JP3785063B2 - 作業機用バケット装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックホー、パワーショベル等の作業機に採用される作業機用バケット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、バックホー等の作業機には、アームの先端部にバケットを揺動自在に枢結し、バケットシリンダの伸縮動作によりバケットを揺動動作させるように、バケットとバケットシリンダとを連結したものがあるが、従来のこの種の作業機用バケット装置は、バケットをアーム及びバケットシリンダに対してボルト等の締結具により着脱自在に連結するようにしており、このためバケットを交換する等の際には、ボルト等を回動操作して、ボルト等の締結具を脱着したり弛めたり締め付けたりする必要があり、バケットの着脱作業が非常に面倒であった。
【0003】
また、油圧式のバケットヒッチもあるが、この場合、装置が複雑で製造コストが高く付き、また油圧ホースの破損等によって使用できなくなるおそれも大であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑み、バケットを簡単に着脱することができると同時に、安価でかつ故障が少なくて長期間の使用に耐えることができる作業機用バケット装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決する本発明の技術手段は、バケット取付部材13又はバケット6の一方に、第1係止体31と第2係止体32とが設けられると共に、他方に、第1係止体31に係合する第1係合ピン35と第2係止体32に係合する第2係合ピン36とが設けられ、
第1係合ピン35を第1係止体31に係合させたとき、第2係合ピン36が、第2係止体32に対して係合可能になる係合可能位置Aと係合不能になる係合不能位置Bとに移動自在とされ、第2係合ピン36が係合不能位置Bから係合可能位置Aに移動したときに、第2係止体32を係合解除位置Dから係合位置Cに移動させる自動係合手段45が設けられている点にある。
【0006】
この場合、例えば、アーム5及びバケットシリンダ11に連結したバケット取付部材13が設けられ、バケット6をバケット取付部材13に着脱自在に固定するように、バケット取付部材13又はバケット6の一方に、第1係止体31と第2係止体32とが設けられると共に、他方に、第1係止体31に係合する第1係合ピン35と第2係止体32に係合する第2係合ピン36とが設けられ、
第1係合ピン35を第1係止体31に係合させたとき、第1係合ピン35を支点にバケット6をバケット取付部材13に対して揺動させることにより、第2係合ピン36が、第2係止体32に対して係合可能になる係合可能位置Aと係合不能になる係合不能位置Bとに移動自在とされ、
第2係止体32は、係合可能位置Aにある第2係合ピン36を抜脱不能に係合すると共に、係合不能位置Bにある第2係合ピン36の係合可能位置Aへの移動を不能にする係合位置Cと、係合可能位置Aにある第2係合ピン36の係合を解除すると共に、係合不能位置Bにある第2係合ピン36の係合可能位置Aへの移動を許容する係合解除位置Dとに、移動自在とされ、
第2係合ピン36が係合不能位置Bから係合可能位置Aに移動したときに、第2係止体32を係合解除位置Dから係合位置Cに移動させる自動係合手段45が設けられていてもよい。
【0007】
本発明の他の技術手段は、前記自動係合手段45は、第2係止体32を係合位置Cに向けて付勢する付勢手段46と、この付勢手段46に抗して、第2係合体35を係合解除位置Dにロックするロック機構47とを備え、第2係合ピン36が係合不能位置Bから係合可能位置Aに移動したとき、ロック機構47によるロックを解除して、第2係止体32を、前記付勢手段46の付勢により、係合解除位置Dから係合位置Cに移動させるようにした点にある。
【0008】
本発明の他の技術手段は、バケット6に、第1係合ピン35と第2係合ピン36とが設けられ、バケット取付部材13に、第1係合ピン35と第2係合ピン36とをそれらの離間方向の内側からそれぞれ係止するように、第1係止体31と第2係止体32とが設けられている点にある。
本発明の他の技術手段は、係合位置Cにある第2係止体32を、係合位置Cから係合解除位置Dに移動させる操作部材75が設けられている点にある。
【0009】
本発明の他の技術手段は、第2係止体32を係合解除位置Dに移動させたとき、これに連動して、ロック機構47で、第2係止体32を係合解除位置Dにロックするようにした点にある。
