JP2000186905A - 回転位置センサおよびその製造方法 - Google Patents

回転位置センサおよびその製造方法

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JP2000186905A
JP2000186905A JP10364529A JP36452998A JP2000186905A JP 2000186905 A JP2000186905 A JP 2000186905A JP 10364529 A JP10364529 A JP 10364529A JP 36452998 A JP36452998 A JP 36452998A JP 2000186905 A JP2000186905 A JP 2000186905A
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Japan
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case
connector terminal
resistor
connector
resin
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Application number
JP10364529A
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English (en)
Inventor
Shigeru Natsuume
茂 夏梅
Kazuhiko Miyakoshi
和彦 宮越
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケースを成形するための樹脂の射出圧力によ
りコネクタ端子が弾性変形や塑性変形を起こすのを防止
することができ、これにより、抵抗体の電極部とコネク
タ端子との電気的な接続も安定したものが得られる回転
位置センサを提供することを目的とする。 【解決手段】 コネクタ端子29における抵抗体25の
電極部28と接続される一端およびケース21のコネク
タ部24内に突出している他端以外の部分をケース21
内にインサートして埋設部30とし、このコネクタ端子
29の埋設部30における押さえ部31をスライド押さ
えピン42により押さえてコネクタ端子29を固定した
状態でケース21を樹脂成形し、かつ樹脂の硬化前にス
ライド押さえピン42をコネクタ端子29の埋設部30
における押さえ部31から離反させてケース21の外表
面にスライド押さえピン42の跡部23を形成したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクセルペダルある
いは内燃エンジンのスロットル弁等の相手側回転シャフ
トの位置を検出するのに利用される回転位置センサおよ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に車両などの内燃エンジンは、エン
ジンに流入する空気の量を制御するためにスロットル弁
を用いており、このスロットル弁を開くと空気を多く吸
い込み、閉じると空気の吸い込みが少なくなって、エン
ジンの速度制御が行われるようになっている。
【0003】従来のこの種の回転位置センサとしては、
特開平7−151508号公報に開示されたものが知ら
れている。
【0004】以下、従来の回転位置センサについて、図
面を参照しながら説明する。図7は従来の回転位置セン
サの内部構成要素が見えるようにするためカバーが取り
外されている状態を示す上面図、図8は同回転位置セン
サの側断面図である。
【0005】図7、図8において、1は有底円筒状のケ
ースで、このケース1は内側面の下部に抵抗体挿入溝2
を有するとともに、内側面から中央部に向かって突出す
るように一対のアーム3を設け、かつ外側面から外方へ
突出するようにコネクタ部4を設けている。5はフィル
ム状の抵抗体で、この抵抗体5は前記ケース1の内側面
に沿うように配設されるとともに、下部が前記ケース1
の抵抗体挿入溝2に挿入され、かつ表面に抵抗パターン
(図示せず)およびこの抵抗パターン(図示せず)と電
気的に接続されている電極部(図示せず)とを設けてい
る。6はコネクタ端子で、このコネクタ端子6は前記ケ
ース1に一体に成形されるとともに、一端を前記抵抗体
5の電極部(図示せず)と電気的に接続し、かつ他端を
