JP3773750B2 - 電磁調理器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁調理器に関し、特に、装置の内部に外気を取込んで、該装置内部で循環させた後、装置内から装置外に空気を排出する、電磁調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁調理器は、直接炎を出さず、誘導加熱により食品を加熱できる、クリーンな加熱調理器として、注目されている。
【0003】
なお、誘導加熱に用いる加熱コイルへの通電等のため、電磁調理器の本体の内部には、電気回路が備えられる。そして、従来から、電磁調理器は、該電気回路を冷却するため、本体の内部に外気を取込み、該空気を本体内部で循環させた後、本体内から本体外に空気を排出するように、構成されていた。
【0004】
図20に、従来の電磁調理器の一例の斜視図を示す。
電磁調理器100は、本体101の上面に、上面板103が載置されている。上面板103上であって、本体101の上面の中央部分には、食品を載置させるための天板102が、配設されている。本体101の内部であって、天板102の下には、加熱コイルが配設されている。該加熱コイルに通電されることにより、天板102上に載置された鍋等が加熱される。本体101の前面には、コントロールパネル106が設けられている。コントロールパネル106には、電磁調理器100を操作するための、種々のスイッチが設けられている。
【0005】
本体101の内部には、加熱コイルや、該加熱コイルへの通電回路を含めた電気回路を実装された回路基板が収納されている。このことから、本体101の内部には、冷却ファンが搭載され、本体101の外部と、矢印x,y,zで示すような、空気のやり取りが行なわれていた。以下に、この空気のやり取りについて、説明する。
【0006】
電磁調理器100では、本体101の前面に吸気孔105が形成され、上面板103の後部に排気孔104が形成されている。そして、矢印xで示すように、吸気孔105を介して、本体101の外部から内部に空気が導入される。また、導入された空気は、本体101内を前方から後方に循環された後、矢印y,zで示すように、上面板103上において、排気孔104を介して、上方または後方に向けて排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電磁調理器100では、本体101内部からの排気が、鍋等の調理対象が配置される上面板103上で行なわれるため、ユーザに不快感を与えるという問題があった。
【0008】
なお、排気孔104を、本体101の左右側面や後面に設ければ、上記の問題を解決できると考えられる。
【0009】
しかし、電磁調理器100は、本体101の左右側面や後面を、壁や、別の電磁調理器と密着させて設置される場合が多い。したがって、本体101の左右側面や後面に排気孔104を設けても、多くの場合、電磁調理器100において十分に吸排気が行なわれないと考えられる。つまり、本体101の左右側面や後面に排気孔104を設けることは、上記の問題の解決策とは言い難い。
【0010】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ユーザに不快感を与えず、かつ、十分に吸排気を行なえる電磁調理器を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に従った電磁調理器は、加熱コイルと、前記加熱コイルに通電するための通電回路とを含む電磁調理器であって、前記電磁調理器の外郭を構成する本体を含み、前記本体は、当該本体の上面に被加熱物を載置できるように構成され、前記通電回路を収納する回路収納部を備え、当該本体の前面に、前記回路収納部の内部に導通する第一の開口部を形成され、かつ、前記第一の開口部の下部に前記回路収納部の内部に導通する第二の開口部を形成され、前記第一の開口部と前記第二の開口部を分離する分離部材を備え、前記第一の開口部と前記第二の開口部とによって、風路を形成されており、さらに、前記第一の開口部または第二の開口部から空気が導かれる、前記回路収納部に形成された吸気孔と、前記回路収納部に対して着脱可能に設けられ、当該回路収納部の吸気孔を覆うフィルタと、前記フィルタに取付けられた把手と、前記フィルタを、前記回路収納部に装着された状態で支持する支持部材とを含み、前記支持部材が、前記第一の開口部または前記第二の開口部の近傍に、前記把手と係合する係合部を備える構成であり、前記把手が前記支持部材の係合部に係合されることにより、前記フィルタが前記回路収納部に装着された状態となる、ことを特徴とする。