本発明の他の技術手段は、第2係止体32が係合位置Cにあるとき、第2係止体32が付勢手段46に抗して係合解除位置D側に移動するのを、突っ張って規制する規制部材64が設けられている点にある。
【0010】
本発明の他の技術手段は、アーム5の先端部にバケット取付部材13が揺動自在に枢結され、バケットシリンダ11の伸縮動作によりバケット取付部材13を揺動動作させるように、バケット取付部材13とバケットシリンダ11とがリンク20を介して連結されている点にある。
本発明の他の技術手段は、第2係止体32は、係合位置Cと係合解除位置Dとに移動するように、バケット取付部材13に支持軸38廻りに回動自在に支持され、前記付勢手段46は、第2係止体32を支持軸38廻りに付勢するバネ49により構成されている点にある。
【0011】
本発明の他の技術手段は、第1係止体31に、第1係合ピン35を係止する第1係止溝39が形成され、第2係止体32に、第2係合ピン36を係止する第2係止溝42が形成されている点にある。
本発明の他の技術手段は、前記第1係止溝39は、大きな係合ピンを係止するための大溝部40と、小さな係合ピンを係止するための小溝部41とを階段状に有している点にある。
【0012】
本発明の他の技術手段は、前記第1係止体31と第2係止体32との離間幅を調整できるように、第1係止体31を第2係止体32に対して移動調整自在にした点にある。
本発明の他の技術手段は、係合位置Cにある第2係止体32を、係合位置Cから係合解除位置Dに移動させる操作部材75が設けられ、第2係止体32が係合位置Cにあるとき、第2係止体32が付勢手段46に抗して係合解除位置D側に移動するのを、突っ張って規制する規制部材64が設けられ、前記操作部材75の操作により、第2係止体32を、係合位置Cから係合解除位置Dに移動させる際に、前記規制部材64による突っ張りを解除するように構成した点にある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図8には、本発明の実施形態にかかる掘削装置1を採用したバックホー(作業機)を示しており、該バックホーは、図示省略の走行装置上に旋回機体を水平回動自在に備える。
【0014】
掘削装置1は、旋回機体の前部に左右揺動自在に取り付けられたスイングブラケット3に対して基端部が左右方向の支軸廻りに揺動自在に枢結されたブーム4と、該ブーム4の先端部に対して基端部が左右方向の支軸廻りに揺動自在に枢結されたアーム5と、該アーム5の先端部側に揺動自在に連結されるバケット6とを有している。
【0015】
これらブーム4、アーム5及びバケット6は、それぞれ油圧シリンダよりなるブームシリンダ9、アームシリンダ10及びバケットシリンダ11によって揺動動作されるものである。
バケットシリンダ11及びアーム5とバケット6との間に、バケット取付部材13が介在されている。バケット取付部材13は、図1〜図4に示すように左右一対の固定板14と左右一対の固定板14を連結する連結板15とを備える。
【0016】
アーム5の先端部にバケット取付部材13の一端部が支軸17を支点に揺動自在に枢結されている。バケットシリンダ11がアーム5の先端側中途部に第1リンク19を介して連結されると共に、バケット取付部材13とバケットシリンダ11とが第2リンク20を介して連結され、これにより、バケット取付部材13が、アーム5及びバケットシリンダ11に連結され、バケットシリンダ11の伸縮動作によりバケット取付部材13乃至バケット6を揺動動作させるようになっている。
【0017】
即ち、バケットシリンダ11は、その本体部22の基端がアーム5の基端側に支軸23を介して枢結され、ロッド24の先端が第2リンク20の一端と共に第1リンク19の一端に支軸25を介して枢結され、この第1リンク19の他端は、アーム5の先端側に支軸26を介して枢結されている。第2リンク20の他端は、バケット取付部材13に支軸27を介して連結されている。
【0018】
従って、バケットシリンダ11が伸縮すると、第1リンク19、第2リンク20を介してバケット6が前後に揺動し、掬い動作・ダンプ動作を行うようになっているのである。
なお、第1リンク19及び第2リンク20は、それぞれ左右一対備えられたものとなっており、バケットシリンダ11のロッド24先端に設けたボスを左右外側から挟むようにして一対の第2リンク20の一端に設けたボスが配設され、このボスを左右外側から挟むようにして一対の第1リンク19の一端に設けたボスが配設され、これら各ボスに対して支軸25が貫通されている。
