JP3775853B2 - 自動販売機 - Google Patents

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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の認識機能障害の属性や操作状態に基づいて、個々の利用者に適合した音声、画像、および文字情報により操作を対話的に支援して商品を自動販売する自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、社会的なニーズとして将来の高齢化社会に対応でき、また、誰でも容易に利用でき、人にやさしい自動販売機が求められているが、現状では人とのインターフェースに映像、音声などのメディアを単に片方向的に用いたものが大多数である。このような手段を用いて操作性の向上を図る自動販売機が多数提案されているが、その一例が特開平7−272086号公報に開示されている。この自動販売機は、画像再生装置や画像表示ディスプレイなどを付加し、画像情報を用いて操作性を向上させるものである。
【0003】
図9は上記従来例の構成を示すブロック図である。図に示したように、表示画像データを記憶する画像記憶媒体90と、表示画像の基になるビデオ信号を出力するVTRなどの画像再生装置91と、画像を選択または合成する画像混合部92と、画像混合部92を制御する表示制御部93と、画像を表示する画像表示ディスプレイ94と、利用者が操作するタッチパネル95と、所定の自動販売機能を制御するとともに、前記各部を制御する主制御部96とを備え、主制御部96は、自動販売機本来の機能に係わる情報と、それらを有効に扱うための画像情報とを種々の画像情報源から選択合成して画像表示ディスプレイ94に表示する。利用者はその画像を基に自動販売機を操作することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような自動販売機では、多種多様な画像を表示することにより操作支援しているので、視覚障害のない利用者にとっては便利なものではあるが、画像による操作支援では重度の視覚障害者が単独で利用するのが困難である。また、軽度視覚障害者や軽度聴覚障害者であっても、複雑な操作手順を要する自動販売機をその障害に見合った操作支援なしに利用することは困難であると言う問題がある。また、使用者固有の認識機能障害状態に細やかに対応できず、画一的な案内しかできないと言う問題がある。
【0005】
本発明は上記の課題を解決するもので、個々の利用者の認識機能障害状態に細やかに対処して、視覚障害者や聴覚障害者でも単独で容易に利用できるように操作支援する対話型の自動販売機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、利用者個人の認識機能障害に係わる属性を含む個人データを発信できる非接触媒体を用いて購買要求した利用者に対して商品を自動販売する自動販売機であって、前記個人データを受信し、その属性に適合した音声、画像、文字などの案内モードを設定し、前記属性と利用者の操作状態とに適合した個人別の案内情報を生成し、その案内情報を属性に適合した出力特性で利用者に出力して操作支援する自動販売機である。
【0007】
これにより、認識機能障害をもつ利用者でも単独で容易に自動販売機を操作することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる非接触媒体は、利用者が自動販売機に非接触で情報を伝達できる媒体を意味し、電波、超音波、赤外線などの非接触な通信手段を用いる情報伝達媒体であって、個人別の情報を伝達する点が通称リモコンの類と異なる。本非接触媒体の構成は本願主旨ではないが、個人の認識機能障害に係わる属性を含む個人データをあらかじめ記憶させた個人データ記憶手段と、利用者が操作する電源スイッチなどの操作手段と、前記個人データおよび要求データを赤外線などで発信できるデータ送受信手段と、それらを制御するマイクロコンピュータなどの主制御手段とで構成することができる。なお、上記個人データは上記属性以外の情報、たとえば氏名などを併せ備えてもよい。
【0009】
