JPH10257994A - 温風乾燥機 - Google Patents

温風乾燥機

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JPH10257994A
JPH10257994A JP6521297A JP6521297A JPH10257994A JP H10257994 A JPH10257994 A JP H10257994A JP 6521297 A JP6521297 A JP 6521297A JP 6521297 A JP6521297 A JP 6521297A JP H10257994 A JPH10257994 A JP H10257994A
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casing
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air dryer
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Takahide Tokimatsu
高英 時松
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Maxell Holdings Ltd
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Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水受板をケーシングに着脱自在に取付け、か
つ、水受板に加わる外力がケーシングに直接作用しない
ようにして壁面から脱落したりすることを防止するこ
と。 【解決手段】ケーシング1内に温風ファンユニットFを
内蔵し、乾燥対象に向けて温風を吹出可能に構成した温
風乾燥機において、前記乾燥対象から滴下する水を受け
ることのできる水受板2を、皿状に形成した本体21と同
本体21から上方へ伸延させた係止部材22とから構成し、
同係止部材22を介して、ケーシング1に着脱自在に取付
可能とした。また、前記ケーシング1を壁面Wに取付可
能に構成するとともに、前記係止部材22のケーシング1
に対する取付位置を壁面Wに近接させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面に取付可能な
ケーシングに内蔵した温風ファンユニットで手等を乾燥
させることができ、かつ、手等から滴下する水を受ける
ことのできる温風乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トイレや洗面所などの壁面に取付
けられて、手を洗った後に温風で手を乾燥させるハンド
ドライヤと呼ばれる温風乾燥機があった。
【0003】かかる温風乾燥機の一形態としては、ケー
シングの上部に手を差し入れる開口部を設け、同開口部
と連通する乾燥空間に向けて温風を吹出可能とし、手か
ら落ちる水滴等は乾燥空間の下方に設けた底壁に設けた
排出口から流出するように構成したもの、すなわち、水
受部が一体的に構成されているものがあった。
【0004】他方、例えば特公平4−20341号に開
示されているように、手からの水滴を受けることのでき
る水受板を着脱自在としたものがある。これは、温風で
はなく、高速気流にて乾燥を行うようにしている。
【0005】図25にかかる乾燥機Xを示す。
【0006】図中、100 は本体ケーシングであり、その
内部にブロワ200 とフィルター300とを収納するととも
に電装室400 を設けている。
【0007】また、本体ケーシング100 の下部には、同
ケーシング100 と同幅の前側方及び上側方を開放した水
受ボックス500 を着脱自在に連設しており、同水受ボッ
クス500 内に手乾燥室600 が形成されている。
【0008】かかる水受ボックス500 と本体ケーシング
100 とは、水受ボックス500 の両側側板上端の折曲部
と、本体ケーシング100 の両側側板下端の折曲部とを重
合してU字状の挟着部材700 により連結されており、前
記フィルター300 の下方に設けた吹出口800 より気流を
手乾燥室610 内に吹出すように構成している。なお、図
中、900 は空気取入用グリルである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した水
受部が一体的に形成されたものは、比較的に大型で、簡
単に壁面などに取付けたりすることはできず、一般家庭
等には不向きであり、しかも、乾燥空間が狭く、手の乾
燥を早めるために両手で擦り合わせるなどの動作を行い
にくいものであった。
【0010】一方、上記乾燥機Xは、水受ボックス500
が大型で取り扱いが難しく、また、例えばかかる乾燥機
Xを壁面に取付けて使用しているような場合、子供等が
悪戯して水受ボックス500 に荷重をかけたりすると、本
体ケーシング100 との連結が左右側板の略全長にわたっ
てなされているため、本体ケーシング100 に対してモー
メントが大きく作用し、乾燥機Xが本体ケーシング100
ごと壁面から脱落するおそれがあった。
【0011】本発明は、上記課題を解決することのでき
る温風乾燥機を提供することを目的としている。
【0012】
【発明が解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明では、ケーシング内に温風フ
ァンユニットを内蔵し、乾燥対象に向けて温風を吹出可
能に構成した温風乾燥機において、前記乾燥対象から滴
下する水を受けることのできる水受板を、皿状に形成し
