JP2005226318A - 止水部材およびパネル間止水構造 - Google Patents

止水部材およびパネル間止水構造 Download PDF

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Shuichi Terada
秀一 寺田
Yasuhiro Kobori
泰弘 小堀
Tomoyuki Nakamura
知之 中村
Shiro Nishiguchi
司郎 西口
Yutaka Makino
豊 牧野
Hitaka Ikeuchi
日高 池内
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Abstract

【課題】 構造が簡易で、施工時に適不適の判断が明確にでき、シール機能にも優れ、かつ、目地幅の拡大縮小があっても当該目地部分の水密性が損なわれることのないシール部材およびパネル間シール構造を提供すること。
【解決手段】 隣接するパネルP,P間に挿入され前記パネル間において対向して前記パネルに形成された係合部20(30)に係合する平板部材からなるシール部材1であって、前記パネル間の前記係合部よりも幅広に形成されると共に、前記パネル間に平板形状から湾曲形状に変形してその復元力により前記係合部に圧接して係合するシール部材とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、隣接するパネル間にシール構造を形成するための止水部材およびパネル間止水構造に関する。
従来、複数枚のパネル材を結合して設置される庇、キャノピー、屋根あるいは壁を構築する場合には、雨水等の浸入を防止すべく隣接するパネル間(以下、適宜「目地」という)にシール構造を形成するのが一般的である。
例えば、特許文献1には、図10に示すように、パネル100,100間に配設されるバックアップ材110と、このバックアップ材110とパネル100,100とにより形成された凹部に充填されるコーキング材(シーリング材)120と、バックアップ材110を挟んでコーキング材120と反対側に配設される樋部材130とを備えるシール構造が記載されている。
なお、樋部材130は、あらかじめU字形状に形成された状態において、その両端部分をパネル100、100の係合部140,140に係合して保持されるように構成されている。
また、非特許文献1には、図11に示すように、パネル200,200間に配設されるシール兼バックアップ材210と、このシール兼バックアップ材210とパネル200,200とにより形成された凹部に充填されるコーキング材(シーリング材)220とを備えるシール構造が記載されている。そして、シール兼バックアップ材210は、両側に形成された当接片211,211がパネル200,200の壁面に当接すると共に、突条係合部201,201に当接することで、雨水を排出する樋としての機能を有するものである。このシール兼バックアップ材210は、シリコンゴムなどのゴム材により形成されている。
特開平7−119252号公報(段落0030〜0036、図2および図3) 神鋼ノース株式会社発行 頒布用技術資料CD 2003年4月発行
しかしながら、従来の止水部材あるいはパネル間止水構造では、以下に示すような問題点が存在した。
従来のシール構造を備えるパネルでは、樋部材130がパネル100の下方に突出する構成であるため、所定以上の大きさを備えるパネル100間では、そのパネル100間を接続するための接続構造が必要となり、パネル100間の接合部分から突出している樋部材130の構成では対応することができなかった。
また、バックアップ材110は、シール材としての役割を担うこともあるが、ゴムあるいはシリコンゴムなどで形成されることが多く、複雑な形状をしていることから、設置した後でその両端部分101a,101aが係合部141,141の側壁面に当接した状態で係合されているかについて、係合部141,141の内側対して確認を行なうことが困難であった。
なお、同様に、シール兼バックアップ材210は、バックアップ材の役割を兼用していることから、形状が複雑となり、また、突条係合部201,201から当接片211,211が外れている部分が存在しても、その前後の位置で当接片211,211が突条係合部201,201に係合することで収まってしまうため、不適切な施工箇所を見つけることが困難であった。
