JP3772942B2 - ホイールバランスウェイト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のタイヤホイールに取り付けるホイールバランスウェイトに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などのタイヤをリムに組み込んだホイールアッセンブリ状態において、ホイールアッセンブリの回転軸まわりの周方向および回転軸方向のアンバランスが大きくなると、走行時に振動、騒音等の発生というような不具合が生じるようになる。この振動や騒音はホイールのアンバランスに起因するものであり、このアンバランスを打ち消すためにホイールにバランスウェイトが取り付けられている。
【0003】
従来のホイールバランスウェイトは、あらかじめ所定の重量に調整された鉛や鉛合金からなるウェイト本体と、このウェイト本体をホイールに固定するクリップとが一体に鋳造されたものであった。ここで、ウェイト本体に用いられる鉛や鉛合金は、比重が大きくかつタイヤのホイールの湾曲面になじみやすい材質であることなどから選ばれていた。
【0004】
また、鉛系の材料は自然環境への負荷等の問題を有することから、ウェイト本体をスチール系材料とするホイールバランスウェイトが開発されつつある。
具体的には、従来のホイールバランスウエイトは、ウェイト本体と該ウェイト本体に一端部が固定され他端部がホイールのリム部の周縁部を挟み込むように開口する係止部材とから構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のホイールバランスウェイトはその製造において、鉛ウェイトではクリップを鋳込みで取り付けており、スチール製ウェイトではクリップの取り付けは溶接、リベット、カシメ、圧入などにより行われていた。このように、従来のホイールバランスウェイトの製造においては、工数を要するようになっている。
【0006】
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、ウェイト本体をリム部に係止する係止部材を簡単に装着できるホイールバランスウェイトを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明者らは、ウェイト本体をリム部に係止する係止部材とウェイト本体との装着について検討を重ねた結果、ウェイト本体に係止孔を開け、この係止孔内に係止部材の一端を装着固定することを見出した。
すなわち、本発明のホイールバランスウェイトは、ウェイト本体と、ウェイト本体に一端部が一体に固定され他端部がホイールのリム部の周縁部を挟み込むように開口する係止部材と、からなるホイールバランスウェイトであって、係止部材は、金属板をプレス成形して少なくとも他端部が断面弧状に曲成されたものであり、ウェイト本体は、スリット状であり一端部が挿入固定される係止孔をもち、係止孔は、係止部材の一端部が挿入される開口断面より係止孔内部の断面が大きくなる段部をもち、係止部材の一端部は、係止孔に挿入固定され、かつ段部に係合する突部をもつことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のホイールバランスウェイトは、係止孔をもつウェイト本体と、一端部がウェイト本体の係止孔に装着固定されかつ他端部が断面弧状に曲成された係止部材と、から構成され、リム部の周縁部がウェイト本体の上面と係止部材の弧状内周面との間で挟持されるように装着される。
【0009】
ウェイト本体は、ウェイト量を調節するものであり、鉄鋼等のスチールで形成できる。このウエイト本体は断面が一定の線材を所定長さに切断することにより容易に製造できる。
ウェイト本体の係止孔は、係止部材の一端部が装着される開口断面より係止孔内部の断面が大きいことが好ましい。開口断面より内部の断面が大きくなることで、一端部が装着しやすくなるとともに抜けにくくなる。
【0010】
係止部材は、鉄鋼板等の金属板をプレス成形により曲成するものである。この係止部材はウエイト本体に固定される一端部と開口を形成する他端部とからなる。
係止部材の一端部は、係止孔を区画する内面に当節する突部をもつことが好ましい。突部を有することで、係止部材を係止孔に差し込んで装着したときに突部が引っかかり、はずれなくなる。
【0011】
係止部材にもうけられる突部は、係止孔内部に装着される一端部を切り起こしてもうけられることが好ましい。また、この突部は、一端部を折り返すことによりもうけられることが好ましい。
係止部材にもうけられる突部は、係止部材の一端部に一カ所以上もうけられていることが好ましい。具体的には、係止孔内に挿入される一端部の中央部や、一端部の両側部の二カ所にもうけることが好ましい。
【0012】
本発明のホイールバランスウェイトは、その表面に塗膜層を有することが好ましい。塗膜層を有することで、金属板を曲成したウェイトが錆の発生等の劣化を防ぐことができる。具体的な塗膜層としては、亜鉛クロメート塗膜などがあげられる。
