JP3872708B2 - 防水シート固定具及び防水シートの固定方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の陸屋根や勾配屋根、或いは住宅のベランダやルーフバルコニーにおける床面、または土木用の防水工事等において、合成樹脂製防水シートとその敷設対象面との間に介在させて当該防水シートを敷設対象面上に機械的に固定するための防水シート固定具及びその防水シート固定具を用いた防水シートの固定方法に関し、更に詳しくは、敷設対象面に固定された防水シート固定具に防水シートを、誘導加熱処理装置を用いて熱溶着により溶融一体化させるようにした防水シート固定具及びその防水シート固定具を用いた防水シートの固定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
軟質の合成樹脂製防水シートを敷設対象面に機械的に固定する方法の一つとして、ディスク状(円形状)に形成された鋼板の表面にホットメルト系熱溶着樹脂を積層してなる固定具を用いた固定方法がある。この方法は、防水シート固定具を防水シートの敷設対象面に予めビス等で固定しておき、その上から防水シートを被覆して防水シートとその敷設対象面との間に防水シート固定具を介在させ、然る後に上記防水シート固定具と対応する位置の防水シートの上面に誘導加熱装置を置いて、誘導加熱により防水シートを上記ディスク状鋼板の表面に積層されたホットメルト系熱溶着樹脂層に溶融一体化させることにより、防水シートをその敷設対象面に機械的に固定させるようにしたものである。(特開平11−200563号公報等参照。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の方法では、防水シート固定具が防水シートと敷設対象面とで密閉状態に覆われているために、敷設対象面に含まれる水分の蒸発や結露の影響で防水シートと敷設対象面との間に水分がこもり多湿状態となることが避けられない。この多湿状態は、防水シート固定具すなわちディスク状鋼板の表面に積層されたホットメルト系熱溶着樹脂層と防水シートとの接着性に対しては問題を生じないが、ディスク状鋼板とその表面に積層されたホットメルト系熱溶着樹脂との接着強度を低下させる。このため、経年にともない防水シートが風の煽りを受けた時に、防水シート固定具から剥離して吹き飛ばされる懸念が出てくる。
【0004】
そこで、上記防水シート固定具と似た構造を有する塩化ビニル被覆鋼板(その表面が軟質塩化ビニル樹脂で被覆された鋼板、「塩ビ鋼板」と通称される。)を用いて防水シート固定具を作成することも考えられるが、塩化ビニル樹脂はもとより溶融温度(ゲル化温度)が高いため、鋼板の上面にホットメルト系熱溶着樹脂を積層したものと比較して誘導加熱時間が長引き施工性が悪くなるだけでなく、鋼板の表面を被覆している塩化ビニル樹脂がゲル化するまで誘導加熱すると、鋼板が塩化ビニル樹脂の溶融温度(ゲル化温度)以上の温度まで上昇し、その結果、鋼板に対する塩化ビニル樹脂層の接着力が低下してしまい、防水シートを防水シート固定具(鋼板)の塩化ビニル樹脂皮膜に熱溶着しても防水シートが防水シート固定具から剥離しやすくなる問題がある。
【0005】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、防水シートの固定作業を従来の鋼板の上面にホットメルト系熱溶着樹脂を積層したものと変わらない作業性で施工することができ、しかも長期にわたって防水シートを敷設対象面に固定させることができる防水シート固定具及び防水シートの固定方法を提供することにある。
【0006】
【発明が解決するための手段】
上記した課題を解決する本発明の防水シート固定具は、合成樹脂製防水シートとその敷設対象面との間に介在させて当該防水シートを敷設対象面に固定するための防水シート固定具であって、前記敷設対象面側に固定される固定板の上面に前記防水シート側に固定される溶着層を積層一体化してなり、上記溶着層が、前記固定板の上面に積層される熱可塑性合成樹脂層と、該熱可塑性合成樹脂層の上に積層され当該熱可塑性合成樹脂よりも溶融温度が低く前記防水シートに熱溶着するホットメルト系熱溶着材層とから構成されていることを特徴としたものである。
また、本発明に係る防水シートの固定方法は、前記した防水シート固定具を用い、該防水シート固定具の固定板側を下にして敷設対象面に固定した後、合成樹脂製防水シートを敷設対象面上に被覆せしめ、前記防水シート固定具と対応する位置の防水シートの上面に誘導加熱装置を置いて誘導加熱により前記防水シートと前記防水シート固定具のホットメルト系熱溶着材層とを溶融一体化させることにより前記防水シートを前記防水シート固定具に固定させるようにしたことを特徴としたものである。
