JP3772512B2 - 回転スロットル位置センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のスロットルシャフトの位置を検出するために利用される回転スロットル位置センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両などの内燃機関は、エンジンに流入する空気の量を制御するためにスロットル弁を用いており、このスロットル弁を開くと空気を多く吸い込み、閉じると空気の吸い込みが少なくなって、エンジンの速度制御が行われるようになっている。このスロットル弁はアクセルペダルに連結されていて、アクセルペダルの踏み込み量によって開閉制御されるようになっている。
【0003】
従来の回転スロットル位置センサとしては、特開平7−151508号公報に開示されたものが知られている。
【0004】
以下に、従来の回転スロットル位置センサについて、図面を参照しながら説明する。
【0005】
図13は従来の回転スロットル位置センサの内部構造を示した上面図、図14は同回転スロットル位置センサの断面図である。
【0006】
この図13、図14において、1は有底円筒状のケースで、このケース1は内側面の一部に内方へ突出する突部2を設けるとともに、外側面に外方へ突出するように内側にコネクタ端子3を有するコネクタ4を設けている。5は前記ケース1の内側面に沿って設けられた抵抗パターン(図示せず)を有してなる抵抗体フィルムからなる抵抗体基体で、この抵抗体基体5の抵抗パターン(図示せず)と、前記コネクタ端子3とは電気的に接続されている。6はケース1の内部の突部2に当接するように設けられた凸型形状のロータで、このロータ6の凸型形状の先端部7にはフィルム抵抗体基体5の抵抗パターン(図示せず)と摺接する刷子8を設けている。9はケース1の上面開放部を封止するカバーで、このカバー9はケース1の中央に対応する位置に開口を有し、かつこの開口10には前記ロータ6が嵌合され、そしてこのロータ6の内側面には回転スロットルシャフト(図示せず)が挿通されるものである。
【0007】
ここで、仮にケース1内にスプリング(図示せず)を載置して、このスプリング(図示せず)でロータ6に常時戻し方向の付勢力を与える場合を考えると、このスプリング(図示せず)は、一端をロータ6で係止するとともに、他端をカバー9で係止することにより、ロータ6に固着された刷子8を抵抗体基体5の初期位置に設定しなければならないものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、スプリング(図示せず)の一端がロータ6で係止されかつ他端がカバー9で係止されているため、スプリング(図示せず)に戻し方向の付勢力を与えるためには、カバー9に回転力を加えながら組み立てなければならないが、この場合、カバー9全体を持ってカバー9を回転させなければならないため、組立が困難であるという課題を有していた。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、組立が容易な回転スロットル位置センサを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の回転スロットル位置センサは、外部接続用のコネクタ端子を有するコネクタを外周面から突出するように設けた有底筒状のケースと、このケースの内壁の側面に設けられ、かつ前記コネクタ端子と電気的に接続される電極と、この電極と電気的に接続される抵抗パターンとを有する抵抗体フィルムからなる抵抗体基体と、前記ケース内に保持されるとともに前記抵抗体基体を前記コネクタ端子に圧接させる板バネと、前記ケースの内壁の底面に摺接して回転する有底筒部と、この有底筒部の外側面から外方へ突出するように設けられた載置部およびこの載置部の外周端に設けられ、かつ前記抵抗体基体の抵抗パターンと摺接する刷子を支持する壁部とを有するロータと、このロータに嵌合される回転スロットルシャフトを挿通する開口を有し、上面にカバー