本発明の自動販売機において、通信手段は上記非接触媒体と同じ通信手段を用いたデータ送受信手段とし、一般の通称リモコンでは赤外線通信手段が普及しているが、屋外使用が多いことから電波による通信手段が有利である。ただし、これに限定されるものではない。認識機能障害に係わる属性は、視覚障害、聴覚障害、その重度または軽度、前記障害の重複有無などを意味し、これらのデータを非接触媒体から受信するものとする。個人データ判定記憶手段は、受信した上記個人データを一時記憶するとともに、その個人データに基づく属性により案内媒体を音声、画像、文字のいずれか、またはその組合せに設定する。なお、案内媒体の組合せは障害の重複に対応させることができる。記憶した個人データは他の処理にも活用する。操作データ認識記憶手段は、受信した要求データおよび利用者が操作入力する押しボタンなどの操作手段の入力状態を操作状態とし、その操作データを記憶し、利用者の要求および操作ミスなどの判断に供する。
【0010】
案内データ生成手段は、利用者の操作を支援するための案内を属性に見合って生成する手段を意味し、属性と操作状態とに対応して想定した多様な案内を案内データとしてあらかじめ記憶させたデータ記憶手段と、それらの案内データのうち、属性と操作状態とに適合するものを前記データ記憶手段から選択抽出するデータ選択処理手段とを、音声、画像、および文字のそれぞれについて備えることで実現する。前記データ記憶手段は案内信号のデジタルデータ記憶であってもよいし、また案内信号のアナログ記録と選択抽出用の番地データ記憶との組合せなどであってもよい。
【0011】
データ加工手段は、生成した案内データを案内信号に変換するとともに、その内容が利用者にとって認識し易いものとなるように補正加工もできる手段を意味し、媒体特性、すなわち、音声であれば音量、周波数帯域、および音質特性などについて補正し、画像であれば輝度、色調などについて補正し、文字であればサイズ、フォント、文字色などについて補正できるデータ加工処理手段とする。なお、属性に適合した特定の媒体特性を判定できる場合以外は、標準的な特性を想定して設定すればよい。また、この補正はデジタル処理とは限らず、D/A変換後のアナログ処理であってもよい。出力手段は音声信号、画像信号、文字信号を増幅し、スピーカ、ディスプレイなどにより認識可能に提示する出力手段である。上記各手段を音声、画像、文字のそれぞれに設ける。
【0012】
以下、実施例について説明する。
【0013】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の自動販売機の実施例1について図面を参照しながら説明する。本実施例は請求項1および請求項2に係わる。なお、以下の説明では音声による案内についてのみ説明するが、本実施例の自動販売機が他の画像案内、文字案内などの機能を併せ備えてもよいことは言うまでもない。
【0014】
図1は本実施例の構成を示すブロック図である。図において、非接触媒体1は、利用者個人の認識機能障害に係わる属性を含む個人データを記憶した個人データ記憶手段2と、電源スイッチや自動販売機に対する要求設定ボタンなどの操作手段3と、自動販売機とデータを送受信する送受信手段4と、上記各手段を制御する主制御手段5で構成されているとする。
【0015】
また、本実施例の自動販売機は、非接触媒体1とデータを送受信するデータ送受信手段6と、非接触媒体1の操作手段3および自動販売機の操作手段9の操作状態を認識し、操作データを記憶する操作データ認識記憶手段7と、データ送受信手段6を介して獲得した個人データを記憶するとともに、その個人データに基づいて利用者の属性を判定する個人データ判定記憶手段8と、利用者の操作を支援する多様な音声案内データを記憶する音声データ記憶手段10と、個人データ判定記憶手段8で判定した利用者の属性と操作データ認識記憶手段7で認識した利用者の操作状態とに適合した音声案内データを音声データ記憶手段10から選択する音声データ選択処理手段11と、音声データ選択処理手段11で選択した音声案内データに対して、D/A変換や特性補正などを行う音声データ加工処理手段12と、音声データ加工処理手段12から出力された音声信号を増幅し、音声を出力する音声出力手段13と、上記各手段を制御する主制御手段14とを備えている。なお、本実施例では、音声データ加工処理手段12は音量や音質を標準的な値に設定するにとどまり、格別の特性補正はしないものとする。
【0016】
上記構成においてその動作を説明する。図2は本実施例の動作を示すフローチャートである。ステップ1で、利用者が自動販売機に非接触媒体1を接近させると、個人データ記憶手段2に記憶されている個人データが送受信手段4から送信され、自動販売機はデータ送受信手段6で前記個人データを受信する。つぎに、ステップ2において、個人データ判定記憶手段8はその個人データを記憶するとともに、個人データにより利用者の属性を判定する。主制御手段14はその属性により利用者が重度の視覚障害者であるか否かをチェックし、利用者が重度の視覚障害者でない場合は案内モードを他の案内モード、たとえば映像案内モードに設定するが、重度の視覚障害者である場合はステップ3に移行して、案内モードを音声案内モードに設定する。