【0012】
本発明によると、電磁調理器において、本体の前面より吸気され、かつ、本体の前面から排気される。
【0013】
したがって、電磁調理器において、被加熱物の配置される面に排気することがないため不快感を与えることなく、かつ、側面や後面ではなく前面を介して吸排気するため十分に吸排気を行なえる。
【0018】
また、フィルタの装着された状態を、係合部における係合状態を確認することにより、間接的に、かつ、より容易に、確認できる。
【0019】
また、本発明に従った電磁調理器は、加熱コイルと、前記加熱コイルに通電するための通電回路とを含む電磁調理器であって、前記電磁調理器の外郭を構成する本体を含み、前記本体は、当該本体の上面に被加熱物を載置できるように構成され、前記通電回路を収納する回路収納部を備え、当該本体の前面に、前記回路収納部の内部に導通する第一の開口部を形成され、かつ、前記第一の開口部の下部に前記回路収納部の内部に導通する第二の開口部を形成され、前記第一の開口部と前記第二の開口部を分離する分離部材を備え、前記第一の開口部と前記第二の開口部とによって、風路を形成されており、さらに、前記回路収納部における後方側の底面に形成された吸気孔と、前記吸気孔を、前記底面の第一の面側から着脱可能に覆うフィルタと、前記フィルタを、前記底面の第一の面に沿って、当該回路収納部の前方側から、前記吸気孔を覆う装着位置に移動させるためのレールと、前記通電回路が実装される回路基板と、前記回路基板を、前記底面の第一の面とは異なる前記底面の第二の面側に固定するための固定部材とを含み、前記固定部材、前記底面の第一の面において、前記レールに従って前記フィルタが移動する領域の外に突出するように、配置される、ことを特徴とする。
【0020】
これにより、フィルタを、レールに従って装着位置へと移動させる際、スムーズに移動させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態である電磁調理器について、図面を参照しつつ説明する。図1〜図6は、電磁調理器を示す図である。詳しくは、図1は斜視図であり、図2は正面図であり、図3は平面図であり、図4は右側面図であり、図5は背面図であり、図6は底面図である。
【0028】
まず、図1〜図6を参照して、電磁調理器1は、その外郭を本体10から構成されている。本体10は、主に、回路収納部2と、回路収納部2の上面に配置される天板3と、回路収納部2の左右両下端に位置する風送り板4により構成される。天板3の上面には、被加熱物が載置される。天板3の上面には、被加熱物が載置されるのに好ましい場所に、その旨を示すための印刷が施されている。
【0029】
風送り板4は、それぞれほぼ垂直に延びる板体であり、該風送り板4の下端は、ぞれぞれ、本体10の内側に向けて、ほぼ水平方向に折り曲げられている。そして、それぞれの風送り板40の、該ほぼ水平方向に折り曲げられた部分には、前後に1つずつ、たとえばゴムからなる、脚40が取付けられている。
【0030】
回路収納部2の前面20は、上段部20aと下段部20bとから構成される。上段部20aは、下段部20bよりも前面に突出すように構成されている。上段部20aには、複数の排気孔26が形成されている。排気孔26は、回路収納部2の内部に導入された空気を、回路収納部2の外部に排出するための孔である。
【0031】
下段部20bには、コントロールパネル21が取付けられている。コントロールパネル20bには、右から、加熱コイル(後述する加熱コイル30)の加熱動作の入/切を切替える加熱スイッチ22と、電磁調理器2における加熱出力を調整するための火力調整つまみ23と、加熱が行なわれていることを示すための加熱ランプ24と、電源が投入されている状態にあることを示す電源ランプ25が設けられている。
【0032】