【0019】
図1〜図5において、バケット取付部材13に、第1係止体31と第2係止体32とが間隔をおいて設けられ、バケット6の背面部に左右一対のブラケット33が突設され、この左右一対のブラケット33間に第1係合ピン35と第2係合ピン36とが間隔をおいて設けられている。第1係止体31に第1係合ピン35を係合すると共に、第2係止体32に第2係合ピン36を係合することにより、第1係止体31及び第2係止体32で、第1係合ピン35と第2係合ピン36とをそれらの離間方向の内側からそれぞれ係止して、バケット6をバケット取付部材13に着脱自在に固定するようになっている。
【0020】
第1係止体31は、左右一対の固定板14間に固設され、固定板14間から外側方に突出している。第2係止体32は、左右一対の固定板14間に連結固定した支持軸38廻りに回動自在に支持されている。
第1係止体31の第2係止体32側とは反対側の端縁部に、U字状の第1係止溝39が凹設形成されている。この第1係止溝39は、大きな係合ピンを係止するための大溝部40と、小さな係合ピンを係止するための小溝部41とを階段状に有している。第2係止体32の第1係止体31側とは反対側の端縁部に、半円状の第2係止溝42が凹設形成されている。例えば大溝部40は、後述する第1係合ピン35C(直径35mm)対応して直径35mmに形成され、小溝部41は、後述する第1係合ピン35A,35B(直径30mm)に対応して直径30mmに形成されている。
【0021】
図1及び図2に示すように、バケットシリンダ11の伸縮により、例えば第1係止体31の第1係止溝39が上側を向くように、バケット取付部材13を支軸17を支点に回動させておき、この状態でバケット6の第1係合ピン35を第1係止体31に係合させたとき、バケット6はバケット取付部材13に対して第1係合ピン35を支点に揺動可能に保持され、この揺動動作により、第2係合ピン36が、第2係止体32に対して係合可能になる係合可能位置Aと係合不能になる係合不能位置Bとに移動自在とされている。
【0022】
また、第2係止体32をバケット取付部材13に対して支持軸38廻りに回動させることにより、第2係止体32は、係合可能位置Aにある第2係合ピン36を抜脱不能に係合する係合位置Cと、係合可能位置Aにある第2係合ピン36の係合を解除する係合解除位置Dとに、移動自在に構成されている。また、第2係止体32が係合位置Cに移動したとき、係合不能位置Bにある第2係合ピン36の係合可能位置Aへの移動が不能になり、第2係止体32が係合解除位置Dに移動したとき、係合不能位置Bにある第2係合ピン36の係合可能位置Aへの移動が許容される(可能になる)ようになっている。
【0023】
第2係合ピン36が係合不能位置Bから係合可能位置Aに移動したときに、第2係止体32を係合解除位置Dから係合位置Cに自動的に移動させる自動係合手段45が、バケット取付部材13に設けられている。この自動係合手段45は、第2係止体32を係合位置Cに向けて付勢する付勢手段46と、付勢手段46に抗して第2係止体32を係合解除位置Dにロックするロック機構47とを備えてなる。
【0024】
付勢手段46は、支持軸38に巻回した左右一対のコイルバネ49により構成され、各コイルバネ49は、第2係止体32を支持軸38廻りに矢印a方向に(係合位置C側に向けて)付勢している。
ロック機構47は、左右一対の係止部材51と左右一対の係合部材52とを備える。左右一対の係止部材51は、バケット取付部材13の各固定板14の端部に、ボルト53によりそれぞれ固定されている。左右一対の係合部材52は、第2係止体32の左右両側にそれぞれボルト54の軸廻りに筒体55等を介して回動自在に支持されている。係合部材52は、筒体55に外嵌したコイルバネ56によりボルト54の軸廻りに矢印c方向に付勢されている。係合部材52は、係合部材本体58と係合部材本体58に突設された門型の係合腕59とを有し、係合腕59が、コイルバネ56の付勢に抗して係止部材51の係止部60に係脱自在に係合し、これにより、第2係止体32が支持軸38廻りに係合位置C側に移動しないように、付勢手段46に抗して第2係止体32を係合解除位置Dにロックしている。
【0025】
従って、第1係合ピン35を支点にバケット6を揺動させて、第2係合ピン36を係合不能位置Bから係合可能位置Aに移動させると、第2係合ピン36が、係合部材52を(図1及び図2の図例では前方に)蹴って、係合腕59の係止部60への係合が外れる。その結果、ロック機構47によるロックが解除され、第2係止体32が付勢手段46の付勢によって、支持軸38廻りに係合解除位置Dから係合位置Cに移動し、これにより、係合可能位置Aにある第2係合ピン36を第2係止体32の第2係止溝42に係合させるようになっている。