【0017】
ステップ4→ステップ5→ステップ6→ステップ4のループでは、ステップ6において操作データ認識記憶手段7により利用者の操作状態を認識および記憶し、操作状態が操作終了でない限り、その操作状態と利用者の属性とに適合した音声案内を続ける。すなわち、ステップ5では、前記操作データと前記属性とに基づいて操作支援に適合した音声案内データを音声データ記憶手段10から音声データ選択処理手段11により選択し、音声データ加工処理手段12によりD/A変換と音量、音質設定とを行って音声案内信号とし、その音声案内信号により音声出力手段13から音声案内を出力する。また、ステップ6で利用者の操作が終了するとステップ7に移行して音声案内モードを解除して案内を終了する。
【0018】
以上の動作により、利用者が重度の視覚障害者であっても音声案内により単独で容易に自動販売機を利用することができる。
【0019】
(実施例2)
以下、本発明の自動販売機の実施例2について図面を参照しながら説明する。本実施例は請求項1および請求項3に係わる。なお、以下の説明では音声による案内についてのみ説明するが、本実施例の自動販売機が他の画像案内、文字案内などの機能を併せ備えてもよいことは言うまでもない。
【0020】
図3は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、実施例1と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。
【0021】
本実施例が実施例1と異なる点は、音声データ加工処理手段12において利用者の属性に適合した案内媒体特性補正、ここでは音声特性補正を行うようにしたことにある。その目的で、個人聴覚特性データ判定記憶手段15と音声出力制御手段16とを備え、個人聴覚特性データ判定記憶手段15により利用者の属性に適合した聴き易い周波数帯域を判定するとともに、その個人聴覚特性データを記憶し、音声出力制御手段16により、前記個人聴覚特性データに基づいて音声データ加工処理手段12を制御して、音声データ選択処理手段11で選択した音声案内データを、利用者が聴き取り易い周波数帯域の音声信号に補正するようにしたことにある。
【0022】
上記構成においてその動作を説明する。図4は本実施例の動作を示すフローチャートである。ステップ1で、利用者が自動販売機に非接触媒体1を接近させると、個人データ記憶手段2に記憶されている個人データが送受信手段4から送信され、自動販売機はデータ送受信手段6で前記個人データを受信する。つぎに、ステップ2において、個人データ判定記憶手段8はその個人データを記憶するとともに、個人データにより利用者の属性を判定する。主制御手段14はその属性により利用者が軽度の聴覚障害者であるか否かをチェックし、利用者が軽度の聴覚障害者でない場合は案内モードを他の案内モード、たとえば映像案内モードに設定するが、軽度の聴覚障害者である場合はステップ3に移行して、案内モードを音声出力最適化モードに設定する。このモードは音声モードであって、かつ音声特性を前述のように補正するモードであることを意味する。つぎに、ステップ4において、個人聴覚特性データ判定記憶手段15により利用者の属性に基づいて利用者が聴き取り易い周波数帯域を判定および記憶する。
【0023】
ステップ5→ステップ6→ステップ7→ステップ5のループでは、ステップ7において操作データ認識記憶手段7により利用者の操作状態を認識および記憶し、操作状態が操作終了でない限り、その操作状態と利用者の属性とに適合した音声案内を続ける。すなわち、ステップ7では、前記操作データと前記属性とに基づいて操作支援に適合した音声案内データを音声データ記憶手段10から音声データ選択処理手段11により選択し、音声データ加工処理手段12によりD/A変換を行う他、音声出力制御手段16により個人聴覚特性データ判定記憶手段15に記憶した個人聴覚特性データに基づいて制御することにより、利用者が聴き取り易いように補正した音声案内信号を出力し、その音声案内信号により音声出力手段13から音声案内を出力する。また、ステップ7で利用者の操作が終了するとステップ7に移行して音声出力最適化モードを解除して案内を終了する。
【0024】
以上の動作により、たとえば利用者が軽度の聴覚障害者であっても聴き取り易い音声周波数帯域の音声案内により、単独で容易に自動販売機を利用することができる。
【0025】
(実施例3)