た本体と同本体から上方へ伸延させた係止部材とから構
成し、同係止部材を介して、ケーシングに着脱自在に取
付可能とした。したがって、水受板を場所に応じて取付
けたり取り外して使用したりすることができる。
【0013】また、請求項2記載の本発明では、前記ケ
ーシングを壁面に取付可能に構成するとともに、前記係
止部材のケーシングに対する取付位置を壁面に近接させ
た。
【0014】したがって、水受板に予期せぬ外力が加わ
っても、この外力に対するモーメントは小さく、ケーシ
ングに影響を与えることがないのでケーシングが壁面か
ら脱落するおそれがない。
【0015】また、請求項3記載の本発明では、前記係
止部材にケーシングに対する連結部を設け、同連結部
に、ケーシングの連結部とケーシング背面との間に挟持
される舌片を設けた。したがって、水受板に前記したよ
うな外力が加わってもケーシング側から脱落することが
ない。
【0016】また、請求項4記載の本発明では、前記ケ
ーシングの背面に、前記舌片の横ずれを規制する横ずれ
規制部を設けた。したがって、前記したように水受板に
外力が加わっても、左右にぶれて傾くことがなく、受け
た水を床面などにこぼすおそれもない。
【0017】さらに、請求項5記載の本発明では、前記
ケーシングを着脱する係合部を設けるとともに、壁面に
取付可能に形成したベースプレートの下端に水受板係合
部を設け、同ベースプレートを介して前記水受板をケー
シングに着脱自在とした。したがって、ケーシングと水
受板とを別々に取り外すことができる。また、水受板に
加えられた外力がケーシングに直接作用することがな
い。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る温風乾燥機は、ケー
シング内に温風ファンユニットを内蔵し、乾燥対象に向
けて温風を吹出可能に構成した温風乾燥機において、前
記乾燥対象から滴下する水を受けることのできる水受板
を、皿状に形成した本体と同本体から上方へ伸延させた
係止部材とから構成し、同係止部材を介して、ケーシン
グに着脱自在に取付可能としたものである。
【0019】本温風乾燥機は、例えばトイレや洗面所等
の壁面に取付けて使用することができ、手洗い後に本温
風乾燥機の下方に手を差し出し、前記温風ファンユニッ
トを駆動させて手を衛生的に乾燥させることができる。
【0020】一般家庭等に設置する場合など、床面が濡
れると不都合の場合は、前記水受板を容易に取付けるこ
とができるので、手から滴り落ちる水滴を水受板で受け
止めることができ、床面などを濡らすことがない。
【0021】他方、公共のトイレや洗面所などに取付け
る場合や、取付壁面の下方に洗面カウンターなどがある
場合は、水受板を取り外して使用することができる。こ
のように、設置場所に応じて水受板の着脱が容易に行え
る。
【0022】また、前記係止部材のケーシングに対する
取付位置は壁面に近接させることが好ましく、かかる取
付構造とすることにより、例えば子供などの悪戯など
で、水受板に予期せぬ外力が加わっても、この外力に対
するモーメントは小さいのでケーシングに影響を与える
ことがなく、例えば、取付壁面の表面側に石膏ボード等
を用いた一般家庭であっても、ケーシングが壁面から脱
落するおそれがなく安全である。
【0023】また、前記係止部材にケーシングに対する
連結部を設け、同連結部に、ケーシングの連結部とケー
シング背面との間に挟持される舌片を設けるとよい。
【0024】かかる構成とすることにより、水受板に前
記したような外力が加わっても、水受板に連設された係
止部材がしっかりと挟持されているために、水受板がケ
ーシング側から脱落することがない。
【0025】また、前記ケーシングの背面に、前記舌片
の横ずれを規制する横ずれ規制部を設けることができ
る。
【0026】すなわち、前記したように水受板に外力が
加わった場合、水受板が左右に傾き見苦しい姿勢となっ
たり、水受板上の水が零れるおそれがあるが、かかる構
成とすることにより、水受板は傾くことがなく、受けた
水を床面などにこぼすおそれもない。
【0027】さらに、前記ケーシングを着脱する係合部
を設けるとともに、壁面に取付可能に形成したベースプ
レートの下端に水受板係合部を設け、同ベースプレート
を介して前記水受板をケーシングに着脱自在とすること
ができる。
【0028】かかるベースプレートを備えることによ
り、ケーシングと水受板とを別々に取り外すことができ
るので、例えば、メンテナンスなどでケーシングを取り
外す際に誤って落下させても、下方には水受板が存在す
るのでこれが緩衝体として作用し、ケーシングが床面や
足上に直接落下することがないので、ケーシングの大き
な破損や足等の怪我を可及的に防止することができる。
【0029】また、ケーシングに水受板を直接取付けた
場合は、水受板を清掃したりする際に加わる荷重がケー
シングにも直接作用するので、前述したように、壁面の
強度がさほど強くない場合はケーシング落下のおそれが
あるが、本発明ではこのようなケーシングの落下を可及
的に防止することができる。
【0030】このように、本発明に係る温風乾燥機は、
場所に応じて水受板を取付けて使用したり、取り外して
使用したりすることができ、しかも取り扱い易く、さら
に、一般家庭等のように比較的に強度の低い壁面にも脱
落のおそれがなく安心して使用することができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0032】図1は本実施例に係る温風乾燥機Aの使用
状態を示す説明図であり、図示するように、本温風乾燥
機Aはケーシング1と、同ケーシング1に着脱自在に取