【0026】
第2係止体32には、左右方向の回動軸63が左右方向に貫通保持され、回動軸63は第2係止体32に軸心廻りに回動自在に保持されている。この回動軸63に取付板62等を介して規制部材64が固設されている。従って、規制部材64は第2係止体32に対して相対的に回動軸63廻りに揺動自在である。
規制部材64は、左右一対の支持腕65と支持腕65の遊端部間を連結する規制壁部66とを有し、左右一対の支持腕65は回動軸63に外嵌固着され、規制壁部66は、円弧状に湾曲されると共に、切り欠き状の凹部67が設けられている。回動軸63の第2係止体32の両側に、左右一対のコイルバネ69が巻回されており、各コイルバネ69は、規制部材64を第2係止体32に対して矢印e方向に付勢している。
【0027】
バケット取付部材13の固定板14間に、ストッパー体71が固着されており、第2係止体32が係合位置Cにあるとき、規制部材64の規制壁部66の外面がストッパー体71に接当し、これにより、規制部材64が突っ張って第2係止体32が係合位置Cから係合解除位置Dに移動するのを規制するようになっている。そして、左右一対のコイルバネ69の付勢力は、前記左右一対のコイルバネ49の付勢力よりも弱く設定されている。
【0028】
第2係止体32に、ボルト等により構成したストッパー73が設けられ、規制部材64が所定以上に矢印f方向(矢印e方向とは逆方向)に回動すると、図2に示す如く、ストッパー73に規制部材64の凹部67の端縁部が接当して、規制部材64が第2係止体32に対して矢印f方向に相対回動するのを阻止するように構成されている。
【0029】
係合位置Cにある第2係止体32を、係合位置Cから係合解除位置Dに移動させるための操作部材75が、回動軸63に設けられている。この操作部材75は円柱状の棒材により構成されいて、回動軸63に貫通保持されている。
従って、第2係止体32が係合位置Cにあるときに、操作部材75を矢印f方向に回動操作すると、まず、回動軸63が矢印f方向に回動して、規制部材64が同方向に回動し、これにより規制壁部66の外面がストッパー体71を摺動しながら矢印f方向に回動し、規制部材64による突っ張りを解除するように構成されている。そして、規制部材64の凹部67の端縁がストッパー73に接当した後に、さらに操作部材75を矢印f方向に回動すると、規制部材64が第2係止体32と共に支持軸38廻りに矢印b方向に回動して、第2係止体32が係合位置Cから係合解除位置Dに移動するようになっている。
【0030】
また、第2係止体32を係合解除位置Dに移動させたとき、これに連動して、ロック機構47で、第2係止体32を係合解除位置Dにロックするように構成されている。
即ち、ボルト等により構成したストッパー77が第2係止体32に突設され、操作部材75の操作により、第2係止体32が支持軸38廻りに係合位置Cから係合解除位置Dに向けて回動すると、ロック機構47の係合部材52も、支持軸38廻りに同方向に回動するので、係合部材52の係合腕59が、係止部材51を次第に係止部60側に向けて摺動して、係合腕59が係止部60に係合し、係合腕59が係止部60に係合した状態で(係合腕59が係止部60から外れる前に)、ストッパー77が連結板15に接当して、第2係止体32の係合解除位置D側への支持軸38廻りの回動を規制し、これにより、ロック機構47で第2係止体32を係合解除位置Dにロックする状態に自動的に戻すようになっているのである。
【0031】
なお、前記ストッパ−73及びストッパー77は回動操作によって第2係止体32からの突出長さを調整することが可能である。
上記実施の形態によれば、バケット6を取り付ける場合、バケット6の第1係合ピン35及び第2係合ピン36が、第1係止体31及び第2係止体32から外れ、第2係止体32が係合解除位置Dにセットされた状態から、ブームシリンダ9,アームシリンダ10の伸縮操作により、図2に示すように、バケット6の第1係合ピン35を第1係止体31に係合させ、その後、バケットシリンダ11を伸縮動作させて、バケット6を第1係合ピン35を支点に揺動させて、第2係合ピン36を、係合不能位置Bから係合可能位置Aに移動させる。
【0032】