前記ケース1のコネクタ部4内に突出させている。7は
円筒形状の樹脂製のロータで、このロータ7は前記ケー
ス1の内側に収納されるとともに、前記ケース1におけ
る一対のアーム3に当接しかつ側面には刷子8を設けて
おり、この刷子8を前記抵抗体5の抵抗パターン(図示
せず)と摺接させている。また、前記ロータ7の内径部
には相手側回転シャフト(図示せず)の平面部と圧接部
9と相手側回転シャフト(図示せず)を支持する支持部
10および相手側回転シャフト(図示せず)の挿入時に
伸びる薄肉部11を有している。12は金属製のカバー
で、このカバー12は前記ケース1の上面開口部に位置
して設けている。
【0006】以上のように構成された従来の回転位置セ
ンサについて、次にその動作を説明する。
【0007】内燃エンジンの近傍に位置する相手側回転
シャフト(図示せず)を回転位置センサにおけるロータ
7の内径部に位置合わせしながら圧入した状態で、スロ
ットル本体(図示せず)に前記ケース1を固着する。そ
して、前記相手側回転シャフト(図示せず)はアクセル
ペダルを踏み込んだり、フリーにしたりすることによっ
て回転するもので、この回転に同期して前記ロータ7に
固着した刷子8が前記抵抗体5の抵抗パターン(図示せ
ず)との接触位置を変え、そして、前記抵抗体5の電極
部(図示せず)を介してコネクタ端子6より前記刷子8
の接触位置に応じた出力電圧が得られ、この出力電圧を
相手側コンピュータ(図示せず)に入力し、エンジン内
に噴射する燃料の量をコントロールするものである。
【0008】以上のように構成された従来の回転位置セ
ンサについて、次に、相手側回転シャフトをロータに挿
入する状態を説明する。
【0009】相手側回転シャフト(図示せず)をロータ
7の内径側に挿入すると薄肉部11が伸びて、相手側回
転シャフト(図示せず)の平面部がロータ7の圧接部9
に圧接するとともに、支持部10が相手側回転シャフト
(図示せず)を支持し、相手側回転シャフト(図示せ
ず)の回転をロータ7の回転に伝達するようにしてい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成においては、ケース1にコネクタ端子6を一体に
成形する際に、ケース1を成形するための成形金型(図
示せず)に充填される樹脂の射出圧力によりコネクタ端
子6が弾性変形や塑性変形を起こし、そしてこの状態に
おいて、樹脂が硬化する場合があるため、図9に示すよ
うにコネクタ端子6がケース1内に傾いた状態で装着さ
れてしまうことがあり、これにより、抵抗体5の電極部
(図示せず)とコネクタ端子6との接触位置がずれて、
抵抗体5の電極部(図示せず)とコネクタ端子6との電
気的な接続が不安定になってしまうという課題を有して
いた。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、ケースを成形するための樹脂の射出圧力によりコネ
クタ端子が弾性変形や塑性変形を起こすのを防止するこ
とができ、これにより、抵抗体の電極部とコネクタ端子
との電気的な接続も安定したものが得られる回転位置セ
ンサを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の回転位置センサは、コネクタ部が一体に形成
されている有底筒状のケースと、このケース内に設けら
れた抵抗パターンを有する抵抗体と、一端がこの抵抗体
の電極部と電気的に接続されるとともに他端が前記ケー
スのコネクタ部内に突出する外部接続用のコネクタ端子
と、前記抵抗体の抵抗パターンと摺接する刷子を支持
し、かつ回動可能なロータと、前記ケースの開口部を閉
塞するとともに略中央に相手側回転シャフトが挿入され
る挿入孔を有するカバーとを備え、前記コネクタ端子
は、前記抵抗体の電極部と接続される一端および前記ケ
ースのコネクタ部内に突出している他端以外の部分をケ
ース内にインサートして埋設部とし、このコネクタ端子
の埋設部における押さえ部をスライド押さえピンにより
押さえてコネクタ端子を固定した状態で前記ケースを樹
脂成形し、かつ樹脂の硬化前にスライド押さえピンをコ
ネクタ端子の埋設部における押さえ部から離反させて前
記ケースの外表面にスライド押さえピンの跡部を形成し
たもので、この構成によれば、ケースを成形するための
樹脂の射出圧力によりコネクタ端子が弾性変形や塑性変
形を起こすのを防止することができ、これにより、抵抗
体の電極部とコネクタ端子との電気的な接続も安定した