【0013】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明を説明する。なお、本実施例における係止金具は、鋼板(SK7、6、5、S60CM、S65CMおよびそれら相当品)を曲げることで形成されており、ウェイト本体は棒鋼(S5400、S10C)を所定長さに切ることにより形成されている。なお、実施例のホイールバランスウェイトには、亜鉛クロメート処理、ダクロタイズド(商標)処理、銀粉塗装による表面処理が施されている。
【0014】
(実施例1)
本実施例は、図1の斜視図および図2の断面図に示されるホイールバランスウェイトである。このホイールバランスウェイトは、ホイールと対向しない側面である外側面部の中央に係止孔11が開口したウェイト本体1と、この係止孔12に挿入固定された端部31を有する係止金具3とから構成される。この係止金具3は、ウェイト本体1に挿入固定された係止孔11からウェイト側面に沿って上方に延び、ウェイト本体1の上面を覆うように湾曲した湾曲部32を有する。
【0015】
係止金具3は、ウェイト本体1の係止孔11に挿入される端部31の中央部に、上方の湾曲部方向に切り起こされた突部33を有する。
ウェイト本体の側面に開口した係止孔11は、開口部の断面よりウェイト本体1内部の断面が大きくなるように係止孔断面の上面側に段がついている。この断面の変化により係止金具3が挿入されたときに、係止金具3にもうけられた凸部33が引っかかり抜けなくなるように、係止孔11の断面が開口部よりウェイト本体1の内部で大きくなっている。
【0016】
なお、本実施例のホイールバランスウェイトは、取り付けや取り外しを容易とするためにホイールのリム部と当接する湾曲部32に開口する小孔4を有する。
(実施例2)
実施例2としては、係止金具3にもうけられた凸部33が図3に示されるようななだらかな山状をしている以外は、実施例1のホイールバランスウェイトと同様な構成のホイールバランスウェイトである。
【0017】
(実施例3)
実施例3としては、係止金具3にもうけられた凸部33が図4に示されるように端部31が折り返されている形状をしている以外は、実施例1のホイールバランスウェイトと同様な構成のホイールバランスウェイトがある。
(実施例4)
実施例4としては、図5に示されるホイールバランスウェイトのように、ホイールと対向する側面である内側面部の中央に係止孔11を開口したウェイト本体1と、この係止孔11に挿入固定された端部31を有する係止金具3とから構成される。この係止金具3は、ウェイト本体1に挿入固定された係止孔11からウェイト側面に沿って上方に延び、ウェイト本体1の上面側を覆うように湾曲した湾曲部32を有する。
【0018】
係止金具3は、ウェイト本体1の係止孔11に挿入される端部の中央部に、上方の湾曲部方向に切り起こされた凸部33を有する。
ウェイト本体の側面に開口した係止孔11は、開口部の断面よりウェイト本体内部の断面が大きくなるように段がついている。この断面の変化により係止金具3が挿入されたときに、係止金具3にもうけられた凸部33が引っかかり抜けなくなるように、係止孔11の断面が開口部よりウェイト本体の内部で大きくなっている。
【0019】
【発明の効果】
本発明のホイールバランスウェイトは、突部を有する係止部材をウェイト本体にもうけられた係止孔に挿入することで、この凸部が係止孔に引っかかることではずれなくなっている。本発明によるホイールバランスウェイトは、それほど正確な位置決めも必要とせず、従来までのリベットのように、余計な工数を必要としなくなっている。このため、製造コストを低減する効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のホイールバランスウェイトの斜視図である。
【図2】 実施例1のホイールバランスウェイトの断面図である。
【図3】 実施例2の係止金具の凸部を示す図である。
【図4】 実施例3の係止金具の凸部を示す図である。
【図5】 実施例4のホイールバランスウェイトの断面図である。
【符号の説明】
1…ウェイト本体 11…係止孔 3…係止金具
31…端部 32…湾曲部 33…凸部
4…小孔
Claims (1)
- ウェイト本体(1)と、該ウェイト本体(1)に一端部(31)が一体に固定され他端部(32)がホイールのリム部の周縁部を挟み込むように開口する係止部材(3)と、からなるホイールバランスウェイトであって、
該係止部材(3)は、金属板をプレス成形して少なくとも該他端部(32)が断面弧状に曲成されたものであり、
該ウェイト本体(1)は、スリット状であり該一端部(31)が挿入固定される係止孔(11)をもち、
該係止孔(11)は、該係止部材(3)の該一端部(31)が挿入される開口断面より該係止孔(11)内部の断面が大きくなる段部をもち、
該係止部材(3)の該一端部(31)は、該係止孔(11)に挿入固定され、かつ該段部に係合する突部(33)をもつことを特徴とするホイールバランスウェイト。
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1998
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