挿入治具の挿入部を挿入するための孔を有する掛止用の突起を少なくとも2つ設け、さらに下面に係止部を有しかつ前記ケースの上面開放部を封止するカバーと、前記ロータの載置部の上面に載置されるとともに一端が前記ロータの壁部に係止されかつ他端が前記カバーの係止部に係止されて前記ロータに常時戻し方向の付勢力を与えるコイルスプリングとを備えたもので、この構成によれば、組立が容易な回転スロットル位置センサを提供することができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、外部接続用のコネクタ端子を有するコネクタを外周面から突出するように設けた有底筒状のケースと、このケースの内壁の側面に設けられ、かつ前記コネクタ端子と電気的に接続される電極と、この電極と電気的に接続される抵抗パターンとを有する抵抗体フィルムからなる抵抗体基体と、前記ケース内に保持されるとともに前記抵抗体基体を前記コネクタ端子に圧接させる板バネと、前記ケースの内壁の底面に摺接して回転する有底筒部と、この有底筒部の外側面から外方へ突出するように設けられた載置部およびこの載置部の外周端に設けられ、かつ前記抵抗体基体の抵抗パターンと摺接する刷子を支持する壁部とを有するロータと、このロータに嵌合される回転スロットルシャフトを挿通する開口を有し、上面にカバー挿入治具の挿入部を挿入するための孔を有する掛止用の突起を少なくとも2つ設け、さらに下面に係止部を有しかつ前記ケースの上面開放部を封止するカバーと、前記ロータの載置部の上面に載置されるとともに一端が前記ロータの壁部に係止されかつ他端が前記カバーの係止部に係止されて前記ロータに常時戻し方向の付勢力を与えるコイルスプリングとを備えたもので、この構成によれば、カバーの上面にカバー挿入治具の挿入部を挿入するための孔を有する掛止用の突起を少なくとも2つ設けているため、コイルスプリングに常時戻し方向の付勢力を与えるために、カバーを回転させる場合には、前記カバー挿入治具を持ってカバーを回転させることにより、カバーを容易に回転させることができるため、組立が容易になるという作用を有するものである。
【0012】
請求項2に記載の発明は、板バネを、平板部と上部に逆挿入防止用の突起を設けた櫛形部とこの櫛形部と前記平板部とを連接する連接部とで構成したもので、この構成によれば、前記櫛形部の上部に逆挿入防止用の突起を設けているため、誤って櫛形部がケースの内側の略中央からみて外側に、かつ平板部が内側に位置するように挿入した場合、櫛形部の上部に設けた逆挿入防止用の突起がケースの段部に引っ掛かって板バネをケースに挿入できないものであり、したがって、板バネの櫛形部と平板部とを逆さまの位置に誤って挿入するということはなくなるという作用を有するものである。
【0013】
請求項3に記載の発明は、板バネの櫛形部に、逆挿入防止用の突起と連接部との間に位置して、抵抗体基体の電極と当接する当接部を設けたもので、この構成によれば、板バネをケースに挿入するときに櫛形部がケースにより弾性変形するが、この櫛形部の弾性変形する部分には抵抗体基体の電極と当接する当接部を設けているため、各々の櫛形部の弾性変形する部分の断面積は同一となり、その結果、各々の櫛形部は均一に弾性変形するため、板バネの各々の櫛形部と抵抗体基体の電極との接触圧力が均一になるという作用を有するものである。
【0014】
請求項4に記載の発明は、ロータに、相手側の回転スロットルシャフトを挿入して支持するための挿入用傾斜面を有する少なくとも1つの突部を設けたもので、この構成によれば、前記突部に挿入用傾斜面を設けているため、回転スロットルシャフトをロータに挿入するときに、前記挿入用傾斜面がガイドの役目をなすことになり、これにより、回転スロットルシャフトをロータに挿入するのが容易になるという作用を有するものである。
【0015】
請求項5に記載の発明は、ロータに、有底筒部と壁部とを接続するとともにコイルスプリングが載置される載置部を有底筒部の外側面の全周にわたって設けたもので、この構成によれば、載置部に載置されたスプリングが傾こうとしても、コイルスプリングの底面が載置部の全面にわたって支持されているため、コイルスプリングが傾きにくいという作用を有するものである。
