JP2008169644A - 作業具装着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 作業具2の背面2aのブラケット3に上下係合凹部4U、4Dと係止孔5とを設け、ブーム6の先端に作業具シリンダ7によって前後揺動される装着体8を横軸9を介して枢支し、この装着体8に前記作業具2の上下係合凹部4U、4Dにそれぞれ係合する上下係合部11U、11Dを設けるとともに、前記係止孔5に係脱自在に係合するロックピン12を有するロック手段13を設ける。前記上係合凹部4Uに上係合部11Uの前後位置を規制する互いに略平行な前後規制面4b、4cを形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした作業具装着装置を提供することを目的とする。
第1に、作業具2の背面2aのブラケット3に上下係合凹部4U、4Dと係止孔5とが設けられ、ブーム6の先端に作業具シリンダ7によって前後揺動される装着体8が横軸9を介して枢支され、この装着体8に前記作業具2の上下係合凹部4U、4Dにそれぞれ係合する上下係合部11U、11Dが設けられるとともに、前記係止孔5に係脱自在に係合するロックピン12を有するロック手段13が設けられており、前記上係合凹部4Uには上係合部11Uの前後位置を規制する互いに略平行な前後規制面4b、4cが形成されていることである。
第3に、前記上係合凹部4Uは前後規制面4b、4cと奥面4aとの間にぬすみ4dが形成されていることである。
第4に、前記ブラケット3は上下係合凹部4U、4D間に背方へ山形に突出していて上係合部11Uを上係合凹部4Uに案内する上傾斜面14Uが形成され、作業具2の底面2bを水平姿勢にした状態で、前記下係合部11Dは横軸9より下方に配置され、前記係止孔5は山形状ブラケット3の頂部14aの前方に形成されていることである。
前記作業具装着装置1の作用は、次の通りである。
作業具2を地上に載置した状態で、作業具シリンダ7を操作して装着体8を前後揺動して上係合部11Uを作業具2の背面2aのブラケット3の上係合凹部4Uに係合させ、その状態からブーム6を上昇させて上係合部11Uで作業具2を持ち上げると、作業具2は上係合部11Uを中心に揺動して垂下状態になり、下係合凹部4Dが下係合部11Dに係合するようになる。
両寸法が一致する場合、また、作業具2の上下係合凹部4U、4D間寸法より装着体8の上下係合部11U、11D間寸法が大であるならば、前記上係合部11Uが上係合凹部4Uの奥面4aに当接した状態で、下係合凹部4Dに下係合部11Dが係合する。
前記前後規制面4b、4cは上下方向に所要寸法の幅を有するので、上下係合凹部4U、4D間寸法と上下係合部11U、11D間寸法との誤差が大小あっても、上係合凹部4Uと上係合部11Uとの前後位置規制は保障される。
また、上下係合部11U、11Dが同時に前方からの負荷を受けたとき、横軸9を境にして上下に離れた位置で負荷を支持するので、横軸9と上係合部11Uとで負荷を支持する場合よりも上下方向のスパンが長くなり、安定的にかつ堅牢に支持できる。
前記係止孔5はロックピン12より大径に形成され、その係止孔5の中心は、上下係合凹部4U、4Dに上下係合部11U、11Dを係合したときにロックピン12の中心より前側に偏位されているので、初期状態では装着体8に対する作業具2の前方移動を厳格に規制する。長期使用によりへたりを生じたときには係止孔5の中心はロックピン12の中心側に位置することになり、係止孔5へのロックピン12の挿入は容易になり、作業具2と装着体8との間の上下方向の位置ずれを許容する範囲が広がる。
前記装着体8は、左右一対の略L字状支持部材17と中央の略L字状連結部材18とを上下杆材19U、19Dで連結することにより、軽量でかつ安価に形成でき、ロック手段13も設け易くなる。
図2において、26はローダ作業機27のローダ装置であり、ローダ作業機27の車体に装着した左右支持フレーム28のマスト部28Aの上端にブーム6の基部を枢支軸29を介して支持し、このブーム6とマスト部28Aの中途部との間に設けたブームシリンダ30により、ブーム6を上下揺動自在にしている。
前記ブーム6には長手方向中途部に枢支ブラケット31を介して揺動体32が枢支され、先端に装着体8が枢支されている。揺動体32の一端(上端)とマスト部28Aとの間に作業具シリンダ7が連結され、揺動体32の他端(下端)と装着体8の長手方向中途部とはリンク33で連結されている。
図1〜9において、作業具2にバケットを適用したローダ装置26を図示しており、作業具2は背面2aと底面2bとが円弧面2cで連続しており、底面2bを水平にした状態で背面2aは前傾姿勢となる。
前記作業具2の左右各ブラケット3は、上下係合凹部4U、4D間が背方へ突出した山形状に形成されており、その山形形状により上下傾斜面14U、14Dが形成されている。
この前後規制面4b、4cは上下方向に所要の幅を有し、上係合部11Uの上下方向の位置が少し変わっても、その前後位置を規制可能である。前記前後規制面4b、4cと奥面4aとの間にはぬすみ4dが形成されており、上係合凹部4Uをラフに形成でき、寸法管理を容易にできるようにしている。
前記作業具2の上下係合凹部4U、4D間寸法(下係合凹部4Dから上係合凹部4Uの奥面4aまでの寸法)と装着体8の上下係合部11U、11D間寸法(下係合部11Dから上係合部11Uの上面までの寸法)とは同一寸法に正確に形成するが、作業具2の上下係合凹部4U、4D間寸法公差より装着体8の上下係合部11U、11D間寸法公差が小さく設定されている。例えば、上下係合凹部4U、4D間寸法の公差を±1にすると、上下係合部11U、11D間寸法の公差は±0.5に設定される。