ものが得られるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、コネクタ部が一体に形成されている有底筒状のケー
スと、このケース内に設けられた抵抗パターンを有する
抵抗体と、一端がこの抵抗体の電極部と電気的に接続さ
れるとともに他端が前記ケースのコネクタ部内に突出す
る外部接続用のコネクタ端子と、前記抵抗体の抵抗パタ
ーンと摺接する刷子を支持し、かつ回動可能なロータ
と、前記ケースの開口部を閉塞するとともに略中央に相
手側回転シャフトが挿入される挿入孔を有するカバーと
を備え、前記コネクタ端子は、前記抵抗体の電極部と接
続される一端および前記ケースのコネクタ部内に突出し
ている他端以外の部分をケース内にインサートして埋設
部とし、このコネクタ端子の埋設部における押さえ部を
スライド押さえピンにより押さえてコネクタ端子を固定
した状態で前記ケースを樹脂成形し、かつ樹脂の硬化前
にスライド押さえピンをコネクタ端子の埋設部における
押さえ部から離反させて前記ケースの外表面にスライド
押さえピンの跡部を形成したもので、この構成によれ
ば、コネクタ端子の埋設部における押さえ部をスライド
押さえピンにより押さえてコネクタ端子を固定した状態
で前記ケースを樹脂成形し、かつ樹脂の硬化前にスライ
ド押さえピンをコネクタ端子の埋設部における押さえ部
から離反させるようにしているため、ケースにコネクタ
端子を一体に成形する場合は、コネクタ端子の押さえ部
はスライド押さえピンにより固定されることになり、こ
れにより、ケースを成形するための成形金型に充填され
る樹脂の射出圧力によりコネクタ端子が弾性変形や塑性
変形を起こすということはなくなるため、抵抗体の電極
部とコネクタ端子との接触位置のずれもなくなり、その
結果、抵抗体の電極部とコネクタ端子との電気的な接続
も安定したものが得られるという作用を有するものであ
る。
【0014】請求項2に記載の発明は、ロータの内径部
に相手側回転シャフトの平面部と圧接する圧接部と、前
記相手側回転シャフトを支持する支持片を設けるととも
に、前記ロータの外周に前記支持片を内側に押圧するス
ナップリングを設けたもので、この構成によれば、ロー
タの内径部に相手側回転シャフトの平面部と圧接する圧
接部と、前記相手側回転シャフトを支持する支持片を設
けるとともに、前記ロータの外周に前記支持片を内側に
押圧するスナップリングを設けているため、相手側回転
シャフトの寸法に合わせて移動可能な支持片により、相
手側回転シャフトの寸法変動を吸収した状態で、ロータ
の内径に相手側回転シャフトを嵌合させることができる
とともに、スナップリングにより、支持片は押圧される
ことになり、これにより、ロータの内径と相手側回転シ
ャフトとの密着性を向上させることができるという作用
を有するものである。
【0015】請求項3に記載の発明は、コネクタ部が一
体に形成されている有底筒状のケースと、このケース内
に設けられた抵抗パターンを有する抵抗体と、一端がこ
の抵抗体の電極部と電気的に接続されるとともに他端が
前記ケースのコネクタ部内に突出する外部接続用のコネ
クタ端子と、前記抵抗体の抵抗パターンと摺接する刷子
を支持し、かつ回動可能なロータと、前記ケースの開口
部を閉塞するとともに略中央に相手側回転シャフトが挿
入される挿入孔を有するカバーとを備え、前記コネクタ
端子を一体に設けたケースをインサート成形する一対の
ケース成形金型における一方の成形金型に、前記コネク
タ端子における前記抵抗体の電極部と接続される一端お
よび前記ケースのコネクタ部内に突出している他端以外
のケースへの埋設部を設置し、かつ前記コネクタ端子の
埋設部を常時押さえる方向に付勢されたスライド押さえ
ピンを他方の成形金型に設けてこのスライド押さえピン
により前記コネクタ端子の埋設部における押さえ部を押
さえて固定し、この状態で、前記一対のケース成形金型
内に溶融樹脂を射出し、この樹脂の硬化前に前記スライ
ド押さえピンを後退させ、このスライド押さえピンが存
在していた部分に樹脂を充填するようにしたもので、こ
の製造方法によれば、コネクタ端子の埋設部を常時押さ
える方向に付勢されたスライド押さえピンを他方の成形
金型に設けてこのスライド押さえピンにより前記コネク
タ端子の埋設部における押さえ部を押さえてコネクタ端
子を固定し、この状態で、前記一対のケース成形金型内
に溶融樹脂を射出して充填し、この樹脂の硬化前に前記
スライド押さえピンを後退させ、このスライド押さえピ
