JP3822308B2 - 温風乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁面に取付可能なケーシングに内蔵した温風ファンユニットで手等を乾燥させることができ、かつ、手等から滴下する水を受けることのできる温風乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、トイレや洗面所などの壁面に取付けられて、手を洗った後に温風で手を乾燥させるハンドドライヤと呼ばれる温風乾燥機があった。
【0003】
かかる温風乾燥機の一形態としては、ケーシングの上部に手を差し入れる開口部を設け、同開口部と連通する乾燥空間に向けて温風を吹出可能とし、手から落ちる水滴等は乾燥空間の下方に設けた底壁に設けた排出口から流出するように構成したもの、すなわち、水受部が一体的に構成されているものがあった。
【0004】
他方、例えば特公平4−20341号に開示されているように、手からの水滴を受けることのできる水受板を着脱自在としたものがある。これは、温風ではなく、高速気流にて乾燥を行うようにしている。
【0005】
図25にかかる乾燥機Xを示す。
【0006】
図中、100 は本体ケーシングであり、その内部にブロワ200 とフィルター300 とを収納するとともに電装室400 を設けている。
【0007】
また、本体ケーシング100 の下部には、同ケーシング100 と同幅の前側方及び上側方を開放した水受ボックス500 を着脱自在に連設しており、同水受ボックス500 内に手乾燥室600 が形成されている。
【0008】
かかる水受ボックス500 と本体ケーシング100 とは、水受ボックス500 の両側側板上端の折曲部と、本体ケーシング100 の両側側板下端の折曲部とを重合してU字状の挟着部材700 により連結されており、前記フィルター300 の下方に設けた吹出口800 より気流を手乾燥室610 内に吹出すように構成している。なお、図中、900 は空気取入用グリルである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した水受部が一体的に形成されたものは、比較的に大型で、簡単に壁面などに取付けたりすることはできず、一般家庭等には不向きであり、しかも、乾燥空間が狭く、手の乾燥を早めるために両手で擦り合わせるなどの動作を行いにくいものであった。
【0010】
一方、上記乾燥機Xは、水受ボックス500 が大型で取り扱いが難しく、また、例えばかかる乾燥機Xを壁面に取付けて使用しているような場合、子供等が悪戯して水受ボックス500 に荷重をかけたりすると、本体ケーシング100 との連結が左右側板の略全長にわたってなされているため、本体ケーシング100 に対してモーメントが大きく作用し、乾燥機Xが本体ケーシング100 ごと壁面から脱落するおそれがあった。
【0011】
本発明は、上記課題を解決することのできる温風乾燥機を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明では、ケーシング内に温風ファンユニットを内蔵し、乾燥対象に向けて温風を吹出可能に構成した温風乾燥機において、前記乾燥対象から滴下する水を受けることのできる水受板を、皿状に形成した本体と同本体から上方へ伸延させた係止部材とから構成し、同係止部材を介して、ケーシングに着脱自在に取付可能とした。したがって、水受板を場所に応じて取付けたり取り外して使用したりすることができる。
さらに、前記ケーシングを着脱する係合部を設けるとともに、壁面に取付可能に形成したベースプレートの下端に水受板係合部を設け、同ベースプレートを介して前記水受板をケーシングに着脱自在とした。したがって、ケーシングと水受板とを別々に取り外すことができる。また、水受板に加えられた外力がケーシングに直接作用することがない。
【0013】
また、請求項2記載の本発明では、前記ケーシングを壁面に取付可能に構成するとともに、前記係止部材のケーシングに対する取付位置を壁面に近接させた。
【0014】
したがって、水受板に予期せぬ外力が加わっても、この外力に対するモーメントは小さく、ケーシングに影響を与えることがないのでケーシングが壁面から脱落するおそれがない。
【0015】
また、請求項3記載の本発明では、前記係止部材にケーシングに対する連結部を設け、同連結部に、ケーシングの連結部とケーシング背面との間に挟持される舌片を設けた。したがって、水受板に前記したような外力が加わってもケーシング側から脱落することがない。
【0016】
また、請求項4記載の本発明では、前記ケーシングの背面に、前記舌片の横ずれを規制する横ずれ規制部を設けた。したがって、前記したように水受板に外力が加わっても、左右にぶれて傾くことがなく、受けた水を床面などにこぼすおそれもない。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る温風乾燥機は、ケーシング内に温風ファンユニットを内蔵し、乾燥対象に向けて温風を吹出可能に構成した温風乾燥機において、前記乾燥対象から滴下する水を受けることのできる水受板を、皿状に形成した本体と同本体から上方へ伸延させた係止部材とから構成し、同係止部材を介して、ケーシングに着脱自在に取付可能としたものである。