付けた水受板2とから構成しており、トイレや洗面所等
の壁面Wに取付けて使用される。
【0033】本実施例に係る温風乾燥機Aは後に詳述す
るセンサSを具備しており、使用者は、手洗い後、温風
乾燥機Aの下方に手を差し出せば、センサSによりこれ
を検出し、ケーシング1に内蔵している温風ファンユニ
ットFをタイマーにより所定時間駆動させて手を乾燥さ
せるように機能する。そして、手から滴り落ちる水は水
受板2で受けることができるので、床面等を濡らすこと
がない。また、所定時間内に手を除いた場合は、センサ
Sは乾燥対象物がないことを検出して温風ファンユニッ
トFを停止させることができる。
【0034】以下、さらに図面を参照しながら本実施例
に係る温風乾燥機Aの各部の構成について詳述する。図
2はケーシング1の左側面図、図3は同ケーシング1の
右側面図、図4は同背面図、図5は同底面図、図6は同
断面図、図7は温風乾燥機Aの分解斜視図、図8は同温
風乾燥器Aの背面側の説明図、図9はケーシング1の内
部説明図である。
【0035】(ケーシング1)先ず、本実施例に係る温
風乾燥機Aの本体をなすケーシング1について説明す
る。
【0036】図2〜図5に示すように、ケーシング1は
合成樹脂製の前側カバー3と後側ケース4を突き合わせ
て形成しており、前側カバー3を図6に示すように温風
ファンユニットF及び同ユニットFの制御基板5を十分
収納できる深さに形成するとともに、ケーシング1を壁
面Wに取付けた状態で下部面となる底面30に温風吐出口
10を形成している。同前側カバー3の底面30は下方にや
や膨出した湾曲状としており、前記温風吐出口10を同底
面30の略全幅にわたって広口に形成するとともに(図
5)、耐熱性の高いステンレスやアルミニウムなどの金
属製のグリル31を取付けている。
【0037】他方、後側ケース4は、前側カバー3より
も浅く形成するとともに、図4に示すように、壁面側と
なる背面40には壁面取付け用のベースプレート7(図
6、図7参照)を着脱するためのプレート取付孔41、及
び、導線挿通孔42を形成するとともに、複数個所に設け
た空気取入用スリット43を形成している。Pはプラグ、
P1は電源コードである。
【0038】また、背面40の表側(前側ケース側)の面
には、温風ファンユニットFを取付けるための複数のボ
ス44を突設し、さらに、ケーシング1を壁面Wに取付け
た状態で下部に位置する底面45に、図5に示すように多
数のスリット11a からなる空気取入口11を形成してい
る。
【0039】このように、本実施例に係る温風乾燥機A
は、後に詳述する温風ファンユニットFへ空気を取り入
れるために、同空気取入口11と前記した空気取入用スリ
ット43とを備えている。
【0040】空気取入用スリット43は、図4、図7、図
8に示すように、後側ケース4の背面40に設けた凹部と
しての環状溝部6に形成されており、本実施例では、環
状溝部6を構成する凹面に、断面視でコ字状の三次元的
形状に形成されている。
【0041】なお、かかる空気取入用スリット43は、形
成個所に応じて、例えばL字状からなる三次元的形状と
してもよい。また、空気取入用スリット43という範疇に
は、断面視コ字状、L字状のように開口部が連続するも
のでなく、例えば格子状になっているものも含むものと
する。
【0042】図10に本実施例に係る温風乾燥機Aの概
略説明図を示しており、図示するように、複数個所に設
けた空気取入用スリット43のうち、少なくとも一部のス
リット群は、温風ファンユニットFのファンモータ13の
外周面と、温風ファンユニットFのケーシングであるフ
ァンケース17の外周面との間に仮想投影面上で重なるよ
うに位置させて、温風ファンユニットFへの空気吸入効
率を向上させている。
【0043】F1は温風ファンユニットFの空気流入部で
ある。
【0044】かかる構成とすることにより、ファンモー
タ13の底面に邪魔されることなく、空気はファンケーシ
ング17の壁面をガイドとして流れるとともに、ファンモ
ータ13の周面をガイドとして空気流入部F1内に円滑に流
入するものである。
【0045】なお、本実施例では温風ファンユニットF
にはシロッコファン14を用いているが、シロッコファン
14に代えて例えば軸流ファンを使用した場合は、同ファ
ンへの空気流入用開口部と空気取入用スリット43のうち
の少なくとも一部のスリット群を仮想投影面上で重なら
せることで同等な効果を得ることができる。
【0046】また、本実施例では、図10(b) に示すよ
うに、ファンモータ13は環状溝部6の内側に形成される
空間Qに余裕をもって収納されることになるので、同フ
ァンモータ13からの放熱が良好となり、過熱するおそれ
がない。さらに、かかる空間Qにより、ファンモータ13
からの配線が容易となる。図10において、43' は環状
凹部6の下方部に設けた空気取入用スリットであるが、
このスリット43' は空気を取り入れる役割とともに、前
記空間Qの水抜き孔としての役割を果たす。
【0047】かかる構成とすることにより、シロッコフ
ァン14への空気の吸入効率がさらに向上し、温風乾燥機
Aとしての性能が向上する。
【0048】また、前記環状溝部6は、本実施例では背
面40の上下方向へ長円状に形成しており(図10(a)
)、同環状溝部6に前記電源コードP1を巻きつけてコ
ード長さを調節することができる。しかも、このとき
に、空気取入用スリット43は三次元的に形成されている
ので、電源コードP1により完全に閉塞されることがな
く、また、図示するように、電源コードP1を巻き付けた
ときに吸気効率を低下させないように逃げ空間43a を形
成している。
【0049】さらに、空気取入用スリット43のエッジ部