ンが存在していた部分に樹脂を充填するようにしている
ため、スライド押さえピンを後退させるだけで、スライ
ド押さえピンが存在していた部分に樹脂を充填すること
ができ、これにより、ケースを成形するための成形金型
に充填される樹脂の射出圧力によりコネクタ端子が弾性
変形や塑性変形を起こすということはなくなるため、抵
抗体の電極部とコネクタ端子との接触位置のずれもなく
なり、その結果、抵抗体の電極部とコネクタ端子との電
気的な接続も安定したものが得られるという作用を有す
るものである。
【0016】以下、本発明の一実施の形態における回転
位置センサについて、図面を参照しながら説明する。
【0017】図1は本発明の一実施の形態における回転
位置センサの側断面図、図2は同回転位置センサの下面
図、図3は同回転位置センサにおける抵抗体の上面図、
図4は同回転位置センサにおけるロータの下側から見た
斜視図である。
【0018】図1〜図4において、21はガラス繊維を
混入したポリブチレンテレフタレートなどの耐熱性、機
械的強度に優れた合成樹脂によって成形された有底円筒
状のケースで、このケース21は内側面の下部に抵抗体
挿入溝22を有するとともに、下側の外表面にスライド
押さえピンの跡部23を形成している。また、前記ケー
ス21の外側面から外方へ突出するようにコネクタ部2
4を設けている。そしてまた、前記ケース21の外周部
には相対向する位置に一対の取付部21aを設け、かつ
この一対の取付部21aの略中央には取付穴21bを設
けている。25はポリイミドフィルムなどからなるフィ
ルム状の抵抗体で、この抵抗体25は前記ケース21の
内側面に沿うように配設されるとともに、下部が前記ケ
ース21の抵抗体挿入溝22に挿入され、かつ表面に抵
抗パターン26およびこの抵抗パターン26と配線パタ
ーン27を介して電気的に接続されている電極部28を
設けている。29はコネクタ端子で、このコネクタ端子
29は前記ケース21に一体に成形されるとともに、一
端を前記抵抗体25の電極部28と電気的に接続し、か
つ他端を前記ケース21のコネクタ部24内に突出させ
ている。また、前記コネクタ端子29は抵抗体25の電
極部28と接続される一端およびケース21のコネクタ
部24の内側に突出する他端以外の部分をケース21内
にインサートして埋設部30とするとともに、このコネ
クタ端子29の埋設部30における押さえ部31をケー
ス21の外表面の近傍に設けている。32はステンレス
などの弾性を有する金属によりV字形状に折曲して構成
された押さえバネで、この押さえバネ32は前記抵抗体
25における電極部28をコネクタ端子29へ圧接して
いる。33はポリブチレンテレフタレートなどの合成樹
脂により構成された円筒形状のロータで、このロータ3
3は前記ケース21内の略中央に組み込まれているとと
もに、外周面の中間に外方へ突出する支持腕34を設
け、かつこの支持腕34の先端には刷子35を設けてお
り、この刷子35を前記抵抗体25の抵抗パターン26
に摺接させている。また、前記ロータ33の内径側には
軸線上の略中央から底面側にわたって相手側回転シャフ
ト(図示せず)の平面部と圧接する平面状の圧接部36
と、相手側回転シャフト(図示せず)を外側から支持す
る支持片37とを有している。そしてまた、前記ロータ
33の圧接部36と支持片37の外周にはスナップリン
グ38を載置している。39は樹脂製のカバーで、この
カバー39は前記抵抗体25、押さえバネ32およびロ
ータ33を組み込んだケース21の開口部を閉塞するも
のであり、そしてこのカバー39の中央には相手側回転
シャフト(図示せず)を挿通する挿入孔40を設けてい
る。
【0019】以上のように構成された本発明の一実施の
形態における回転位置センサについて、次に、その組立
方法を図面を参照しながら説明する。
【0020】図5は本発明の一実施の形態の回転位置セ
ンサにおけるコネクタ端子の押さえ部をスライド押さえ
ピンで押さえた状態を示す側断面図、図6は同回転位置
センサにおけるコネクタ端子からスライド押さえピンが
後退し、樹脂が充填された状態を示す側断面図である。
【0021】まず、図5に示すように、コネクタ端子2
9を一体に設けたケース21をインサート成形する一対
のケース成形金型における一方の成形金型41に、6本
のコネクタ端子29における抵抗体25の電極部28と
接続される一端およびケース21のコネクタ部24内に
突出している他端以外のケース21への埋設部30を設