【0019】
本温風乾燥機は、例えばトイレや洗面所等の壁面に取付けて使用することができ、手洗い後に本温風乾燥機の下方に手を差し出し、前記温風ファンユニットを駆動させて手を衛生的に乾燥させることができる。
【0020】
一般家庭等に設置する場合など、床面が濡れると不都合の場合は、前記水受板を容易に取付けることができるので、手から滴り落ちる水滴を水受板で受け止めることができ、床面などを濡らすことがない。
【0021】
他方、公共のトイレや洗面所などに取付ける場合や、取付壁面の下方に洗面カウンターなどがある場合は、水受板を取り外して使用することができる。このように、設置場所に応じて水受板の着脱が容易に行える。
【0022】
また、前記係止部材のケーシングに対する取付位置は壁面に近接させることが好ましく、かかる取付構造とすることにより、例えば子供などの悪戯などで、水受板に予期せぬ外力が加わっても、この外力に対するモーメントは小さいのでケーシングに影響を与えることがなく、例えば、取付壁面の表面側に石膏ボード等を用いた一般家庭であっても、ケーシングが壁面から脱落するおそれがなく安全である。
【0023】
また、前記係止部材にケーシングに対する連結部を設け、同連結部に、ケーシングの連結部とケーシング背面との間に挟持される舌片を設けるとよい。
【0024】
かかる構成とすることにより、水受板に前記したような外力が加わっても、水受板に連設された係止部材がしっかりと挟持されているために、水受板がケーシング側から脱落することがない。
【0025】
また、前記ケーシングの背面に、前記舌片の横ずれを規制する横ずれ規制部を設けることができる。
【0026】
すなわち、前記したように水受板に外力が加わった場合、水受板が左右に傾き見苦しい姿勢となったり、水受板上の水が零れるおそれがあるが、かかる構成とすることにより、水受板は傾くことがなく、受けた水を床面などにこぼすおそれもない。
【0027】
さらに、前記ケーシングを着脱する係合部を設けるとともに、壁面に取付可能に形成したベースプレートの下端に水受板係合部を設け、同ベースプレートを介して前記水受板をケーシングに着脱自在とすることができる。
【0028】
かかるベースプレートを備えることにより、ケーシングと水受板とを別々に取り外すことができるので、例えば、メンテナンスなどでケーシングを取り外す際に誤って落下させても、下方には水受板が存在するのでこれが緩衝体として作用し、ケーシングが床面や足上に直接落下することがないので、ケーシングの大きな破損や足等の怪我を可及的に防止することができる。
【0029】
また、ケーシングに水受板を直接取付けた場合は、水受板を清掃したりする際に加わる荷重がケーシングにも直接作用するので、前述したように、壁面の強度がさほど強くない場合はケーシング落下のおそれがあるが、本発明ではこのようなケーシングの落下を可及的に防止することができる。
【0030】
このように、本発明に係る温風乾燥機は、場所に応じて水受板を取付けて使用したり、取り外して使用したりすることができ、しかも取り扱い易く、さらに、一般家庭等のように比較的に強度の低い壁面にも脱落のおそれがなく安心して使用することができる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0032】
図1は本実施例に係る温風乾燥機Aの使用状態を示す説明図であり、図示するように、本温風乾燥機Aはケーシング1と、同ケーシング1に着脱自在に取付けた水受板2とから構成しており、トイレや洗面所等の壁面Wに取付けて使用される。
【0033】
本実施例に係る温風乾燥機Aは後に詳述するセンサSを具備しており、使用者は、手洗い後、温風乾燥機Aの下方に手を差し出せば、センサSによりこれを検出し、ケーシング1に内蔵している温風ファンユニットFをタイマーにより所定時間駆動させて手を乾燥させるように機能する。そして、手から滴り落ちる水は水受板2で受けることができるので、床面等を濡らすことがない。また、所定時間内に手を除いた場合は、センサSは乾燥対象物がないことを検出して温風ファンユニットFを停止させることができる。
【0034】
以下、さらに図面を参照しながら本実施例に係る温風乾燥機Aの各部の構成について詳述する。図2はケーシング1の左側面図、図3は同ケーシング1の右側面図、図4は同背面図、図5は同底面図、図6は同断面図、図7は温風乾燥機Aの分解斜視図、図8は同温風乾燥器Aの背面側の説明図、図9はケーシング1の内部説明図である。
【0035】
(ケーシング1)
先ず、本実施例に係る温風乾燥機Aの本体をなすケーシング1について説明する。
【0036】
図2〜図5に示すように、ケーシング1は合成樹脂製の前側カバー3と後側ケース4を突き合わせて形成しており、前側カバー3を図6に示すように温風ファンユニットF及び同ユニットFの制御基板5を十分収納できる深さに形成するとともに、ケーシング1を壁面Wに取付けた状態で下部面となる底面30に温風吐出口10を形成している。同前側カバー3の底面30は下方にやや膨出した湾曲状としており、前記温風吐出口10を同底面30の略全幅にわたって広口に形成するとともに(図5)、耐熱性の高いステンレスやアルミニウムなどの金属製のグリル31を取付けている。