以下、本発明の自動販売機の実施例3について図面を参照しながら説明する。本実施例は請求項1および請求項4に係わる。なお、以下の説明では画像による案内についてのみ説明するが、本実施例の自動販売機が音声案内、文字案内の機能を併せ備えてもよいことは言うまでもない。
【0026】
図5は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、実施例2と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。
【0027】
本実施例が実施例2と異なる点は、音声に変えて画像により案内することにある。したがって、利用者の操作を支援する多様な画像案内データを記憶する画像データ記憶手段17と、個人データ判定記憶手段8で判定した利用者の属性と操作データ認識記憶手段7で認識した利用者の操作状態とに適合した画像案内データを画像データ記憶手段17から選択する画像データ選択処理手段18と、画像データ選択処理手段18で選択した画像案内データに対して、D/A変換や特性補正などを行う画像データ加工処理手段19と、個人視覚特性データ判定記憶手段21と、画像表示制御手段22と、画像データ加工処理手段19から出力された画像信号を増幅し、画像を出力する画像表示手段20とを備え、個人視覚特性データ判定記憶手段21により利用者の属性に適合した認識し易い画像特性を判定するとともに、その個人視覚特性データを記憶し、画像表示制御手段22により、前記個人視覚特性データに基づいて画像データ加工処理手段19を制御して、画像データ選択処理手段18で選択した画像案内データを、利用者が認識し易い配色などの画像信号に補正するようにしたことにある。
【0028】
上記構成においてその動作を説明する。図6は本実施例の動作を示すフローチャートである。ステップ1で、利用者が自動販売機に非接触媒体1を接近させると、個人データ記憶手段2に記憶されている個人データが送受信手段4から送信され、自動販売機はデータ送受信手段6で前記個人データを受信する。つぎに、ステップ2において、個人データ判定記憶手段8はその個人データを記憶するとともに、個人データにより利用者の属性を判定する。主制御手段14はその属性により利用者が軽度の視覚障害者であるか否かをチェックし、利用者が軽度の視覚障害者でない場合は案内モードを他の案内モード、たとえば音声案内モードに設定するが、軽度の視覚障害者である場合はステップ3に移行して、案内モードを画像出力最適化モードに設定する。このモードは画像モードであって、かつ画像特性を前述のように補正するモードであることを意味する。つぎに、ステップ4において、個人視覚特性データ判定記憶手段21により利用者の属性に基づいて利用者が認識し易い画像特性を判定および記憶する。
【0029】
ステップ5→ステップ6→ステップ7→ステップ5のループでは、ステップ7において操作データ認識記憶手段7により利用者の操作状態を認識および記憶し、操作状態が操作終了でない限り、その操作状態と利用者の属性とに適合した画像案内を続ける。すなわち、ステップ7では、前記操作データと前記属性とに基づいて操作支援に適合した画像案内データを画像データ記憶手段17から画像データ選択処理手段18により選択し、画像データ加工処理手段19によりD/A変換を行う他、画像表示制御手段22により個人視覚特性データ判定記憶手段21に記憶した個人視覚特性データに基づいて制御することにより、利用者が認識し易いように補正した画像案内信号を出力し、その画像案内信号により画像表示手段20から画像案内を出力する。また、ステップ7で利用者の操作が終了するとステップ7に移行して画像表示最適化を解除して案内を終了する。
【0030】
以上の動作により、たとえば利用者が軽度の視覚障害者であっても認識し易い画像特性の画像案内により、単独で容易に自動販売機を利用することができる。
【0031】
(実施例4)
以下、本発明の自動販売機の実施例4について図面を参照しながら説明する。本実施例は請求項1および請求項5に係わる。なお、以下の説明では文字による案内についてのみ説明するが、本実施例の自動販売機が音声案内、画像案内の機能を併せ備えてもよいことは言うまでもない。
【0032】
図4は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、実施例1と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。
【0033】
