JP7034888B2 - フロントローダ及び作業機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示されたフロントローダは、作業具(バケット)を装着体(装着具)に装着した状態(ロック状態)と、装着体から離脱可能な状態(ロック解除状態)とを切り換えることができるロック機構を備えている。ロック状態とロック解除状態との切り換えは、ロックレバーを揺動して位置を変更することによって行われる。
そこで、本発明は、装着体から作業具を離脱させたときに、ロックレバーをロック解除状態の位置に保つことができるロック機構を有するフロントローダ及び当該フロントローダを備えた作業機を提供することを目的とする。
図1は、作業機1の一実施形態を示す側面図である。本実施形態の場合、作業機1はトラクタである。但し、作業機1は、トラクタに限定されず、他の種類の作業機(作業車両)であってもよい。
以下、トラクタ(作業機)1の運転席4に着座した運転者の前側(図1の左側)を前方、運転者の後側(図1の右側)を後方、運転者の左側(図1の手前側)を左方、運転者の右側(図1の奥側)を右方として説明する。また、作業機1の前後方向に直交する方向である水平方向(図1の奥行方向)を車体幅方向として説明する。また、車体幅方向であって当該車体幅方向の中心から離れる方向を車体外方とし、車体幅方向であって当該車体幅方向の中心に近づく方向を車体内方として説明する。
車体2の上部には運転席4が設けられている。車体2の前部にはエンジンE1が搭載されている。車体2の前下部には、前フレーム5が前後方向に延設されている。前フレーム5には、エンジンE1の上方を覆うボンネット6が装着されている。車体2の後部には、クラッチハウジング、ミッションケース7等が設けられている。走行装置3は、車体2の前部に設けられた前輪3Fと、車体2の後部に設けられた後輪3Rとを有している。
以下、フロントローダ8について説明する。
図1に示すように、フロントローダ8は、取付フレーム9、ブーム10、装着体11、作業具12、ブームシリンダ13、作業具シリンダ14を備えている。
取付プレート91は、車体2の左側と右側にそれぞれ取り付けられている。支持体92は、左側と右側の取付プレート91からそれぞれ車体外方に向けて突出している。メインフレーム93は、左側と右側の支持体92の車体外方側の端部からそれぞれ上方に延設されている。サイドフレーム94は、メインフレーム93から上方に延びている。サイドフレーム94の上部には、車体幅方向に延びる第1枢軸15が設けられている。
装着体11は、第2枢軸17回りに揺動可能に支持されている。作業具12は、装着体11の前部に着脱可能に装着される。装着体11に作業具12を装着した状態において、装着体11と作業具12とは第2枢軸17回りに一体的に回動可能である。
本実施形態の場合、作業具12はバケットである。そのため、以下、作業具12がバケットであるとして説明する。バケット(作業具)12は、作業具シリンダ14の伸長によって第2枢軸17回りにスクイ動作し、作業具シリンダ14の短縮によって第2枢軸17回りにダンプ動作する。
バケット本体12Aは、土砂等を掬う(収容する)部分である。
掛止部22Lは、バケット本体12Aの後面の左部に設けられている。掛止部22Rは、バケット本体12Aの後面の右部に設けられている。掛止部22L,22Rは、下向きのフック状(鉤状)に形成されており、バケット本体12Aの後面から後方に突出している。掛止部22Lと掛止部22Rとは、同じ高さ位置に設けられている。
第1支持板37及び第2支持板38は、装着体11の左部に配置されている。第1支持板37の上部及び第2支持板38の上部は、上部杆31に接続されている。第1支持板37の下部及び第2支持板38の下部は、下部杆32に接続されている。第1支持板37及び第2支持板38は、一方面が左方を向き、他方面が右方を向いている。第1支持板37と第2支持板38は、車体幅方向に並んでおり、第1支持板37が左側に配置され、第2支持板38が右側に配置されている。第1支持板37及び第2支持板38は、装着ブラケット30L2と装着ブラケット30R1の間であって、装着ブラケット30L2の近傍に配置されている。
