位置する重合側辺部25Aの側縁部分25aとこれに対面する裏側の重合側辺部25Aの中間接触部分25bとがその側辺長手方向の全域において水密状態に帯状に熱融着(熱融着部位は図6、図7においてa1で示す)されている。
また、隣接する屋根面用シート25の重合側辺部25Aの幅方向中間部位で、且つ、側辺長手方向の複数の設定取付け部位は、固定具Fを構成する固定ビス(例えば、頭部が薄くて広いフラットモドトラス)23と長円形に形成された鋼板製の当て板24とを用いて金属製の屋根材1の屋根面に固定されている。
固定ビス23をねじ込み操作するにあたっては、図7に示すように、金属製の屋根材1及びバックアップ材3の設定固定部位に穿孔して下穴30を形成し、この下穴30内にシリコンシーリングを注入した状態で固定ビス23を下地2にまでねじ込み固定する。
図6、図7に示すように、屋根材1の側辺長手方向に沿って設定間隔で固定されている複数個の固定ビス23及び当て板24を覆う帯状のオレフィンシート製のカバー用防水シート28が敷設され、このカバー用防水シート28の幅方向両側の側辺部28Aとこれに対面する屋根面用シート25の中間接触部分25cとがその側辺長手方向の全域において水密状態に帯状に熱融着(熱融着部位は図6、図7においてa2で示す)されている。
図5、図6に示すように、屋根面用シート25と副ジョイント部J2の一次防水シート7との間の各々には、一次防水シート7側から可塑剤や油分等が屋根面用シート25側に移行するのを阻止する発泡ポリエチレン製の保護シート29が配置されている。
また、屋根パネルRPの屋根面に配置される屋根面用シート25のうち、図2〜図4に示すように、主ジョイント部J1に隣接する屋根面用シート25のジョイント側の側辺部25Aの上面には、その側辺長手方向の全長に相当する長尺な亜鉛メッキ鋼板製の押え板31が当て付けられている。
この押え板31の長手方向複数箇所の設定取付け部位の各々は、金属製の屋根材1及びバックアップ材3を貫通して下地2にまでねじ込み可能な長さの固定ビス23で金属製の屋根材1の屋根面に固定されている。
そして、上述の複数の固定ビス23と押え板31とをもって、屋根面用シート25のジョイント側の側辺部25Aの所要箇所を屋根材1の屋根面に固定する固定具Fが構成されている。
図2に示すように、押え板31の幅方向両側部には上面側に逆U字状に折り曲げられた側壁部31aが形成されているとともに、押え板31の幅方向中央部には、固定ビス23を挿通可能な大小の貫通孔31bが一定ピッチで形成されている。
図2〜図4に示すように、主ジョイント部J1の幅方向両側に位置する両屋根面用シート25の側辺部25Aにわたって、固定ビス23及び押え板31を含めた主ジョイント部J1全域を覆うオレフィンシート製の継手用シート26が敷設されている。
この継手用シート26の幅方向両側の側辺部26Aと両屋根面用シート25の側辺部25Aとの重合部分が、その側辺長手方向の全域において水密状態に帯状に熱融着(熱融着部位は図4においてa3で示す)されている。
継手用シート26と主ジョイント部J1の二次防水シート20との間の各々には、二次防水シート20側から可塑剤や油分等が継手用シート26側に移行するのを阻止する発泡ポリエチレン製の保護シート32が配置されている。
この保護シート32の幅方向両側の側辺部32Aは、屋根面用シート25のジョイント側の側辺部25Aを固定する固定ビス23で同時に金属製の屋根材1の屋根面に固定されている。
固定ビス23による保護シート32の固定操作時には、図2、図3に示すように、屋根材1の上面と保護シート32の下面との間にブチルテープ製の弾性シールテープ33が介装され、さらに、保護シート32の上面と屋根面用シート25のジョイント側の側辺部25Aの下面との間にはシリコンパッチシール等の弾性シールシート34が介装されている。
また、図2〜図4に示すように、二次防水シート20を固定する固定ビス22の頭部を覆うブチルテープ等の弾性保護テープ35が貼り付けられ、押え部材21の上面から突出する固定ビス22の頭部に対応する継手用シート26の対応シート部分の保護を図っている。