そこで、本発明は前記問題点に鑑み創案されたものであり、構造が簡易で、施工時に適不適の判断が明確にでき、シール機能にも優れ、かつ、目地幅の拡大縮小があっても当該目地部分の水密性が損なわれることのない止水部材およびパネル間止水構造を提供することを課題とする。
このような課題を解決すべく創案された請求項1の発明は、隣接するパネル間に挿入され前記パネル間において対向して前記パネルに形成された係合部に係合する平板部材からなる止水部材であって、前記パネル間の前記係合部よりも幅広に形成されると共に、前記パネル間に平板形状から湾曲形状に変形してその復元力により前記係合部に圧接して係合する止水部材とした。
このように構成されることにより、止水部材は、設置現場および工場など施工場所にかかわらず、隣接して配置されたパネル間において、平板状態から強制的に湾曲状態に変形させ、当該止水部材をパネル間に押し込み、パネルの係合部の位置において、湾曲状態からもとの平板状態に復元しようとする復元力により、その係合部に圧接して湾曲状態の姿勢を係合して維持する。なお、パネルの設置後に、目地幅が広がった場合には、止水部材が復元しようとする復元力により当該止水部材が目地幅の変化に追従して変形する。また、止水部材は、湾曲状態となる姿勢が樋として機能することになるので、何らかの原因によって浸入した雨水等を所定の排水地点まで導くことができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の止水部材を構成する平板部材がポリエステル樹脂であるものとした。
このように、止水部材をポリエステル樹脂で形成すると、安価で、かつ、目地部分をシールするときに必要な適度な復元力(弾性力)を備え、耐久性にも優れるものとなる。
請求項3の発明は、隣接するパネル間に挿入され前記パネル間において対向して前記パネルに形成された係合部に係合する平板部材からなる止水部材と、この止水部材の上方で前記パネル間に設けられる表面シール部材とを有するパネル間止水構造であって、前記止水部材は、前記パネル間の前記係合部よりも幅広に形成されると共に、前記パネルの厚み内において前記パネル間に平板形状から湾曲形状に変形してその復元力により前記係合部に圧接して係合するパネル間止水構造とした。
このように構成されることにより、パネル間止水構造では、はじめに、パネルを隣接して配置し、止水部材をパネル間において、平板状態から湾曲状態となるように変形ささせて挿入し、パネル間の係合部に当該止水部材の湾曲状態から平板状態に復元しようとする復元力によりその係合部に圧接して止水部材が係合する。そして、止水部材が係合されると、つぎに、表面シール部材をすでに係合させた止水部材にスペーサなどを介して設けることにより、パネル目地部分を塞いでいる。なお、止水部材をパネル間に挿入するときには、そのパネル間の上方から湾曲状態として押し込むことや、あるいは、パネル間の横方向、つまり、係合部に湾曲状態としてスライドさせる方向から押し込んでも構わない。
請求項4の発明は、左右にパネルが隣接する第2パネル間において対向して前記パネルに形成された第2係合部に係合する平板部材からなる第2止水部材と、前後に前記パネルが隣接する第1パネル間において対向して前記第2止水部材の上方となる位置で、かつ、前記第2係合部より幅が小さく前記パネルに形成された第1係合部に係合する平板部材からなる第1止水部材と、この第1止水部材の上方で、前記両パネル間に挿入され、前記両パネル間に設けられた表面シール部材とを有するパネル間止水構造であって、
前記第2止水部材は、前記第2係合部よりも幅広に形成され、かつ、前記第1止水部材は、前記第1係合部よりも幅広に形成され、前記パネルの厚み内において前記パネル間に平板形状から湾曲形状に変形してその復元力により前記係合部のそれぞれに圧接して係合するパネル間止水構造とした。
