JP3873314B2 - スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として自動車の車室内等に装着される操作用スイッチに使用されるスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の操作用スイッチに使用される端子基板およびそれを用いたスイッチについて、図5〜図8により説明する。
【0003】
図5(a)は端子基板の平面図、(b)は同正面断面図、(c)は同底面図であり、同図において、1は成形樹脂からなる絶縁基板で、円板状の接点基板部1Aと下面のコネクタ用ハウジング部1Bからなり、接点基板部1Aの上面には、図5(a)に示すように、複数個の端子板2の平面接点部2Aが円形中心から放射状に配され、ハウジング部1B内には、図5(b)および(c)に示すように、端子板2の接続端子部2Bが接点基板部1Aの下面から突出している。
【0004】
この平面接点部2Aと接続端子部2Bからなる端子板2は、図6に示すように金属板をL字形に折り曲げて形成されるものであり、その接続端子部2Bを、図5(b)に示すように、上記絶縁基板1の円形の接点基板部1Aの中心近くの貫通孔1Cに上方から挿入貫通し、コネクタ用ハウジング部1B内の接点基板部1Aの下面に出た接続端子部2Bの段部2Cをカシメることにより抜け止め固定して絶縁基板1に端子板2を装着した端子基板を形成しており、コネクタ用ハウジング部1Bに挿入される相手側コネクタのソケット部(図示せず)が結合することにより外部の機器に接続されるように構成されたものである。
【0005】
このようにして形成された端子基板を用いたスイッチの正面断面図を図7に示す。
【0006】
同図において、3は成形樹脂製の釣鐘状のカバーで、その上部中央の軸受部3Aに回転体4Aと一体化された操作軸部4Bを所定の角度だけ回転できるように嵌合保持すると共に、その下面の開口部を覆うように上記端子基板が配され、その接点基板部1A外周の突部1Dをカバー外周下端の孔3Bに下方からはめ込むことにより結合されている。
【0007】
そして、回転体4Aの中心部下方の突起部4Cが接点基板部1Aの中心部上面に回転可能に支持されることによって、接点基板部1Aの上面と所定の間隔を確保された回転体4Aの下面には可動接点5が保持され、その弾性接点5Aが端子基板の接点基板部1A上の平面接点部2Aに弾接してスイッチの接点部を形成している。
【0008】
また、カバー3の上部に保持された節度ピン6が、ばね7の圧力により回転体4A上面の凹凸面4Dに弾接して節度機構部を形成しており、図8の断面図に示すように、通常状態において一方の凹部4D1内にはまり込んで、回転体4Aの回転角度位置すなわち可動接点5の弾性接点5Aが接触する接点基板部1Aの位置を安定に保っている。
【0009】
このように構成されたスイッチの動作について説明すると、操作軸部4Bの上部に装着されたつまみ8を回転操作することによって操作軸部4Bすなわち回転体4Aが回転させられ、これに伴って回転体4A上面の放射状凹凸面4Dが回転して、節度ピン6が弾接する凹部の位置が凸部4D2を越えて他方の凹部4D3へと移ると共に、回転体4Aの下面に保持された可動接点5の弾性接点5Aがそれまで接触していた位置の平面接点から隣の平面接点へと、図5(a)に矢印で示すように移動し、その信号が接続端子部2Bに出力されるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の端子基板およびそれを用いたスイッチの構成では、平面接点部2Aと接続端子部2Bからなる端子板2の絶縁基板1への固定方法が、絶縁基板1の接点基板部1Aの貫通孔1Cに接続端子部2Bを上方から挿入貫通し、接点基板部1Aの下面に出た接続端子部2Bの段部2Cをカシメることによるものであるが、接続端子部2Bはコネクタの接続プラグ部を兼ねており、その配列ピッチも規定されているため大きくできず、またカシメ用段部2Cはコネクタ用ハウジング部1Bの奥にあるため、専用のカシメ治具が必要であると共に、強くカシメすぎると平面接点部2Aの先端が浮き上がるためカシメ作業の効率が悪かった。
【0011】
また、カシメ代の高さ分だけ端子基板の接続端子部2Bおよびコネクタ用ハウジング部1Bの高さすなわちスイッチ全体の高さが大きくなるという課題もあった。