図6に示すように、第1支持板37には、第1貫通孔37aが形成されている。第2支持板38には、第2貫通孔38aが形成されている。図7に示すように、第3支持板39には、第3貫通孔39aが形成されている。第1貫通孔37a、第2貫通孔38a、第3貫通孔39aの中心は、車体幅方向に延びる同一直線上に配置されている。
図5、図6に示すように、第1ロックピン41Lは、車体幅方向の一方(左方)に移動したときに、第1貫通孔37a、第2貫通孔38a、貫通孔40L1a、貫通孔40L2aに挿通される。これにより、第1ロックピン41Lは、第1係合部23L及び第2係合部40L1,L2に係合される。また、第1ロックピン41Lは、車体幅方向の他方(右方)に移動したときに、第1貫通孔37a、第2貫通孔38a、貫通孔40L1a、貫通孔40L2aから抜脱される。これにより、図8に示すように、第1ロックピン41Lは、第1係合部23L及び第2係合部40Lから離脱する。このとき、第1ロックピン41Lは、少なくとも車体外方側(車体幅方向の一方側)にある第2係合部40L1から離脱すればよく、車体内方側(車体幅方向の他方側)にある第2係合部40L2からは離脱しなくてもよい。本実施形態の場合、第1ロックピン41Lは、第2係合部40L1から離脱するが、第2係合部40L2からは離脱しない。
第1リンク部材51は、L字状に屈曲された部材である。第1リンク部材51の屈曲部51aは、第1軸61に枢支されている。第1軸61の一端側は、連結板33に固定された第2ステー47に固定されている。第1軸61の他端側は、第1リンク部材51の屈曲部51aを貫通して後方(第2ステー47から離れる方向)に突出している。第1軸61の他端側には雄ねじが形成されており、当該雄ねじには第1ナット53が螺合されている。第1軸61の雄ねじには第1ワッシャ54が外嵌されており、第1ワッシャ54と第1リンク部材51の屈曲部51aとの間には、押圧部材55(以下、「第1押圧部材55」という)が介装されている。本実施形態の場合、第1押圧部材55は圧縮バネから構成されている。第1押圧部材55は、第1リンク部材51を第2ステー47に向けて押圧している。つまり、第1押圧部材55は、第1リンク部材51を前方に向けて押圧する押圧力を有している。
第1リンク部材51の屈曲部51aと他端部51cとの間には、付勢部材42の他端部が連結されている。第1リンク部材51の他端部51cには、第3軸63を介して第2リンク部材52の一端部が枢支されている。
ロックレバー43は、第1揺動によって、第1位置と第2位置とに移動する。図8は、ロックレバー43が第1位置にある状態を示す。図5は、ロックレバー43が第2位置にある状態を示す。
ロックレバー43は、図8に示す第1位置では、他端側(上端側)が車体幅方向の一方(左方)にあり、一端側(下端側)が車体幅方向の他方(右方)にある。ロックレバー43は、図5に示す第2位置では、他端側が車体幅方向の他方(右方)にあり、一端側が車体幅方向の一方(左方)にある。
図4、図10に示すように、保持部材44は、基板48を介して連結板33に固定されている。基板48は、ボルトによって連結板33の上連結部33aの左部に固定されている。保持部材44は、屈曲された棒状の部材である。保持部材44は、一端側が基板48に固定されている。保持部材44は、基板48から上方に延びた後、屈曲して後方且つ右方に延び、更に屈曲して後方に延びている。保持部材44は、他端側に保持部44aを有している。保持部44aは、ロックレバー43を第1位置において保持可能な部分である。保持部44aは、後方に向けて(ロックレバー43側に向けて)延伸された部分であり、当該部分の左側にロックレバー43を引っ掛けて保持することができる(図13参照)。ロックレバー43は、付勢部材42によって第2位置(図5参照)に向かう方向に付勢されているが、保持部44aに保持されることにより第1位置(図8参照)で保持することができる。
ロック機構は、ロックレバー43を第2揺動可能に支持する支持機構を備えている。
支持機構は、ロックレバー43を、保持部材44に接近する方向(以下、「第3方向」という)と保持部材44から離反する方向(以下、「第4方向」という)とに揺動可能に支持する。