【0016】
請求項6に記載の発明は、有底筒状のケースの内側面の一部に内方に突出する突出部を形成し、この突出部の先端面と前記有底筒状のケースの内側面との境界面に抵抗体基体の長手方向の一端部の挿入を案内するテーパ部を設けたもので、この構成によれば、前記ケースの上方より抵抗体基体を挿入する際に、前記テーパ部がガイドの役目をなすため、このテーパ部に沿って前記抵抗体基体を挿入することにより、前記ケースに抵抗体基体を挿入する作業が容易に行えるという作用を有するものである。
【0017】
請求項7に記載の発明は、有底筒状のケースの内側面の一部に内方に突出する突出部を形成し、この突出部の先端面と前記有底筒状のケースの内側面との境界面に抵抗体基体の長手方向の一端を押し付けるようにして抵抗体基体を有底筒状のケースの内側面に配設し、かつこの抵抗体基体の長手方向の一端部と接するように有底筒状のケースの内側面に直線部を設けたので、この構成によれば、前記突出部の先端面と有底筒状のケースの内側面との境界面に前記抵抗体基体の長手方向の一端を長手方向に沿って押し付けることにより圧縮力を加えた場合においても、前記ケースの内側面に設けられた直線部により前記抵抗体基体を確実に保持しているため、抵抗体基体が浮き上がるということはないという作用を有するものである。
【0018】
以下、本発明の一実施の形態における回転スロットル位置センサについて図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1は本発明の一実施の形態における回転スロットル位置センサの分解斜視図、図2は回転スロットル位置センサのカバーを取外した状態を示す上面図、図3は同側断面図である。
【0020】
図1〜図3において、11はガラス繊維を混入したポリブチレンテレフタレート等の耐熱性、機械強度に優れた合成樹脂により成形された有底筒状のケースで、このケース11には数本の外部接続用のコネクタ端子12がインサート成形により組み込まれており、このコネクタ端子12の一端はケース11の内部に表出し、かつ他端はケース11の外周面の一部の外方に突出するように設けたコネクタ13内に突出している。また、前記ケース11の外周面にはリング状のフランジ14が形成され、このフランジ14の一部の相対向する位置に取付穴15を有する取付部16が設けられている。そしてまた、前記ケース11の内側面17の一部には図4に示すように、内方へ突出する突出部18を形成し、この突出部18の先端面19と前記有底筒状のケース11の内側面17との境界面20にはテーパ部21を設けている。また前記ケース11の内側面17の上部には第1の段部17aが設けられており、かつ内側面17の下部には第2の段部17bが設けられている。22はポリイミドフィルム等の樹脂フィルムからなる抵抗体基体で、この抵抗体基体22は前記ケース11の第2の段部17bに載置するようにしてケース11の内側面に設けられている。またこの抵抗体基体22の内表面には、コネクタ端子12に当接して電気的に導通を取るためのAgとフェノール樹脂との混合物からなる電極24を設けるとともに、抵抗体基体22の長手方向に、電極24と電気的に接続されるように、カーボンとフェノール樹脂との混合物からなる抵抗パターン25を印刷等により設けている。そしてこの抵抗体基体22の長手方向の一端はケース11のテーパ部21と当接しているものである。
【0021】