図7は、前面20を一部破断させた、電磁調理器2の正面図である。図8は、回路収納部2の側面を一部破断させた、電磁調理器2の側面図である。
【0033】
図7および図8をさらに参照して、天板3の外周は、天板枠3aで囲まれている。回路収納部2の内部であって、天板3の真下には、加熱コイル30が配置されている。加熱コイル30は、コイル載置板31上に載置されている。
【0034】
回路収納部2の底面28には、ネジ44により、該底面28と隙間を有するように、基板取付け板43が取付けられている。基板取付け板43には、ネジ42により、回路基板41が取付けられている。回路基板41は、加熱スイッチ22,火力調整つまみ23の操作等に基づいて加熱コイル30に通電するための電気回路、および、加熱ランプ24,電源ランプ25の点灯/消灯を制御する電気回路を含む電気回路を構成する部品が実装されている基板である。なお、基板取付け板43には、支柱によって、コイル載置板31も固定されている。
【0035】
回路収納部2の底面28の後方部分には、フィルタ50が配置されている。ここで、図9に、フィルタ50を省略した状態での、電磁調理器2の底面図を示す。特に図9を参照して、回路収納部2の底面28の後方部分には、複数の吸気孔29が形成されている。そして、図1〜図8、特に、図6を併せて参照すると、フィルタ50は、吸気孔29を覆うように、取付けられている。
【0036】
なお、フィルタ50は、長方形の板状の網により構成されている。そして、フィルタ50には、該フィルタ50の長手方向に垂直に延びる、棒状の把手50aが取付けられている。把手50aの一端は、フィルタ50に固定されている。把手50aの他端は、図2等から理解されるように、把手50aの他の部分に対して垂直に折り曲げられ、突出し部50bとされている。つまり、把手50aの大部分は、水平方向に延びているのに対して、把手50aの他端(突出し部50b,電磁調理器2の前部に位置する部分)は、垂直方向に延びている。
【0037】
底面28の前方部分には、回路収納部2の幅方向に延びる板体である、把手保持板52が取付けられている。把手保持板52と底面28の間には、隙間が設けられている。また、把手保持板52には、前方から奥行き方向の中心付近まで延びる通り孔52aと、該通り孔52aに連結し、把手保持板52の左方に入り込むように形成された嵌込み孔52bが形成されている。さらに、底面28の風送り板より内側の部分の左右両端には、把手保持板52の後端と底面28の後端付近とを結ぶように、レール51が取付けられている。レール51と底面28との間には、フィルタ50の左右両端を嵌込むことのできる程度の隙間が存在する。
【0038】
回路収納部2にフィルタ50が取付けられる場合、まず、フィルタ50は、把手保持板52と回路収納部2の底面28との間を、通される。そして、フィルタ50の左右両端をレール51と底面28との間に嵌込みながら、把手50aを後方に向けて押圧することにより、フィルタ50を、レール51に従って、後方に移動させる。底面28の後端には、フィルタ50を底面28の後端で保持するためのストッパ53が取付けられている。そして、フィルタ50は、その後端がストッパ53に当接する状態となるまで、レール51に従って後方に、底面28に沿うように、移動される。フィルタ50の後端(フィルタ50が前方から後方に移動されるときは、移動の先端)がストッパ53に当接する直前で、把手50aの突出し部50bは、通り孔52aに従って把手保持板52の中央付近に導かれた後、嵌込み孔52bに嵌込まれる。これにより、把手50aは、突出し部50bが嵌込み孔52bに嵌込まれた状態で、固定される。
【0039】
なお、突出し部50bが嵌込み孔52bに嵌込まれた状態は、フィルタ50の後端がストッパ53に当接して吸気孔29の全体を覆っている状態(特に図6参照)に相当する。また、図2や図7から理解されるように、突出し部50bが嵌込み孔52bに嵌込まれた状態は、電磁調理器1の前方から、容易に視認できる。つまり、電磁調理器1では、吸気孔29が電磁調理器1の後部に形成されていても、フィルタ50が吸気孔29の全体を覆っている状態を、間接的にではあるが、該電磁調理器1の前方から容易に視認できる。これは、フィルタ50よりも前方であって第二の開口部近傍に、把手50aの突出し部50bと把手保持板52の係合部位である嵌込み孔52bが配置されているためである。なお、第二の開口部とは、上述したように、本体10の前面であって、回路収納部2の下端と風送り板4により囲まれた部分を言う。