この際、前記防水シートとして塩化ビニル樹脂を用い、前記防水シート固定具の溶着層における熱可塑性合成樹脂層が塩化ビニル樹脂層からなり、ホットメルト系熱溶着材層がポリエステル系樹脂からなるものを用いることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施例を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は係る実施例に限定されるものではない。
図1は本発明に係る防水シート固定具Aの構造を説明する模式断面図であり、図2は本防水シート固定具Aを用いて防水シートBを敷設対象面Cに固定する状態を説明する模式断面図を示す。
【0008】
本発明に係る防水シート固定具Aは、敷設対象面C側に固定される固定板1の上面に、防水シートB側に固定される溶着層2を積層一体化して構成される。
ちなみに、敷設対象面Cとしては、建物の陸屋根や勾配屋根、或いは住宅のベランダやルーフバルコニーにおける床面、または土木用の防水工事等が挙げられる。
【0009】
敷設対象面C側に固定される固定板1としては特に限定はないが、ステンレス板や、亜鉛・アルミニウム・マグネシウムメッキまたは亜鉛メッキ等の防錆処理が施された鋼板など、多湿状態においても錆びにくい鋼板が好適に使用される。また、固定板1は、従来のこの種防水シート固定具に使用されていた鋼板と同様の厚みと形状大きさに形成される。すなわち、例えば、厚みは0.6〜1mm程度に形成され、形状は正方形または長方形をした矩形状に形成されたプレート状や、円形または楕円形状に形成されたディスク状など任意であり、大きさは1辺または外径が50〜100mm程度に形成され、そしてその中心部分には防水シート固定具Aを敷設対象面C側に固定するビスDを挿通させるためのビス固定用穴3が形成される。
【0010】
防水シート固定具Aのビス固定穴3は、固定用ビスDの頭部D’が防水シート固定具Aから飛び出ないように形成することが好ましく、さらに固定板1の裏側の周端縁は補強のために内側に少し折り曲げて形成することが好ましい。
そして、固定板1の上に溶着層2を積層一体する場合、固定板1を所定形状に打ち抜く前でも後でも良いが、生産性を考慮すると溶着層2を積層した後に打ち抜き形成する方が良い。
【0011】
上記固定板1の上面に積層一体化して防水シートB側に固定される溶着層2は、固定板1の上面に直接積層一体化される熱可塑性合成樹脂層21と、該熱可塑性合成樹脂層21の上に積層され当該熱可塑性合成樹脂よりも溶融温度が低く防水シートBに熱溶着するホットメルト系熱溶着材層22とから構成される。
【0012】
固定板1の上面に直接積層一体化される熱可塑性合成樹脂層21に使用される熱可塑性合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、EEA(エチレンエチルアクリレート)などのオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂などが挙げられる。
これらの熱可塑性合成樹脂を、ペーストゾル塗布コーティング法やシートラミネート法など公知の方法でもって固定板1の上面に0.1〜0.5mmの厚みに積層一体化することにより、熱可塑性合成樹脂層21が形成される。この熱可塑性合成樹脂層21の厚みが0.1mmより薄いと、必要な接着強度が得られず、0.5mmよりも厚くなると、固定板1からの熱の伝導性が遅くなるので加熱時間を長くする必要があり、すると施工作業性が悪くなってしまう。加えて、加熱時間が長くなると、固定板1の温度が高くなりすぎて熱可塑性合成樹脂層21と固定板1の間で剥離が生じる可能性があるため、最大でも0.5mm程度が好ましい。
この際、固定板1の防錆処理として、裏面にも上記熱可塑性合成樹脂を0.1〜0.5mmの厚みに積層一体化せしめると良い。
【0013】
防水シートB側に熱溶着されるホットメルト系熱溶着材層22に使用されるものとしては、エチレン酢酸ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド樹脂、合成ゴム等があるが、使用に際してはその溶融温度が熱可塑性合成樹脂層21の融点よりも低いものが選択される。すなわち、例えば、熱可塑性合成樹脂層21が塩化ビニル樹脂またはポリエステル樹脂で形成されている場合には、ホットメルト系熱溶着材層22としてそれより融点の低いポリエステル系樹脂を用いるものである。
このホットメルト系熱溶着材層22は、熱可塑性合成樹脂層21の表面に0.05〜0.3mmの厚さに積層される。このホットメルト系熱溶着材層22の厚みが薄すぎる(0.05mmより薄い)と溶融時に収縮ボイドによる未溶着部分が発生し易くなり、厚すぎる(0.3mmより厚い)と溶融時防水シートにずれしわが発生しやすくなるだけでなく、溶融及び冷却させるために時間がかかり作業性が悪くなる。
