JP3499424B2 - トラクタのバランスウェイト取付装置 - Google Patents

トラクタのバランスウェイト取付装置

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JP3499424B2
JP3499424B2 JP01102898A JP1102898A JP3499424B2 JP 3499424 B2 JP3499424 B2 JP 3499424B2 JP 01102898 A JP01102898 A JP 01102898A JP 1102898 A JP1102898 A JP 1102898A JP 3499424 B2 JP3499424 B2 JP 3499424B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタの機体前
端に装着して使用するバランスウェイトの取付装置に関
するものである。田植機の走行機体や運搬車等もトラク
タの範疇に含まれるものとする。
【0002】
【従来の技術】トラクタは、機体後方に耕耘ロータリー
等の作業装置が付設される作業走行状態では後方バラン
ス化するので、機体前部にエンジンを搭載する等、トラ
クタ単体のときには比較的前バランス気味となるように
設定してある。しかしながら、多連プラウ等の大型で重
い作業装置を装着した状態では極端な後方バランスにな
ることがあり、それによる不安定さを避けるために、機
体前端にバランスウェイトを着脱自在に搭載できるよう
にすることにより、必要なときにはバランスウェイトを
装着して前後バランスを是正したり牽引力を強めたりす
るようにしたものが多い。機体前端にバランスウェイト
を装着するものとしては、実開昭51‐70811号公
報や実開昭51‐120012号公報に示されたものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術のもので
は、バランスウェイトを簡単に着脱できるように、機体
前端から前方突出した取付け体にバランスウェイトを引
っかけて乗せ付ける構造としてあるとともに、搭載状態
のウェイトを外れ方向とは逆方向にバネで押し付け付勢
することによる外れ止め機構を装備してあった。
【0004】上記外れ止め機構は、揺動によってウェイ
ト押圧位置と押圧解除位置とに切換え自在な係止部材を
人為操作によって操作するものであるため、確実な外れ
止め機能を得るべく付勢力を強くすると係止部材の揺動
操作が重くなって切換え操作が大変重くなる。そこで、
付勢力を軽くして人為切換え操作し易いようにすると、
今度は外れ止め作用が不確実になるものであり、確実な
外れ止め機能か軽く操作できるかのいずれか一方しか満
足できない点で改善の余地が残されていた。
【0005】本発明の目的は、バランスウェイトの取付
構造工夫により、ウェイト押圧位置と解除位置との切換
え操作を軽快に行えるようにしながら、ウェイト押圧位
置における確実なバランスウェイトの外れ止め機能を得
る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕 第1発明は、バランスウェイトを、車体に支持されたウ
ェイト取付体に係止させるように構成したトラクタのバ
ランスウェイト取付装置において、バランスウェイトを
ウェイト取付体に押付け固定可能なウェイト固定体を、
バランスウェイトに圧接作用する固定位置と、バランス
ウェイトに対する圧接を解除する固定解除位置とに切換
え自在に車体側に支持し、ウェイト固定体を固定位置と
固定解除位置とに切換え操作する操作レバーを車体側に
揺動自在に支持するとともに、操作レバーが操作される
に伴って死点を越えて作動してレバー操作力をウェイト
固定体に伝達する連動リンクを介してウェイト固定体と
操作レバーとを連結してあることを特徴とする。
【0007】第2発明は、第1発明において、ウェイト
固定体におけるバランスウェイトに圧接作用する作用部
を弾性材によって形成してあることを特徴とする。
【0008】第3発明は、第1又は第2発明において、
ウェイト固定体を、ウェイト取付体に係止されたバラン
スウェイトから離れるウェイト着脱位置に切換えて保持