【0012】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、端子板を効率的に安定して絶縁基板に固定でき、スイッチ全体の高さも低くできるスイッチを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、絶縁基板の上面中央に外周に溝を有する突起を設け、この突起の溝にはめ込んだ絶縁性ワッシャによって、絶縁基板の孔に挿入された端子板の平面接点部の折り曲げの根元部を押さえて端子板を絶縁基板に固定した端子基板とすると共に、端子基板と絶縁樹脂製の釣鐘状のカバーを結合してスイッチとして組み立てる際に、カバーの外周下端の段部で端子板の平面接点部の外周を押さえ付ける構成としたものである。
【0014】
これにより、品質の安定した端子基板を容易に形成することができると共に、高さの低いスイッチを提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、外周に係止用の溝を形成した突起を上面中央に設けると共に、下面が外部と接続される接続部とした絶縁基板と、金属板をL字状に折り曲げて形成され、上記絶縁基板の突起の近傍に設けた孔に上面側から挿入貫通され、絶縁基板の上面に密着する平面接点部と同下面側の接続部に挿通する接続端子部を有し、上記絶縁基板の突起から放射状に配置された複数の端子板と、この複数の端子板の平面接点部の折り曲げ根元部を押さえるように上記絶縁基板の突起の外周の溝にはめ込まれた絶縁性ワッシャからなる端子基板と、この端子基板の上面に配置された上記複数の端子板の平面接点部の先端に当接する段部を外周下端に設け、上記端子基板の上面側に結合された絶縁樹脂からなる釣鐘状のカバーと、上記平面接点部に弾接する可動接点を下面側に保持して上記カバーの内部に配置されると共に、上面側に設けた操作軸が上記カバーの上部中央に設けた軸受部に回転可能に係合された回転体からなる回転操作型のスイッチとしたものであり、端子板を絶縁基板に容易に確実に固定できて、しかも端子基板およびスイッチ全体の高さを低くできると共に、端子板の平面接点部の先端が浮き上がることを完全に防止できるという作用を有する。
【0017】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、端子基板に対向する回転体の面に、上記端子基板の絶縁性ワッシャの外周および上面の一部を囲うリング状の突出部を設けた構成としたものであり、端子板の接続端子部が上方に強く押されて端子板の折り曲げ根元部を押さえている絶縁性ワッシャを外そうとする力が働いた場合に、絶縁性ワッシャが変形して外れることを防止するという作用を有する。
【0018】
以下、本発明の一実施の形態について図1〜図4を用いて説明する。
図1(a)は同実施の形態による端子基板の平面図、(b)は同正面断面図、(c)は同底面図であり、同図において、11は成形樹脂からなる絶縁基板で、円板状の接点基板部11Aと下面のコネクタ用ハウジング部11Bからなり、接点基板部11Aの上面には、図1(a)に示すように、複数個の端子板12の平面接点部12Aが円形中心から放射状に配され、ハウジング部11B内には、図1(b)および(c)に示すように、端子板12の接続端子部12Bが接点基板部11Aの下面から突出している構成は従来例と同様である。
【0019】
そして、平面接点部12Aと接続端子部12Bからなる端子板12が、図2に示すように、金属板をL字形に折り曲げて形成され、その接続端子部12Bを、図1(b)に示すように、上記絶縁基板11の円形の接点基板部11Aの中心近くの貫通孔11Cに上方から挿入貫通することも従来例と同じ構成であるが、この後図3に示すように、C字形の絶縁性ワッシャ13を接点基板部11Aの上面中央に設けられた突起11Dの外周の溝11Eに横方向からはめ込んで装着し、その下面で接続端子部12Bの折り曲げの根元部を押さえることにより接続端子部12Bを抜け止め固定して、絶縁基板11に端子板12を装着した端子基板として完成するように構成したものである。
【0020】
次に、このようにして形成された端子基板を用いた本発明の一実施の形態によるスイッチの正面断面図を図4に示す。
【0021】
同図において、14は成形樹脂製の釣鐘状のカバーで、その上部中央の軸受部14Aに回転体15Aと一体化された操作軸部15Bを回転可能に嵌合保持すると共に、その下面の開口部を覆うように上記端子基板が配され、その接点基板部11A外周の突部11Fをカバー外周下端の孔14Bに下方からはめ込むことにより結合されていることは従来例と同様の構成であるが、カバー14と端子基板を結合させる際に、カバー外周下端の段部14Cで接点基板部11A上の平面接点部12Aの先端を押さえ付けて浮き上がらないようにしている。
【0022】