このように構成されることにより、パネル間止水構造では、第2止水部材を平板状態から湾曲状態としてパネル間に挿入して、第2係合部において当該第2止水部材の復元する方向にかかる付勢力により、その第2係合部に第2止水部材が圧接した状態で係合する。このときのパネルは、左右に隣接しており、そのパネル間の目地部分を例えばX方向すると、つぎに、そのX方向とは直交する方向に形成される目地部分(例えばY方向)に対して、第1止水部材が設けられる。すなわち、パネル間止水構造では、第1止水部材を、平板状態から湾曲状態としてパネル間に挿入し、第1係合部において当該第1止水部材の復元する方向にかかる復元力により、その第1係合部に第1止水部材が圧接した状態で係合している。
なお、第1止水部材は、第2止水部材の係合位置より上方に係合しており、両止水部材が交差する部分での水密性を維持して構成が簡素化することができる。なお、両シールが交差する部分では、その第2止水部材に沿ってその上方に第1止水部材が配置されても構わない。つまり、第1止水部材は、X方向およびY方向に配置されてもよい。そして、パネル間止水構造では、第1止水部材にスペーサなどを介して表面シール部材が設けられる。第1止水部材をX方向およびY方向に配置させる場合には、重複部分において一方を他方の第1止水部材に近接させた状態とし、第1止水部材より幅が広い第2止水部材を排水のための主となる樋として用いている。
本発明に係る止水部材によると、施工場所に関わらず容易にシール構造を構築することができ、且つ、設置後に目地幅が変化した場合であっても、当該目地部分の水密性を保つことができる。また、パネル間の係合部に止水部材を係合する際に、例えば、止水部材が係合部に対して適切に係合されていなければ、止水部材の復元する方向の復元力により目地分部から明らかに突出して係合部から離脱するため、作業者に不適切な施工箇所を分かり易く示すことが可能となる。
そして、止水部材は、ポリエステル樹脂により構成されることにより、構造が簡単な上に安価に形成でき、かつ、目地部分において係合部に圧接して湾曲状態の姿勢を維持して係合することができる。
さらに、パネル間止水構造は、平板部材からなる止水部材を、平板状態から湾曲状態としてパネル間に挿入して係合部において圧接させ、さらに、その止水部材の上方に表面シール部材を設けている。そのため、パネル間止水構造は、表面シール部材が地震、季節による温度差、経年変化などにより隙間が生じる場合、あるいは、設置後に目地幅が拡大縮小した場合であっても、止水部材が平板状態に復元しようとする方向にかかる復元力(弾性力)によりパネルの端面との圧接状態を保ちつつ、当該目地部分の水密性が保たれることになる。
また、パネル間止水構造は、隣接する一方向のみのパネルの配列、例えば、左右方向のみにパネルを配置するものだけでなく、左右および前後(上下)に配列される場合であっても、構造が簡単な上に係合部に圧接して湾曲状態を維持して第1止水部材および第2止水部材を係合することができる。また、パネル間止水構造は、施工時の止水部材の不適箇所の発見を容易とし、さらに、目地幅の変化に追随した水密性を可能とする。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付した図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては、図示の状態を「上」「下」の基準とし、パネルの上方から止水部材を挿入する場合を例示する。
第2止水部材1,第1止水部材10は、図1に示すように、隣接するパネルP,P間(以下、適宜「目地」という)に平板状態から湾曲状態に変形させて挿入することができる平板部材から構成されており、一定厚みで両パネルP,Pの第2係合部20、第1係合部30にそれぞれ係合できる幅寸法に形成されている。
この止水部材1,10は、例えば、ポリエステル樹脂であるポリエチレンテレフタレート、または、ポリスチレン、ポリアミド、あるいは、ステンレスバネ板材など、湾曲状態に弾性変形して目地に挿入でき平板状態に復元しようとする復元力(弾性力)により各係合部20,30に圧接して係合することができる弾性変形板材であれば、特に限定されるものではないが、ここでは、生産コスト、環境保護の観点からポリエチレンテレフタレートを採用している。