作業具2はこのように僅かに持ち上げられても、互いに略平行な前後規制面4b、4cが上係合部11Uの前後位置を規制可能であるので、持ち上げられた状態の作業具2の前後位置は規制される。
下傾斜面14Dは頂部14aから前下方へ延び、下係合凹部4Dの前上面と連続しており、下傾斜面14Dは下係合凹部4Dの前上面と面一状に形成させてもよいが、下傾斜面14Dは下係合部11Dを案内するものでないので、下係合凹部4Dの前上面より1段低いぬすみ部14bを形成しておく方がよい。
図3、4、7〜9において、前記装着体8は、2枚板を連結片8aで連結した左右一対の略L字状支持部材17と中央で左右一対の略L字状連結部材18とを上下杆材19U、19Dで連結して形成されており、前記支持部材17のコーナ部が横軸9に枢支され、上下の杆材19U、19Dで上下係合部11U、11Dが形成され、板材と杆材との枠構造となっている。
8bは支持部材17の上部に設けられた左右ガイド片であり、装着時に作業具2のブラケット3との左右関係を案内する。8cは下係合部11Dの後面に設けられた当接片であり、作業具2をダンプ動作させたときにブーム6と当接する。
図4、6〜9において、前記連結部材18のコーナ部に作業具シリンダ7で押し引きされるリンク33がピン34を介して連結され、連結部材18と左右各支持部材17との間にロック手段13が配置されている。
前記退避保持部材39には係止ピン41を移動案内する溝39aと、ストッパ37を連結部材18側へ移動した状態で回動することにより係止可能になる係止部39bとが形成されている。
装着体8から作業具2を離脱させるとき、図7の左側に示す状態から、ハンドル40を把持してスプリング38に抗してストッパ37及びロックピン12を右方向へ移動することにより、ロックピン12は係止孔5との係合状態から抜け出し、係止ピン41は溝39a内を移動し、段差12aが連結部材18に当接し、係止ピン41が溝39aから離脱したときまたは段差12aが当接したときにハンドル40を回動すると、係止ピン41が係止部39bに係止され、図4の右側に示す状態となり、かつその状態を維持する。
製作初期、前記係止孔5とロックピン12とは、図1、5に示すように、上下係合凹部4U、4Dに上下係合部11U、11Dを係合したときに、係止孔5の中心がロックピン12の中心より前側に偏位するように形成されており、作業具2と装着体8とが繰り返し荷重によってへたりを生じたとき、係止孔5の中心がロックピン12の中心側に近づくようになり、ロックピン12の進入がより容易になる。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜10に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
2 作業具
3 ブラケット
4U 上係合凹部
4D 下係合凹部
4a 奥面
4b 前規制面
4c 後規制面
4d ぬすみ
5 係止孔
6 ブーム
7 作業具シリンダ
8 装着体
9 横軸
11U 上係合部
11D 下係合部
12 ロックピン
13 ロック手段
14U 上傾斜面
14D 下傾斜面
17 支持部材
18 連結部材
19 杆部材
26 ローダ装置
27 ローダ作業機
Claims (5)
- 作業具(2)の背面(2a)のブラケット(3)に上下係合凹部(4U、4D)と係止孔(5)とが設けられ、ブーム(6)の先端に作業具シリンダ(7)によって前後揺動される装着体(8)が横軸(9)を介して枢支され、この装着体(8)に前記作業具(2)の上下係合凹部(4U、4D)にそれぞれ係合する上下係合部(11U、11D)が設けられるとともに、前記係止孔(5)に係脱自在に係合するロックピン(12)を有するロック手段(13)が設けられており、
前記上係合凹部(4U)には上係合部(11U)の前後位置を規制する互いに略平行な前後規制面(4b、4c)が形成されていることを特徴とする作業具装着装置。 - 前記係止孔(5)はロックピン(12)より大径に形成され、その係止孔(5)の中心は、上下係合凹部(4U、4D)に上下係合部(11U、11D)を係合したときにロックピン(12)の中心より前側に偏位されていることを特徴とする請求項1に記載の作業具装着装置。
- 前記上係合凹部(4U)は前後規制面(4b、4c)と奥面(4a)との間にぬすみ(4d)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業具装着装置。
- 前記ブラケット(3)は上下係合凹部4U、4D間に背方へ山形に突出していて上係合部(11U)を上係合凹部(4U)に案内する上傾斜面(14U)が形成され、
作業具(2)の底面(2b)を水平姿勢にした状態で、前記下係合部(11D)は横軸(9)より下方に配置され、
前記係止孔(5)は山形状ブラケット(3)の頂部(14a)の前方に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業具装着装置。 - 前記装着体(8)は、左右一対の略L字状支持部材(17)と中央の略L字状連結部材(18)とを上下杆材(19U、19D)で連結されており、前記支持部材(17)のコーナ部が横軸(9)に枢支され、上下の杆材(19U、19D)で上下係合部(11U、11D)が形成され、前記連結部材(18)のコーナ部に作業具シリンダ(7)が連結され、連結部材(18)と支持部材(17)との間にロック手段(13)が配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業具装着装置。
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