そして、図2〜図4に示すように、継手用シート26には、屋根パネルRPの熱膨張や熱収縮、地震などによる振動を吸収させるための主ジョイント部J1の相対伸縮移動を許容する伸縮部36が設けられている。
この伸縮部36は、継手用シート26の幅方向中央部分を下方に弛ませた弛み部26aから構成されている。
また、この継手用シート26の直下に位置する保護シート32の幅方向中央部分にも下方に弛ませた弛み部32aを形成し、この弛み部32aをもって、屋根パネルRPの熱膨張や熱収縮、地震などによる振動を吸収させるための主ジョイント部J1の相対伸縮移動を許容する保護シート32の第2伸縮部37が構成されている。
この保護シート32の弛み部32aの上面で形成される溝部は、万が一の侵入水を排出するための排水経路に構成されている。
さらに、この保護シート32の直下に位置する二次防水シート20の幅方向中央部分にも下方に弛ませた弛み部20a形成し、この弛み部20aをもって、屋根パネルRPの熱膨張や熱収縮、地震などによる振動を吸収させるための主ジョイント部J1の相対伸縮移動を許容する二次防水シート20の第3伸縮部38が構成されている。
さらに、この二次防水シート20の直下に位置する一次防水シート14の幅方向中央部分にも下方に弛ませた弛み部14a形成し、この弛み部14aをもって、屋根パネルRPの熱膨張や熱収縮、地震などによる振動を吸収させるための主ジョイント部J1の相対伸縮移動を許容する一次防水シート14の第4伸縮部39が構成されている。
オレフィンシート製の交差部用シート27は、図8に示すように、工場等において、ジョイント交差部J3に接続される六つの主ジョイント部J1の端部に重合する大きさの半径で円形に形成し、且つ、円周方向で4分割する。この四分割された分割シート部27A〜27Dのうち、三つの分割シート部27A〜27Cにおける三箇所の切断端縁27a〜27c同士をそれぞれに弛みを持たせた状態で事前に熱融着し、この状態で施工現場に搬入する。
交差部用シート27の弛み部により、屋根パネルRPの熱膨張や熱収縮、地震などによる振動を吸収させるためのジョイント交差部J3の相対伸縮移動を許容する伸縮部(図示せず)が構成されている。
現場に搬入された交差部用シート27を、それの未接合の切断端縁27dを水勾配方向の水下にあわせた状態でジョイント交差部J3に敷設し、この交差部用シート27の外周縁27eとこれが重合する継手用シート26及び屋根面用シート25とを、未接合の切断端縁27dに連なる外周縁27eの一部を残した状態で水勾配方向の水上側から熱融着する。
次に、交差部用シート27の未接合の切断端縁27dを、当て板を裏当てした状態で熱融着し、外周縁27eの残りの未接合部分と継手用シート26とを熱融着したのち、交差部用シート27の中心部に円形のオレフィンシート製の補強シート40を熱融着する。
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、隣接する両屋根面用シート25の重合側辺部25Aの幅方向中間部位を固定ビス23で固定したが、図9に示すように、隣接する両屋根面用シート25の重合側辺部25Aの幅方向中間部位と、一方の屋根面用シート25の重合近傍部位とを、固定具Fを構成する固定ビス23と当て板24とを用いて金属製の屋根材1の屋根面に固定してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、全ての主ジョイント部J1に対応する継手用シート26に、屋根パネルRPの熱膨張や熱収縮、地震などによる振動を吸収させるための主ジョイント部J1の相対伸縮移動を許容する伸縮部36を設けたが、一部の主ジョイント部J1に対応する継手用シート26に伸縮部36を設けてもよい。