図5は同要部である板バネの斜視図を示したもので、この図5において、26はステンレス等により略V字形状に構成された金属製の板バネで、この板バネ26は前記ケース11に抵抗体基体22を保持するものである。そしてこの板バネ26は片面の平板部27と他面の櫛形部28とこの櫛形部28と前記平板部27とを連接する連接部29とによりV字形状に構成されている。そして、抵抗体基体22の電極24のコネクタ端子12への接続は板バネ26を組み込むことにより、電極24をコネクタ端子12のケース11の内側の表出部(図示せず)に圧接することにより行われている。この板バネ26の櫛形部28の上端には、ケース11への板バネ26の逆挿入を防止する逆挿入防止用の突起30が側方へ突出するように設けられている。また前記板バネ26の櫛形部28には、前記逆挿入防止用の突起30と連接部29との間に位置して、前記抵抗体基体22の電極24と当接する当接部31を絞り加工により形成している。そして前記板バネ26は前記ケース11に挿入するときに櫛形部28がケース11により弾性変形するが、この櫛形部28の弾性変形する部分には逆挿入防止用の突起30を設けていないため、各々の櫛形部28の弾性変形する部分の断面積は同一となり、その結果、各々の櫛形部28が均一に弾性変形するから、板バネ26の各々の櫛形部28と抵抗体基体22の電極24との接触圧力が均一になるという作用を有するものである。
【0022】
図6は同要部であるロータの斜視図、図7は同要部であるロータの上面図である。この図6、図7において、32はガラス繊維を混入したポリブチルテレフタレート等の合成樹脂からなるロータで、このロータ32はケース11内に組み込まれてケース11の内壁の底面に摺接して回転する有底円筒状の有底筒部33と、この有底筒部33の外側面34から外方へ突出するように有底筒部33の外側面の全周にわたって設けられた載置部35と、この載置部35の外周端に有底筒部33の外側面34と平行に設けられた壁部36とを有しているものである。そしてこのロータ32の有底筒部33の内側面37には、挿入用傾斜面38を有する三角形状の突部39を設けており、この三角形状の突部39に当接するように相手側の回転スロットルシャフト(図示せず)を挿入することにより、この回転スロットルシャフト(図示せず)を突部39で支持している。またこのロータ32の壁部36の先端には支持部40が設けられており、この支持部40に刷子41を取り付けることにより、この刷子41が前記ロータ32の回転に伴って前記抵抗体基体22の抵抗パターン25と摺接するように構成されている。さらに、この抵抗体基体22、板バネ26、ロータ32を組み込んだ前記ケース11の開口部には、図1に示すガラス繊維を混入したポリブチルテレフタレート等の合成樹脂からなるカバー42がケース11の上面開放部を封止するように取り付けられている。そしてこのカバー42の中央部には前記ロータ32に嵌合される回転スロットルシャフト(図示せず)を挿通する開口43を有し、かつ上面には後述するカバー挿入治具の挿入部を挿入するための孔44を有する掛止用の突起45を2つ設けるとともに、下面には下側へ突出する円弧状の係止部46が設けられている。47は一端がロータ32の支持部40に係止され、かつ他端がカバー42の係止部46に係止されて前記ロータ32に常時戻し方向の付勢力を与えるコイルスプリングである。そして、このコイルスプリング47はスラスト方向に圧縮された状態で組み込まれ、かつその上下面48は前記ロータ32の載置部35とカバー42とに当接している。このとき、このコイルスプリング47はロータ32の載置部35に載置されるが、この載置部35はロータ32を構成する有底筒部33の外側面の全周にわたって設けているため、この載置部35に載置されたコイルスプリング47は下面全体が載置部35に支持されることになり、これにより、コイルスプリング47は傾きにくいという作用効果を有するものである。
【0023】
以上のように構成された本発明の一実施の形態における回転スロットル位置センサについて、次にその製造方法を説明する。
【0024】
まず、成形金型(図示せず)に3本のコネクタ端子12を設置した後、成形金型(図示せず)に約200℃で溶融されたポリブチルテレフタレート等のフェノール製の樹脂を流し込み、室温で冷却して、ケース11を成形する。
【0025】
次に、約70〜120mmの幅に裁断されたポリイミド等の樹脂よりなるフィルム状の抵抗体基体22にポリイミド等のバインダ樹脂を含有した抵抗ペースト(図示せず)を印刷し、約180℃〜170℃で約1〜120分間焼成し、抵抗パターン25を抵抗体基体22に焼き付ける。