置する。
【0022】次に、前記コネクタ端子29の埋設部30
を常時押さえる方向に付勢されたスライド押さえピン4
2を他方の成形金型43に設けてこのスライド押さえピ
ン42により前記コネクタ端子29の埋設部30におけ
る押さえ部31を押さえて固定し、この状態で、前記一
対のケース成形金型41,43内に溶融樹脂を射出して
充填する。
【0023】次に、図6に示すように、射出した溶融樹
脂の硬化前に前記スライド押さえピン42を後退させる
ことにより、このスライド押さえピン42が存在してい
た部分に樹脂を充填するとともに、ケース21の外表面
にスライド押さえピンの跡部23を形成するものであ
る。
【0024】上記した本発明の一実施の形態において
は、コネクタ端子29の埋設部30を常時押さえる方向
に付勢されたスライド押さえピン42を他方の成形金型
43に設けてこのスライド押さえピン42により前記コ
ネクタ端子29の埋設部30における押さえ部31を押
さえてコネクタ端子29を固定し、この状態で、前記一
対のケース成形金型41,43内に溶融樹脂を射出して
充填し、そしてこの樹脂の硬化前に前記スライド押さえ
ピン42を後退させ、このスライド押さえピン42が存
在していた部分に樹脂を充填するようにしているため、
スライド押さえピン42を後退させるだけで、スライド
押さえピン42が存在していた部分に樹脂を充填するこ
とができ、これにより、ケース21を成形するための成
形金型に充填される樹脂の射出圧力によりコネクタ端子
29が弾性変形や塑性変形を起こすということはなくな
るため、抵抗体25の電極部28とコネクタ端子29と
の接触位置のずれもなくなり、その結果、抵抗体25に
おける電極部28とコネクタ端子29との電気的な接続
も安定したものが得られるという効果を有するものであ
る。
【0025】次に、約30〜150mmの幅で細断化され
たポリイミド樹脂からなるフィルム状の抵抗体25にお
ける一端部の電極部28を設ける位置に、ポリイミド樹
脂などのバインダー樹脂に銀等の導電材を含有した電極
部インキを印刷した後、前記電極部28と接続される位
置に、ポリイミド樹脂等のバインダー樹脂にカーボン等
の導電材を含有した抵抗インキを印刷して抵抗体25を
形成する。
【0026】次に、前記抵抗体25を約150℃〜35
0℃で約0.1〜3時間焼き付けることにより、電極部
28および抵抗パターン26を前記抵抗体25の上面に
それぞれ形成する。
【0027】次に、成形金型(図示せず)に約260℃
で溶融されたポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性
樹脂を流し込み、室温で冷却して、支持片37、圧接部
36および支持腕34を有するロータ33を形成した
後、このロータ33にスナップリング38を装着する。
【0028】次に、前記ロータ38の支持腕34の先端
に刷子35を固着する。次に、ケース21の上方より、
前記抵抗体25における下部を前記ケース21の抵抗体
挿入溝22に挿入するようにして抵抗体25をケース2
1の内壁に配設する。
【0029】次に、前記抵抗体25における電極部28
をケース21のコネクタ端子29の一端に圧接させるよ
うに、押さえバネ32をケース21に上方より挿入す
る。
【0030】上記した本発明の一実施の形態において
は、コネクタ端子29の埋設部30における押さえ部3
1をスライド押さえピン42により押さえてコネクタ端
子29を固定した状態で前記ケース21を樹脂成形し、
かつ樹脂の硬化前にスライド押さえピン42をコネクタ
端子29の埋設部30における押さえ部31から離反さ
せるようにしているため、ケース21にコネクタ端子2
9を一体に成形する際に、コネクタ端子29の押さえ部
31はスライド押さえピン42により固定されることに
なり、これにより、ケース21を成形するための成形金
型に充填される樹脂の射出圧力によりコネクタ端子29
が弾性変形や塑性変形を起こすということはなくなるた
め、抵抗体25の電極部28とコネクタ端子29との接
触位置のずれもなくなり、その結果、抵抗体25の電極
部28とコネクタ端子29との電気的な接続も安定した
ものが得られるという作用効果を有するものである。
【0031】最後に、前記ケース21の上方より、刷子
35を固着したロータ33を収納した後、ケース21の
開口端をカバー39で閉塞する。
【0032】以上のように構成された本発明の一実施の
形態における回転位置センサについて、次に、その動作