図10に示すように、受圧部45c及び係止部45dは、いずれも支軸66の下方に配置されている。これにより、作業具検知レバー45が支軸66の軸心X1回りに回動したとき、受圧部45cと係止部45dは同じ方向に移動する。具体的には、作業具検知レバー45が第1方向(矢印C1方向)に回動したとき、受圧部45cと係止部45dは、前方(バケット12に接近する方向)に移動する。作業具検知レバー45が第2方向(矢印C2方向)に回動したとき、受圧部45cと係止部45dは、後方(バケット12から離反する方向)に移動する。
また、係止部45dは、保持部44aの右方に配置されており、保持部44aに比べてロックレバー43の揺動支点である第4軸64から車体幅方向において近い位置にある。
回転付勢部材60は、ねじりバネから構成されており、支軸66に装着されている。回転付勢部材60の一端部は、第1支持板37に設けられた係止部37bに係止されている。回転付勢部材60の他端部は、作業具検知レバー45に設けられた第2係止部45eに係止されている。係止部37bは支軸66の上方に配置され、第2係止部45eは支軸66の下方に配置されている。回転付勢部材60は、作業具検知レバー45に対して軸心X1回りの第1方向(矢印C1方向)に回転する付勢力を付与している。
<バケット(作業具)の装着状態>
図3~図7、図11は、装着体11にバケット12を装着している状態(以下、「装着状態」という)を示す。装着状態では、バケット12の掛止部22L,22Rが装着体11の上部杆31に掛止されている。また、第1ロックピン41Lは、バケット12の第1係合部23L及び装着体11の第2係合部40Lに係合されている。第2ロックピン41Rは、バケット12の第1係合部23R及び装着体11の第2係合部40Rに係合されている。つまり、ロックピン(第1ロックピン41L及び第2ロックピン41R)は、装着位置にある。また、第1ロックピン41L及び第2ロックピン41Rは、付勢部材42によって装着位置に向けて付勢されている。これにより、ロック機構は、装着体11にバケット12を装着した状態(ロック状態)となる。
作業具検知レバー45は、受圧部45cがバケット12の第1係合部23Lに当接しており、第1係合部23Lに押されて第2方向(後方)に回動した位置にある。そのため、受圧部45c及び係止部45dは後方(バケット12から離れた側)に位置する。係止部45dは、ロックレバー43に当接しておらず、ロックレバー43を係止していない。
<ロック解除状態>
ロック機構がロック状態にある装着状態からロックを解除するためには、操作者がロックレバー43を手動で揺動操作し、ロックレバー43の他端側(上端側)を左方に移動させ、一端側(下端側)を右方に移動させる。そして、ロックレバー43の他端側を作業具検知レバー45の係止部45dに係止する。これにより、ロック機構のロックが解除された状態(以下、「解除状態」という)となる。
作業具検知レバー45は、受圧部45cがバケット12の第1係合部23Lに当接している状態が維持されているため、装着状態と同じ位置にある。
<バケット(作業具)の離脱状態>
図13は、バケット12を装着体11から離脱させた状態(以下、「離脱状態」という)を示している。バケット12を装着体11から離脱させると、バケット12の第1係合部23Lが作業具検知レバー45の受圧部45cから離れる。そのため、受圧部45cはバケット12からの押圧力を受けていない状態となり、回転付勢部材60の付勢力によって軸心X1回りの第1方向(矢印C1方向)である前方に回転する。この回転に伴って、係止部45dも前方に移動し、ロックレバー43が係止部45dから離脱する。ロックレバー43は、係止部45dから離脱すると、付勢部材42による付勢力によって第4軸64を支点として揺動する。これにより、ロックレバー43の他端側(上端側)が右方に移動して、保持部材44の保持部44aに引っ掛かり保持される。
ここで、ロックレバー43は、第1押圧部材55及び第2押圧部材59による押圧力によって、保持部材44に接近する方向である前方に押圧されているため、保持部44aによる保持が確実に行われる。
<バケット(作業具)の挿入状態>
図14は、バケット12を装着体11に挿入した状態(以下、「挿入状態」という)を示している。図15は、バケット12の離脱状態(左図)と挿入状態(右図)を示している。挿入状態は、装着状態の前段階の状態であり、バケット12が装着状態と同じ位置にあるが、ロック機構によるロックが解除されている状態である、