本実施例が実施例1と異なる点は、音声に代えて文字により案内するようにしたことにある。したがって、利用者の操作を支援する各種文字案内データを記憶する文字データ記憶手段23と、個人データ判定記憶手段8により判定した利用者の属性と、操作データ認識記憶手段7により認識した操作状態とに基づいて、文字データ記憶手段23から操作支援に適合した文字案内データを選択する文字データ選択処理手段24と、文字データ選択処理手段24により選択した文字案内データに対して、文字サイズ、フォント、色の指定などを行う文字データ加工処理手段25と、文字データ加工処理手段25から出力された文字案内データを表示する文字表示手段26とを備え、軽度の聴覚障害者に対応できるようにしている。なお、本実施例における前記文字データ加工処理手段25の上記加工は標準的なものとして、実施例3に示した個人視覚特性データ判定記憶手段21および画像表示制御手段22などを備えず、それらによる文字特性補正ではないものとするが、特別な文字特性補正、たとえば色盲補正などを施してもよいことは言うまでもない。
【0034】
上記構成においてその動作を説明する。図8は本実施例の動作を示すフローチャートである。ステップ1で、利用者が自動販売機に非接触媒体1を接近させると、個人データ記憶手段2に記憶されている個人データが送受信手段4から送信され、自動販売機はデータ送受信手段6で前記個人データを受信する。つぎに、ステップ2において、個人データ判定記憶手段8はその個人データを記憶するとともに、個人データにより利用者の属性を判定する。主制御手段14はその属性により利用者が重度の聴覚障害者であるか否かをチェックし、利用者が重度の聴覚障害者でない場合は案内モードを他の案内モード、たとえば映像案内モードなど設定するが、重度の聴覚障害者である場合はステップ3に移行して、案内モードを文字案内モードに設定する。
【0035】
ステップ4→ステップ5→ステップ6→ステップ4のループでは、ステップ6において操作データ認識記憶手段7により利用者の操作状態を認識および記憶し、操作状態が操作終了でない限り、その操作状態と利用者の属性とに適合した文字案内を続ける。すなわち、ステップ5では、前記操作データと前記属性とに基づいて操作支援に適合した文字案内データを文字データ記憶手段23から文字データ選択処理手段24により選択し、文字データ加工処理手段25によりD/A変換や文字サイズ、色などの指定とを行って文字案内信号とし、その文字案内信号により文字表示手段26から文字案内を出力する。また、ステップ6で利用者の操作が終了するとステップ7に移行して文字案内モードを解除して案内を終了する。
【0036】
以上の動作により、利用者が重度の聴覚障害者であっても文字案内により単独で容易に自動販売機を利用することができる。
【0037】
なお、以上の各実施例では単一の認識機能障害の場合について説明したが、視覚障害と聴覚障害とが重複する場合など、障害の重複に対応して画像と文字とを組合せた案内モードに設定できることは言うまでもない。また、認識機能障害のない健康者に対する通常の操作支援機能を併せ備えてもよいことは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、個々の利用者の認識機能障害に適合した案内モードで、その認識機能障害と操作状態とに適合した案内を、その認識機能障害に適合した認識し易い特性で提示するので、認識機能障害の種類、軽重の程度を問わず、利用者が単独で容易に自動販売機を操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の実施例1の構成を示すブロック図
【図2】同実施例の動作を示すフローチャート
【図3】本発明の自動販売機の実施例2の構成を示すブロック図
【図4】同実施例の動作を示すフローチャート
【図5】本発明の自動販売機の実施例3の構成を示すブロック図
【図6】同実施例の動作を示すフローチャート
【図7】本発明の自動販売機の実施例4の構成を示すブロック図
【図8】同実施例の動作を示すフローチャート
【図9】従来の自動販売機の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 非接触媒体
6 データ送受信手段(通信手段)
7 操作データ認識記憶手段
8 個人データ判定記憶手段
9 操作手段
10 音声データ記憶手段(案内データ生成手段)
11 音声データ選択処理手段(案内データ生成手段)
12 音声データ加工処理手段(データ加工手段)
13 音声出力手段(出力手段)
14 主制御手段
15 個人聴覚特性データ判定記憶手段
16 音声出力制御手段
17 画像データ記憶手段(案内データ生成手段)
18 画像データ選択処理手段(案内データ生成手段)
19 画像データ加工処理手段(データ加工手段)