を説明する。
【0033】内燃エンジンの近傍に位置する相手側回転
シャフト(図示せず)を回転位置センサのロータ33の
内径に位置合わせしながら圧入し、ケース21の取付部
21aを利用して相手側のスロットル本体(図示せず)
にケース21を固定し、組み込みを完了する。そして、
前記相手側回転シャフト(図示せず)はアクセルペダル
を人が踏み込んだり、フリーにすることによって回転す
るもので、この回転に同期して前記ロータ33に固着さ
れた刷子35が抵抗体25の抵抗パターン26との接触
位置を変え、そして、前記抵抗体25の電極部28を介
してコネクタ端子29より前記刷子35の摺接位置に応
じた出力電圧が得られ、この出力電圧を相手側コンピュ
ータ(図示せず)に入力し、エンジン内に噴射する燃料
の量をコントロールするものである。
【0034】上記した本発明の一実施の形態における回
転位置センサにおいては、図4に示すように、ロータ3
3の内径部に相手側回転シャフト(図示せず)の平面部
と圧接する圧接部36と、前記相手側回転シャフト(図
示せず)を支持する支持片37を設けるとともに、前記
ロータ33の外周に前記支持片37を内側に押圧するス
ナップリング38を設けているため、相手側回転シャフ
ト(図示せず)の寸法に合わせて移動可能な支持片37
により、相手側回転シャフト(図示せず)の寸法変動を
吸収した状態で、ロータ33の内径に相手側回転シャフ
ト(図示せず)を嵌合させることができるとともに、ス
ナップリング38により、支持片37は押圧されること
になり、これにより、ロータ33の内径と相手側回転シ
ャフト(図示せず)との密着性を向上させることができ
るという効果を有するものである。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明の回転位置センサ
は、コネクタ部が一体に形成されている有底筒状のケー
スと、このケース内に設けられた抵抗パターンを有する
抵抗体と、一端がこの抵抗体の電極部と電気的に接続さ
れるとともに他端が前記ケースのコネクタ部内に突出す
る外部接続用のコネクタ端子と、前記抵抗体の抵抗パタ
ーンと摺接する刷子を支持し、かつ回動可能なロータ
と、前記ケースの開口部を閉塞するとともに略中央に相
手側回転シャフトが挿入される挿入孔を有するカバーと
を備え、前記コネクタ端子は、前記抵抗体の電極部と接
続される一端および前記ケースのコネクタ部内に突出し
ている他端以外の部分をケース内にインサートして埋設
部とし、このコネクタ端子の埋設部における押さえ部を
スライド押さえピンにより押さえてコネクタ端子を固定
した状態で前記ケースを樹脂成形し、かつ樹脂の硬化前
にスライド押さえピンをコネクタ端子の埋設部における
押さえ部から離反させて前記ケースの外表面にスライド
押さえピンの跡部を形成したもので、この構成によれ
ば、コネクタ端子の埋設部における押さえ部をスライド
押さえピンにより押さえてコネクタ端子を固定した状態
で前記ケースを樹脂成形し、かつ樹脂の硬化前にスライ
ド押さえピンをコネクタ端子の埋設部における押さえ部
から離反させるようにしているため、ケースにコネクタ
端子を一体に成形する場合は、コネクタ端子の押さえ部
はスライド押さえピンにより固定されることになり、こ
れにより、ケースを成形するための成形金型に充填され
る樹脂の射出圧力によりコネクタ端子が弾性変形や塑性
変形を起こすということはなくなるため、抵抗体の電極
部とコネクタ端子との接触位置のずれもなくなり、その
結果、抵抗体の電極部とコネクタ端子との電気的な接続
も安定したものとなり、出力信号の安定した回転位置セ
ンサを提供することができるというすぐれた効果を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における回転位置センサ
の側断面図
【図2】同回転位置センサの下面図
【図3】同回転位置センサにおける抵抗体の上面図
【図4】同回転位置センサにおけるロータの下側から見
た斜視図
【図5】同回転位置センサにおけるコネクタ端子の押さ
え部をスライド押さえピンで押さえた状態を示す側断面
【図6】同回転位置センサにおけるコネクタ端子からス
ライド押さえピンが後退し、樹脂が充填された状態を示
す側断面図
【図7】従来の回転位置センサの内部構成要素が見える
ようにするためカバーが取り外されている状態を示す上
面図
【図8】同回転位置センサの側断面図
【図9】同回転位置センサにおいて、コネクタ端子が傾