図2および図3に示すように、第2止水部材1は、目地幅L1に対して幅寸法W1が大きく形成されると共に、第2係合部20の横幅L3に対しても幅寸法W1が大きくなるように形成され、凹部P25,P25内に圧接して係合できる幅寸法W1に構成されている。そして、この第2止水部材1は、第2係合部20に係合したときに、その形状が樋としての役割を担うことができる湾曲形状になる幅寸法W1に構成されている。
第1止水部材10は、図4ないし図6に示すように、目地幅L1に対して幅寸法W2が大きく形成されていると共に、第1係合部30の横幅L2に対しても幅寸法W2が大きくなるように形成され、第1係合部30の面P24に圧接して係合する幅寸法W2になるように構成されている。そして、この第1止水部材10は、第1係合部30に係合したときに、樋としての役割を担うことができる湾曲状態になる幅寸法W2に構成されている。
したがって、図3に示すように、第2止水部材1は、平板状態から湾曲状態になるように内側に変形させつつパネルP,P間に挿入されることになり、外側に広がろうとする復元力、つまり平板状態に復元しようとする復元力によりパネルPの端面P23(本実施形態では、枠材P2に取り付けられたパッキンS)に圧接しながら下方に押し込められ、第1係合部30を通過して第2係合部20に係合する。また、図5に示すように、第1止水部材10は、平板状態から湾曲状態になるように内側に変形させつつパネルP,P間に挿入されることになり、外側に広がろうとする復元力によりパネルPの端面P23(本実施形態では、枠材P2に取り付けられたパッキンS)に圧接しながら下方に押し込められ、端面P24に圧接して第1係合部30に係合するものである。
図1に示すように、パネルPは、アルミニウム合金製のハニカムコアP1と、ハニカムコアP1の周囲に配置される枠材P2と、ハニカムコアP1および枠材P2の上下面に接着されて設けられた表面板P3,P3とを備えて構成されている。枠材P2は、アルミニウム合金製の押出形材からなり、他方のパネルPの枠材P2と対向する面P21には、その上部に一対の突条P22,P22が押出方向(長手方向)に沿って形成されている。また、表面板P3と上側の突条P22との間には、パッキンSが取り付けられている。さらに、面P21において高さ方向の中央には、凹部P25が形成されている。この凹部P25は、開口部分においてその開口部分を狭くする上下方向に突出する突出部P26,P27が形成されている。
また、パネルP,Pが面P21,P21を対面して配置されることにより、突条P22,P22が対面して第1係合部30が形成され、かつ、凹部P25、P25が対面して第2係合部20が形成される。
そして、図9に示すように、連続して配置したパネルPの一端側と他端側には、設置される施工現場により様々な取付部材が取り付けられ、ここでは、一端側には、固定部材P6が取り付けられ、他端側には介在部材P4を有する雨樋P5が取り付けられている。
図9に示すように、パネルP,Pは、ここでは、目地部分に対して下面側では、接合板T1を介してボルトなどの留付手段により留め付けられている。
以上のように構成された止水部材1、10を使用して隣接するパネルP,P間にパネル間止水構造を構築するには、はじめに、図2および図3に示すように、パネルP,Pを所定の位置に設置し、第2止水部材1を平板状態から湾曲状態に変形させて、パネルP,P間(第1パネル間)に押し込み、第2係合部20の突出部P27を第2止水部材1の両端が通過するまでパネルPの厚さ方向に押し込む。そうすると、第2止水部材1は、平板状態に復元しようとする復元力(弾性力)により、突出部P27を通過した当該第1止水部材の両端部分が外側に広がり、第2係合部20において係合する。
第2止水部材1が第2係合部20に係合するときの姿勢は、図3に示すように、その両端部分が凹部P25,P25の上方の角部分に圧接すると共に、幅方向の両端から中央に向かうほぼ半分の位置において、突出部P26,P26に当接した状態で、湾曲状態を維持したものとなる。そして、第2止水部材1は、第2係合部20に対して圧接して係合しているため、例えば、自重以外の雨水による負荷がかかっても、この止水部材1が樋としての役割を十分担うことのできるものとなる。