すると、第2係合ピン36が、係合部材52を蹴ることにより、ロック機構47によるロックが解除され、第2係止体32が、付勢手段46の付勢によって、係合解除位置Dから係合位置Cに移動し、係合可能位置Aにある第2係合ピン36を第2係止体32の第2係止溝42に係合させる。
このとき、規制部材64は、コイルバネ69の付勢により、e方向に回動して、規制部材64の規制壁部66の外面がストッパー体71に接当し、規制部材64が突っ張って第2係止体32が係合位置Cから係合解除位置Dに移動するのを規制する。
【0033】
従って、バケット取付部材13にバケット6をボルトの回動操作等をすることなく、ワンタッチで簡単に固定することができる。しかも、このとき、第2係止体32の支持軸38と、規制部材64の回動軸63と、規制部材64のストッパー体71への接当部分とが、三角形を形成して、バケット6の反力に対して、強固に踏ん張ることができるようになり、作業中にバケット6がバケット取付部材13乃至アーム5に対してガタ付くおそれもなくなり、良好に掘削等の作業をなすことができる。
【0034】
また、バケット6をアーム5から取り外す場合には、図1に示すように、バケット6の第1係合ピン35及び第2係合ピン36が、第1係止体31及び第2係止体32に係合し、第2係合ピン36が係合可能位置Aにセットされ、第2係止体32が係合位置Cにセットされた状態から、操作部材75を矢印f方向に回動操作する。
【0035】
すると、規制壁部66がストッパー体71を摺動しながら矢印f方向に回動し、規制部材64の凹部67の端縁がストッパー73に接当した後、規制部材64が第2係止体32と共に支持軸38廻りに矢印b方向に回動して、第2係止体32が係合位置Cから係合解除位置Dに移動する。
これに連動して、ロック機構47の係合部材52も、支持軸38廻りに同方向に回動するので、係合腕59が係止部60に係合し、これにより、ロック機構47で第2係止体32を係合解除位置Dにロックする状態に自動的に戻る。
【0036】
従って、第2係止体32に対して第2係合ピン36の係合を簡単に解除することができて、この解除状態に保持することができる。このため、その後は、バケット6を接地して、バケットシリンダ11の伸縮動作によって、第1係合ピン35から第1係止体31を外せばよく、バケット取付部材13からバケット6を極めて簡単に取り外すことができる。
【0037】
しかも、本発明のバケット装置は、従来の油圧式のバケットヒッチに比べて構造が簡単で、製造容易でありかつ安価製造することができ、故障が少なくて長期間の使用に十分に耐えることができる。
さらに、第1係合ピン35の大きさ(直径)が互いに異なり又は第1係合ピン35と第2係合ピン36との離間幅が互いに異なる複数種のバケット6(第1係合ピン35Aと第2係合ピン36Aとを有するバケット6と、第1係合ピン35Bと第2係合ピン36Bとを有するバケット6と、第1係合ピン35Cと第2係合ピン36Cとを有するバケット6)を、バケット取付部材13乃至アーム5に対して簡単に交換することができる。
【0038】
即ち、直径30mm程度の第1係合ピン35Aと直径30mm程度の第2係合ピン36Aとを有するバケット6の場合は、図6に示すように、第1係止体31の第1係止溝39の小溝部41に第1係合ピン35Aが係合され、第2係止体32の矢印a方向への移動(揺動)が小さくなって、第2係止体32の第2係止溝42に第2係合ピン36Cが係合されることにより、バケット6をバケット取付部材13に固定することができる。直径30mm程度の第1係合ピン35Bと直径30mm程度の第2係合ピン36Bとを有するバケット6の場合は、図1に示すように、第1係止体31の第1係止溝39の小溝部41に第1係合ピン35Bが係合され、第2係止体32の第2係止溝42に第2係合ピン36Cが係合されることにより、バケット6Bをバケット取付部材13に固定することができる。直径35mm程度の第1係合ピン35Cと直径35mm程度の第2係合ピン36Cとを有するバケット6の場合は、図7に示すように、第1係止体31の第1係止溝39の大溝部40に第1係合ピン35Cが係合され、第2係止体32の矢印a方向への移動(揺動)が大きくなって、第2係止体32の第2係止溝42に第2係合ピン36Cが係合されることにより、バケット6Cをブラケット取付部材13に固定することができる。
【0039】