【0026】
次に、抵抗パターン25が設けられた抵抗体基体22にポリイミド等のバインダ樹脂を含有した銀ペースト(図示せず)を印刷し、約180℃〜170℃で約1〜120分間焼成し、電極24を抵抗体基体22に焼き付ける。
【0027】
次に、ケース11のコネクタ端子12におけるケース11の内部側に表出した表出部(図示せず)と抵抗体基体22の内表面に設けた電極24が当接するとともに、ケース11に設けた境界面20と抵抗体基体22の長手方向の一端が当接するように抵抗体基体22をケース11の上方よりケース11の境界面20に設けたテーパ部21を案内面としながら挿入する。このとき、前記テーパ部21がガイドの役目をなすため、このテーパ部21に沿って抵抗体基体22を挿入することにより、前記ケース11に抵抗体基体22を挿入する作業が容易に行えるものである。
【0028】
次に、板バネ26の当接部31と抵抗体基体22の電極24とが圧接して電気的に接続されるように、前記板バネ26を前記ケース11内に上方より挿入する。このとき、板バネ26の櫛形部28がケース11のコネクタ端子12におけるケース11の内部側に表出した表出部側に配置されるように挿入するが、この場合、前記櫛形部28の上部には逆挿入防止用の突起30を設けているため、図8に示すように、誤って櫛形部28が前記ケース11の内側の略中央からみて外側に、かつ平板部27が内側に位置するように挿入した場合、前記櫛形部28の上部に設けた逆挿入防止用の突起30が前記ケース11の第1の段部17aに引っ掛かって板バネ26をケース11に挿入できないものであり、したがって、板バネ26の櫛形部28と平板部27とを逆さまの位置に誤って挿入するということはなくなるものである。
【0029】
次に、抵抗体基体22と板バネ26とを設けたケース11の内側に上方より、予め支持部40に刷子41を固着してなるロータ32を装着する。
【0030】
次に、ケース11に装着されたロータ32の載置部35にコイルスプリング47を載置する。
【0031】
次に、図9に示すように、カバー42の係止部46に前記コイルスプリング47の上面の一端を係止するとともに、カバー42の上面に設けられた掛止用の突起45の孔44にカバー挿入治具49の挿入部50を挿入し、カバー挿入治具49に回転力を加えながらカバー42で前記ケース11の上面開放部を閉塞する。この場合、カバー42にはカバー挿入治具49の挿入部50を挿入するための孔44を有する掛止用の突起45を2つ設けているため、前記コイルスプリング47に常時戻し方向の付勢力を与えるために、カバー42を回転させる場合には、前記カバー挿入治具49を持ってカバー42を回転させることにより、このカバー42を容易に回転させることができるため、組立が容易に行えるものである。
【0032】
以上のように構成され、かつ組み立てられた回転スロットル位置センサについて、次にその動作を説明する。
【0033】
図10に示すように、内燃エンジンの近傍の回転スロットルシャフト51に回転スロットル位置センサのロータ32を位置合わせしながら圧入し、そしてこの回転スロットルシャフト51がロータ32に完全に嵌合された状態でケース11の取付部16を利用してスロットル本体(図示せず)にケース11の固定を行って組み込みを完了する。このとき、ロータ32側に設けた三角形状の突部39には、挿入用傾斜面38を設けているため、回転スロットルシャフト51をロータ32に挿入するときに、前記挿入用傾斜面38がガイドの役目をなすことになり、これにより、回転スロットルシャフト51をロータ32に挿入するのが容易になるという作用を有するものである。
【0034】
そして、この回転スロットルシャフト51はアクセルを踏みこんだり、フリーにしたりすることによって回転し、この回転と同期してロータ32が回転し、このロータ32に取り付けた刷子41が抵抗体基体22の抵抗パターン25との接触位置を変えることにより、コネクタ端子12にその接触位置に応じた出力電圧が得られ、この出力電圧の変動を信号としてエンジン内に噴射される燃料の量をコントロールすることができるものである。