この第2止水部材1は、図9に示すように、固定部材P6から雨樋P5に対する方向に連続して配置され、第2止水部材1内を流れる雨水を介在部材P4に形成された補助樋部Htを介して排出している(この記載はこれでいいように思いますが、いかがでしょうか)。なお、補助樋部Htと第2止水部材1との間には、雨水の受け渡しが確実に行なえるように、ここでは導水ロープRが配置されている。この導水ロープRは、第2止水部材1を流れる雨水が少なくて、その第1止水部材の勾配では補助樋部Htに送ることができない状態であっても、第2止水部材1から補助樋部Ht側に雨水を毛細管現象を利用して送ることができ、第2止水部材1に雨水が溜まることを最小限とするものである。
第2止水部材1が設置されると、次に、第1止水部材10が設置される。図7および図8に示すように、第1止水部材10は、前後左右(上下左右)に配置されたパネルP,P間(第1パネル間および第2パネル間)の第1係合部30に係合される。すなわち、第1止水部材10は、パネルP,P間において、交差する部分までの長さに設定され、図4および図5に示すように、平面状態から湾曲状態に変形させてパネルP,P間に押し込み、第2位係合部30の上方に配置される突条P22,P22を、その第1止水部材10の両端が通過するまでパネルPの厚さ方向に押し込む。そうすると、第1止水部材10は、第1係合部30の空間において、湾曲状態から平板状態に復元しようとする復元力により、第1係合部30で平板状態になる方向に広がり、その第1止水部材10の両端が、図5に示すように、第2係合部10の角部分(突端が下向きである突条P22,P22の立上基端部分で端面P24,P24)に圧接して、かつ、突端が上向きである突条P22、P22に当接することで、第1係合部30に係合する。
そのため、湾曲形状を維持した状態で第1止水部材10は、第1係合部30に係合した姿勢において、雨水を排水するための樋の役割を担うことができる状態となる。なお、第1止水部材10は、第2止水部材1が係合する方向に対して、直交する方向にのみ設ける構成であっても、また、第2止水部材1と直交する方向および第2止水部材1に沿う方向の両方に設ける構成であっても良く、ここでは、第2止水部材1と直交する方向および沿う方向の両方に設ける構成としている(図7、図8参照)。
なお、第1止水部材10が交差する部分では、図8に示すように、対面する位置の第1止水部材10が所定の隙間を開けた状態で配置されるように構成され、第1止水部材10で受け止めた雨水を、第2止水部材1に受け渡し、第2止水部材1が排出するように構成されている。
第1止水部材10が全て設けられると、つぎに、図6に示すように、スペーサSpを介して表面シール部材(コーキングシール)Saが施され、パネルP,P間の目地は塞がれてパネルP,P間のパネル間止水構造を施す作業が終了する。なお、表面シール部材Saは、その堅さ調整によりスペーサSpが必要ない状態で施すことができるものである。また、第2止水部材1および第1止水部材10は、環境における熱の影響あるいは振動などの機械的な影響により、目地間がある程度広がったり、縮まったりしても、本来両止水部材1,10が備えている復元力により常に湾曲状態から平板状態に復元しようとして、パネルP,Pの端面P24、凹部P25の端面に圧接している。
そのため、第2止水部材1および第1止水部材10は、パネルP,P間の拡縮に追随して水漏れを起こすことを防止することができる。すなわち、設置後に目地幅が広がった場合であっても、第2止水部材1および第1止水部材10がパネルPの端面P24、凹部P25の端面との圧接状態を保ちつつ外側に変形するので、目地部分の水密性が保たれることになる。
一例として、第2止水部材1および第1止水部材10は、250μmのポリエチレンテレフタレートを使用して一定幅のシート状(帯状)に形成したとき、目地間が20mmである場合に、その目地間が±6mm拡大縮小しても対応することが可能である。
以上のように、止水部材1および止水部材10によりパネル間止水構造を構成すると、パネルP,P間に挿入するだけで、湾曲状態の姿勢でパネルPの端面に圧接し、パネルP,P間が水密になる。すなわち、止水部材1および止水部材10を目地に挿入するだけで、当該目地部分にシール構造を構築することができる。さらに、止水部材1および止水部材10は、それぞれの係合部20,30に係合していない部分が仮にあったとしたら、施工時に作業者が分かるように、その第2係合部20あるいは第1係合部30から離脱して不適切な係合箇所を目視することができる。