バケット12を装着体11に挿入すると、作業具検知レバー45の受圧部45cがバケット12の第1係合部23Lからの押圧力を受ける。これにより、作業具検知レバー45は、回転付勢部材60の付勢力に抗して軸心X1回りの第2方向(矢印C2方向)に回転する。作業具検知レバー45が第2方向(後方)に回転すると、係止部45dがロックレバー43を後方に向けて押す。これにより、ロックレバー43の他端側(上端側)が後方(バケット12から離れる方向)に移動し、保持部44aによるロックレバー43の保持が解除される。
図16~図27は、フロントローダ8の他の実施形態を示す図である。
図16、図17等に示すように、第2実施形態のフロントローダ8の装着体11は、ロックレバー43が切欠き部43dを有している。切欠き部43dは、把持部43cと第4軸64(ロックレバー43の揺動の支点)との間に設けられている。切欠き部43dは、ロックレバー43の右縁部(車体内方側の縁部)43eを三角形状に切り欠いて形成されている。
図19、図22、図27に示すように、切欠き部43dは、ロックレバー43が第1位置にあるときに、作業具検知レバー45の係止部45dが当接する。切欠き部43dの第1縁部43d1は、作業具検知レバー45が第1方向に回動するときに、第1位置にあるロックレバー43が押されない方向に係止部45dを案内する。これにより、第1位置にあるロックレバー43が係止部45dにより押されて揺動することが防止される。この切欠き部43dの作用については、後程詳しく説明する。
第2実施形態の作業具検知レバー45は、屈曲部よりも他端側が係止部45dとなっている。係止部45dは、第2部分45bの後方に向けて(ロックレバー43側に向けて)延伸する部分であり、当該部分の左側に第1位置にあるロックレバー43を係止することができる(図19、図22、図27参照)。
<切欠き部の作用>
図19、図22に示すように、ロックレバー43がロックピン41を解除位置とする第1位置にあるとき(即ち、ロック解除状態のとき)、作業具検知レバー45の係止部45dは切欠き部43dに当接する。詳しくは、ロックレバー43がロックピン41を解除位置とする第1位置にあるとき、係止部45dは切欠き部43dの第1縁部43d1の上部に当接する。
これに対して、ロックレバー43に切欠き部43dが設けられていない場合、ロックレバー43は係止部45dの下方への移動によって左方に押され、第4軸64を支点(中心)として他端側(上端側)が左方に且つ一端側(下端側)が右方に移動するように揺動する。これにより、ロックピン41L,41Rが第2係合部40L2,40R1から離脱する虞がある。ロックピン41L,41Rが第2係合部40L2,40R1から離脱すると、ロックピン41L,41Rを第2係合部40L2,40Rに入れ直す作業が必要となるため好ましくない。
<ストッパ部の作用>
図24に示す離脱状態から図26に示すようにバケット12を装着体11に挿入すると、作業具検知レバー45の受圧部45cがバケット12の第1係合部23Lからの押圧力を受ける。これにより、作業具検知レバー45は、軸心X1回りの第2方向(矢印C2方向)に回転する。作業具検知レバー45が第2方向(後方)に回転すると、係止部45dがロックレバー43を後方に向けて押す。これにより、ロックレバー43の他端側(上端側)が後方(バケット12から離れる方向)に移動し、保持部44aによるロックレバー43の保持が解除される。
図26に示す挿入状態から図21に示す装着状態に移行する過程で、ロックレバー43は第2位置に向けて揺動する。このロックレバー43の揺動によって、ロックレバー43の一端側(下端側)は左方に移動する。これにより、ストッパ部43gが第2係合部40L2の右面(車体幅方向の他方側の面)に当たり(図17、図21参照)、ロックレバー43の揺動が止まる。つまり、ロックレバー43の揺動の終端位置が規制される。言い換えれば、ストッパ部43gは、ロックレバー43が第2位置に向けて揺動するときに、当該揺動の終端位置を規制する。
フロントローダ8は、作業具12と、作業具12が装着される装着体11と、作業具12を装着体11に装着し固定するロックピン41と、ロックピン41を解除位置と装着位置とに切り換え可能なロックレバー43と、ロックレバー43を解除位置において保持する保持機能と、ロックレバー43を装着位置に変更する機能の2つの機能を有する係止部45dと、を備えている。