できるように構成してあることを特徴とする。
【0009】第4発明は、第1〜3発明において、ウェ
イト取付体を、バランスウェイト係止用の左右方向に延
びた係止板部分と、この係止板部分と前後に間隔をおい
て位置する状態で車体に取付支持される基板部分と、係
止板部分の左右端部夫々と基板部分とを連結一体化する
左右一対の連結板部分と、を備えて構成するとともに、
係止板部分の左右方向中間部と基板部分とを連結する補
強部材を設けてあることを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】〔作用〕 請求項1の構成によれば、車体側に揺動自在に支持され
た状態で固定位置と固定解除位置とに切換え操作される
ウェイト固定体と、その位置切換え用の操作レバーと
を、操作レバーが操作されるに伴って死点を越えて作動
してレバー操作力をウェイト固定体に伝達する連動リン
クを介して連結したので、ウェイト固定体を固定位置に
操作した状態では、ウェイト固定体が外れ方向に移動で
きないように連動リンクがロックされた状態になる。
【0013】つまり、ウェイト固定体がウェイト外れ方
向には物理的に動かない状態になるから、重いバランス
ウェイトが外れる方向の力が作用してもウェイト固定体
によって確実に係止状態が維持されるようになる。従来
の構造では、バネによる押圧付勢によってウェイト固定
体を係止位置に保持するものであるから、外れ方向に大
きな力が作用するとバネに抗してウェイト固定体が動い
てバランスウェイトが外れ移動してしまうおそれがあっ
たが、本発明のものではそのおそれが生じない点で有利
である。
【0014】そして、操作レバーで死点越え操作される
連動リンクには付勢力が作用しないものであるから、固
定位置と固定解除位置とに亘っての単純なワンアクショ
ン操作で済むとともに、その切換操作では、単に連動リ
ンクの姿勢を変える操作力で済み、従来のようにウェイ
ト固定体への付勢力が操作レバーに作用することがない
ので、軽い力でレバー操作できるようになる。
【0015】請求項2の構成によれば、ウェイト固定体
におけるバランスウェイトに圧接作用する作用部を弾性
材によって形成してあるから、外観寸法が比較的不揃い
になり易い鋳鉄製バランスウェイトを複数搭載する場合
でも、それら複数のバランスウェイトに隙間無くウェイ
ト固定体を接当させることができ、ガタ付くこと無く係
止保持できるようになる。そして、弾性材との押圧接当
によってバランスウェイトの横移動も規制され、バラン
スウェイトを1〜2個のみ搭載する等、左右にウェイト
搭載用空間が存在する場合でも、左右にズレ動くことな
く係止維持することができる。又、連動リンクを用いた
操作機構部位における多少の寸法誤差を吸収して、ウェ
イト固定体を固定位置にしっかり保持できるようにもな
る。
【0016】請求項3の構成によれば、ウェイト固定体
を、ウェイト取付体に係止されたバランスウェイトから
離れるウェイト着脱位置に切換えて保持できるようにし
てあるから、ウェイト固定体がバランスウェイトの着脱
操作の際に邪魔になることが無く、ウェイト取付体への
円滑なウェイト搭載及び外し操作が行える。
【0017】請求項4の構成によれば、ウェイト取付体
を、バランスウェイト係止用の左右方向に延びた係止板
部分と、この係止板部分と前後に間隔をおいて位置する
状態で車体に取付支持される基板部分と、係止板部分の
左右端部夫々と基板部分とを連結一体化する左右一対の
連結板部分とを備えて構成してあり、バランスウェイト
の複数を係止板部分に左右並列装備できるとともに、そ
れらウェイトを左右の連結板部分によって左右への脱落
防止やズレ動きの規制が行えるようになる。
【0018】加えて、係止板部分の左右方向中間部と基
板部分とを連結する補強部材を設けてあるので、複数の
バランスウェイトを並設した場合に、係止板部分の左右
中央部分が重みによって変形し易くなることを防止でき
るとともに、複数のバランスウェイトを左右に区切るこ
とにより、左右へのズレ動きを規制又は防止する作用も
発揮できるようになる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】 〔効果〕 請求項1〜4のいずれに記載のバランスウェイト取付装