【0035】
なお、上記本発明の一実施の形態における回転スロットル位置センサにおいては、ケース11の内側面17の一部に内方へ突出する突出部18を形成し、この突出部18の先端面19と前記ケース11におけるすべてにわたって円弧状である内側面17との境界面20に前記抵抗体基体22の長手方向の一端の挿入を案内するテーパ部21を設けた構成について説明したが、図12に示すように、ケース11の内側面17の一部に内方へ突出する突出部18を形成し、この突出部18の先端面19と前記有底筒状のケース11の内側面17との境界面20に前記抵抗体基体22の長手方向の一端を押し付けるようにして抵抗体基体22を有底筒状のケース11の内側面17に配設し、かつこの抵抗体基体22の長手方向の一端部と接するように有底筒状のケース11の内側面17に直線部52を設けた構成としてもよいものである。この場合、前者のように、前記抵抗体基体22の長手方向の一端部と当接するケース11の内側面17が円弧状である場合には、ケース11のテーパ部21より抵抗体基体22にこの抵抗体基体22の長手方向の圧縮力が加わると、図11に示すように、前記抵抗体基体22がケース11の内側面17から浮き上がる場合がある。このように抵抗体基体22がケース11の内側面17から浮き上がった状態で、抵抗パターン25上を刷子41が摺動すると、出力特性が安定しないものである。
【0036】
しかるに図12に示す構成においては、前記ケース11の突出部18の先端面19と有底筒状のケース11の内側面との境界面20に前記抵抗体基体22の長手方向の一端を長手方向に沿って押し付けることにより圧縮力を加えた場合においても、前記ケース11の内側面17に設けられた直線部52により前記抵抗体基体22を確実に保持しているため、抵抗体基体22が浮き上がるということはなくなるものである。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明の回転スロットル位置センサは、外部接続用のコネクタ端子を有するコネクタを外周面から突出するように設けた有底筒状のケースと、このケースの内壁の側面に設けられ、かつ前記コネクタ端子と電気的に接続される電極と、この電極と電気的に接続される抵抗パターンとを有する抵抗体フィルムからなる抵抗体基体と、前記ケース内に保持されるとともに前記抵抗体基体を前記コネクタ端子に圧接させる板バネと、前記ケースの内壁の底面に摺接して回転する有底筒部と、この有底筒部の外側面から外方へ突出するように設けられた載置部およびこの載置部の外周端に設けられ、かつ前記抵抗体基体の抵抗パターンと摺接する刷子を支持する壁部とを有するロータと、このロータに嵌合される回転スロットルシャフトを挿通する開口を有し、上面にカバー挿入治具の挿入部を挿入するための孔を有する掛止用の突起を少なくとも2つ設け、さらに下面に係止部を有しかつ前記ケースの上面開放部を封止するカバーと、前記ロータの載置部の上面に載置されるとともに一端が前記ロータの壁部に係止されかつ他端が前記カバーの係止部に係止されて前記ロータに常時戻し方向の付勢力を与えるコイルスプリングとを備えたもので、この構成によれば、カバーの上面にカバー挿入治具の挿入部を挿入するための孔を有する掛止突起を少なくとも2つ設けているため、コイルスプリングに常時戻し方向の付勢力を与えるために、カバーを回転させる場合には、前記カバー挿入治具を持ってカバーを回転させることにより、カバーを容易に回転させることができるため、組立性の良い回転スロットル位置センサを提供することができるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における回転スロットル位置センサの分解斜視図
【図2】同回転スロットル位置センサのカバーを外した状態を示す上面図
【図3】同センサの側断面図
【図4】同センサにおけるケースの内部構成を示す斜視図
【図5】同センサにおける板バネの斜視図