【0037】
他方、後側ケース4は、前側カバー3よりも浅く形成するとともに、図4に示すように、壁面側となる背面40には壁面取付け用のベースプレート7(図6、図7参照)を着脱するためのプレート取付孔41、及び、導線挿通孔42を形成するとともに、複数個所に設けた空気取入用スリット43を形成している。Pはプラグ、P1は電源コードである。
【0038】
また、背面40の表側(前側ケース側)の面には、温風ファンユニットFを取付けるための複数のボス44を突設し、さらに、ケーシング1を壁面Wに取付けた状態で下部に位置する底面45に、図5に示すように多数のスリット11a からなる空気取入口11を形成している。
【0039】
このように、本実施例に係る温風乾燥機Aは、後に詳述する温風ファンユニットFへ空気を取り入れるために、同空気取入口11と前記した空気取入用スリット43とを備えている。
【0040】
空気取入用スリット43は、図4、図7、図8に示すように、後側ケース4の背面40に設けた凹部としての環状溝部6に形成されており、本実施例では、環状溝部6を構成する凹面に、断面視でコ字状の三次元的形状に形成されている。
【0041】
なお、かかる空気取入用スリット43は、形成個所に応じて、例えばL字状からなる三次元的形状としてもよい。また、空気取入用スリット43という範疇には、断面視コ字状、L字状のように開口部が連続するものでなく、例えば格子状になっているものも含むものとする。
【0042】
図10に本実施例に係る温風乾燥機Aの概略説明図を示しており、図示するように、複数個所に設けた空気取入用スリット43のうち、少なくとも一部のスリット群は、温風ファンユニットFのファンモータ13の外周面と、温風ファンユニットFのケーシングであるファンケース17の外周面との間に仮想投影面上で重なるように位置させて、温風ファンユニットFへの空気吸入効率を向上させている。
【0043】
F1は温風ファンユニットFの空気流入部である。
【0044】
かかる構成とすることにより、ファンモータ13の底面に邪魔されることなく、空気はファンケーシング17の壁面をガイドとして流れるとともに、ファンモータ13の周面をガイドとして空気流入部F1内に円滑に流入するものである。
【0045】
なお、本実施例では温風ファンユニットFにはシロッコファン14を用いているが、シロッコファン14に代えて例えば軸流ファンを使用した場合は、同ファンへの空気流入用開口部と空気取入用スリット43のうちの少なくとも一部のスリット群を仮想投影面上で重ならせることで同等な効果を得ることができる。
【0046】
また、本実施例では、図10(b) に示すように、ファンモータ13は環状溝部6の内側に形成される空間Qに余裕をもって収納されることになるので、同ファンモータ13からの放熱が良好となり、過熱するおそれがない。さらに、かかる空間Qにより、ファンモータ13からの配線が容易となる。図10において、43' は環状凹部6の下方部に設けた空気取入用スリットであるが、このスリット43' は空気を取り入れる役割とともに、前記空間Qの水抜き孔としての役割を果たす。
【0047】
かかる構成とすることにより、シロッコファン14への空気の吸入効率がさらに向上し、温風乾燥機Aとしての性能が向上する。
【0048】
また、前記環状溝部6は、本実施例では背面40の上下方向へ長円状に形成しており(図10(a) )、同環状溝部6に前記電源コードP1を巻きつけてコード長さを調節することができる。しかも、このときに、空気取入用スリット43は三次元的に形成されているので、電源コードP1により完全に閉塞されることがなく、また、図示するように、電源コードP1を巻き付けたときに吸気効率を低下させないように逃げ空間43a を形成している。
【0049】
さらに、空気取入用スリット43のエッジ部分が電源コードP1の滑りを防止するので電源コードP1の環状溝部6からの脱落を可及的に防止することができる。
【0050】
また、環状溝部6の外方には、図4及び図8に示すように、所定の厚みを有する外周壁体61が形成されており、同外周壁体61には、空気取入用スリット43を介してケーシング1内へ空気を円滑に流入させるための空気導入用凹部62を、外周壁体61の側部または底部に複数個所形成している。本実施例では、かかる空気導入用凹部62を外周壁体61の側部に設けており、埃などが環状溝部6内に可及的に溜まらないようにしている。なお、底部に設けた場合は水抜き孔としても機能するので、例えば後側ケース4内に水が浸入しても円滑に排出することができる。
【0051】
また、外周壁体61は、空気取入用スリット43の目隠し用壁体として機能するものであり、図2及び図3に示すように、空気取入用スリット43を前記空気導入用凹部62を避けた位置に形成することによって、外周壁体61により空気取入用スリット43を横方向からは見えないようにしている。このように、空気取入用スリット43を隠蔽することで温風乾燥機Aのデザイン性を向上させ、スマートな外観を創出している。
【0052】