置でも、操作レバーを切換え操作するだけの簡単で軽快
な単一操作でありながら、外れ方向に大きな力が作用し
てもウェイト固定体が動かず、確実にバランスウェイト
の外れ止めが行えるものが実現できた。
【0023】請求項2に記載のバランスウェイト取付装
置では、複数のバランスウェイトをガタ付くこと無く係
止保持できるとか、操作機構部位での多少の寸法誤差を
吸収してウェイト固定機能を確実に発揮できるといった
利点がある。
【0024】請求項3に記載のバランスウェイト取付装
置では、ウェイト固定体が邪魔になることなく円滑にバ
ランスウェイトの搭載及び外し操作が行える利点があ
る。
【0025】請求項4に記載のバランスウェイト取付装
置では、複数のバランスウェイトを左右に並設して効果
的に前後バランスの改善が行えるように、かつ、強度不
足が生じないようにしながら、並設故の左右へのズレ動
きを規制又は防止し得る合理的なものにできた。
【0026】
【0027】
【0028】
【発明の実施の形態】−第1実施形態− 図1にトラクタが示され、1は操向前輪、2は駆動後
輪、3はエンジン、4は運転部、5は機体フレームを兼
ねたミッションケース、6は機体、7は作業装置である
耕耘ロータリー、8は作業装置昇降用のリンク機構であ
る。
【0029】このトラクタでは、機体前部に配置される
エンジン搭載用の前部フレーム9の前端に、前方突出す
る状態のウェイト取付体10を装着してあり、多連プラ
ウ等の重い作業装置をリンク機構8に装備した場合の後
方バランスを改善する場合には、ウェイト取付体10に
バランスウェイトwの適宜数を搭載する。次に、そのバ
ランスウェイトの取付装置について説明する。
【0030】図2〜図5に示すように、前部フレーム9
の前面に取付固定されるウェイト取付体10は、バラン
スウェイトw係止用の左右方向に延びた係止板部分14
と、この係止板部分と前後に間隔をおいて位置する状態
で複数のボルト13を介して車体である前部フレーム9
に取付支持される基板部分15と、係止板部分14の左
右端部夫々と基板部分15とを連結一体化する左右一対
の連結板部分16,17とを備えて構成してある。係止
板部分14と左右の連結板部分16,17とは、1枚の
板材をコ字状に屈曲形成した一体品である。
【0031】係止板部分14は、左右に8個のバランス
ウェイトwを並列配備できる幅に設定されているととも
に、重みで捲れ変形するのを防止するために、係止板部
分14の左右方向中間部の上部2箇所と基板部分15と
を連結一体化する補強部材18,18を設けてある。2
個の補強部材18,18は、8個全てのバランスウェイ
トwを搭載した場合には、左から3個目と4個目の間、
及び、5個と6個目との間に位置するように配設してあ
る。
【0032】図3に示すように、鋳鉄製のバランスウェ
イトwは、その後部を係止板部分14に引っ掛けての前
方突出状態とすることにより、重みで前倒れ移動しよう
とする偶力を利用して安定支持させる構造であり、係止
板部分14の上面及び上端後面に接当するフック部19
と、係止板部分14の下端前面に接当する当付け面2
0、並びに運搬用の把手部21をバランスウェイトwに
形成してある。そして、フック部19と当付け面20と
の各部において確実に係止板部分14に接当させるため
の切欠き凹入部22と、着脱用凹入部23も形成されて
いる。
【0033】すなわち、バランスウェイトwを下から上
に持ち上げるようにして、先ず係止板部分14をその下
方から着脱用凹入部23に入れ込み、少し後倒れ方向に
回動移動してから下げ移動させてフック部19に係止板
部分14の上部を入れ込むことで、ウェイト取付体10
への装着操作が完了する。外すときには、前述した操作
と逆の操作を行えば良い。
【0034】次に、バランスウェイトwの係止機構Aに
ついて説明する。図4に示すように、バランスウェイト
wをウェイト取付体10に押付け固定可能なウェイト固
定体11を、バランスウェイトwに圧接作用する固定位
置Lと、バランスウェイトwに対する圧接を解除する固
定解除位置(ウェイト着脱位置に相当)Fとに、左右向