分が電源コードP1の滑りを防止するので電源コードP1の
環状溝部6からの脱落を可及的に防止することができ
る。
【0050】また、環状溝部6の外方には、図4及び図
8に示すように、所定の厚みを有する外周壁体61が形成
されており、同外周壁体61には、空気取入用スリット43
を介してケーシング1内へ空気を円滑に流入させるため
の空気導入用凹部62を、外周壁体61の側部または底部に
複数個所形成している。本実施例では、かかる空気導入
用凹部62を外周壁体61の側部に設けており、埃などが環
状溝部6内に可及的に溜まらないようにしている。な
お、底部に設けた場合は水抜き孔としても機能するの
で、例えば後側ケース4内に水が浸入しても円滑に排出
することができる。
【0051】また、外周壁体61は、空気取入用スリット
43の目隠し用壁体として機能するものであり、図2及び
図3に示すように、空気取入用スリット43を前記空気導
入用凹部62を避けた位置に形成することによって、外周
壁体61により空気取入用スリット43を横方向からは見え
ないようにしている。このように、空気取入用スリット
43を隠蔽することで温風乾燥機Aのデザイン性を向上さ
せ、スマートな外観を創出している。
【0052】なお、図4及び図8中、46は水受板取付部
であり、浅く凹状に形成し、その左右側壁を横ずれ規制
部47として、後に詳述する水受板2の横ずれを防止して
いる。
【0053】図11に本実施例に係る環状溝部6の変形
例を示す。これは、環状溝部6を長円状ではなく略真円
状としたものであり、かつ、ここでは空気流入部F1に向
けて漸次テーパを設けた擂鉢状の空気案内用筒体17a を
設けている。
【0054】したがって、環状溝部6の全周から空気を
取入れることができるとともに、前記空気案内用筒体17
a により吸気効率が著しく高まっている。
【0055】なお、図10、図11中、Cはファンケー
ス17の外径、C1はファンモータ13の外径、C2は空気取入
用スリット43からなるスリット群の位置する範囲を示し
ており、ここでのファンケース17の外径とは、シロッコ
ファン14を収容している円状の部分を指している。
【0056】また、図12に環状凹部の他の形態を示し
ている。ここでは、外周壁体61を廃止して、環状凹部6
の形状を溝状ではなく窪み状凹部6'としており、空気取
入用スリット43はL字状に形成されている。なお、この
変形例として、図13に示すように、空気取入用スリッ
ト43を目隠しする壁体としての板状外壁61' を形成する
ことができる。
【0057】(温風ファンユニットF)ここで、前記温
風ファンユニットFについてさらに詳述する。本実施例
では、前述したように、ファンとしてシロッコファン14
を用いて大風量を確保するようにしている。
【0058】本実施例に係る温風ファンユニットFは、
図6及び図7に示すように、金属製のユニット取付板12
を介して、後側ケース4に設けたボス44にゴムやシリコ
ンからなる防振リング48を介して取付けている。
【0059】すなわち、図7に示すように、ユニット取
付板12に形成したファンモータ配設用穴12a にファンモ
ータ13とシロッコファン14とからなるファンユニットF'
を挿通状態に配設し、遮熱ケース15内に収容したヒータ
ユニット16を前記ファンユニットF'の下方に位置させ、
さらに、P字状に形成して送風路R1(図5及び図6参
照)を伸延形成したファンケース17で包被し、同ファン
ケース17を前記ユニット取付板12を介してボス44にビス
止めしている。15a,15a は、遮熱ケース15の先端に設け
た風路絞り片であり、シロッコファン14からの送風を絞
ることにより風速を早めている。
【0060】なお、本実施例におけるヒータユニット16
は、X字状に構成した取付基板16aに板状のヒータ線16b
を螺旋状に巻回して構成している。
【0061】また、かかる温風ファンユニットFをケー
シング1内に配設することにより、同ケーシング1内を
図6に示すように前側空間18と後側空間19とに区分し、
後側空間19は、前記空気取入口11と連通して空気還流路
R2を形成している。
【0062】図14に本温風乾燥機Aの断面視による使
用状態説明図を示しており、図示するように、かかる空
気還流路R2を設けたことにより、温風吐出口10から吐出
された温風が空気取入口11に還流し、温かい空気のまま
温風ファンユニットFに供給されることになるので加熱
効率が良好となり、しかも、この温かい空気は流路抵抗
の少ない空気還流路R2を通るので吸気効率も向上する。
【0063】また、ユニット取付板12の下端縁がケーシ
ング1の底面(本実施例では前側カバー3の底面30)か
ら離隔しており、かつ、温風吐出口10よりも一定距離D1
だけ後方に位置させているので、金属であるユニット取
付板12に使用中に触れるおそれがなく、感電などを確実
に防止している。なお、図14では水受板2を外して使
用している状態を示している。
【0064】さらに、図15に温風吐出状態説明図を示
しており、図示するように、ファンケース17の送風路R1
の先端開口部は、温風吐出口10よりも小さく、かつ、中
央寄りとしているので、温風吐出時に、送風路R1の先端
開口部両側部分にはエジェクタ効果によって空気の流れ
fが生じ、この空気流fによりカビの発生、カビによる
臭気の発生を防止することができる。
【0065】また、温風ファンユニットFは、前記した
ように、X字状の取付基板16a にヒータ線16b を巻回
し、かつ、温度ヒューズ等の他の部品を組み込んで構成
しているので、高温になる部分とさほど温度が上昇しな
い部分とのばらつきを生じ、しかも、前記取付基板16a