なお、図4及び図8中、46は水受板取付部であり、浅く凹状に形成し、その左右側壁を横ずれ規制部47として、後に詳述する水受板2の横ずれを防止している。
【0053】
図11に本実施例に係る環状溝部6の変形例を示す。これは、環状溝部6を長円状ではなく略真円状としたものであり、かつ、ここでは空気流入部F1に向けて漸次テーパを設けた擂鉢状の空気案内用筒体17a を設けている。
【0054】
したがって、環状溝部6の全周から空気を取入れることができるとともに、前記空気案内用筒体17a により吸気効率が著しく高まっている。
【0055】
なお、図10、図11中、Cはファンケース17の外径、C1はファンモータ13の外径、C2は空気取入用スリット43からなるスリット群の位置する範囲を示しており、ここでのファンケース17の外径とは、シロッコファン14を収容している円状の部分を指している。
【0056】
また、図12に環状凹部の他の形態を示している。ここでは、外周壁体61を廃止して、環状凹部6の形状を溝状ではなく窪み状凹部6'としており、空気取入用スリット43はL字状に形成されている。なお、この変形例として、図13に示すように、空気取入用スリット43を目隠しする壁体としての板状外壁61' を形成することができる。
【0057】
(温風ファンユニットF)
ここで、前記温風ファンユニットFについてさらに詳述する。本実施例では、前述したように、ファンとしてシロッコファン14を用いて大風量を確保するようにしている。
【0058】
本実施例に係る温風ファンユニットFは、図6及び図7に示すように、金属製のユニット取付板12を介して、後側ケース4に設けたボス44にゴムやシリコンからなる防振リング48を介して取付けている。
【0059】
すなわち、図7に示すように、ユニット取付板12に形成したファンモータ配設用穴12a にファンモータ13とシロッコファン14とからなるファンユニットF'を挿通状態に配設し、遮熱ケース15内に収容したヒータユニット16を前記ファンユニットF'の下方に位置させ、さらに、P字状に形成して送風路R1(図5及び図6参照)を伸延形成したファンケース17で包被し、同ファンケース17を前記ユニット取付板12を介してボス44にビス止めしている。15a,15a は、遮熱ケース15の先端に設けた風路絞り片であり、シロッコファン14からの送風を絞ることにより風速を早めている。
【0060】
なお、本実施例におけるヒータユニット16は、X字状に構成した取付基板16a に板状のヒータ線16b を螺旋状に巻回して構成している。
【0061】
また、かかる温風ファンユニットFをケーシング1内に配設することにより、同ケーシング1内を図6に示すように前側空間18と後側空間19とに区分し、後側空間19は、前記空気取入口11と連通して空気還流路R2を形成している。
【0062】
図14に本温風乾燥機Aの断面視による使用状態説明図を示しており、図示するように、かかる空気還流路R2を設けたことにより、温風吐出口10から吐出された温風が空気取入口11に還流し、温かい空気のまま温風ファンユニットFに供給されることになるので加熱効率が良好となり、しかも、この温かい空気は流路抵抗の少ない空気還流路R2を通るので吸気効率も向上する。
【0063】
また、ユニット取付板12の下端縁がケーシング1の底面(本実施例では前側カバー3の底面30)から離隔しており、かつ、温風吐出口10よりも一定距離D1だけ後方に位置させているので、金属であるユニット取付板12に使用中に触れるおそれがなく、感電などを確実に防止している。なお、図14では水受板2を外して使用している状態を示している。
【0064】
さらに、図15に温風吐出状態説明図を示しており、図示するように、ファンケース17の送風路R1の先端開口部は、温風吐出口10よりも小さく、かつ、中央寄りとしているので、温風吐出時に、送風路R1の先端開口部両側部分にはエジェクタ効果によって空気の流れfが生じ、この空気流fによりカビの発生、カビによる臭気の発生を防止することができる。
【0065】
また、温風ファンユニットFは、前記したように、X字状の取付基板16a にヒータ線16b を巻回し、かつ、温度ヒューズ等の他の部品を組み込んで構成しているので、高温になる部分とさほど温度が上昇しない部分とのばらつきを生じ、しかも、前記取付基板16a がガイドとなってその温度分布がばらついたまま送風路R1内から吐出されることになる。
【0066】
そこで、温風吐出口10を、前述したように前側カバー3の底面30の略全幅にわたって広口に形成するとともに、同温風吐出口10に耐熱性の高い金属製のグリル31を取付け(図5参照)、仮に熱が一個所に集中しても熱によるグリル31の変形がないようにしている。しかも、グリル31は湾曲形成されているので、単位面積当たりの手等に対する熱の伝達量は小さく、体感温度を緩和することができる。
【0067】
しかも、この金属製のグリル31は熱伝導率が高く、かつ前記したように広幅となっているので冷却効果が高く、グリル31全体における温度の均一化が速やかに図れ、仮に使用者が誤って触れても体感温度として高温に感じられることがなく、火傷のおそれがないものである。なお、かかるグリル31にフロッキー処理を施せば、さらに体感温度をさらに下げることができる。