きの支点P回りで揺動切換え自在に、車体側であるウェ
イト取付体10における左右の連結板部分16,17に
枢支する。
【0035】そして、ウェイト固定体11を固定位置L
と固定解除位置Fとに切換え操作する操作レバー12を
ウェイト取付体10に左右向きの支点Xで揺動自在に支
持するとともに、操作レバー12が操作されるに伴って
死点を越えて作動してレバー操作力をウェイト固定体1
1に伝達する連動リンク24を介してウェイト固定体1
1と操作レバー12とを連動連結してある。
【0036】すなわち、棒材をL字形状に曲げて形成さ
れた操作レバー12を、左右の連結板部分16,17に
貫通支承し、これら各連結板部分16,17の外側夫々
において、操作レバー12の操作片12aと、ウェイト
固定体11の被操作片11aとを、湾曲形状の連動リン
ク24で連結して係止機構Aを構成してある。尚、ウェ
イト固定体11の先端側にはゴム等の弾性材で成る円筒
状のクッション(作用部の一例)11bを備えてあり、
このクッション11bを装脱自在とするために、L字状
の固定体本体11Aに対してアーム部11Bを抜き差し
自在にピン連結してある。
【0037】次に、係止機構Aの作用を説明する。先
ず、操作レバー12を後方揺動させたロック解除位置a
に操作すると、図5(イ)に示すように、ウェイト固定
体11が機体前部の下部ボンネット25前面に接当して
バランスウェイトwから大きく後方に離れた固定解除位
置Fに操作される。この状態では、ウェイト固定体11
及び操作レバー12が共に後倒れ傾斜しており、その重
力作用によってウェイト固定体11を固定解除位置Fに
維持できるものであり、バランスウェイトwのウェイト
取付体10への着脱操作を行う状態である。
【0038】次に、操作レバー12を前方揺動させて行
くと、図5(ロ)に示すように、クッション11bがバ
ランスウェイトwに接当した第1規制位置bに到達す
る。このときには、連動リンク24と被操作片11aと
の枢支連結点Q1 と、操作レバー12の揺動支点Xと、
連動リンク24と操作片12aとの枢支連結点Q2 とが
山折り状態の屈曲線を呈しており、これら三点Q1 ,
X,Q2 が一直線t上に並ぶ死点(デッドポイント)を
越えていない。
【0039】そして、さらに操作レバー12を前方(下
方)に操作して第2規制位置cに到達すると、図5
(ハ)に示すように、クッション11bを変形させなが
らウェイト固定体11がバランスウェイトwを下方前方
に押圧するように若干前方揺動した固定位置Lに操作さ
れるとともに、連動リンク24等が撓み変形することに
より、上記三点Q1 ,X,Q2 が一直線t上に並ぶ死点
を通り越して、連動リンク24の内側縁が操作レバー1
2のレバー軸12bに接当した状態で止まる。このとき
には、ウェイト固定体側の枢支連結点Q1 と揺動支点X
と操作レバー側の枢支連結点Q2 とが谷折り状態の屈曲
線を呈している。
【0040】操作レバー12が第1規制位置bにあると
きにおける死点を形成する一直線tと操作レバー12と
のなす角度αと、操作レバー12が第2規制位置cにあ
るときにおける前記一直線tとのなす角度βとが大きく
異ならない角度に設定してあり、死点を越えての強制操
作における各部の撓み変形量を抑制して、各部材に変形
による過度な応力が作用しないように配慮してある。
【0041】操作レバー12を第2規制位置cに操作し
てウェイト固定体11を固定位置に切換えた状態では、
前述したように連動リンク24がレバー軸12bに接当
しているので、バランスウェイトwに係止板部分14か
ら外れる方向の力が作用しても、その力は操作レバー1
2のレバー軸12bと連動リンク24との接当によって
受け止められるので、ウェイト固定体11は後方揺動せ
ず、従ってウェイト外れが確実に防止されるようにな
る。
【0042】そして、操作レバー12の操作に必要な操
作力は、連動リンク24等の各部の撓み変形やクッショ
ン11bの弾性変形に抗するだけの小さなものになり、
軽快に操作できるとともに、単に操作レバー12を揺動
移動させるだけのワンアクション操作でバランスウェイ
トwのロック及びロック解除が行えるのである。
【0043】−第2実施形態− 図6,図7に示すように、バランスウェイトwをウェイ