【0014】
また、ホットメルト系熱溶着材層22の溶融温度が、熱可塑性合成樹脂層21の溶融温度と同じかもしくはそれ以上では、ホットメルト系熱溶着材層22と熱可塑性合成樹脂層21との密着及び熱可塑性合成樹脂層21と固定板1との密着不具合が生じる場合があるので、ホットメルト系熱溶着材層22の溶融温度は、熱可塑性合成樹脂層21の融点よりも20℃〜50℃低くすることが好ましい。何故なら、誘導加熱装置でもって誘導加熱された時にその熱は、熱可塑性合成樹脂層21からホットメルト系熱溶着材層21に温度が伝達されていくので、溶融温度が近接していると熱可塑性合成樹脂層22から溶融してしまい基材維持ができなくなるため、20℃以上の温度差があるほうが良い。
この際、夏期環境下では防水シートの表面温度が80℃程度まで上昇することがあり、この温度でホットメルト系熱溶着材層22が溶融すると接着性が低下して、防水シート固定具Aと防水シートBが剥離しやすくなることがあるので、ホットメルト系熱溶着材層22の融点は100℃以上140℃以下であることが好ましい。
【0015】
熱可塑性合成樹脂層21の上面にホットメルト系熱溶着材層22を積層形成する場合、ホットメルト系熱溶着材を100〜150℃に加熱溶融しておき、熱可塑性合成樹脂層21を予め積層一体化してなる固定板1をロール間に通すことにより熱可塑性合成樹脂層21の上面にホットメルト系熱溶着材層22を積層形成するか、またはホットメルト系熱溶着材をメチルエチルケトンやテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、トルエン等の溶剤に溶解させた溶液を熱可塑性合成樹脂層21の上面に塗布し乾燥させることにより熱可塑性合成樹脂層21の上面にホットメルト系熱溶着材層22を積層形成する。
【0016】
実験によると、固定板1の上に熱可塑性合成樹脂層21として軟質塩化ビニル樹脂を積層し、次いで、熱可塑性合成樹脂層21の上面にホットメルト系熱溶着材層22としてポリエステル系熱溶着材を積層してなる防水シート固定具Aに、軟質塩化ビニル樹脂製の防水シートを200℃程に加熱しながら溶着しても、固定板1から熱可塑性合成樹脂層21が剥離するようなことが無いほど密着性が良好であり、これを60℃の温水に168時間浸漬しても接着の低下が認められず、耐熱性、耐水性共に優れていることが確認された。
このことから、軟質塩化ビニル樹脂被覆鋼板(通称、塩ビ鋼板)の表面にホットメルトポリエステル樹脂(ホットメルト系熱溶着材層22)を積層してなる防水シート固定具Aは、耐水性に優れ、該防水シート固定具A上に塩化ビニル樹脂製防水シートBを載置し、防水シートBの上から誘導加熱装置で溶融圧着し、防水シート固定具A表面のホットメルトポリエステル樹脂(ホットメルト系熱溶着材層22)を溶融させて防水シートBと溶着させたものの耐水劣化は、固定板1に直接ホットメルトポリエステル樹脂を積層したものに比べて非常に少なく、防水シート固定具Aを敷設対象面Cに先付け固定する工法の耐久性が大幅に向上することが確認できた。
【0017】
次に、本防水シート固定具Aを用いて防水シートBを敷設対象面Cに固定する方法を説明する。
複数個の防水シート固定具Aを、固定板1側を下にして敷設対象面Cに60〜1000mm間隔ごとに配設せしめ、防水シート固定具Aを敷設対象面Cに予めビスDでもって固定しておき、その上から防水シートBを被せて敷設対象面Cを防水シートBで被覆する。然る後に、防水シート固定具Aと対応する位置の防水シートBの上面に誘導加熱装置(図示せず)を置いて誘導加熱により防水シート固定具Aの溶着層2におけるホットメルト系熱溶着材層22を溶融せしめて、防水シートBの裏面側を防水シート固定具Aの溶着層2に溶融一体化させることにより、防水シートBを防水シート固定具Aに溶着固定させる。この作業を全ての防水シート固定具Aに対して行なって、防水シートBを敷設対象面Cに固定させる。
【0018】
次に、具体的な実施例を説明する。
<実施例1>
固定板1として厚みが0.6mmのステンレス鋼板(SUS304)を用い、その表面に熱可塑性合成樹脂層21として軟質塩化ビニル樹脂製シート(溶融温度175℃)を0.3mm厚に積層して、塩化ビニル樹脂被覆鋼板を得た。この塩化ビニル樹脂被覆鋼板から、中心にφ8mmのビス穴3を有する外径80mmの円形状に打ち抜き成形してディスクを作成した。次に、上記作成したディスクをロール間に通しながら、ディスク表面の軟質塩化ビニル樹脂面(熱可塑性合成樹脂層21)に、ホットメルト系熱溶着材層22として150℃に加熱溶融させたホットメルトポリエステル樹脂(溶融温度は120℃)を0.15mmの厚さに塗布し冷却して防水シート固定具Aを得た。