がガイドとなってその温度分布がばらついたまま送風路
R1内から吐出されることになる。
【0066】そこで、温風吐出口10を、前述したように
前側カバー3の底面30の略全幅にわたって広口に形成す
るとともに、同温風吐出口10に耐熱性の高い金属製のグ
リル31を取付け(図5参照)、仮に熱が一個所に集中し
ても熱によるグリル31の変形がないようにしている。し
かも、グリル31は湾曲形成されているので、単位面積当
たりの手等に対する熱の伝達量は小さく、体感温度を緩
和することができる。
【0067】しかも、この金属製のグリル31は熱伝導率
が高く、かつ前記したように広幅となっているので冷却
効果が高く、グリル31全体における温度の均一化が速や
かに図れ、仮に使用者が誤って触れても体感温度として
高温に感じられることがなく、火傷のおそれがないもの
である。なお、かかるグリル31にフロッキー処理を施せ
ば、さらに体感温度をさらに下げることができる。
【0068】ところで、本実施例に係る温風乾燥機A
は、前述したように空気取入口11を後側ケース4の底面
45と背面40とに形成しているが、かかる空気取入口11は
底面45と背面40のいずれか一方に、あるいは、後側ケー
ス4の側面に形成してもよい。
【0069】この場合、見栄えがよくなるように、使用
者側(正面)から空気取入口11が見えない壁面W寄りに
形成することが好ましい。
【0070】かかる構成とすることにより、ケーシング
1を薄型に形成することができ、使用者への圧迫感をな
くし、しかも、本温風乾燥機Aを取付ける壁面Wが空気
流のガイドとなるので吸気効率を向上させることができ
る。
【0071】(制御基板5)次に、図6、図7、図9、
図16及び図17を参照しながら温風ユニットファンF
の制御基板5について説明する。図16は制御基板5の
前側カバー3側から見た斜視図、図17は本温風乾燥機
Aの電気配線接続図である。
【0072】制御基板5は、図9及び図16に示すよう
に、一側端にシロッコファン14の空気流入部F1に対応す
る凹部51を形成した板状としており、図9に示された
面、すなわち壁面Wに取付けた状態で壁面W側の面に、
100 V降圧用抵抗52、ファンモータ13用のスイッチング
素子53、コンデンサ54、ターミナル55等の大きめの部品
を取付けており、これらはその裏面5aにて端子を半田付
けしている(図16)。
【0073】また、図16に示すように、かかる裏面5a
(制御基板5の前側カバー3側の面)には、多数のチッ
プ抵抗器56やタイマーIC57等が取付けられている。こ
れらのリードも半田付けされており、図示するように、
この面には多数の半田58が施されて、各半田間距離もき
わめて短くなっている。
【0074】さらに、図7に示すように、前記ターミナ
ル55にプラグP、ファンモータ13、コイルヒータ16及び
同ヒータ16用のトライアック13a からの各リード線Eを
集中して接続しており、図9に示すように、ターミナル
55は制御基板5の長手側側壁に、トライアック13a は温
風ファンユニットF用のユニット取付板12にそれぞれビ
ス止めされている。図9、図17中、E1はリード線Eを
複数本ずつ束ねて被覆した保護チューブである。
【0075】かかる制御基板5は、ケーシング1前面側
で、かつケーシング1の壁側取付面に対して略平行状態
に配設されている。
【0076】すなわち、図6に示すように、前述した制
御基板5を、前記ケーシング1内に形成された前側空間
18内に、後側ケース4の背面40から一定距離Lだけ離隔
して略平行に配設するとともに、その配設姿勢として、
半田付面となる裏面5aをケーシング1の前面側、すなわ
ち前側カバー3に対向させた状態で同前側カバー3にビ
ス止めし、少なくともファンケース17には接触しないよ
うにしている。32は前側カバー3の内側面に突設した制
御基板取付用ボスである。なお、制御基板5の取付けは
ビス止めに限らず溶着などの方法でも構わない。
【0077】このように、制御基板5を、壁面Wに接す
る後側ケース4の背面40から一定距離Lだけ離れた遠い
位置で、かつ、空気還流路R2との間に温風ファンユニッ
トFを介在させて配設することにより、壁面Wからの影
響、すなわち、制御基板5に密集状態に設けられた前記
多数のチップ抵抗器56やタイマーIC57等のリードを固
着する半田面(裏面5a)に、水や導電性を有する埃や塵
等が付着することを可及的に防止することができ、これ
ら水や埃や塵などに起因する電気的故障を未然に防止す
ることができる。
【0078】また、前記制御基板5を前側カバー3に取
付けたことで、例えば後側ケース4の背面40にボスを突
設してこれに取付けた場合に比べ、水がかかるボスを伝
わることがないので水からの影響を確実に回避でき、ま
た、例えば温風ファンユニットFのファンケース17等に
取付けた場合に比べ、ファンモータ13による振動が直接
伝わることもないので、制御回路の各部品のリード等が
折損したり、半田が欠損したりするおそれもない。
【0079】また、制御基板5に取付けた大きめの部品
のうち、100 V降圧用抵抗52とスイッチング素子53は特
に発熱性が高いものであるが、これらを前側カバー3に
対して制御基板5の反対側に位置させているので、前側
カバー3がこれらから直接加熱されることがなく、前側
カバー3が異常に温度上昇して使用者が不安にかられた
りするおそれもない。
【0080】しかも、本実施例では、図6に示すよう
に、前記した発熱性の高い100 V降圧用抵抗52やスイッ
チング素子53は、前側の空気流入部F1寄りに配置されて
いるので、空気の流れにより冷却することができ、その
発熱による悪影響を可及的に防止している。