ト取付体10に押付け固定可能なウェイト固定体26
を、バランスウェイトwに圧接作用する固定位置Lと、
バランスウェイトwに対する圧接を解除する固定解除位
置Fとに切換え自在に車体側に支持するととにもに、ウ
ェイト固定体26を固定位置Lに切換えた状態では、ウ
ェイト固定体26におけるバランスウェイトを押圧する
部分27が弾性体で構成されたバランスウェイト取付装
置としても良い。
【0044】ウェイト固定体26は、左右の連結板部分
16,17を貫通する支軸部26aと先端に筒ゴム(バ
ランスウェイトを押圧する押圧部分の一例)28が巻装
されたコ字状の押圧部分26bとをピン連結して構成さ
れ、ウェイト取付体10の内側において左右向きの支点
X回りに揺動可能である。左連結板部分16を貫通突出
した支軸部26aには、その支軸部26aに直交する軸
心Yで揺動可能な操作レバー30を枢支してあるととも
に、その操作レバー30を、これに固着された止めピン
30aが、左連結板部分16に形成された嵌め孔16
a,16bに挿入される方向に揺動付勢する巻きバネ2
9を備えて係止機構Aを構成してある。
【0045】しかして、図7(イ)に示すように、操作
レバー30を上昇揺動して若干前上がり傾斜した前後に
向き、かつ、止めピン30aを上嵌め孔16aに挿入さ
せたロック解除位置に揺動すると、ウェイト固定体26
がやや後倒れした起立姿勢の固定解除位置Fに操作さ
れ、この状態でバランスウェイトwの係止板部分14へ
の着脱操作を行う。
【0046】そして、図7(ロ)に示すように、操作レ
バー30を下方揺動して垂下し、かつ、止めピン30a
を下嵌め孔16bに挿入させたロック位置に揺動する
と、ウェイト固定体26がやや下向きの略水平姿勢とな
った固定位置Lに操作され、筒ゴム28を若干変形させ
ながら着脱用凹入部23を形成する突起部31に食い込
んだような状態となり、筒ゴム28の弾性変形によって
横ズレやガタ付きが無いように、バランスウェイトwを
しっかりとホールドするのである。
【0047】−第3実施形態− 図8,図9に示すように、バランスウェイトwをウェイ
ト取付体10に押付け固定可能なウェイト固定体26
を、バランスウェイトwに圧接作用する固定位置Lと、
バランスウェイトwに対する圧接を解除する固定解除位
置Fとに切換え自在に車体側に支持するととにもに、ウ
ェイト固定体26を固定位置Lに切換えた状態では、カ
ム作用によってウェイト固定体26がバランスウェイト
wを押込み保持するように構成された係止機構Aでも良
い。尚、ウェイト固定体26の押圧部分26bには筒ゴ
ム28が巻装されている。
【0048】すなわち、操作レバー32のレバー軸32
aの左右方向中央部に、レバー軸心Xと偏心した軸心を
有した円盤33をピン連結してあり、円盤33のレバー
軸心Xに対する最も遠い外周部分の半径を、レバー軸心
Xと基板部分14との間隔よりも大に、かつ、円盤33
のレバー軸心Xに対する最も近い外周部分の半径を、レ
バー軸心Xと基板部分14との間隔よりも小に設定して
ある。
【0049】そして、円盤33の外周は、ウェイト固定
体26が固定位置Lと固定解除位置Fとの間にある状態
では常にレバー軸32aを前方に撓ませながら基板部分
15に接当する状態に設定されており、ウェイト固定体
26が固定位置Lと固定解除位置Fとの中央に位置する
ときに、レバー軸32aの撓み量が最大となる死点(デ
ッドッポイント)状態が現出される。
【0050】従って、図9(ロ)に示す固定位置L及び
図9(イ)に示す固定解除位置Fのいずれのときでに
も、円盤33には、これと基板部分15との押圧接当に
よる偶力が作用する状態になり、ウェイト固定体26を
その各位置に付勢維持するカム作用が生じるのである。
操作レバー32を動かす力としては、固定位置L及び固
定解除位置Fの中間で重くなり、各位置L,Fに近づく
に連れて軽くなる状態となる。
【0051】−第4実施形態− 図10に示すように、第3実施形態の構造でのバランス
ウェイトwの突起部31における筒ゴム28が接当する
接触面31aを、ウェイト固定体26の接近移動方向に
対して明確に鋭角が形成される傾斜面として係止機構A