いた状態で一体成形された状態を示す側断面図
【符号の説明】
21 ケース 23 跡部 24 コネクタ部 25 抵抗体 26 抵抗パターン 27 配線パターン 28 電極部 29 コネクタ端子 30 埋設部 31 押さえ部 33 ロータ 35 刷子 36 圧接部 37 支持片 38 スナップリング 39 カバー 40 挿入孔 41 一方の成形金型 42 スライド押さえピン 43 他方の成形金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 BA06 DA05 EA03 FA01 FA16 FA18 2F077 CC02 EE02 VV02 VV33 3G065 CA00 HA21 HA22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタ部が一体に形成されている有底
    筒状のケースと、このケース内に設けられた抵抗パター
    ンを有する抵抗体と、一端がこの抵抗体の電極部と電気
    的に接続されるとともに他端が前記ケースのコネクタ部
    内に突出する外部接続用のコネクタ端子と、前記抵抗体
    の抵抗パターンと摺接する刷子を支持し、かつ回動可能
    なロータと、前記ケースの開口部を閉塞するとともに略
    中央に相手側回転シャフトが挿入される挿入孔を有する
    カバーとを備え、前記コネクタ端子は、前記抵抗体の電
    極部と接続される一端および前記ケースのコネクタ部内
    に突出している他端以外の部分をケース内にインサート
    して埋設部とし、このコネクタ端子の埋設部における押
    さえ部をスライド押さえピンにより押さえてコネクタ端
    子を固定した状態で前記ケースを樹脂成形し、かつ樹脂
    の硬化前にスライド押さえピンをコネクタ端子の埋設部
    における押さえ部から離反させて前記ケースの外表面に
    スライド押さえピンの跡部を形成した回転位置センサ。
  2. 【請求項2】 ロータの内径部に相手側回転シャフトの
    平面部と圧接する圧接部と、前記相手側回転シャフトを
    支持する支持片を設けるとともに、前記ロータの外周に
    前記支持片を内側に押圧するスナップリングを設けた請
    求項1記載の回転位置センサ。
  3. 【請求項3】 コネクタ部が一体に形成されている有底
    筒状のケースと、このケース内に設けられた抵抗パター
    ンを有する抵抗体と、一端がこの抵抗体の電極部と電気
    的に接続されるとともに他端が前記ケースのコネクタ部
    内に突出する外部接続用のコネクタ端子と、前記抵抗体
    の抵抗パターンと摺接する刷子を支持し、かつ回動可能
    なロータと、前記ケースの開口部を閉塞するとともに略
    中央に相手側回転シャフトが挿入される挿入孔を有する
    カバーとを備え、前記コネクタ端子を一体に設けたケー
    スをインサート成形する一対のケース成形金型における
    一方の成形金型に、前記コネクタ端子における前記抵抗
    体の電極部と接続される一端および前記ケースのコネク
    タ部内に突出している他端以外のケースへの埋設部を設
    置し、かつ前記コネクタ端子の埋設部を常時押さえる方
    向に付勢されたスライド押さえピンを他方の成形金型に
    設けてこのスライド押さえピンにより前記コネクタ端子
    の埋設部における押さえ部を押さえてコネクタ端子を固
    定し、この状態で、前記一対のケース成形金型内に溶融
    樹脂を射出して充填し、この樹脂の硬化前に前記スライ
    ド押さえピンを後退させ、このスライド押さえピンが存
    在していた部分に樹脂を充填するようにした回転位置セ
    ンサの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100469027B1 (ko) * 2001-11-05 2005-01-29 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 회전센서 및 그의 제조금형
DE10219880B4 (de) * 2001-11-05 2013-05-08 Mitsubishi Denki K.K. Rotationssensor

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