【0081】なお、本実施例に係る制御基板5では、チ
ップ抵抗器56やタイマーIC57の小さめの部品が半田付
面(裏面5a)に取付けられたものとしたが、制御基板5
の半田付面(裏面5a)をケーシング1の前側面に対向さ
せた状態で配設する構成であれば、制御基板5として
は、小さめの部品が前記した大きめの部品側に取付けた
ものであっても本発明に含まれるものである。
【0082】(センサS)さらに、本実施例において
は、図5、図6、図9及び図14に示すように、前記制
御基板5の先端部の壁面W側の面に、手等の乾燥対象を
検出する赤外線式のセンサSを設けている。図5、図9
中、S1は発光部、S2は受光部である。
【0083】また、センサSの前方となる前側カバー3
の底面30の温風吐出口10よりも前側には、赤外線を透過
し、可視光線を遮断するスモーク状のセンサカバー8を
設けている。
【0084】そして、同センサカバー8は、図6及び図
14に示すように、前側カバー3の底面30を湾曲状に形
成して前記温風吐出口10よりも所定距離D2だけ上方に位
置させている。
【0085】すなわち、図14に示すように、手等を乾
燥させているときに、ケーシング1の下方では手の水気
や埃、塵等が巻き上がるが、これらがセンサカバー8に
付着しにくくなり、しかも、温風吐出口10の近傍で壁面
W側に空気取入口11が位置しているので、巻き上げられ
た水気や埃、塵等は壁面W側に吸い寄せられ、センサカ
バー8を汚したりすることを可及的に防止される。
【0086】さらに、図5に示すように、センサカバー
8の一端側には温風切替スイッチ81を設けている。
【0087】これは、図24(a) に示すように、温風の
出力をOFF 、LOW 、HIGHと切替えるもので、手動により
操作するようにしており、OFF とした場合、センサSは
作動したままで検出信号を制御回路に送るが、制御回路
ではヒータ線16b 、ファンモータ13への通電は遮断して
作動を停止させるものである。
【0088】また、LOW とHIGHとでは、ファンモータ13
の能力は60Wで変わらず、ヒータ能力600 Wから1200W
と倍増するようにしている。
【0089】本実施例では、かかる温風切替スイッチ81
をセンサカバー8に取付けたことにより、操作性が良好
となり、かつ、本温風乾燥機Aの製造組立時の作業性を
向上させている。
【0090】また、センサSを制御基板5に取付けてい
るために、専用の取付部材を必要とせず、その他の関係
部品の組立と同時に組付作業を行えるので作業効率が向
上する。しかも、接続コードが不要となるので断線によ
る故障などがない。
【0091】図24(b) に本温風乾燥機Aの制御ブロッ
ク図を示している。
【0092】センサSが手等の乾燥対象を検出すると、
その検出信号を受けて、制御回路ではヒータユニット16
及びファンユニットF'を駆動させるとともに、タイマI
C57では時間のカウントを開始し、所定時間が経過する
とその信号を制御回路に送信し、制御回路は前記ヒータ
ユニット16及びファンユニットF'の駆動を停止させるよ
うにしている。なお、センサSとしては、上記した赤外
線式に限らず、超音波式や焦電式のものでも構わない。
【0093】(水受板2)次に、本発明の要部となる水
受板2について、図1、図7、図8、及び図18を参照
しながら説明する。図18は水受板2を取付けた状態を
示す断面図、図19は水受板2を取り外す動作説明図で
ある。
【0094】水受板2は、図1に示すように、洗った手
を温風により乾燥する際に、滴り落ちる水が床面などに
落ちる前に中途で受けるもので、図7及び図8に示すよ
うに、それぞれ合成樹脂製で軽量とした適宜広さの皿状
本体21と、同皿状本体21の後縁21a に連結した係止用吊
下部材22とから構成している。そして、図18に示すよ
うに、ケーシング1を構成する後側ケース4の背面40
に、すなわち、壁面W側に近接した位置において、ベー
スプレート7を介して着脱自在に吊下状態に取付けてい
る。
【0095】ベースプレート7は、図7及び図8に示す
ように、壁面Wにビス等で固着するためのビス孔70a を
四隅に設けた略矩形形状のプレート本体70と、同本体70
の上部から上方へ直伸した状態で連設され、先端を折曲
して後側ケース4に係合可能としたケーシング側係止片
71と、プレート本体70の下部に連設され、先端にフック
部72a を形成して水受板2に対するケーシングの連結部
となる水受板側係止片72とを形成している。
【0096】前記水受板側係止片72は、プレート本体70
と面一状態で、前記ケーシング側係止片71よりも短めに
下方へ伸延させており、先端に形成したフック部72a は
壁面Wに近接するように小さな張出量としている。
【0097】なお、73は指で簡単に回転着脱可能とした
ネジであり、このネジ73により、ベースプレート7は後
側ケース4に着脱自在に係合状態で取付ることができ
る。
【0098】また、プレート本体70には、前記ケーシン
グ側係止片71の左右両側と、前記水受板側係止片72の上
部側との3個所に、後側ケース4のプレート取付孔41に
係脱自在とした爪片74,74,74を設けており、かかる爪片
74,74,74でケーシング1を支持するとともに、前記ネジ
73によりケーシング1をガタつくことなく保持可能とし
ている。なお、本実施例ではベースプレート7を金属製
としているが、必ずしも金属製に限るものではなく、合
成樹脂製、木製であっても構わない。
【0099】かかるベースプレート7に水受板2は着脱
自在に取付けられるものであるが、同水受板2の皿状本
体21は、図18に示すように、後縁21a を壁面Wに密着