【0040】
図10に、電磁調理器1の、天板3,天板枠3a,加熱コイル30,コイル載置板31,ファン45,ダクト47のそれぞれを一部破断させた状態での平面図を示す。以下に、図10をさらに参照して、電磁調理器1の構成を、より詳細に説明する。
【0041】
前述のように、回路収納部2の底面28の後部には、複数の吸気孔29が形成されている。そして、底面28の下側には、フィルタ50が、吸気孔29を覆うように、取付けられている。
【0042】
回路収納部2の内部であって、吸気孔29の真上には、ファン45,46が取付けられている。ファン45,46が駆動することにより、吸気孔29を介して、回路収納部2の外部から内部に、空気が導入される。ファン45,46が駆動することによって導入された空気は、回路基板41の上面等を通って、前方に移動し、排気孔26を介して、回路収納部2の外部に排出される。
【0043】
ここで、図11に、回路収納部2内の部材を省略した状態での、図3のXI−XI線に沿う矢視断面図を示す。ここで、図11をさらに参照して、電磁調理器1における空気の流れを、より詳細に説明する。
【0044】
ファン45,46が駆動すると、本体10の前面から、回路収納部2の底面28と風送り板4とによって囲まれた部分を通るように、回路収納部2の吸気孔29に空気が送り込まれる(特に、図11の矢印A,B参照)。電磁調理器1では、回路収納部2の底面28と風送り板4とによって、本体10の前面から吸気孔29への空気の流れを円滑にするダクトの役割がなされている。つまり、電磁調理器1では、風送り板4により、本体の第一の開口部または第二の開口部から回路収納部の吸気孔に空気を導く導風部材が構成されている。なお、第一の開口部は、排気孔26により構成され、第二の開口部は、本体10の前面であって、回路収納部2の下端と風送り板4により囲まれた部分により構成される。さらに、下段部20bにより、第一の開口部と第二の開口部とを分離する分離部材が構成される。
【0045】
また、電磁調理器1において、吸気孔29を介して回路収納部2内に導かれた空気は、回路基板41の上面等に沿うように、電磁調理器1の前方に進み(特に、図11の矢印C,D参照)、回路収納部2の前面20の排気孔26を介して、回路収納部2の外部に排出される(特に、図11の矢印E参照)。つまり、回路収納部2内では、後方から空気が導入され、前方に向けて一方向に該空気が導かれた後、前面20から該空気が排出される、というように、空気の流れがシンプルなものとされている。これにより、回路収納部2内の回路基板41等の冷却効率を高いものとすることができる。
【0046】
つまり、電磁調理器1では、回路収納部2において空気を循環させる際、本体10の前面から吸気され、本体10の前面に排気される。これにより、電磁調理器1では、被加熱物の載置される面(本体10の上面)、および、電磁調理器1の使用時に他の電磁調理器や壁と当接される左右両側面や背面では、吸排気を行なう必要がない。したがって、ユーザに不快感を与えることなく、かつ、より確実に、吸排気を行なうことができる。
【0047】
また、電磁調理器1では、底面28の下面の、フィルタ50がその取付けの際にスライドされる領域(具体的には、把手保持板52に対向する領域およびレール51の間にある領域:以下、「スライド領域」と略す)には、ネジ等の部材が突出しないように構成されている。これは、回路基板41が基板取付板43にネジ止され、該基板取付板43が底面28にネジ止されているからである。つまり、回路基板41を、底面28にネジ止して該底面28に直接固定するのではなく、基板取付板43を介して間接的に底面28に固定しているためである。
【0048】
このことを、より詳細に説明する。回路基板41を底面28に直接固定した場合には、底面28のスライド領域にネジ止する必要が生じる。この一方で、回路基板41を、基板取付板43の任意の場所にネジ止し、該基板取付板43を底面28のスライド領域以外の場所でネジ止する。これにより、電磁調理器1において、回路基板41を回路収納部2内で確実に固定しつつ、底面28のスライド領域でフィルタ50をスムーズに移動させることができる。