また、副ジョイント部J2が相対伸縮機能を有する場合には、屋根面用シート25の副ジョイント部J2に相当するジョイント対応部位に、屋根パネルRPの熱膨張や熱収縮、地震などによる振動を吸収させるための副ジョイント部J2の相対伸縮移動を許容する伸縮部を設けてもよい。
さらに、主ジョイント部J1に対応する継手用シート26、及び、屋根面用シート25の副ジョイント部J2に相当するジョイント対応部位の各々に、主ジョイント部J1及び副ジョイント部J2の相対伸縮移動を許容する伸縮部を設けてもよい。
(2)上述の第1実施形態では、継手用シート26の幅方向中央部分を下方に弛ませた弛み部26aをもって、主ジョイント部J1の相対伸縮移動を許容する伸縮部36を構成したが、継手用シート26の一部に伸縮可能な弾性体を設けて、主ジョイント部J1の相対伸縮移動を許容する伸縮部36を構成してもよい。
(3)上述の第1実施形態では、継手用シート26の一部に主ジョイント部J1の相対伸縮移動を許容する伸縮部36を形成したが、この伸縮部36を継手用シート26の全体に形成してもよい。
(4)上述の第1実施形態では、継手用シート26のジョイント長手方向に沿う側辺部26Aを、固定具Fを覆う状態で屋根面用シート25に重合状態で熱融着したが、この継手用シート26の側辺部26Aを、重合状態で屋根面用シート25に接着剤で接着してもよい。
さらに、継手用シート26の側辺部26Aを、その側辺長手方向の全長に相当する長尺な押え板31及び複数の固定ビス23を用いて水密状態で接合してもよい。
(5)上述の第1実施形態では、主ジョイント部J1に一次防水シート14及び二次防水シート20を設け、副ジョイント部J2に一次防水シート7を設けた防水構造について説明したが、主ジョイント部J1の一次防水シート14及び二次防水シート20と副ジョイント部J2の一次防水シート7が存在しない防水構造に本発明の技術を適用してもよい。
(6)上述の第1実施形態では、排水機能を備えた主ジョイント部J1及び排水機能を備えた副ジョイント部J2について説明したが、主ジョイント部J1及び副ジョイント部J2としては排水機能を備えていないものであってもよい。
1 屋根材
25 屋根面用シート
25A 側辺部
26 継手用シート
26A 側辺部
36 伸縮部
F 固定具
J ジョイント部
J1 主ジョイント部
J2 副ジョイント部
RP 屋根パネル
WS 防水シート

Claims (3)

  1. 屋根のジョイント部を含む防水処理対象領域の屋根面全域に防水シートを敷設し、前記防水シートの所要箇所を固定具で屋根面に固定するとともに、少なくとも一部の前記ジョイント部に相当する前記防水シートのジョイント対応部位に伸縮部を設けてある屋根の防水構造であって、
    前記防水シートが、前記屋根面に配置される屋根面用シートと、前記ジョイント部の対応部位に配置される前記伸縮部を備えた継手用シートとから構成され、前記屋根面用シートのジョイント長手方向に沿う側辺部は前記固定具で屋根面に固定され、前記継手用シートのジョイント長手方向に沿う幅方向両側の側辺部は、前記固定具を覆う状態で前記屋根面用シートに重合状態で熱融着又は接着して水密状態で接合され、
    前記伸縮部は、前記継手用シートの幅方向中央部分を下方に弛ませた弛み部から構成されている屋根の防水構造。
  2. 前記ジョイント部が、屋根面を構成する複数の屋根パネルの周縁部を継ぐ主ジョイント部と、前記屋根パネルを構成する複数の屋根材の側辺同士を継ぐ副ジョイント部とからなり、前記主ジョイント部に相当する前記防水シートのジョイント対応部位に前記伸縮部が設けられている請求項1記載の屋根の防水構造。
  3. 前記ジョイント部の対応部位において、前記継手用シートの直下には、第2伸縮部を備えた保護シートが備えられ、
    前記第2伸縮部は、前記保護シートの幅方向中央部分を下方に弛ませた第2弛み部から構成されている請求項1又は2記載の屋根の防水構造。
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