可能な直線状に形成しており(図1参照)、係止用吊下
部材22は、前記皿状本体21の後縁側に設けた凹部に嵌合
状態で連結している。25は連結用ビスである。
【0100】そして、この係止用吊下部材22の上端部に
ケーシング1への連結部を形成しており、同連結部は、
前記ベースプレート7の水受板側係止片72に設けたフッ
ク部72a に係合する凸条23と、同凸条23の上方に連設し
た舌片24とからなり、同舌片24はケーシング1とベース
プレート7との間で挟持されるように薄板状に形成され
ている。そして、図18に示すように、前記舌片24がケ
ーシング1とベースプレート7とに挟持されているため
に、子供等の悪戯などにより水受板2に特別な力が加え
られてもずれたり脱落したりすることがない。
【0101】しかも、ベースプレート7を介してケーシ
ング1も壁面Wに取付けられているので、水受板2に加
えられた力はケーシング1には直接作用しないので、ケ
ーシング1が壁面Wから脱落したりするおそれもない。
【0102】さらに、前述したように、ケーシング1の
後側ケース4の背面40下部には、舌片24の横ずれ規制部
47が形成されているので(図8参照)、左右に傾斜した
りして見栄えを損なったり、皿状本体21に溜まった水を
零すことがない。
【0103】かかる水受板2をベースプレート7に取付
ける場合は、前記舌片24を後側ケース4の水受板取付部
46に挿入し、舌片24の付け根に位置する凸条23をベース
プレート7のフック部72a に係合すればよく、取り外す
場合は、図19に示すように、舌片24の撓みを利用して
水受板2自体を手前にやや引いた状態で下方へ引き下ろ
せばよく、着脱はきわめて容易に行える。
【0104】図20及び図21にケーシング1を直接壁
面Wに取付けた場合の例を示す。こられの場合の水受板
2は、ベースプレート7に代わる水受板連結プレート7'
を用いて取付けられている。
【0105】すなわち、図20では、かかる水受板連結
プレート7'をケーシング1の背面40にビス止めし、同水
受板連結プレート7'の下端に形成したフック7a' に水受
板2の凸条23を係止している。
【0106】また、図21では、水受板連結プレート7'
の下端を折曲して係合片7b' を形成するとともに、水受
板2の係止用吊下部材22の上端に前記係合片7b' に対応
する係合片22b を形成して、両係合片7b',22b 同士を突
き合わせた状態で、コ字状に形成した連結用部材26を嵌
着して連結している。
【0107】いずれにしても、水受板2のケーシング1
への取付け位置は壁面W寄りとなっているので、水受板
2に力が加えられても、かかる力に対してケーシング1
に作用するモーメントは小さいので、壁面Wからケーシ
ング1が脱落したりするおそれがなく安全である。
【0108】このように、本実施例では、水受板2はベ
ースプレート7に確実、かつ簡単に着脱自在とすること
ができ、設置場所に応じて水受板2を取付けた状態で使
用したり、取り外して使用することができる。例えば、
一般家庭などのトイレや洗面所においては水受板2は取
付けた状態で、公共のトイレや洗面所、あるいは、ケー
シング1の下方に洗面カウンターなどがある場合は、適
宜水受板2を取り外して使用することができる。
【0109】以上、実施例を通して本発明を説明してき
たが、上記した温風ファンユニットFに用いるファンは
シロッコファン14に限るものではなく、図22に示すよ
うに、軸流ファン14' を用いることもできる。
【0110】さらに、図23に示すように、本発明の要
部をなす制御基盤5を配設したケーシング1の前側空間
18と後側空間19との間に、セパレータ9を設けて前側空
間18と後側空間19とを完全に区画形成することもでき
る。91はパッキンである。
【0111】ここでもファンを軸流ファン14' とした
が、先の実施例のように、シロッコファン14を用いた場
合にもこのセパレータ9を設けることができることは当
然である。
【0112】なお、ヒータユニット16としては本実施例
の構成に限るものではなく、面状のものなどを用いても
よい。
【0113】さらに、前記水受板2は、ケーシング1の
取付個所下方にカウンター等がある場合は取り外して用
いてもよい。
【0114】なお、本発明に係る温風乾燥機Aは必ずし
も上記してきたようにハンドドライヤとして使用するだ
けでなく、毛髪乾燥機等の他用途に供することができ
る。
【0115】また、センサSの検出により自動的に駆動
するように構成する必要はなく、センサSに代えて、例
えば押しボタン式で1回のプッシュ操作でヒータユニッ
ト16とファンユニットF'を駆動させ、再度プッシュ操作
するとOFF とするなど、手動によるスイッチ式としても
よい。
【0116】
【発明の効果】本発明は、以上説明してきたような形態
で実施され、以下のような効果を奏する。
【0117】請求項1記載の本発明では、ケーシング
内に温風ファンユニットを内蔵し、乾燥対象に向けて温
風を吹出可能に構成した温風乾燥機において、前記乾燥
対象から滴下する水を受けることのできる水受板を、皿
状に形成した本体と同本体から上方へ伸延させた係止部
材とから構成し、同係止部材を介して、ケーシングに着
脱自在に取付可能としたことにより、水受板を場所に応
じて取付けたり取り外して使用したりすることができ、
使い勝手が著しく向上する。
【0118】請求項2記載の本発明では、前記ケーシ
ングを壁面に取付可能に構成するとともに、前記係止部
材のケーシングに対する取付位置を壁面に近接させたこ
とにより、上記の効果に加え、水受板に予期せぬ外力
が加わっても、この外力に対するモーメントは小さく、
ケーシングに影響を与えることがないのでケーシングが