【0049】
なお、電磁調理器1では、排気孔26を介して回路収納部2の内部に水が侵入することにより、回路基板41等の部品に水が付着するおそれがある。そして、電磁調理器1では、当該部品への水の付着を防ぐために、対向部材80および受け板90(図12等参照)を備えている。以下に、対向部材80および受け板90について、特に図12〜図15を参照して、説明する。図12は、天板3および天板枠3aを一部破断させた、電磁調理器1の平面図である。図13は、回路収納部2の側面を一部破断させた、電磁調理器1の側面図である。
【0050】
まず、図12および図13を参照して、回路収納部2の内部であって、前面20には、対向部材80および受け板90が取付けられている。ここで、図14に、回路収納部2の内側から見た、前面20,対向部材80および受け板90の斜視図を示す。
【0051】
さらに、図14を参照して、対向部材80は、前面20に取付けられている取付部85と、前面20に対して略垂直方向に後方に向けて延びる延長部81と、排気孔26に水平方向について対向する対向部83,84を備えている。ここで、「水平方向について対向する」とは、排気孔26を介して回路収納部2の内部を水平方向に覗いた場合に、対向部83,84により、その視野を遮られることを言い、また、排気孔26と同じ高さに位置することを言う。なお、対向部83,84は、それぞれ、略垂直方向に延びているが、若干、下方に行くほど前方に寄るように構成されている。また、対向部83と対向部84は一体的に構成されているが、対向部84の下端は、対向部83の下端よりも下方に位置している。
【0052】
前面20には、加熱スイッチ22の動作を検出する部品22a、火力調整つまみ23の動作を検出する部品23a、および、加熱ランプ24,電源ランプ25の動作を制御する部品24aが取付けられている。
【0053】
受け板90は、対向部83の下端と部品22a〜24aの間に配置された垂直に延びる板体である受け部91と、該受部91の後端に該受け部91に対して垂直上向きに取付けられた切り立ち部92とを備えている。
【0054】
電磁調理器1では、排気孔26から回路収納部2に水が侵入した場合、該水は、対向部83,84の排気孔26に対向する面に当たり、そのまま対向部83,84を伝って下方に移動する。対向部83を伝って下方に移動した水は、受け部91上に移動し、受け部91の左端または右端から、底面28に移動する。対向部84を伝って下方に移動した水は、対向部84の下端から、底面28に移動する。底面28に移動した水は、底面28と回路収納部2の側面の接合部に隙間等を介して、回路収納部2外に排出される。なお、底面28に、水を排出するための孔を形成すれば、より効率良く、水を排出できると考えられる。
【0055】
電磁調理器1では、受け板90が存在することにより、部品22a〜24aに水が付着することを回避できる。また、対向部83,84が存在することにより、回路基板41等に、水が付着することを回避できる。
【0056】
なお、回路収納部2の前面20に、対向部材80および受け板90が取付けられても、回路収納部2では、排気孔26を介して、十分に排気できる。図15に、図14の斜視図に排気孔26付近の空気の流れを表す矢印を加えた図を示す。
【0057】
排気孔26付近では、主に矢印P,Q,Rで示す3つの空気の流れがある。矢印Pは、対向部83の後方から、受け板90の受け部91と対向部83の下端との間、対向部83の前方を順に通って、排気孔26に進む空気の流れである。矢印Qは、対向部83,84の後方から、対向部83,84の上方を通って、左右の延長部81の間に流れ込み、そこから排気孔26に進む空気の流れである。矢印Rは、対向部84の後方から、対向部84の下端と回路収納部2の底面28との間、対向部84の前方を順に通って、排気孔26に進む空気の流れである。
【0058】