【0068】
ところで、本実施例に係る温風乾燥機Aは、前述したように空気取入口11を後側ケース4の底面45と背面40とに形成しているが、かかる空気取入口11は底面45と背面40のいずれか一方に、あるいは、後側ケース4の側面に形成してもよい。
【0069】
この場合、見栄えがよくなるように、使用者側(正面)から空気取入口11が見えない壁面W寄りに形成することが好ましい。
【0070】
かかる構成とすることにより、ケーシング1を薄型に形成することができ、使用者への圧迫感をなくし、しかも、本温風乾燥機Aを取付ける壁面Wが空気流のガイドとなるので吸気効率を向上させることができる。
【0071】
(制御基板5)
次に、図6、図7、図9、図16及び図17を参照しながら温風ユニットファンFの制御基板5について説明する。図16は制御基板5の前側カバー3側から見た斜視図、図17は本温風乾燥機Aの電気配線接続図である。
【0072】
制御基板5は、図9及び図16に示すように、一側端にシロッコファン14の空気流入部F1に対応する凹部51を形成した板状としており、図9に示された面、すなわち壁面Wに取付けた状態で壁面W側の面に、100 V降圧用抵抗52、ファンモータ13用のスイッチング素子53、コンデンサ54、ターミナル55等の大きめの部品を取付けており、これらはその裏面5aにて端子を半田付けしている(図16)。
【0073】
また、図16に示すように、かかる裏面5a(制御基板5の前側カバー3側の面)には、多数のチップ抵抗器56やタイマーIC57等が取付けられている。これらのリードも半田付けされており、図示するように、この面には多数の半田58が施されて、各半田間距離もきわめて短くなっている。
【0074】
さらに、図7に示すように、前記ターミナル55にプラグP、ファンモータ13、コイルヒータ16及び同ヒータ16用のトライアック13a からの各リード線Eを集中して接続しており、図9に示すように、ターミナル55は制御基板5の長手側側壁に、トライアック13a は温風ファンユニットF用のユニット取付板12にそれぞれビス止めされている。図9、図17中、E1はリード線Eを複数本ずつ束ねて被覆した保護チューブである。
【0075】
かかる制御基板5は、ケーシング1前面側で、かつケーシング1の壁側取付面に対して略平行状態に配設されている。
【0076】
すなわち、図6に示すように、前述した制御基板5を、前記ケーシング1内に形成された前側空間18内に、後側ケース4の背面40から一定距離Lだけ離隔して略平行に配設するとともに、その配設姿勢として、半田付面となる裏面5aをケーシング1の前面側、すなわち前側カバー3に対向させた状態で同前側カバー3にビス止めし、少なくともファンケース17には接触しないようにしている。32は前側カバー3の内側面に突設した制御基板取付用ボスである。なお、制御基板5の取付けはビス止めに限らず溶着などの方法でも構わない。
【0077】
このように、制御基板5を、壁面Wに接する後側ケース4の背面40から一定距離Lだけ離れた遠い位置で、かつ、空気還流路R2との間に温風ファンユニットFを介在させて配設することにより、壁面Wからの影響、すなわち、制御基板5に密集状態に設けられた前記多数のチップ抵抗器56やタイマーIC57等のリードを固着する半田面(裏面5a)に、水や導電性を有する埃や塵等が付着することを可及的に防止することができ、これら水や埃や塵などに起因する電気的故障を未然に防止することができる。
【0078】
また、前記制御基板5を前側カバー3に取付けたことで、例えば後側ケース4の背面40にボスを突設してこれに取付けた場合に比べ、水がかかるボスを伝わることがないので水からの影響を確実に回避でき、また、例えば温風ファンユニットFのファンケース17等に取付けた場合に比べ、ファンモータ13による振動が直接伝わることもないので、制御回路の各部品のリード等が折損したり、半田が欠損したりするおそれもない。
【0079】
また、制御基板5に取付けた大きめの部品のうち、100 V降圧用抵抗52とスイッチング素子53は特に発熱性が高いものであるが、これらを前側カバー3に対して制御基板5の反対側に位置させているので、前側カバー3がこれらから直接加熱されることがなく、前側カバー3が異常に温度上昇して使用者が不安にかられたりするおそれもない。
【0080】
しかも、本実施例では、図6に示すように、前記した発熱性の高い100 V降圧用抵抗52やスイッチング素子53は、前側の空気流入部F1寄りに配置されているので、空気の流れにより冷却することができ、その発熱による悪影響を可及的に防止している。
【0081】
なお、本実施例に係る制御基板5では、チップ抵抗器56やタイマーIC57の小さめの部品が半田付面(裏面5a)に取付けられたものとしたが、制御基板5の半田付面(裏面5a)をケーシング1の前側面に対向させた状態で配設する構成であれば、制御基板5としては、小さめの部品が前記した大きめの部品側に取付けたものであっても本発明に含まれるものである。
【0082】
(センサS)
さらに、本実施例においては、図5、図6、図9及び図14に示すように、前記制御基板5の先端部の壁面W側の面に、手等の乾燥対象を検出する赤外線式のセンサSを設けている。図5、図9中、S1は発光部、S2は受光部である。