を構成する。つまり、図10(イ)に示す固定解除位置
Fから図10(ロ)に示す固定位置Lウェイト固定体2
6を操作すると、ウェイト固定体26と突起部31との
接触角度関係からくさび作用が生じ、筒ゴム28を介し
てウェイト固定体26が突起部31に強く食い込み接触
するような状態となる。
【0052】このくさび作用による強固な押圧力によ
り、横ズレやガタ付きが無いように、バランスウェイト
wをしっかりと保持するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】耕耘ロータリー付きトラクタの側面図
【図2】第1実施形態によるバランスウェイト取付装置
の構造を示す平面図
【図3】第1実施形態によるバランスウェイト取付装置
の側面図
【図4】第1実施形態によるバランスウェイト取付装置
の斜視図
【図5】第1実施形態による係止機構の作用図
【図6】第2実施形態によるバランスウェイト取付装置
の構造を示す平面図
【図7】第2実施形態によるバランスウェイト取付装置
の側面図
【図8】第3実施形態によるバランスウェイト取付装置
の構造を示す平面図
【図9】第3実施形態によるバランスウェイト取付装置
の側面図
【図10】第4実施形態によるバランスウェイト取付装
置の作用を示す側面図
【符号の説明】
w バランスウェイト 10 ウェイト取付体 11,26 ウェイト固定体 11b 作用部 12 操作レバー 14 係止板部分 15 基板部分 16,17 連結板部分 18 補強部材 24 連動リンク 28 押圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 49/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バランスウェイトを、車体に支持された
    ウェイト取付体に係止させるように構成したトラクタの
    バランスウェイト取付装置であって、 前記バランスウェイトを前記ウェイト取付体に押付け固
    定可能なウェイト固定体を、前記バランスウェイトに圧
    接作用する固定位置と、前記バランスウェイトに対する
    圧接を解除する固定解除位置とに切換え自在に車体側に
    支持し、 前記ウェイト固定体を前記固定位置と前記固定解除位置
    とに切換え操作する操作レバーを車体側に揺動自在に支
    持するとともに、前記操作レバーが操作されるに伴って
    死点を越えて作動してレバー操作力をウェイト固定体に
    伝達する連動リンクを介して前記ウェイト固定体と前記
    操作レバーとを連結してあるトラクタのバランスウェイ
    ト取付装置。
  2. 【請求項2】 前記ウェイト固定体における前記バラン
    スウェイトに圧接作用する作用部を弾性材によって形成
    してある請求項1に記載のトラクタのバランスウェイト
    取付装置。
  3. 【請求項3】 前記ウェイト固定体を、前記ウェイト取
    付体に係止されたバランスウェイトから離れるウェイト
    着脱位置に切換えて保持できるように構成してある請求
    項1又は2に記載のトラクタのバランスウェイト取付装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ウェイト取付体を、バランスウェイ
    ト係止用の左右方向に延びた係止板部分と、この係止板
    部分と前後に間隔をおいて位置する状態で車体に取付支
    持される基板部分と、前記係止板部分の左右端部夫々と
    前記基板部分とを連結一体化する左右一対の連結板部分
    と、を備えて構成するとともに、前記係止板部分の左右
    方向中間部と前記基板部分とを連結する補強部材を設け
    てある請求項1〜3のいずれか1項に記載のトラクタの
    バランスウェイト取付装置。
JP01102898A 1998-01-23 1998-01-23 トラクタのバランスウェイト取付装置 Expired - Fee Related JP3499424B2 (ja)

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