また、上記実施形態のフロントローダ8は、以下の通りに表すこともできる。
フロントローダ8は、第1係合部23L,23Rを有する作業具(バケット)12と、作業具12が装着され且つ第2係合部40L1,40L2,40R1,40R2を有する装着体11であって、第1係合部23L,23R及び第2係合部40L1,40L2,40R1,40R2に係合される装着位置と、第1係合部23L,23R及び第2係合部40L1,40R2から離脱する解除位置とに移動可能なロックピン41と、ロックピン41を装着位置に向けて付勢する付勢部材42と、ロックピン41と連結されると共に、ロックピン41を解除位置とする第1位置と、ロックピン41を装着位置とする第2位置とに揺動可能なロックレバー43と、ロックレバー43を第1位置において保持可能な保持部44aを有する保持部材44と、ロックレバー43を第1位置において係止する係止部45dを有し、作業具12の離脱時には第1方向に回動して、ロックレバー43が第1位置において係止部45dに係止されている状態から当該係止部45dに対するロックレバー43の係止を解除し、係止が解除されたロックレバー43を保持部材44の保持部44aに保持させる作業具検知レバー45と、を有する装着体11と、を備えている。
この構成によれば、作業具12の装着時において、作業具検知レバー45が保持部44aによるロックレバー43の保持を解除することによって、ロックピン41が付勢部材42による付勢力により装着位置に移動すると共にロックレバー43が第2位置に移動し、作業具12が装着体11に装着されたロック状態とすることができる。つまり、装着体11への作業具12の装着動作を検知してロック状態を得ることができる。
この構成によれば、作業具12の装着時において、作業具検知レバー45がロックレバー43を押して第2方向に回動させることによって、係止部45dによるロックレバー43の係止を解除することができる。
また、作業具検知レバー45を回動可能に支持する支軸66と、作業具検知レバー45に対して支軸66の軸心回りの一方向である第1方向に回転する付勢力を付与する回転付勢部材60と、を備え、作業具検知レバー45は、作業具12の離脱時には回転付勢部材60の付勢力を受けて第1方向に回転し、作業具12の装着時には作業具12から押圧力を受けて回転付勢部材60の付勢力に抗して前記軸心回りの他方向である第2方向に回転する受圧部45cを有し、係止部45dは、受圧部45cの第1方向の回転に伴ってロックレバー43を当該係止部45dから離脱させ、受圧部45cの第2方向の回転に伴って保持部44aによるロックレバー43の保持を解除する。
また、作業具検知レバー45が第2方向に回転したときに、受圧部45c及び係止部45dは作業具12から離反する方向に移動する。
また、ロックレバー43は、当該ロックレバー43が第1位置にあるときに係止部45dが当接する切欠き部43dを有し、切欠き部43dは、作業具検知レバー45が第1方向に回動するときに、第1位置にあるロックレバー43が押されない方向に係止部45dを案内する第1縁部43d1を有している。
この構成によれば、ストッパ部43gによってロックレバー43が第2位置に向けて揺動するときの揺動の終端位置が規制されるため、ロックレバー43が意図した範囲を越えて過剰に移動することが防がれる。これにより、例えば、第1ロックピン41Rと接続部材56との接続部68が第2係合部40R1に当たって破損する等の不具合の発生を防止できる。
この構成によれば、保持部材44と作業具検知レバー45とを干渉させることなく接近させて小スペースで配置することができる。
また、作業機1は、上記フロントローダ8と、フロントローダ8を支持する車体2と、を備えている。そのため、作業機1が備えるフロントローダ8が、装着体11への作業具12の装着動作を検知してロック状態を得ることができるロック機構を有するフロントローダとなる。
2 車体
8 フロントローダ
11 装着体
12 作業具
23L,23R 第1係合部
40L1,40L2,40R1,40R2 第2係合部
41 ロックピン
42 付勢部材
43 ロックレバー
43d 切欠き部
43d1 第1縁部
43g ストッパ部
44 保持部材
44a 保持部
45 作業具検知レバー
45d 係止部
45c 受圧部