そして、上記防水シート固定具Aの上に2mmの軟質塩化ビニル樹脂製防水シートBを被せ、防水シート固定具Aと対応した位置の防水シートの上に誘導加熱装置を置き、5秒間発振することによりホットメルト系熱溶着材層22(ホットメルトポリエステル樹脂)を誘導加熱して溶融させて防水シートBを防水シート固定具Aの溶着層2に溶着させた。
このものの防水シート固定具Aと防水シートBの常態剥離強度は215kgであり、60℃温水に168時間浸漬後における防水シート固定具Aと防水シートBの剥離強度は180kgであり、常態剥離強度に対する耐水強度保持率(=(剥離強度/常態剥離強度)*100)は84%であった。
【0019】
<比較例>
実施例1と同じステンレス鋼板(SUS304)を用いて同じ大きさ形状のディスクを作成し、それをロール間に通しながら、当該ディスク面に150℃に加熱溶融させたホットメルトポリエステル樹脂(溶融温度は120℃)を0.15mmの厚さに塗布し冷却して防水シート固定具Aを得た。
そして、上記防水シート固定具Aの上に2mmの軟質塩化ビニル樹脂製防水シートBを被せ、防水シート固定具Aと対応した位置の防水シートの上に誘導加熱装置を置き、5秒間発振することによりディスク表面に積層せしめたホットメルトポリエステル樹脂を誘導加熱して溶融させて防水シートBを防水シート固定具Aのホットメルトポリエステル樹脂層に溶着させた。
このものの防水シート固定具Aと防水シートBの常態剥離強度は235kgであったが、60℃温水に168時間浸漬後における防水シート固定具Aと防水シートBの剥離強度は110kgであり、常態剥離強度に対する耐水強度保持率は47%であった。
【0020】
【発明の効果】
本発明の防水シート固定具は斯様に、敷設対象面側に固定される固定板の上面に防水シート側に固定される溶着層を積層一体化し、上記溶着層を、固定板の上面に積層される熱可塑性合成樹脂層と、該熱可塑性合成樹脂層の上に積層され当該熱可塑性合成樹脂よりも溶融温度が低く防水シートに熱溶着するホットメルト系熱溶着材層とから構成してなるので、防水シートの固定作業を従来の鋼板の上面にホットメルト系熱溶着樹脂を積層したものと変わらない作業性で施工することができると共に、長期にわたって防水シートを敷設対象面に固定させることが出来る。
すなわち、防水シートに溶着される溶着層が、固定板の上面に積層される熱可塑性合成樹脂層と該熱可塑性合成樹脂よりも溶融温度が低いホットメルト系熱溶着材層とからなるので、鋼板にホットメルトポリエステル樹脂を積層した従来の防水シート固定具に比べて、防水シートとの接着耐水性に優れたものとなり、従って、敷設対象面からの湿気による耐水劣化を改良でき、防水シート固定具による防水シート固定の耐久性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る防水シート固定具の構造を説明する模式断面図。
【図2】 本発明に係る防水シート固定具を用いて防水シートを敷設対象面に固定する状態を説明する模式断面図。
【符号の説明】
A:防水シート固定具
B:防水シート
C:敷設対象面
D:ビス
1:固定板
2:溶着層
21:熱可塑性合成樹脂層
22:ホットメルト系熱溶着材層
3:ビス穴

Claims (3)

  1. 合成樹脂製防水シートとその敷設対象面との間に介在させて当該防水シートを敷設対象面に固定するための防水シート固定具であって、前記敷設対象面側に固定される固定板の上面に前記防水シート側に固定される溶着層を積層一体化してなり、上記溶着層が、前記固定板の上面に積層される熱可塑性合成樹脂層と、該熱可塑性合成樹脂層の上に積層され当該熱可塑性合成樹脂よりも溶融温度が低く前記防水シートに熱溶着するホットメルト系熱溶着材層とから構成されていることを特徴とした防水シート固定具。
  2. 請求項1に記載の防水シート固定具を用い、該防水シート固定具の固定板側を下にして敷設対象面に固定した後、合成樹脂製防水シートを敷設対象面上に被覆せしめ、前記防水シート固定具と対応する位置の防水シートの上面に誘導加熱装置を置いて誘導加熱により前記防水シートと前記防水シート固定具のホットメルト系熱溶着材層とを溶融一体化させることにより前記防水シートを前記防水シート固定具に固定させるようにしたことを特徴とする防水シートの固定方法。
  3. 前記防水シートが塩化ビニル樹脂からなり、前記防水シート固定具における溶着層の熱可塑性合成樹脂層が塩化ビニル樹脂層からなると共に前記ホットメルト系熱溶着材層がポリエステル系樹脂からなることを特徴とする請求項2記載の防水シート固定方法。
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