【図6】同センサにおけるロータの斜視図
【図7】同ロータの上面図
【図8】同センサにおけるケースに板バネを逆挿入した状態を示す斜視図
【図9】同センサにおけるカバーをカバー挿入治具で組み立てる状態を示す分解斜視図
【図10】同センサにおけるロータの挿入用傾斜面に沿うように回転スロットルシャフトを挿入する状態を示す分解斜視図
【図11】同センサにおける抵抗体基体の長手方向に圧縮力が加わることにより抵抗体基体がケースの内側面から浮き上がった状態を示す斜視図
【図12】本発明の実施の形態における回転スロットル位置センサのケースの一部を示す斜視図
【図13】従来の回転スロットル位置センサの内部構造を示した上面図
【図14】同回転スロットル位置センサの断面図
【符号の説明】
11 ケース
12 コネクタ端子
18 突出部
20 境界面
21 テーパ部
22 抵抗体基体
24 電極
25 抵抗パターン
26 板バネ
27 平板部
28 櫛形部
29 連接部
30 逆挿入防止用の突起
31 当接部
32 ロータ
33 有底筒部
35 載置部
36 壁部
38 挿入用傾斜面
39 突部
41 刷子
42 カバー
43 開口
44 孔
45 掛止用の突起
46 係止部
47 コイルスプリング
49 カバー挿入治具
51 回転スロットルシャフト

Claims (7)

  1. 外部接続用のコネクタ端子を有するコネクタを外周面から突出するように設けた有底筒状のケースと、このケースの内壁の側面に設けられ、かつ前記コネクタ端子と電気的に接続される電極と、この電極と電気的に接続される抵抗パターンとを有する抵抗体フィルムからなる抵抗体基体と、前記ケース内に保持されるとともに前記抵抗体基体を前記コネクタ端子に圧接させる板バネと、前記ケースの内壁の底面に摺接して回転する有底筒部と、この有底筒部の外側面から外方へ突出するように設けられた載置部およびこの載置部の外周端に設けられ、かつ前記抵抗体基体の抵抗パターンと摺接する刷子を支持する壁部とを有するロータと、このロータに嵌合される回転スロットルシャフトを挿通する開口を有し、上面にカバー挿入治具の挿入部を挿入するための孔を有する掛止用の突起を少なくとも2つ設け、さらに下面に係止部を有しかつ前記ケースの上面開放部を封止するカバーと、前記ロータの載置部の上面に載置されるとともに一端が前記ロータの壁部に係止されかつ他端が前記カバーの係止部に係止されて前記ロータに常時戻し方向の付勢力を与えるコイルスプリングとを備えた回転スロットル位置センサ。
  2. 板バネを、平板部と上部に逆挿入防止用の突起を設けた櫛形部とこの櫛形部と前記平板部とを連接する連接部とで構成した請求項1記載の回転スロットル位置センサ。
  3. 板バネの櫛形部に、逆挿入防止用の突起と連接部との間に位置して、抵抗体基体の電極と当接する当接部を設けた請求項2記載の回転スロットル位置センサ。
  4. ロータに、相手側の回転スロットルシャフトを挿入して支持するための挿入用傾斜面を有する少なくとも1つの突部を設けた請求項1記載の回転スロットル位置センサ。
  5. ロータに、有底筒部と壁部とを接続するとともにコイルスプリングが載置される載置部を有底筒部の外側面の全周にわたって設けた請求項1記載の回転スロットル位置センサ。
  6. 有底筒状のケースの内側面の一部に内方に突出する突出部を形成し、この突出部の先端面と前記有底筒状のケースの内側面との境界面に抵抗体基体の長手方向の一端部の挿入を案内するテーパ部を設けた請求項1記載の回転スロットル位置センサ。
  7. 有底筒状のケースの内側面の一部に内方に突出する突出部を形成し、この突出部の先端面と前記有底筒状のケースの内側面との境界面に抵抗体基体の長手方向の一端を押し付けるようにして抵抗体基体を有底筒状のケースの内側面に配設し、かつこの抵抗体基体の長手方向の一端部と接するように有底筒状のケースの内側面に直線部を設けた請求項1記載の回転スロットル位置センサ。
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