55 押圧部材(第1押圧部材)
59 押圧部材(第2押圧部材)
66 支軸
60 回転付勢部材
Claims (10)
- 第1係合部を有する作業具と、
前記作業具が装着され且つ第2係合部を有する装着体であって、
前記第1係合部及び前記第2係合部に係合される装着位置と、前記第1係合部及び前記第2係合部から離脱する解除位置とに移動可能なロックピンと、
前記ロックピンを前記装着位置に向けて付勢する付勢部材と、
前記ロックピンと連結されると共に、前記ロックピンを前記解除位置とする第1位置と、前記ロックピンを前記装着位置とする第2位置とに揺動可能なロックレバーと、
前記ロックレバーを前記第1位置において保持可能な保持部を有する保持部材と、
前記ロックレバーを前記第1位置において係止する係止部を有し、前記作業具の離脱時には第1方向に回動して、前記ロックレバーが前記第1位置において前記係止部に係止されている状態から当該係止部に対するロックレバーの係止を解除し、係止が解除されたロックレバーを前記保持部材の保持部に保持させる作業具検知レバーと、
を有する装着体と、
を備えているフロントローダ。 - 前記作業具検知レバーは、前記作業具の装着時には前記第1方向と反対方向である第2方向に回動して前記保持部による前記ロックレバーの保持を解除する請求項1に記載のフロントローダ。
- 前記作業具検知レバーは、前記第2方向に回動したときに、前記ロックレバーを押して前記係止部による前記ロックレバーの係止を解除する請求項2に記載のフロントローダ。
- 前記ロックレバーを、前記保持部材に接近する第3方向と前記保持部材から離反する第4方向とに揺動可能に支持する支持機構を備え、
前記支持機構は、前記ロックレバーを前記第3方向に押圧する押圧部材を有し、
前記作業具検知レバーは、前記第1方向に回動したときに、前記押圧部材による押圧力に抗して前記ロックレバーを揺動させて前記保持部から離脱させる請求項1~3のいずれか1項に記載のフロントローダ。 - 前記作業具検知レバーを回動可能に支持する支軸と、
前記作業具検知レバーに対して前記支軸の軸心回りの一方向である前記第1方向に回転する付勢力を付与する回転付勢部材と、
を備え、
前記作業具検知レバーは、前記作業具の離脱時には前記回転付勢部材の付勢力を受けて前記第1方向に回転し、前記作業具の装着時には前記作業具から押圧力を受けて前記回転付勢部材の付勢力に抗して前記軸心回りの他方向である前記第2方向に回転する受圧部を有し、
前記係止部は、前記受圧部の前記第1方向の回転に伴って前記ロックレバーを当該係止部から離脱させ、前記受圧部の前記第2方向の回転に伴って前記保持部による前記ロックレバーの保持を解除する請求項2又は3に記載のフロントローダ。 - 前記作業具検知レバーが前記第2方向に回転したときに、前記受圧部及び前記係止部は前記作業具から離反する方向に移動する請求項5に記載のフロントローダ。
- 前記ロックレバーは、当該ロックレバーが前記第1位置にあるときに前記係止部が当接する切欠き部を有し、
前記切欠き部は、前記作業具検知レバーが前記第1方向に回動するときに、前記第1位置にあるロックレバーが押されない方向に前記係止部を案内する第1縁部を有している請求項1~6のいずれか1項に記載のフロントローダ。 - 前記ロックレバーは、当該ロックレバーが前記第2位置に向けて揺動したときに当該揺動の終端位置を規制するストッパ部を有している請求項1~7のいずれか1項に記載のフロントローダ。
- 前記保持部材と前記作業具検知レバーとは、互いの中途部で接触することなく交差している請求項1~8のいずれか1項に記載のフロントローダ。
- 請求項1~9のいずれか1項に記載のフロントローダと、
前記フロントローダを支持する車体と、
を備えている作業機。
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Family Applications (1)
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-
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Patent Citations (6)
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