本実施の形態では、部品22a〜24aにより、通電回路を構成する特定の部品が構成され、回路基板41上に実装されている電気部品により、通電回路を構成する所定の部品が構成されている。また、対向部材80により、回路収納部の前面に形成された前面孔と通電回路を構成する所定の部品との間に配置され、水平方向について前面孔と所定の間隔を有しつつ対向して下方に延在する第一の部材が構成されている。そして、受け板90により、第一の部材の少なくとも一部において第一の部材の下端よりも下方で、かつ、特定の部品の上方で特定の部品を覆うように第一の部材と交わる方向に延在するように配置された第二の部材が構成されている。
【0059】
また、以上説明した本実施の形態では、電磁調理器1において、本体10の前面から底面28の吸気孔29に、より効率良く、空気を送るため、回路収納部2の下方に、風送り板4を取付けていた。ただし、回路収納部2の下方に、空気を送れる隙間があれば良く、必ずしも、ダクトを構成するような風送り板4を取付ける必要はない。
【0060】
図16,図17は、電磁調理器1の変形例の正面図,側面図である。そして、図16,図17に示すように、回路収納部2の底面には、上脚部6と、該上脚部6の底に接続された脚40とが、前後2つずつ、合計4つ、取付けられている。このように、風送り板4の代わりに上脚部6を取付けても、吸気孔29から回路収納部2内に空気を取込むことはできる。
【0061】
なお、電磁調理器1では、加熱スイッチ22として、ON/OFF式のスイッチが用いられている。また、加熱スイッチ22は、電磁調理器1の動作を全体的に制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)に接続されており、加熱スイッチ22に対して操作がなされると、その旨が、該マイコンによって検出される。
【0062】
図18に、電磁調理器1の動作を制御するための回路の中の、加熱スイッチ22に対する操作に関連のある部分を示す。また、図19は、図18に示すマイコン93の各ポートにおける信号の入出力のタイミングを示す図である。
【0063】
図18および図19を参照して、電磁調理器1の動作を全体的に制御するマイコン93には、出力ポートPO1と、出力ポートPO2と、入力ポートPIN1と、入力ポートPIN2とが含まれる。出力ポートPO1と入力ポートPIN1とは、スイッチ94を介して接続されている。出力ポートPO1と入力ポートPIN2とは、論理回路95を介して接続されている。なお、論理回路95には、発信器96が接続されている。
【0064】
加熱スイッチ22が加熱を行なうように操作されると、スイッチ94は、図18に示す回路を開く。一方、加熱スイッチ22が加熱を停止するように操作されると、スイッチ94は、図18に示す回路を閉じる。
【0065】
発信器96の発信周期毎に、発信器96から論理回路95に信号が出力されることにより、マイコン93の入力ポートPIN2に、発信器96の発信周期毎に、信号が入力される。また、スイッチ94が回路を閉じると、マイコン93の入力ポートPIN1に、信号が入力される。
【0066】
そして、マイコン93は、入力ポートPIN2にのみ信号が入力された場合は、加熱動作を実行し、入力ポートPIN1および入力ポートPIN2に信号が入力された場合には、加熱動作を停止させる。つまり、電磁調理器1では、加熱動作を停止させるための条件が、加熱動作を実行させるための条件よりも優先されている。
【0067】
電磁調理器1がこのように構成されていることにより、加熱スイッチ22としてON/OFF式のスイッチが用いられた場合でも、加熱動作を実行させるための信号が出力され続け、電磁調理器が正常に動作できなくなる、という不具合を回避できる。
【0068】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である電磁調理器の斜視図である。
【図2】 図1に示す電磁調理器の正面図である。
【図3】 図1に示す電磁調理器の平面図である。
【図4】 図1に示す電磁調理器の右側面図である。
【図5】 図1に示す電磁調理器の背面図である。
【図6】 図1に示す電磁調理器の底面図である。
【図7】 図1に示す電磁調理器の、回路収納部の前面を一部破断させた、正面図である。
【図8】 図1に示す電磁調理器の、回路収納部の側面を一部破断させた、側面図である。
【図9】 図1に示す電磁調理器の、フィルタを省略した、底面図である。
【図10】 図1に示す電磁調理器の、種々の要素を一部破断させた、平面図である。