なお、第2止水部材1および第1止水部材10は、パネルP,P間において上方から押し込むことで係合する例を示したが、第2係合部20あるいは第1係合部30の断面方向からスライドさせて係合する構成としても構わない。また、両止水部材1,10をパネルP,P間に上方から押し込む場合には、施工される長さにあらかじめ切断して、その一端側から順次パネルP,P間に押し込むことや、パネルP,P間上に、治具などを介して全体を湾曲状態として平行に押し込むようにしても構わない。さらに、第2止水部材1および第1止水部材10は、所定幅寸法に形成して巻きつけた状態で搬送して使用することや、あらかじめ設定した一定の長さの長尺材として搬送して使用するどちらの構成であっても構わない。
本発明に係る第1止水部材および第2止水部材を示す斜視図である。 本発明に係る第2止水部材をパネル間に挿入される前の状態を示す断面図である。 本発明に係る第2止水部材を隣接するパネル間に挿入された状態を示す断面図である。 本発明に係る第1止水部材をパネル間に挿入される前の状態を示す断面図である。 本発明に係る第1止水部材を隣接するパネル間に挿入された状態を示す断面図である。 本発明に係る第1止水部材を隣接するパネル間に挿入し、コーキングシールを施した状態を示す断面図である。 本発明に係る第1止水部材および第2止水部材をパネル間に挿入した状態を一部破断して示す斜視図である。 本発明に係る第1止水部材および第2止水部材を設けたパネル間を模式的に示す断面図である。 本発明に係る第1止水部材および第2止水部材を施したパネル間止水構造を示すパネルの断面図である。 従来のシール構造を示す断面図である。 従来のシール構造を示す断面図である。
符号の説明
1 第2止水部材
10 第1止水部材
20 第2係合部
30 第1係合部
P パネル
P1 ハニカムコア
P2 枠材
P3 表面板
P4 介在部材
P5 雨樋
P6 固定部材
Sa 表面シール部材

Claims (4)

  1. 隣接するパネル間に挿入され前記パネル間において対向して前記パネルに形成された係合部に係合する平板部材からなる止水部材であって、
    前記パネル間の前記係合部よりも幅広に形成されると共に、前記パネル間に平板形状から湾曲形状に変形してその復元力により前記係合部に圧接して係合することを特徴とする止水部材。
  2. 前記平板部材は、ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の止水部材。
  3. 隣接するパネル間に挿入され前記パネル間において対向して前記パネルに形成された係合部に係合する平板部材からなる止水部材と、この止水部材の上方で前記パネル間に設けられる表面シール部材とを有するパネル間止水構造であって、
    前記止水部材は、前記パネル間の前記係合部よりも幅広に形成されると共に、前記パネルの厚み内において前記パネル間に平板形状から湾曲形状に変形してその復元力により前記係合部に圧接して係合することを特徴とするパネル間止水構造。
  4. 左右にパネルが隣接する第2パネル間において対向して前記パネルに形成された第2係合部に係合する平板部材からなる第2止水部材と、前後に前記パネルが隣接する第1パネル間において対向して前記第2止水部材の上方となる位置で、かつ、前記第2係合部より幅が小さく前記パネルに形成された第1係合部に係合する平板部材からなる第1止水部材と、この第1止水部材の上方で、前記両パネル間に挿入され、前記両パネル間に設けられた表面シール部材とを有するパネル間止水構造であって、
    前記第2止水部材は、前記第2係合部よりも幅広に形成され、かつ、前記第1止水部材は、前記第1係合部よりも幅広に形成され、前記パネルの厚み内において前記パネル間に平板形状から湾曲形状に変形してその復元力により前記係合部のそれぞれに圧接して係合することを特徴とするパネル間止水構造。
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