図9は他の実施の形態を示し、第1係止体31をバケット取付部材13の一対の固定板14間に支持軸81廻りに回動自在に支持し、第1係止体31に取付孔82を有する固定片83を設け、一対の固定板14に、取付孔82に対応する取付孔85(85a,85b)を、固定片83の揺動方向に間隔をおいて複数個(図例では2個)設け、第1係止体31を支持軸81廻りに揺動して、固定片83の取付孔82をバケット取付部材13の取付孔85の内の一方に一致させて、取付孔82,85に固定ピン86を挿通することにより、第1係止体31を、実線で示す第1固定位置と、鎖線で示す第2固定位置との複数の揺動位置で固定できるようにしている。
【0040】
従って、第1係止体31と第2係止体32との離間幅を調整できるように、第1係止体31が第2係止体32に対して移動調整自在とされ、第1係合ピン35と第2係合ピン36との離間幅が互いに大きく異なる複数種のバケット6の場合でも、それら複数種のバケット6を良好に取付け固定できるなっている。その他の点は前記実施の形態の場合と同様の構成である。
【0041】
なお、図9では、操作部材75、ストッパー73、凹部67、コイルバネ49乃至付勢手段46、コイルバネ69等を図示省略しているが、これらは前記実施の形態の場合と同様に設けられている。また、図9の場合、図1に示す矢印a,b,c,d,e,fを図示省略しているが、第2係止体32、係合部材52及び規制部材64は、図1に示す矢印a,b,c,d,e,fと同様の方向に揺動又は回動自在である。
【0042】
なお、前記実施の形態では、操作部材75の操作により回動軸63を回動して、係合位置Cにある第2係止体32を、係合位置Cから係合解除位置Dに移動させるようにしているが、これに代え、操作部材75に代えて油圧シリンダやモータ等により、回転軸63又は規制部材66を回動して、係合位置Cにある第2係止体32を、係合位置Cから係合解除位置Dに移動させるようにしてもよい。
【0043】
また、前記実施の形態では、バケット6に、第1係合ピン35と第2係合ピン36とが設けられ、バケット取付部材13に、第1係止体31と第2係止体32とが設けられているが、これに代え、バケット取付部材13に、第1係合ピン35と第2係合ピン36とを設け、バケット6に、第1係止体31と第2係止体32とを設けるようにしてもよい。
【0044】
本発明は、上記実施形態に限ることなく適宜設計変更可能である。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、バケットを簡単に着脱することができる。しかも、比較的構造が簡単で、製造容易でありかつ安価製造することができ、故障が少なくて長期間の使用に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す側面図である。
【図2】 同一部切欠した側面断面図である。
【図3】 同アーム側とバケット取付部材側との連結部分を示す正面断面図である。
【図4】 同バケット取付部材の一部を示す展開断面図である。
【図5】 同バケット取付部材の分解側面面図である。
【図6】 同他のバケットを取り付けた状態を示すバケット取付部材の側面図である。
【図7】 同他のバケットを取り付けた状態を示すバケット取付部材の側面図である。
【図8】 作業機の掘削装置を示す側面図である。
【図9】 他の実施形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 掘削装置
5 アーム
6 バケット
11 バケットシリンダ
13 バケット取付部材
31 第1係止体
32 第2係止体
35 第1係合ピン
36 第2係合ピン
38 支持軸
39 第1係止溝
40 大溝部
41 小溝部
42 第2係止溝
45 自動係合手段
46 付勢手段
47 ロック機構
49 コイルバネ
Claims (11)
- バケット取付部材(13)又はバケット(6)の一方に、第1係止体(31)と第2係止体(32)とが設けられると共に、他方に、第1係止体(31)に係合する第1係合ピン(35)と第2係止体(32)に係合する第2係合ピン(36)とが設けられ、
第1係合ピン(35)を第1係止体(31)に係合させたとき、第2係合ピン(36)が、第2係止体(32)に対して係合可能になる係合可能位置Aと係合不能になる係合不能位置Bとに移動自在とされ、第2係合ピン(36)が係合不能位置Bから係合可能位置Aに移動したときに、第2係止体(32)を係合解除位置Dから係合位置Cに移動させる自動係合手段(45)が設けられ、