【図11】 図1に示す電磁調理器の、回路収納部内の部材を省略した、図3のXI−XI線に沿う矢視断面図である。
【図12】 図1に示す電磁調理器の、天板および天板枠を一部破断させた、平面図である。
【図13】 図1に示す電磁調理器の、回路収納部の側面を一部破断させた、側面図である。
【図14】 図12に示す電磁調理器の、回路収納部の前面,対向部材および受け板の斜視図である。
【図15】 図14の斜視図に、排気孔付近の空気の流れを表す矢印を加えた図である。
【図16】 図1に示す電磁調理器の、変形例である電磁調理器の正面図である。
【図17】 図1に示す電磁調理器の、変形例である電磁調理器の側面図である。
【図18】 図1に示す電磁調理器の動作を制御するための回路の中の、加熱スイッチに対する操作に関連のある部分を示す図である。
【図19】 図18に示す各ポートにおける信号の入出力のタイミングを示す図である。
【図20】 従来の電磁調理器の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1 電磁調理器、2 回路収納部、3 天板、4 風送り板、10 本体、20 ケース前面、26 排気孔、28 底面、29 吸気孔、30 加熱コイル、41 回路基板、42,44 ネジ、43 基板取付板、45,46 ファン、50 フィルタ、51 レール、52 把手保持板、80 対向部材、90 受け板。

Claims (2)

  1. 加熱コイルと、前記加熱コイルに通電するための通電回路とを含む電磁調理器であって、
    前記電磁調理器の外郭を構成する本体を含み、
    前記本体は、
    当該本体の上面に被加熱物を載置できるように構成され、
    前記通電回路を収納する回路収納部を備え、
    当該本体の前面に、前記回路収納部の内部に導通する第一の開口部を形成され、かつ、前記第一の開口部の下部に前記回路収納部の内部に導通する第二の開口部を形成され、
    前記第一の開口部と前記第二の開口部を分離する分離部材を備え、
    前記第一の開口部と前記第二の開口部とによって、風路を形成されており、さらに、
    前記第一の開口部または第二の開口部から空気が導かれる、前記回路収納部に形成された吸気孔と、
    前記回路収納部に対して着脱可能に設けられ、当該回路収納部の吸気孔を覆うフィルタと、
    前記フィルタに取付けられた把手と、
    前記フィルタを、前記回路収納部に装着された状態で支持する支持部材とを含み、
    前記支持部材が、前記第一の開口部または前記第二の開口部の近傍に、前記把手と係合する係合部を備える構成であり、
    前記把手が前記支持部材の係合部に係合されることにより、前記フィルタが前記回路収納部に装着された状態となる、
    電磁調理器。
  2. 加熱コイルと、前記加熱コイルに通電するための通電回路とを含む電磁調理器であって、
    前記電磁調理器の外郭を構成する本体を含み、
    前記本体は、
    当該本体の上面に被加熱物を載置できるように構成され、
    前記通電回路を収納する回路収納部を備え、
    当該本体の前面に、前記回路収納部の内部に導通する第一の開口部を形成され、かつ、前記第一の開口部の下部に前記回路収納部の内部に導通する第二の開口部を形成され、
    前記第一の開口部と前記第二の開口部を分離する分離部材を備え、
    前記第一の開口部と前記第二の開口部とによって、風路を形成されており、さらに、
    前記回路収納部における後方側の底面に形成された吸気孔と、
    前記吸気孔を、前記底面の第一の面側から着脱可能に覆うフィルタと、
    前記フィルタを、前記底面の第一の面に沿って、当該回路収納部の前方側から、前記吸気孔を覆う装着位置に移動させるためのレールと、
    前記通電回路が実装される回路基板と、
    前記回路基板を、前記底面の第一の面とは異なる前記底面の第二の面側に固定するための固定部材とを含み、
    前記固定部材が、前記底面の第一の面において、前記レールに従って前記フィルタが移動する領域の外に突出するように、配置される、
    電磁調理器。
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