【0083】
また、センサSの前方となる前側カバー3の底面30の温風吐出口10よりも前側には、赤外線を透過し、可視光線を遮断するスモーク状のセンサカバー8を設けている。
【0084】
そして、同センサカバー8は、図6及び図14に示すように、前側カバー3の底面30を湾曲状に形成して前記温風吐出口10よりも所定距離D2だけ上方に位置させている。
【0085】
すなわち、図14に示すように、手等を乾燥させているときに、ケーシング1の下方では手の水気や埃、塵等が巻き上がるが、これらがセンサカバー8に付着しにくくなり、しかも、温風吐出口10の近傍で壁面W側に空気取入口11が位置しているので、巻き上げられた水気や埃、塵等は壁面W側に吸い寄せられ、センサカバー8を汚したりすることを可及的に防止される。
【0086】
さらに、図5に示すように、センサカバー8の一端側には温風切替スイッチ81を設けている。
【0087】
これは、図24(a) に示すように、温風の出力をOFF 、LOW 、HIGHと切替えるもので、手動により操作するようにしており、OFF とした場合、センサSは作動したままで検出信号を制御回路に送るが、制御回路ではヒータ線16b 、ファンモータ13への通電は遮断して作動を停止させるものである。
【0088】
また、LOW とHIGHとでは、ファンモータ13の能力は60Wで変わらず、ヒータ能力600 Wから1200Wと倍増するようにしている。
【0089】
本実施例では、かかる温風切替スイッチ81をセンサカバー8に取付けたことにより、操作性が良好となり、かつ、本温風乾燥機Aの製造組立時の作業性を向上させている。
【0090】
また、センサSを制御基板5に取付けているために、専用の取付部材を必要とせず、その他の関係部品の組立と同時に組付作業を行えるので作業効率が向上する。しかも、接続コードが不要となるので断線による故障などがない。
【0091】
図24(b) に本温風乾燥機Aの制御ブロック図を示している。
【0092】
センサSが手等の乾燥対象を検出すると、その検出信号を受けて、制御回路ではヒータユニット16及びファンユニットF'を駆動させるとともに、タイマIC57では時間のカウントを開始し、所定時間が経過するとその信号を制御回路に送信し、制御回路は前記ヒータユニット16及びファンユニットF'の駆動を停止させるようにしている。なお、センサSとしては、上記した赤外線式に限らず、超音波式や焦電式のものでも構わない。
【0093】
(水受板2)
次に、本発明の要部となる水受板2について、図1、図7、図8、及び図18を参照しながら説明する。図18は水受板2を取付けた状態を示す断面図、図19は水受板2を取り外す動作説明図である。
【0094】
水受板2は、図1に示すように、洗った手を温風により乾燥する際に、滴り落ちる水が床面などに落ちる前に中途で受けるもので、図7及び図8に示すように、それぞれ合成樹脂製で軽量とした適宜広さの皿状本体21と、同皿状本体21の後縁21a に連結した係止用吊下部材22とから構成している。そして、図18に示すように、ケーシング1を構成する後側ケース4の背面40に、すなわち、壁面W側に近接した位置において、ベースプレート7を介して着脱自在に吊下状態に取付けている。
【0095】
ベースプレート7は、図7及び図8に示すように、壁面Wにビス等で固着するためのビス孔70a を四隅に設けた略矩形形状のプレート本体70と、同本体70の上部から上方へ直伸した状態で連設され、先端を折曲して後側ケース4に係合可能としたケーシング側係止片71と、プレート本体70の下部に連設され、先端にフック部72a を形成して水受板2に対するケーシングの連結部となる水受板側係止片72とを形成している。
【0096】
前記水受板側係止片72は、プレート本体70と面一状態で、前記ケーシング側係止片71よりも短めに下方へ伸延させており、先端に形成したフック部72a は壁面Wに近接するように小さな張出量としている。
【0097】
なお、73は指で簡単に回転着脱可能としたネジであり、このネジ73により、ベースプレート7は後側ケース4に着脱自在に係合状態で取付ることができる。
【0098】
また、プレート本体70には、前記ケーシング側係止片71の左右両側と、前記水受板側係止片72の上部側との3個所に、後側ケース4のプレート取付孔41に係脱自在とした爪片74,74,74を設けており、かかる爪片74,74,74でケーシング1を支持するとともに、前記ネジ73によりケーシング1をガタつくことなく保持可能としている。なお、本実施例ではベースプレート7を金属製としているが、必ずしも金属製に限るものではなく、合成樹脂製、木製であっても構わない。
【0099】
かかるベースプレート7に水受板2は着脱自在に取付けられるものであるが、同水受板2の皿状本体21は、図18に示すように、後縁21a を壁面Wに密着可能な直線状に形成しており(図1参照)、係止用吊下部材22は、前記皿状本体21の後縁側に設けた凹部に嵌合状態で連結している。25は連結用ビスである。
【0100】