壁面から脱落するおそれがなく安全である。
【0119】請求項3記載の本発明では、前記係止部
材にケーシングに対する連結部を設け、同連結部に、ケ
ーシングの連結部とケーシング背面との間に挟持される
舌片を設けたことにより、上記、の効果に加え、水
受板に前記したような外力が加わってもケーシング側か
ら水受板が脱落することがない。
【0120】請求項4記載の本発明では、前記ケーシ
ングの背面に、前記舌片の横ずれを規制する横ずれ規制
部を設けたことにより、上記〜の効果に加え、前記
したように水受板に外力が加わっても、左右にぶれて傾
くことがなく、受けた水を床面などにこぼすおそれもな
い。
【0121】請求項5記載の本発明では、前記ケーシ
ングを着脱する係合部を設けるとともに、壁面に取付可
能に形成したベースプレートの下端に水受板係合部を設
け、同ベースプレートを介して前記水受板をケーシング
に着脱自在としたことにより、上記〜の効果に加
え、ケーシングと水受板とを別々に取り外すことがで
き、例えば、メンテナンスなどでケーシングを取り外す
際に誤って落下させても、下方には水受板が存在するの
でこれが緩衝体として作用し、ケーシングが床面や足上
に直接落下することがなく、ケーシングの大きな破損や
足等の怪我を可及的に防止することができる。
【0122】また、ケーシングに水受板を直接取付けた
場合は、水受板を清掃したりする際に加わる荷重がケー
シングにも直接作用するので、前述したように、壁面の
強度がさほど強くない場合はケーシング落下のおそれが
あるが、本発明ではこのようなケーシングの落下を可及
的に防止することができる。
【0123】さらに、上記してきたように、本発明に係
る温風乾燥機は、場所に応じて水受板を取付けて使用し
たり、取り外して使用したりすることができ、しかも取
り扱い易く、さらに、一般家庭等のように比較的に強度
の低い壁面にも脱落のおそれがなく安心して使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温風乾燥機の使用状態を示す説明
図である。
【図2】同温風乾燥機のケーシングの左側面図である。
【図3】同右側面図である。
【図4】同背面図である。
【図5】同底面図である。
【図6】同断面図である。
【図7】同温風乾燥機の分解斜視図である。
【図8】同温風乾燥器の背面側の説明図である。
【図9】同温風乾燥機のケーシングの内部説明図であ
る。
【図10】本発明に係る温風乾燥機の概略説明図であ
る。
【図11】本実施例の変形例に係る温風乾燥機の概略説
明図である。
【図12】他の実施例に係る温風乾燥機の概略説明図で
ある。
【図13】他の実施例の変形例に係る温風乾燥機の概略
説明図である。
【図14】本実施例に係る温風乾燥機の断面視による使
用状態説明図である。
【図15】同温風乾燥機の温風吐出状態説明図である。
【図16】制御基盤の斜視図である。
【図17】本発明に係る温風乾燥機の電気配線接続図で
ある。
【図18】同水受板を取付けた状態を示す断面図であ
る。
【図19】同水受板を取り外す動作説明図である。
【図20】他の実施例に係る温風乾燥機の説明図であ
る。
【図21】他の実施例に係る温風乾燥機の説明図であ
る。
【図22】他の実施例に係る温風乾燥器の説明図であ
る。
【図23】他の実施例に係る温風乾燥機の説明図であ
る。
【図24】本実施例に係る温風乾燥機の制御ブロック図
及び温風切替スイッチの説明図である。
【図25】従来の温風乾燥機の水受板取付構造を示す説
明図である。
【符号の説明】
A 温風乾燥機 F 温風ファンユニット W 壁面 1 ケーシング 2 水受板 3 前側カバー 4 後側ケース 7 ベースプレート 21 皿状本体 22 係止用吊下部材(係止部材) 40 背面 47 横ずれ規制部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に温風ファンユニットを内
    蔵し、乾燥対象に向けて温風を吹出可能に構成した温風
    乾燥機において、前記乾燥対象から滴下する水を受ける
    ことのできる水受板を、皿状に形成した本体と同本体か
    ら上方へ伸延させた係止部材とから構成し、同係止部材
    を介して、ケーシングに着脱自在に取付可能としたこと
    を特徴とする温風乾燥機。
  2. 【請求項2】 ケーシングを壁面に取付可能に構成する
    とともに、前記係止部材のケーシングに対する取付位置
    を壁面に近接させたことを特徴とする請求項1記載の温
    風乾燥機。
  3. 【請求項3】 前記係止部材にケーシングに対する連結
    部を設け、同連結部に、ケーシングの連結部とケーシン
    グ背面との間に挟持される舌片を設けたことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の温風乾燥機。
  4. 【請求項4】 ケーシングの背面に、前記舌片の横ずれ
    を規制する横ずれ規制部を設けたことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の温風乾燥機。
  5. 【請求項5】 ケーシングを着脱する係合部を設けると
    ともに、壁面に取付可能に形成したベースプレートの下
    端に水受板係合部を設け、同ベースプレートを介して前
    記水受板をケーシングに着脱自在としたことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の温風乾燥機。
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