そして、回転体15Aの中心部下面を上記接点基板部11Aの上面中央の突起11Dの先端で回転可能に支持することにより接点基板部11Aの上面と所定の間隔を確保された回転体15Aの下面には可動接点16が保持され、その弾性接点16Aが接点基板部11A上の平面接点部12Aに弾接してスイッチ接点を形成している。
【0023】
また、カバー14の上部に保持された節度ピン17が、ばね18の圧力により回転体15A上面の凹凸部15Cに弾接して節度機構部を構成していることは従来例と同様の構成である。
【0024】
更に、回転体15Aの下面の可動接点16の内側に設けられたリング状突出部15Dは、対向する接点基板部11A上面の突起11Dの外周の溝11Eにはめ込まれた絶縁性ワッシャ13の外周および外周上面を囲うように設けられており、絶縁性ワッシャ13が変形して溝11Eから外れることを防止するものである。
【0025】
以上のように構成される本実施の形態のスイッチの動作は、従来例のスイッチの動作と全く同じであるので、その説明を省略する。
【0026】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、端子板を固定するための特別な治具等を使用しないで、端子板を絶縁基板に固定した端子基板を効率よく安定して組み立てることができると共に、高さ寸法が低く品質の安定したスイッチを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態による端子基板の平面図
(b)同正面断面図
(c)同底面図
【図2】同端子板の斜視図
【図3】同端子基板に絶縁性ワッシャを装着する方法を説明する平面図
【図4】同端子基板を用いたスイッチの正面断面図
【図5】(a)従来の端子基板の平面図
(b)同正面断面図
(c)同底面図
【図6】同端子板の斜視図
【図7】同端子基板を用いたスイッチの正面断面図
【図8】図7のA−A線における断面図
【符号の説明】
11 絶縁基板
11A 接点基板部
11B コネクタ用ハウジング部
11C 貫通孔
11D 突起
11E 溝
11F 突部
12 端子板
12A 平面接点部
12B 接続端子部
13 絶縁性ワッシャ
14 釣鐘状のカバー
14A 軸受部
14B 孔
14C 段部
15A 回転体
15B 操作軸部
15C 凹凸部
15D リング状突出部
16 可動接点
16A 弾性接点
17 節度ピン
18 ばね
Claims (2)
- 外周に係止用の溝を形成した突起を上面中央に設けると共に、下面が外部と接続される接続部とした絶縁基板と、金属板をL字状に折り曲げて形成され、上記絶縁基板の突起の近傍に設けた孔に上面側から挿入貫通され、絶縁基板の上面に密着する平面接点部と同下面側の接続部に挿通する接続端子部を有し、上記絶縁基板の突起から放射状に配置された複数の端子板と、この複数の端子板の平面接点部の折り曲げ根元部を押さえるように上記絶縁基板の突起の外周の溝にはめ込まれた絶縁性ワッシャからなる端子基板と、この端子基板の上面に配置された上記複数の端子板の平面接点部の先端に当接する段部を外周下端に設け、上記端子基板の上面側に結合された絶縁樹脂からなる釣鐘状のカバーと、上記平面接点部に弾接する可動接点を下面側に保持して上記カバーの内部に配置されると共に、上面側に設けた操作軸が上記カバーの上部中央に設けた軸受部に回転可能に係合された回転体からなる回転操作型のスイッチ。
- 端子基板に対向する回転体の面に、上記端子基板の絶縁性ワッシャの外周および上面の一部を囲うリング状の突出部を設けた請求項1記載のスイッチ。
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JP02357596A JP3873314B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | スイッチ |
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JP02357596A JP3873314B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | スイッチ |
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- 1996-02-09 JP JP02357596A patent/JP3873314B2/ja not_active Expired - Fee Related
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