そして、この係止用吊下部材22の上端部にケーシング1への連結部を形成しており、同連結部は、前記ベースプレート7の水受板側係止片72に設けたフック部72a に係合する凸条23と、同凸条23の上方に連設した舌片24とからなり、同舌片24はケーシング1とベースプレート7との間で挟持されるように薄板状に形成されている。そして、図18に示すように、前記舌片24がケーシング1とベースプレート7とに挟持されているために、子供等の悪戯などにより水受板2に特別な力が加えられてもずれたり脱落したりすることがない。
【0101】
しかも、ベースプレート7を介してケーシング1も壁面Wに取付けられているので、水受板2に加えられた力はケーシング1には直接作用しないので、ケーシング1が壁面Wから脱落したりするおそれもない。
【0102】
さらに、前述したように、ケーシング1の後側ケース4の背面40下部には、舌片24の横ずれ規制部47が形成されているので(図8参照)、左右に傾斜したりして見栄えを損なったり、皿状本体21に溜まった水を零すことがない。
【0103】
かかる水受板2をベースプレート7に取付ける場合は、前記舌片24を後側ケース4の水受板取付部46に挿入し、舌片24の付け根に位置する凸条23をベースプレート7のフック部72a に係合すればよく、取り外す場合は、図19に示すように、舌片24の撓みを利用して水受板2自体を手前にやや引いた状態で下方へ引き下ろせばよく、着脱はきわめて容易に行える。
【0104】
図20及び図21にケーシング1を直接壁面Wに取付けた場合の例を示す。こられの場合の水受板2は、ベースプレート7に代わる水受板連結プレート7'を用いて取付けられている。
【0105】
すなわち、図20では、かかる水受板連結プレート7'をケーシング1の背面40にビス止めし、同水受板連結プレート7'の下端に形成したフック7a' に水受板2の凸条23を係止している。
【0106】
また、図21では、水受板連結プレート7'の下端を折曲して係合片7b' を形成するとともに、水受板2の係止用吊下部材22の上端に前記係合片7b' に対応する係合片22b を形成して、両係合片7b',22b 同士を突き合わせた状態で、コ字状に形成した連結用部材26を嵌着して連結している。
【0107】
いずれにしても、水受板2のケーシング1への取付け位置は壁面W寄りとなっているので、水受板2に力が加えられても、かかる力に対してケーシング1に作用するモーメントは小さいので、壁面Wからケーシング1が脱落したりするおそれがなく安全である。
【0108】
このように、本実施例では、水受板2はベースプレート7に確実、かつ簡単に着脱自在とすることができ、設置場所に応じて水受板2を取付けた状態で使用したり、取り外して使用することができる。例えば、一般家庭などのトイレや洗面所においては水受板2は取付けた状態で、公共のトイレや洗面所、あるいは、ケーシング1の下方に洗面カウンターなどがある場合は、適宜水受板2を取り外して使用することができる。
【0109】
以上、実施例を通して本発明を説明してきたが、上記した温風ファンユニットFに用いるファンはシロッコファン14に限るものではなく、図22に示すように、軸流ファン14' を用いることもできる。
【0110】
さらに、図23に示すように、本発明の要部をなす制御基盤5を配設したケーシング1の前側空間18と後側空間19との間に、セパレータ9を設けて前側空間18と後側空間19とを完全に区画形成することもできる。91はパッキンである。
【0111】
ここでもファンを軸流ファン14' としたが、先の実施例のように、シロッコファン14を用いた場合にもこのセパレータ9を設けることができることは当然である。
【0112】
なお、ヒータユニット16としては本実施例の構成に限るものではなく、面状のものなどを用いてもよい。
【0113】
さらに、前記水受板2は、ケーシング1の取付個所下方にカウンター等がある場合は取り外して用いてもよい。
【0114】
なお、本発明に係る温風乾燥機Aは必ずしも上記してきたようにハンドドライヤとして使用するだけでなく、毛髪乾燥機等の他用途に供することができる。
【0115】
また、センサSの検出により自動的に駆動するように構成する必要はなく、センサSに代えて、例えば押しボタン式で1回のプッシュ操作でヒータユニット16とファンユニットF'を駆動させ、再度プッシュ操作するとOFF とするなど、手動によるスイッチ式としてもよい。
【0116】
【発明の効果】
本発明は、以上説明してきたような形態で実施され、以下のような効果を奏する。
【0117】
1.請求項1記載の本発明では、ケーシング内に温風ファンユニットを内蔵し、乾燥対象に向けて温風を吹出可能に構成した温風乾燥機において、前記乾燥対象から滴下する水を受けることのできる水受板を、皿状に形成した本体と同本体から上方へ伸延させた係止部材とから構成し、同係止部材を介して、ケーシングに着脱自在に取付可能としたことにより、水受板を場所に応じて取付けたり取り外して使用したりすることができ、使い勝手が著しく向上する。
【0118】