前記自動係合手段(45)は、第2係止体(32)を係合位置Cに向けて付勢する付勢手段(46)と、この付勢手段(46)に抗して、第2係合体(35)を係合解除位置Dにロックするロック機構(47)とを備え、第2係合ピン(36)が係合不能位置Bから係合可能位置Aに移動したとき、ロック機構(47)によるロックを解除して、第2係止体(32)を、前記付勢手段(46)の付勢により、係合解除位置Dから係合位置Cに移動させるようにしたことを特徴とする作業機用バケット装置。 - バケット取付部材(13)又はバケット(6)の一方に、第1係止体(31)と第2係止体(32)とが設けられると共に、他方に、第1係止体(31)に係合する第1係合ピン(35)と第2係止体(32)に係合する第2係合ピン(36)とが設けられ、
第1係合ピン(35)を第1係止体(31)に係合させたとき、第2係合ピン(36)が、第2係止体(32)に対して係合可能になる係合可能位置Aと係合不能になる係合不能位置Bとに移動自在とされ、第2係合ピン(36)が係合不能位置Bから係合可能位置Aに移動したときに、第2係止体(32)を係合解除位置Dから係合位置Cに移動させる自動係合手段(45)が設けられ、
第2係止体(32)を係合解除位置Dに移動させたとき、これに連動して、ロック機構(47)で、第2係止体(32)を係合解除位置Dにロックするようにしたことを特徴とする作業機用バケット装置。 - バケット(6)に、第1係合ピン(35)と第2係合ピン(36)とが設けられ、バケット取付部材(13)に、第1係合ピン(35)と第2係合ピン(36)とをそれらの離間方向の内側からそれぞれ係止するように、第1係止体(31)と第2係止体(32)とが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機用バケット装置。
- 係合位置Cにある第2係止体(32)を、係合位置Cから係合解除位置Dに移動させる操作部材(75)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機用バケット装置。
- 第2係止体(32)が係合位置Cにあるとき、第2係止体(32)が付勢手段(46)に抗して係合解除位置D側に移動するのを、突っ張って規制する規制部材(64)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機用バケット装置。
- アーム(5)の先端部にバケット取付部材(13)が揺動自在に枢結され、バケットシリンダ(11)の伸縮動作によりバケット取付部材(13)を揺動動作させるように、バケット取付部材(13)とバケットシリンダ(11)とがリンク(20)を介して連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機用バケット装置。
- 第2係止体(32)は、係合位置Cと係合解除位置Dとに移動するように、バケット取付部材(13)に支持軸(38)廻りに回動自在に支持され、前記付勢手段(46)は、第2係止体(32)を支持軸(38)廻りに付勢するバネ(49)により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業機用バケット装置。
- 第1係止体(31)に、第1係合ピン(35)を係止する第1係止溝(39)が形成され、第2係止体(32)に、第2係合ピン(36)を係止する第2係止溝(42)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機用バケット装置。
- 前記第1係止溝(39)は、大きな係合ピンを係止するための大溝部(40)と、小さな係合ピンを係止するための小溝部(41)とを階段状に有していることを特徴とする請求項8に記載の作業機用バケット装置。
- 前記第1係止体(31)と第2係止体(32)との離間幅を調整できるように、第1係止体(31)を第2係止体(32)に対して移動調整自在にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機用バケット装置。
- 係合位置Cにある第2係止体(32)を、係合位置Cから係合解除位置Dに移動させる操作部材(75)が設けられ、第2係止体(32)が係合位置Cにあるとき、第2係止体(32)が付勢手段(46)に抗して係合解除位置D側に移動するのを、突っ張って規制する規制部材(64)が設けられ、前記操作部材(75)の操作により、第2係止体(32)を、係合位置Cから係合解除位置Dに移動させる際に、前記規制部材(64)による突っ張りを解除するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機用バケット装置。
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