20 画像表示手段(出力手段)
21 個人視覚特性データ判定記憶手段
22 画像表示制御手段
23 文字データ記憶手段(案内データ生成手段)
24 文字データ選択処理手段(案内データ生成手段)
25 文字データ加工処理手段(データ加工手段)
26 文字表示手段(出力手段)

Claims (5)

  1. 利用者自身の認識機能障害に係わる属性を含む個人データと利用者の要求データとを発信できる非接触媒体を用いて購買要求した利用者に商品を販売する自動販売機であって、前記非接触媒体と通信する通信手段と、利用者が操作入力する操作手段と、受信した個人データを記憶するとともに利用者の属性を判定する個人データ判定記憶手段と、受信した要求データおよび前記操作手段により利用者の操作状態を認識および記憶する操作データ認識記憶手段と、利用者の操作を支援する案内を生成して案内データを出力する案内データ生成手段と、前記案内データを加工して案内信号を出力するデータ加工処理手段と、前記案内信号を前記利用者が認識できる案内に変換して出力する出力手段と、全体の動作を制御する主制御手段とを備え、前記主制御手段は、案内媒体を前記属性に適合するように音声、画像、文字のいずれか、またはその組合せで設定するとともに、前記案内データ生成手段により前記属性と前記操作状態とに適合した案内データを前記設定した案内媒体について個人別に生成し、また、前記属性に適合した案内媒体特性を判定した場合には、前記データ加工処理手段が補正により前記案内媒体特性を満足する案内信号を出力するように制御する自動販売機。
  2. 利用者の操作を支援する音声案内データを記憶している音声データ記憶手段と、前記記憶された音声案内データのうち属性と操作状態とに適合した音声案内データを選択する音声データ選択処理手段とにより音声案内データを生成する案内データ生成手段と、前記選択された音声案内データを音声データ加工処理手段により加工して音声案内信号を出力するデータ加工処理手段と、前記音声案内信号を音声出力手段により音声案内に変換して出力する出力手段とを備え、主制御手段は、属性に対応して音声案内モードを設定したとき、属性と操作状態とに適合した音声案内を出力するように制御する請求項1記載の自動販売機。
  3. 属性に基づいて利用者が聴き取り易い周波数帯域を音声特性として判定し、その特性を記憶する個人聴覚特性データ判定記憶手段と、音声データ加工処理手段の加工処理を前記音声特性に基づいて制御する音声出力制御手段とを備え、主制御手段は、属性に対応して音声案内モードに設定したとき、属性と操作状態とに適合した音声案内を、最適化モードとして利用者の聞き取り易い音声特性に補正して出力するようにした請求項2記載の自動販売機。
  4. 利用者の操作を支援する画像案内データを記憶している画像データ記憶手段と、前記記憶された画像案内データのうち、属性と操作状態とに適合した画像案内データを選択する画像データ選択処理手段とにより、画像案内データを生成する案内データ生成手段と、属性に基づいて利用者が認識し易い色、配色、形状、大きさなどの画像特性を判定し、その特性を記憶する個人視覚特性データ判定記憶手段と、前記選択された画像案内データを画像データ加工処理手段により加工して画像案内信号を出力するデータ加工処理手段と、前記画像データ加工処理手段の加工処理を前記画像特性に基づいて制御する画像表示制御手段とを備え、主制御手段は、属性に対応して画像案内モードに設定したとき、属性と操作状態とに適合した画像案内を、最適化モードとして利用者の認識し易い画像特性に補正して出力するようにした請求項1記載の自動販売機。
  5. 利用者の操作を支援する文字案内データを記憶している文字データ記憶手段と、前記記憶された文字案内データのうち、属性と操作状態とに適合した文字案内データを選択する文字データ選択処理手段とにより、文字案内データを生成する案内データ生成手段と、属性に基づいて利用者が認識し易い大きさ、フォント、配色などの文字特性を判定し、その特性を記憶する個人視覚特性データ判定記憶手段と、前記選択された文字案内データを文字データ加工処理手段により加工して文字案内信号を出力するデータ加工処理手段と、前記文字データ加工処理手段の加工処理を前記文字特性に基づいて制御する文字出力制御手段とを備え、主制御手段は、属性に対応して文字案内モードに設定したとき、属性と操作状態とに適合した文字案内を、最適化モードとして利用者の認識し易い文字特性に補正して出力するようにした請求項1記載の自動販売機。
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