また、前記ケーシングを着脱する係合部を設けるとともに、壁面に取付可能に形成したベースプレートの下端に水受板係合部を設け、同ベースプレートを介して前記水受板をケーシングに着脱自在としたことにより、上記の効果に加え、ケーシングと水受板とを別々に取り外すことができ、例えば、メンテナンスなどでケーシングを取り外す際に誤って落下させても、下方には水受板が存在するのでこれが緩衝体として作用し、ケーシングが床面や足上に直接落下することがなく、ケーシングの大きな破損や足等の怪我を可及的に防止することができる。
【0119】
また、ケーシングに水受板を直接取付けた場合は、水受板を清掃したりする際に加わる荷重がケーシングにも直接作用するので、前述したように、壁面の強度がさほど強くない場合はケーシング落下のおそれがあるが、本発明ではこのようなケーシングの落下を可及的に防止することができる。
【0120】
さらに、上記してきたように、本発明に係る温風乾燥機は、場所に応じて水受板を取付けて使用したり、取り外して使用したりすることができ、しかも取り扱い易く、さらに、一般家庭等のように比較的に強度の低い壁面にも脱落のおそれがなく安心して使用することができる。
【0121】
2. 請求項2記載の本発明では、前記ケーシングを壁面に取付可能に構成するとともに、前記係止部材のケーシングに対する取付位置を壁面に近接させたことにより、上記 1. の効果に加え、水受板に予期せぬ外力が加わっても、この外力に対するモーメントは小さく、ケーシングに影響を与えることがないのでケーシングが壁面から脱落するおそれがなく安全である。
【0122】
3. 請求項3記載の本発明では、前記係止部材にケーシングに対する連結部を設け、同連結部に、ケーシングの連結部とケーシング背面との間に挟持される舌片を設けたことにより、上記 1. 、 2. の効果に加え、水受板に前記したような外力が加わってもケーシング側から水受板が脱落することがない。
【0123】
4. 請求項4記載の本発明では、前記ケーシングの背面に、前記舌片の横ずれを規制する横ずれ規制部を設けたことにより、上記 1. 〜 3. の効果に加え、前記したように水受板に外力が加わっても、左右にぶれて傾くことがなく、受けた水を床面などにこぼすおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温風乾燥機の使用状態を示す説明図である。
【図2】同温風乾燥機のケーシングの左側面図である。
【図3】同右側面図である。
【図4】同背面図である。
【図5】同底面図である。
【図6】同断面図である。
【図7】同温風乾燥機の分解斜視図である。
【図8】同温風乾燥器の背面側の説明図である。
【図9】同温風乾燥機のケーシングの内部説明図である。
【図10】本発明に係る温風乾燥機の概略説明図である。
【図11】本実施例の変形例に係る温風乾燥機の概略説明図である。
【図12】他の実施例に係る温風乾燥機の概略説明図である。
【図13】他の実施例の変形例に係る温風乾燥機の概略説明図である。
【図14】本実施例に係る温風乾燥機の断面視による使用状態説明図である。
【図15】同温風乾燥機の温風吐出状態説明図である。
【図16】制御基盤の斜視図である。
【図17】本発明に係る温風乾燥機の電気配線接続図である。
【図18】同水受板を取付けた状態を示す断面図である。
【図19】同水受板を取り外す動作説明図である。
【図20】他の実施例に係る温風乾燥機の説明図である。
【図21】他の実施例に係る温風乾燥機の説明図である。
【図22】他の実施例に係る温風乾燥器の説明図である。
【図23】他の実施例に係る温風乾燥機の説明図である。
【図24】本実施例に係る温風乾燥機の制御ブロック図及び温風切替スイッチの説明図である。
【図25】従来の温風乾燥機の水受板取付構造を示す説明図である。
【符号の説明】
A 温風乾燥機
F 温風ファンユニット
W 壁面
1 ケーシング
2 水受板
3 前側カバー
4 後側ケース
7 ベースプレート
21 皿状本体
22 係止用吊下部材(係止部材)
40 背面
47 横ずれ規制部
Claims (4)
- ケーシング内に温風ファンユニットを内蔵し、乾燥対象に向けて温風を吹出可能に構成した温風乾燥機において、前記乾燥対象から滴下する水を受けることのできる水受板を、皿状に形成した本体と同本体から上方へ伸延させた係止部材とから構成し、同係止部材を介して、ケーシングに着脱自在に取付可能とし、
ケーシングを着脱する係合部を設けるとともに、壁面に取付可能に形成したベースプレートの下端に水受板係合部を設け、同ベースプレートを介して前記水受板をケーシングに着脱自在としたことを特徴とする温風乾燥機。 - ケーシングを壁面に取付可能に構成するとともに、前記係止部材のケーシングに対する取付位置を壁面に近接させたことを特徴とする請求項1記載の温風乾燥機。
- 前記係止部材にケーシングに対する連結部を設け、同連結部に、ケーシングの連結部とケーシング背面との間に挟持される舌片を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の温風乾燥機。
- ケーシングの背面に、前記舌片の横ずれを規制する横ずれ規制部を設けたことを特徴とする請求項3記載の温風乾燥機。
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